マモニックジョーク!
〜〜注意〜〜
このSSには、
・サキュバス=淫乱
・ダークエルフ=ドS
・リリム=美人、お姫様、存在がチート
などの種族に対する固定観念と偏見が多分に含まれます。
─────────────────────────
〇魔物娘は二種類に分けられる。
夫は世界一の男だと思っている魔物娘と、
夫は世界でただ一人の男だと思っている魔物娘。
─────────────────────────
〇旦那さんのどんなところが好きですか?
・ホルスタウロス「やさしいところです♪」
・サキュバス「やらしいところです♪」
・つぼまじん「ご、強引なところ、かな」
・ファラオ「何でも言うこと聞いてくれるところじゃ」
・リリム「何にも思い通りにならないところよ」
─────────────────────────
〇死にいたる病
一人目の主神教徒は神を愛する。
二人目の主神教徒は人を愛する。
三人目の主神教徒は戦争を愛する。
─────────────────────────
〇過激派の死
最初、過激派は女を愛する。
次に、過激派は戦争を愛する。
最後、男を愛するようになった過激派は死んだも同じである。
─────────────────────────
〇魔界の住人
魔界でサキュバスについて教わった。
髪が白くて男女問わず惹きつけるのがリリム様。
ふわふわの体毛がかわいいのがレッサーサキュバス。
そして特にこれといった特徴がないのがサキュバス。
─────────────────────────
〇共食い
トンカツを食べようとしたオーク、
「共食いはやめろ!」と夫に尻を叩かれた。
焼き鳥を食べようとしたコカトリス、
「共食いはやめろ!」と夫に頭を叩かれた。
ナスを食べようとしたアポピス、
「共食いはやめろ!」と夫に胸を叩かれた。
─────────────────────────
〇セックス中の魔物をやめさせるには?
アヌビス→「朝ごはんを作る時間ですよ」と言う。
ヴァンパイア→「彼はまだ人間ですよ」と言う。
クラーケン→「彼が苦しがっていますよ」と言う。
ダークエルフ→「彼が喜んでいますよ」と言う。
─────────────────────────
〇男を捕まえるには?
稲荷
「胃袋を掴みます」
サキュバス
「玉袋を掴みます」
河童
「尻子玉を掴みます」
アヌビス
「心臓(ハート)を掴みます」
─────────────────────────
〇美青年が裸で磔にされている。
デュラハン
:さっそうと助け出す。
ダークエルフ
:さっそうと鞭を振り上げる。
サキュバス
:ひとしきり楽しんでから助け出す。
バイコーン
:男の前に列をつくる。
デビルバグ
:その列を無視する。
リッチ
:なぜ彼が美青年と呼ばれるか魔法論理学に基づいて考察する。
リャナンシー
:とりあえずこの美しい光景をスケッチする。しかし構図が気に入らなかったので拘束方法を変えてさらに三枚ほどスケッチする。
─────────────────────────
〇ヴァンパイアの家
執事(人間)の悪口を言うのがヴァンパイア
ヴァンパイアの悪口を言うのがダンピール
主人の悪口を許さないのが執事(夫)
─────────────────────────
〇ヴァンパイアの恋
ヴァンパイアは永い人生のうち、三回恋をする。
一度目は男と出会ったとき。
二度目は男を執事にしたとき。
三度目は男がインキュバスになったとき。
─────────────────────────
〇魔王軍強化計画
魔王軍の戦力を増強するため、有効な案を出して下さい。
オーガ
「もっとトレーニングしよう!」
エキドナ
「もっと子供を産みましょう!」
サキュバス
「勇者を誘惑して味方にしよう!」
バフォメット
「さいきょうの魔導兵器をつくるのじゃ!」
デュラハンは力なく首を振り、
「結婚しても三年は退職できないようにしてください」
デュラハンの案以外は採用された。
─────────────────────────
〇私の命など
リザードマンが言った。
「強者と戦うためならば、私の命など惜しくは無い!」
デュラハンが言った。
「魔王様のためならば、私の命など惜しくは無い!」
リッチが言った。
「その経箱のためならば、私の命など惜しくは無い!」
─────────────────────────
〇十の戒め
とある神様が十の戒めを広めようと図鑑世界にやってきた。
最初に会ったのはサキュバス。
神「十の戒めはいりませんか。なかなかいいことが書いてありますよ」
サ「なんて書いてあるの?」
神「“汝、姦淫するなかれ”」
サ「殺す気か」
次に会ったのはセイレーン。
神「十の戒めはいりませんか。なかなかいいことが書いてありますよ」
