悪魔に沈む
彼女欲しい。
彼女欲しい。
可愛い彼女が超欲しい。
彼女いない歴=年齢な俺。そろそろ彼女が欲しい。このうだるような夏を燃えるような夏にしたい。せっかくの夏休みにずっと家に引きこもっていたくない。
今日こそ彼女をゲットして、ムフフな夏休みを謳歌する!
欲望全開、下心フルスロットル、滾る血潮を漲らせ、俺は海に来た! ……のだけど。
「ごくり……」
いやいやいや、正直この展開は一切期待してませんでした。絶対ありえないでしょ。きっと夢に違いない。
「もう、ぼうっとしないの。ほらぁ、早く塗って」
ムチムチナイスバディのお姉さんが俺を誘っているのだ。白い砂浜に突き挿したパラソルの下、レジャーシートの上で俯せになりながら。
なんでどうしてこうなった?
淡い妄想を抱きつつもその実、俺なんてどうせと諦めていた。彼女を作るどころかナンパすら夢のまた夢。声かけた瞬間鼻で笑われて砂でもかけられるのがオチだと思っていたのに。
宝くじで一等当てるとか、落雷に当たるとか、墜落する飛行機に乗り合わせるとかそういうレベルじゃあない。
まさしく悪魔の所業。悪魔が憑いている。ありえないことはたいてい悪魔の仕業。それを俺は今日確信した。
「あら、もしかして塗るんじゃなくて、塗られたいの?」
だって、いやらしく笑んでいるこの人自体が悪魔だし。
角も翼も尻尾も持つ、青い肌の悪魔だし。
女は悪魔のような奴だって耳にしたことはあったけど、俺を誘惑するこの女性は悪魔。本物のデーモンだったのだ。
彼女を見つけたのは偶然だった。いや、血眼で可愛い娘を探していたから必然だったのかもしれない。
海を楽しむ海水浴客でいっぱいのビーチ。白い砂浜に照り返す日差しに汗を流しながら、きょろきょろと視線をあちらこちらへと泳がせて歩く俺。違和感に気づくのはすぐのことだった。
青い肌である。真っ青。空よりも海よりも青いのである。一瞬パラソルの影だからと見逃しそうになった。しかし、完全に青だった。そんな青が人の形をしてビーチで寝転がっていたら、当然視線はそこに吸い寄せられる。さらに角と翼、尻尾までとあれば、視線が釘付けになるのも仕方ない。
ましてや、それがまた絶世を通り越した超美人ともなれば、興奮で思考がショートして、見ていたことがあっさりバレるのも仕方ない。
「あら、あなた。ふふ、ワタシのこと視えてるのね」
白目の部分が黒く、瞳は紅い。そんな人ならざる妖しげな眼を輝かせてその悪魔は笑い、どこか含みのある声音で俺のことを誘った。
「ねぇ、良かったらワタシの身体にオイル塗ってくれない?」
本当に突然の申し出。しかしそれ以上に驚いたのは悪魔の女の人の次の行動。
黒いビキニのブラ紐をほどいて、豊満なおっぱいをたゆんと揺らしたのだ。乳首は薄い白っぽい水色をしていて、その人ならざる色が逆にエロさを引き立てている。
「ちょ、ちょっと、その周りの人に見られ」
「じゃあ、あなたが隠して。ほら、こっち」
このときこそ俺が逃げ出せる最後のチャンスだったのかもしれない。だが俺はもう、完全に彼女に魅了され尽くしていた。
手招きする彼女の元に一歩踏み出し、誘われるがまま俺はパラソルの下に潜り込んだ。自分から悪魔に囚われにいってしまったのだ。
「え、えっとあの、あの、あなたは」
胸をはだけた女性と話す経験なんて一度たりともない。自分でも笑えるくらい言葉がつっかえる。
「ワタシはフラウロス。フラウでいいわ」
「が、外国人?」
「ふふ、そうねぇ、とぉっても遠いところから来たわ」
パラソルの影の一番端っこ。肘をついてくつろぐフラウさんの長い足の横に正座で俺は座る。
「遠慮しないでもっと近くに寄ってもいいのよ?」
「いや、でも」
「そうしないと誰かに見えちゃうわ、ワタシのち・く・び」
「ッ!?」
まるで耳元で囁かれのかと錯覚した。艶めかしい薄い青の唇から紡がれる言葉の一文字一文字が言霊でも宿っているかのようにいやらしい。
いやもう、この人(?)存在自体がいやらしい!
姿形は悪魔なのに怖さなんて微塵もない。むしろエロい。エロすぎる。エロしかない。
「ふふ、初々しくて素敵。ねぇアナタの名前教えて?」
「あ、えっと小路重(こうじ・かさね)です。綾小路の小路に、重ねるで重です」
「カサネ……ふふ路(みち)が重なる、ね。いい名前」
変わった名前だとよく言われるけど、褒められるのは素直に嬉しい。
「そ、そのフラウロスさんは」
「フラウでいいわ。カサネ」
いきなりである。こんな超絶美人な年上お姉さんに下の名前を呼び捨てにされるのである。ドキッとしないわけがあろうか。いや、ない。
深呼吸。一回、二回、三か……っ、良い匂いがする。やばい、甘酸っぱいような頭がくらくらするような匂い。十中八九フラウロス、いやフラウさんの匂い。やばい、この距離で女性ってこんないい匂いがするものなのか。
それとも、この人が人間じゃなくて悪魔だからか?
「すぅはぁ……そ、そのフ、フラウさんはに、人間じゃ」
「ええ、その通り、ワタシはデーモン。人間じゃあないわね」
あっさりすぎて逆に呆けてしまう。いいのかバラして。
「ふふ、不思議そうな顔してる。でも、いいのアナタには。というより、アナタしかワタシが悪魔だってわかっていないもの」
「ど、どういう」
「そういう魔法。特別な人にしか、ワタシの本当の姿は見えないようになっているの」
「ま、魔法? と、特別?」
「ええ、特別。ワタシと相性の良い特別な男の子しか見えないの。そうアナタだ・け」
うるさいくらいに高鳴っている心臓を抑えつけようとしている俺を尻目に、フラウさんは動いた。たおやかな指先がビキニのボトムの紐をつまみ引っ張ったのである。
縛りが解けた三角の布地が浮いて微かにずれる。黒い陰毛が覗いた。
「ふ、フラウさ」
「ふふ、さぁ塗って」
焦らすように身体を横へ向けて俯せになる。もう少しというところで見えなかった。だけど代わりに、むっちりとした肉厚な桃が俺の前に曝け出される。尾てい骨の辺りに尻尾の生え際があって、やっぱり本物の悪魔なんだと思い知らされる。
大きな桃尻は少しフラウさんが身体を揺らすだけで、ぶるんと波打ちその張りの良さと柔らかさを俺の脳内に刻み込んでくる。触らなくても揉み心地が抜群だとわかるそのお尻に手を伸ばし、触れる寸前で俺はフラウさんの蕩けるような熱視線に気づいた。
「あら、ふふ、そのまま触って、鷲掴みにしても良かったのよ? それとも恥ずかしい? ならオイルを塗るってイイワケをあげる。ワタシのためにね? ほら、ワタシのお尻を揉んで」
恋人いない歴=年齢=童貞である俺にはこの状況は刺激が強すぎる。
肯定も否定も、承諾も拒絶もできずにただ固まることしかできない。
そうして固まっていると、尻尾が伸びてきた。
「もう、ぼうっとしないの。ほらぁ、早く塗って」
尻尾を巻きつけた拳大ほどの瓶が俺の前に差し出される。淡い桃色のとろみのある液体が入っているようだった。
これを塗る、のか? フラウさんのこのお尻に? 俺が? いや、本当に? 本当に俺でいいの? 俺みたいな冴えない男。周りにもっとイケメンの男なんてたくさんいるのに。いやいやいや絶対何かの間違いだって。フラウさんみたいな最高に綺麗な女性のお尻を揉めるなんて絶対あり得ないって。
「あら、もしかして塗るんじゃなくて、塗られたいの?」
マイナス思考はフラウさんのその言葉に一瞬で溶かされた。理性と本能の割合がどんどんと本能の方へと傾けられていく。
もし、フラウさんが美人局でも、悪魔的な契約で魂が取られたりするのだとしても、だ。
この先、俺がフラウさんみたいな綺麗な人とこんなことができる機会は絶対に訪れない。賭けてもいい。
なら、ならいいじゃないか。彼女いない歴=年齢の俺の最後の謳歌でもいいじゃないか。
楽しんでしまえば、いいじゃないか。
「こ、このオイルをど、どう濡ればいいんですか?」
「ふふ、ようやくその気になってくれたのね。いいわよ、お姉さんの言う通りにして、絶対に後悔させないから」
耳にすぅっとフラウさんの言葉が染み込んでいく。
「さぁ掌を差し出して、零さないように」
器用に蓋を開けて瓶を傾ける。とろとろの液体が皿を象った俺の掌に注がれていく。指の端から漏れた液体はお尻にこぼれいやらしい光沢を放った。
「こ、これがオイル? なんだかすごいとろみがありますね」
「ええ、特別性なの。塗る方も良くなれるのよ?」
どう見てもオイルというよりローションにしか見えないのだけれど、そういうものなのだろうか。女性と海なんて妄想ですら行ったことないからまるでわからない。
だけど、まぁ、細かいことはどうでもいいか、いまは。
「さぁ、それを背中からお尻の方へゆぅっくりかけて行って」
フラウさんの言う通りに両翼の生え際の間、肩甲骨辺りからお尻までオイルをゆっくりかけていく。
「股の間に溜まるようにたっぷりとかけて」
「は、はい」
お尻の割れ目と股の三角の間にオイルがたまる。光沢を放つ青い肌。桃尻の割れ目が最高にエロい。
「膝の辺りに跨って」
言われた通りに跨る。お尻が眼下にある。手を伸ばせば触れる。
「そう、じっくり、いやらしい目で、ワタシのお尻を見るの。息を荒くして、発情した雄のように生唾を飲み込んで」
「ごくり、はぁはぁ」
恥ずかしいことをしているのに、自分を省みられない。フラウさんの言葉通りに俺は動いてしまう。
「手を伸ばして、そう……お尻をその両手で鷲掴みにして、あんっ!」
そしてついにフラウさんの大きなお尻を両手で鷲掴みにしてしまった。むちむちの両手に収まらない大きなお尻。指が沈み込んでむしろ俺の手が囚われているよう。
「ああ、なにこれ、女の人のお尻ってこんなに柔らかいの?」
「ええ、そう、ふふ、そうよ、もっと無遠慮にカサネのしたいようにいっぱい揉んで、揉みしだいて」
散々零したオイルでぐちゅぐちゅに濡れ、青い巨尻が薄暗いパラソルの下でテカテカと輝く。揉まれながらフラウさんはお尻をふりふりと振り、尻肉がぷるんぷるんと揺れて一層いやらしい。
「はぁはぁ、も、もっと、揉むだけじゃ」
「いいのよ。顔をワタシのお尻に押し付けて」
「フラウさんっ!」
割れ目に顔を突っ込む。オイルが顔にくっつくけどまるで気にならない。それどころか、そのとろとろ感が気持ちいい。顔を左右に振って穴をほじるようにお尻により密着させる。
「そこで深呼吸して」
「すぅうう、はああああ」
「んんっ、あはぁ、カサネの息いやらしい」
「ふ、フラウさんの匂いだって、すごく甘ったるくていやらしいですよ」
「あんっ! ん、ならもっと吸って、お尻の匂い嗅いで、ワタシのお尻の匂いでカサネの肺の中を満たして。ふふ、カサネの身体の中をワタシのお尻の匂いで匂い付けしてあげるから」
ああ、すごい、なんて良い匂いだ。余計な恥ずかしさが全部溶かされていくみたいだ。もっと、もっとフラウさんに身体を擦りつけたい。フラウさんと密着したい。フラウさんを触りたい。
「ああぁ、いいわぁ。そう、手を伸ばして。ワタシのお尻で深呼吸しながら、手をそう、腰を撫でますように、ふふっ、オイルを塗り込んで広げるの。ワタシの身体をオイルでべとべとに濡らしてぇ」
腕を回してお腹に手を滑り込ませる。可愛らしい小さなおへそをくりくりと弄ると「アンッ」とフラウさんは喘ぎ声をあげた。フラウさんを悦ばせられたことが嬉しくて俺は手つきをもっといやらしく動かし、フラウさんの身体を舐めまわすように触りまくる。
「あ、あ、ああぁっ、カサネの手すごいぃもっとぉ、あひッ!? 舐めてぇ、お尻舐めてぇ!?」
オイルの溜まった股に舌を伸ばして、フラウさんのお尻を舐めまわす。オイルの味は意外なことに甘い。まるで蜜か何かのようで、いくらでも舐めていられる。
「あんっ、手つきも舌も、ふふ、すごいわぁ。お尻に顔突っ込んでとてもエッチな子。でもそれでいいの、もっともっと本能に身を委ねて、ワタシに身を委ねて、ワタシだけに」
暗い桃色の情念の匂いを肺に溜め込んで、俺は顔を上げる。
俺とフラウさんの身体の間にたっぷりのオイルで濡らした尻尾が入り込んできた。
オイルで濡れた前身を滑らせ、そのままフラウさんの背中まで昇る。オイルでよりフラウさんの身体に密着し、フラウさんという肉布団で寝ているかのような恰好だ。
「そうよねぇ年頃だもの。こっちも触りたいわよねぇ」
「は、はい、フラウさん、俺、お、おっぱいも、フラウさんのおっぱいも」
「ふふ、最高にケダモノよ、カサネ。それでいいの、もっとケダモノに堕ちて」
フラウさんに手を取られ、おっぱいに引き寄せられる。脇の下に腕が通り、両手でも支えきれない豊満なおっぱいが俺の掌に乗った。
背後からフラウさんを抱き締めておっぱいを揉む格好。夢にまで見た体勢だ。
「こうしたらもっと揉みやすいでしょ?」
抱いたまま横向きになっておっぱいが自由を得る。横向きになった途端、俺は欲望のままフラウさんのおっぱいに指を沈めた。にゅるにゅるのオイルをおっぱいにいっぱい広げたのだ。
「んんふぁ、いい、そこぉ気持ちいいぃ、んひぃ乳首ぃ!」
コリコリ乳首を摘まんで強く引っ張る。びくんと跳ねるフラウさんが最高に淫靡で揉みしだく手が止まらない。
「あはぁもっと、もっと密着しましょ、溶けあいましょ。ほらぁ、とろぉり」
「ああ、オイルいっぱいかけられて、すごいぬるぬるだ。いい、フラウさんの身体気持ちいいぃ……」
オイル塗れの蝙蝠の翼に包まれよりフラウさんと密着する。ムチムチで、オイルと汗でドロドロでお互いの身体の境界がなくなるくらいくっついて、溶けあって、思考がぐずぐずに蕩かされている。
「ふふ、もうこれもいらないわねぇ。水着も全部脱いでありのままの姿で抱いて……そう、そこよ、ワタシのお股に挿し込むの、あんっ! うふふっ、すぉごい……硬くて太くてなんて立派なの。あぁあ、尿道から雄の汁もどろどろ溢れて止まらないわぁ。あ・じ・み、させてね?」
「ふあああ、ふ、フラウさ」
股に挿し込み、突き抜けている先端を摘ままれる。オイル塗れの手でくちゅくちゅと卑猥な水音をわざと立たせながら、俺のペニスの皮を弄ってきた。そうして、ああぁ、皮の中に指を入れられて、亀頭を直接触られて、先っぽを撫でられて……!
