Love with a Ghoul comes with a whistle
懐かしいメロディーが聞こえる。
僕の住んでいた村で流行っていた曲。
僕と妹が大好きな曲が。
耳に届く音に意識が引き上げられて行く。
僕が目を開くと、そこには見慣れた光景。
——いつもの様に。
「妹」がベッドの端に腰掛けながら、口笛を吹いていた。
「あっ! 起きたんだ、おにーちゃん♪」
目を覚ました僕を見るや否や、口笛を吹くのを止めて抱きついてくる最愛の妹。
その頭を撫でて、朝の挨拶をする。
「おはよう、ロケーニュ。
今日も気持ちいい朝だね」
「そだね〜♪ お日様元気いっぱいに光ってて、とってもいい気持ち!」
ロケーニュはベッドから飛び降りると、窓際にある椅子の上に乗って窓を全開にする。
椅子の上で僕の方を振り返って微笑む彼女に僕は見惚れてしまう。
ああ……僕の妹は本当に可愛い。
褐色の肌に真白い髪。
尖った耳に、真っ赤に染まった四肢と胸部。
幼くも女性らしい膨らみや丸みを備えた肢体……
そう、ロケーニュは人間ではない。
——グール。
そう呼ばれるアンデッド型の魔物娘。
僕の妹は、人間ではない。
まあ、人間じゃないからと言って、何がどうなるという訳ではない。
僕たちが仲良し兄妹だ、という事実に変わりはないのだから。
「ねぇ、おにーちゃん! お外、行こ?
わたし、お外で思いっきり口笛吹きたい!」
「良いけど……せめて服くらいは着ようね、ロケーニュ……」
大仰な身振り手振りで、元気いっぱいにはしゃぐ彼女は何も身に着けてない全裸。
昨夜も何度となく交わっていたからだ。
そんな状態で飛び跳ねたりする物だから、お股から昨夜たっぷりと注いだ精が漏れ出してきて……
僕はペニスを膨らましてしまう。
それを目にした瞬間、ロケーニュの顔つきが変わる。
無邪気な少女から一転、淫靡な小悪魔のモノに……
「あー! おにーちゃんのオチンポ、おっきしてる〜♪
わたしに朝ゴハン、ごちそうしてくれるんだね……❤️
それじゃあエンリョなく、いっただきまーす❤️
——はぁむっ❤️」
彼女にペニスを咥え込まれた瞬間、僕は悲鳴をあげてしまう。
「ひぃあぁぁぁぁっ……!
ロケーニュのお口……スゴいっ!」
ペニスが、蕩ける。
そうとしか表現しようのない、圧倒的な快楽。
「んじゅるっ❤️ じゅるるるぅっ❤️
じゅぽっ、じゅぽぉっ……❤️
はむ、はぁむっ❤️
んふぅっ❤️ ふうぅぅぅっ……❤️」
熱い口内で蹂躙される。
唇で。舌で。歯で。粘膜で。
そして、吐息で。
口笛の達人である彼女は、同時に口淫の達人でもあるのだ。
5秒も経たない内に限界が訪れ、ペニスの先端から精液が迸る……!
「んぐぅっ⁉︎ んむっ❤️ んぐっ……❤️
んくっ、んくっ……❤️ あむ❤️ あむぅっ❤️
じゅるっ❤️ んじゅるるるるぅっ……❤️❤️❤️」
ドプッ、ドプゥッ……! と射精を繰り返すペニスを甘噛みされて、啜られて……
僕は彼女に「朝食」を提供する。
毎朝繰り返している事なのに、未だに慣れない。
ロケーニュの口淫は何度味わっても、新鮮な快楽を僕にくれる……
普通にセックスするよりも、彼女の口によるオーラルセックスの回数の方が遥かに多い。
僕たちはそういう「兄妹」だった。
「んうっ❤️ んくっ……❤️
んふふっ♪ ほははひ、ひょうらい?
