始まりのときを向かえ、久しく気が高まっていた。
村からそんなに離れていない平原を俺は歩き続ける。
知らないものから見ればただ散歩しているように見えるだろうが、そんな理由で歩いているわけではない。
俺は今か今かと待ちわびていた。
その時が来るのを、周囲に気を配りながらゆっくりと歩く。

…今のうちに装備を確認しておこう。

今装備しているものは、
片耳に付けたイヤリング
魔法札の入ったケース
大きい袋
以上だ。

これで「魔物を退治してくる」などと人に言えば、大笑いされるか医者を紹介されるかのどちらかだろう。
だが俺にとってはこれで十分。
これ以上は必要ないし、あっても困る。
一つ一つ確認しておこう。

まず片耳に付けたイヤリング、これは魔法道具の一種で念じるだけでどんなところにいる相手でも話ができるという優れ物だ。
そのかわり、相手がある程度魔力を持ったものでなければならないことと、俺と面識がある者で無ければこの道具は使えないという条件がある。
まあ、なんにせよ便利であることに変わりはないので気にしない。

次に魔法札の入ったケース、ケースは素材が分からないが軽い物質で丈夫なものであるのが判る程度だ。
そして中身なのだが、転送魔法の術式が書かれた札がたくさん入っている。
この札は魔力を持たない者でも魔法が使えるように作られた物らしく、魔法の使えない俺の為にヴェンが用意してくれたものだ。
更に驚くべきことにこの札はケースから無限に出てくるのだ。
何枚出しても底が見えず、試しに部屋でひっくり返すと大惨事となったのを覚えている。
幸いケースから出した札は数分すれば消えるようで片付ける心配はなかったが…。
どういう原理なのかと魔王に聞くと「説明に丸二日かかる」と言われ敢え無く断念した。
仕入れる手間が省けた分かなりマシだ。

そして最後に大きい袋、これはどこにでもある袋だ。
特徴と言えば内と外に防水加工が張られ、液体も運べると言ったところだろう。
これだけで今日相手をするのが誰なのかわかって貰えたかもしれない。

とりあえずこんなもので良いだろう。
俺は装備をもう一度確認すると再び歩き出した。
…それは唐突に聞こえた。

「た、たすけてくれぇぇ!!!」

男性らしき声がすぐ近くからした。
叫びからして何かに襲われているようだ、その何かは大体検討はついている。

「そう遠くは無いな、間に合えよ!!」

俺はその声のするほうへ一目散に走った。
…これから始まる未知なる挑戦に大きな希望と高鳴る鼓動を感じながら。


「や、や、やめてくれぇ!こっちにくるな!!」

ようやく声の主である男の姿が見えた。
商人なのか背中に大きな荷物を背負って何かから必死に逃げている。

「そんなに怖がらないでよぉ〜、気持ち良くしてあげるんだからぁ〜。」

そのすぐ後ろで男を追いかける青い液体が目についた。
この人間ではない姿をし、男を襲っている者こそヴェンや俺が彼女達と呼称する魔物娘である。
この魔物娘の種族はスライム、草原や平原に生息すると言われている。
この辺ではよく見かけるらしく、村のものなら見た事が無い者はいないとまで言われてるくらいだ、当然俺も見たことがある。
だが村の者は出会っても特に慌てたりはしない。
対処法があるおかげで村でも被害は殆ど無い、対処法は簡単で全速力で逃げることだ。
スライムは地面を這って移動するため移動速度はとても遅い、普通なら追いつかれないのだが、この男は不運にも背中の荷物が重すぎるのかうまく走れないようだ、そのせいでスライムに追いつかれてしまっている。

「あ!たた、たすけでィフ!!」

その様子を見ていた俺に気づいたのか、男はこっちの方へ向き何かを言いかけようとしたようだが、急に余所見をしたせいで盛大にこけていた。
それを好機にスライムは倒れている男の足からゆっくりと体を重ねていった。