「だめ、だめだめだめ! フラウさ、出ちゃ」
「出しなさいな♪」
フラウさんの言葉には抗えない。
「んあぁっ!」
どぴゅどびゅぶりゅりゅどびゅぶぶ。そんなエロ漫画の世界のような激しい射精音を響かせて、俺は思考を白濁に蕩かした。
「ふふ、すごい……薬の効果があってもここまではなかなか。やっぱりアナタとワタシの相性は最高みたいね」
「はぁはぁはぁ」
「ほら見て。こんなに。ワタシの手、アナタの精液でドロドロよ。あむっちゅるっじゅずずず、ごく……んん、濃さも素敵。まだインキュバスにもなってないのに、とろけの野菜ローションのおかげですごく喉に残るわぁ……あああぁ、ああんんんっイクイクイクッ!」
俺の精液を飲んでいたかと思うと、突然フラウさんが絶頂した。ぶしゅぁあと股から激しい潮を俺のペニスに浴びせたのだ。生暖かい液体に包まれて、イッたばかりのペニスに再び血潮が巡り始める。
尋常じゃない絶頂の気持ちよさ、射精量、そしていまさら気づいたけどペニスがいつもより大きく勃起している。少なくとも二回りは大きい。
「く、薬って?」
「ふふこのオイルのこと。塗る側も塗られる側もとぉっても気持ちよくなれるお薬が入っているのよ。こんな風に」
「うあああっ、イッたばかりで先っぽは」
「くちゅくちゅ、ぐちゅぐちゅ、指先で弄られるだけで最高に気持ちいいでしょ? そういうお薬。それにいつもよりずっとオチンポが大きくなるの。カサネのオ・チ・ン・ポ」
「ふあぁ、フラウさ」
「オチンポ、オチンポ、カサネの硬くてぶっといオチンポ。しこしこ、くちゅくちゅ、ほらぁお股で挟んで前に後ろに、オマンコのビラビラで擦ってあげる」
「い、イッたばかりなのにぃ」
「ふふ、もうカッチカチ。亀頭もおっきくて、こんなのでオマンコ抉られたらきっとワタシおかしくなっちゃうわ」
ああぁ、フラウさんのオマンコ。オマンコ。いまオマンコの唇で俺の竿を舐められてる。この唇に亀頭から食べられて根本まで咥えられたら、俺はどうなるんだ。
「あはっ、すごい跳ねてる。いやらしいことでもう頭いっぱいなのね。そうよぉ、もっともっといやらしくて卑猥で淫靡なことで頭をいっぱいにしましょ、とろとろに蕩かしちゃいましょう」
「フラウさんフラウさんっ!」
「もっと溶け合いましょう」
身体を滑らせて、俺とフラウさんが向かい合う。胸にフラウさんの豊満なおっぱいが押し付けられて、どんどん興奮が押しあげられていく。
「オイルと一緒にワタシの汗と愛液もたっぷり塗り込んであげる。ふぅふぅ、はぁはぁ、んんっ」
俺を押し倒したフラウさんが身体を上下にくゆらせて、オイルや汗で塗れたおっぱいなどを擦り付けてくる。さらには足を股で挟んで、一際熱い熟れた肉で蜜を塗り込んでくる。まるで俺の身体全部が一本のペニスになったかのよう。
「キスも、んんっちゅっちゅるっちゅっぷはぁ……んあぁ、飲んでぇワタシの唾液……カサネの中、ワタシの汁で満たしてぇ」
フラウさんの肉厚な青い舌からどろりと垂らされる泡立った半透明の唾液。俺は舌を突き出してそれを絡めとりながら飲み下していく。
「んちゅっごくごく、はぁあ、んあぁ、フラウさんの、んく、唾液甘くて……いっぱいで、溺れるよ」
「溺れてぇ、ワタシでいっぱい溺れてぇ内側も外側も全部ワタシで満たされてぇ。あはぁ、ふふふ、どろどろぉ、ワタシもカサネもお汁塗れぇ」
「はぁはぁ、っ、ぁぁ、フラウさんの身体柔らかくていい……!」
「ああぁいいわよ、カサネ。もっと強く抱いてぇ、んちゅっちゅぶずずずっ、ぷはぁっ! 舌もいっぱい吸ってあげる」
「フラウしゃっ、んあぁあああ、フ、フラウさんっ! お、おっぱい、おっぱい飲みたい」
「ふふ、もちろんいいわよ。まだ出ないけど、汗とオイルでいっぱいのおっぱい沢山舐めてぇ」
ああ、柔らかい。フラウさんのずっしり来るたわわに実った青い桃乳房。白い果実を口に含んで吸い付くと甘酸っぱい味が口いっぱいに広がって、思考が溶かされる。赤ちゃんにされる。
「あんっ! んんっイイっ、必死に吸い付いて素敵……ふふっこういうのはどうかしら?」
「んむっ、うぁああ、おっぱいに挟まれて」
頭がおっぱいに揉みくちゃにされる。特に谷間の奥からツンとキツイ汗の匂いが鼻に広がって、俺はもっとそれを吸いたくて何度も深呼吸を繰り返す。
もはや成すがまま。俺は完全にフラウさんの身体に溺れきっていて、フラウさんとずっとこうしていられるなら何を捧げてもいいとさえ思える。身体も命も、魂でさえも。
このフラウさんに捧げたい。
「全部捧げたい?」
まるで俺の心を見透かしたように、フラウさんは尋ねてきた。
その紅い瞳を妖しげに輝かせ、口角は釣り上がりまさしく悪魔の笑みをフラウさんは浮かべている。
「ワタシに全てを捧げて、この快楽を一生、いいえ、未来永劫決して終わることのない快楽を味わいたいかしら?」
きっとこれを言えば、俺は終わる。
人としての生が終わる。
でも、それでも、そうだとしても。
「うん。全部捧げるからぁ、全部捧げるからもっと気持ちよくして……俺をフラウさんのモノにしてください」
この快楽を味わえるなら他に何もいらない。
「ふふ、ふふふ、ふふふふふ、聞き遂げたわ。契約を交わしましょう。神ですら解けない魔性の契約を」
ぎゅうっと強く抱きしめられたかと思うと、フラウさんは身体を俺の上で滑らせる。足と頭を反対に向けて、フラウさんの股が俺の頭上に来た。エロ画像で見たことならある。これシックスナインとかいう体勢だ。
フラウさんの青い唇のヒダは開ききってパクパクと喘いでいるよう。オマンコの穴もオシッコの穴も丸見えで、濃い蒼の媚肉が俺の前に曝け出されている。引くつく膣穴から溢れるドロドロとした白濁の蜜はまるで涎みたいだ。
「ふふ、こうして間近で見てもやっぱり素敵ね、カサネのオチンポ。皮ももうすっかり剥けて立派な大人チンポ。これを、ふふ、いまから私だけのオチンポにしてあげる」
「うあっ!? な、なにっ」
電流みたいな快感が金玉から亀頭に向けて走った。何か細く尖ったものが俺のペニスの表面をなぞるように走っている。
「淫紋を刻んであげる。決して解けない契約の証よ。常に濃厚な精子でいっぱいの精液が造られて、何度でもどぴゅどぴゅ吐き出せて、気が狂うほどの快楽を感じられるオチンポに変えてあげるわ」
「あ、あぁっ……! こん、な、んぎっおかしくなるっ!」
「そうよねぇ気持ちいいわよねぇ。だってワタシの魔力をたぁっぷりこの陰嚢に注いであげてるもの。でもワタシの魔力が定着して、淫紋を刻み終えたらこんなものじゃあないわ。ずっと射精し続けていないとおかしくなるくらい気持ちよくなるのよ」
「そ、そんなぁ、あぁあでも、でも」
「でも?」
「もっと刻んでくださいフラウさんんん、もっとおかしくてくださいぃ」
「ふふ、いいわぁ。尿道からも直接注いであげる。あぁんむっちゅれろっ」
「フラウさんの口の中、熱っ、ああ、と、溶ける……ああァっ、尿道に舌が入って来て」
細い触手みたいな舌がぐりぐりって尿道の奥へどんどん進んでるっ。俺のペニスが舌でずぼずぼされている。それされる度に、金玉が熱くなってはち切れんばかりに欲望が溜まり膨らんでくる。
「んっ、っぷはぁっ、ふふ、あとはもう仕上げだけね。射精すればもう完全にワタシの魔力がカサネに定着して二度と消えない淫紋が刻み込まれるわ。そして、ワタシにも」
フラウさんが腰を振る。いままでオマンコばかり見ていた俺はフラウさんの下腹部あたり、たぶん子宮がある位置に奇妙な絵が描かれているのに気づいた。
ハート型を奇妙な文字で象り、蝙蝠の翼や尻尾が生えたような青白い絵が。文字はオマンコにまで伸びていて、いつの間にかオマンコの周囲にもびっしりと紋様が刻まれている。ここがペニスを挿入するためだけの穴だと主張するように。
「舐め合いっこしましょう?」
「うぶっ」
眼前に迫った肉の塊に顔が押しつぶされる。鼻も口も塞がれて、オマンコから降り注ぐ雌臭が俺の脳髄を蕩けさせて、一瞬で俺を雌の媚肉を貪るだけのケダモノに変えてしまった。
「ああぁいいぃ、そうよカサネ、ペロペロして、ワタシのオマンコいっぱい舐めて。くひぃっ! クリトリス甘噛みぃぃいい、はぁあ、ワタシももう我慢できないわぁ。あむ、じゅるじゅずずずずれろっじゅるくちゅ」
「フラウさんのオマンコ、オマンコ、れろっちゅっちゅちゅぅうううぷはっ、甘い蜜がいっぱい溢れてきて、もっと、じゅるるるっもっとんくんくっ」
「ふふ、カサネのオチンポも我慢汁の涎でぬるぬるよ。れろっどれだけあむっ舐めても溢れてきて、じゅるるる止まらないわぁ、じゅっぷじゅっぷじゅぷっ精液をいっぱい造って、はぁああむっちゅっ溜めてくれてるのね」
フラウさんのお尻を鷲掴みにしよ強く顔に押し付ける。フラウさんはお尻をふりふり振って、オマンコ汁で俺の顔面をフラウさんの蜜でいっぱいにしてきた。でも足りない。もっと欲しい。ああ、そうだ。穴はもう一つあった。
「!? くひぃっ!? あぁああっ、そ、そこはぁあ、お、おおお、アナルぅぅ」
ああ、やっぱり。お尻の穴を弄れば蜜がさらにいっぱいどびゅどびゅって下品な音を鳴らして噴き出してきた。
お尻の穴、入口は狭いけど中はドロドロで熱いな。指がきゅうきゅう吸い付かれて奥へ奥へ誘われてる。だったら望み通り掻きまわそう。もっとフラウさんの蜜が欲しい。蜜を飲むとすごくペニスが熱くなるから。きっとすごい射精ができるから。
「お尻もオマンコもクリトリスも尿道も弄られてぇ、あひぃっ、止まらないぃ、溢れるの止まらないぃ。最高よぉ、カサネぇ、もう立派なケダモノ、ワタシだけの雄よ。だからぁ」
ペニスが根本、いや、金玉まで熱く柔らかいもので包まれた。こつんこつんと何かに当たる。動く分厚い肉に竿が絡みつかれる。ああ、口だ。フラウさんの口にペニスが丸呑みにされてる。
本気でフラウさんが俺を堕としにかかったのだ。
「じゅぶぶじゅうるるるるるるるる、じゅずずずっぐちゅっぶちゅるっじゅずずずずっ」
顔を上下に振り、舌を絡め喉を窄めての高速バキューム。尻尾と腕で腰は完全に抑えつけられ、頭もオマンコで押しつぶされ、俺は一切の身動きが取れない。
フラウさんの本気フェラがもたらす悪魔の快楽に一切の抵抗は封じられ、もはや成すがまま。
できることはフラウさんの蜜を飲んで、精液を溜め込むことだけ。
そして、精液を吐き出すことだけ。
「……! ……!! ………!!!」
まるで乳を搾るように口内が脈動した瞬間、これまで精を止めていた堰が決壊したのがわかった。金玉に溜められたドロドロの精が溢れるのがわかった。
白濁した洪水となって、尿道を駆け上るのがわかった。
「んんんんんんんっ!! んんんっ、んんーっ! ごくごくごくごく、んんっごくごくごく」
気が狂うほど、という表現では生温い。俺の存在全てが吐き出され、吸われ、溶け、呑まれている感覚。自分の存在の全てがフラウさんのモノになってしまう、全てを委ねてしまう魔性の悦楽。
甘美で甘美で甘美で。
狂おしいほどの安らぎで、これまでの人生は今日ここでフラウさんのモノにされるためにあったのだと確信するほどの快楽だった。
「ごくっごく、んくっごく、じゅるるるごくっ」
ああ、呑まれている。俺がフラウさんに呑まれている。古い人間の精が吐き出されて、フラウさん専用の魔の精に変えられている。
止まる。これが最後の一滴。これを出せば、もう俺は人間じゃあない。
フラウさんの下僕。悪魔に魂を売り渡し、魔性の快楽と引き換えに人間をやめたケダモノになれる。
「はぁあ、吸ってぇ、フラウさんんん」
「ちゅるっ……ごくん」
その瞬間、ペニスが柔らかい熱で満たされた。全てが変わる。価値観すらも変わる。明確な変化が起きた。
射精した。そう射精したばかり。萎えるはずのペニスはまるで萎えない。それどころかもっと、もっとしたい。もっとフラウさんに呑まれたい。呑ませてあげたい。
フラウさんと交尾がしたい。ケダモノのセックスがしたい。無責任に中出しして子宮を精液でドロドロにしたい。一生、精液がこべりついてなくならない子宮に作り替えたい。
俺の子供を孕ませたい。
「アナタの欲望、全部叶えてあげるわぁ」
フラウさんは起き上がり、俺のペニスの上でガニ股になってしゃがみ立ちする。後頭部に手をやって腰を前後左右に振って、求愛行動のようなダンスをしてくる。
さっきまで薄い色だった青白の淫紋はいまでは青黒いはっきりとした色合いになっている。よく見れば俺のペニスにも同じ色をしたハート型の淫紋が刻まれていた。お揃いだ。お揃いというよりはセット。俺のペニスとフラウさんのオマンコでセット。どちらかが欠けてもダメ。こうしている状態すら不自然。
自然な状態は、俺のペニスがフラウさんのオマンコに呑み込まれている状態。
