読切小説
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飛行ホーキ時代 〜『皆月玉尾の暴想ノート』より〜
♪(軽快な音楽)
魔ニメーション映画監督、皆月玉尾さんの欲望と妄想が混ざって生まれた、
ほのエロいファンタジー空間、『皆月玉尾の暴想ノート』へようこそ。
人間と魔物が織りなし、次元のはざまへと消えていった、
狂気の愛情を描く旅に皆さんをご案内いたします。

時は第二次魔界大戦前夜。
一度の大戦を経たのちも、大半の国は魔物の変化について無知のままでした。
大陸西方では魔女狩りの嵐が吹き荒れ、多くの人々が異端審問の露と消えるなか、
真紅のホーキ“赤のオルゴール号”を駆る新人魔女・マルガレーテは、
今日も気ままに空を飛びまわっておりました。


***************


私はマルガレーテ・一等魔女。
数ヶ月前バフォメットと契約してサバトに入った新人魔女だ。
今日は週に一度の非番の日だったのだが・・・。

「ちょっと“一等魔女”の新人さん、これから北東エリアのパトロールに行ってくれない?」
「・・・今日は私、非番なんですが」

同じ部署の先輩魔女につかまっていた。

「パトロール隊員はどうしたんですか?」
「今日は私よ。でも私、なんだか調子が悪いの。だから代わりにあなたが行ってきてよ。いいでしょ?」
「・・・わかりました」

先輩魔女は私の答えににんまりと笑うと、軽快な足取りで去っていった。


私の所属するサバトでは普通、入信した魔女は最初“三等魔女”という階級に就き、そこから勤めた年月や成果によって“二等魔女”“一等魔女”と位が上がる。
最終的には“上級魔女”となって、各部門の責任者になるのだそうだ。

私が入信と同時に一等魔女となったのは異例のことだったらしく、それによるやっかみも多い。
さすがに先ほどの先輩のようなあからさまな人は少ないが、それでも他の魔女達との間に壁を感じるのは確かだ。
・・・派閥や人付き合いを避けて“魔女”と呼ばれるようになったのに、本物の魔物になったとたん組織に組み込まれるとは、なんとも皮肉なものだ。


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「一等魔女マルガレーテです。北東エリアのパトロールに行ってきます」
自前のホーキを片手に、発着場の魔女に声をかける。
「あらマリー、ってパトロール?」
顔馴染みの同僚は、怪訝な顔で振り返った。

「北東エリアのパトロールは、今日はポーラじゃなかったっけ? ・・・もしかしてまた交代したの?」
私と同じぐらい幼い外見ながら、どこか大人びた雰囲気の魔女は眉をしかめた。
「だめよ、あんまり甘やかしちゃ。ただでさえあの子、最近お兄ちゃんができて浮かれてるんだから」

「すみません、でもここのところ研究室につめっぱなしだったから体を動かしたくて・・・」
「そんな事言ったって、あなた休みの日はいっつもホーキで飛び回ってるじゃないの」

一応は先輩の顔を立てるため慣れない言い訳を試みるが、するどい切り返しに返す言葉が見つからない。

やがて彼女はあきらめたように笑い、
「・・・まあ、しょうがないか。とにかく気をつけていってらっしゃい。そろそろマンマ・オーク団が動くんじゃないかって、さっき北西パトロールのリンが言ってたわ」

マンマ・オーク団か・・・

***
『マンマ・オーク団』
(“ママはメスブタ団”の意)
二ヶ月前から私たちのサバト領内に出没するようになったオークの集団だ。
村々の家に集団で押し入り食料や家畜、作物などを強奪していくため、この辺り一帯の治安を管轄するサバトが追いかけていたのだ。
しかし不思議と男性の性的被害の報告はなく、やつらはすでに夫を持っている集団なのだろうと思われていた。
そのせいもあってかサバト内でのマンマ・オーク団捕縛の優先順位はけして高くはなく、最近では西の反魔国の動向に注意が向いていた。

