最終話
―12―
アタシたちはすぐに主神教の教えが広まっている領地から出た。
勇者の脅しがあったとは言え、あの男たちがまた何をしてくるかわからない。あることないこと言いふらされた結果、今度は教会の奴らが来るかもしれない。
お父さんもお母さんも長年住んできた場所を捨てるのはとても辛そうだったけど、シャルとアタシのために別の土地に移り住むことを決断してくれた。
シャルも決断してくれた。
「ごめんね、ルーリア。ぼくたちここから離れなくちゃならないんだ。でも、君を連れていけないんだ。ごめんね。でも、また会いに来るから。絶対に来るから。だからゆっくり休んでてね」
墓に眠るルーリアにシャルは思いを伝えた。アタシも絶対シャルのことは守るから、ゆっくり休んでくれ。猪から命がけでシャルを守ったお前の気持ちはアタシが引き継ぐからさ。
そうして、焼け残った物と僅かな金で町から町へ移動して、親魔物領という魔物と人間が仲良く暮らしている土地へと、私たちはついに移り住むことができた。
最初はとても戸惑った。いままで住んでいた場所と価値観がまるで正反対だったからだ。
アタシにとっても、お父さんとお母さんにとっても。シャルだけは全然そんなことなかったみたいだけど。
ずっとずっと、アタシは排斥され、恐れられて生きてきた。恐れられた私が生きていく術なんて、奪うことしか知らなかった。
魔物は凶悪で、人間を怖がらせる存在なんだとアタシは思ってた。そう振舞わなければならないのだと。
でも違うんだ。
ここではそうじゃない。魔物も人も、垣根なく仲良く暮らしてる。
いや、場所なんて関係ない。最初からそうなんだ。魔物も人も一緒に生きられるんだ。
家族になれるんだ。
そして、ここでは単なる家族以上の関係にもなれる。
「ん、あむ、ちゅっちゅ、んんっちゅっ」
「あぁ、れろっ、ちゅちゅっ」
啄む水音。アタシとシャルは唇を重ねて、舌同士を絡め合う。
ここはアタシとシャルの部屋。白いシーツのベッドの上でアタシとシャルは真っ裸で抱き合っていた。
この新魔物領について一週間も経たないうちにアタシとシャルがシテいたことがお母さんたちにバレた。というか、お母さんがこの土地の魔力に侵されてサキュバスになった瞬間、いままでシテいたこと全部を言い当てられた。
当然アタシは慌てたけど、何故かあっさり受け入れられた。
サキュバスになると性に関してかなり奔放になるのは知ってたけど、息子がアタシと交尾するのを認めてくれるなんてな。曰く、孫が早くみたいらしい。いや、気が早ぇって。
まっ、なんだかんだあって、アタシたちはこうして暇があれば交尾するようになったのだ。
「ふぅふぅ、なんだ、シャル、キスだけでもう蕩けてんじゃねぇか」
「だ、だってぇ、ルーリアとチューするの気持ちいいんだもん」
「くくっ、こんなんでアソコ擦られたらお前もう指一本も動かせなくなるんじゃねぇか?」
シャルのお尻を掴んで前後に動かす。腹の辺りで固い逸物が擦れるのがわかる。
「あうぅ、ルーリアの柔らかい毛に包まれてっ」
「へこへこ腰動かしやがって、そこはアタシのオマンコじゃねぇぞ? おへそを孕ます気か?」
くいくいとアタシのおへそにシャルのオチンチンが引っかかる。毛に絡まってアタシの腹にもオチンチンの刺激が伝わって高揚感が襲い来る。
「あっ、あっ、あっ、ルーリアのお腹、はうぅ」
「おっとまだだめだぜ。腹に出すよりこっちのがいいだろっ」
シャルの腰を持ち上げてずらす。結構成長はしたけどまだまだお子様なシャルのオチンチンを私の下乳に寄せた。
「ほぉら、わかるか? お前とキスして興奮して汗が止まんねぇんだ。乳周りの毛が蒸れてるのわかるだろ? おっぱいのなかはもっととろとろだぜ?」
「……ごくん」
「ここでお前のオチンチン包んでやるよ。ほら、来いよっ、シャルぅ」
乳を寄せ、下乳の谷間だけを開く。シャルのオチンチンを誘うように何度も開けては閉じてを繰り返して、汗の弾けるぱちゅぱちゅという音を部屋中に響かせた。
「ルーリアぁ!」
「きゃんっ」
ずちゅぅと濡れた肉の擦れる音を響かせて、シャルのオチンチンがアタシの黒おっぱいを掻き分けて侵入してきた。
熱い肉棒がアタシのおっぱいをぐにゅぐにゅ掻き分けてる!