自然な状態に戻さなきゃ。フラウさんと一つにならなきゃ。
「さぁ、堕落しましょう。二度と這い上がれない快楽の水底に」
尻尾に巻かれたペニスの照準がオマンコへ向けさせられる。腰をゆっくりと降ろしながら前後に振り、ペニスとオマンコの唇がキスをする。いやらしい蜜の涎がペニスにまぶされる。期待に一層膨らむ。
「んっ」
ああ、来る。来る。フラウさんのオマンコが来る。
「んっはあぁああっ!」
「うあぁっ!」
来た。オマンコの穴にペニスの先端が包まれた。狭い。なんてキツキツ。だけど柔らかい。入口なのにうねって、亀頭をこねくり回してる。
「あ、うぁあ、ふ、フラウさ、ん? あ、血出て」
「ふふ、ハジメテだもの。当然よ。でもね、全然痛くないのぉ。むしろカサネに破られて、あぁあ嬉しいのぉ。ようやくワタシは本当の雌に、カサネの雌になれたんだものっ! あああんっ!」
「呑み込まれてっ」
じゅぶぶと卑猥な水音を立ててペニスがゆっくりとオマンコに沈んでいく。ゆっくりゆっくり、じっくりと味わうように、オマンコに食べられていく。
「すご、はぁはぁはぁ、なにこれうあっ、すごい熱いっ、いや冷たい? わからないっ、なにこれ、ぐにゅぐにゅにうねってて、ペニスがいっぱいのヒダに揉みくちゃにされて、なのになのに、力が抜けて……あぁぁ、気持ちいぃ、何も考えられな……い」
「ふふ、これが悪魔の蜜壺よぉ。いいの。身を委ねて。ワタシに全てを任せて。全部してあげる。射精まで導いてあげる。優しく、甘く、溶かすように、じっくり、ゆっくり、包み込んで、犯してあげる」
「あ、あっ、フラウさ、んっ」
「ふふ、抱いて欲しいの? 甘えん坊さんね。いいわ、抱きしめてあげる。優しく、ね」
「ふぁああ、んっ」
おっぱい。おっぱい飲みたい。
「んっ、ふふ、ちゅーちゅーいっぱい吸って、可愛らしい。ワタシもちゅーちゅーするわね。ほらぁ、ちゅうちゅう」
「あ、っあっ、すごいよぉフラウさ、あっ」
「うふふ、オマンコの涎でたっぷり濡れたヒダがいっぱい絡みついてうねって、奥がちゅうちゅう吸い付いているのがわかるかしら? これが子宮口。赤ちゃんのお部屋。アナタのオチンポミルクをごくごくって飲むお部屋よ」
「しきゅう……あ、ああっ」
飲んで欲しい。フラウさんに俺の、俺のオチンポミルク飲んで欲しい。
「慌てないの。ゆっくり、ゆっくりよ。そうゆっくりと昇るの。頭がバカになって全部の我慢を消しちゃうの。オチンポの蓋も消しちゃうの。栓が壊れて、どぶどぶオチンポミルク漏らしちゃうだらしない雄ケダモノになっちゃうの」
「なるぅなるからぁ」
「ふふ、もうなってるわ」
「えっ、あっ、ふわぁああっ、おっおっおお?」
どぷどぷって出てる精液出てる。漏らしてる。白濁の塊が尿道押し広げて、漏れ出てる。止まらない。何秒、何十秒も止まる気配が訪れない。壊れた蛇口のように溢れて止まらないっ!
「はぁあああ、なんて濃いの……どろどろのこってりとしたオチンポミルク。美味しいぃ、一滴たりとも零さないわぁ。ワタシの子宮で全部ごくごくしてあげる。ほらぁ吸い付いているのがわかるでしょう? ちゅーちゅー、ほらちゅううううううっ」
「ちゅっううっあむっちゅっ」
子宮の口が亀頭に吸い付いて、ヒダがまるで意思を持ったように竿とカリ下に絡みついて擦りあげてくる。
じっとしているだけ。それだけで全部してもらえる。フラウさんにぎゅうって抱き付いているだけで俺は精液を垂れ流せる。
「ちゅうっ、れろっあむっちゅっ、ぷはぁっ悪魔のオマンコすごいでしょう? どんどん蕩けて。腰も動かさなくていいわ。ただワタシに委ねるの。全部、身体も魂も、オチンポも。尿道に残った精液も、いまタマタマの中で作られてる精液も全部ぜぇんぶ、吸い出してあげるからぁ。ちゅーちゅー、んっあむっ」
上も下もキスされて、もう何が何だかわからない。ぐずぐずに溶かされた俺の全部がフラウさんに吸われてる。
それがたまらなく気持ちよくて、これ以外何もしたくない。考えたくない。
「ぷはぁっ……ふふいつまでもこうしていたいって顔ね。でも安心して。“いつまでも”できるわ。淫紋で繋がり合ったワタシたちは魔力の循環が永遠に続くの。どんどん大きくなりながらね。だからこうして繋がっている限り、アナタは無限にワタシに射精できて、ワタシは無限にアナタに射精されるの。終わらないのよ」
「終わらないんだ、ああ、いいよぉ、フラウさん……好きぃ」
「ワタシもよ、カサネ。愛しているわ。絶対に離さない。アナタはワタシのモノ。ワタシはアナタのモノよ」
思考は完全に蕩け、俺は意識を完全に溶かした。それでも身体は本能の赴くままに反応し、フラウさんにどっぷりと甘えて白い白濁を漏らし続けたのだった。
「んっ、あれ……?」
「あら、目覚めたのね」
ビーチにいた。場所は変わらずパラソルの下。ただ少しばかり陽が傾いているようでかなりの時間が経ったみたいだった。
俺は寝転がっていた。隣には俺の腕に抱きつくフラウさんがいる。とても可愛らしい笑顔で俺のことを見つめて来ていた。
「俺、えっとフラウさんと、その、あっ、ああっ、せ、せせせ、セックスしてっ」
「ふふ、童貞ごちそう様。美味しかったわ」
「はわわ」
な、なんということを俺は。いや、いやいや、当初の目的を大幅に更新して達成できたことは喜ばしいことだけど、一気に飛びすぎだ。
「ねぇ、ワタシの処女は美味しかった?」
眩いほどの笑顔。悪魔なのに。でも可愛いから関係ない。むしろこの青肌や赤い瞳がいい。悪魔いい。
「よ、良かったです……」
「ふふ、顔真っ赤ね。可愛い」
「っ……」
し、しかしどうしてだろう。頭がはっきりしている。
「あ、あのフラウさん」
「?」
「お、俺、もうその、せ、せ、セックスのことしか考えられなくなっちゃったんじゃあ」
セックスしていたときの記憶はばっちり残っている。恥ずかしいくらいに。なんてこと口走っているのだと砂浜に顔突っ込んで隠れたくなるくらいに。
「それね。大丈夫、いつでもあんな風になれるわ。どっちかっていうとあっちの方が自然。いまはワタシが発情を抑えてあげているの」
そ、そうなんだ。じゃあ、これは一過性の。
あれ? なんで安心しているんだろう、俺。ううん、でも、確かに理性があることに違和感を覚える。またケダモノみたいな思考になることに全然不安を覚えない。
「ふふ、ひたすら溺れ合うのもいいけど、こういうのもねしたかったの。ピロートーク」
「ふ、フラウさ」
半身に密着してきて、おっぱいの谷間に腕が沈んでいく。上下にゆっくりとおっぱいで腕を揉まれて、ピロートークなはずなのにエッチする前みたいだ。
「そんなに他人行儀にしなくていいのよ、カサネ。好きにしていいの。ワタシなんでもしてあげるから」
「なんでも……」
恥ずかしさはある。顔から火が噴き出そうなくらい羞恥でいっぱいだし、いまだにフラウさんとこうした、その、恋人みたいな? 関係になったことが信じられない。今日、というかさっき会ったばかりなのにもうセックスしているのだ。
でも、そうしたいという感情は抑えられない。
「ん、カサネは抱き合うのがとっても好きなのね」
「うん。なんだか、フラウさんとこうしているととても落ち着くんだ……は、恥ずかしいけどっ」
「ふふ、じゃあワタシも。ぎゅー」
フラウさんを上から抱きしめる。それだけ。でもフラウさんにも抱きしめ返されて、ただこうして密着しているだけでとても幸せな気分になれる。
時がゆっくり流れている気がする。まるで止まった時の中で俺とフラウさん、二人だけでいるかのような。
「……ん?」
と思ったところでふと気づいた。周りが騒がしい。いや、騒がしいというかこれは。
「あひぃいオチンポ奥にずんずんくりゅううっ!!」
「射精してぇ、アタシの顔にぶっかけてぇ、ザーメンミルクでフェイスパックしてぇえ!」
「うほぉおおっ子宮にどぴゅどぴゅでてりゅううぅ満たされてりゅうっんひぃいいイグぅぅうううっ!」
「うわあぁあ腰が止まらねぇえぇ吸われて、おかしくなるっ、チンポ突っ込むの止められねぇ!」
「な、なんだ君たちは! 服を着なさっ、ななんで俺のチンポがこんなに勃起して、ま、待てっそれはダメだ! いまは職務中で、うあああっ!」
阿鼻叫喚、じゃない。酒池肉林がビーチに広がっていた。
男と女が交わり合っていた。男一人に複数の女が群がり、跨り、腰を振るっていた。白濁に塗れる女もいた。女に埋め尽くされて手足しか見えない男もいた。いや、いまその手足も女の中に埋もれていった。
女が女を犯す者もいた。片方は人間の女じゃなかった。しかし、すぐに人間だった女は、人間じゃなくなり男へ飛びついていった。
異常な光景だった。俺がここに訪れたときは普通のビーチだった。海水浴を楽しむ人しかいなかった。
なのに、いまはセックスをすること。雄と雌が交わることを楽しむ者しか存在していない。
「フラウさん、これって」
「これがワタシのもう一つの目的。素敵な旦那様を手に入れて、交わって、たっぷり放出したエッチな魔力でこのビーチ全部を魔物の交わる場所に変えるっていう目的。壮観でしょう? 誰もが本能の赴くまま、堕落して快楽を貪って子作りに励んでいるわ。カサネのおかげよ」
「俺の……せいで」
「ええ。そう…………嬉しいでしょう?」
「……ああ。なんて綺麗な光景なんだろう」
誰もが欲望の赴くままに快楽に溺れている。なんて淫靡で堕落的な光景だ。これを俺とフラウさんの交わりで導いたんだ。なんて、興奮することだろう。
俺も、この魔の饗宴の一部になりたい。
「ふふ、その気になったわね、カサネ。いいわぁ、しましょう」
フラウさんは俯せになってお尻を突き出す。ふりふりと腰をいやらしく左右に振り、俺を誘った。オマンコからはもうおびただしい量の蜜が溢れているが、俺が一番気になったのはその上。
「あっ、ふふ、そこが気になるの? いいわよぉ好きに弄っても」
フラウさんが両手でぐいっとお尻を広げてくれる。幾つもの筋が入った穴。アナルが俺の眼前に露になった。
「れろっ」
「あひんっ」
下から上へ、オマンコからアナルへ舐めるとフラウさんの身体が跳ねた。
「フラウさん、とても敏感だ」
「だってぇ、カサネに舐められるんだもの。しかもお尻の穴。ふふ、不浄の穴と呼ばれる場所をこんなにも情熱的に見つめられて、しかも舐められて、ワタシの全部が見透かされているようで、嬉しすぎてどうにかなっちゃいそう」
「不浄の穴なんかじゃないよ。フラウさんのお尻の穴、れろっ、れろっ」
「あっあっああぁ、筋一本一本、そんな丁寧にっ、ふぁあぁカサネの舌いいぃ」
アナルの周りは濃い青肌になっていて、ぷっくらと膨らんでいる。
「すごいヒクついてる。ぱくぱくって喘いでいるみたい」
「だってぇ、舐めて欲しいだもん。ねぇ、中もぉ……お尻の穴、カサネの舌でほじってぇ」
「うん、舐めるよ、れろっ」
「んひぃっ! あっあっあっ、あんっいいっ、カサネの舌ごりごりねじ込まれてるぅ」
「じゅるるっ、フラウさんのアナル、おいひ、あむじゅるっ」
入口は痛いくらいに締め付けてくるのに、中はそうでもない。オマンコがヒダヒダでいっぱいだったけどこっちはつるつる。だけどその分隙間なく密着してくる。
なにより吸い付きがすごい。引き抜こうと思ってもすごい力で舌が引っ張られて抜けない。俺の顔は完全にフラウさんのお尻に、桃尻に埋まってしまった。フラウさんのお尻の割れ目に溜まった汗の匂いで頭がくらくらする。
青い桃尻に顔を突っ込んで舌を伸ばしてお尻の穴を舐めほじっているという状態。控えめに言ってすごく興奮する。別に変態じゃあない。だってフラウさんのお尻だもん。それに舐めるだけじゃ足りない。
「ちゅぷはぁっ」
「んひっ、あはぁああ、うふっ、あはっ、カサネの顔、唾液とワタシの腸液塗れねぇいやらしいわぁ」
「フラウさん」
「わかってるわよぉ、全然足りないでしょ?」
「うんっ……はぁはぁ」
「んんっ、指ぃ、一本?」
「まず二本」
人差し指と中指を第二関節まで入れる。
「はぁああ、ほじられてっくひぃっ、オマンコの裏側の腸壁擦られてりゅうっ」
「オマンコもいじりたいけど、いまはこっちだけでフラウさんを気持ちよくしてあげるね」
指二本、アナルにねじ込んでぐりぐりとかき回す。腸液と唾液でたっぷり濡れたアナルの滑りは良くてぐちゅぐちゅ卑猥な音を立ててかき混ざっていく。
「いいっ、カサネの指いいっ、もっとほじってぇ、ワタシのアナル、ケツマンコ犯してぇっ! いっぱいどろどろにしてぇカサネのオチンポ挿入するためのマンコに均してぇっ!!」
指が根本まで入った。フラウさんのアナルは、ケツマンコはとても貪欲だ。いくら激しくしても貪るように吸い付いてくる。ほじればほじるほど飢えたように指を貪ってくる。
「ごくっ……」
もしここにペニスを突っ込んだら、どうなる?