・・・先週までは。

先週、川で水浴びをしていた子供たちが見知らぬ魔物数人に声をかけられ、連れ去られそうになるという事件があった。
幸い近くにいたサハギンのおかげで事なきをえたが、目撃証言をまとめたところ、その魔物はほぼ間違いなくマンマ・オーク団であろうという結論に達した。

そう、やつらは重度のショタコンなのだ。

やつらには教えてやらなければならないだろう。
この世に合法ロリは数多いが、合法ショタなど存在しないことを。

そして思い知らせてやらなければならない。
無気力で怠惰で、破廉恥な胸をしたブタである罪の重さを。
***

「そういえば、前の襲撃からもう5日ですか・・・。確かにやつらのふところ具合を考えると、今日・明日あたり動きがありそうですね」
「そ。だから気をつけてね。お兄ちゃんができる前に、そのきれいな肌に傷をつけたくないでしょ」

そう言って彼女はしげしげと私を眺め、
「・・・それにしても相変わらずすごい格好ね。まるで前時代の魔女みたいよ、あなた」
「これが私の正装ですから」

確かに私の飛行スタイル、長い濃紺のローブの上から手足にプロテクターとグローブを着けた格好は、サバトの魔女というよりも、絵本に出てくるわし鼻の魔女や教団軍の飛行兵、もしくは額にイナズマの傷があるメガネをかけた魔法使いに見えるかもしれない。

けれど、これが私が人間だったときからの空を飛ぶときの正装だ。
サバトに入信して魔物になったからといって、急に皆のようなヒラヒラフリフリの格好をしろと言われても、それは無理な相談だ。

大体この歳であんな足を出すような格好ができるわけないじゃない。

「前方・上空・オールグリーン。いつでも良いわよ」
「了解、マイシス」

ホーキにまたがり手から魔力を送り込むと、微かな振動と共にホーキに力が満ちていくのがわかる。
初めのうちは低く、振動が高まるにつれ耳鳴りのような高音がホーキから発せられる。
腰に伝わる振動の変化によって、私はホーキの隅々まで力が行き渡ったことを知る。

振動が一定になったところで、そっと地面から足を離した。

「行きます」
「OK、GO!!

合図と共に股間から伸びる槍を天へと屹立させ、
“私たち”は空高く舞い上がった。

目の前に見えるやや反り返った先端、手の平に感じる吸い付くような太さの柄、
そして、軽薄なまでの真紅のボディ。

──サヴィーネ社:タイプ・ファイヤフォックス“赤のオルゴール号”──

私が人間だった頃からの、相棒だ。


サバト本拠地である城の尖塔近くまで高度を上げると今までの景色はガラリと変わり、さまざまなものが目に映る。
うっそうと茂る暗い森は樹冠に太陽の光をあびて新緑の輝きを放っているし、
北の万年雪に覆われた山脈はそのふもとに青々とした湖をたたえているのに気づくこともできる。

そして、眼下の発着場を見ればホーキを持った魔女たちが小さなケシ粒のように動いており、地上がいかに狭く小さいかをまざまざと見せ付ける。

そのまま高度を保って城の周囲を一周すると、前庭にあるものを見つけた。


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庭園の片隅にあるテーブルに、一組の男女が座っていた。
一人は幼い魔女。もう一人は歴戦の勇士を思わせる傷だらけの大男だった。

「はいお兄ちゃん、あーん」
「あーん・・・、むぐ、ん、ゴクン」
「どお? おいしい?」
「うん、甘くてうまい」
「えへへ〜、でしょ? ママがね、お兄ちゃんができたお祝いに送ってくれたんだ〜」
「へえ、虜の果実なんてこの辺じゃ手に入らないもんなあ」
「ケーキにしてもなかなかでしょ。生で食べてもいいけど、お茶どころじゃなくなっちゃうもんね」
「そうらしいな。・・・ところで」
「ん? なあにお兄ちゃん♪」
「今日はパトロール当番の日だったんじゃないのか? 急に庭園でお茶しようなんて一体・・・」

