連載小説
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後輩デビルちゃんに逆レされたい!
勉強、勉強、勉強……
寝ても覚めてもひたすら勉強。
それが僕、細川 汰一(ほそかわ たいち)の日常だった。
皆が話題の漫画やアニメで盛り上がっている中、僕に与えられたのは参考書と問題集だった。
皆がスマホやゲームに夢中になっている中、僕に与えられたのは電子辞書と電子メモパッドだった。
皆がカラオケやゲームセンターで遊んでいる中、僕は高名な大学教授が主催する講演会に参加していた。
その事に不満や疑問を感じた事は無かった。
だって僕にはそれしか無かったから。
育ててくれた両親の期待に応える。
それが僕の全てだった。
……彼女と出会うまでは。
彼女は僕に色々な事を教えてくれた。
愛し合う喜びと幸福、……そしてめくるめく欲望と快楽。
そんなモノ知らなかったんだ、僕は。
しかしながら、僕を壊し救ってくれたその娘は人では無かった。
彼女はそう、
 ーーーーーー悪魔だ。



昼休み、食事を手早く済ませて図書室で参考書と問題集に向き合う。
無駄に出来る時間なんて1秒だって無い。
少しでも知識を詰め込まないと……
集中して勉強していると、隣の席に誰かが腰を降ろした。
他に空いてる席なんて幾らでも有るだろうに、一体誰だろう?
怪訝に思って顔を上げると、そこには小柄な女生徒が座っていた。
目が合った瞬間、心臓が跳ねる。
大きな目につぶらな瞳、髪型は左右で束ねた髪を肩まで垂らしている。確かツインテールだかツーテールだか、そんな名前の髪型だ。
整った目鼻立ちに、ふっくらと柔らかそうな唇。
幼い顔つきだが、どこか退廃的で妖艶な魅力を放っている。
体格は非常に小柄で中学生……いや小学生と言われても信じてしまうかも知れない。黒いニーソックスを履いており、短いスカートとの合間に見える太ももの存在を強調している。
彼女は紙パックのイチゴミルクのジュースを手にして、ストローを咥えながらこちらを見ていた。
何が可笑しいのか、口元にうっすら笑みを浮かべて脚をブラブラと動かしている。

「こんにちは、センパイ。随分熱心に勉強してるんですね?」

彼女はストローから口を離して、幼く甘ったるい声で僕に向けて話しかけて来た。

「うっ……あぁ……えっ、ええっと……」

狼狽えて、しどろもどろになってしまう僕。
ああ、まただ……
僕のこれまでの人生には勉強しか無かった。
だから他人と上手くコミュニケーションが取れない。
何を話して良いのかも分からないし、話すタイミングも分からない。
頭の中が真っ白になって、体は緊張で全く動かなくなってしまう。
何か話さなきゃ、と思えば思うほど口から出るのは呻き声や接続詞ばかり。
……これまでも僕に話しかけてくれる人は居たが、こんな調子の僕に親しくしてくれる人は居なかった。
大抵の人は、そんな僕に呆れて立ち去ってしまう。
中には、「ハッキリ話せよ!」と言って怒り出す人も居た。
今回もそうなるだろうな……そんな風に考えていたのだが、彼女の反応は僕の想像とは大きく違った。

彼女は……笑った。
声を上げて笑った訳では無い。
ただ笑顔を浮かべただけ。
その顔を見た瞬間、僕の背筋に何かゾクゾクした物が走った。
口角を吊り上げ、目元を緩ませたその表情はとても蠱惑的だった。
彼女はおもむろに椅子から降り、僕のすぐそばに立つと身体を寄せて来た。

「センパイ、口ベタなんだね? 可愛い……♥」

チュッと言う音と共に、耳に湿った感触。

「ひあっ……!」

思わず変な声が出てしまう。

「耳キスで感じちゃった?
くふふ……センパイマジ可愛いね♥
直接触ったらどんな声出してくれるのかナ〜?」

彼女はいやらしい手つきで、僕の身体を撫で回し始める。
脇腹や太もも、お尻を彼女の小さな手が這い回る。

「あっ……ひぃっ……!止めっ……!」

「くふふ……センパイあんまり大きな声出しちゃうと周りの人に気づかれちゃうよ?
声、しっかり我慢しててね♪」

そう言われてハッとする。慌てて周りを見渡す。
……良かった。とりあえず僕達の様子に気付いた生徒は居ないみたいだ。
いや……良くない! 何で僕が我慢するみたいな流れになってるんだ?
僕が言い返そうとすると