「ふふっ、カサネのオチンポ、期待に膨らんでるわぁ……もう大丈夫よ、いつでもアナタのオチンポを咥えて狂わせるほどに食べてあげる」
指を引き抜くとぱっくりとケツマンコが口を開いた。濃紺の媚肉が引きつき、ペニスを食べたいと喘いでいる。
フラウさんのお尻を両手で掴む。指がずぶずぶ沈むほどの尻肉。汗とフラウさんの蜜でしっとり濡れた肉を揉みしだいて堪能し、お尻を左右に開いた。
ペニスの先端をケツマンコに当てる。
直後だった。
「うぁっ!?」
「んひぃっ、キタァ……!」
ペニスが触れたのを察知したのか、まるで食虫植物が獲物を食らいつくように、ケツマンコがぱくりと俺のペニスの亀頭に覆いつくしたのだ。
それは一瞬。逃れることも反応すらもできなかった。そして抵抗も。
「なに、これっ……うぁっどんどん呑み込まれてっ!」
舌のときの吸い付き以上にケツマンコは脈動し、ペニスが奥へ奥へ誘われていく。
オマンコと違って絡みつくような感覚はない。狭くもない。気持ちよさはオマンコより劣る。
そう思っていられたのは、俺の腰とフラウさんのお尻がぶつかるまでだった。
「あっがっ、なにこれっ」
「ふふふ、悪魔のオマンコがオチンポを優しく包む慈愛の蜜壺なら、悪魔のケツマンコは……オチンポを根こそぎ貪り喰らう魔性の蜜壺」
「うぁっぁあ、もう入らないのにっ吸われてっくひぃっああああっ」
「ふふ、その花に魅入られ一度挿入すれば最後、もう決して抜くことはできないわぁ。獲物の蜜を全部吸い尽くすまでは、ね……」
まさしく悪魔の笑みをフラウさんは浮かべて顔だけ振り返る。いやらしく、貪欲で、性本能に塗れた雌の顔だ。ああ、俺はこの悪魔に喰われるんだ。
喰ってもらえるんだ。
「っぅぅくぁっ」
「カサネ……?」
俺はケツマンコの異常な吸い付きに反抗して腰を引き抜こうと動かす。
逃げる、ためではない。
どうせ食べられるなら。
「フラウさんに、美味しく食べてもらいたいから……!」
限界まで引き抜いたペニスを、吸い付きに身を任せて一気にケツマンコに突き入れた。
バツンと肉がぶつかり合う音が響くと同時。
「んひぃいいっぉぉおおおおっ!?」
フラウさんも甲高い嬌声をあげた。ああ、なんて美しい喘ぎ声だろう。最上級のオーケストラも彼女の美声には敵わない。
「あぁ、フラウさんのケツマンコ気持ちいいぃ」
たった一度の腰振りでもう腰砕けだ。でも、もっとフラウさんには気持ちよくなって欲しい。俺も気持ちよくなりたい。腰と尻が離れられなくなるほど吸い付いてくるケツマンコでペニスを扱いたら、俺はきっともっと狂える。フラウさんも狂わせられる。
狂いたい。狂わせたい。オマンコのときとは別種の貪り合いの饗宴をフラウさんと繰り広げたい。
「ああっんんっあぁ、素敵、素敵よ、カサネぇ……なんて純粋な欲望に塗れているの。ふふ、あはっ」
悪魔は嗤う。美味しくなった俺を愛おしく見つめながら。
「いいわぁ、一緒にケダモノになりましょう?」
桃色の陣が俺たちの足元に輝いた。そこから立ち上る粒子が俺とフラウさんの身体に溶け込んでいく。
「なにこれ」
「ふふ、すぐにわかるわ」
「え?」
腰が動いた。俺の意思とは関係なく。
否、俺の欲望を代弁するように。
限界まで引き抜かれたペニスが、直後、ケツマンコの最奥まで突き刺さる。
「おほぉっ!」
「くぁあっ!」
それが止まらない。俺の腰はもうあまりの快楽に砕けているのに、腰が勝手に動く。ケツマンコをペニスが何度も突いて止まらない。
「うぁあっあひっ、止まらないっ腰止まらなっ」
「おほっんひっくぅううっあはぁぁっ、すごいでしょ、カサネぇ。腰を動かしてあげる魔法よ。どんな状態になってもどれだけ気持ちよくても、絶対に止まらないの。魔力が切れるまでずぅっとこの状態」
「あひっ、気持ちよすぎてぇおかしくなるよ、フラウさっ」
「もっとおかしくしてあげる」
魔法陣がさらに輝きを増した。
直後、ケツマンコの締まりが急に強くなる。媚肉が絡みついて押しつぶそうとするくらいに狭い。だが腰は止まらない。狭くキツくなったケツマンコをペニスでごりごりとほじくり回さざるを得ない。
「ああぁっダメダメッフラウさんっもうダメっこんなの気が狂うぅ!!」
さっきまでの狂いたいという思いなんて一瞬で消えた。あまりに暴力的な快感。身体が白旗をあげた。
だけど。
「くひぃいっ、あはっもうダメなのぉ魔法はもう消えないのっ魔力が消えるまでわねぇ。……で・も。ワタシの身体にはぁカサネのオチンポミルクでたぁっぷり魔力が注がれるからぁ、んひぃっいつになったら終わるのかしらねぇ」
「そ、そんなっ」
つまりは終わらないってこと?
「射精我慢できたら、終われるかも」
「そんなの、無理ぃっああっ!!」
射精のことを意識した瞬間、俺のペニスは我慢をやめた。
下品にどびゅるるっと音を出して、白濁をケツマンコに解き放ったのだ。
「あはぁあっ灼けるぅ、ケツマンコごりごり擦られながら精液注がれてぇ灼けちゃうぅ! んひぃいいっ気持ちいいぃいはあああああっらめぇええ良すぎるぅううぅ、あぁあぁっ狂うぅ狂っちゃうぅううっカサネのオチンポ凄すぎてぇんんひいぃいいいいいいいっ!!」
絶叫。フラウさんも俺の腰振りに合わせて尻を勢いよく押し付けてくる。俺とフラウさんの嬌声。腰と尻がぶつかり合う音。そして、ペニスがケツマンコを抉る水音。海の音色を掻き消すように、この海水浴場に響き渡る。
「腰止まらないよぉっ、フラウさんんんっあああっ、射精も止まらないぃ」
「背中に乗っかって腰振っちゃらめぇ、精液がどんどん昇ってりゅのぉお、おおおっ」
後背位の体勢も崩れてしまい、潰れた蛙のように俯せになったフラウさんに俺は圧し掛かり、ケツマンコを屹立したペニスでずんずんと抉り掘る。
びちゃびちゃと結合部からは腸液か精液かもわからない液体が飛び散り、フラウさんのオマンコからは一突きごとにオシッコと潮が溢れて止まらない。
「おほぉおおっ乳首とぉ、尻尾ぉ同時にシコシコしちゃらめぇぇえ! 弄らないでぇぇlぇ!」
「んんぁっ射精止まらないぃっなのに出し足りないよぉ、フラウさんっ!」
「ふえぇ、なんでワタシの角掴んで……くほぉおおっ!? じゅんってずんってぇキタァ、オチンポさらに大きくなってぇじゅんってぇええ! おっ! おっ おほぉっ! 角掴まれてぇええ! ハンドルにしゃれてぇ、ずんずんケツマンコ犯されてりゅうっ! んひぃいいっ! いいひぃい突いてぇえ出してぇえワタシのケツマンコから身体の中全部オチンポミルクで満たしてぇっ!」
ああ。膨らんでる。フラウさんのお腹、まるで妊婦さんみたいに膨らんでる。
俺の精液が入ってるんだ。フラウさんのお腹にいっぱい俺の精液が溜まって、泳いでいるんだ。
「さらに激しくぅ!? ま、魔法じゃないぃいここまで効いてるはずないいぃ!」
「ああっ、フラウさんっフラウさんっフラウさん!! フラウさんフラウさんフラウさんッッ!!」
ケダモノ。完全に俺はソレになった。もうフラウさんの身体を俺の精液で満たしてやることしか考えられない。
この青い肌を、俺の白濁で穢してやることしか頭にない。
「ああああぁあぁっイカされりゅうっカサネのオチンポにケツマンコ屈服してイカされりゅううっ!!」
「ああぁっフラウさんっ、フラウさんっ俺の全部飲み干してっ!」
「んんひぃいいっイッくぅうううううううっ!!」
大きな溜めの直後、これまでで最大量の精液がフラウさんのケツマンコの最奥で解き放たれた。
「おほっおおおおっ、おぐ、ごぼぉおおっ!」
そして、完全に許容量を超えたフラウさんの身体は、精液を口から噴き出すことにした。
「はぁはぁはぁっ、うぁっダメだっ止まらないよ、フラウさんっもっと口から出していいから、だからいっぱい飲んでっ!」
「おごおぉ溺れりゅう、オチンポミルクで溺れりゅう……!」
「はぁあフラウさんっ」
俺はフラウさんの身体を抱き起し、背面座位になる。腰は止まらない。上下に激しく揺れる身体のせいで、フラウさんは口から精液を飛び散らせ、おっぱいをへそを股を太ももを、俺の白濁で穢していく。
俺は白濁をフラウさんの身体全部にオイルのように塗り広げていった。征服感はない。むしろ逆。
全身で俺が出したモノを貪られているという被食の悦びしかなかった。
「んぁっ!」
一際強く跳ねて、精液に滑り身体を支えられず、フラウさんが前に崩れ落ちる。
ペニスはずるりと抜けるが、しかしケツマンコの入り口の最高の締め付けに絶頂に重ねる絶頂へと導かれ、尿道を大量の精液が昇りつめた。
「フラウさんっ!」
ケツマンコをぱっくり開いて、びくびくと快感に身体を震わせ身動きの取れないフラウさんに、精液のシャワーを浴びせる。
青いお尻に、淫靡な尻尾に、黒い翼に、艶やかな背中に、漆の如き髪に、俺に握られるためにある双角に。
精液をぶっかけた。
フラウさんの全身が俺の白濁に穢れて堕ちた。
白濁に沈む悪魔。
なんて淫靡で美しい姿だろう。
「んぐっごぼっ……こほっ、はぁあぁ、幸せぇ」
開ききったケツマンコから垂れ流される精液の塊をオマンコに伝わせ、フラウさんはうっとり目を蕩かせるのだった。
「んくんくっ」
「ふふ、美味しい?」
「ぷはぁ……うん、フラウさんのオマンコ汁美味しい」
顔面騎乗された状態。交わりに一段落ついた俺たちは水分補給タイムに移っていた。まぁエッチの延長線上だけど。
「水分補給は大切だものね。いつでも飲ませてあげる」
「……オシッコでも?」
「あら。今出してあげてもいいわよ?」
「あ、ちょっまっ」
「んはぁっあああっ、出てる、カサネの顔にいっぱいオシッコかけちゃってる」
ええいままよ。せっかくだからこのまま飲み干してやる。
少々しょっぱい透明のオシッコを飲み干してから、俺とフラウさんはビーチで寝転がっった。
陽ももう沈み、満天の夜空が広がっている。パラソルはもう片付けて、俺たちは夜空を楽しんでいた。
互いにペニスとオマンコを弄りながらという、人間ならばムードの欠片もない状況だけど。いまの俺たちにはぴったりだ。しかも、周囲の魔物たちの嬌声付き。うん、最高のシチュエーションである。
深呼吸。一回二回。そして三回。
「そ、その、フラウさん」
「ねぇ」
「は、はい」
「もう、さんはいらないんじゃない? ……ね?」
「……フ、フラウ」
「はい」
「絶対に幸せにするから」
「はい」
「だから、俺と、その」
「…………」
「結婚してください」
「はいっ。不束者ですがよろしくお願いします。あ・な・た」
「くぁあっ」
「ああんっ」
ペニスとオマンコ、同時に絶頂。あまりにも普通のことすぎて、告白しながらもずっと弄りあっていたことをお互い忘れていたのだった。
「ふふ」
「はは」
締まらない。だけど俺たちらしい。プロポーズと一緒に絶頂とか、きっと死んでも忘れられないだろう。
陽は沈んだ。
しかし悪魔との蜜月はこれからである。
俺は青い悪魔に身体を重ね、沈む。
もう二度と浮き上がることはない。
彼女欲しい。
可愛い彼女が超欲しい。
彼女いない歴=年齢な俺。そろそろ彼女が欲しい。このうだるような夏を燃えるような夏にしたい。せっかくの夏休みにずっと家に引きこもっていたくない。
今日こそ彼女をゲットして、ムフフな夏休みを謳歌する!
