読切小説
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ツンデレ・マリーンズ(ツンデレではない
「あぁ、水・・冷たい・・・・。このままじゃ溺れ死ぬ前に体温が・・・」

これは一月下旬
月の綺麗な夜の話である。

一月某日

「明日から・・・、取引先の・・・、場所が・・・なのでって、聞いているのか川崎!!
明日急にお前を連れて出張になったんだ、正月ボケも大概にしろっ!!!」

はいどうも、自分の名前は川崎 一 (カワサキ
ハジメ)名前を早く描けるのが学生の時からのアピールポイントの川崎です!自分は大学卒業してからそのまま零細の印刷関係に就職したんですが、就職して一年近く経った今でもなかなか仕事の雰囲気になれませんね、おかげでほら、上司のK氏もなんかにも怒られちゃってますよ。ところで今回初の出張です!!ワクワクしてたんですが・・・・・・・・・・・

「あのー?Kさん?あまりにもいや、あまりにも船がそのぉ、寂しい感じというか、いえいえ!!ボロいとかそういうことをいいたいわけでないんですよっ!!けれどぉ・・・」

ええ、なんかもう少しフェリーみたいなもの、百歩譲って漁船みたいなのを想像してた自分が間違ってたんでしょうか??目の前にあるのはボートです。完全にオールで漕ぐボートでしたありがとうございます。

「文句を言うな!うちに船をチャーターする余裕なんてない、対岸だって見えてるんだからボートで十分ださっさと乗れ!そして早く漕げっ!」

はぁ、社会人なりたての自分が言うのもなんですが海渡るのにボートって何ですか、地元の漁師さんかなんかですか?しかも漕ぐのは自分・・・当たり前だけど・・・はぁ、就職先間違えたかなぁ、親父も印刷会社だったから安易に決めたけど・・・

「わかりました、けど腕に限界来たらかわってくださいよ?Kさん。」
「若いんだ、対岸までお前の腕だけで十分だろ、くれぐれもサボるなよ?時間に余裕はとってあるが・・・・・」

無視です、無視!ここはさっさと対岸まで漕いで行っちゃいましょう!!よっし!頑張りますよぉ〜!!

「どうしてこうなった・・・」

えーと、率直に言うとボートは転覆いたしました。波が強くて簡単にひっくり返りましたよ、
しかも運の悪いことにちょうど陸と陸の真ん中くらいで・・・、そうですね、ここもう沖と言っていいんじゃないんでしょうか?しかもKさんも流されて離れ離れになっちゃうし・・・
と、何やかんや助けを待ってぷかぷか浮いていると現在 夜 絶賛遭難中です。

「くぅ、さむい、だめだ、ホントにだめだ半日近くも一月の海は辛いもう持たないよぉ。くそぉ、やりたいこといっぱいあったのに!綺麗な嫁さんと結婚して子供作って一緒に遊んで・・・親にも恩返しなんもできてないよぉ
せめて!せめて!綺麗な奥さんだけでもぉ「アタイがなってやろうか?」欲しかった・・・・・って、え?」
「だーかーらー!!アタイがなってやろうか?
その綺麗な奥さんってやつによぉ」

そこにはつり目で尖った歯が特徴的な女性が一人。いや、綺麗だけど、ん?救助・・・な訳ない、見た所一人しかいないし。では近くで漁をしてた尼さん?いやいやないない、尼さんの雰囲気じゃない自分の中の尼さんのイメージはもっと穏やかなイメージだ、こんなにギラギラした人じゃない・・・まてまずこの人、人なのか?足が・・・

「ああぁぁーーー!!!まどろっこしい!ってうわっ!?見た所体温もさがってんじゃねぇか!アタイとしたことが遠すぎて気づけなかった!クソッ!!とりあえずさっさとこっち来い!」
「え、ええ!?ちょっ!まっ!!まって!!人魚!?人魚なんですっ!?ぷはっ!そっち水の中!ゴボッ!ゴボボボボボボっ!!!」・・・







