第十四話 重なり合う二人
「シェルクさま……。わかりました…今だけ……ですよ?」
ふぅっと
ニアの魔力の抵抗が消える
嬉しい
ニアが私を受け入れてくれた
嬉しい
嬉しい嬉しい嬉しい
「にあぁぁぁぁぁ!!にあにあにあぁぁぁ!」
「わ、ぎゃっ!ちょ、シェルク様!?」
「もう!シェルクって呼んで!」
「しぇ、シェルクぅ…」
わきゃぁぁぁぁぁ!!
何コレなにこれ!?
何このかわいい生き物!?
ねぇこれ食べていい?
食べていいの?これ?
ダメって言われても食べちゃうもんね〜
――ペロ
「わ、ちょ!!舐めないでください!!」
「あま〜い。うふふふ〜ニアあま〜い。ねぇ、チュウしていい?チュウするね」
「わっ!僕の意志は無視ですか!?」
――ちゅぅぅぅぅぅぅ!!
「んむぅっぅぅぅぅぅぅ!!?」
ふふふふ
いっぱい魔力流し込んじゃった
「ふぇ〜…身体がぁぁぁ」
「うふふ。熱いでしょ?いぃ〜っぱいえっちになる魔力流し込んじゃったもんね」
「うぅ…シェルクさま…言葉遣いが…」
「うふふ。いいでしょ?今は仮面なんてかぶる必要ないもん。今はポイよ。ポイポイ。そんなことよりセックスしましょ!もうニアのココもこんなになってるよ?うわぁ…触手がうねうね…」
「してませんよっ!?そんなわけないでしょ!!ってか、まだズボン履いてます!」
「ちぇ…」
もう…
ニア、ノリ悪〜い
「でも、そんなところも好き〜〜〜」
あぁ〜気持ちいい
自分の心を曝け出すってこんなに気持ちいいんだ
心の片隅で仮面が何か喋ってる
『私はつくづく魔物になってしまったんだな』
「そうだね
うふふふ
でも今はそんな言葉無視よ
好きな人に好きって言って何が悪いの?
こんなにかわいいニアとエッチして何が悪いのよ?
良いに決まってるじゃない
『私は王だぞ?ニアは重要な駒だ』
馬鹿ね
何言ってるの?
ホントはニアを見て一目ぼれしたアンタがバラガスの反対も押し切ってニアを司令官にしたんじゃない
『違う。あれはニアの才能を見込んで…』
ふふ
嘘ね
アンタはニアが陰で血を流すほど苦労して魔法も練習して、いっぱいいっぱい勉強して
危険な目にまであいながら魔女に変装してアンタのために頑張ってたの
知らないわけないでしょ
『そうだ。それこそがニアの才能だ』
ウソウソ
アンタはそれが嬉しくて嬉しくてたまらなかったんでしょ
だからニアには心を開いてた
私はアンタの心なんだから知らないわけないでしょ
私がニアの前に出れたのは全部アンタがそうしたかったから
知ってるんだから
『う、うるさいうるさいうるさい!少し黙っていろ!』
アンタが黙れっ!
――ポイ
あれ?ニア?どうしたの?」
ニア、ぽかん ってしてる
そんな顔もかわいい
「シェルクさま……」
「あれ?もしかして、今の声に出てた?」
こくんって
ニアがうなづいた
「え?うそ?あれ?えっと…あはははは」
「シェルクさま…僕、ボク、嬉しいです!」
――ちゅぅぅぅぅぅぅ
「!?…」
ニアに唇を奪われた
「……」
「………」
二人とも
無言で見詰め合って
ニア、少し照れたみたいに目をそらした
――ズキューン
あべしっ!…あべしっ!……あべしっ!………あべしっ!………… (エコー)
聖教府におわします猊下!並びに聖教姫殿下!私は、勇者シェルクは!生涯このニアルディ=セルブスを愛し抜くことを誓います!
異論は認めない!!
反対したら即刻死刑!