「はむっ♥」「むぐぅっ⁉」

彼女に耳を甘噛みされると同時に、右手で口を塞がれる。

「ちゅるるっ、れろぉっ……」

彼女の舌が耳の中に入ってきて、丹念に舐め回される。
僕は生まれて初めての異性との性的な接触に、振り回される事しか出来なかった。

「センパイ……ちょっと遅れちゃいましたけどぉ、自己紹介させてもらいますねぇ、んちゅうぅっ♥」

彼女は最後に耳たぶに強く吸い付くと、僕から離れて自己紹介を始める。

「私、一之瀬 優映(いちのせ ゆえ)って言います。学年は一年生。これからもヨロシクお願いしますね、細川センパイ」

ペコリとお辞儀する彼女。

「えっ、どうして僕の名前を……?」

「センパイ、ウチの学校じゃ結構有名ですよ?
学年トップクラスの秀才で、メガネ男子。
くふふ……私センパイみたいな人、とっても素敵だと思いますよ……♥」

その言葉にどきりとする。
心臓が激しく脈打つ。
顔が熱くなる。
恥ずかしくて、俯いてしまった僕の顔を彼女は下から覗き込んで来た。

「センパイ、顔真っ赤……♪
ああもう……ホント可愛いナ〜♥」

舌舐めずりしながら微笑むその顔を見ると、また背中にゾクゾクとした物が走る。
何だろうこの感覚……
怖いのに嬉しくて……
不安なのに心地よくて……

キンコンカンコーン……

チャイムの音で我に帰る。
もうそんなに時間経ってたのか……

「ザーンネン、もう昼休み終わりなんですね。
本当はもっとセンパイとお話ししたかったんだけどな……
ま、いっか♪」

彼女はズイッと距離を詰めると、また僕の耳元で囁きかけて来た。

「センパイ、良かったら今日の放課後私とお話ししませんか?
実は私、センパイにご相談があるんです……」

「えっ、でもその……ぼ、僕放課後は勉強で忙しくて……」

「お時間は取らせません。15分……いや10分で構いません。
ダメ……ですか?」

彼女の熱い吐息が耳にかかる。

「あ、う、うん、それくらいなら……」

「やたっ♪ センパイ優しいね、そういうトコ大好き♥」

嬉しそうに笑うと、彼女は僕に抱きつく。
声が出そうになるが何とか我慢する。
柔らかい……それに何か凄い良いニオイがする。

「じゃあ、待ち合わせ場所はここにしましょうか?
放課後、ここで待ってるので絶対来てくださいね、センパイ♥」

彼女はそう言うと、僕から身体を離し立ち去って行った。
後に残された僕はしばらくその場で呆けていたが、次の授業がある事を思い出し急いで自分の教室に向かった……


……あっという間に放課後になってしまった。
昼休み以降の授業はイマイチ集中出来なかった。
まあ、予習はしっかりしていたので授業の内容は理解出来たのだが……
ふとした瞬間に、彼女の声や感触を思い出してしまうのだ。
甘ったるい声、柔らかい感触……
思い返す度に胸が高鳴り、体が熱くなる。

……初めての感覚だけど、わかる。
これが恋と言う物だと。
知らなかった、恋とはこれほどに心乱されるものだったなんて。
彼女と接した時間は極僅かだ。
にも関わらず今の僕の心の中は、彼女と言う存在に占有されてしまった。
もっと仲良くなりたい……もっと触れて欲しい……
そんな欲望がどんどん湧いてくる。
気が付くと僕は図書室に向かっていた。
彼女に逢いたい……
今僕の心にあるのはそれだけだった。

