連載小説
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前編
「あっ、はい、その件に尽きましては、そちらに大変な手間をかけさせてしまい……ええ、仰る通り。
今後このような事がないよう、家内にもきちんと言い聞かせますので……!」

モニターの向こうの相手は、口調こそ丁寧だが「私、まぁまぁ怒ってますよ?」という圧を放った表情を隠しもしない。
こういう相手のやり過ごし方は充分に心得ているとはいえ、それでも気をつけるに越した事はない。
この業界は信用第一。
俺の事はどう悪し様に言われても構わないが、妻の評判を落とすような事はあってはならないのだ。
モニター越しの相手に深く頭を下げて謝意を示す。

「ええ、ええ……はい、この度はご迷惑をおかけしました。
では、そのように。
失礼いたします……」

用件を伝え終えた相手に合わせ、モニター通話を切って大きく息をつく。
ふぅ……今回は相手が相手だけに、少し肝が冷えたな。
まぁ、無事(?)やり過ごせたんだし、結果オーライという事にしておこう。

「だれー?
取引先?
急ぎの仕事、なかったはずだけど」

背後から響く、甘くて可憐で鈴のように耳に響く声。
何度聞いても飽きない、これから先も聞くたびに胸が高鳴る、最愛の妻の声に返答しながら振り返る。

「いや、取引先じゃなくて市役所の役人だったよ。
この前、君が開発してペットショップに寄付した『全自動電子精霊式トリミングシザー』の件で行政指導を受けた。
何でも、あれを使ったペットがヘルハウンドに魔物化したとかで……何か言い分があれば聞こうか、アル?」

いくら最愛の妻とはいえ、役所から指導を受けた以上、彼女のアシスタント業務を全て請け負う夫として、苦言を呈さない訳にはいかない。
まずはアルの言い分を聞いてみよう。

「あー……アレの事かぁ。
言い分って言われても……
ダーリンも知ってるでしょー?
私が、大の犬好きだって事……」

ソファに座って休憩中の妻の姿を改めて眺める。
今日も世界一可愛いな、俺のサイクロプス嫁は。
まず目を引くのが、額から突き出た立派な一本角とつぶらで大きな単眼。
好きすぎて毎晩えっちの度に角はペロペロ舐め回しているし、まぶたにキスしまくってる彼女の一番のチャームポイント。
尖った耳に青い肌も可愛いぜ……
背が低いのに出るところは出てるトランジスタグラマー体型を、無骨なツナギで覆っているのもたまんない。
微妙にサイズが合ってないもんだから、おっぱいの谷間が常に見えちゃっててエロすぎる。
そんな彼女が不満げに唇を尖らせているのを見て、つい甘やかしてしまいそうになるが、いかんいかん……!
俺は心を鬼にして、お説教を始める。

「ああ、アルが犬好きなのは知ってるよ。
でも、それがなんで動物の魔物化を引き起こすツールをペットショップに寄付する事に繋がるんだ?」

「それは……うん、アレだよ。
私はこの世界のワンコみんなに幸せになって欲しくって……あっ、でもちゃんと魔物化するのは“本当に人間が大好きな子”にするように調整したよ?」

「いやいや……やっぱりワザとそういう風に作ったんじゃないか!
役所の人の迷惑になる事しちゃいけませんって、いつも言ってるよね俺?」

「……ごめんなさい、もうしません」

しゅんとした表情で項垂れるアル。

「いや、分かってくれたなら良いよ。
俺の方こそごめんね?
少し強く言いすぎた」

アルをそっと抱きしめて、背中を撫でてあげる。

「うんっ……ダーリン、優しいね❤️
私、もっと頑張って色んなモノ作るね。
今度は、誰にも迷惑かけないようなツール、考えるよ」

うっとりとした表情で俺の胸に顔を埋めてくるアル。
彼女の角が頬や顎に触れるが「保護の魔力」のお陰で、俺が怪我する事はない。
不思議な事に角が触れた時の感触は、ふわふわとして柔らかいしくすぐったい物だった。
えっちの時にも毎回思うけど、魔物の魔力ってすごいよね。
あらゆる事柄をイチャラブえっちに繋がる事象に変換しちゃう。

「よーし、休憩終わり!
お仕事頑張るぞー♪」

俺が離れると、ソファから立ち上がってガッツポーズを取るアル。
おっぱいがぷるんと揺れて、大変エロい。
当然、勃起した。
俺の視線を感じ取ったアルは、チラチラとこちらの下半身を見ながら

「ダーリンのえっち……❤️
お仕事片付けたら、たくさんシようね……❤️」

などと言いながら、両腕を寄せて胸の谷間を強調してうおぁぁぁぁぁぁっ!!!
なんて、なんてっ、エロ可愛いんだ、アルは!!!!!
今夜は寝かせないからな、マイスイートハニーっ……!
ほんとは今すぐにえっちしたいけど、今は彼女のお仕事を見守ろう。
俺は、嫁が頑張る姿を見るのも大好きなんだ。

「さぁ、一緒に『鍛冶場』に行こ、ダーリン❤️」

アルが俺の腕に抱きついて、おっぱいの谷間を擦り付けてくる。
うあぁぁ……柔らかくて、暖かくてめちゃくちゃ気持ちいい……!
俺は彼女に襲いかかりたいのを必死で我慢しながら、2人で共に仕事部屋に向かうのてあった。
26/01/07 23:02更新 / doM
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■作者メッセージ
終わらなかったので、前後編に分けます。
エロは後編の予定です。

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