「ひ、ひいぃぃ!？」
「さぁ、捕まえたぁ、あなたの精子いっっぱい出してあげるね〜。」

男はなんとか振りほどこうとするがスライムは気にせず男のズボンを溶かし始める。
このまま見ていても良いのだが、彼女が満腹になってしまうのはまずい。
彼女にはもっと大切な役割をしてもらわなければならないのだから…。

「うふふ、いただきま…あれ？」

俺は彼女に気づかれないように後ろから回り込み、その首根っこ(らしきところ)を掴み上げた。
急に自分の身体が男から離れて行くことに気づいた彼女は不意に後ろを振り返る。
彼女と目が合った。
遠くからでは分からなかったが彼女は整った顔立ちをしていた。魔物娘の殆どは美人だと聞いていたが改めて成る程と思った。
彼女が何かする前に俺は後ろへ放り投げた。
着地と同時に液体の弾く音が聞こえ、共に「うにゅ!」という声も聞こえた。
その間に半ば放心状態の男に声をかける。

「おい。」
「は!私はいったい…。」
「邪魔だ、何処かに隠れてろ。」
「え？」
「俺に任せろ、早く行け。」
「は、はい!!」

男は少し混乱していたが俺の言葉の意味を理解すると少し離れた所の岩陰へと隠れた。
男が隠れたのを確認すると、俺はまた彼女の方へと振り返る。
一度落下の衝撃で水溜りの状態になっていたが、既に身体は元の状態にまで戻っていた。
彼女は頬をぷくっと膨らませている。

「もう〜せっかく良いところだったのに〜。でもさっきの人間よりかっこよくて〜、たくましいからいいや〜。」

彼女は不機嫌な顔から徐々にとろんとした表情になり、うっとりした目を俺に向けた。
どうやら標的を俺に変えてくれたようだ、これは好都合だな。

「それは光栄だな、俺を捕まえられたら好きにしてもいいぞ？」
「ほんと〜？」
「ああ本当だ、何回でもお前の中に出してやろう。」
「あは〜、うれしい！」

よし、うまくいった。
俺の挑発にのった彼女がじりじりと近づいてきた、俺はそれに合わせてゆっくりと後ずさる。

「えいっ!!」

彼女は勢いよく俺に飛び掛ってきた!!

「おっと!」

俺は素早く身体を横にずらし、彼女の攻撃をよける。
避けられた事を気にもせず、彼女は飛び掛ってくる。

「えいっ！えいっ！!」

彼女の飛び掛りを俺は軽くかわしていく。
このまま続ければ彼女は必ず痺れを切らす、そこがチャンスだ。
飛び掛っても一向に捕まらない俺についに彼女は動きを止めた。

「もう〜、そんなに逃げないでよぉ〜。やさしくしてあげるからぁ〜。」

くねくねと身体を動かしながら俺を誘う彼女に少し興奮してしまったが、今はぐっと抑える。
今ここで彼女とするわけにはいかないからな、まあどのみちすることになるのだろうが…。
俺は彼女の方へ向き直し、ある“きっかけ”を作ってやった。

「そんな飛び掛りじゃあ俺は捕まらない、まあお前がもっと高く飛べるとしたら危ないがな。」

普通の者が聞けばこんな分かりやすいひっかけになど乗らないだろう、だが目の前にいる彼女は普通ではない。

「ふふーん？そうなんだ？うふふ。」

俺の目の前にいる彼女は意地悪そうに微笑んだ。

「わたしがこれ以上たかくとべないとおもってるんだぁ〜？」
「な、なに！？」

わざとらしく驚いて彼女の気を引く。
彼女の種族、つまりスライムは物凄く単純なのだ、だからこんな安いひっかけにも掛かってくれる。

「じゃあ、いくよ〜？」

彼女は身体の形を少し崩し、足の方へ力を入れた。
そして思い切り跳び上がった!!

「それ〜♪」

大きく跳び上がった彼女はそのままきれいな放物線を描き、こちらへと落下してくる。

今だ!!