図書室に着くと、彼女は昼休み僕が座っていた席に座ってスマホをいじっていた。
僕が近づくと彼女は顔を上げ、微笑んだ。

「あっ、来てくれたんですねセンパイ。約束守ってくれて嬉しいです♥」

立ち上がり、僕の手を握ってくる彼女。
それだけで僕の心と身体は喜びに満たされてしまう。

「センパイの手、柔らかくてスベスベだね?
まるで女の子の手みたい…… ♥」

彼女は僕の手をギュッと握ると、そのまま撫で始める。
手の甲をさすったり、手の平を爪の先で軽く掻いたり……

「あっ、ううっ……一之瀬……その……くすぐったいよ……」

「苗字じゃなくて、名前で呼んでくださいよぉ、センパイ……♥
私とセンパイのナカじゃないですかぁ……♪」

「ええっ……でも今日会ったばかりだし……!」

「くふふ……♪ 呼んでくれないなら、イタズラしちゃいますよ……?
こんな風に……♥」

彼女は僕の手を持ち上げると、予想外の行動に出た。

「……れろぉっ♥」「ひっ……!」

彼女の舌が僕の指を這い回る。
その舐め方はとても卑猥で、背徳的で……

「あっ、ああっ……やめ、止めて一之瀬……! 呼ぶ、名前で呼ぶから…!」

「ホントですかぁ…? だったら早く呼んでくださいよぉ、でないともっとスゴい事しちゃいますよぉ♥」

そう言って彼女は、指先を咥えるとチュパチュパと吸い始める。

「あっ、ううっ……! 優映……ユエ! これで良いだろ! だから……」

僕が下の名前を呼ぶと、彼女は満足したのか僕の指先から唇を離す。

「やった♪ これでセンパイとまた一歩仲良くなれましたね。くふふ……嬉しいです私♥」

そう言って微笑む彼女の顔は、本当に嬉しそうで……
その笑顔に胸が高鳴る。
彼女の様々な表情を見るたびに、どんどん想いが深まっていく。
恋に落ちる、なんて言葉があるけどあれって本当だったんだ……
恋したらこんなに加速度的に好意が強くなるなんて知らなかった。

「それでセンパイ、相談事なんですけど……
ここで話すのもなんですから、場所変えませんか?」

彼女にそう言われてハッとする。
そうだ、僕は彼女の相談に乗る為にここに来たんだった。
彼女に逢いたいってそれしか考えてなかったから、すっかり忘れていた。
しかし場所を変えるって事は、やっぱり他人に聞かれたくない内容なんだろうか?
僕で役に立てる事だと良いのだが……

「う、うん分かった。じゃあ移動しようか。でもどこが良いかな……?」

「実はこの近くに空き教室があるんですよ。あそこなら誰も来ないと思うので、うってつけだと思います」

空き教室……? そんなのあったんだ。一年以上この学校に通ってたけど、そんなの知らなかった。
……いや、当然か。これまで勉強以外の事に関心なんて無かったし、学内の探索なんてした事なかった。

「じゃあ、行きましょうかセンパイ。こっちですよ♪」

当然のように僕の手を取って歩き出すユエ。
彼女に手を引かれるまま、僕は後に続いた。

図書室から少し離れた場所にその部屋はあった。
教室のルームナンバーの部分が空欄になっており、現在は使われていない様子だ。
ユエは引き戸を開けると、僕に入室を促す。

「さあセンパイ、お先にどうぞ」

普通はこの手の空き部屋って施錠されてそうなものだが……まあ良いか。
教室の中はさながら物置の様な状態だった。
恐らく使わなくなったであろう道具や机、椅子等が乱雑に積まれている。
カララ……と音がして、背後で引き戸が閉まる。
振り返るとユエはピンク色の鍵を手にして、扉に鍵を掛けようとしていた。
ガチャリ、と施錠音が響き渡る。
……嫌に大きな音がしたな。
それに気のせいだろうか? さっき彼女が鍵を差し込んだ場所は鍵穴でも何でもない部分に見えた。
いや、そもそも部屋の内側から鍵を掛けるのに鍵を使うという事自体がおかしい。
内心首を傾げていると、振り向いたユエと目が合う。
……その目を見た瞬間、僕は凍りついた。

「くふふ……2人きりですねセンパイ……♥」

えっ、何で……僕の脳内は混乱する。
だって彼女の目がおかしい……
ユエの目の色は変化していた。
瞳は赤く、白目の部分は真っ黒。
何が起こってるのか全く分からずに混乱する僕にユエはゆっくりと近づいてくる。

「センパイに相談したい事なんですけど……実は恋愛相談なんです♪」

一歩、また一歩と僕との距離を詰めて来る。
それに合わせて、僕は少しずつ後ずさる。

「私、今日好きな人が出来たんです……♥」

僕は目を見張る。ユエの肌の色が変わり始めたのだ。
肌色が青色に。顔、手、太もも……見る見るうちに青一色に変わっていく。恐らくは服で覆われて見えない部分も。

「その人は私より一学年上で、学年トップクラスの成績でぇ……」

後ずさっていた僕の背中に何かが当たる。
使わなくなったであろう机と椅子だ。
もうこれ以上後ろには退がれない。

「口ベタで恥ずかしがり屋で……」

ユエはそこでクルリと後ろを向く。

「その癖、私の太ももをチラ見しちゃうムッツリさんで……♪」

ギクリとする。
初めて会った時から、チラチラ見てたのに気づかれてたのか……!
自分の顔が赤くなるのが分かる。
ユエはこちらを後目に見ながら、ニヤリと笑う。

「でもそんな所も可愛くて……♥」

ユエは手をゆっくりと顔の高さまで上げると、指をパチンと鳴らす。
次の瞬間、彼女の服に驚くべき変化が現れた。
ブレザーとスカートが黒い液体に変わり、首、腕、脚で新たな衣服を形成する。
足元は元から履いていた靴と溶け合うように融合してブーツに、腕は二の腕の途中まで覆う長めのレザーの手袋に、首元は小さい付け襟のみ。
それ以外の部分は全て露出しており、ある意味裸よりいやらしい服装だ。