「おいっ!おいってば、そろそろ起きないか?
心臓は止まってないが・・・ああぁー!!クッソ!!こっち注意してれば!何でこんな時に限って・・・・・」

再びどうもー、ハジメです。ここは洞穴?ですかねそこに寝かされてます状況は正直全くわかりませんが人魚さんの膝枕で!です。いや、膝がどことか言われ出すとわからないんですが・・・・ってそれはそれ。多分現在あの気の強そうな人魚さんに助けてもらったんだと思いますそろそろお礼を言わねば・・・

「あのー、とり「目が覚めたかっ!!よかった!!よかったよぉ・・・」

めっちゃ泣いてます、しかもなんか雰囲気変わってます、すごく、ええ、さっきの気のはった感じではなくもう しゅん っと

「ええ、大丈夫です。本当に助かりました。えーーと人魚さん?がここまで運んでくれたんですよね?」
「!? あ、あぁ、アタイが運んだんだ。チッ!何でこんな海のど真ん中で浮いてやがったんだ!死んじまったらどーすんだっ!!!!」
「す、すっ!すいません!!えっとどこから話せばいいのかあれですが・・・・実は・・・・・・」

自分は今までのことをとりあえず全部話しました。会社の出張のことやボートのこと・・・
その話を聞いてる姿といいさっきの怒り方といい本当に心配してくれていたようです。

「ったく。なるほどな、しっかしボートって・・・素人が海舐めてんのかよ。」
「す、すみません、返す言葉もないです」
「いーや、ゆるさねぇ、アタイにこんなに心配かけさせやがったんだ、そーいやさっき嫁さんがどうこうとか言ってたよな?」
「え、あぁ、いえいえ死ぬと思ったら色々溢れ出てきちゃって、気にしないでください」
「嫁さんがどうとか、言ってたよなぁぁぁぁぁ?(マクドナルドばりのスマイルで」
「は、はい・・・・」
「よーしよし、アタイはマリー、マーシャークのマリーだ。よろしくやろうぜっ!えーーと・・・」
「ハジメですっ、川崎 一。」
「そうかっ!ハジメか!ってことだ。アタイらは嫁と夫、夫婦になったんだ!それならやることは一つしかないよなぁ??(ニッコリ」
「え、ちょっと!まっ!まだ色々聞きたいことが!?マーシャークって!?ちょっ!!!アアアアアアアァァァァァァァ!!!」

この後めちゃくちゃセックスした。
すごく絞られました。まぁ後半はアヒンアヒン言わせてやりましたが。









えーと、後日談的な感じにはなるんですが・・
マーシャークっていうのは人魚の一種みたいな感じらしいですね、魔物娘っていうらしく彼女にきいてから会社の事務の子も実は白蛇だったりと驚きばかりです。ああ、そうそう会社といえば上司のKさんですが彼はスキュラさんと一緒になって帰ってきたらしくすごく丸くて優しくなってました。

「おーーい!!弁当忘れてんぞっ!せっかく作ってんだ、食わないなんて許さないからな??」

玄関で自分にお弁当を渡してくれるのは我が妻ことマリーです。あれから地上に戻って正式に結婚してからラブラブの毎日です基本きつめな彼女ですが・・・・

「ごめん、ごめん、こりゃ夜にいっぱい奉仕させてもらわないとなぁ、いろいろ道具も使わないとなぁ、昨日みたいにヨダレ垂らしながら乱れてる姿みたいなぁぁ」
「!?なっ!!!?ちょっ!そ、それはぁこんなところで、しかも朝からっ!?ん、んーーー!?プハッ!きゅ、きゅうすぎだぁ・・・」

なんだかんだ恥ずかしがりやだったり急にデレたりかわいいお嫁さんです。
さてっ!嫁さんからエネルギーはもらったし!仕事頑張りますか!!!!
17/01/31 04:10更新 / hashoyoka

■作者メッセージ
初の投稿でございます。
見苦しいところばかりであると思いますが何卒よろしくお願いいたしますm(__)m
ちなみに感想及び批評はどしどし募集中です

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