読切小説
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バフォメット、じゅうまんとんでよんさいと・・・・えっと、う〜んと・・・・・いっぱい☆
ガラガラー

「ばふぉっと参上☆ワシなのじゃー」

『ん、なんだまた来たのか?』

「ワシはサバトの長として負けたままでは示しがつかんのじゃ、お主に勝つまで何度でも挑戦するのじゃー!」

『はぁ、やれやれ・・・いい加減諦めたらどうだ?』

「ここで諦めたら試合終了なのじゃー!あんどう先生も言ってたのじゃー!」

『いや誰だかわからんし・・・』

「つべこべ言わずにかかってくるのじゃー!」

『はいはい・・・、じゃあいつものでいいんだな?』

「望むところなのじゃ!」

『じゃあ・・・2 + 2 + 1 は?』

「えっとまず2が2つじゃろ、それに1を足すんじゃろ?じゃから・・・」

『なんだったら指使ってもいいぞ。』

「おお!?それならばわかるぞ、い〜ちにぃ、さ〜んしぃ、そしてもうひとつじゃから・・・5じゃ!」

『はい正解、よくできました。』

「ぬっふふ〜ワシを舐めるではないぞよ☆」

『じゃあ次の問題、3 + 3 + 7』

「さ、3 + 3 + 7!?」

『どうした、まさかわからないとか言うんじゃないだろうな?』

「ぐぬぬ・・・、ワ、ワシを見くびるなのじゃ・・・・。まず3じゃろ、い〜ちに〜ぃさん。おお、もう片手が埋まってしまったのぅ・・・でもってよ〜んご〜ぉろく。これであとは7を足すのじゃから・・・・・お、おお!?」

『おやおやバフォ様、なにを固まっておられるのですかな?』ニタァ

「ゆ・・・指がもうないのじゃ・・・。」

『それは大変だ、さあどうする?』

「・・・・・・ぶ・・・・」

『ぶ?』

「ぶわあああああぁぁぁぁん、ぎょう゛ばごの゛べん゛でがん゛べん゛じでや゛る゛の゛じゃあ゛あ゛あ゛っ」

『はい残念でしたー。これ残念賞のアメね、持ってきな。』

「あ゛り゛がどう゛な゛の゛じゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ」

『またおいでー』













「ばっふぉい登場☆今日は負けんのじゃー!」

『また来たか、今日は出かけるからサクサク行くぞ。』

「のぞむところなのじゃー。」

『5 + 9な。』

「えーっと・・・。1、2,3,4,5じゃろ、6・・・・ぐぬぬ!」

『また降参だな。』

「・・・・・・ふっふっふ、今日のワシは一味ちがうのじゃー!いでよ、スライム!」

「あ・・・・ぅ・・・・。」

「あと9本指を出すのじゃー☆」

「ああ・・・・。」

『汚ねえな、援軍かよ。』

「ククク・・・ワシは目的のためなら手段を選ばんのじゃー。」

「あぅぁ・・・・」

「えーっと、5からじゃから6・・・・14なのじゃー☆」

『まあいい正解だ。』

「ぐっふっふっふっふ、今日こそワシの勝ちなのじゃ」

『おいそこのスライム。』

「わた・・・・し?」

「なんじゃ?」

『次の問題お前が出してみろ。なに、簡単なので頼むわ。』

「もん・・・・だ・・・・い・・・・」

「ええい、スライム如きに負けはせんのじゃ!」

「じ・・・・・じゃあ・・・・・」

「実数aに対しk≦a<k+1なる整数kを[a]で表す.
nは正整数,f(x)=(x^2)(2・3^3・n-x)(2^5・3^3・n^2)^(-1).
36n+1個の整数[f(0)],[f(1)],[f(2)]…,[f(36n)]の内相異なるものの個数を,nを用いて表せ」