「ぅ…」
「う?」
「にあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「わぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
私はニアの身体を抱きかかえたままベッドにタッチダウンを決めた
「ニアぁぁぁぁぁぁ!うわぁぁぁぁぁぁ!ニアぁぁぁぁ!好きだぁぁぁぁぁ!」
「ぎゃわぁぁぁぁ!叫びながら服を脱がさないでぇぇぇぇぇ!」
「はぁはぁ…ニアたんハァハァ…」
「いやぁぁぁぁぁぁ!!」
「あっ!コラ!暴れるな!パンツが脱がせにくいだろうが!」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!キャァァァァァァァァァァァ!!!」
布きれ一枚纏っていないショタ…もとい最愛のニアを見下ろす
筋肉なんてほとんどない少女のような身体
真っ白な肌
ピンクの乳首
そして
――デデーン
「な…あぁ…これは…」
「わ、わぁぁぁ!見ないでください!」
「ありがたやぁ〜ありがたやぁ〜…」
「なんで拝むんですかっ!!?」
「ふふ。これは“かなまら様”と言ってだなジパングでは立派な神様なのだよ」
「嘘だぁぁぁぁぁ!」
※ホントです
「しかし、あれだな…てっきり皮かむりのポークビッツが出てくるかと思えば、こんなデカm」
「わぁぁぁぁぁぁぁ!!!わぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!言っちゃヤですぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
「ん?なんだ?ニアは巨根な事を気にしていたのか?」
「わぁぁぁぁぁぁぁぁ!言わないでぇぇぇぇぇぇぇ!!」
顔を真っ赤にして隠しきれない“かなまら様”を隠そうとするニア
あ、あぁ…
か、かわ…
かわわわわわわわ…
に、にあ…ニア!ニア!ニア!ニアぁぁあああわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ニアニアニアぁああぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!ニアルディ・セルブスたんのプラチナブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
目の前の全裸のニアたんかわいいよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
童貞卒業決まって良かったねニアたん!あぁあああああ!かわいい!ニアたん!かわいい!あっああぁああ!
妄想の中でも犯し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!妄想なんて現実じゃない!!!!あ…目の前のも光景もよく考えたら…
ニ ア き ゅ ん が 巨 根 の は ず が な い ?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ガラテアぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!魔物なんかやめ…て…え!?見…てる?ベッドの上のニアきゅんが私を見てる?
童貞のニアきゅんが私を見てるぞ!ニアきゅんが私を見てるぞ!くぁいいニアきゅんが私を見てるぞ!!
童貞のニアきゅんが私に話しかけてるぞ!!!よかった…魔物もまだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!私にはニアきゅんがいる!!やったよバフォ!!ひとりでできるもん!!!
あ、ニアちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあクリステアぁあ!!ナ、ナキア!!バラガスぅうううううう!!!カロリーヌぅううう!!
ううっうぅうう!!私の想いよニアへ届け!!目の前のニアへ届け
「い、痛いぐらい届いてます…(引)」
「んんんんんんんっ!嬉しい。ウレシイうれしい嬉しい嬉しいウレシイ嬉しいウレシイうれしい!」
「え?えぇ?」
「私のためにこんなに大きくしてくれたんだな!嬉しい…」
「で、でもこんな…恥ずかしいです……」
「私は魔物だよ。こんなの嬉しいに決まってるじゃない!」
「で、でもぉ…」
「えいっ!♪」
――ぱくん
「ふひゃぁっ!?」
「あむ、じゅる…もご…」
あうぅ…お口に入りきらない…
先っちょだけ くわえて
「んむ…じゅぬ、れろぉ…」
「ひゃ、だ、だめですよぉ…」
「ぬあぬふぉひひひ…(にあのおいしい)」
「んひゃぁ!い、息が」
「んふぃ〜。食べ応え十二分だな…」
「あ、あぅ…。汚いですよぅ…」
「そんなことはない。大好きな人のかなまら様を舐めて汚いなどと思う魔物はいないぞ」
「あ、あうぅ…大好きって…。って、ていうか、かなまら様って言わないでください!」
「ふふり。ならば“デカマラ様”でも構わんのだぞ?」
「も、もっとヤです…うぅ…」
あ…
あかん!
こんな涙をうっすらと浮かべながら嫌がるショタ、もといニアなど…
「たまらぁぁぁぁぁん!!」
私はニアの頭を抱きしめるようにして押しつぶした
うぅ…
こういう時は前のような大きな胸で顔を埋めてやりたいところだな…
でも
「んむぅぅぅぅ!」
ニアが私の小さな胸に顔を押し付けさせられてもがく
かわいい…
私はそのまま体をずらし
ニアのそそり立った肉柱に自分の幼いスジを押し当てた
――ず ずじゅ…
ふふ
思ってた以上にびしょびしょだったみたい
滑らかに動き出した腰をゆっくりと往復させる
「あ、ひゃぁ…シェルクさまぁ…」
「だぁ〜め!私の事はシェルクって呼ぶの」
「シェルクぅ…」
「うふ。いい子いい子」
ニアのサラサラのプラチナブロンドの髪をナデナデする
ふふ
私の魔力をあんなに吸わされたんだもんね
こんなことされたら疼いて仕方ないよね?