「カラダも敏感で、私が触ってあげるととってもエッチな声出しちゃって……♥」

僕はユエの後ろ姿を食い入る様に見つめてしまう。
青い肌に幼い体つき。それでいてお尻と太ももにはムッチリした肉が付いており、「女」を感じさせる魅惑的な後ろ姿だ。
特にお尻はスゴい。小さな下着が食い込んで、圧倒的な肉感を放っている。
ユエは腰をクネクネ動かすと、腰の付け根を指でトントンと叩く。
まるでソコを良く見ろと言わんばかりに。

「んっ……ふうっ……♥」

ユエが色っぽい声を出すと同時にソコから何かが飛び出してくる。
えっ……何だコレ……?
一瞬何が起こったのか分からずに混乱する。
数秒遅れて脳がソレを認識する。
羽根と……尻尾……?
まるでコウモリの様な羽根と、黒くて細長い尻尾。
羽根はピクピクと震えており、尻尾はユラユラと動いている。
ユエはそこで体をターンさせて、再び正面を向く。
……僕は思わず生唾を飲み込んでしまう。
薄らと膨らんだ乳房、幼い体型独特のイカ腹……
明らかに未成熟なのにも関わらず、全身から漂う妖艶な雰囲気に僕はすっかり呑まれてしまった。

「その上とってもお人好しでぇ、今日出会ったばかりの私の話をホイホイ聞いて、こんな怪しい空き教室に連れ込まれちゃうくらいガードが甘いんです……♥」

ユエは僕との距離を一気に詰めると、自分の額をトントンと指で叩く。
そこからニュッと何かが突き出てくる。
それは羽根だった。丁度腰から生えている羽根を小さくした様な小羽根。
次は髪の色が変わり始める。艶やかな黒髪が、しっとりとした銀髪に。
気がつけば耳の形も変わっていた。横方向にツンと尖った耳。
僕の目前で舌舐めずりして怪しく微笑むユエの姿はまるで……

「悪……魔……?」

僕は震える唇でそう口にしていた。

「くふふ、せいかーい♪
私、実は人間じゃ無くて悪魔なんです。
流石センパイ、学園トップの知識は伊達じゃないですね♥」

ユエがパチンと指を鳴らすと、突然僕の背中に当たっていた机と椅子の感触が消失する。

「えっ……うわっ!」

必然的に僕の体は後ろに倒れ込む。
ポフッと背中に感じる柔らかい感触。
あれ……?てっきり床に倒れる物かと思ってたのに、今の感触だとどうやらそうではないらしい。首を動かし確認すると、真っ白なシーツが視界に入る。
これは……ベッドの上だろうか?
おかしい……いつの間にこんな場所にベッドが?
訳がわからず混乱する僕の体の上にユエがのしかかって来る。

「ダメですよぉ、センパイ?私みたいな悪魔に誘われるままに付いて来たらぁ……そんなに無防備だとぉ……」

ユエは僕の頬に両手を添えると、徐々に顔を近づけて来る。
文字通り目と鼻の先まで近づくとユエは、

「パクッと食べられちゃうゾ♥」

そう言って僕の唇に吸い付いて来た。

「むぐうっ……ん、んんんん〜っ!」

「むちゅっ、ちゅっ、ちゅぅ〜〜〜♥ れろっ、れろぉ〜っ♥」

何度も唇を吸われた後に、何かが僕の口内に入って来る。
コレは舌、だろうか? 僕の舌にユエの舌が絡み付いて来る。
驚いた僕は舌を丸めて、ユエの舌から逃れようとする。
ユエは目を細めると、舌先を器用に使って僕の舌の裏側に潜り込むと、再び僕の舌を絡め取ってしまう。絶対に逃がさない、ユエの舌からはそんな強い意思が感じられた。
ユエの唾液と僕の唾液が混ざり合い、僕の口内はすぐにお互いの唾液のカクテルで満たされてしまう。息苦しくなった僕はソレを飲み下す。
体が熱い。下腹部から熱いモノが込み上げて来る。

ドプッ、ドプッ、ドプッ……!

心臓の鼓動に合わせるかの様に腰が跳ねる。
オチンチンから何か熱いモノが放たれる感覚。
凄まじい解放感に僕は酔いしれる。

「ぷはぁっ♪ キスだけでイっちゃったね、センパイ♥」

「ああ……ううっ……何コレ、気持ちいい……♥」

「ん〜っ? そのリアクション……センパイひょっとしてオナニーした事無いの?」

そう言って、ユエは手で何かを擦るようなジェスチャーをする。
オナニー……ひょっとして自慰の事だろうか?

