読切小説
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IF特別編 〜アマゾネス〜
やあ。僕の名前はユリエル。
とりあえず、この国一番の決闘者としてちょっとは有名かな?
暴れまわってる盗賊団を討伐したり、魔物たちにお引取り願ってたりしたらいつの間にか国中で有名でなってて・・・まあ、
そのお陰でクエストもたくさんまわってくるから、お金には困らないから結構助かってるんだけどね。










さて、今回は最近村人を襲っているという山賊を討伐しにきたんだけど・・・

「・・・弱っ!」

山賊は5人組だったけど、全員戦い方が全然なってない。こんなの僕が来る必要あったのかな?そこらの自警団でも何とかなると思うんだけど・・・とりあえずロープでぐるぐる巻きにしたし、村に戻って後は自警団に任せて・・・

ガサガサ

背後に人の気配・・・?


「おい、貴様ユリエルだな?」
「・・・いきなりだね。まずは自分の名前から名乗ったら?」
「・・・アスミナだ」
「アスミナさんね・・・君はアマゾネスか」
「そうだ」


振り向いた先にいた人物。それは野生的な雰囲気を出しているアマゾネスだった。


「アマゾネス・・・ということは、旦那狩りかな?」
「まあ、そういうことだな。 さあ、あたしと勝負しろ!!」
「はぁ、どうせ逃げられないんだろうな・・・分かった。その勝負受けてたつよ」
「いい度胸だ・・・いくぞ!」


「「決闘開始!!」」





「それじゃ、僕が先行をもらうよ」
「いいだろう。どうせすぐに貴様を打ち倒して・・・」
「【苦渋な選択】発動」
「お、おい貴様あたしの話を最後まで」
「アスミナさん、この中から1枚選んで」
「だから話を最後まで聞け!   ったく・・・どれどれどんなカードを・・・」


選択されたカード
【封印されしエクゾディア】
【封印されし者の右腕】
【封印されし者の左腕】
【封印されし者の右足】
【封印されし者の左足】

「な、なんだこのカード達は!」
「どうしたの?」
「どうしたも、何故貴様はこんな伝説のカードを持っているんだ!?」
「ん? ・・・ああ、これね。 僕がまだ有名になってない、しがない決闘者だった頃、ある日夢の中に女神様っぽい人が現れてね。その時に女神様が授けてくれたのがこのパーツさ。」
「そんな馬鹿な・・・」
「でも現にこうしてあるし。 で、どうするの?」
「ぬ・・・ならば【封印されしエクゾディア】を選ぼう」
「了解。そしてこれ以外は墓地へっと・・・次に僕は【強欲な壷】を発動し2枚ドロー。さらに【天使の施し】を発動。3枚引いて2枚捨てる。さらに壷を発動、もう一回施しを使って【ダークバースト】発動。右腕を回収するよ。 
そしてカードを2枚セットしてターンエンド」
「やっとあたしのターンか・・・ドロー!」
「おっと、残念だけどこのデュエルは終了ですよ」
「なんだと!?」
「トラップ発動、【補充要員】。これにより、墓地のエクゾディアパーツを手札に。 ・・・僕の勝ちだね」
「くっ・・・!」


彼女には悪いけど、早く帰って色々したいからさっさと終わらせてもらった。・・・ちょっと大人気なかったかな。


「じゃあ、僕はこれで・・・」
「・・・待て。   あたしともう一回デュエルしろ」
「嫌だと言ったら?」
「貴様卑怯だぞ! 先行1ターン目にやるだけやって、ようやくあたしのターンだと思ったらエクゾディア揃えるなんて・・・
こんなの正々堂々としたデュエルじゃない! 仕切りなおしだ!」
「・・・分かったよ。確かに君たちアマゾネスにこのデッキは失礼だったかもしれない。別のデッキで、改めてデュエルしよう」
「分かればいい・・・それでは」