――ビクン
――ビクビクっ
ニアのが頷いた
「うふ。いいよ。でも、まずはお口からね」
「ふぇ?」
ニアの身体の上で向きを変える
ニアの顔に私のおまんこを押し付ける
「わぷっ!?」
「んひゃぁんっ♪」
むにゅって押し付けられたぷっくりおまんこにニアの息がかかる
だめ
気持ちいい
でも、ニアを気持ちよくしてあげなきゃ
「ニア…。あむ。あむあむ…じゅじゅ…」
「んむぅぅぅ!」
「んひゃ!んあぁん…にあぁ〜…」
私がニアの先っぽを銜え込むとニアが私のおまんこの下で呻いた
その息遣いが快感になって私に帰ってくる
「う…ん…。にあ…にあぁ…れろ…じゅむ…あむ…」
「んん…あむ…れろ……ぴちゃ…」
ニアが私のおまんこを舐めて気持ち良くしてくれる
私ががんばったら同じようにニアも気持ちよくしてくれる
嬉しい
私はニアの根元を手でつかんで
一気に喉まで銜え込んだ
「んむぅぅぅ!!」
「んんん〜〜〜!!」
ニアの叫びがわたしのおまんこに快感になって入ってくる
うふふ
気持ちいいんだね
普通だったら苦しくなっちゃうんだろうけど
私、魔物になったからかな?
ニアのを喉まで飲みこんでるのに全然苦しくない
ううん
逆に口の中と喉の全部が性器になったみたいに感じる
――ビクビクン
「ん〜ふぅ〜」
――ビクビク
私の息が喉のところでかかると、ニアのが暴れる
それが喉に擦れてとっても気持ちいい
にあぁ
にあにあにあぁぁぁ!
「んっ…ひぇ…ひぇふふはあぁん!」
――ビクビク
上ってくる
ああ
ニア
ちょうだい
全部
私の中に
「んんっ!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「んんっーーーーーー!!」
喉の奥に熱いのが出てくる
すごい勢いで胃の中に流れていく
――こくこくんく
ニアが絡みつく
喉の中に残ったニアの
ゆっくり
味わって飲み込む
――じゅる…
「んへぇ〜…」
口を離して
ダメ
お口で出されただけでイっちゃ…
っ!?
――ビクビク!
「ふぇ!?な、なに?なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!???」
――ビクンビクン
私の身体が勝手に跳ねる
イク
何もされてないのに
でも、おなかの中でニアのが私の身体に溶けていく
それだけで私は何度も何度もイってしまった
「ふひぃ〜……(ビクビク)…きもちぃ〜……(ピクピク)」
「しぇるくさまぁ…」
「しぇるく…って、…いってぇ…」
「しぇるく…シェルク!」
「んひゃんっ!」
ニアが余韻で動けない私に覆いかぶさってきた
ニアに手首を掴まれて
それだけでイっちゃう
「シェルク。好きだ。ボク、ボク…初めて会った時からずっと憧れて…」
「うん…あたしもぉ…」
「それで、貴女を知れば知る程、もっともっと好きになって…」
「わたしもだよぉ…にあぁ…」
「シェルク。僕は、シェルクが欲しい!」
わぁ……
ニア
すごくかっこいい
いつもの頼りないニアじゃない
私の事護ってくれるナイト様みたい
ああ
ダメ
ますます好きになっちゃうよぉ…
「ニアぁ…。お願い。私をもらってぇ…」
「はい…。はい!シェルク!愛してます!」
「わたしもぉ〜」
――きゅ
抱きしめられて
熱い
ドクドク言ってる心
これ、どっちのかな?
ううん
もういっしょだ
はやく
ひとつにならなくちゃ
「シェルク、入れますよ?」
「うん。うん〜」
嬉しい
――くちゅ
もうベトベトになった二人のそこ
何の抵抗もなく
ニアの大きいのが入ってくる
「んはぁぁ〜〜〜」
全身から力が抜けるみたいに
どこにも力が入ってないところに、死んじゃいそうなほど気持ちいいのが入ってくる…
「んあぁ。シェルクの…キツいです…」
「うん〜〜。らってぇ〜…はなしたくなひもん〜〜〜」
「はい…っ!…はなさないで……ください………」
「うん。うんっ!…ぜったひに…はなしゃないぃ〜〜!」
私がおなかに力を入れる
「んんっ!」
――ビクビク
私の中でニアのが暴れる
「んひゃぃぃぃ!!!」
私はそれだけでイってしまう
「だ、だめです…う、うごきますよ…ん、うぅっ……」
「あひゃぁぁぁぁぁ!んあぁっ!んあぁぁ!!」
――ビクンビクンビクン
だめ
もう何回もイっちゃう
こんな気持ちいいの知らない
知らないよぉぉぉ!!