「無いよそんなの……だって母さんが自慰すると頭が悪くなるって……だから絶対にしちゃいけないって……」

「ふ〜ん、そうなんだ……」

ユエはどこか悲しそうな表情を浮かべる。
しかし次の瞬間、その表情はさっきまでの楽しそうな顔に戻る。

「くふふ……ま、いっか♪
センパイ、今から私とお勉強しませんか?」

「えっ……勉強? 一体何の……?」

「それはモチロン……エッチのお勉強です♥」

ユエは両手でハートマークを形造ると、そう高らかに宣言する。

「ねえセンパイ、私ねセンパイの事大好き♥」

「あっ……ううっ……」

ユエは再び僕の眼前に顔を近づけ、ストレートに想いをぶつけて来た。

「以前からセンパイの事良いなって思ってたんですけど……実際会ったら一瞬で恋に落ちちゃいました♥
図書室で必死に勉強してるセンパイを見た瞬間、私の頭のてっぺんからお股にビビッと何かが走って……♥
絶対恋人になりたいって、そう思ったんです。
センパイは私の事、どう思ってますかぁ♥」

ユエの甘ったるい声が頭の中に響く。
初恋の娘が自分を好きだと言ってくれてる。
自分もそれに応えなきゃ……!

「僕は……僕も……!
僕もユエの事が好き……!
一目見た時から、気になってしょうがなくて……!
勉強にも全然集中出来なくて……!
それくらい好きで……!」

とりとめのない僕の告白。
それでもこの想いを口にしたかった。

「ありがとうセンパイ♥ 大好き……♥」

ユエは再び唇を重ねて来る。
最初の時とは違い、触れ合うだけの優しいキス。
触れ合った部分から、ユエの気持ちが伝わってくる。
ああ……キスってこんなに幸せな物だったんだ……!

「ふぅ……こういう触れ合うだけのキスも良いですねセンパイ♪
じゃあエッチのお勉強……本格的に始めましょうか……♥」

ユエはニタリと笑うと、僕の腰の上に跨がる。


「センパイ、私たち悪魔が大好きな物って何だと思います?」

えっ……急にそんな事聞かれても……
僕が黙っているとそれを答えと受け取ったのだろう、ユエは僕の返答を待たずに語り始める。

「私たち悪魔はね、大好きな男の人が快楽と幸せに溺れてだらしない顔になっちゃうのが、どうしようもなく好きなんです♪
例えばセンパイがさっきイっちゃった時の顔とかもうたまんない♥
もっと……もっともっとあんな顔のセンパイが見たいんです♥
だから今からいっぱいエッチして、センパイの事気持ち良くさせてあげますね♥
くふふ……ああもうガマン出来ない……♥
まずはセンパイのオチンチンにご挨拶させてくださいネ♪」

ユエは僕のズボンとパンツを脱がしにかかる。

「ああっ、待って、ちょっと待ってユエ……」

「待てません♪
さあ、ごたいめ〜ん♥」

強引にズボンとパンツを剥ぎ取られてしまう。
ああ……僕のオチンチンがユエに見られてる……!

「くふふ……コレがセンパイのオチンチンなんだぁ♪
初めまして、オチンチンさん♥
私、一之瀬 優映って言います♪
コンゴトモヨロシク♥」

ユエは僕のオチンチンの先端にチュッとキスをする。

「ひっ……!」

思わず短い悲鳴が漏れる。

「う〜ん、このオチンチンさんとっても元気ですネ〜♪
ちょっと挨拶しただけなのに、ピーンって背筋伸ばしてビクビク震えてますよ♥
ほらセンパイ見てください、この子先っちょからヨダレまで垂らしてますよぉ♥」

ユエは指先で僕のオチンチンの先端をツンツンとつつく。

「あうぅっ、オチンチンイジメないでぇ……
先っちょ敏感だからぁ……」

「……可愛い♥
センパイ今の顔スゴくエッチで可愛いですよぉ♥
センパイはホントに罪作りなメガネ男子ですね♪
そんな顔して、悪魔の私を誘惑しちゃうなんて実にケシカラン! ですよ?
ケシカランセンパイには、私のカラダをたっぷり使ってエッチなお勉強して貰います♥
ハードスケジュールになるので覚悟してくださいね、センパイ♥」

ユエは僕のオチンチンをギュッと握ると、自らの腰を浮かせる。

「ハーイ、センパイちゅうも〜く♪
今からセンパイのオチンチンを、私のオマンコで食べちゃいます♥
いっぱいモグモグしてたっぷり味わってあげますから、しっかり見ててくださいね?」

ユエはそう宣言し、下着をずらすと一気に腰を落として僕のオチンチンを下の口で飲み込んだ。

ズンッ……ブチィッ!