ほひーひゃん❤️」
口内射精が収まり、精液を全て飲み下したロケーニュは、舌先で鈴口をツンツンと突きながら『おかわり』を要求してくる。
彼女のフェラが一回で終わった事なんて一度もない。
必ず複数回……多い時は10回以上搾られた事だってある。
僕の妹は、貪欲なのだ。
そして僕のペニスもまた彼女の貪欲さに合わせる様に疲れ知らずになっていった。
今朝は何回搾られるのだろう……?
僕は腰をガクガクさせながら、ロケーニュの頭を撫でる。
コレは僕たち兄妹の間でしか通じない、オーラルセックス中の合図のようなモノだ。
頭を撫でるという事は『褒める』という事。
つまり、僕は妹に『とっても気持ち良かったよ』と言外に伝えているのだ。
ロケーニュは僕に頭を撫でられて、うっとりとした眼差しでこちらを見上げてくる。
喜んでくれてるのだ、彼女は。
美味しい精液をご馳走してもらった事を。
そして、僕を気持ち良くできた事に。
ロケーニュは強引だけど、優しくて兄思いな娘なのだ。
続いて僕は彼女の喉の下に指先を当てて、ツーッ……と撫で上げる。
コレは僕からの『おねだり』だ。
『竿を下から舐め上げて欲しい』というサイン。
ロケーニュは目を細めて笑うと、一旦ペニスから唇を離す。
「んっ、ぷはぁっ!
おにーちゃんってば、ホントに好きだね?
サオをベロで下から上にナメナメされるの❤️」
口を大きく開けて、口内を見せつけてくるロケーニュ。
僕が出した精液はほとんど飲み込まれていたが、舌先に僅かに白濁が残っていた。
彼女は小さな舌を艶かしく動かし、その『残り』をその上で転がす。
味わわれている……自分の精液を。
あまりにも淫靡なその光景に、僕は興奮を隠せない。
ペニスをビクビクと跳ねさせながら、ロケーニュの眼前にソレを突きつける。
彼女は舌舐めずりすると、おもむろに竿の根元に舌先をあてがう。
そして、舌を左右に動かしながらゆっくりと竿を舐め上げていく……!
「うあぁぁっ……! それ、良いっ……!
気持ち良すぎるよ、ロケーニュっ……!」
「れろっ❤️ れろぉぉっ……❤️
れろれろ……❤️ れぇろっ❤️❤️❤️」
裏スジを徐々に舐め上げていた舌がカリ首に達したその時。
ロケーニュは舌を跳ね上げ、ペニスの先端をピンッ……! と弾く。
その刺激で一気に追い詰められた僕は、妹に限界を訴える。
「うぅっ! 出る……! 射精しちゃう!
また濃いのがっ……! 出るよっ!
ロケーニュぅぅぅっ!!!」
下腹部から精子が昇って来る感覚。
僕はその欲望を妹の口内に思いっきりぶちまけたくて……!
彼女の後頭部を両手で抱え込むと、そのままペニスを口内にねじ込む。
「んむぐぅっ⁉︎ んふぅっ❤️
ふうぅっ、んむぅぅぅぅっ……❤️
ひゅうっ、ふひゅうぅぅぅぅっ❤️❤️❤️
んぐっ、んくっ……❤️」
突然ペニスを口内にねじ込まれ、驚いた表情を見せるロケーニュ。
しかし、それも一瞬——
自身にとって最高のご馳走である僕の精液。
ソレがたんまりと口内に噴射される感覚に、たちまち彼女はご機嫌になる。
口笛を吹く時の様に吐息を吐いた後、ご馳走を嚥下していく。
僕は快楽と幸福と——そして妹と淫行に耽っているという背徳感にカラダを震わせながら射精し続けるのだった……
◇
「ん〜っ! やっぱりお日様の下って気持ちいいね♪」
「うん、そうだね。
お空が晴れてると、何かワクワクしてくる……」
「おにーちゃんもそうなんだ!