男の質問に面白くなさそうに表情を消す魔女。

「ああ、そのことね。パトロールなら他の魔女に代わってもらったわ。はいこの話はおしまーい。ほらこっちのお菓子も食べて」

早々に話を打ち切ろうとする魔女に顔をしかめる男。

「おい代わってもらったって、もしかしてまたマルガレーテさんか?」

男のとがめるような声に魔女はキッとにらんだ。

「なによ! あんな女のことなんて今はどうでもいいでしょ! それより今は私とお茶してるのよ! お兄ちゃんは私だけを見てればいいの! 私のことだけ考えてればいいの! 他の女の名前なんて口にださないで!!」

顔を真っ赤にしてまくし立てた後、魔女は急に黙り込んだ。
そして弱々しい涙声でこう続けた。

「・・・それともお兄ちゃんは、妹の私よりも、あの新人魔女の方がいいの? 私を妹にしたこと、後悔してるの・・・?」
「っ、そんなわけないだろう! 俺は・・・」
冷や水を浴びたように血相を変えた男がなにか言いかけたその時、

ゴウッ

テーブルの上を一陣の風が吹きぬけた。

「ハハハッ先輩、今日の埋め合わせにケーキもらっていきますねー!」

一切れのケーキを片手に飛び去る魔女。
そして残されたのは呆然とした顔の男と、顔をクリームで真っ白にした魔女。

「・・・あ、あ、あ、あんのクッソアマぁ〜! 絶っっっっ対に許さねえ! 戻ってきたら**から手え突っ込んで**を***して**かけて***したあとその上でお兄ちゃんと甘々のイチャラブちゅっちゅ種付けられホールドしてやる!!」

顔についた大量のクリームを落としながら、飛び去る影に鬼のような形相で悪態をつく少女。

「ポーラ・・・」
「ハッ!?」
ぎこちない動きでゆっくりと振り向く少女。
「・・・・・・エヘッ♪」

その時の妹の笑顔は男が見た中で一番可憐であったという。


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(虜の果実を使ったケーキか・・・あの先輩、性格はともかくお菓子の腕だけは確かね)

♪ピロリロリロ ピロリロリロ
収穫したケーキに舌鼓をうっていると、通信機から呼び出し音が鳴り、続いて少女の声が響いた。

『こちら本部、こちら本部!
北東エリア、ポーラ聞こえるか? 東の村にマンマ・オーク団が現れた!
やつらは倉庫の食料と、居合わせた少年一人を強奪し、街道を北に向かって逃走したそうだ。
こちらからも航空隊を出すが、お前が一番やつらに近い。先行して北の山岳地帯に入る前に叩け!
“幸運のヤマカガシ”の毒を、破廉恥で怠惰な豚どもに食らわせてやるのじゃ!』

・・・どうやら本部はパトロールをしているのはあの先輩魔女だと思っているらしい。
まったく、私のパーソナルマークはあんな毒々しいヘビじゃないのに。

「北東エリア了解、先行して子豚ちゃんを足止めします。でもバフォ様、豚どもを料理するなら、ヘビの毒より“狐の炎”をおすすめしますよ」
『なに? お主ポーラではないのか? おい、今パトロールに出ているのは誰だ!
「一等魔女マルガレーテ、これよりマンマ・オーク団の追撃に入ります!」

体をホーキに伏せ、一気にスピードを上げる。

『マリーか!? 今日は非番のはずじゃろ! ええい、とにかく少年だけは必ず助けろ!いいな!
ポーラはどこじゃ!あやつまたサボりおったなー!!