セ「なにが書いてあるの?」
神「“偶像(アイドル)を崇拝するなかれ”」
セ「帰ってください」
最後に会ったのはジパングの龍。
神「十の戒めはいりませんか。なかなかいいことが書いてありますよ」
龍「なにが書いてあるのかしら?」
神「“神の名をみだりに唱えるべからず”」
龍は呆れて、
龍「それでどうやって生活するんですか?」
─────────────────────────
〇狂信的な主神教徒の一派が、リリムにより全員魔物へと変えられた。
魔物A(シクシク)
魔物B「何を泣いているんだ? イカレた連中がいなくなったんだ。喜べよ」
魔物A「あなた知らないの?」
魔物B「なにを?」
魔物A「彼らはみんな男だったのよ!」
─────────────────────────
〇妖精の国で電球が切れた。
Q:電球一個の取替えに何人のフェアリーが必要か?
A:5人
1人が下で支え、4人が電球を回す。
Q:ピクシーだったら?
A:1人
「面白い遊びがあるよ」と言ってフェアリー達にやらせる。
Q:リャナンシーなら?
A:0人
切れた電球の侘しさを作品に込めようと製作に没頭する。結果電球は切れたまま。
─────────────────────────
〇実は・・・
とあるジパングによく似た異世界の街で、人間に化けた形部狸、ゴブリン、妖狐が話し合っていた。
ゴブ「あの俳優、最近よく見るでしょう」
指さす先にはテレビに映った二枚目の男。
妖狐「一時期見ませんでしたけど、最近はテレビや雑誌に引っ張りだこですね」
ゴブ「実は落ち目のところをスポンサーになりましてね。見返りは体で払わせましたよ」
一同、クスクス。
たぬ「あそこにビルがあるでしょう」
指さす先には大きなガラス張りの建物。
ゴブ「立派なビルですね」
たぬ「実はあの会社、私の物でしてね。イケメン社長はダミーで私の傀儡ですよ」
一同、哄笑。
妖狐「あそこに立派な男がいるでしょう」
指さす先にはみすぼらしい男が一人。
たぬ・ゴブ「いいえ?」
妖狐「まあ十年ほど待ってなさい」
そう言って妖狐は男の方へ歩いていった。
─────────────────────────
〇必要なもの
ここは魔王軍の最前線。魔界本国からの補給の問い合わせに、
デュラハンは真面目な顔で答えた。
「交換用の剣と盾、あとは積めるだけの携帯食料を!」
サキュバスは真剣な顔で答えた。
「扇情的な下着と媚薬、それと教国の今年のトレンド情報を!」
─────────────────────────
〇昨日は何回
オークとミノタウロスとラミアが世間話をしている。
話は昨日の夫婦生活のことになった。
ミノタウロス
「昨日は10回もやっちまったよ。今日の朝なんか『もう君なしじゃ生きられない』だってさ」
オーク
「私はご主人様と15回したわ。朝起きたら『メスブタ、お前は一生俺のものだ』ですって」
ラミアが黙っているので二人は「それで、あんたは何回やったんだい」と聞いた。
ラミアは「1回よ」と不機嫌に答えた。
それを聞いた二人は吹き出し、「それで、彼は朝なんて言ったんだい」と聞いた。
ラミアは不機嫌に答えた。
『お願いだからもう抜いてくれ!』
─────────────────────────
〇たくさんあるから
インキュバス4人がたまには男だけで遊びにいこうと出かけました。
お昼になったのでベンチで食事をすることにしました。
ホルスタウロスの夫が「うちにはたくさんあるからね」と言って、ミルクを配りました。
食事がすむと眠くなったので、すこし昼寝することにしました。
ワーシープの夫が「うちにはたくさんあるからね」と言って、枕を配りました。
昼寝から覚め、「最近なかなか疲れが取れないんだ」という友人に対して、
アルラウネの夫は「うちにはたくさんあるからね」と言って、蜜の瓶詰めを配りました。
夕方になり彼らが帰ろうとすると、向こうから一人の少女が泣きながら歩いてきました。
ダークエルフの夫は「うちにはたくさんご主人様がいるけれど、一人だって分けるつもりはないよ」と言って、4番目のご主人様を抱きあげました。
─────────────────────────
〇アンケート
町を歩いている魔物娘にアンケートをとりました。
「お忙しい中すみません、魔界の男女平等についてどうお考えですか?」
ワーシープに聞いたら首をかしげて
「“忙しい”ってなんですか?」
ドラゴンに聞いたら首をかしげて
「“すみません”とはなんですか?」
アマゾネスに聞いたら首をかしげて
「“男女平等”とはなんですか?」
スライムに聞いたら首をかしげて
「あなたをたべていーですか?」
─────────────────────────
〇ジパングの魔物に聞いてみた。
女性って腕時計を内側につけますよね。なんでですか?