――じゅじゅっ
んあぁ
ニアのが出て行く
やだ
待って
――きゅぅ
「ふぇ?ふぁぁぁ〜?!!」
きゅってお腹に力入れたら
お腹ごとにあに引っ張り出されるっみたいに
――ジュブッ
「んひぃぃっ!」
そして、一気に入ってくるニア
ごりごりって
ニアの大きいのに
おまんこの中全部が擦られて
全部イっちゃうの
――ピクンビクン
あふぇぇ?
またイっちゃった?
あれ?もうわからない
さっきからずっとイキっぱなし
「あぁ…しぇるくぅ…」
「にあぁ〜。もっと、もっと奥までぇ〜」
「はい。はいっ…」
――きゅぅ
ひっぱられて
そして
――ずじゅ
――きゅぷ
「んはぁぁぁぁぁぁぁ!!??」
――ビクン
「はぁ…」
――じゅぶ
「んひっ!?」
真っ白な世界
ニアの感覚で引き戻される
何今の?
わからない
おなかの奥
もう一つの私の中
そこにニアが入った途端
真っ白になった
「しぇるく、しぇるくぅ」
ニアの声
あ
私を呼んでる
――きゅ
ニアにしがみつく
――じゅにゅ
汗ばむ肌
擦れあって
「んはぁ」
全身で感じる
ニア
混ざり合う
気持ちいい
気持ちいい
気持ちよすぎるよぉ
「しぇ、しぇるく…ボク、もう…」
「うん…ニアぁ…きてぇ…」
「しぇるくぅ」
――じゅ
――ずじゅ
ニアの動きが早くなって
私の奥にニアが当たるたびに
目の前真っ白に
あ
だめ
私
飛んじゃう…
「あ、あうっ…で、でる!出ます!」
「きてきてきてぇぇぇぇぇ!!」
「あぁぁぁぁぁぁっーーー!」
――ビュクビュクビュクゥゥ!
――ドクンドクン
あぁぁ〜〜
でてるぅ〜〜〜
きもちいぃ〜〜〜〜〜
――ビクンッ!
「ふふぇっ!?」
イった拍子に目が覚めた
体中けだるい
でも、融けちゃいそうなぐらい気持ちいい
「はぁ…はぁ…」
すぐ耳元でニアの息
うふ
ニアもいぃ〜っぱい気持ちよくなってくれたみたい
「ぁっ…」
――ビクン
また軽くイっちゃった
しゃっくりみたいにイキっぱなし
どうしよう
このままイキっぱなしだと、ちょっと困るかも…
――ビクン
「んひゃっ!」
――ビュッビュゥッ…
ニアのが跳ねて
また私の中に吐き出した
ああ
ずっと繋がったままだ
うれしい
――すす
おなかの上から
ニアのを撫でる
「んうっ……」
――ぴゅ
ニア
かわいいなぁ
嬉しいなぁ
幸せ
ああ
これが魔物の幸せなんだ
こんな幸せ、人間じゃ絶対に味わえない
まるで心の底から
足の先から角の先まで
全部が幸せで塗り替わっていくみたい
暖かいお湯に沈んでいくみたいな
柔らかな日差しに包まれるみたいな
ニアに
全部埋め尽くされるみたいな
「わたし、もうもどれないよ…」
今から人間に戻れって言われても
絶対に無理
こんなの知っちゃったら
戻れるわけないよぉ…
「すぅ…すぅ……」
隣から
ニアの寝息
「ふふ…」
まだ入ったままなのに
でも
私の瞼も重くなって…
入ったまま
ニアに抱き着いて
ニアの胸に顔を埋めて
ああ
ニアの匂い
しあわせ……
――コポコポ
あれ?
なんだろう?
いい匂い…
――ムク
「あれ?起こしちゃいましたか?」
ぼやけた目に
ニアの優しい笑顔
――じわぁ
それだけで胸の中に幸せが広がる
「にあぁ。おはよぉ…ふあぁ〜〜」
「ふふ。本当の子供みたいですよ。シェルク様」
クスクスって
少し意地悪に笑うニア
「私はお子様だからな」
私も笑う
「いいえ。魔物でした」
「ふふ。そうかもね…」
二人で笑いあう
いいなぁ
こういうの
――ドクン
おなかの中に感じる
ニア
――じゅく…
おなかから、幸せが広がる
ふふ
「お茶、沸かしました」
「ん〜。でも、今はシャワーを浴びたいかな?」
「ふふ。でしたら準備はもうしてあります。あ、僕もお借りしましたよ」
「ありがとぉ〜。いってくるねぇ〜」
少し重い頭
身体を引きずって
シャワールームに向かった
ふぅっと
ニアの魔力の抵抗が消える
嬉しい
ニアが私を受け入れてくれた
嬉しい
嬉しい嬉しい嬉しい
「にあぁぁぁぁぁ!!にあにあにあぁぁぁ!」
「わ、ぎゃっ!ちょ、シェルク様!?」
「もう!シェルクって呼んで!」
「しぇ、シェルクぅ…」
わきゃぁぁぁぁぁ!!