「!?」
『!?』

「ど・・・・・ぅ・・・・・?」

「あぅ・・・あぅ・・・」チラッ

『・・・・(こんなん習ったっけ・・・・・?)』

「バフォ・・・・・さ・・・ま?」

「 」プシュー

『いかん、桁違いの問題にショートしてやがる!?おいスライム、急いで連れて帰って頭冷やしてやれ!』

「は・・・・い・・・・」

「きゅうぅ〜・・・」














「ちわーばっふぉい便なのじゃー☆」





「ありゃ?今日はおらんのか?」キョロキョロ

「仕方ないのう・・・・帰ってくるまで待つとするかのう。」

「ハッ・・・ハッ」

「あ!ワンワンなのじゃー☆」

「・・・・・・」(突然ですがこんにちわ。ワタクシ、この家の飼い犬でありますアクセルと申します。犬種はイングリッシュ・コッカー・スパニエルであります。)

「かあいいのじゃ〜☆」

「・・・・・・」(実はワタクシ、こう見えても猟犬なのであります。)











『ただいまーっと、さーて買い物も済んだし、そろそろアイツらの散歩でもしておくかなっと・・・・ん?』


「ぎにゃあああああああああっ!!!!!!食われるのじゃああああああっ!!!!」

「ワウッ!ワウッ!」(アクセルです。不審な輩は排除させていただきます。)

「キャンッ!キャンッ!」(パウエルと申します、ダックスフンドでございます。実は私も猟犬です。)

「ガウッ!ガウッ!ワン・・・ワンッ!」(でんじろうと申します、わたしもなのであります。あ、犬種はグレートデンであります。1 + 1 を答えて下さい。)

『・・・・・・・』

「ワンワンこわいのじゃああああっ!!!今日は帰るのじゃああああああっ!!!!!」













「ひっく・・・うっぐ・・・・」

「もう泣き止んでくださいませバフォ様・・・。また明日挑戦しましょう?」

「もういやなのじゃ・・・・。いつもいつも難しい問題ばかり出してバカにされ、あまつさえ今日はワンワンにまでバカにされたのじゃー。」

「大丈夫ですよバフォ様、今度からはバカにさせません!私が保証します。」

「うぅ・・・どうするのじゃ・・・・?」

「特訓です!私がバフォ様を徹底的に鍛えて見せます!」メラメラ

「魔女よ・・・・うっ・・・・」

「今はまだ涙を見せるときではありません。あのお方に勝利してから泣きましょう!」

「ううっ・・・魔女よ・・・ワシは頑張るぞ・・・・。」
















1ヵ月後・・・・

『ふむ・・・、最近バフォメットのヤツ来なくなったな。とうとう諦めたか?』

「諦めてなどおらぬわっ!」ガラガラ

『!!?』

「今日という今日はお主に勝ってワシの偉大さをその身に思い知るのじゃバフォ〜イ☆」

『随分と自信満々だな・・・・。では6 + 4 + 3』

「ジュウゥサァン!」

『何!?ならば12 + 34 + 20!』

「・・・・ロクジュローック!」

『ほう・・・、少しはやるようになったのだな。128 + 242 + 3482!』

「えっと・・・・うん・・・・・っと、3852!」

『なるほど、自信あるだけのことはあるな。「1、2、3・・・・たくさん☆」とか言ってたのが嘘みたいに成長したな。』

「ふふふ、もう昔のワシとは違うのじゃ☆さあ、どんどん来るのじゃー!」

『よろしい、では132 − 43』

「!?」

『どうした?132 − 43だぞ?』

「あう・・・?ひゃ、132から・・・?」

『もしかして引き算できないのか?』

「ひ・・・・引き・・・算?」シュゥゥゥ

『・・・・どうやら今日はここまでのようだな。』

「うぅぅぅ・・・・!!せっかくここまで頑張ったのにぃ・・・・」

『さあどうする?まだやるかバフォ様?』

「ぶわああああぁぁぁぁん!!お゛ぼえ゛でお゛れ゛な゛の゛じゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ん゛!!!」



バフォ様の挑戦(勉強)はまだまだ続く・・・・・・?


11/03/25 02:53更新 / 羽村コ〜ジ

■作者メッセージ
ありがとうございました、これで次の段階に進めます。




ああ、アンタか。アンタも大変だな、勉強嫌いな主を持っちゃってさ。

お兄様には本当に感謝しております。おかげでバフォ様もやる気が出てまいりますし。

いや構わんさ、こっちも成長していくのが面白くなってきているんでな。

ありがとうございます。まだまだ続きますけれども、どうかよろしくお願いします。

ああ、こちらこそな・・・。


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