了解、マイシス。
ホーキはうなりをあげぐんぐん速度を上げていく。
非番の日にパトロールにかり出されたかと思えば今度はマンマ・オーク団か。
・・・まったく、



──今日はツいてる。

久しぶりの全力運転に不満の声をあげるホーキを無視して、私は胸のうちで喝采をあげた。


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森の中の一本道を、両手に荷物をかついだオーク達が一列になって走っている。

「お頭、ねえ、おかしらってば〜」
「あーうるさい、なんだ!?」
先頭を走るひとまわり大きなオークに、後ろを走るオークが声をかける。

「そいつ、今日捕まえた獲物、ちょっと味見していきましょうよ」
「なにい? お前、今の状況わかってるのか? 俺たちは今、サバトのガキどもが来る前に国境を越えようと急いでるんだろうが!」

大声で怒鳴る大柄なオーク。しかし声をかけたオークは一向に気にする様子はない。

「大丈夫ですよ、国境まではあと少しじゃないですか。あの絶壁連中だってこんなに早くは来れませんよ。それに・・・万一追いつかれたって、獲物にアタシたちのニオイがたっぷりとついてれば、チビ共もどうこうしようなんて思いませんよ。ブッヒッヒ」

「ブッヒヒヒ。なるほどそいつはもっともだ。よーしお前ら! もう少し行ったところに一本杉の広場がある。そこで“小”休止だ!」
『ハイ、お頭!』

ブヒ、ブヒ、という下品な笑いが、森の中に響いた。


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見つけた!

森の木々の隙間に、走る肌色の集団を発見する。
先頭を走る大柄なオークの肩に、揺れる明るい髪が見えた。

あれがさらわれたという少年か。
彼がオークに抵抗する様子はない。
気絶しているのか、あるいは恐怖に固まっているのか・・・
どちらにせよ、しばらくは大人しくしていてくれた方がこちらとしてもやりやすい。

ジャラララピシャーン!

騎乗杖を取り出し、オーク達の進行方向に雷撃を打ち込む。
大雑把な魔法は好みじゃないが、威嚇には充分だ。

「一本杉が真っ二つになったぞ!?」
「あれはなんだ!?」
「鳥だ!」
「飛行ホーキだ!」
「いや〇乳だ!!」

こちらを見上げたオーク達が口々に叫んだ。
・・・よく聞こえないが何か失礼なことを言われた気がする。

杖を口にあて、拡声して呼びかける。

『子豚ちゃんたち、おいたはそこまでにして少年と食糧を置いていきなさい。でないとポークコロッケにして食べちゃうわよ』

オーク達は何事か口々に叫んでいるが、よく聞き取れない。
杖を耳に当て、声を拾う。

「お前だってプロットではオークだったくせに!」
「このツルペタ!」
「ブタが空飛んじゃ悪いか!」
「このナイチチ!」

「・・・」
久しぶりの獲物だから少し遊んでからにしようかと思ったが、さっさと決める事にした。
一気に急降下して衝撃魔法をぶつける。

「ギャー!」
「わー!」
ロリをバカにするものには容赦しないのだ。
(サバト規則・第5条、“ロリの誇りに則りて”)

「痛いよ〜!」「ママぁ〜!」
蜘蛛の子を散らすように逃げ出すオークたち。
急降下の勢いを利用してそのまま離脱する。
残ったのはリーダーと右腕らしきオークの二人のみ。

「来るな! 近づいたらこの子のファーストキッスはいただくぞ!」
さらった少年のあごをつかんで自分へと向けるオークリーダー。
うつろな目の少年は意識があるようには見えない。

肌が泡立ち、一瞬で頭に血が上るのを感じる。

なんというハレンチなブタ達だろう!
しかし、少年には悪いがここで怯むわけにはいかない。
私が屈してしまえば興奮した豚どもは、私を縛りつけたその目の前で、少年のファーストキッスもアナルバージンもそして未来の妹のために取っておいた大切な童貞も、すべて奪われてしまうだろう!

