※クリスマス終了のお知らせです
クリスマス
聖夜
X’mas
言い方は色々ある
しかし、これらは俺とは何の関わりのないものだ
いや、今この時間にこれを呼んでいるという事は、きっとモニターの前の貴方にも恐らく関係の無いものだろう
ハッキリと言おう
俺はこんなイベントなど必要ないと思う
街に出れば赤と白の飾り付けがあちこちにされ、そこかしこでキャンドルの灯りが灯り、おしゃれな店に行けば俺とは全く別世界で生きるリア充達が可愛い人間や魔物の女の子たちと聖夜だクリスマスだと、全く関係の無い聖教徒達の祭りを祝い、挙句の果てにホテルへと足を向けてあんあんギシギシベッドを揺らしている事だろう
もう一度言おう
俺はこんなイベントなど必要ないと思う
こんなリア充のリア充によるリア充の為のリア充感謝祭など一切必要ない!
そうだこんなもの、俺たちには必要ない!」
「おい、なぁ〜に熱くなってんだよ?座れよ、おめぇ、ぜってぇ飲みすぎだって」
「そうだよ。ほら、カルア、君の番だよ。早く牌切ってよ」
「嫌だ!俺は許せない!あいつらを許せない!何が魔物娘だ!なぁにがエロ魔物だ!どの道オレ等モテないブラザーズとは無縁の長物じゃねぇか!滅ぼしてやる!駆逐してやるぅ!!」
そうして俺は友人の家を飛び出した
そこから先の事は覚えていない
「すみません。以上です」
「ふ〜ん。そう。で?なんでそれで君は捕まったと思う?」
「えっと…その…思い出せないです…」
「じゃあ教えてあげようか?君は全裸で街中を暴走した挙句、ラブホテルに乗り込んでそこらの部屋の鍵を壊して侵入して、4組のカップルの行為を邪魔して、4人の女性に精子を振りかけて回ってたんだよ」
「あの…本当に覚えてなくて…」
「覚えてないで済まされると思っているのか!!!」
「あぅ…ちょ、すみません。大きい声出さないで貰えます?頭が痛くて…」
「なんだその態度は!!君は一体いくつだ!?君、もう大人でしょ?やっていい事と悪い事の区別ぐらいつくよね?えぇ!?」
「いや…ほんと。悪い事したと思ってます…でも、本当に酔ってて覚えてなくて…」
「はぁ…らちが明かないね。まぁ、今日はクリスマスだし、君が酔ってたのも本当だから、今日はこのくらいで許してあげるけどさ?とりあえず、留置所には入ってもらうからね」
「え!?ちょ、俺、仕事あるんですけど!?このまま逮捕とかされちゃうんですか!?」
「…当り前でしょ。あんなことやっといて…。反省って言う字書ける?謝罪って言葉知ってる?」
「いや、本当にごめんなさい!悪い事したと思ってます!心の底から謝ります!俺、まだ新入社員なんですよ!こんな事が会社に知れたらソッコークビになっちゃうんですよ!」
「そう。でもね、ごめんですんだら警察いらないんだわ。まぁ、この程度だったら1週間ほどで仮釈放だろうから、今日はしっかりと留置所で反省していなさい」
「え、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?」
「と、言うわけで!クリスマスなんて屑よ!所詮、魔物娘だって言っても、私たちみたいな不人気な種属には関係ないのよ!」
「落ち着きなよ、クロエ。ちょっと婚期が遅れてるってだけでそんな…」
「それに飲み過ぎよ。もう目の焦点が合ってないわよ?大丈夫?」
「次、クロエの番、あたしあと2枚で上がりなんだから、早く引いて」
「嫌よ!私は許せない!こんなクリスマスなんかぶち壊してやるぅ!!」
そうして私は友人の家を飛び出した
そこから先の事は覚えていない
「すみません。覚えてなくて…」
「ふ〜ん。それで?何で君は捕まったと思う?」
「いや…本当に覚えてなくて…」
「じゃあ教えてあげよう。君は全裸で街中を飛び回って、街中のカップル4組に自分の小水を掛けて回ったんだよ」
「いや…本当に思い出せなくて…」
「思い出せないで済むと思っているのか!!」
「あぅ…ちょ、すみません。大きい声出さないでください。頭が痛くて…」
「なんだその態度は!!君は一体いくつだ!?君、もう三十路間近でしょ?やっていい事と悪い事の区別ぐらいつくよね?えぇ!?」
「み、三十路って言うなぁ!」
「あ、ごめん。これは本官も言いすぎました」
「いや…ほんと。悪い事したと思います…でも、酔ってて覚えてないんです…」
「はぁ…らちが明かないね。まぁ、今日はクリスマスだし、君が酔ってたのも本当だから、今日はこのくらいで許してあげるけどさ?とりあえず、留置所には入ってもらうからね」
「え!?ちょっと、私、仕事あるんですけど!?このまま逮捕されちゃうんですか!?」
「…当り前でしょ。あんなことやっといて…。謝罪って言う字書ける?反省って言葉知ってる?」