何コレなにこれ!?
何このかわいい生き物!?
ねぇこれ食べていい?
食べていいの?これ?
ダメって言われても食べちゃうもんね〜
――ペロ
「わ、ちょ!!舐めないでください!!」
「あま〜い。うふふふ〜ニアあま〜い。ねぇ、チュウしていい?チュウするね」
「わっ!僕の意志は無視ですか!?」
――ちゅぅぅぅぅぅぅ!!
「んむぅっぅぅぅぅぅぅ!!?」
ふふふふ
いっぱい魔力流し込んじゃった
「ふぇ〜…身体がぁぁぁ」
「うふふ。熱いでしょ?いぃ〜っぱいえっちになる魔力流し込んじゃったもんね」
「うぅ…シェルクさま…言葉遣いが…」
「うふふ。いいでしょ?今は仮面なんてかぶる必要ないもん。今はポイよ。ポイポイ。そんなことよりセックスしましょ!もうニアのココもこんなになってるよ?うわぁ…触手がうねうね…」
「してませんよっ!?そんなわけないでしょ!!ってか、まだズボン履いてます!」
「ちぇ…」
もう…
ニア、ノリ悪〜い
「でも、そんなところも好き〜〜〜」
あぁ〜気持ちいい
自分の心を曝け出すってこんなに気持ちいいんだ
心の片隅で仮面が何か喋ってる
『私はつくづく魔物になってしまったんだな』
「そうだね
うふふふ
でも今はそんな言葉無視よ
好きな人に好きって言って何が悪いの?
こんなにかわいいニアとエッチして何が悪いのよ?
良いに決まってるじゃない
『私は王だぞ?ニアは重要な駒だ』
馬鹿ね
何言ってるの?
ホントはニアを見て一目ぼれしたアンタがバラガスの反対も押し切ってニアを司令官にしたんじゃない
『違う。あれはニアの才能を見込んで…』
ふふ
嘘ね
アンタはニアが陰で血を流すほど苦労して魔法も練習して、いっぱいいっぱい勉強して
危険な目にまであいながら魔女に変装してアンタのために頑張ってたの
知らないわけないでしょ
『そうだ。それこそがニアの才能だ』
ウソウソ
アンタはそれが嬉しくて嬉しくてたまらなかったんでしょ
だからニアには心を開いてた
私はアンタの心なんだから知らないわけないでしょ
私がニアの前に出れたのは全部アンタがそうしたかったから
知ってるんだから
『う、うるさいうるさいうるさい!少し黙っていろ!』
アンタが黙れっ!
――ポイ
あれ?ニア?どうしたの?」
ニア、ぽかん ってしてる
そんな顔もかわいい
「シェルクさま……」
「あれ?もしかして、今の声に出てた?」
こくんって
ニアがうなづいた
「え?うそ?あれ?えっと…あはははは」
「シェルクさま…僕、ボク、嬉しいです!」
――ちゅぅぅぅぅぅぅ
「!?…」
ニアに唇を奪われた
「……」
「………」
二人とも
無言で見詰め合って
ニア、少し照れたみたいに目をそらした
――ズキューン
あべしっ!…あべしっ!……あべしっ!………あべしっ!………… (エコー)
聖教府におわします猊下!並びに聖教姫殿下!私は、勇者シェルクは!生涯このニアルディ=セルブスを愛し抜くことを誓います!
異論は認めない!!
反対したら即刻死刑!