俺はすぐさま手に持っていた大きな袋を広げ、その口を開けた。
そのままどぷんと音を立てて彼女は袋の中へと吸い込まれていく。
全部入ったのを確認すると俺は急いで袋の口を絞めた、…中から彼女の声が聞こえる。

「なにこれ〜、まっくらでうごけないよ〜。」

もぞもぞと袋の中で暴れていたが無駄だというのが分かるとすぐおとなしくなった。
まずは第一関門クリアだ。
俺は彼女の入った袋を肩に掛け、立ち去ろうとすると後ろから拍手が聞こえた。

「いやー、お見事でした!!」

拍手をしながら岩陰に隠れていた男がこっちに来る。
そうだった、こいつがいたのを忘れていた。


「魔物を軽くいなし、捕獲するお姿は狩人の如し!あなた様の助けが無ければ、今頃どうなっていたことやら…。」

さすが商人といったところか人のあげ方を熟知した話し方をした。
俺からすればどうでもよかったし、仮に助けが来なくてもスライムは用が済めば開放してもらえるから、命まではとらない。
こういった誤解から彼女達を排除しようとする思想が広がるのだろう。
なんとかしないと…。

俺を黙っているのをよそに商人は自己紹介を始めた。

「私、旅をしながら商売をしております、ムンドと申します。以後お見知りおきを。」

ムンドと名乗った男は丁寧に自己紹介をした、俺もそれに伴い自己紹介をする。

「アレスだ、この近くの村で世話になっているものだ。」
「アレスさんですか、この近くに村があるのですね？」
「ああ、そう遠くない。」
「よかった!村があると聞きここまで来たのですが道に迷ってしまいまして…良ろしければ案内してもらえないでしょうか？」
「ああ、俺も戻るところだしついてきな。」
「ありがとうございます!」

俺は商人を引き連れ村へと戻っていった。



帰る頃には日が沈みかけ、空は茜色になっていた。
俺は村の入り口に入り商人に尋ねた。

「ムンド、お前はこれからどうするんだ？」
「私は一度宿屋へ一泊してから、商売を始めようかと思います。」
「丁度よかったな、俺は宿屋で住み込みで働いている、案内しよう。」
「何から何まで…申し訳ないです。」

俺はムンドと話をしながら女将さんの所へと戻った。


「あら、アレスやおかえり、朝から何処行ってたんだい？」
宿屋の扉を開けると女将さんが出迎えてくれた。

「ちょっとな、それよりお客さんだよ。」
「まあ、ようこそいらっしゃいました。」

女将さんは商人の姿を見つけると丁寧に挨拶をした。
普段口調が違う分新鮮だ。

「本日はお泊りで宜しいでしょうか？」
「はい、お願いいたします。あ、食事は朝だけで結構ですので。」
「かしこまりました。アレス、お客様をお部屋に案内してあげて。」
「わかった。」

俺は部屋の鍵を受け取るとムンドを部屋へと案内した。

「では、ごゆっくりどうぞ。」
「なにかあればいつでも言ってきてください、では。」

俺はムンドが部屋に入ったのを確認すると自分の部屋へと戻っていった。


階段を上がり自分の部屋の前に立つ。
誰もいないのを確認すると部屋に入り鍵をかける。
そして肩にかけていた袋を下ろした。
ずっと静かだったので心配していたが、下ろしたときに「むぎゅ」と中から声がしたので安心する。
俺は袋の口を開け、中のものをぶちまける。
…部屋に青い液体が広がる。

「ぷは〜、やっとでられたよぉ〜。」

動けることを確認した彼女は徐々に人の形にへと再構築する。
俺はそれを見ながら彼女に話しかけた。

「すまないな、強引なやり方をして。」
「ほんとだよぉ〜、というか、ここどこ〜？」
「ここは俺の部屋だ、お前に話しがあってな。」
「はなし〜？う〜ん、それよりも〜…。」
「うん？」
「えいっ!」