欲望全開、下心フルスロットル、滾る血潮を漲らせ、俺は海に来た! ……のだけど。
「ごくり……」
いやいやいや、正直この展開は一切期待してませんでした。絶対ありえないでしょ。きっと夢に違いない。
「もう、ぼうっとしないの。ほらぁ、早く塗って」
ムチムチナイスバディのお姉さんが俺を誘っているのだ。白い砂浜に突き挿したパラソルの下、レジャーシートの上で俯せになりながら。
なんでどうしてこうなった?
淡い妄想を抱きつつもその実、俺なんてどうせと諦めていた。彼女を作るどころかナンパすら夢のまた夢。声かけた瞬間鼻で笑われて砂でもかけられるのがオチだと思っていたのに。
宝くじで一等当てるとか、落雷に当たるとか、墜落する飛行機に乗り合わせるとかそういうレベルじゃあない。
まさしく悪魔の所業。悪魔が憑いている。ありえないことはたいてい悪魔の仕業。それを俺は今日確信した。
「あら、もしかして塗るんじゃなくて、塗られたいの?」
だって、いやらしく笑んでいるこの人自体が悪魔だし。
角も翼も尻尾も持つ、青い肌の悪魔だし。
女は悪魔のような奴だって耳にしたことはあったけど、俺を誘惑するこの女性は悪魔。本物のデーモンだったのだ。
彼女を見つけたのは偶然だった。いや、血眼で可愛い娘を探していたから必然だったのかもしれない。
海を楽しむ海水浴客でいっぱいのビーチ。白い砂浜に照り返す日差しに汗を流しながら、きょろきょろと視線をあちらこちらへと泳がせて歩く俺。違和感に気づくのはすぐのことだった。
青い肌である。真っ青。空よりも海よりも青いのである。一瞬パラソルの影だからと見逃しそうになった。しかし、完全に青だった。そんな青が人の形をしてビーチで寝転がっていたら、当然視線はそこに吸い寄せられる。さらに角と翼、尻尾までとあれば、視線が釘付けになるのも仕方ない。
ましてや、それがまた絶世を通り越した超美人ともなれば、興奮で思考がショートして、見ていたことがあっさりバレるのも仕方ない。
「あら、あなた。ふふ、ワタシのこと視えてるのね」
白目の部分が黒く、瞳は紅い。そんな人ならざる妖しげな眼を輝かせてその悪魔は笑い、どこか含みのある声音で俺のことを誘った。
「ねぇ、良かったらワタシの身体にオイル塗ってくれない?」
本当に突然の申し出。しかしそれ以上に驚いたのは悪魔の女の人の次の行動。
黒いビキニのブラ紐をほどいて、豊満なおっぱいをたゆんと揺らしたのだ。乳首は薄い白っぽい水色をしていて、その人ならざる色が逆にエロさを引き立てている。
「ちょ、ちょっと、その周りの人に見られ」
「じゃあ、あなたが隠して。ほら、こっち」
このときこそ俺が逃げ出せる最後のチャンスだったのかもしれない。だが俺はもう、完全に彼女に魅了され尽くしていた。
手招きする彼女の元に一歩踏み出し、誘われるがまま俺はパラソルの下に潜り込んだ。自分から悪魔に囚われにいってしまったのだ。
「え、えっとあの、あの、あなたは」
胸をはだけた女性と話す経験なんて一度たりともない。自分でも笑えるくらい言葉がつっかえる。
「ワタシはフラウロス。フラウでいいわ」
「が、外国人?」
「ふふ、そうねぇ、とぉっても遠いところから来たわ」
パラソルの影の一番端っこ。肘をついてくつろぐフラウさんの長い足の横に正座で俺は座る。
「遠慮しないでもっと近くに寄ってもいいのよ?」
「いや、でも」
「そうしないと誰かに見えちゃうわ、ワタシのち・く・び」
「ッ!?」
まるで耳元で囁かれのかと錯覚した。艶めかしい薄い青の唇から紡がれる言葉の一文字一文字が言霊でも宿っているかのようにいやらしい。
いやもう、この人(?)存在自体がいやらしい!
姿形は悪魔なのに怖さなんて微塵もない。むしろエロい。エロすぎる。エロしかない。
「ふふ、初々しくて素敵。ねぇアナタの名前教えて?」
「あ、えっと小路重(こうじ・かさね)です。綾小路の小路に、重ねるで重です」
「カサネ……ふふ路(みち)が重なる、ね。いい名前」
変わった名前だとよく言われるけど、褒められるのは素直に嬉しい。
「そ、そのフラウロスさんは」
「フラウでいいわ。カサネ」
いきなりである。こんな超絶美人な年上お姉さんに下の名前を呼び捨てにされるのである。ドキッとしないわけがあろうか。いや、ない。
深呼吸。一回、二回、三か……っ、良い匂いがする。やばい、甘酸っぱいような頭がくらくらするような匂い。十中八九フラウロス、いやフラウさんの匂い。やばい、この距離で女性ってこんないい匂いがするものなのか。
それとも、この人が人間じゃなくて悪魔だからか?
「すぅはぁ……そ、そのフ、フラウさんはに、人間じゃ」
「ええ、その通り、ワタシはデーモン。人間じゃあないわね」
あっさりすぎて逆に呆けてしまう。いいのかバラして。
「ふふ、不思議そうな顔してる。でも、いいのアナタには。というより、アナタしかワタシが悪魔だってわかっていないもの」
「ど、どういう」
「そういう魔法。特別な人にしか、ワタシの本当の姿は見えないようになっているの」
「ま、魔法? と、特別?」
「ええ、特別。ワタシと相性の良い特別な男の子しか見えないの。そうアナタだ・け」
うるさいくらいに高鳴っている心臓を抑えつけようとしている俺を尻目に、フラウさんは動いた。たおやかな指先がビキニのボトムの紐をつまみ引っ張ったのである。
縛りが解けた三角の布地が浮いて微かにずれる。黒い陰毛が覗いた。
「ふ、フラウさ」
「ふふ、さぁ塗って」
焦らすように身体を横へ向けて俯せになる。もう少しというところで見えなかった。だけど代わりに、むっちりとした肉厚な桃が俺の前に曝け出される。尾てい骨の辺りに尻尾の生え際があって、やっぱり本物の悪魔なんだと思い知らされる。
大きな桃尻は少しフラウさんが身体を揺らすだけで、ぶるんと波打ちその張りの良さと柔らかさを俺の脳内に刻み込んでくる。触らなくても揉み心地が抜群だとわかるそのお尻に手を伸ばし、触れる寸前で俺はフラウさんの蕩けるような熱視線に気づいた。
「あら、ふふ、そのまま触って、鷲掴みにしても良かったのよ? それとも恥ずかしい? ならオイルを塗るってイイワケをあげる。ワタシのためにね? ほら、ワタシのお尻を揉んで」
恋人いない歴=年齢=童貞である俺にはこの状況は刺激が強すぎる。
肯定も否定も、承諾も拒絶もできずにただ固まることしかできない。
そうして固まっていると、尻尾が伸びてきた。
「もう、ぼうっとしないの。ほらぁ、早く塗って」
尻尾を巻きつけた拳大ほどの瓶が俺の前に差し出される。淡い桃色のとろみのある液体が入っているようだった。
これを塗る、のか? フラウさんのこのお尻に? 俺が? いや、本当に? 本当に俺でいいの? 俺みたいな冴えない男。周りにもっとイケメンの男なんてたくさんいるのに。いやいやいや絶対何かの間違いだって。フラウさんみたいな最高に綺麗な女性のお尻を揉めるなんて絶対あり得ないって。
「あら、もしかして塗るんじゃなくて、塗られたいの?」
マイナス思考はフラウさんのその言葉に一瞬で溶かされた。理性と本能の割合がどんどんと本能の方へと傾けられていく。
もし、フラウさんが美人局でも、悪魔的な契約で魂が取られたりするのだとしても、だ。
この先、俺がフラウさんみたいな綺麗な人とこんなことができる機会は絶対に訪れない。賭けてもいい。
なら、ならいいじゃないか。彼女いない歴=年齢の俺の最後の謳歌でもいいじゃないか。
楽しんでしまえば、いいじゃないか。
「こ、このオイルをど、どう濡ればいいんですか?」
「ふふ、ようやくその気になってくれたのね。いいわよ、お姉さんの言う通りにして、絶対に後悔させないから」
耳にすぅっとフラウさんの言葉が染み込んでいく。
「さぁ掌を差し出して、零さないように」
器用に蓋を開けて瓶を傾ける。とろとろの液体が皿を象った俺の掌に注がれていく。指の端から漏れた液体はお尻にこぼれいやらしい光沢を放った。
「こ、これがオイル? なんだかすごいとろみがありますね」
「ええ、特別性なの。塗る方も良くなれるのよ?」
どう見てもオイルというよりローションにしか見えないのだけれど、そういうものなのだろうか。女性と海なんて妄想ですら行ったことないからまるでわからない。
だけど、まぁ、細かいことはどうでもいいか、いまは。
「さぁ、それを背中からお尻の方へゆぅっくりかけて行って」
フラウさんの言う通りに両翼の生え際の間、肩甲骨辺りからお尻までオイルをゆっくりかけていく。
「股の間に溜まるようにたっぷりとかけて」
「は、はい」
お尻の割れ目と股の三角の間にオイルがたまる。光沢を放つ青い肌。桃尻の割れ目が最高にエロい。
「膝の辺りに跨って」
言われた通りに跨る。お尻が眼下にある。手を伸ばせば触れる。
「そう、じっくり、いやらしい目で、ワタシのお尻を見るの。息を荒くして、発情した雄のように生唾を飲み込んで」
「ごくり、はぁはぁ」
恥ずかしいことをしているのに、自分を省みられない。フラウさんの言葉通りに俺は動いてしまう。
「手を伸ばして、そう……お尻をその両手で鷲掴みにして、あんっ!」
そしてついにフラウさんの大きなお尻を両手で鷲掴みにしてしまった。むちむちの両手に収まらない大きなお尻。指が沈み込んでむしろ俺の手が囚われているよう。
「ああ、なにこれ、女の人のお尻ってこんなに柔らかいの?」
「ええ、そう、ふふ、そうよ、もっと無遠慮にカサネのしたいようにいっぱい揉んで、揉みしだいて」
散々零したオイルでぐちゅぐちゅに濡れ、青い巨尻が薄暗いパラソルの下でテカテカと輝く。揉まれながらフラウさんはお尻をふりふりと振り、尻肉がぷるんぷるんと揺れて一層いやらしい。
「はぁはぁ、も、もっと、揉むだけじゃ」
「いいのよ。顔をワタシのお尻に押し付けて」
「フラウさんっ!」
割れ目に顔を突っ込む。オイルが顔にくっつくけどまるで気にならない。それどころか、そのとろとろ感が気持ちいい。顔を左右に振って穴をほじるようにお尻により密着させる。
「そこで深呼吸して」
「すぅうう、はああああ」
「んんっ、あはぁ、カサネの息いやらしい」
「ふ、フラウさんの匂いだって、すごく甘ったるくていやらしいですよ」
「あんっ! ん、ならもっと吸って、お尻の匂い嗅いで、ワタシのお尻の匂いでカサネの肺の中を満たして。ふふ、カサネの身体の中をワタシのお尻の匂いで匂い付けしてあげるから」
ああ、すごい、なんて良い匂いだ。余計な恥ずかしさが全部溶かされていくみたいだ。もっと、もっとフラウさんに身体を擦りつけたい。フラウさんと密着したい。フラウさんを触りたい。
「ああぁ、いいわぁ。そう、手を伸ばして。ワタシのお尻で深呼吸しながら、手をそう、腰を撫でますように、ふふっ、オイルを塗り込んで広げるの。ワタシの身体をオイルでべとべとに濡らしてぇ」
腕を回してお腹に手を滑り込ませる。可愛らしい小さなおへそをくりくりと弄ると「アンッ」とフラウさんは喘ぎ声をあげた。フラウさんを悦ばせられたことが嬉しくて俺は手つきをもっといやらしく動かし、フラウさんの身体を舐めまわすように触りまくる。
「あ、あ、ああぁっ、カサネの手すごいぃもっとぉ、あひッ!? 舐めてぇ、お尻舐めてぇ!?」
オイルの溜まった股に舌を伸ばして、フラウさんのお尻を舐めまわす。オイルの味は意外なことに甘い。まるで蜜か何かのようで、いくらでも舐めていられる。
「あんっ、手つきも舌も、ふふ、すごいわぁ。お尻に顔突っ込んでとてもエッチな子。でもそれでいいの、もっともっと本能に身を委ねて、ワタシに身を委ねて、ワタシだけに」
暗い桃色の情念の匂いを肺に溜め込んで、俺は顔を上げる。
俺とフラウさんの身体の間にたっぷりのオイルで濡らした尻尾が入り込んできた。
オイルで濡れた前身を滑らせ、そのままフラウさんの背中まで昇る。オイルでよりフラウさんの身体に密着し、フラウさんという肉布団で寝ているかのような恰好だ。
「そうよねぇ年頃だもの。こっちも触りたいわよねぇ」
「は、はい、フラウさん、俺、お、おっぱいも、フラウさんのおっぱいも」
「ふふ、最高にケダモノよ、カサネ。それでいいの、もっとケダモノに堕ちて」
フラウさんに手を取られ、おっぱいに引き寄せられる。脇の下に腕が通り、両手でも支えきれない豊満なおっぱいが俺の掌に乗った。
背後からフラウさんを抱き締めておっぱいを揉む格好。夢にまで見た体勢だ。
「こうしたらもっと揉みやすいでしょ?」
抱いたまま横向きになっておっぱいが自由を得る。横向きになった途端、俺は欲望のままフラウさんのおっぱいに指を沈めた。にゅるにゅるのオイルをおっぱいにいっぱい広げたのだ。
「んんふぁ、いい、そこぉ気持ちいいぃ、んひぃ乳首ぃ!」
コリコリ乳首を摘まんで強く引っ張る。びくんと跳ねるフラウさんが最高に淫靡で揉みしだく手が止まらない。
「あはぁもっと、もっと密着しましょ、溶けあいましょ。ほらぁ、とろぉり」
「ああ、オイルいっぱいかけられて、すごいぬるぬるだ。いい、フラウさんの身体気持ちいいぃ……」
オイル塗れの蝙蝠の翼に包まれよりフラウさんと密着する。ムチムチで、オイルと汗でドロドロでお互いの身体の境界がなくなるくらいくっついて、溶けあって、思考がぐずぐずに蕩かされている。
「ふふ、もうこれもいらないわねぇ。水着も全部脱いでありのままの姿で抱いて……そう、そこよ、ワタシのお股に挿し込むの、あんっ! うふふっ、すぉごい……硬くて太くてなんて立派なの。あぁあ、尿道から雄の汁もどろどろ溢れて止まらないわぁ。あ・じ・み、させてね?」
「ふあああ、ふ、フラウさ」
股に挿し込み、突き抜けている先端を摘ままれる。オイル塗れの手でくちゅくちゅと卑猥な水音をわざと立たせながら、俺のペニスの皮を弄ってきた。そうして、ああぁ、皮の中に指を入れられて、亀頭を直接触られて、先っぽを撫でられて……!