「「デュエル!!」」



ユリエル アスミナ
LP4000  LP4000

「あたしの先行、ドロー!   あたしはフィールド魔法【アマゾネスの里】を発動する!」
「これは・・・」
「ここはあたし達アマゾネスのテリトリー。これが場にある限り、アマゾネスの攻撃力は200上がる!  あたしは【アマゾネスの剣士】を召喚、カードを1枚伏せてエンドだ。」
「僕のターン、ドロー。  僕は【切り込み隊長】を召喚、効果により【ゴブリン突撃部隊】を特殊召喚。 」
「ほう、なかなか強いモンスターだな」
「いくよ。 【ゴブリン突撃部隊】で【アマゾネスの剣士】に攻撃!」
「くっ・・・だが、【アマゾネスの剣士】の効果発動! あたしが受けるダメージを相手に与える!」
「痛っ・・・」

ユリエル アスミナ
LP3400  LP4000


「さらに、【アマゾネスの里】の効果により、デッキから破壊されたアマゾネスのレベル以下のアマゾネスを特殊召喚する。 現れろ、【アマゾネスの聖戦士】!」
「・・・ゴブリン突撃部隊は守備表示になる。 僕は2枚カードを伏せてターンエンドだ」
「あたしのターン! あたしは【アマゾネスの格闘戦士】を召喚!  まずは【アマゾネスの格闘戦士】で【切り込み隊長】に攻撃!」
「ぐ・・・!」

ユリエル アスミナ
LP2900  LP4000

「さらに【アマゾネスの聖戦士】で【ゴブリン突撃部隊】を攻撃!」
「・・・」
「あたしはこのままターンエンドだ!  どうした、あまり調子が出てないようだが?」
「なに、これからさ・・・ドロー!  ふむ・・・僕は【終末の騎士】を召喚!  デッキから【不死武士】を墓地へ送る!そして、カードを1枚伏せてエンドだ。」
「墓地を肥やしただけか・・・ドロー!   ふふ、貴様に我が女王を見せてやる」
「女王・・・だって?」
「そうだ。我らアマゾネスを束ねる女王だ! 【アマゾネスの格闘戦士】を生贄にささげ・・・出でよ【アマゾネス女王】!」
「なんという気迫・・・これが女王か」
「我が女王の効果はアマゾネスに絶対の戦闘破壊耐性を与えること!  いくぞ! 【アマゾネスの聖戦士】で攻撃!」
「させないよ、永続トラップ【強制終了】発動! 自分のカードを1枚墓地に送ることで、バトルフェイズを終了させる!」
「面倒くさいなぁ・・・ターンエンドだ」




〜数ターン経過後〜




「なかなかやるね、アスミナさん」
「ふん、貴様もなかなかしぶといが・・・そろそろ限界じゃあないか?」


ユリエル アスミナ
LP800   LP3400


「まさか。 これからが・・・本番だよ!」
「おもしろい・・・やって見ろ!」
「僕のターン、ドロー!  まずは【不死武士】を特殊召喚! そして・・・【大嵐】発動!」
「くっ・・・あたしの里と【聖なるバリア ミラーフォース】が・・・!」
「ミラフォ・・・危なかったな。  そして、手札から【ジャンク・シンクロン】を召喚! さらに効果により、墓地の【一刀両断侍】を特殊召喚!」
「【ジャンク・シンクロン】・・・チューナーか!」
「ご名答・・・レベル3【不死武士】とレベル2【一刀両断侍】にレベル3【ジャンク・シンクロン】をチューニング!
集いし闘志が怒号の魔神を呼び覚ます。光さす道となれ! シンクロ召喚! 粉砕せよ【ジャンク・デストロイヤー】!!」
「それが貴様の切り札か!」
「どうだろうね? 【ジャンク・デストロイヤー】の効果発動! チューナー以外の素材になったモンスターの数まで、フィールド上にあるカードを破壊することが出来る!」
「なんだって!?」
「僕は【アマゾネス女王】と【アマゾネスの剣士】を破壊する!」
「女王様・・・っ!!」
「そして、【アマゾネスの聖戦士】に攻撃!」
「がっ・・・!」