ジョロウグモの場合
「それはもちろん」
そう言ってジョロウグモは手首の時計を見る仕草をした。
「女性が脇を見せるのははしたないからですわ。外側につけると、見るときに脇を開いてしまいますからね」
河童の場合
「それはもちろん」
そう言って河童は近くの電柱にてっぽうを打った。
「張り手をした時に邪魔にならないようにさ。外側につけると、反った手の甲に当たって痛いからね」
─────────────────────────
〇男「さあ、僕の胸に飛び込んでおいで!」
イエティ
→ギュッと音がした。
ホルスタウロス
→ムニュッと音がした。
ワーシープ
→モフッと音がした。
ラミア
→ミシッと音がした。
ウシオニ
→グシャッと音がした。
ヴァンパイア
→バキッと音がして男が吹っ飛んだ。
─────────────────────────
〇反抗期
親に反抗したことはありますか?
バフォメット
「わしをいつまでも子供扱いするから、つい“クソババア”と言ってしまったのじゃ」
ダークエルフ
「奴隷を独り占めしようとするから、つい“クソババア”と言ってしまったわ」
リリム
「冗談でつい“クソババア”と言ったらパパが怒って城が半分なくなっちゃったわ」
─────────────────────────
〇天国と地獄
この世の天国とは
コックは稲荷
警官はデュラハン
技師はサイクロプス
商人はゴブリン
その全員と恋人になる
この世の地獄とは
コックはデュラハン
「食事とは栄養をとるものだ」
警官はゴブリン
「はい罰金1万ゴールド」
技師は稲荷
「叩いとけば直るかしら・・・」
商人はサイクロプス
「・・・・・・」
そして全員が旦那もち。
─────────────────────────
〇自分に足りないものは
妖狐「肉球」
サイクロプス「目」
バフォメット「胸」
アヌビス「余裕」
ドラゴン「妥協」
魔界「フリーの男」
─────────────────────────
〇体位
二人の魔物がセックスについて話している。
A「セックスっていろいろな体位があるわよね?」
B「そうね。じゃあ順に一つずつ挙げていきましょうよ。まずはやっぱり正常位よね」
A「それじゃあ、私は騎乗位」
B(ギルタブリル)「ちょっと、それはいま私が言ったじゃない」
─────────────────────────
〇レストランで出てきたビールに蝿が入っていた。
ミューカストードは喜んで飲み干し、サービスの行き届いた店だと感心する。
デュラハンは一瞬ひるんだ後、気を取り直して店員に言って交換してもらう。
ヴァンパイアは店員を呼び、さんざんに文句を言って立ち去る。その後店はつぶれる。
形部狸は店長を呼んでにやにやと笑いながらねちねちと文句を言い、店の権利と彼を手に入れる。
ベルゼブブは「姉さん! どうしてこんなところに!?」と泣き崩れる。そして謝罪と慰めのために来た店員となんやかんや夫婦になる。
リリムは「これが人間の国での飲み方なのね」と顔をしかめながら、鼻をつまんで一気に飲み干す。
─────────────────────────
〇稲荷と妖狐の見分け方
夫婦の寝室を覗かれて
潮を吹くのが妖狐、
塩をまくのが稲荷。
─────────────────────────
〇ファラオが溺れている。
「いま行きますファラオさま!」
と言ってアヌビスが飛び込んだ。
「めんどk・・・いま行くニャーファラオさまー」
と言ってスフィンクスが飛び込んだ。
「か、勘違いしないでよね! あなたを倒すのはこの私なんだから!」
と言ってアポピスが飛び込んだ。
マミーは溺れている4人に包帯を投げて引き上げた。
─────────────────────────
〇アポピスが溺れている。
アヌビスは背を向けた。
「お前を助ける義理はない」
スフィンクスは指差して笑っている。
「ニャハハハハ! ウニャーハッハッハ!!」