話してる最中に彼女はいきなり飛び掛かって来た。
俺は予想外のことに対応できず、後ろのベッドに押し倒された。

「うわ!？なにを?!」
「あはは、やっとつかまえた〜♪」
「まて！先に話を聞いて…。」
「やくそくだからね〜。わたしの中で〜精子いっっぱいだしてね〜？」

まるで話を聞いていない、俺のした約束が思いのほか効いたらしくずっと覚えていたようだ。
ここまで密着すると引き剥がすのは難しいし、あきらめよう。
どの道こうなってしまうのだしな。

「わかった、そのかわり終わったら聞いてくれよ？」
「は〜い♪」
「ほんとに分かって…うあ!」

彼女は俺のズボンの隙間から手を指し込み、直にまさぐってきた。

「おい、いきなりすぎないか？？」
「だって〜、ずっと焦らされてたもん、だから〜、ご奉仕してあげる。」
「なんでそうな…うあ!!」

俺の肌を滑らせるようにして足の付け根から太もも、内股、おしりと順になでていく。
スライム特有のヌメリとした液体が興奮を引き立て、俺をより一層快楽へと引き込む。
それだけで俺はズボンの上からでも分かるほどに性器を奮いだたせ大きくさせる、その様子を見ていた彼女が嬉しそうに微笑んだ。

「わたしの手、そんなに気持ち良かったんだ〜？こんなにびんびんにしちゃって〜。うふふ♪」
「そ、そんなことはない…。う、」
「そう？じゃあ確かめてあげるね〜？」
「あ、こら!やめ…。」

俺の制止を聞かず彼女はズボンを下ろしていく。
そして、苦しみから解き放たれたかのように俺の性器は勢い良く猛り立つ。
彼女の口から「わあ♪」と感嘆の声が聞こえ、俺は恥ずかしくなり顔を背けた。

「すご〜い…、たくましい。駄目…。こんなの見せられたら、我慢できなくなるよ〜!!」

不意に彼女は俺の性器を掴みリズムカルにしごき始めた。
彼女の手が俺の性器を包み込み、いやらしい音を立てて上下に動かした。

「どう？ん、きもちいい？」
「これは、やば、ん！」

手の動きと共に腰を動かす彼女がとても愛しく見えてきた

もうすこしで絶頂というところで彼女の手の動きが止まった。
見てみると彼女は頬を紅潮させ、とろんとした目で俺を見ていた。

「じゃあ、そろそろ。」

そういうと彼女はゆっくりと股を開いた。
そこには女性器と思われる割れ目がいやらしく糸を引いていた。

「ほら〜、見える？このいやらしい穴に、あなたのおちんちんを、あん、じゅぽじゅぽ、するんだよ〜？」

そういいながら彼女は女性器をこすり付けてきた。
女性器がこすれるたびに愛液が滴り落ち、俺の性器は愛液まみれになっていた。
彼女が肌に触れるたびに俺の身体はビクンと跳ねる。
…もう二人は我慢できなくなっていた。
彼女が俺の性器へと腰を下ろしていく。
性器が触れ合い、ヌメリと音を立てた。

「いれちゃうね？」
「あ、ああ。」

魔物娘との始めての交尾。
未知の体験ということから不安はあったがそれは一瞬にして姿を変え快楽と心地よさになっていった。
恐らく俺はもう、引き返せなくなるだろう。
この快楽をしってしまった以上、

「う、うわあ、あ!」
「ああん、は、はいった…。」

もう後には引けない。

「はん、あん、腰が、かってに、あん、うごいちゃうよ〜。」

俺の性器を全てくわえ込んだ彼女が足から股にかけて覆いかぶさった状態で
勢い良く上下に腰を振る。
彼女の中は少しひんやりとして、まるで性器全体を舐められているような感触だった。