ユリエル アスミナ
LP800 LP2600


「僕は1枚カードを伏せてエンドだ」
「貴様・・・よくも我が女王を・・・! あたしのターン!  あたしは【戦士の生還】を使い、【アマゾネスの聖戦士】を手札に加え、そのまま召喚だ!」
「また聖戦士か・・・でも、それでは僕のモンスターには勝てないよ?」
「アマゾネスの底力、なめてもらっては困る! 永続魔法【アマゾネスの闘志】!」
「そのカードは確か・・・」
「このカードの効果、それは自身より攻撃力が上な相手に攻撃する場合、アマゾネスの攻撃力を1000上昇させることが出来る!」
「1000も上昇・・・【ジャンク・デストロイヤー】を上回る攻撃力になったか」
「【アマゾネスの聖戦士】よ、【ジャンク・デストロイヤー】を叩き切れ!」
「ぐ・・・!」


ユリエル アスミナ
LP600   LP2600


「ふふん、アマゾネスは戦闘に関しては自身があるんだ。あんな奴どうということはない! ターンエンド!」
「確かに、アマゾネスは戦闘に強いね・・・ならばこちらはその上をいくまで! ドロー! まずは【不死武士】蘇生。そして魔法カード【増援】を発動! それによって手札に加えるのは・・・【チューン・ウォリアー】だ!」
「またチューナーか・・・」
「【チューン・ウォリアー】を召喚、【不死武士】とシンクロ!
聞け!大地の鼓動を! 駆けろ!疾風のように! シンクロ召喚! 人馬一体! 【大地の騎士 ガイアナイト】!!」
「また攻撃力が高い・・・!」
「いけ【ガイアナイト】! 【アマゾネスの聖戦士】を攻撃!」
「ぐふ・・・!」


ユリエル アスミナ
LP600   LP1800


「だいぶ追いついてきたよ、アスミナさん。  ターンエンド」
「確かにLPが減ったが・・・そろそろ決着だ。 ドロー!   ふ、どうやら運はこちらにあるらしい。  【アマゾネスの里】発動!」
「2枚目の里か・・・」
「そして、【アマゾネス訓練生】を召喚! 【ガイアナイト】に攻撃だ!」


ユリエル アスミナ
LP500   LP1800


「ぐ・・・あれ、【ガイアナイト】がエクストラデッキに戻った!?」
「【アマゾネス訓練生】の効果は、戦闘破壊したモンスターをデッキの1番下に戻す効果だ! これで【不死武士】も効果を使えなくなる!」
「なかなかいやらしい効果だね・・・」
「対リクルーターでも絶大な効果を発揮するんだ、このカードは。 さらに、戦闘破壊するたびに、攻撃力が200上昇する!あたしはターンエンドだ」
「【アマゾネス訓練生】は今1900・・・戦闘破壊するなら今だ・・・ドロー!  よし、来てくれた!」
「?」
「【不死武士】蘇生! そして【戦士の生還】を発動!」
「貴様も【戦士の生還】を持っていたか・・・!」
「そして【ジャンク・シンクロン】を手札に・・・そして召喚!」
「このながれ・・・さっきと!」
「確かに流れは一緒・・・でも、シンクロ先は違う! 【不死武士】+【一刀両断侍】+【ジャンク・シンクロン】!」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



「な、なんだこの地響きは・・・」
「大地を揺るがすその拳で、立ち塞がるものすべてをぶち壊せ!! シンクロ召喚! 現れろ【ギガンテック・ファイター】!!」



♪BGM「神の怒り」



「このモンスターの攻撃力は、互いのプレイヤーの墓地にある、戦士族の数×100上昇する!」
「あたしの墓地も!?   ・・・あたしの墓地には戦士族が6枚だ」
「僕の墓地には7枚の戦士族・・・合計13枚。よって、このモンスターの攻撃力は2800+1300=4100だ!」
「4000を・・・超えた・・・!?」
「これで終わりだ・・・【ギガンテック・ファイター】の攻撃! クラッシュ・ナックル!!」
「ぐ・・・うわあああああああ!!」