今日は良いことあるかも、って思っちゃうよね〜♪」
中庭で大きく伸びをしてはしゃぐロケーニュ。
陽光を浴びて、気持ちよさそうに目を細めるその様はとてもアンデッドとは思えない。
可愛らしい「制服」に身を包んだ妹と手を繋いで僕は中庭を散歩する。
周りを見渡してみると、僕たちと同じような「兄妹」がチラホラと居た。
妹の楽器の練習に付き合う兄。
一緒に歌を歌って、お互いに笑い合う兄妹。
特に何をするでもなく、ベンチに座って身を寄せ合う兄妹。
妹たちには共通点があった。
下半身が馬や蜘蛛だったり、腕が鳥の翼になっていたり、獣の耳や尻尾が生えていたり……
そう、彼女たちは全て魔物娘だった。
そして全員が幼女。
ここまで言えば、魔物娘に詳しい人は察しがつくだろう。
——サバト。
魔物幼女の魅力と背徳を教義に掲げる魔導結社。
僕たちはその構成員だった。
中庭の中央、噴水のある広場にたどり着くと、ロケーニュは繋いでいた手を離して噴水の方に駆け出す。
途中で足を止めてこちらを振り返ると、手を振りながらこう叫ぶ。
「今から口笛吹くねー!
おにーちゃんの為だけの、おにーちゃんに向けた曲……
しっかり聞いててね、わたしだけのおにーちゃん❤️」
手を振り返す僕に最高の笑顔で答えた彼女は、噴水の前で音を奏で始める。
自らの唇を、喉を、吐息を、そして全身を楽器にして。
——その音色に大気が震える。
僕は妹が口笛を吹いているのを見るのが大好きだ。
口笛を吹いているロケーニュは本当に楽しそうで、可愛くて、カッコ良くて思わず見惚れてしまう。
もちろんその音色もたまらなく好きだ。
今吹いてる曲は僕らが昔住んでた村で流行った曲。
彼女が僕の為だけに作曲した、ありきたりなラブソング。
彼女は口笛を通して、僕に愛を伝えてくれているのだ。
兄として、これほどの喜びは無い。
「演奏」の間も僕を熱っぽく見つめてくる妹に胸が高鳴る。
時折ウインクしたり、サビの部分では両手でハートマークを形作ったり……
ロケーニュの「想い」が伝わってくる。
ああ……僕も大好きだよ、ロケーニュ……
君と出会えて僕は本当に幸せなんだ……
演奏が終わった瞬間、周りから拍手と歓声が湧き上がる。
いつの間にか僕の背後にはギャラリーがたくさんいた。
ロケーニュに夢中で全然気がつかなかった……
「とっても素敵な演奏だったよ、ロケーニュちゃん! 今度私と一緒にセッションしてくれないかな?」
ギターを携えた「魔女」の女の子がロケーニュに声をかける。
「うん、わたしでよければ喜んで!
わたしもギタリちゃんと一緒に演奏してみたいなぁ、って思ってたし」
「本当に? やったぁ♪
約束だからね、ロケーニュちゃん」
2人は手を合わせて笑い合う。
他のギャラリー達もロケーニュを褒めてくれる。
妹が褒められると自分の事のように嬉しい。
僕がそんな様子を遠巻きに眺めていると、ロケーニュが僕の方に駆け寄ってくる。
「えへへっ♪ どうだった、おにーちゃん?
わたしの口笛!