マミーはアポピスには目もくれず働いている。
「・・・・・・」
ファラオはため息をつき、
『お前はマーメイドだ!』
と叫んだ。
気付くと船の上にはファラオひとりになっていた。
─────────────────────────
〇地震
劇場で観劇中に地震があった。
ラージマウスは我先に逃げ出した。
デュラハンは頭を抱えてしゃがみこんだ。
サラマンダーは気にせず観劇を続けた。
ファントムは揺れていることに気付かなかった。
─────────────────────────
〇娘の結婚
娘が結婚相手を紹介したいと言ってきた。
ヴァンパイアの母親
「相手は当然貴族だろうな」と心配した。
ユニコーンの母親
「彼は何年もの(の童貞)なの?」と興味津々に聞いた。
ダークエルフの母親
「あなたに鞭打つことにもひるんでたあの子がねえ」としみじみと娘のとなりに立つ奴隷に声をかけた。
─────────────────────────
〇包茎に利点はあるか?
「清らかさの証明です」とユニコーン。
「育てる楽しみがあります」とデーモン。
「チンカスがたまり易い」とベルゼブブ。
「舌で剥くのがたまらない」とグール。
「親近感がわきます」とサンドワーム。
─────────────────────────
〇料理自慢
魔物たちが料理自慢をしている。
ホルスタウロス
「ミルクをたっぷり使った料理が得意だよ」
稲荷
「味はもちろん、栄養も考えたメニューが自慢です」
白澤
「医食同源という言葉を教えてさしあげましょう」
ワイト
「私は腐界一の料理人を呼んで作らせていますわ」
そこへ現われたアマゾネス
「どんな料理だって、うちの料理には敵わないよ」
皆は「どうせ豚の丸焼きだろう?」とアマゾネスを見つめた。
アマゾネス
「夫が私のために、愛情込めて作ってくれた料理だからね」
壁が崩れた。
─────────────────────────
〇魔王軍宿舎にて
長く続く戦いに疲れたデュラハン。
「もう、私は剣を置こうと思う」
それを聞いたリザードマン。
「そんな隊長、どうかお考え直しを!」と慌てて言った。
それを聞いたサラマンダー。
「そうですね! これからは槍の時代ですよ!」と笑って言った。
─────────────────────────
〇沈没
親魔国サミットが開かれ、世界中の親魔国の男たちが船で会場へ向かっていた。
しかし途中で嵐に遭い、船は今まさに沈没しようとしている。
その時不思議な声が聞こえてきた。
『こんなこともあろうかと海の魔物たちに救助を頼んであります。さあ彼女たちの胸へ飛び込みなさい』
しかし眼下は荒れ狂う海。渋る男たちに声は語りかけた。
『新たな境地を開拓してみませんか』
フロンティア合衆国人は「ゴーウェスト!」と叫んで渦の中心に飛び込んだ。
『彼女の魅力がわかるのはあなただけ』
ジパング人は「醤油ポン酢、南無三!」と叫んでスキュラの下へ飛び込んだ。
『あなたこそ紳士だ』
ロンドニア人はそういわれてマーメイドへと飛び込もうとしたが、
「君こそ海賊!」と叫んだフランソワ人に突き飛ばされてクラーケンの腕の中へ落ちていった。
フランソワ人は「僕と愛のハーモニー奏でようじゃないか〜!」と言ってマーメイドへと飛び込んだが、飛び込んだ瞬間セイレーンにかっさらわれていった。
船上に残っているのは船長と船員の二人。波はどんどん激しくなっている。
荒れ狂う波間からメロウが一匹顔を出した。
船長は「キャプテン・ラストだ!」と叫んで船員を突き落とした。
「キャプテン・ラストだ」
そう呟いて船室に入ろうとする船長に向かって声は
『あの子をまた泡にしてしまうつもりですか?』
とささやいた。
デーンマルクの船長は何も言わず、泣きそうな顔のマーメイドのもとへ飛び込んだ。
─────────────────────────
〇交渉役
進軍中の魔王軍。目的地への途中で、小さな村を見つけた。