「ぅ…」
「う?」
「にあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「わぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
私はニアの身体を抱きかかえたままベッドにタッチダウンを決めた
「ニアぁぁぁぁぁぁ!うわぁぁぁぁぁぁ!ニアぁぁぁぁ!好きだぁぁぁぁぁ!」
「ぎゃわぁぁぁぁ!叫びながら服を脱がさないでぇぇぇぇぇ!」
「はぁはぁ…ニアたんハァハァ…」
「いやぁぁぁぁぁぁ!!」
「あっ!コラ!暴れるな!パンツが脱がせにくいだろうが!」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!キャァァァァァァァァァァァ!!!」
布きれ一枚纏っていないショタ…もとい最愛のニアを見下ろす
筋肉なんてほとんどない少女のような身体
真っ白な肌
ピンクの乳首
そして
――デデーン
「な…あぁ…これは…」
「わ、わぁぁぁ!見ないでください!」
「ありがたやぁ〜ありがたやぁ〜…」
「なんで拝むんですかっ!!?」
「ふふ。これは“かなまら様”と言ってだなジパングでは立派な神様なのだよ」
「嘘だぁぁぁぁぁ!」
※ホントです
「しかし、あれだな…てっきり皮かむりのポークビッツが出てくるかと思えば、こんなデカm」
「わぁぁぁぁぁぁぁ!!!わぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!言っちゃヤですぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
「ん?なんだ?ニアは巨根な事を気にしていたのか?」
「わぁぁぁぁぁぁぁぁ!言わないでぇぇぇぇぇぇぇ!!」
顔を真っ赤にして隠しきれない“かなまら様”を隠そうとするニア
あ、あぁ…
か、かわ…
かわわわわわわわ…
に、にあ…ニア!ニア!ニア!ニアぁぁあああわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ニアニアニアぁああぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!ニアルディ・セルブスたんのプラチナブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
目の前の全裸のニアたんかわいいよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
童貞卒業決まって良かったねニアたん!あぁあああああ!かわいい!ニアたん!かわいい!あっああぁああ!
妄想の中でも犯し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!妄想なんて現実じゃない!!!!あ…目の前のも光景もよく考えたら…
ニ ア き ゅ ん が 巨 根 の は ず が な い ?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ガラテアぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!魔物なんかやめ…て…え!?見…てる?ベッドの上のニアきゅんが私を見てる?
童貞のニアきゅんが私を見てるぞ!ニアきゅんが私を見てるぞ!くぁいいニアきゅんが私を見てるぞ!!
童貞のニアきゅんが私に話しかけてるぞ!!!よかった…魔物もまだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!私にはニアきゅんがいる!!やったよバフォ!!ひとりでできるもん!!!
あ、ニアちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあクリステアぁあ!!ナ、ナキア!!バラガスぅうううううう!!!カロリーヌぅううう!!
ううっうぅうう!!私の想いよニアへ届け!!目の前のニアへ届け
「い、痛いぐらい届いてます…(引)」
「んんんんんんんっ!嬉しい。ウレシイうれしい嬉しい嬉しいウレシイ嬉しいウレシイうれしい!」
「え?えぇ?」
「私のためにこんなに大きくしてくれたんだな!嬉しい…」
「で、でもこんな…恥ずかしいです……」
「私は魔物だよ。こんなの嬉しいに決まってるじゃない!」
「で、でもぉ…」
「えいっ!♪」
――ぱくん
「ふひゃぁっ!?」
「あむ、じゅる…もご…」
あうぅ…お口に入りきらない…
先っちょだけ くわえて
「んむ…じゅぬ、れろぉ…」
「ひゃ、だ、だめですよぉ…」
「ぬあぬふぉひひひ…(にあのおいしい)」
「んひゃぁ!い、息が」
「んふぃ〜。食べ応え十二分だな…」
「あ、あぅ…。汚いですよぅ…」
「そんなことはない。大好きな人のかなまら様を舐めて汚いなどと思う魔物はいないぞ」
「あ、あうぅ…大好きって…。って、ていうか、かなまら様って言わないでください!」
「ふふり。ならば“デカマラ様”でも構わんのだぞ?」
「も、もっとヤです…うぅ…」
あ…
あかん!
こんな涙をうっすらと浮かべながら嫌がるショタ、もといニアなど…
「たまらぁぁぁぁぁん!!」
私はニアの頭を抱きしめるようにして押しつぶした
うぅ…
こういう時は前のような大きな胸で顔を埋めてやりたいところだな…
でも
「んむぅぅぅぅ!」
ニアが私の小さな胸に顔を押し付けさせられてもがく
かわいい…
私はそのまま体をずらし
ニアのそそり立った肉柱に自分の幼いスジを押し当てた
――ず ずじゅ…
ふふ
思ってた以上にびしょびしょだったみたい
滑らかに動き出した腰をゆっくりと往復させる
「あ、ひゃぁ…シェルクさまぁ…」
「だぁ〜め!私の事はシェルクって呼ぶの」
「シェルクぅ…」
「うふ。いい子いい子」
ニアのサラサラのプラチナブロンドの髪をナデナデする
ふふ
私の魔力をあんなに吸わされたんだもんね
こんなことされたら疼いて仕方ないよね?