「あはっ、小さいのに固くていやらしいなぁシャルのオチンチン。すげぇ熱くて火傷しそうだっ!」
「はぅぅ、ルーリアのおっぱい柔らかくてふわふわであうぅ」
「ははっ、オチンチンずっぽりアタシのおっぱいに沈んじまってるなぁ。気持ちいいか? 気持ちいいよなぁ?」
おっぱいを左右から手で寄せてぐにゅうと狭めると、シャルが「あひぃ」と嬌声を上げる。
「き、気持ちいいよぉ、ルーリアぁ」
「あははっ、気持ちよすぎて動けねぇか? ならアタシがこうやって」
おっぱいを前後に揺すって中に波を作ってやる。カチカチの子供オチンチンをおっぱいでぐちゃぐちゃに揉みしだいた。
「あっあ、あっああ、ルーリアぁだめだよぉ」
「何がだめなんだぁ? 気持ちいいだろ? ほらほら揉み揉みっ、おっぱいでオチンチンシコシコしてやるよ」
「ふわぁ、ルーリアのおっぱいがぎゅうぎゅうってぇ」
おっ、腰振り始めやがったな。くくっ、最初は流されるくせに、慣れてきやがったら自分から快楽を求めるようになりやがる。
「淫乱シャルめっ! ほらっ出せっもっと突き出せ! アタシのおっぱい、お前のオチンチンで突きまくれっ!」
「あああっ、ううぅあっ、気持ちいいよぉ! ルーリアのおっぱいいいよぉ!」
シャルの身体が倒れてくる。シャルのお腹がアタシの顔を覆って、オチンチンの位置がずれた。
「くひっ、シャルのオチンチン、アタシのおっぱい前から突いてやがるっ!」
「ふわぁ、なんだかさっきまでと違うっ」
「どう違うんだ?」
「突くと奥で固いのに当たってっ、あうっ、オチンチンの先っぽ気持ちよくてっ、でも横はおっぱいの柔らかいので包まれててっ! あうぅぅ!」
わかるぜ、アタシのおっぱいの間の奥にこつんこつんってオチンチンが突いてきてるもんな。もうたまらないって感じだろ? びくんびくんってしてるもんな。おっぱいで挟んでるずっしり重い金玉から、ドロドロしたもんが根本に集まりつつあんのがわかるぜ。
「ラストスパートだ、おらっ!」
「ひゃうっ! ルーリアぁ、動かしちゃやぁ!」
「ひひっ、イクまでもう止めてやらねぇよっと!」
シャルの腰を掴み連続で前後に腰を動かしてやる。こつんこつんとオチンチンがアタシの谷間の奥をついて、ばつんばつんと腰と胸がぶつかる音がやらしく響く。
「おらっ、おっぱい交尾だ! アタシの胸に種付けして孕ませなっ!」
「ひゃうううう、出ちゃうぅぅうううううう!!」
どびゅどびゅとアタシの谷間にいっぱいの子種汁の滝が降り注がれた。そしてアタシの顔方向の谷間から狭い谷間から溢れるように、ぼびゅっと白濁の精液が噴き出る。腰の前後の勢いに押されたその汁は、アタシの黒い顔面を真っ白に汚した。
「あひぃっ、ううぅああっ、でて、るぅ、ぼくのオチンチン漏らしちゃってるぅ」
「くはぁ、あっちぃ、はは、火傷しちまいそうだ……それにすげぇイイ匂い、くらくらしちまう。ああドロドロだぁ。シャルの子種汁……れろっ、濃厚で、んん、喉に絡まってなかなか飲み下せねぇ、飲み込むのがもったいねぇ……はぁ、アタシのおっぱい、こりゃあ孕まされちまったなぁ」
おっぱいに乗っていた状態のシャルの身体がずれて、お尻がアタシのお腹にすとんと落ちる。そのままシャルの顔はアタシの目の前に来た。
「ぼくのおっぱいで孕んじゃったの? もっと大きくなるの?」
「なるなぁ……嬉しいか?」
「うん。ルーリアのおっぱい大きくて温かいもん」
心底嬉しそうに目を細めて笑うシャルがとても愛おしい。
「こりゃあ、もっとやってもらわねぇとなぁ。次、アタシを孕ませたいとこ、あるか?」
「……耳」
「はっ?」
「耳にびゅーびゅーしたい」
アタシの耳を見上げてそんなことを抜かすシャル。え? マジで言ってんのか?
「お、お前、耳は子種汁注ぐとこじゃ」
「……だめ?」
上目遣いで涙を潤ませてきやがったちくしょーだめなわけねぇだろうがあああああ!!