「いや、本当にごめんなさい!悪い事したと思ってます!心の底から謝ります!私、ただでさえ、魔物だってことで会社内でも甘く見られてて、身体売って出世しようとしてるとかありもしない事言われてるんです!こんな事が会社に知れたらクビになっちゃうんですよ!」
「そう。でもね、ごめんですんだら警察いらないんだわ。まぁ、この程度だったら1週間ほどで仮釈放だろうから、今日はしっかりと留置所で反省していなさい」
「え、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?」
――ガチャン
「…………あぁ…やっちまったぁ…」
「…………あぁ…やっちゃったわ…」
「あれ?カラステングのお姉さん。貴女も何か?」
「そう言うあなたこそ」
「いや、俺、酒に酔ってどうもやらかしちゃったらしくて…。でも、全く身に覚えがなくて…」
「私だ…私がここに居る…」
「あれ?ってことは、貴女も?」
「ええ酔った勢いで…。でも、何も覚えてなくて…。私、今年で○8歳になるのに…まだ結婚出来てなくて…。きっと酔った勢いで街中のカップル達が羨ましく思ったんでしょうね…。でも、何であんなこと…」
「俺だ…俺がここに居る…」
「あら…奇遇ですね」
「そうですね。はは…。あぁ、これじゃ会社もクビだ…どうしよう…」
「私も…どうしよう…」
――10年後
「あなた、クロア。ローストポークが出来ましたよ」
「ありがとう」
「あら?どうしたの?」
「いや、クロアの奴、プレゼントで喜んでくれてさ」
「ふふ。クロアはあなたに似て素直ですもの」
「お前に似て可愛いしな」
「まぁ…あなたったら…」
「ママー!みてみて〜!サンタさんがあたしのほしがってたお人形くれたんだよ〜」
「そう。よかったわね」
「その子はなんて言う名前なんだ?クロア」
「この子はね、リンダっていうの。リューシルのガールフレンドなんだよ〜」
「そうか。よかったな。リューシルにも恋人が出来たのか」
「うん! あ、そう言えば、パパとママはどうやって出会ったの?」
「「え!?」」
「ん?」
「え、え〜っと…どうしてだっけな〜?」
「なんだかあんまり思い出せないわねぇ〜?」
「「(クリスマスに警察捕まって留置所で出会ったなんて言えねぇ〜〜〜)」」
聖夜
X’mas
言い方は色々ある
しかし、これらは俺とは何の関わりのないものだ
いや、今この時間にこれを呼んでいるという事は、きっとモニターの前の貴方にも恐らく関係の無いものだろう
ハッキリと言おう
俺はこんなイベントなど必要ないと思う
街に出れば赤と白の飾り付けがあちこちにされ、そこかしこでキャンドルの灯りが灯り、おしゃれな店に行けば俺とは全く別世界で生きるリア充達が可愛い人間や魔物の女の子たちと聖夜だクリスマスだと、全く関係の無い聖教徒達の祭りを祝い、挙句の果てにホテルへと足を向けてあんあんギシギシベッドを揺らしている事だろう
もう一度言おう
俺はこんなイベントなど必要ないと思う
こんなリア充のリア充によるリア充の為のリア充感謝祭など一切必要ない!
そうだこんなもの、俺たちには必要ない!」
「おい、なぁ〜に熱くなってんだよ?座れよ、おめぇ、ぜってぇ飲みすぎだって」
「そうだよ。ほら、カルア、君の番だよ。早く牌切ってよ」
「嫌だ!俺は許せない!あいつらを許せない!何が魔物娘だ!なぁにがエロ魔物だ!どの道オレ等モテないブラザーズとは無縁の長物じゃねぇか!滅ぼしてやる!駆逐してやるぅ!!」
そうして俺は友人の家を飛び出した
そこから先の事は覚えていない
「すみません。以上です」
「ふ〜ん。そう。で?なんでそれで君は捕まったと思う?」
「えっと…その…思い出せないです…」
「じゃあ教えてあげようか?君は全裸で街中を暴走した挙句、ラブホテルに乗り込んでそこらの部屋の鍵を壊して侵入して、4組のカップルの行為を邪魔して、4人の女性に精子を振りかけて回ってたんだよ」
「あの…本当に覚えてなくて…」
「覚えてないで済まされると思っているのか!!!」
「あぅ…ちょ、すみません。大きい声出さないで貰えます?頭が痛くて…」
「なんだその態度は!!君は一体いくつだ!?君、もう大人でしょ?やっていい事と悪い事の区別ぐらいつくよね?えぇ!?」
「いや…ほんと。悪い事したと思ってます…でも、本当に酔ってて覚えてなくて…」
「はぁ…らちが明かないね。まぁ、今日はクリスマスだし、君が酔ってたのも本当だから、今日はこのくらいで許してあげるけどさ?とりあえず、留置所には入ってもらうからね」
「え!?ちょ、俺、仕事あるんですけど!?このまま逮捕とかされちゃうんですか!?」