「あっ……あああぁぁぁぁっ!」

ドクッ、ドクッ、ビュルルルーッ!

「ひあぁぁぁぁっ、センパイのせーえききてるぅぅぅっ♥
オマンコの一番奥にナマ中出しっ♥
たまんない……♥イク……イっちゃうぅぅぅーっ♥」

僕とユエは同時に絶叫して、体を震わせる。

「何コレ……こんなの……こんなの知らないぃぃぃぃっ!ひぃぃぃっ、あぁぁぁーっ……!」

僕は悲鳴を上げて身悶えする。
気持ち良くて……気持ち良過ぎて……!
ユエの中は熱くて、ヌルヌルしてて、オチンチンがギュウギュウって締め付けられて……!
オチンチンから熱い物が出る度に身震いする程の快楽が押し寄せて……!
我慢出来なくなった僕は脚をバタバタさせて暴れてしまう。

「やあんっ♥ 暴れちゃメッ、ですよセンパイ♪
そんなやんちゃなセンパイにはオチンチンモグモグの刑、だゾ♥
せ〜のっ、ギューッ♥」

ユエの中の締め付けが一気に強くなる。
しかもただ締め付けるのでは無く、緩急をつけて搾り取る様な動きで蠢く。

「ひぃぃぃっ、ダメえぇぇぇぇっ!
モグモグしないでぇぇぇぇっ!」

ドピュルルルルゥゥゥーッ!

「んん〜っ♪ またオチンチンミルク出ちゃいましたね、センパイ♥
オチンチンミルクビューッて出すの、とっても気持ち良いでしょ?
でもエッチなお勉強はまだまだこれからですよ♪
センパイの事、もっともっと気持ち良くさせて最高にハッピーにしてあげますからね♥」

もっと気持ち良く……?
今この瞬間も怖いくらい気持ち良いのに……?
まだ上があるというのだろうか……?
息が荒い。歯がカチカチ鳴る。
知らなかった……これ程の快楽と興奮がこの世に存在するなんて……!
僕の中で何かが壊れて行く。
もっと……もっと気持ち良くなりたい!
ユエが教えてくれたこの快楽をもっと味わいたい……!

「ユエ……僕……僕もっと気持ち良くなりたい……!
教えて……!もっと僕に気持ち良い事教えてぇ……!」

「おっけー♪ じゃあ今から私はセンパイ専属のエッチの先生だね♥
くふふ……センパイが知らない事、い〜っぱい教えてあげる♥
お勉強の時は私の事、ユエ先生って呼ぶんだゾ♪」

どこから取り出したのか、ユエは眼鏡を掛けるとそう言った。

「早く……早く教えてぇユエ先生!
エッチな事もっといっぱい教えてぇ!」

「ハーイ♪ じゃあまずは手っ取り早く気持ち良くなろっか?
今から私がセンパイの上でいっぱい動いて気持ち良くしてあげます♥
くふふ……ガマン出来なくなったらいつでもオチンチンからせーえき出して良いからね?
それじゃあ動くよぉ……♥ せーのっ♪」

ユエは僕の上で腰を振り始める。

「あっ……あああぁぁぁっ!
気持ち良いっ……気持ち良いよぉぉぉっ!
ダメ、ダメだよユエ先生っ!こんなのガマン出来ない……!
すぐ出ちゃう……オチンチンからまた熱いの出ちゃうよぉぉっ!」

ユエの激しい上下運動で僕は一瞬で追い詰められてしまう。
ユエの中のヒダヒダが僕のオチンチンに絡み付いて来る快楽。
ジュプジュプと結合部から響くいやらしい音。
パンッ、パンッと僕とユエの肉がぶつかり合う感触。
その全てがとってもエッチで気持ち良くて……!

「くふふっ、センパイもうイッちゃう?
せーえきまたビューッてしちゃう?
良いよ、イッちゃえ♪
オチンチンの先から、熱くて濃いのいっぱい出しちゃえ♪
センパイの可愛いイキ顔、スマホでしっかり撮ってあげるからね?
さあイクよぉ〜♥ 私のかけ声に合わせてぇ〜♥
さんはい♪
いちたすいちは〜?」

ユエが腰をクイッと捻ると同時にオチンチンが激しく締め付けられる。

「にぃ〜〜〜っ♪」「あへぁぁぁぁ〜〜っ!」

ドクッ、ドクッ、ドピュルルルル〜〜!