「っ、ふわぁ、毛がふわふわでぇ……ルーリアの耳の中あったかいぃ」
アタシは胡坐をかいて、シャルがその膝の上に立つ。それでギリギリ耳にオチンチンが届いた。
耳に入れているからか、ドクンって音が響く。シャルのオチンチンが脈動する音だ。
「くぅ、なんだこの感覚すげぇぞわぞわするっ」
耳に物なんて、ましてやオチンチンなんて入れる場所じゃねぇ。なのに、シャルの熱いオチンチンが入った瞬間、痺れるような快感が身体を貫いてくる。
気持ちいいってのがわかる。
シャルのオチンチンのための性器にアタシの耳が変えられたのがわかっちまう!
「う、動くね」
「ひゃっ!?」
「あっ、痛い!?」
「ちぎゃうのっ、うひっ、なんらこれぇ……?」
突かれた瞬間、未曽有の快楽がアタシを襲った。
まるで頭の中に直接オチンチンを突っ込まれたかのような衝撃が襲って来てる。ずんずんってされる度に、アタシの耳の奥が「気持ちいい気持ちいい」って喘いでいるのが響いてきてる。
こんなの絶対おかしいのに、アタシ、シャルに耳を犯されて悦んじまってるぅ……。
「あひ、ら、らめ、シャルぅ……あらしの耳犯すのりゃめっあひっ!?」
「だ、だめって、そんな抱かれたらぼく離れられなっあうっ! 耳の中熱くてぎゅうって締め付けてくるっ!」
嘘だろ? アタシ、シャルの腰抱いて自分から離さないようにしてる?
なんで、こんなだめなのに。おかしくなるのにっ!
「おおお、おおっ!? 頭の中オチンチンで犯ひゃれてるっ! シャルのオチンチン気持ちいいからって頭で直接味わってるぅ!」
さっきの子種汁がシャルのオチンチンに残ってて滑りが良くなってる。アタシの耳の中にいっぱい塗りたくってやがる。耳に味覚なんてないのに、わかる。美味しい。シャルの子種汁旨ぇんだ。
「あはあっはぁっ、頭の中に直接子種汁の味覚え込まされてるっ、アタシもうだめだっ、ひひっ、刷り込まれちまったっ、シャルのオチンチンの味も匂いも全部頭ん中に刻まれて、消えないよう上書きされちまったぁああ!」
ずんずんオチンチン動いてる。シャルがアタシの耳の中、頭の中犯してる。アタシもシャルの腰を動かしてオチンチン耳で食べてる。美味しい美味しい美味しい。もっともっともっと。出せるだろ。もっと美味しい汁。ドスケベなシャルのオチンチンのミルク。子種汁っ! 淫乱なアタシの耳の中にどっぷり注いで覚え込ませてくれっ! シャルのオチンチンが勃起しただけで反応して涎垂らして発情するようにシャルのオチンチンの全部を阿アタシの頭ん中に刷り込んでくれぇ!
「もう出ちゃうよ、ルーリアぁ!」
「出せ出して! アタシの頭ん中にたっぷり子種汁注いでくれぇ!!」
「あああああああっ!!」
いままで一番大きな、どぴゅどぴゅという精液が放出する音がアタシの耳奥で響いた。
「……! ……! ……!」
シャルの身体を抱き締めたまま、オチンチンを耳の奥の奥に入れたままアタシは身動きが取れなかった。
思考と身体の一切がアタシから離れていた。アタシを構成する全てのものが、シャルの子種汁に塗り潰される感覚。アタシというアタシの全部がシャルのためだけに存在し、支配される感覚。覚え込まされた。シャルのオチンチンの味。頭の奥深くに。
そして疼く。一番、子種汁を浴びたいところが疼く。アタシのシャルに支配された頭が、子宮でシャルの子種汁を飲めとアタシの身体に命令を下す。
「あひっ」
じゅぶっと音を立ててシャルのオチンチンが抜ける。アタシはそのままベッドに背中から倒れる。シャルも同じように尻もちをついた。
快楽で陶酔に陥る身体は頭から下された命令に従順だった。ベッドに膝をつきお尻を突き上げてシャルに向ける。さらにアタシはオマンコの唇を両手でくぱぁっと開いた。
黒い肌に浮かぶピンク色のオマンコ。エロいだろ? エロいよな? シャルを興奮させられたよな? だってオチンチンいまびくってなったもんな?