隊長は住民と交渉して部隊を休ませたいと思ったが、村の住民は魔物を恐れて出てこない。
そこでこの国では神の使いとして崇められているユニコーンを交渉役にした。
ユニコーンは隊長に命令を受け、村で一番大きな家を訪ねた。
幸いにしてそこは村長の家で、
「この村には女子供と老人しかいない。なんでも協力しますから、どうか酷いことはしないでください」
とユニコーンに懇願した。
戻ってきたユニコーンに、隊長は「彼らはなんと言っていた?」とたずねた。
ユニコーンは先ほどの村長の言葉を伝えた。
「この村には女と老人しかいない。どうか酷いことはしないでくれ、と」
─────────────────────────
〇魔物娘のジレンマ
「この男を最も苦しめた者にこの男を与える」
ダークエルフだけが喜んで手を挙げた。
─────────────────────────
〇鬼
向こうからやってくる鬼を見つめると
飲みに誘ってくるのがアカオニ。
頬を赤らめて目をそらすのがアオオニ。
かまわず突っ込んでくるのがウシオニ。
─────────────────────────
〇鬼2
向こうからやってくる鬼をにらみつけると
不敵に笑うのがオーガ。
にこにこ笑って近づいてくるのがゴブリン。
恥らって顔をそむけるのがサイクロプス。
かまわず突っ込んでくるのがウシオニ。
─────────────────────────
〇魔王軍の合コン
今日は魔物たち待望の合コンの日。
相手方との約束は18:30だが、作戦会議のために魔物たちは1時間早く集合することにした。
17:15 珍しくスカート姿のデュラハンがやってきた。。
17:20 完全武装のリザードマンが現われデュラハンに敬礼した。
17:25 いつもより三割り増しおしゃれな魔女が歩いてやってきた。
17:30 時計を見ながらアヌビスが時間丁度に到着した。
17:35 息を切らせて汗だくのサラマンダーが走ってきた。
まだ来ていない者もいたが、魔物たちは作戦会議を始めた。
それぞれの好みと相手の傾向、そしてOne for All,All for Oneの精神を確認した。
17:40 リリムから「急な仕事が入り時間ぎりぎりになるかも」と連絡が入った。
18:00 日が落ちてからワーバットがやってきた。
そして再度One for All,All for Oneの精神を確認した。
18:05 リリムから「仕事長引いてる。ヤバイ」と連絡が入った。
待っている皆は気が気ではない。
18:15 そろそろ男達との集合場所に移動しようとした時、
リリムから「今日ムリ(; ;) 今度おごれ」と連絡が入った。
魔物たちは喝采を上げ、意気揚々と集合場所へ歩いていった。
─────────────────────────
〇代替わり
魔王が代替わりした。
最も忌むべきものは最も愛されるものになった。
最も愛されたものは最も忌むべきものになった。
─────────────────────────
〇最も魅力的な魔物
一人の男が、別の男に魔物の魅力について語っている。
「最も魅力的な魔物とは
サキュバスのように美しく、
ヴァンパイアのように気品があり、
サラマンダーのように健康的で、
ブラックハーピーのように愛情深く、
アヌビスのようにミステリアスで、
エキドナのように母性にあふれた魔物のことだ」
「つまり、リリム様だと言いたいんだな?」
「いや、うちの嫁の話さ」
このSSには、
・サキュバス=淫乱
・ダークエルフ=ドS
・リリム=美人、お姫様、存在がチート
などの種族に対する固定観念と偏見が多分に含まれます。
─────────────────────────
〇魔物娘は二種類に分けられる。
夫は世界一の男だと思っている魔物娘と、
夫は世界でただ一人の男だと思っている魔物娘。
─────────────────────────
〇旦那さんのどんなところが好きですか?