パシャッ、というシャッター音と共に僕の口から情け無い嬌声が漏れる。
同時にまたオチンチンから熱い精液が漏れ出す。

「くふふ♥ またイッちゃったね、センパイ♥
ダメだゾ〜、こんな簡単な足し算も出来ないなんて♪
テストの解答に『あへぁぁぁぁ〜〜っ』なんて書いたら先生に怒られちゃうゾ♥」

「ああっ……あうぅっ……ひぃぃっ……」

僕はあまりの快感にまともに声を出すことも叶わず、ただ情け無い喘ぎ声を返すしか出来なかった。
ユエはスマホを操作するとさっき撮影した写真を僕に見せてくる。

「ホラ、見てセンパイ♪
センパイのアヘ顔バッチリ撮れましたよ?
くふふ、可愛いなぁこのセンパイの顔♥
こんな感じでエッチな思い出どんどん増やしてイきましょうね、センパイ♥」

写真に写った僕は、とてつもなくだらしない表情をしていた。
快楽に酔いしれ、犬の様に舌を垂らした情け無い顔。

「ううっ……恥ずかしいよぉユエ先生……
そんな写真撮らないでぇ……」

「くふふ、ダァ〜メ♪
次のお勉強でも、センパイのエッチな写真いっぱい撮ってあげるね?
さあ、張り切って次行こう〜♥」

ユエは再び腰を動かし始める。さっきの様な激しい上下運動ではなく、ゆっくりと円を描く様な動きだ。

「ああああっ……それ良い……気持ち良いよぉ、ユエ先生……」

「くふふ……こうやってゆっくり動かすのも気持ち良いでしょ?
次はオチンチン以外でも気持ち良くなろっか、センパイ♥
制服、脱ぎ脱ぎしましょうね〜♪」

ユエは手をワキワキさせると、僕の上着を脱がし始めた。

「ハ〜イ、センパイちょっと体起こそうね〜、ブレザー脱がすよ〜」

ユエに言われるままに体を起こすと、丁寧にブレザーを脱がしてくれた。
抵抗する気なんてハナから無い。
今の僕はユエから与えられる快楽の虜にされていて、すっかり彼女の言いなりだった。
ネクタイを取られ、カッターシャツも脱がされる。

「ハイじゃあ次はバンザイしてね〜、下着のシャツも脱いで裸んぼになろっか♥」

シャツを脱いだ僕の体をスゴくいやらしい目で見てくるユエ。

「ううっ……そんなに見られると恥ずかしいよ……」

「くふふ……♥ センパイの裸、すっごいエッチですよ? 特に〜、コ・コ♪」

ユエは僕の乳首をツンツンつついてくる。

「ひゃうっ……!」

思わず体がビクンと震えて、変な声が出てしまう。

「センパイ、やっぱり乳首弱いんですね♪
こんなにツンッて勃っちゃって、触って欲しいよぉ〜っておねだりしてるみたい♥
くふふ、決〜めた♥
次はオチンチンと乳首、両方で気持ち良くなろっか?
いっぱい気持ち良くなって、いっぱいせーえきドッピュンってしようね、センパイ♥」

言うが早いか、ユエは僕の乳首を摘むとコリコリと弄り始める。
それだけでは飽き足らず、腰もクネクネと動かし始める。

「ひっ……ああぁぁぁぁぁっ!
コレ好きいっ、気持ち良いよぉぉぉっ……!
オチンチンと乳首、両方ジンジンして……!
ダメ……もうイク……!イッちゃうぅぅぅぅっ!」

ドプッ、ドプッ、ドプッ、ビュルルルルーッ!

「あはっ♥ センパイスッゴ〜い♥
こんなに濃いの出しちゃうくらい気持ち良いんだね?
イイよ♥ センパイのせーえき、全部私のオマンコで受け止めてあげる♥
全部出し切るまで乳首イジメてあげるからね?
た〜っぷり出すんだゾ、センパイ♪」

ユエは僕の乳首に舌を這わせながら、またスマホを構えて写真を撮り始める。
パシャッ、パシャッとシャッター音が響く中、僕は射精し続ける。
ドクッ……ドクッ……ドクッ……!
いつ終わるとも知れない快楽の中、僕の意識は急激に薄れて行く。
意識が途切れる直前、僕が見たモノは快楽に顔を歪めながら、僕を貪る小悪魔だった……





ニチュッ……ニチュッ……ニチュッ……

ああ、気持ち良い……
闇に沈んだ意識がだんだん浮きあがって来る。
最初に感じたのは快楽。
オチンチンが気持ち良い……
僕の体に触れる温かくて気持ち良い何か……
断続的にオチンチンに刺激が加えられる。

ニチュッ、ニチュッといやらしい音がどんどん激しくなってくる。
そして僕に与えられる快楽もどんどん強くなって行き、そこで意識が一気に浮上する。

「ひぃあぁぁぁぁぁっ!」

ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ……!