「だめ、だめだめだめ! フラウさ、出ちゃ」
「出しなさいな♪」
フラウさんの言葉には抗えない。
「んあぁっ!」
どぴゅどびゅぶりゅりゅどびゅぶぶ。そんなエロ漫画の世界のような激しい射精音を響かせて、俺は思考を白濁に蕩かした。
「ふふ、すごい……薬の効果があってもここまではなかなか。やっぱりアナタとワタシの相性は最高みたいね」
「はぁはぁはぁ」
「ほら見て。こんなに。ワタシの手、アナタの精液でドロドロよ。あむっちゅるっじゅずずず、ごく……んん、濃さも素敵。まだインキュバスにもなってないのに、とろけの野菜ローションのおかげですごく喉に残るわぁ……あああぁ、ああんんんっイクイクイクッ!」
俺の精液を飲んでいたかと思うと、突然フラウさんが絶頂した。ぶしゅぁあと股から激しい潮を俺のペニスに浴びせたのだ。生暖かい液体に包まれて、イッたばかりのペニスに再び血潮が巡り始める。
尋常じゃない絶頂の気持ちよさ、射精量、そしていまさら気づいたけどペニスがいつもより大きく勃起している。少なくとも二回りは大きい。
「く、薬って?」
「ふふこのオイルのこと。塗る側も塗られる側もとぉっても気持ちよくなれるお薬が入っているのよ。こんな風に」
「うあああっ、イッたばかりで先っぽは」
「くちゅくちゅ、ぐちゅぐちゅ、指先で弄られるだけで最高に気持ちいいでしょ? そういうお薬。それにいつもよりずっとオチンポが大きくなるの。カサネのオ・チ・ン・ポ」
「ふあぁ、フラウさ」
「オチンポ、オチンポ、カサネの硬くてぶっといオチンポ。しこしこ、くちゅくちゅ、ほらぁお股で挟んで前に後ろに、オマンコのビラビラで擦ってあげる」
「い、イッたばかりなのにぃ」
「ふふ、もうカッチカチ。亀頭もおっきくて、こんなのでオマンコ抉られたらきっとワタシおかしくなっちゃうわ」
ああぁ、フラウさんのオマンコ。オマンコ。いまオマンコの唇で俺の竿を舐められてる。この唇に亀頭から食べられて根本まで咥えられたら、俺はどうなるんだ。
「あはっ、すごい跳ねてる。いやらしいことでもう頭いっぱいなのね。そうよぉ、もっともっといやらしくて卑猥で淫靡なことで頭をいっぱいにしましょ、とろとろに蕩かしちゃいましょう」
「フラウさんフラウさんっ!」
「もっと溶け合いましょう」
身体を滑らせて、俺とフラウさんが向かい合う。胸にフラウさんの豊満なおっぱいが押し付けられて、どんどん興奮が押しあげられていく。
「オイルと一緒にワタシの汗と愛液もたっぷり塗り込んであげる。ふぅふぅ、はぁはぁ、んんっ」
俺を押し倒したフラウさんが身体を上下にくゆらせて、オイルや汗で塗れたおっぱいなどを擦り付けてくる。さらには足を股で挟んで、一際熱い熟れた肉で蜜を塗り込んでくる。まるで俺の身体全部が一本のペニスになったかのよう。
「キスも、んんっちゅっちゅるっちゅっぷはぁ……んあぁ、飲んでぇワタシの唾液……カサネの中、ワタシの汁で満たしてぇ」
フラウさんの肉厚な青い舌からどろりと垂らされる泡立った半透明の唾液。俺は舌を突き出してそれを絡めとりながら飲み下していく。
「んちゅっごくごく、はぁあ、んあぁ、フラウさんの、んく、唾液甘くて……いっぱいで、溺れるよ」
「溺れてぇ、ワタシでいっぱい溺れてぇ内側も外側も全部ワタシで満たされてぇ。あはぁ、ふふふ、どろどろぉ、ワタシもカサネもお汁塗れぇ」
「はぁはぁ、っ、ぁぁ、フラウさんの身体柔らかくていい……!」
「ああぁいいわよ、カサネ。もっと強く抱いてぇ、んちゅっちゅぶずずずっ、ぷはぁっ! 舌もいっぱい吸ってあげる」
「フラウしゃっ、んあぁあああ、フ、フラウさんっ! お、おっぱい、おっぱい飲みたい」
「ふふ、もちろんいいわよ。まだ出ないけど、汗とオイルでいっぱいのおっぱい沢山舐めてぇ」
ああ、柔らかい。フラウさんのずっしり来るたわわに実った青い桃乳房。白い果実を口に含んで吸い付くと甘酸っぱい味が口いっぱいに広がって、思考が溶かされる。赤ちゃんにされる。
「あんっ! んんっイイっ、必死に吸い付いて素敵……ふふっこういうのはどうかしら?」
「んむっ、うぁああ、おっぱいに挟まれて」
頭がおっぱいに揉みくちゃにされる。特に谷間の奥からツンとキツイ汗の匂いが鼻に広がって、俺はもっとそれを吸いたくて何度も深呼吸を繰り返す。
もはや成すがまま。俺は完全にフラウさんの身体に溺れきっていて、フラウさんとずっとこうしていられるなら何を捧げてもいいとさえ思える。身体も命も、魂でさえも。
このフラウさんに捧げたい。
「全部捧げたい?」
まるで俺の心を見透かしたように、フラウさんは尋ねてきた。
その紅い瞳を妖しげに輝かせ、口角は釣り上がりまさしく悪魔の笑みをフラウさんは浮かべている。
「ワタシに全てを捧げて、この快楽を一生、いいえ、未来永劫決して終わることのない快楽を味わいたいかしら?」
きっとこれを言えば、俺は終わる。
人としての生が終わる。
でも、それでも、そうだとしても。
「うん。全部捧げるからぁ、全部捧げるからもっと気持ちよくして……俺をフラウさんのモノにしてください」
この快楽を味わえるなら他に何もいらない。
「ふふ、ふふふ、ふふふふふ、聞き遂げたわ。契約を交わしましょう。神ですら解けない魔性の契約を」
ぎゅうっと強く抱きしめられたかと思うと、フラウさんは身体を俺の上で滑らせる。足と頭を反対に向けて、フラウさんの股が俺の頭上に来た。エロ画像で見たことならある。これシックスナインとかいう体勢だ。
フラウさんの青い唇のヒダは開ききってパクパクと喘いでいるよう。オマンコの穴もオシッコの穴も丸見えで、濃い蒼の媚肉が俺の前に曝け出されている。引くつく膣穴から溢れるドロドロとした白濁の蜜はまるで涎みたいだ。
「ふふ、こうして間近で見てもやっぱり素敵ね、カサネのオチンポ。皮ももうすっかり剥けて立派な大人チンポ。これを、ふふ、いまから私だけのオチンポにしてあげる」
「うあっ!? な、なにっ」
電流みたいな快感が金玉から亀頭に向けて走った。何か細く尖ったものが俺のペニスの表面をなぞるように走っている。
「淫紋を刻んであげる。決して解けない契約の証よ。常に濃厚な精子でいっぱいの精液が造られて、何度でもどぴゅどぴゅ吐き出せて、気が狂うほどの快楽を感じられるオチンポに変えてあげるわ」
「あ、あぁっ……! こん、な、んぎっおかしくなるっ!」
「そうよねぇ気持ちいいわよねぇ。だってワタシの魔力をたぁっぷりこの陰嚢に注いであげてるもの。でもワタシの魔力が定着して、淫紋を刻み終えたらこんなものじゃあないわ。ずっと射精し続けていないとおかしくなるくらい気持ちよくなるのよ」
「そ、そんなぁ、あぁあでも、でも」
「でも?」
「もっと刻んでくださいフラウさんんん、もっとおかしくてくださいぃ」
「ふふ、いいわぁ。尿道からも直接注いであげる。あぁんむっちゅれろっ」
「フラウさんの口の中、熱っ、ああ、と、溶ける……ああァっ、尿道に舌が入って来て」
細い触手みたいな舌がぐりぐりって尿道の奥へどんどん進んでるっ。俺のペニスが舌でずぼずぼされている。それされる度に、金玉が熱くなってはち切れんばかりに欲望が溜まり膨らんでくる。
「んっ、っぷはぁっ、ふふ、あとはもう仕上げだけね。射精すればもう完全にワタシの魔力がカサネに定着して二度と消えない淫紋が刻み込まれるわ。そして、ワタシにも」
フラウさんが腰を振る。いままでオマンコばかり見ていた俺はフラウさんの下腹部あたり、たぶん子宮がある位置に奇妙な絵が描かれているのに気づいた。
ハート型を奇妙な文字で象り、蝙蝠の翼や尻尾が生えたような青白い絵が。文字はオマンコにまで伸びていて、いつの間にかオマンコの周囲にもびっしりと紋様が刻まれている。ここがペニスを挿入するためだけの穴だと主張するように。
「舐め合いっこしましょう?」
「うぶっ」
眼前に迫った肉の塊に顔が押しつぶされる。鼻も口も塞がれて、オマンコから降り注ぐ雌臭が俺の脳髄を蕩けさせて、一瞬で俺を雌の媚肉を貪るだけのケダモノに変えてしまった。
「ああぁいいぃ、そうよカサネ、ペロペロして、ワタシのオマンコいっぱい舐めて。くひぃっ! クリトリス甘噛みぃぃいい、はぁあ、ワタシももう我慢できないわぁ。あむ、じゅるじゅずずずずれろっじゅるくちゅ」
「フラウさんのオマンコ、オマンコ、れろっちゅっちゅちゅぅうううぷはっ、甘い蜜がいっぱい溢れてきて、もっと、じゅるるるっもっとんくんくっ」
「ふふ、カサネのオチンポも我慢汁の涎でぬるぬるよ。れろっどれだけあむっ舐めても溢れてきて、じゅるるる止まらないわぁ、じゅっぷじゅっぷじゅぷっ精液をいっぱい造って、はぁああむっちゅっ溜めてくれてるのね」
フラウさんのお尻を鷲掴みにしよ強く顔に押し付ける。フラウさんはお尻をふりふり振って、オマンコ汁で俺の顔面をフラウさんの蜜でいっぱいにしてきた。でも足りない。もっと欲しい。ああ、そうだ。穴はもう一つあった。
「!? くひぃっ!? あぁああっ、そ、そこはぁあ、お、おおお、アナルぅぅ」
ああ、やっぱり。お尻の穴を弄れば蜜がさらにいっぱいどびゅどびゅって下品な音を鳴らして噴き出してきた。
お尻の穴、入口は狭いけど中はドロドロで熱いな。指がきゅうきゅう吸い付かれて奥へ奥へ誘われてる。だったら望み通り掻きまわそう。もっとフラウさんの蜜が欲しい。蜜を飲むとすごくペニスが熱くなるから。きっとすごい射精ができるから。
「お尻もオマンコもクリトリスも尿道も弄られてぇ、あひぃっ、止まらないぃ、溢れるの止まらないぃ。最高よぉ、カサネぇ、もう立派なケダモノ、ワタシだけの雄よ。だからぁ」
ペニスが根本、いや、金玉まで熱く柔らかいもので包まれた。こつんこつんと何かに当たる。動く分厚い肉に竿が絡みつかれる。ああ、口だ。フラウさんの口にペニスが丸呑みにされてる。
本気でフラウさんが俺を堕としにかかったのだ。
「じゅぶぶじゅうるるるるるるるる、じゅずずずっぐちゅっぶちゅるっじゅずずずずっ」
顔を上下に振り、舌を絡め喉を窄めての高速バキューム。尻尾と腕で腰は完全に抑えつけられ、頭もオマンコで押しつぶされ、俺は一切の身動きが取れない。
フラウさんの本気フェラがもたらす悪魔の快楽に一切の抵抗は封じられ、もはや成すがまま。
できることはフラウさんの蜜を飲んで、精液を溜め込むことだけ。
そして、精液を吐き出すことだけ。
「……! ……!! ………!!!」
まるで乳を搾るように口内が脈動した瞬間、これまで精を止めていた堰が決壊したのがわかった。金玉に溜められたドロドロの精が溢れるのがわかった。
白濁した洪水となって、尿道を駆け上るのがわかった。
「んんんんんんんっ!! んんんっ、んんーっ! ごくごくごくごく、んんっごくごくごく」
気が狂うほど、という表現では生温い。俺の存在全てが吐き出され、吸われ、溶け、呑まれている感覚。自分の存在の全てがフラウさんのモノになってしまう、全てを委ねてしまう魔性の悦楽。
甘美で甘美で甘美で。
狂おしいほどの安らぎで、これまでの人生は今日ここでフラウさんのモノにされるためにあったのだと確信するほどの快楽だった。
「ごくっごく、んくっごく、じゅるるるごくっ」
ああ、呑まれている。俺がフラウさんに呑まれている。古い人間の精が吐き出されて、フラウさん専用の魔の精に変えられている。
止まる。これが最後の一滴。これを出せば、もう俺は人間じゃあない。
フラウさんの下僕。悪魔に魂を売り渡し、魔性の快楽と引き換えに人間をやめたケダモノになれる。
「はぁあ、吸ってぇ、フラウさんんん」
「ちゅるっ……ごくん」
その瞬間、ペニスが柔らかい熱で満たされた。全てが変わる。価値観すらも変わる。明確な変化が起きた。
射精した。そう射精したばかり。萎えるはずのペニスはまるで萎えない。それどころかもっと、もっとしたい。もっとフラウさんに呑まれたい。呑ませてあげたい。
フラウさんと交尾がしたい。ケダモノのセックスがしたい。無責任に中出しして子宮を精液でドロドロにしたい。一生、精液がこべりついてなくならない子宮に作り替えたい。
俺の子供を孕ませたい。
「アナタの欲望、全部叶えてあげるわぁ」
フラウさんは起き上がり、俺のペニスの上でガニ股になってしゃがみ立ちする。後頭部に手をやって腰を前後左右に振って、求愛行動のようなダンスをしてくる。
さっきまで薄い色だった青白の淫紋はいまでは青黒いはっきりとした色合いになっている。よく見れば俺のペニスにも同じ色をしたハート型の淫紋が刻まれていた。お揃いだ。お揃いというよりはセット。俺のペニスとフラウさんのオマンコでセット。どちらかが欠けてもダメ。こうしている状態すら不自然。
自然な状態は、俺のペニスがフラウさんのオマンコに呑み込まれている状態。