――ビクン
――ビクビクっ
ニアのが頷いた
「うふ。いいよ。でも、まずはお口からね」
「ふぇ?」
ニアの身体の上で向きを変える
ニアの顔に私のおまんこを押し付ける
「わぷっ!?」
「んひゃぁんっ♪」
むにゅって押し付けられたぷっくりおまんこにニアの息がかかる
だめ
気持ちいい
でも、ニアを気持ちよくしてあげなきゃ
「ニア…。あむ。あむあむ…じゅじゅ…」
「んむぅぅぅ!」
「んひゃ!んあぁん…にあぁ〜…」
私がニアの先っぽを銜え込むとニアが私のおまんこの下で呻いた
その息遣いが快感になって私に帰ってくる
「う…ん…。にあ…にあぁ…れろ…じゅむ…あむ…」
「んん…あむ…れろ……ぴちゃ…」
ニアが私のおまんこを舐めて気持ち良くしてくれる
私ががんばったら同じようにニアも気持ちよくしてくれる
嬉しい
私はニアの根元を手でつかんで
一気に喉まで銜え込んだ
「んむぅぅぅ!!」
「んんん〜〜〜!!」
ニアの叫びがわたしのおまんこに快感になって入ってくる
うふふ
気持ちいいんだね
普通だったら苦しくなっちゃうんだろうけど
私、魔物になったからかな?
ニアのを喉まで飲みこんでるのに全然苦しくない
ううん
逆に口の中と喉の全部が性器になったみたいに感じる
――ビクビクン
「ん〜ふぅ〜」
――ビクビク
私の息が喉のところでかかると、ニアのが暴れる
それが喉に擦れてとっても気持ちいい
にあぁ
にあにあにあぁぁぁ!
「んっ…ひぇ…ひぇふふはあぁん!」
――ビクビク
上ってくる
ああ
ニア
ちょうだい
全部
私の中に
「んんっ!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「んんっーーーーーー!!」
喉の奥に熱いのが出てくる
すごい勢いで胃の中に流れていく
――こくこくんく
ニアが絡みつく
喉の中に残ったニアの
ゆっくり
味わって飲み込む
――じゅる…
「んへぇ〜…」
口を離して
ダメ
お口で出されただけでイっちゃ…
っ!?
――ビクビク!
「ふぇ!?な、なに?なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!???」
――ビクンビクン
私の身体が勝手に跳ねる
イク
何もされてないのに
でも、おなかの中でニアのが私の身体に溶けていく
それだけで私は何度も何度もイってしまった
「ふひぃ〜……(ビクビク)…きもちぃ〜……(ピクピク)」
「しぇるくさまぁ…」
「しぇるく…って、…いってぇ…」
「しぇるく…シェルク!」
「んひゃんっ!」
ニアが余韻で動けない私に覆いかぶさってきた
ニアに手首を掴まれて
それだけでイっちゃう
「シェルク。好きだ。ボク、ボク…初めて会った時からずっと憧れて…」
「うん…あたしもぉ…」
「それで、貴女を知れば知る程、もっともっと好きになって…」
「わたしもだよぉ…にあぁ…」
「シェルク。僕は、シェルクが欲しい!」
わぁ……
ニア
すごくかっこいい
いつもの頼りないニアじゃない
私の事護ってくれるナイト様みたい
ああ
ダメ
ますます好きになっちゃうよぉ…
「ニアぁ…。お願い。私をもらってぇ…」
「はい…。はい!シェルク!愛してます!」
「わたしもぉ〜」
――きゅ
抱きしめられて
熱い
ドクドク言ってる心
これ、どっちのかな?
ううん
もういっしょだ
はやく
ひとつにならなくちゃ
「シェルク、入れますよ?」
「うん。うん〜」
嬉しい
――くちゅ
もうベトベトになった二人のそこ
何の抵抗もなく
ニアの大きいのが入ってくる
「んはぁぁ〜〜〜」
全身から力が抜けるみたいに
どこにも力が入ってないところに、死んじゃいそうなほど気持ちいいのが入ってくる…
「んあぁ。シェルクの…キツいです…」
「うん〜〜。らってぇ〜…はなしたくなひもん〜〜〜」
「はい…っ!…はなさないで……ください………」
「うん。うんっ!…ぜったひに…はなしゃないぃ〜〜!」
私がおなかに力を入れる
「んんっ!」
――ビクビク
私の中でニアのが暴れる
「んひゃぃぃぃ!!!」
私はそれだけでイってしまう
「だ、だめです…う、うごきますよ…ん、うぅっ……」
「あひゃぁぁぁぁぁ!んあぁっ!んあぁぁ!!」
――ビクンビクンビクン
だめ
もう何回もイっちゃう
こんな気持ちいいの知らない
知らないよぉぉぉ!!