伝わったかな、わたしのキモチ❤️」
僕の腰に抱きついて上目遣いで見上げてくる最愛の妹。
そんな健気な妹に僕は何か気持ちを返したくて……
ロケーニュを抱き上げ、その唇を奪う。
周りから他の魔物娘の歓声や兄たちのどよめきが聞こえてきたが、そんなのはどうでも良い。
今、僕にとって大事なのは妹に愛を伝える事。
愛してるよ、ロケーニュ……
唇越しにその言葉を伝えると、眼前にある彼女の瞳が濡れたような気がして——
『大好きだよ❤️ わたしのおにーちゃん❤️❤️❤️』
吐息を通して、愛の言葉が返ってきたのだった。
僕の住んでいた村で流行っていた曲。
僕と妹が大好きな曲が。
耳に届く音に意識が引き上げられて行く。
僕が目を開くと、そこには見慣れた光景。
——いつもの様に。
「妹」がベッドの端に腰掛けながら、口笛を吹いていた。
「あっ! 起きたんだ、おにーちゃん♪」
目を覚ました僕を見るや否や、口笛を吹くのを止めて抱きついてくる最愛の妹。
その頭を撫でて、朝の挨拶をする。
「おはよう、ロケーニュ。
今日も気持ちいい朝だね」
「そだね〜♪ お日様元気いっぱいに光ってて、とってもいい気持ち!」
ロケーニュはベッドから飛び降りると、窓際にある椅子の上に乗って窓を全開にする。
椅子の上で僕の方を振り返って微笑む彼女に僕は見惚れてしまう。
ああ……僕の妹は本当に可愛い。
褐色の肌に真白い髪。
尖った耳に、真っ赤に染まった四肢と胸部。
幼くも女性らしい膨らみや丸みを備えた肢体……
そう、ロケーニュは人間ではない。
——グール。
そう呼ばれるアンデッド型の魔物娘。
僕の妹は、人間ではない。
まあ、人間じゃないからと言って、何がどうなるという訳ではない。
僕たちが仲良し兄妹だ、という事実に変わりはないのだから。
「ねぇ、おにーちゃん! お外、行こ?
わたし、お外で思いっきり口笛吹きたい!」
「良いけど……せめて服くらいは着ようね、ロケーニュ……」
大仰な身振り手振りで、元気いっぱいにはしゃぐ彼女は何も身に着けてない全裸。
昨夜も何度となく交わっていたからだ。
そんな状態で飛び跳ねたりする物だから、お股から昨夜たっぷりと注いだ精が漏れ出してきて……
僕はペニスを膨らましてしまう。
それを目にした瞬間、ロケーニュの顔つきが変わる。
無邪気な少女から一転、淫靡な小悪魔のモノに……
「あー! おにーちゃんのオチンポ、おっきしてる〜♪
わたしに朝ゴハン、ごちそうしてくれるんだね……❤️
それじゃあエンリョなく、いっただきまーす❤️
——はぁむっ❤️」
彼女にペニスを咥え込まれた瞬間、僕は悲鳴をあげてしまう。
「ひぃあぁぁぁぁっ……!
ロケーニュのお口……スゴいっ!」
ペニスが、蕩ける。
そうとしか表現しようのない、圧倒的な快楽。
「んじゅるっ❤️ じゅるるるぅっ❤️
じゅぽっ、じゅぽぉっ……❤️
はむ、はぁむっ❤️
んふぅっ❤️ ふうぅぅぅっ……❤️」
熱い口内で蹂躙される。
唇で。舌で。歯で。粘膜で。
そして、吐息で。
口笛の達人である彼女は、同時に口淫の達人でもあるのだ。
5秒も経たない内に限界が訪れ、ペニスの先端から精液が迸る……!
「んぐぅっ⁉︎ んむっ❤️ んぐっ……❤️
んくっ、んくっ……❤️ あむ❤️ あむぅっ❤️
じゅるっ❤️ んじゅるるるるぅっ……❤️❤️❤️」
ドプッ、ドプゥッ……! と射精を繰り返すペニスを甘噛みされて、啜られて……
僕は彼女に「朝食」を提供する。
毎朝繰り返している事なのに、未だに慣れない。
ロケーニュの口淫は何度味わっても、新鮮な快楽を僕にくれる……
普通にセックスするよりも、彼女の口によるオーラルセックスの回数の方が遥かに多い。
僕たちはそういう「兄妹」だった。
「んうっ❤️ んくっ……❤️
んふふっ♪ ほははひ、ひょうらい?