覚醒と同時に射精してしまう僕。

「くふふ……おはようございますセンパイ♥
と言っても今は夜ですけどね♪
センパイの寝顔があまりに可愛いので、イタズラしちゃいました♥
私の太ももコキ、どうですか♥」

目が覚めて最初に視界に入ったのは楽しそうなユエの顔。
僕にギュッと抱きついてモゾモゾと下半身を動かしている。
そしてまたオチンチンに感じる快楽。
僕のオチンチンは彼女の太ももに挟まれて弄ばれていたのだ。

「あうぅぅっ……ユエ……気持ち良いよぉ……
もっと……もっとシてぇ……」

「センパイ、私の太ももチラチラ見てましたもんね♪
オチンチン太ももで挟んで気持ち良くしてあげますから、たっぷり堪能してくださいね♥」

ニチュッ、ニチュッと音を立て僕のオチンチンにとてつもない快感が襲いかかって来る。ユエのテクニックの前に僕は早々に屈服してしまう。

「ダメぇぇぇっ……!そんなにされたら、すぐイク……イッちゃうぅぅっ!
あひぃぃぃぃっ!」

ビュルッ、ビュルッ、ビュルルルルーッ!

噴水の様に吹き出した精液が、ユエの太もも、背中やお尻を汚していく。

「あんっ♥センパイのせーえきスゴく熱い……♥
くふふ、いっぱい出ましたねセンパイ♥
オチンチン、逞しくてカッコいいゾ〜♪」

ユエはそのまま僕にキスして来る。
お互いに舌を絡め、唾液を交換し合う。
僕とユエの眼鏡が触れ合って、カチャカチャと音を立てる中、僕たちは呼吸も忘れてキスに没頭するのだった……

どれくらいそうしていただろうか?
ユエは僕の唇を解放すると、愛を囁いて来た。

「ああ……センパイ好き、大好き♥
ねぇセンパイ、私の家で一緒に暮らしませんか?
そこでず〜っとエッチなお勉強しましょう?
毎日毎日エッチしまくって、イチャイチャし続けましょう?
ね? イイでしょう、センパ〜イ♥」

僕はゴクリと生唾を飲み込む。
僕も出来るならそうしたい。
でも……僕の両親は絶対にそんな事許さないだろう。
下手すればユエにも危害が及ぶかも知れない……
黙り込む僕をユエはギュッと抱きしめる。

「センパイのご両親は私が『説得』します。絶対に悪い様にはしません。
私は悪魔ですけど、何があってもセンパイの味方です。
……あの家に居たら、きっとセンパイの体と心は壊れちゃう。
私はそんなの絶対イヤです。どうか私を信じてくれませんか……?」

…ユエの口調はとても誠意のある、大人びたものだった。
どうして彼女が僕の両親や家の事を知っているのか、疑問は有ったがさっきの彼女の言葉に込められた優しさと温もりは本物だと信じられた。

僕はユエを抱きしめ返し、

「うん……ユエの事信じるよ。
僕もユエと一緒に暮らしたい。
……いっぱいエッチな事したい。」

そう返事をした。

「良かった……
じゃあ今日から一緒に暮らしましょうね、センパイ♥
ご飯も洗濯も身の回りの事はぜ〜んぶ私がしてあげますからね?
そしてぇ……モチロンエッチな事もたくさんシてあげますね♥
手始めに今日は朝までエッチしましょうね?
とりあえずセンパイのオチンチンしゃぶってあげます♪
くふふ♥ 楽しみだったんですよ、センパイのオチンチンお口で味わうの♥」

ユエは僕のオチンチンを握りしめると、シコシコと扱いて愛撫し始める。

「ひっ……!待、待ってユエ……!さっき出したばかりでまだ敏感だから、今そんな事されたらすぐイッちゃうよぉ……!」

「くふふ、センパイもそろそろ理解してくださいよぉ♪
そんな可愛い事言われて私が止まる訳無いじゃないですかぁ♥
それじゃ、オチンチン頂きま〜す♪ はぁむっ♥」

ユエの口淫を受けながら、僕はこれからの学園生活に思いを馳せる。
きっと彼女に振り回されて、ハチャメチャな日常になるに違いない。
楽しくて、騒がしくて……そして恐ろしい程に淫らな性活。
僕はそんな未来を幻視しながら、ユエの口内を熱い精液で満たすのだった。
24/07/10 21:20更新 /  
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