股の下からシャルを見つめる。シャルとアタシの間にある股から、透明の蜜が洪水のようにどぼどぼとベッドを濡らした。
「シャルぅ……もうアタシ我慢できねぇよぉ犯してくれよぉ! シャルのオチンチン、子種汁で孕ませてくれよぉ、アタシと本番交尾しようよぉ、なぁああ」
黒い毛むくじゃらのお尻をフリフリ振ってシャルを誘う。ああ、アタシはヘルハウンドなのに。神にも魔神にも懐かない魔犬なのに。
シャルのオチンチンに躾されたいって思っちまってる……。
「ルーリア……」
あはっ、シャルも乗り気じゃねぇか。嬉しいぜぇ、あんだけ出したのに、まだびんびんなんだからなぁ。
シャルがアタシのお尻を掴む。むちむちのだらしない肉づいた尻にシャルの細い指が食い込んでくる。はぁもうすぐ来るってのがわかってやばい。涎が止まらねぇ。
「あっ」
シャルのオチンチンがアタシのオマンコの入り口に触れた。もうこれだけでイッちまいそうだ。
でもここから。
ぐっとシャルがベッドに体重をかけるのがわかる。照準を合わせに来た。アタシのオマンコにオチンチンの先っぽ合わせた。
「そのまま、突いてくれ、アタシのオマンコにシャルのオチンチン食べさせてくれっ」
「うん、行くよ、ルーリアっ」
ちゅぷっと濡れた肉に肉が沈むような甘美な音がアタシの股に響いた。
「くぅうううっ、はぁあああっ! シャルのオチンチンがアタシのオマンコに入ったぁ」
やばい、今日は特別やばい。オマンコで味わうオチンチンの気持ちよさが尋常じゃない。
頭の中に直接オチンチンを覚え込まされたあとにやるのがこんなに気持ちいいなんて。
アタシのオマンコ、ようやく来たオチンチンに悦んでびくんびくんしちまってる。
「はぁはぁ、あぅ、ルーリアの膣内ぁ、すごい熱いよぉ」
「あはっ、ドロドロだろぉ? シャルのオチンチン食べたくて涎垂らしまくってたからなぁ……なぁ突いてくれよ。シャルのオチンチンでずんずんって犬みたいに、獣みたいに、はしたなくアタシのこと犯してくれよっ」
「はぁはぁ、ルーリアぁ!」
「くひぃっ!」
ずんってぇ! ずんってきたぁ! 小さいのに勢い強くて、固くて、アタシのオマンコのお肉貫いてる!
腰にばつんと当たる。短いからもう奥だ。全然子宮に届いてないけど良かった。これで子宮を突かれたらアタシは完全に狂っちまう。
「っ!」
ゆっくり引き抜かれて、あ、あ、ああ小さなカリがアタシのオマンコのヒダを引っ掻いてる。
「はぁはぁ、止まった……あぁあっ!?」
ギリギリまで抜かれてまた奥まで突かれた。腰とお尻のぶつかる音が否応なくアタシの興奮を高めていく。
シャルは何度かそれを繰り返してどこまで引き抜けばいいか覚え始めたようだった。
どんどんと抜き挿しする速度が速まっていく。アタシのオマンコのヒダ肉をぞりぞりって削る速度が速くなっていく。
「すごっ、シャルいい! それぇ、いいぞぉ、あはっアタシのオマンコそうだよ突けもっと獣みたいにぃっ! ああひきぃっあひっ」
「あふっ、ん、頑張るよっ、もっとぼくので気持ちよく、あうぅなってぇ、ルーリアぁ!」
「嬉しい! アタシも、いっぱい締め付けて、シャルを気持ちよくさせて、くふぅ、くうんっ、やる、からなぁ!」
獣のような交尾。アタシが雌犬でシャルが雄犬。バックからオチンチンでオマンコを突かれる。アタシは犬じゃなくて魔物なのに、あんな獣の情交がすごい気持ちいい! 犬になる! シャルに尻尾振ってオチンチンせがむはしたない雌犬になるぅ!
「あひぃいいっ!?」
あっ、尻尾噛まれてぇ!?
「ふぅっ! ふぅっ!」
鼻息荒いシャル。もう考えてるのはアタシのオマンコを突くことだけ。技術とか緩急とかそんなもの全然なくて、一心不乱にアタシのオマンコにオチンチンを食べさせることだけ。
あはっ、シャルも雄犬になってるんだな? 雌犬のアタシを孕ませたくて仕方ない雄犬になってるんだな? そんな小さいなりで、一人前の雄犬になってるんだなっ!?
「あはっもっと噛めぇ! 突けぇ! ごりごりアタシの大事なところ、シャルのオチンチンで征服しろぉ!」
アタシは背を弓なりに反らして悶える。上の口からも下からの口からも涎を撒き散らして、シャルがもたらす快楽に溺れた。
ばちゅばちゅ、ぶちゅぶちゅ、ぱんぱん。水音と肉同士がぶつかり合う音がまるで音楽のように心地いいリズムを奏でている。
最高だ。来てる。気持ちいいのが、アタシの身体の奥からどくんどくんって響いて、高まってる。シャルのオチンチンにまた子種汁が溜まっていくのに合わせてアタシの身体もイク準備をしてる。
震えてる。シャルのオチンチンぶるぶるって。もうイキそうなんだな。いいぜ来い。アタシも腰を振ってやる。シャルの腰振りに合わせてお前のオチンチンをオマンコで喰ってやる!