ほひーひゃん❤️」
口内射精が収まり、精液を全て飲み下したロケーニュは、舌先で鈴口をツンツンと突きながら『おかわり』を要求してくる。
彼女のフェラが一回で終わった事なんて一度もない。
必ず複数回……多い時は10回以上搾られた事だってある。
僕の妹は、貪欲なのだ。
そして僕のペニスもまた彼女の貪欲さに合わせる様に疲れ知らずになっていった。
今朝は何回搾られるのだろう……?
僕は腰をガクガクさせながら、ロケーニュの頭を撫でる。
コレは僕たち兄妹の間でしか通じない、オーラルセックス中の合図のようなモノだ。
頭を撫でるという事は『褒める』という事。
つまり、僕は妹に『とっても気持ち良かったよ』と言外に伝えているのだ。
ロケーニュは僕に頭を撫でられて、うっとりとした眼差しでこちらを見上げてくる。
喜んでくれてるのだ、彼女は。
美味しい精液をご馳走してもらった事を。
そして、僕を気持ち良くできた事に。
ロケーニュは強引だけど、優しくて兄思いな娘なのだ。
続いて僕は彼女の喉の下に指先を当てて、ツーッ……と撫で上げる。
コレは僕からの『おねだり』だ。
『竿を下から舐め上げて欲しい』というサイン。
ロケーニュは目を細めて笑うと、一旦ペニスから唇を離す。
「んっ、ぷはぁっ!
おにーちゃんってば、ホントに好きだね?
サオをベロで下から上にナメナメされるの❤️」
口を大きく開けて、口内を見せつけてくるロケーニュ。
僕が出した精液はほとんど飲み込まれていたが、舌先に僅かに白濁が残っていた。
彼女は小さな舌を艶かしく動かし、その『残り』をその上で転がす。
味わわれている……自分の精液を。
あまりにも淫靡なその光景に、僕は興奮を隠せない。
ペニスをビクビクと跳ねさせながら、ロケーニュの眼前にソレを突きつける。
彼女は舌舐めずりすると、おもむろに竿の根元に舌先をあてがう。
そして、舌を左右に動かしながらゆっくりと竿を舐め上げていく……!
「うあぁぁっ……! それ、良いっ……!
気持ち良すぎるよ、ロケーニュっ……!」
「れろっ❤️ れろぉぉっ……❤️
れろれろ……❤️ れぇろっ❤️❤️❤️」
裏スジを徐々に舐め上げていた舌がカリ首に達したその時。
ロケーニュは舌を跳ね上げ、ペニスの先端をピンッ……! と弾く。
その刺激で一気に追い詰められた僕は、妹に限界を訴える。
「うぅっ! 出る……! 射精しちゃう!
また濃いのがっ……! 出るよっ!
ロケーニュぅぅぅっ!!!」
下腹部から精子が昇って来る感覚。
僕はその欲望を妹の口内に思いっきりぶちまけたくて……!
彼女の後頭部を両手で抱え込むと、そのままペニスを口内にねじ込む。
「んむぐぅっ⁉︎ んふぅっ❤️
ふうぅっ、んむぅぅぅぅっ……❤️
ひゅうっ、ふひゅうぅぅぅぅっ❤️❤️❤️
んぐっ、んくっ……❤️」
突然ペニスを口内にねじ込まれ、驚いた表情を見せるロケーニュ。
しかし、それも一瞬——
自身にとって最高のご馳走である僕の精液。
ソレがたんまりと口内に噴射される感覚に、たちまち彼女はご機嫌になる。
口笛を吹く時の様に吐息を吐いた後、ご馳走を嚥下していく。
僕は快楽と幸福と——そして妹と淫行に耽っているという背徳感にカラダを震わせながら射精し続けるのだった……
◇
「ん〜っ! やっぱりお日様の下って気持ちいいね♪」
「うん、そうだね。
お空が晴れてると、何かワクワクしてくる……」
「おにーちゃんもそうなんだ!