自然な状態に戻さなきゃ。フラウさんと一つにならなきゃ。
「さぁ、堕落しましょう。二度と這い上がれない快楽の水底に」
尻尾に巻かれたペニスの照準がオマンコへ向けさせられる。腰をゆっくりと降ろしながら前後に振り、ペニスとオマンコの唇がキスをする。いやらしい蜜の涎がペニスにまぶされる。期待に一層膨らむ。
「んっ」
ああ、来る。来る。フラウさんのオマンコが来る。
「んっはあぁああっ!」
「うあぁっ!」
来た。オマンコの穴にペニスの先端が包まれた。狭い。なんてキツキツ。だけど柔らかい。入口なのにうねって、亀頭をこねくり回してる。
「あ、うぁあ、ふ、フラウさ、ん? あ、血出て」
「ふふ、ハジメテだもの。当然よ。でもね、全然痛くないのぉ。むしろカサネに破られて、あぁあ嬉しいのぉ。ようやくワタシは本当の雌に、カサネの雌になれたんだものっ! あああんっ!」
「呑み込まれてっ」
じゅぶぶと卑猥な水音を立ててペニスがゆっくりとオマンコに沈んでいく。ゆっくりゆっくり、じっくりと味わうように、オマンコに食べられていく。
「すご、はぁはぁはぁ、なにこれうあっ、すごい熱いっ、いや冷たい? わからないっ、なにこれ、ぐにゅぐにゅにうねってて、ペニスがいっぱいのヒダに揉みくちゃにされて、なのになのに、力が抜けて……あぁぁ、気持ちいぃ、何も考えられな……い」
「ふふ、これが悪魔の蜜壺よぉ。いいの。身を委ねて。ワタシに全てを任せて。全部してあげる。射精まで導いてあげる。優しく、甘く、溶かすように、じっくり、ゆっくり、包み込んで、犯してあげる」
「あ、あっ、フラウさ、んっ」
「ふふ、抱いて欲しいの? 甘えん坊さんね。いいわ、抱きしめてあげる。優しく、ね」
「ふぁああ、んっ」
おっぱい。おっぱい飲みたい。
「んっ、ふふ、ちゅーちゅーいっぱい吸って、可愛らしい。ワタシもちゅーちゅーするわね。ほらぁ、ちゅうちゅう」
「あ、っあっ、すごいよぉフラウさ、あっ」
「うふふ、オマンコの涎でたっぷり濡れたヒダがいっぱい絡みついてうねって、奥がちゅうちゅう吸い付いているのがわかるかしら? これが子宮口。赤ちゃんのお部屋。アナタのオチンポミルクをごくごくって飲むお部屋よ」
「しきゅう……あ、ああっ」
飲んで欲しい。フラウさんに俺の、俺のオチンポミルク飲んで欲しい。
「慌てないの。ゆっくり、ゆっくりよ。そうゆっくりと昇るの。頭がバカになって全部の我慢を消しちゃうの。オチンポの蓋も消しちゃうの。栓が壊れて、どぶどぶオチンポミルク漏らしちゃうだらしない雄ケダモノになっちゃうの」
「なるぅなるからぁ」
「ふふ、もうなってるわ」
「えっ、あっ、ふわぁああっ、おっおっおお?」
どぷどぷって出てる精液出てる。漏らしてる。白濁の塊が尿道押し広げて、漏れ出てる。止まらない。何秒、何十秒も止まる気配が訪れない。壊れた蛇口のように溢れて止まらないっ!
「はぁあああ、なんて濃いの……どろどろのこってりとしたオチンポミルク。美味しいぃ、一滴たりとも零さないわぁ。ワタシの子宮で全部ごくごくしてあげる。ほらぁ吸い付いているのがわかるでしょう? ちゅーちゅー、ほらちゅううううううっ」
「ちゅっううっあむっちゅっ」
子宮の口が亀頭に吸い付いて、ヒダがまるで意思を持ったように竿とカリ下に絡みついて擦りあげてくる。
じっとしているだけ。それだけで全部してもらえる。フラウさんにぎゅうって抱き付いているだけで俺は精液を垂れ流せる。
「ちゅうっ、れろっあむっちゅっ、ぷはぁっ悪魔のオマンコすごいでしょう? どんどん蕩けて。腰も動かさなくていいわ。ただワタシに委ねるの。全部、身体も魂も、オチンポも。尿道に残った精液も、いまタマタマの中で作られてる精液も全部ぜぇんぶ、吸い出してあげるからぁ。ちゅーちゅー、んっあむっ」
上も下もキスされて、もう何が何だかわからない。ぐずぐずに溶かされた俺の全部がフラウさんに吸われてる。
それがたまらなく気持ちよくて、これ以外何もしたくない。考えたくない。
「ぷはぁっ……ふふいつまでもこうしていたいって顔ね。でも安心して。“いつまでも”できるわ。淫紋で繋がり合ったワタシたちは魔力の循環が永遠に続くの。どんどん大きくなりながらね。だからこうして繋がっている限り、アナタは無限にワタシに射精できて、ワタシは無限にアナタに射精されるの。終わらないのよ」
「終わらないんだ、ああ、いいよぉ、フラウさん……好きぃ」
「ワタシもよ、カサネ。愛しているわ。絶対に離さない。アナタはワタシのモノ。ワタシはアナタのモノよ」
思考は完全に蕩け、俺は意識を完全に溶かした。それでも身体は本能の赴くままに反応し、フラウさんにどっぷりと甘えて白い白濁を漏らし続けたのだった。
「んっ、あれ……?」
「あら、目覚めたのね」
ビーチにいた。場所は変わらずパラソルの下。ただ少しばかり陽が傾いているようでかなりの時間が経ったみたいだった。
俺は寝転がっていた。隣には俺の腕に抱きつくフラウさんがいる。とても可愛らしい笑顔で俺のことを見つめて来ていた。
「俺、えっとフラウさんと、その、あっ、ああっ、せ、せせせ、セックスしてっ」
「ふふ、童貞ごちそう様。美味しかったわ」
「はわわ」
な、なんということを俺は。いや、いやいや、当初の目的を大幅に更新して達成できたことは喜ばしいことだけど、一気に飛びすぎだ。
「ねぇ、ワタシの処女は美味しかった?」
眩いほどの笑顔。悪魔なのに。でも可愛いから関係ない。むしろこの青肌や赤い瞳がいい。悪魔いい。
「よ、良かったです……」
「ふふ、顔真っ赤ね。可愛い」
「っ……」
し、しかしどうしてだろう。頭がはっきりしている。
「あ、あのフラウさん」
「?」
「お、俺、もうその、せ、せ、セックスのことしか考えられなくなっちゃったんじゃあ」
セックスしていたときの記憶はばっちり残っている。恥ずかしいくらいに。なんてこと口走っているのだと砂浜に顔突っ込んで隠れたくなるくらいに。
「それね。大丈夫、いつでもあんな風になれるわ。どっちかっていうとあっちの方が自然。いまはワタシが発情を抑えてあげているの」
そ、そうなんだ。じゃあ、これは一過性の。
あれ? なんで安心しているんだろう、俺。ううん、でも、確かに理性があることに違和感を覚える。またケダモノみたいな思考になることに全然不安を覚えない。
「ふふ、ひたすら溺れ合うのもいいけど、こういうのもねしたかったの。ピロートーク」
「ふ、フラウさ」
半身に密着してきて、おっぱいの谷間に腕が沈んでいく。上下にゆっくりとおっぱいで腕を揉まれて、ピロートークなはずなのにエッチする前みたいだ。
「そんなに他人行儀にしなくていいのよ、カサネ。好きにしていいの。ワタシなんでもしてあげるから」
「なんでも……」
恥ずかしさはある。顔から火が噴き出そうなくらい羞恥でいっぱいだし、いまだにフラウさんとこうした、その、恋人みたいな? 関係になったことが信じられない。今日、というかさっき会ったばかりなのにもうセックスしているのだ。
でも、そうしたいという感情は抑えられない。
「ん、カサネは抱き合うのがとっても好きなのね」
「うん。なんだか、フラウさんとこうしているととても落ち着くんだ……は、恥ずかしいけどっ」
「ふふ、じゃあワタシも。ぎゅー」
フラウさんを上から抱きしめる。それだけ。でもフラウさんにも抱きしめ返されて、ただこうして密着しているだけでとても幸せな気分になれる。
時がゆっくり流れている気がする。まるで止まった時の中で俺とフラウさん、二人だけでいるかのような。
「……ん?」
と思ったところでふと気づいた。周りが騒がしい。いや、騒がしいというかこれは。
「あひぃいオチンポ奥にずんずんくりゅううっ!!」
「射精してぇ、アタシの顔にぶっかけてぇ、ザーメンミルクでフェイスパックしてぇえ!」
「うほぉおおっ子宮にどぴゅどぴゅでてりゅううぅ満たされてりゅうっんひぃいいイグぅぅうううっ!」
「うわあぁあ腰が止まらねぇえぇ吸われて、おかしくなるっ、チンポ突っ込むの止められねぇ!」
「な、なんだ君たちは! 服を着なさっ、ななんで俺のチンポがこんなに勃起して、ま、待てっそれはダメだ! いまは職務中で、うあああっ!」
阿鼻叫喚、じゃない。酒池肉林がビーチに広がっていた。
男と女が交わり合っていた。男一人に複数の女が群がり、跨り、腰を振るっていた。白濁に塗れる女もいた。女に埋め尽くされて手足しか見えない男もいた。いや、いまその手足も女の中に埋もれていった。
女が女を犯す者もいた。片方は人間の女じゃなかった。しかし、すぐに人間だった女は、人間じゃなくなり男へ飛びついていった。
異常な光景だった。俺がここに訪れたときは普通のビーチだった。海水浴を楽しむ人しかいなかった。
なのに、いまはセックスをすること。雄と雌が交わることを楽しむ者しか存在していない。
「フラウさん、これって」
「これがワタシのもう一つの目的。素敵な旦那様を手に入れて、交わって、たっぷり放出したエッチな魔力でこのビーチ全部を魔物の交わる場所に変えるっていう目的。壮観でしょう? 誰もが本能の赴くまま、堕落して快楽を貪って子作りに励んでいるわ。カサネのおかげよ」
「俺の……せいで」
「ええ。そう…………嬉しいでしょう?」
「……ああ。なんて綺麗な光景なんだろう」
誰もが欲望の赴くままに快楽に溺れている。なんて淫靡で堕落的な光景だ。これを俺とフラウさんの交わりで導いたんだ。なんて、興奮することだろう。
俺も、この魔の饗宴の一部になりたい。
「ふふ、その気になったわね、カサネ。いいわぁ、しましょう」
フラウさんは俯せになってお尻を突き出す。ふりふりと腰をいやらしく左右に振り、俺を誘った。オマンコからはもうおびただしい量の蜜が溢れているが、俺が一番気になったのはその上。
「あっ、ふふ、そこが気になるの? いいわよぉ好きに弄っても」
フラウさんが両手でぐいっとお尻を広げてくれる。幾つもの筋が入った穴。アナルが俺の眼前に露になった。
「れろっ」
「あひんっ」
下から上へ、オマンコからアナルへ舐めるとフラウさんの身体が跳ねた。
「フラウさん、とても敏感だ」
「だってぇ、カサネに舐められるんだもの。しかもお尻の穴。ふふ、不浄の穴と呼ばれる場所をこんなにも情熱的に見つめられて、しかも舐められて、ワタシの全部が見透かされているようで、嬉しすぎてどうにかなっちゃいそう」
「不浄の穴なんかじゃないよ。フラウさんのお尻の穴、れろっ、れろっ」
「あっあっああぁ、筋一本一本、そんな丁寧にっ、ふぁあぁカサネの舌いいぃ」
アナルの周りは濃い青肌になっていて、ぷっくらと膨らんでいる。
「すごいヒクついてる。ぱくぱくって喘いでいるみたい」
「だってぇ、舐めて欲しいだもん。ねぇ、中もぉ……お尻の穴、カサネの舌でほじってぇ」
「うん、舐めるよ、れろっ」
「んひぃっ! あっあっあっ、あんっいいっ、カサネの舌ごりごりねじ込まれてるぅ」
「じゅるるっ、フラウさんのアナル、おいひ、あむじゅるっ」
入口は痛いくらいに締め付けてくるのに、中はそうでもない。オマンコがヒダヒダでいっぱいだったけどこっちはつるつる。だけどその分隙間なく密着してくる。
なにより吸い付きがすごい。引き抜こうと思ってもすごい力で舌が引っ張られて抜けない。俺の顔は完全にフラウさんのお尻に、桃尻に埋まってしまった。フラウさんのお尻の割れ目に溜まった汗の匂いで頭がくらくらする。
青い桃尻に顔を突っ込んで舌を伸ばしてお尻の穴を舐めほじっているという状態。控えめに言ってすごく興奮する。別に変態じゃあない。だってフラウさんのお尻だもん。それに舐めるだけじゃ足りない。
「ちゅぷはぁっ」
「んひっ、あはぁああ、うふっ、あはっ、カサネの顔、唾液とワタシの腸液塗れねぇいやらしいわぁ」
「フラウさん」
「わかってるわよぉ、全然足りないでしょ?」
「うんっ……はぁはぁ」
「んんっ、指ぃ、一本?」
「まず二本」
人差し指と中指を第二関節まで入れる。
「はぁああ、ほじられてっくひぃっ、オマンコの裏側の腸壁擦られてりゅうっ」
「オマンコもいじりたいけど、いまはこっちだけでフラウさんを気持ちよくしてあげるね」
指二本、アナルにねじ込んでぐりぐりとかき回す。腸液と唾液でたっぷり濡れたアナルの滑りは良くてぐちゅぐちゅ卑猥な音を立ててかき混ざっていく。
「いいっ、カサネの指いいっ、もっとほじってぇ、ワタシのアナル、ケツマンコ犯してぇっ! いっぱいどろどろにしてぇカサネのオチンポ挿入するためのマンコに均してぇっ!!」
指が根本まで入った。フラウさんのアナルは、ケツマンコはとても貪欲だ。いくら激しくしても貪るように吸い付いてくる。ほじればほじるほど飢えたように指を貪ってくる。
「ごくっ……」
もしここにペニスを突っ込んだら、どうなる?