「あああ、ぷはぁ、ルーリアぁ!」
「おら! 奥いっぱいに突け! アタシのオマンコに種付けしろっ!」
「出ちゃうよっ、ルーリアのオマンコにっ、ぼくのオチンチンからっ」
「出せっ出せ出せっ、んんんんっああっひっひぃんんんん〜!」
「あああああああっ、ルーリアぁっ!!」
一際大きな最後のオチンチンの突撃が、アタシのオマンコ肉を穿つ。
ぶっつぅと蜜に塗れた肉がえぐられ、瞬間的に絶頂まで高められたその刹那、火傷しそうなほどの熱い白濁の奔流がアタシの膣内の奥へ奥へ、どびゅどびゅと生々しい水音を立てて流し込まれた。
「あっ、あひぃぃぃっ、イッ、クぅぅぅぅぅうぅぅぅううぅぅうううううう!!」
子種汁がうねりを上げてアタシのオマンコのヒダ全部を白濁に染め上げて、感覚一つ一つを快楽に塗りつぶしながら子宮の入り口に到達する。
頭の命令に洗脳されたアタシの子宮口は自分の意思なく、ごきゅごきゅと卑猥な音を立てて子種汁を飲み下した。
アタシの一番大事な子宮、赤ちゃん部屋をシャルの真っ白な子種汁がどぷどぷと満たしていく。征服していく。
子宮以外の感覚が全て消えたアタシはもはやベッドに顔から埋まるように俯せになり、シャルがもたらしてくれた快楽にびくんびくんと身体を震わすことしかできなかった。
「あ、あ……あ、ひ、ああは、あふ、ひひ、くひゅ、おおっ、あへぇぁ……」
ヘルハウンドの矜持も何もない。サキュバスとなんら変わらない、快楽に調教された雌犬がアタシだった。
でもそれでいい。シャルになら。アタシを決して独りになんてさせてくれないシャルになら。
愛しいシャルの雌犬になれるなら、アタシは悦んで尻尾を振るさ。
「ふぅふぅ、はぁ……はぁ、ルーリアぁ」
体力の限界を迎えたのだろう。アタシの背中に圧し掛かってくるシャル。手を前に回しておっぱいを遠慮くなく揉んでくる。
この重さと甘えてくる感じがとても心地いい。シャルの熱が感じられる。シャルから愛されてるのがわかる。ああ、幸せだ。
「ルーリアぁ」
力がかけられる。ん、ひっくり返したいのか?
アタシはシャルの望み通り、性器は繋がったまま前身をシャルの方へと向ける。おっぱいでシャルの顔を抱き留めた。
「ふわぁ〜、ふふっ」
「くく、気持ちいいか?」
「うん。ふにゅふにゅで気持ちいいよ…………」
「な、なんだよ」
おっぱいに顎を乗せてじっとシャルがアタシを見つめてくる。ニコニコといつもの眩しい笑顔だ。
「んーん、やっぱりルーリアの顔を見ながらこうして繋がってるのが一番だなぁって」
「っ! へ、変なこと言ってんじゃねぇ!」
「あうっ!」
イッたばかりのオマンコが反応しちまったじゃねぇか!
くそっ、まだまだシャルのオチンチンもカチカチじゃねぇか。いつもならもう萎えてる頃なのに。
「あ、くぅ、意識し始めると、またっ」
「あぁ、ルーリアぁ、な、なんだかいつもと、さっきのと違うよぉ」
「わ、わからねぇ、んだこれっ」
アタシのオマンコ、なんか蠢いてる。でもいつものシャルのオチンチンを貪欲に求めるような感じじゃない。なんかもっとこう、安息っていうか。シャルみたいに優しい感じになってる。
アタシ、変だ。いまイッてる。イッてるのに冷静? 違う、高められてる。イキながらイッてる。優しくゆっくり絶頂してる。
「あ、あああっ、なん、これ、何か降りて……!」
「ああっ! オチンチンの先に何か吸い付いてっ! あうう、食べられたぁ!」
子宮!? アタシの子宮にシャルのオチンチンが入った?
ち、違う。アタシのいま降りたのが子宮だったんだ。アタシの子宮がシャルのオチンチンを求めたんだ。食べたいって。シャルのオチンチン、直接しゃぶりたいって!