「ひあ!、突き上げちゃ、だめなの〜!」

快楽に溺れる彼女を俺は反撃して下から突き上げるように腰を振った。
突くたびに彼女はぷるんと震える。


このまま続けばどんなに良かったか…。
もう少しこのままでいたいが、あまり時間をかけてはいけない。
正直危なかったが、なんとか当初の目的を思い出せた。

俺が彼女に惚れてしまえば他の魔物娘に興味を示さなくなってしまう。
そうなってしまわないように心を奪われないようにしなければ。

「もう、出そうだ!!」
「はひ、いいよぉ、いっぱい出して、わたしの中にだして〜！」

腰の動きは激しさを増し、二人の身体に快感という名の電流が走った。

「あああ!!」
「ああん、はあ!」

二人は同時に絶頂を向かえそのままベッドに倒れこんだ。
息を荒くさせ互いに抱き合い、口付けを交わす。
その姿はまさに夫婦の形であった。



それからしばらくして、俺は彼女に事情を話した。
一様分かりやすく説明したが彼女に分かってもらえるかどうかが心配だ。
全てを聞いた彼女がうなずきながらいった。

「つまり〜、あなたはわたしのために〜、子どもをつくってほしいんだね？」

当たってるか外れてるか分からないような答えだがまあいいだろう。
俺は構わず話を続ける。

「ああヴェ…魔王に頼まれてな、どうしてもお前と、お前の子どもが必要なんだ。…それと逆になってしまったんだが聞いてくれるか？」
「な〜に？」
「大事なことだ。」

俺は深呼吸して彼女と向き合い、そして言い放つ。

「俺の妻になってくれ。」
「ん〜良いよ。」
「は、早いな…。」

まあ順番も逆になってしまっているし今更嫌と言われても困るのだが。
何はともあれ、記念すべき一人目(？)の妻だ。
…傍から見れば誤解されやすい言い方だが。

「ね〜ね〜？」
「ん？」

急に彼女は俺に声をかけてきた。

「あなたは〜、本当に人間？」
「え？」

何を言い出すんだ急に…。
俺は正真正銘の人間だというのに。

「人間だよ、どうして聞くんだ？」
「う〜ん、あなたはすこし他の人間と違うみたい〜。」
「違う？どう違うんだ？？」
「はっきりとは〜、分からないんだけど〜。他の人より〜。」
「他の人より？」
「…気持ちいいの♪」
「ぶっ!!」

思わず噴出してしまった。
いきなり何を言い出すんだ！？
それはただ相性が良いとかテクニックが…何言ってんだ!!
とりあえずこの話は無しだ、また変な気にされるからな。

とりあえず俺はヴェンと連絡を取るためにヴェンを強く念じた。
…ヴェンはすぐに答えてくれた。

「おお、アレス！首尾はどうだ？」
「ヴェン、喜べ！記念すべき一人目の妻だ。」
「おおお!!良くやった、お前なら出来ると信じていたぞ、早速転送してくれ！」
「おい、ヴェン…きりやがった。」

ヴェンは興奮したのかすぐさまきってしまった、もう少し話をしたかったのだが仕方あるまい。
俺は魔法札のケースを取り出し中から一枚札を引いた。

「じゃあ、向こうに送るぞ。」
「うん。あ、ちょっとまって。」

俺が転送場所を念じたとき、彼女は呼び止めた。

「どうした？」
「あなたは〜、これからわたしの夫になるんでしょ〜？」
「そうなるな。」
「わたしまだ、あなたに名前、言ってなかったね〜。」
「…そういえばそうだったな、名前は？」
「スラミ〜だよ。」
「スラミーだな？覚えておこう。…俺は、」

名前を言い終わる前にスラミーから光があふれ出した。
どうやらさっき念じたので十分だったようだ、光が増していく。

「ううん、よびかたは〜もう決まってるよ？」
「なんなんだ？」
「それは〜、」

光が強くなりそして弾けた



「まってるよ、だーりん♪」

光が収まると元の静かな部屋に戻っていた。

そして俺はこう考える。


これじゃあ先が思いやられるな…と。

■作者メッセージ
二話がとてつもなく長くなってしまいました。申し訳ないです＞＜
次回は前編、後編に分けてみようかと思います。

今日も読んで頂きありがとうございました!!