今日は良いことあるかも、って思っちゃうよね〜♪」
中庭で大きく伸びをしてはしゃぐロケーニュ。
陽光を浴びて、気持ちよさそうに目を細めるその様はとてもアンデッドとは思えない。
可愛らしい「制服」に身を包んだ妹と手を繋いで僕は中庭を散歩する。
周りを見渡してみると、僕たちと同じような「兄妹」がチラホラと居た。
妹の楽器の練習に付き合う兄。
一緒に歌を歌って、お互いに笑い合う兄妹。
特に何をするでもなく、ベンチに座って身を寄せ合う兄妹。
妹たちには共通点があった。
下半身が馬や蜘蛛だったり、腕が鳥の翼になっていたり、獣の耳や尻尾が生えていたり……
そう、彼女たちは全て魔物娘だった。
そして全員が幼女。
ここまで言えば、魔物娘に詳しい人は察しがつくだろう。
——サバト。
魔物幼女の魅力と背徳を教義に掲げる魔導結社。
僕たちはその構成員だった。
中庭の中央、噴水のある広場にたどり着くと、ロケーニュは繋いでいた手を離して噴水の方に駆け出す。
途中で足を止めてこちらを振り返ると、手を振りながらこう叫ぶ。
「今から口笛吹くねー!
おにーちゃんの為だけの、おにーちゃんに向けた曲……
しっかり聞いててね、わたしだけのおにーちゃん❤️」
手を振り返す僕に最高の笑顔で答えた彼女は、噴水の前で音を奏で始める。
自らの唇を、喉を、吐息を、そして全身を楽器にして。
——その音色に大気が震える。
僕は妹が口笛を吹いているのを見るのが大好きだ。
口笛を吹いているロケーニュは本当に楽しそうで、可愛くて、カッコ良くて思わず見惚れてしまう。
もちろんその音色もたまらなく好きだ。
今吹いてる曲は僕らが昔住んでた村で流行った曲。
彼女が僕の為だけに作曲した、ありきたりなラブソング。
彼女は口笛を通して、僕に愛を伝えてくれているのだ。
兄として、これほどの喜びは無い。
「演奏」の間も僕を熱っぽく見つめてくる妹に胸が高鳴る。
時折ウインクしたり、サビの部分では両手でハートマークを形作ったり……
ロケーニュの「想い」が伝わってくる。
ああ……僕も大好きだよ、ロケーニュ……
君と出会えて僕は本当に幸せなんだ……
演奏が終わった瞬間、周りから拍手と歓声が湧き上がる。
いつの間にか僕の背後にはギャラリーがたくさんいた。
ロケーニュに夢中で全然気がつかなかった……
「とっても素敵な演奏だったよ、ロケーニュちゃん! 今度私と一緒にセッションしてくれないかな?」
ギターを携えた「魔女」の女の子がロケーニュに声をかける。
「うん、わたしでよければ喜んで!
わたしもギタリちゃんと一緒に演奏してみたいなぁ、って思ってたし」
「本当に? やったぁ♪
約束だからね、ロケーニュちゃん」
2人は手を合わせて笑い合う。
他のギャラリー達もロケーニュを褒めてくれる。
妹が褒められると自分の事のように嬉しい。
僕がそんな様子を遠巻きに眺めていると、ロケーニュが僕の方に駆け寄ってくる。
「えへへっ♪ どうだった、おにーちゃん?
わたしの口笛!
伝わったかな、わたしのキモチ❤️」
僕の腰に抱きついて上目遣いで見上げてくる最愛の妹。
そんな健気な妹に僕は何か気持ちを返したくて……
ロケーニュを抱き上げ、その唇を奪う。
周りから他の魔物娘の歓声や兄たちのどよめきが聞こえてきたが、そんなのはどうでも良い。
今、僕にとって大事なのは妹に愛を伝える事。
愛してるよ、ロケーニュ……
唇越しにその言葉を伝えると、眼前にある彼女の瞳が濡れたような気がして——
『大好きだよ❤️ わたしのおにーちゃん❤️❤️❤️』
吐息を通して、愛の言葉が返ってきたのだった。