「どう、なってっ、あひっ、すごっ、これ違うぅ、さっきのと全然違うっ」
「溶けちゃうっオチンチン溶けちゃう! ドロドロになっちゃう!」
「すごいぃ! いいいぃ! 違うのぉ! 気持ちいいのぉ幸せなのぉ!」
自分の声とは思えない甘ったるい声。快楽に蕩けきって、絶頂を進行形で味わっている。
いますぐ抜かないともう終わらない。互いが気絶するまで、いや気絶しても終えられなくなる。だって、だって絶頂がずっとずっと高まってるんだもん!
「わふっ! わふぅうううんんっ! くぅん、いいよぉ! シャルのオチンチン美味しいよぉ、もっとぉもっと欲しいのぉ! わふぅんっ!!」
だめだった。アタシの脚がシャルの腰に絡みついて、腕がシャルの背と後頭部を掴んでもう離さなかった。
アタシの身体にシャルの全身を沈ませた。決して離さないように。この終わらない快楽をいつまでも味わうために。
これが本当の絶頂。シャルと全身が混ざり合って一つになる感覚。
二度と離れることなく、分かたれることなく、独りきりにならない蕩け合っている状態。
サキュバスたちが夫とする交尾にのめり込む気持ちわかった。
こんなの知ったらやめられるわけがない。毎日でも、いやずっと常に味わっていたい気持ちよさ。なにより心地よさ。
満たされるとはこのことなのだろう。
至福だぁ……ああ、幸せだ。
「ルーリアぁ、ずっと、ずっと……ね?」
「ああ。アタシたちは、んんんっ、ずっと一緒だ」
腰を曲げて、顔を上げる。
繋がったまま、快楽を味わったまま、それでも流されることなく。
アタシはシャルの肩を掴み、顔を寄せてシャルと唇を重ねた。
この日、シャルはアタシの唯一の雄犬――インキュバスとなった。
―13―
「まったく。真昼間から節操がないな。どれだけ長いことやってるんだ」
「ずっと聞いてたのかよおめー」
シャルとのラブラブ交尾を邪魔しに来た女勇者ディカスティーナが、テーブルを挟んで向かいに座っていた。
何度もノックするもんだから仕方なしの応対だ。茶を入れてくれたあと、シャルはアタシの膝の上に収まり、おっぱい谷間に挟まれている。
「ていうか、お前、なにその角と尻尾」
「見てわかるだろう。サキュバスになった」
「はぁ……?」
ディカスティーナとは幾月か前にひと悶着あった勇者だ。そう、勇者。人間。主神の手先であったはず。
アタシたちを見逃してくれたり、暴挙に出た男たちを追い払ってくれたり、悪い奴ではないのは確かだが、魔物に寛大な奴でもなかった。なのに。
「サキュバスって……何があったんだ?」
ねじれた対称の黒い角に、先っぽがハートの黒尻尾。軽鎧もビキニアーマーみたく露出の高いものになっている。出るところ出ているグラマラスな体型だ。まっ、アタシには負けるがな。
「……まぁ色々あった」
「遠い目してんなてめぇ」
「はぁ……それよりも色々伝えたいことがあってな。お前たちのことを探していたんだ」
「ぼくたちのことを?」
ああ、とディカスティーナは頷く。とするとサキュバスになってからそれなりに時間が経ってんのか。
「ああ。ルーリア、お前まだあの村には行ってないだろう?」
その言葉に無意識に耳がぴくんと跳ねた。言わんとしていることはすぐにわかった。
あの村。アタシが間接的に村娘を殺すことになってしまった村だ。
もう数か月経っているがまだ行けていない。一応、償うための準備はしている。働いて、身銭を稼いで、幾つかあの村のためにできることを考えた。ただ謝るだけでは許されない、償っても許されないことは知っている。だからできること全てをして償いたかった。
ただ、村は主神教団の領内でも奥の方にあるから、楽に行けないのが悩みの種だった。変装しての個人でなら行けるが、大荷物を持って行くとなると親魔物領からあちら側の渡航がかなり面倒なのだ。
シャルもついてくると行っているし、下手な旅にはできない。だから色々と準備をしていたんだが。
ディカスティーナが告げた現状は、アタシのそうした計画全部を吹っ飛ばすほどのもんだった。
「いやな。あの村、死者の国になったんだ」
「…………はぁっ!?」
死者の国!? 死者の国ってつまり魔物の国!?