「ふふっ、カサネのオチンポ、期待に膨らんでるわぁ……もう大丈夫よ、いつでもアナタのオチンポを咥えて狂わせるほどに食べてあげる」
指を引き抜くとぱっくりとケツマンコが口を開いた。濃紺の媚肉が引きつき、ペニスを食べたいと喘いでいる。
フラウさんのお尻を両手で掴む。指がずぶずぶ沈むほどの尻肉。汗とフラウさんの蜜でしっとり濡れた肉を揉みしだいて堪能し、お尻を左右に開いた。
ペニスの先端をケツマンコに当てる。
直後だった。
「うぁっ!?」
「んひぃっ、キタァ……!」
ペニスが触れたのを察知したのか、まるで食虫植物が獲物を食らいつくように、ケツマンコがぱくりと俺のペニスの亀頭に覆いつくしたのだ。
それは一瞬。逃れることも反応すらもできなかった。そして抵抗も。
「なに、これっ……うぁっどんどん呑み込まれてっ!」
舌のときの吸い付き以上にケツマンコは脈動し、ペニスが奥へ奥へ誘われていく。
オマンコと違って絡みつくような感覚はない。狭くもない。気持ちよさはオマンコより劣る。
そう思っていられたのは、俺の腰とフラウさんのお尻がぶつかるまでだった。
「あっがっ、なにこれっ」
「ふふふ、悪魔のオマンコがオチンポを優しく包む慈愛の蜜壺なら、悪魔のケツマンコは……オチンポを根こそぎ貪り喰らう魔性の蜜壺」
「うぁっぁあ、もう入らないのにっ吸われてっくひぃっああああっ」
「ふふ、その花に魅入られ一度挿入すれば最後、もう決して抜くことはできないわぁ。獲物の蜜を全部吸い尽くすまでは、ね……」
まさしく悪魔の笑みをフラウさんは浮かべて顔だけ振り返る。いやらしく、貪欲で、性本能に塗れた雌の顔だ。ああ、俺はこの悪魔に喰われるんだ。
喰ってもらえるんだ。
「っぅぅくぁっ」
「カサネ……?」
俺はケツマンコの異常な吸い付きに反抗して腰を引き抜こうと動かす。
逃げる、ためではない。
どうせ食べられるなら。
「フラウさんに、美味しく食べてもらいたいから……!」
限界まで引き抜いたペニスを、吸い付きに身を任せて一気にケツマンコに突き入れた。
バツンと肉がぶつかり合う音が響くと同時。
「んひぃいいっぉぉおおおおっ!?」
フラウさんも甲高い嬌声をあげた。ああ、なんて美しい喘ぎ声だろう。最上級のオーケストラも彼女の美声には敵わない。
「あぁ、フラウさんのケツマンコ気持ちいいぃ」
たった一度の腰振りでもう腰砕けだ。でも、もっとフラウさんには気持ちよくなって欲しい。俺も気持ちよくなりたい。腰と尻が離れられなくなるほど吸い付いてくるケツマンコでペニスを扱いたら、俺はきっともっと狂える。フラウさんも狂わせられる。
狂いたい。狂わせたい。オマンコのときとは別種の貪り合いの饗宴をフラウさんと繰り広げたい。
「ああっんんっあぁ、素敵、素敵よ、カサネぇ……なんて純粋な欲望に塗れているの。ふふ、あはっ」
悪魔は嗤う。美味しくなった俺を愛おしく見つめながら。
「いいわぁ、一緒にケダモノになりましょう?」
桃色の陣が俺たちの足元に輝いた。そこから立ち上る粒子が俺とフラウさんの身体に溶け込んでいく。
「なにこれ」
「ふふ、すぐにわかるわ」
「え?」
腰が動いた。俺の意思とは関係なく。
否、俺の欲望を代弁するように。
限界まで引き抜かれたペニスが、直後、ケツマンコの最奥まで突き刺さる。
「おほぉっ!」
「くぁあっ!」
それが止まらない。俺の腰はもうあまりの快楽に砕けているのに、腰が勝手に動く。ケツマンコをペニスが何度も突いて止まらない。
「うぁあっあひっ、止まらないっ腰止まらなっ」
「おほっんひっくぅううっあはぁぁっ、すごいでしょ、カサネぇ。腰を動かしてあげる魔法よ。どんな状態になってもどれだけ気持ちよくても、絶対に止まらないの。魔力が切れるまでずぅっとこの状態」
「あひっ、気持ちよすぎてぇおかしくなるよ、フラウさっ」
「もっとおかしくしてあげる」
魔法陣がさらに輝きを増した。
直後、ケツマンコの締まりが急に強くなる。媚肉が絡みついて押しつぶそうとするくらいに狭い。だが腰は止まらない。狭くキツくなったケツマンコをペニスでごりごりとほじくり回さざるを得ない。
「ああぁっダメダメッフラウさんっもうダメっこんなの気が狂うぅ!!」
さっきまでの狂いたいという思いなんて一瞬で消えた。あまりに暴力的な快感。身体が白旗をあげた。
だけど。
「くひぃいっ、あはっもうダメなのぉ魔法はもう消えないのっ魔力が消えるまでわねぇ。……で・も。ワタシの身体にはぁカサネのオチンポミルクでたぁっぷり魔力が注がれるからぁ、んひぃっいつになったら終わるのかしらねぇ」
「そ、そんなっ」
つまりは終わらないってこと?
「射精我慢できたら、終われるかも」
「そんなの、無理ぃっああっ!!」
射精のことを意識した瞬間、俺のペニスは我慢をやめた。
下品にどびゅるるっと音を出して、白濁をケツマンコに解き放ったのだ。
「あはぁあっ灼けるぅ、ケツマンコごりごり擦られながら精液注がれてぇ灼けちゃうぅ! んひぃいいっ気持ちいいぃいはあああああっらめぇええ良すぎるぅううぅ、あぁあぁっ狂うぅ狂っちゃうぅううっカサネのオチンポ凄すぎてぇんんひいぃいいいいいいいっ!!」
絶叫。フラウさんも俺の腰振りに合わせて尻を勢いよく押し付けてくる。俺とフラウさんの嬌声。腰と尻がぶつかり合う音。そして、ペニスがケツマンコを抉る水音。海の音色を掻き消すように、この海水浴場に響き渡る。
「腰止まらないよぉっ、フラウさんんんっあああっ、射精も止まらないぃ」
「背中に乗っかって腰振っちゃらめぇ、精液がどんどん昇ってりゅのぉお、おおおっ」
後背位の体勢も崩れてしまい、潰れた蛙のように俯せになったフラウさんに俺は圧し掛かり、ケツマンコを屹立したペニスでずんずんと抉り掘る。
びちゃびちゃと結合部からは腸液か精液かもわからない液体が飛び散り、フラウさんのオマンコからは一突きごとにオシッコと潮が溢れて止まらない。
「おほぉおおっ乳首とぉ、尻尾ぉ同時にシコシコしちゃらめぇぇえ! 弄らないでぇぇlぇ!」
「んんぁっ射精止まらないぃっなのに出し足りないよぉ、フラウさんっ!」
「ふえぇ、なんでワタシの角掴んで……くほぉおおっ!? じゅんってずんってぇキタァ、オチンポさらに大きくなってぇじゅんってぇええ! おっ! おっ おほぉっ! 角掴まれてぇええ! ハンドルにしゃれてぇ、ずんずんケツマンコ犯されてりゅうっ! んひぃいいっ! いいひぃい突いてぇえ出してぇえワタシのケツマンコから身体の中全部オチンポミルクで満たしてぇっ!」
ああ。膨らんでる。フラウさんのお腹、まるで妊婦さんみたいに膨らんでる。
俺の精液が入ってるんだ。フラウさんのお腹にいっぱい俺の精液が溜まって、泳いでいるんだ。
「さらに激しくぅ!? ま、魔法じゃないぃいここまで効いてるはずないいぃ!」
「ああっ、フラウさんっフラウさんっフラウさん!! フラウさんフラウさんフラウさんッッ!!」
ケダモノ。完全に俺はソレになった。もうフラウさんの身体を俺の精液で満たしてやることしか考えられない。
この青い肌を、俺の白濁で穢してやることしか頭にない。
「ああああぁあぁっイカされりゅうっカサネのオチンポにケツマンコ屈服してイカされりゅううっ!!」
「ああぁっフラウさんっ、フラウさんっ俺の全部飲み干してっ!」
「んんひぃいいっイッくぅうううううううっ!!」
大きな溜めの直後、これまでで最大量の精液がフラウさんのケツマンコの最奥で解き放たれた。
「おほっおおおおっ、おぐ、ごぼぉおおっ!」
そして、完全に許容量を超えたフラウさんの身体は、精液を口から噴き出すことにした。
「はぁはぁはぁっ、うぁっダメだっ止まらないよ、フラウさんっもっと口から出していいから、だからいっぱい飲んでっ!」
「おごおぉ溺れりゅう、オチンポミルクで溺れりゅう……!」
「はぁあフラウさんっ」
俺はフラウさんの身体を抱き起し、背面座位になる。腰は止まらない。上下に激しく揺れる身体のせいで、フラウさんは口から精液を飛び散らせ、おっぱいをへそを股を太ももを、俺の白濁で穢していく。
俺は白濁をフラウさんの身体全部にオイルのように塗り広げていった。征服感はない。むしろ逆。
全身で俺が出したモノを貪られているという被食の悦びしかなかった。
「んぁっ!」
一際強く跳ねて、精液に滑り身体を支えられず、フラウさんが前に崩れ落ちる。
ペニスはずるりと抜けるが、しかしケツマンコの入り口の最高の締め付けに絶頂に重ねる絶頂へと導かれ、尿道を大量の精液が昇りつめた。
「フラウさんっ!」
ケツマンコをぱっくり開いて、びくびくと快感に身体を震わせ身動きの取れないフラウさんに、精液のシャワーを浴びせる。
青いお尻に、淫靡な尻尾に、黒い翼に、艶やかな背中に、漆の如き髪に、俺に握られるためにある双角に。
精液をぶっかけた。
フラウさんの全身が俺の白濁に穢れて堕ちた。
白濁に沈む悪魔。
なんて淫靡で美しい姿だろう。
「んぐっごぼっ……こほっ、はぁあぁ、幸せぇ」
開ききったケツマンコから垂れ流される精液の塊をオマンコに伝わせ、フラウさんはうっとり目を蕩かせるのだった。
「んくんくっ」
「ふふ、美味しい?」
「ぷはぁ……うん、フラウさんのオマンコ汁美味しい」
顔面騎乗された状態。交わりに一段落ついた俺たちは水分補給タイムに移っていた。まぁエッチの延長線上だけど。
「水分補給は大切だものね。いつでも飲ませてあげる」
「……オシッコでも?」
「あら。今出してあげてもいいわよ?」
「あ、ちょっまっ」
「んはぁっあああっ、出てる、カサネの顔にいっぱいオシッコかけちゃってる」
ええいままよ。せっかくだからこのまま飲み干してやる。
少々しょっぱい透明のオシッコを飲み干してから、俺とフラウさんはビーチで寝転がっった。
陽ももう沈み、満天の夜空が広がっている。パラソルはもう片付けて、俺たちは夜空を楽しんでいた。
互いにペニスとオマンコを弄りながらという、人間ならばムードの欠片もない状況だけど。いまの俺たちにはぴったりだ。しかも、周囲の魔物たちの嬌声付き。うん、最高のシチュエーションである。
深呼吸。一回二回。そして三回。
「そ、その、フラウさん」
「ねぇ」
「は、はい」
「もう、さんはいらないんじゃない? ……ね?」
「……フ、フラウ」
「はい」
「絶対に幸せにするから」
「はい」
「だから、俺と、その」
「…………」
「結婚してください」
「はいっ。不束者ですがよろしくお願いします。あ・な・た」
「くぁあっ」
「ああんっ」
ペニスとオマンコ、同時に絶頂。あまりにも普通のことすぎて、告白しながらもずっと弄りあっていたことをお互い忘れていたのだった。
「ふふ」
「はは」
締まらない。だけど俺たちらしい。プロポーズと一緒に絶頂とか、きっと死んでも忘れられないだろう。
陽は沈んだ。
しかし悪魔との蜜月はこれからである。
俺は青い悪魔に身体を重ね、沈む。
もう二度と浮き上がることはない。
18/07/29 19:14更新 / ヤンデレラ