ユリエル アスミナ
LP500   LP 0



「よし、僕の勝ちだ・・・って、アスミナさん?」
「」
「・・・ちょっとダメージが大きかったかな?」
「」
「・・・しょうがない。気がつくまで待つか」







「う、う〜ん・・・・・・あれ?あたしは・・・あの男と決闘して・・・そうだ。あいつに負けたんだ」
「お、起きたね。」
「き、貴様! なんでいるんだ!」
「え・・・だって、気絶してる人を見捨てることなんかできないじゃん。」
「ぬ・・・・・・貴様、あたしが気づいた後、お前に危害を加えるとか考えなかったのか?」
「ん〜、考えなかったかな」
「何故?」
「アマゾネスは誇り高いって聞いてるからね。正々堂々とやった勝負を無視するなんてことしないと思ったから。」
「・・・」
「ま、そういうことだから。それじゃあ僕はこれで・・・」
「ま、待て!」
「・・・まだ何か?」
「えと・・・ま、またあたしを決闘しろ!」
「またですか?」
「このまま負けたままではあたしの気がすまない!  今度はあたしが勝ってやる!・・・勝って、貴様をあたしの旦那にするんだ!」
「・・・」ニヤニヤ
「な、何だその表情は!   ・・・結構恥ずかしいんだぞ・・・////」
「ふふ・・・じゃあその時までせいぜい頑張って腕を上げるんだね。  僕は強いよ?」
「女が男より弱いなど話にならん!  絶対に貴様を倒してやるからな!」
「分かったよ。 それじゃ僕はこれで。」
「いいか、絶対に勝ってやるからなーーー!」













以上の話が、僕と嫁・・・アスミナの馴れ初め。
結局何十回目かの決闘で彼女が
【溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム】に【アマゾネスの剣士】で特攻してきたり、
【トーチゴーレム】+【ヘル・テンペスト】でモンスターを根こそぎ除外したりと、アマゾネスの誇りをかなぐり捨てた戦法で僕を倒して、晴れて結婚したというわけさ。
ま、僕も最初の決闘が終わった後に彼女にちょっと惚れてたから、幸せといえば幸せかな。
彼女も愛しくて家を任せられる人を手に入れられて嬉しそうだしね。





ところで、今も時々暇になったら彼女と決闘してる・・・賭けるものは夜の主導権。
彼女に負けると次の日が辛いから、負けられないよ。もしかしたら、昔よりも緊張感がある決闘をしてるかもね。




fin...?
10/07/30 02:09更新 / SIN

■作者メッセージ
リエ「今日の最強カードは・・・」
ウィン「これ!」

2人「「ギガンテック・ファイター!」」

リエ「星8、闇属性、戦士族。攻撃力は2800、守備力は1000のシンクロモンスターよ」
ウィン「お互いの墓地にある戦士族の数だけ攻撃力が上がる効果と、先頭破壊された時に墓地の戦士族を蘇生する効果があるよ!」
リエ「結構簡単に攻撃力が上がるから、戦士族デッキでは必須ね」
ウィン「実は自分自身も蘇生できるから、同じ攻撃力をもつ相手に突っ込んでも相手だけを破壊できるし、守備表示でだせば不死身の壁にもなるよ!」
リエ「でも、今では絶版だから入手はちょっと難しいかも」
ウィン「筆者はたまたまスターター買ったから持ってるって」



リエ「さて、馬鹿筆者に頼まれたことは言ったけど・・・あいつはあたし達のSSを放置して何をしてるんだ・・・こんど殴ってやる!」
ウィン「ま、まあまあ。 筆者もいろいろあるんだよ・・・きっと」
リエ「いいえ、あいつには何もないわ。」
筆者「失礼な! 自分にも色々ありますよ!」
リエ・ウィン「あ・・・」
筆者「え・・・」
リエ「・・・♪」
筆者「・・・それではこれで失礼しm」
リエ「ザ・ワールド! 時よ止まれ!」
筆者「」
リエ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁ!!」
筆者「」
リエ「そして時は動き出す・・・」
筆者「ぶわらばっ!!」 ドギャーーーン


ウィン「えと・・・SS見てくれてありがとう! これからも筆者の・・・生きてればだけど、SSをよろしくお願いします!!」


リエ「ロードローラーだ!!」
筆者「あべしっ!」

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