「ああ。お前に話したあの死んだ村娘がだな。ゾンビとやらに復活して村人たちを襲いまわったらしい。もうあっという間に芋づる式に増えて、教団に伝わる前に村は堕ちたそうだ」
「ええ……村娘がゾンビに? え? 蘇ったのか?」
すごく微妙な顔をして一応ディカスティーナは頷く。ゾンビとなったことを蘇ったというべきか迷ったんだな。
「まぁそうなったのは多分、お前のせいだろうな」
「あたしぃ?」
「地獄の番犬だろ、お前。お前の魔力がちょっと残ってたんだろうな。それが娘の遺体に入り込んでゾンビとして蘇ったというわけだ」
アタシのせいで? おかげで? ともかく娘はゾンビになって蘇って村が死者だらけの村になったと?
「しかもだ。そこから一気にゾンビ化が広がってな。うん、シャル。君が住んでいた近くの町とその城も陥落した。あの一帯全部死者の国になってしまった」
「そ、そうなんですか?」
「おいおいおいおい」
頭を抱える。なんだそれ。なんなんだそれぇ!?
「まっ、だからルーリア。君を恨んでいる者はもう一人もいないだろう。それどころか貧困問題がなくなって感謝すらしてるんじゃないか? まだ堕ちてない主神教の領地の人間や教会の者たちは頭を抱えてるだろうがな」
「いや、待ってくれ、考えがまとまらねぇ」
「よしよし、ルーリア、ゆっくり考えていいんだよ?」
「ありがとなー、シャルー、うりうりー」
「わぁー」
「見せつけてくれるな、お前たちは」
呆れとも嫉妬とも取れない顔で肩を竦めるディカスティーナを置いておいて、シャルを弄りながらアタシは頭を整理した。
んで、わかった。アタシ、物事を整理できるほど賢くない。
「よし! アタシどうしたらいいんだ?」
「全然考えてなかっただろ、お前。はぁ、まあいい。とにかく、償いは多分もういらない。ルーリア、もし君自身が納得できないんだったら、ここらの魔界の名産品でも持って行って謝ってこい」
「そうするぜ」
「即答だな」
なんかすっきりした。あの村に行けなくて、ずっともどかしく思ってたからな。あの村だけじゃない。これまで迷惑かけてきた人全員に。
もう人じゃないなんだろうけど、迷惑をかけたことに変わりないし、近いうちに尋ねよう。そうだな、変に考えるのもアタシらしくねぇしな。
村娘が生きてるんなら、ちゃんと話も聞いておきたい。やっぱり、苦しかったのは確かだろうから、直接謝りてぇ。
「これ言うためにわざわざ訪ねてくれたのか?」
「まぁ、お前たちがあのあとどうなったか知りたくもあったしな。個人的な興味だ」
「悪ぃな」
ふん、とディカスティーナは鼻を鳴らす。しかしどこか嬉しそうでアタシも嬉しかった。一度は殺し殺されかかった間柄だけど、なんだか仲良くなれそうな感じがした。悪くない気持ちだ。
「ところでよ、お前がサキュバスになっちまったのってアタシのせい?」
「ん? ああ、いや」
シャルの煎れた茶を一口飲んで、コップは持ったままディカスティーナは首を横に振る。
そして苦虫を潰した、忌々しいことを思い出すような顔を浮かべた。
「変な商人に変なアクセサリーを売りつけられてな。幾日か経って気が付けば、この姿になってた」
「変な商人?」
「ああ。語尾に『っす』とつける女商人だ。いま思えばいけ好かない奴だった。怪しさぷんぷんだった! 私としたことが、お前とのやりとりの翌日で疲れていて、警戒心が完全に緩んでしまっていたんだっ!」
ダンッとコップをテーブルに叩きつける。怒りが背中から赤いオーラになって見えるようだった。アタシを追いかけていたときよりもやばい迫力だ。
「っす、って言ってた商人って多分あの人だよね?」
ふとアタシを見上げたシャルは手首を見せる。白い生地の腕輪でアタシとお揃いのもの。
埋められた宝石は前までは透明だったが、いまアタシの腕輪の宝石にはシャルの瞳と同じ優しい蒼色に、シャルの腕輪の宝石にはアタシの瞳と同じ炎のような紅色に染まっていた。
「ああっ! あれか、シャルがアタシにプレゼントしてくれたときの」
「うん、狸のお姉さん!」
「知ってるのか!?」
ディカスティーナがテーブルに前屈みに乗り上げてくる。
「お、おう狸の魔物だよ。確か種族は刑部狸とかだったっけか。ジパングの魔物だったはずだ」
色々と魔界産のものを売り歩く魔物の商人とだけ聞いたことがある。主神教団の土地で安全無事の商品と謳いながら、魔物化させる商品を売りさばくとか。
「ジパング……」
「お前、もしかしてそいつに引っかけられたのか?」