――じゅじゅっ
んあぁ
ニアのが出て行く
やだ
待って
――きゅぅ
「ふぇ?ふぁぁぁ〜?!!」
きゅってお腹に力入れたら
お腹ごとにあに引っ張り出されるっみたいに
――ジュブッ
「んひぃぃっ!」
そして、一気に入ってくるニア
ごりごりって
ニアの大きいのに
おまんこの中全部が擦られて
全部イっちゃうの
――ピクンビクン
あふぇぇ?
またイっちゃった?
あれ?もうわからない
さっきからずっとイキっぱなし
「あぁ…しぇるくぅ…」
「にあぁ〜。もっと、もっと奥までぇ〜」
「はい。はいっ…」
――きゅぅ
ひっぱられて
そして
――ずじゅ
――きゅぷ
「んはぁぁぁぁぁぁぁ!!??」
――ビクン
「はぁ…」
――じゅぶ
「んひっ!?」
真っ白な世界
ニアの感覚で引き戻される
何今の?
わからない
おなかの奥
もう一つの私の中
そこにニアが入った途端
真っ白になった
「しぇるく、しぇるくぅ」
ニアの声
あ
私を呼んでる
――きゅ
ニアにしがみつく
――じゅにゅ
汗ばむ肌
擦れあって
「んはぁ」
全身で感じる
ニア
混ざり合う
気持ちいい
気持ちいい
気持ちよすぎるよぉ
「しぇ、しぇるく…ボク、もう…」
「うん…ニアぁ…きてぇ…」
「しぇるくぅ」
――じゅ
――ずじゅ
ニアの動きが早くなって
私の奥にニアが当たるたびに
目の前真っ白に
あ
だめ
私
飛んじゃう…
「あ、あうっ…で、でる!出ます!」
「きてきてきてぇぇぇぇぇ!!」
「あぁぁぁぁぁぁっーーー!」
――ビュクビュクビュクゥゥ!
――ドクンドクン
あぁぁ〜〜
でてるぅ〜〜〜
きもちいぃ〜〜〜〜〜
――ビクンッ!
「ふふぇっ!?」
イった拍子に目が覚めた
体中けだるい
でも、融けちゃいそうなぐらい気持ちいい
「はぁ…はぁ…」
すぐ耳元でニアの息
うふ
ニアもいぃ〜っぱい気持ちよくなってくれたみたい
「ぁっ…」
――ビクン
また軽くイっちゃった
しゃっくりみたいにイキっぱなし
どうしよう
このままイキっぱなしだと、ちょっと困るかも…
――ビクン
「んひゃっ!」
――ビュッビュゥッ…
ニアのが跳ねて
また私の中に吐き出した
ああ
ずっと繋がったままだ
うれしい
――すす
おなかの上から
ニアのを撫でる
「んうっ……」
――ぴゅ
ニア
かわいいなぁ
嬉しいなぁ
幸せ
ああ
これが魔物の幸せなんだ
こんな幸せ、人間じゃ絶対に味わえない
まるで心の底から
足の先から角の先まで
全部が幸せで塗り替わっていくみたい
暖かいお湯に沈んでいくみたいな
柔らかな日差しに包まれるみたいな
ニアに
全部埋め尽くされるみたいな
「わたし、もうもどれないよ…」
今から人間に戻れって言われても
絶対に無理
こんなの知っちゃったら
戻れるわけないよぉ…
「すぅ…すぅ……」
隣から
ニアの寝息
「ふふ…」
まだ入ったままなのに
でも
私の瞼も重くなって…
入ったまま
ニアに抱き着いて
ニアの胸に顔を埋めて
ああ
ニアの匂い
しあわせ……
――コポコポ
あれ?
なんだろう?
いい匂い…
――ムク
「あれ?起こしちゃいましたか?」
ぼやけた目に
ニアの優しい笑顔
――じわぁ
それだけで胸の中に幸せが広がる
「にあぁ。おはよぉ…ふあぁ〜〜」
「ふふ。本当の子供みたいですよ。シェルク様」
クスクスって
少し意地悪に笑うニア
「私はお子様だからな」
私も笑う
「いいえ。魔物でした」
「ふふ。そうかもね…」
二人で笑いあう
いいなぁ
こういうの
――ドクン
おなかの中に感じる
ニア
――じゅく…
おなかから、幸せが広がる
ふふ
「お茶、沸かしました」
「ん〜。でも、今はシャワーを浴びたいかな?」
「ふふ。でしたら準備はもうしてあります。あ、僕もお借りしましたよ」
「ありがとぉ〜。いってくるねぇ〜」
少し重い頭
身体を引きずって
シャワールームに向かった
12/07/11 06:59更新 / ひつじ
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