「ブヒィン!?」
弓を取り出したオークの胸に衝撃魔法を撃ち込む。

「わ、バカ人質が見えないのか!? チューしちゃうぞ!? チューしたら責任とって結婚しないといけないんだぞ、知らないのか!?」
少年を抱き寄せ、下品な胸を擦り付けるオークリーダー。
その時

「僕はモノじゃない!」

パァーン!
「ブヒイ!?」

騒ぎで意識が戻ったのか、リーダーの頬を思いっきりひっぱたく少年。
いいぞ! 中立国の男はそれぐらいタフでなくっちゃ!
その隙にオークリーダー目掛け一直線に突進する。

「この※%&*※!!」

メスブタリーダーがなにか叫んでいるが、気にせず突っ込む。
どうせサバトに対するお決まりの罵倒だ。


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文字数と筆者の根気の関係で決着はあっさりと着いた。

「ありがとうございます魔女さん」
「礼ならサバトに言うのね、ぼうや。
さあ、あなたの村まで送るから、しっかりつかまって。
・・・ほら、ちゃんと腕をまわして体をくっつけて、
私のお尻をギュッと内腿で挟むの・・・ンッ、
そうそう。ぴったりくっついてないと危ないからね。じゃあ行くわよ」

せっかくの休日、これぐらいの役得は許されてもいいだろう。
少年の鼓動を背中に感じながら、静かにホーキを発進させた。


肌をなでるやわらかい風、
森を赤く照らす太陽、
そして背中に感じる熱い鼓動。

かくして私たちは夕暮れの空に凱歌をあげるのだった。

   〜fin〜


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♪(軽快な音楽)
魔女マルガレーテは激闘の末、辛くも少年をオーク達から奪還しました。
しかし平和なときは長くは続きませんでした。
この年の暮れには北の過激派が突如西の反魔国へ侵攻を開始し、それをきっかけに世界は第二次魔界大戦へと突入するのでした。
そして戦火はついに空まで広がり、穏健派として中立国に居を構えていたサバトも否応なしに戦争へと巻き込まれてゆきました。

この魔女マルガレーテのお話は、ホーキ乗りたちが自由と誇りのみを胸に大空を駆けた、最後の時代のお話・・・











『完全解説!これが暴想ノートの設定だ!』
テストに出ないからまったく覚えなくていいぞ!

・皆月玉尾
ジパングの魔ニメーション映画監督。
自画像ではたれ目でふくよかなオークとして描写される事が多いが、実際の彼女は暗い目つきのひんにゅスレンダーな魔物である。

・暴想ノートシリーズ
皆月玉尾の兵器・魔導具オタクっぷりが爆発したコミック絵本シリーズ。
映像化やラジオドラマ版などのメディアミックスが行われた。

・魔女マルガレーテ
ホーキに乗るとちょっぴりハイになる、空が大好きな女の子。
実際の年齢は・・・『投稿数が○○に見える魔法』を読んでみよう(宣伝)

・魔女ポーラ
本名:ポリアンナ・ポーリュシカ・ポルトロメリウス・(中略)・アマポーラ。
去年のサバト主催・『おしゃれ魔女コンテスト』でグランプリをとったほどの美魔女。
お兄ちゃんは「泣く子もだまる」と評されるほどのイケメン(ポーラ談)で、強いて言うなら前時代のオーガに似ている。

・赤のオルゴール号(ファイヤフォックス・マルガレーテカスタム)
ファイヤフォックスはサヴィーネ社がレース用に開発したフラッグシップモデルである。
マルガレーテの駆る“赤のオルゴール号”は乗り手の好み・目的に合わせてカスタムしており、運動性と高速飛行時の安定性を重視した代わりに、低速時の安定性が非常に悪くなっている。
もし他の魔女がマルガレーテと同じような離陸をしようとすると、浮遊した瞬間にひっくり返って頭を地面にぶつける事になるだろう。 ポーラのように。
15/10/09 00:19更新 / なげっぱなしヘルマン

■作者メッセージ
○ブリ好きが高じて書き上げたはいいものの、何かが足りない気がして非公開にしていたこの作品。
しかし先日本屋に行った際『○立ちぬ』の原作マンガが平積みされており、「失敗を恐れず公開したまえ」というカ○ローニおじさんの声が聞こえた気がしたのです。
「それと足りないのはエロスでは?」
アー、アー、キコエナーイ(棒)

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