アタシがなんとなしに聞くと、ディカスティーナは悔しさと恥ずかしさが入り混じった、表現の難しい顔を浮かべた。
「……別に騙されたわけじゃ。油断していたんだ」
「いや、騙されたんだろ」
「うう、うるさい! くそっ! おのれ刑部狸! この仕打ち、決して忘れぬからな!」
「サキュバスになったのに恨むのか。サキュバスにされると変えてくれたやつに感謝するんじゃないのか?」
と聞いたことがある。見たことはないけど。倫理観とかごっそり変わってエッチ至上主義になるらしい。まぁ確かに、さっきの快楽を味わえる存在に変えてもらえたとわかれば感謝するだろうな。
「私は魔なる存在に堕ちはしたが己の正義を捨てたわけではない! 教団に義理立てするつもりはないが、己が信じる正義のため、人々の安息のため、無辜なる民を騙して悪徳な振る舞いをする者がいれば、人魔問わず懲らしめるつもりだ! それはいまも昔も、これからも絶対に変わらん!!」
ご立派なこって。一日中アンアン喘いでいるお隣のサキュバスに聞かせてやりてぇくらいだ。逆にそのサキュバスの喘ぎ声を一日中このサキュバス勇者に聞かせてやりてぇけど。
「というわけでこれは決して私怨ではない。べ、別に私が騙されたから腹が立ってるからだとかじゃないからな! 悪徳な商売し、私腹を肥やすような輩は懲らしめねばならん! 故に、あの刑部狸とか言ったか? を探しているのだ!」
別に探しているのかって聞いたわけじゃないのに。
こいつ、アタシより騙されやすそうな性格してんな。
「まぁ、頑張れ。アタシらが知ってるのはそれくらいだから」
「ああ。お茶ごちそうになった。感謝する。美味しかったよ」
ディカスティーナが席を立つ。用件は本当にあの村のことだけだったみたいだ。
玄関まで見送って、好色なサキュバスに似つかわしくなく、礼儀正しくディカスティーナはお辞儀した。
「ではな。お前たちが無事安穏とした日々を送れているようで安心したよ」
「感謝するぜ? あの日、腹貫いてくれたことを。おかげでシャルと出会えた」
「ふふっ、あの日死なないでくれて感謝するよ。おかげで剣を握りつつも私はまだ誰も殺さずにいられている」
「何よりだ」
「ああ」
アタシとディカスティーナは、アタシの腕の中に収まっているシャルを見下ろす。
「アタシを拾ってくれたシャルに」
「ルーリアを殺すのを止めてくれたシャルに」
感謝だ、とアタシたちは告げた。
頬を真っ赤に染めて俯くシャルが愛おしくてアタシはシャルをぎゅぅっと抱きしめる。アタシの身体のことをふわふわって言ってくれるけど、シャルの身体だってアタシにとっちゃふわふわで温かいんだからな。
「ふふ、ずっとずっと幸せにな」
「ああ。お前も早くいい男見つけろよ」
「もちろんだ。あの狸を懲らしめてからな」
アタシたちは握手をし、笑い合って別れた。
最初は爪と剣を交えた仲だったけど、こうやって手を交わして別れられるようになった。
シャルのおかげでアタシは誰かと繋がれている。アタシはそのことにも感謝しながら、ドアを閉めた。
そして。
ディカスティーナが帰ったあと、またすぐにドアがノックされた。
「なんだ、忘れもんか? はいはい、いま開けますよっと……おん?」
目の前にディカスティーナはいなかった。ただ。
「初めまして、ルーリアさん」
アタシの視線の随分下の方で声がした。
見下ろせば、一匹の魔物がいた。
全身を、アタシのとよく似た黒い体毛で覆われた魔物。鼻立ちは犬のそれで、一瞬そうだと見間違うほど犬によく似た顔立ち。とても小柄で体型はシャルと同じくらい。
魔物の生まれ方は別に親から産んでもらうだけじゃない。濃い魔力が形を成すことや、人が魔物化することで生まれる場合もある。
さらに稀に、飼い主にとても愛情を抱く動物が魔力を浴びて魔物となるケースも存在するらしい。
そして、魔力は特別な環境下では死者をも蘇らせる。あの村娘がゾンビになったみたいに。
「お久しぶりです、ご主人様」
アタシの隣にいるシャルに少女は笑いかけた。歓喜に満ちた表情で。
「ルーリア、ただいま戻りました」
犬のルーリアが魔物となって帰って来た。
こんな繋がりもあるのかよ、と。
アタシは複雑な感情を、でもシャルがこれでもっと幸せになってくれることを確信して。
二人を抱き締めてドアを閉めた。
そしてベッドに直行する。
これからは、楽しくも騒がしい日々になりそうだ。
[了]
18/02/04 21:24更新 / ヤンデレラ
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