「…当り前でしょ。あんなことやっといて…。反省って言う字書ける?謝罪って言葉知ってる?」
「いや、本当にごめんなさい!悪い事したと思ってます!心の底から謝ります!俺、まだ新入社員なんですよ!こんな事が会社に知れたらソッコークビになっちゃうんですよ!」
「そう。でもね、ごめんですんだら警察いらないんだわ。まぁ、この程度だったら1週間ほどで仮釈放だろうから、今日はしっかりと留置所で反省していなさい」
「え、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?」
「と、言うわけで!クリスマスなんて屑よ!所詮、魔物娘だって言っても、私たちみたいな不人気な種属には関係ないのよ!」
「落ち着きなよ、クロエ。ちょっと婚期が遅れてるってだけでそんな…」
「それに飲み過ぎよ。もう目の焦点が合ってないわよ?大丈夫?」
「次、クロエの番、あたしあと2枚で上がりなんだから、早く引いて」
「嫌よ!私は許せない!こんなクリスマスなんかぶち壊してやるぅ!!」
そうして私は友人の家を飛び出した
そこから先の事は覚えていない
「すみません。覚えてなくて…」
「ふ〜ん。それで?何で君は捕まったと思う?」
「いや…本当に覚えてなくて…」
「じゃあ教えてあげよう。君は全裸で街中を飛び回って、街中のカップル4組に自分の小水を掛けて回ったんだよ」
「いや…本当に思い出せなくて…」
「思い出せないで済むと思っているのか!!」
「あぅ…ちょ、すみません。大きい声出さないでください。頭が痛くて…」
「なんだその態度は!!君は一体いくつだ!?君、もう三十路間近でしょ?やっていい事と悪い事の区別ぐらいつくよね?えぇ!?」
「み、三十路って言うなぁ!」
「あ、ごめん。これは本官も言いすぎました」
「いや…ほんと。悪い事したと思います…でも、酔ってて覚えてないんです…」
「はぁ…らちが明かないね。まぁ、今日はクリスマスだし、君が酔ってたのも本当だから、今日はこのくらいで許してあげるけどさ?とりあえず、留置所には入ってもらうからね」
「え!?ちょっと、私、仕事あるんですけど!?このまま逮捕されちゃうんですか!?」
「…当り前でしょ。あんなことやっといて…。謝罪って言う字書ける?反省って言葉知ってる?」
「いや、本当にごめんなさい!悪い事したと思ってます!心の底から謝ります!私、ただでさえ、魔物だってことで会社内でも甘く見られてて、身体売って出世しようとしてるとかありもしない事言われてるんです!こんな事が会社に知れたらクビになっちゃうんですよ!」
「そう。でもね、ごめんですんだら警察いらないんだわ。まぁ、この程度だったら1週間ほどで仮釈放だろうから、今日はしっかりと留置所で反省していなさい」
「え、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?」
――ガチャン
「…………あぁ…やっちまったぁ…」
「…………あぁ…やっちゃったわ…」
「あれ?カラステングのお姉さん。貴女も何か?」
「そう言うあなたこそ」
「いや、俺、酒に酔ってどうもやらかしちゃったらしくて…。でも、全く身に覚えがなくて…」
「私だ…私がここに居る…」
「あれ?ってことは、貴女も?」
「ええ酔った勢いで…。でも、何も覚えてなくて…。私、今年で○8歳になるのに…まだ結婚出来てなくて…。きっと酔った勢いで街中のカップル達が羨ましく思ったんでしょうね…。でも、何であんなこと…」
「俺だ…俺がここに居る…」
「あら…奇遇ですね」
「そうですね。はは…。あぁ、これじゃ会社もクビだ…どうしよう…」
「私も…どうしよう…」
――10年後
「あなた、クロア。ローストポークが出来ましたよ」
「ありがとう」
「あら?どうしたの?」
「いや、クロアの奴、プレゼントで喜んでくれてさ」
「ふふ。クロアはあなたに似て素直ですもの」
「お前に似て可愛いしな」
「まぁ…あなたったら…」
「ママー!みてみて〜!サンタさんがあたしのほしがってたお人形くれたんだよ〜」
「そう。よかったわね」
「その子はなんて言う名前なんだ?クロア」
「この子はね、リンダっていうの。リューシルのガールフレンドなんだよ〜」
「そうか。よかったな。リューシルにも恋人が出来たのか」
「うん! あ、そう言えば、パパとママはどうやって出会ったの?」
「「え!?」」
「ん?」
「え、え〜っと…どうしてだっけな〜?」
「なんだかあんまり思い出せないわねぇ〜?」
「「(クリスマスに警察捕まって留置所で出会ったなんて言えねぇ〜〜〜)」」
10/12/25 01:42更新 / ひつじ