・ホルスタウロス「やさしいところです♪」
・サキュバス「やらしいところです♪」
・つぼまじん「ご、強引なところ、かな」
・ファラオ「何でも言うこと聞いてくれるところじゃ」
・リリム「何にも思い通りにならないところよ」
─────────────────────────
〇死にいたる病
一人目の主神教徒は神を愛する。
二人目の主神教徒は人を愛する。
三人目の主神教徒は戦争を愛する。
─────────────────────────
〇過激派の死
最初、過激派は女を愛する。
次に、過激派は戦争を愛する。
最後、男を愛するようになった過激派は死んだも同じである。
─────────────────────────
〇魔界の住人
魔界でサキュバスについて教わった。
髪が白くて男女問わず惹きつけるのがリリム様。
ふわふわの体毛がかわいいのがレッサーサキュバス。
そして特にこれといった特徴がないのがサキュバス。
─────────────────────────
〇共食い
トンカツを食べようとしたオーク、
「共食いはやめろ!」と夫に尻を叩かれた。
焼き鳥を食べようとしたコカトリス、
「共食いはやめろ!」と夫に頭を叩かれた。
ナスを食べようとしたアポピス、
「共食いはやめろ!」と夫に胸を叩かれた。
─────────────────────────
〇セックス中の魔物をやめさせるには?
アヌビス→「朝ごはんを作る時間ですよ」と言う。
ヴァンパイア→「彼はまだ人間ですよ」と言う。
クラーケン→「彼が苦しがっていますよ」と言う。
ダークエルフ→「彼が喜んでいますよ」と言う。
─────────────────────────
〇男を捕まえるには?
稲荷
「胃袋を掴みます」
サキュバス
「玉袋を掴みます」
河童
「尻子玉を掴みます」
アヌビス
「心臓(ハート)を掴みます」
─────────────────────────
〇美青年が裸で磔にされている。
デュラハン
:さっそうと助け出す。
ダークエルフ
:さっそうと鞭を振り上げる。
サキュバス
:ひとしきり楽しんでから助け出す。
バイコーン
:男の前に列をつくる。
デビルバグ
:その列を無視する。
リッチ
:なぜ彼が美青年と呼ばれるか魔法論理学に基づいて考察する。
リャナンシー
:とりあえずこの美しい光景をスケッチする。しかし構図が気に入らなかったので拘束方法を変えてさらに三枚ほどスケッチする。
─────────────────────────
〇ヴァンパイアの家
執事(人間)の悪口を言うのがヴァンパイア
ヴァンパイアの悪口を言うのがダンピール
主人の悪口を許さないのが執事(夫)
─────────────────────────
〇ヴァンパイアの恋
ヴァンパイアは永い人生のうち、三回恋をする。
一度目は男と出会ったとき。
二度目は男を執事にしたとき。
三度目は男がインキュバスになったとき。
─────────────────────────
〇魔王軍強化計画
魔王軍の戦力を増強するため、有効な案を出して下さい。
オーガ
「もっとトレーニングしよう!」
エキドナ
「もっと子供を産みましょう!」
サキュバス
「勇者を誘惑して味方にしよう!」
バフォメット
「さいきょうの魔導兵器をつくるのじゃ!」
デュラハンは力なく首を振り、
「結婚しても三年は退職できないようにしてください」
デュラハンの案以外は採用された。
─────────────────────────
〇私の命など
リザードマンが言った。
「強者と戦うためならば、私の命など惜しくは無い!」
デュラハンが言った。
「魔王様のためならば、私の命など惜しくは無い!」
リッチが言った。
「その経箱のためならば、私の命など惜しくは無い!」
─────────────────────────
〇十の戒め
とある神様が十の戒めを広めようと図鑑世界にやってきた。
最初に会ったのはサキュバス。
神「十の戒めはいりませんか。なかなかいいことが書いてありますよ」
サ「なんて書いてあるの?」
神「“汝、姦淫するなかれ”」
サ「殺す気か」
次に会ったのはセイレーン。
神「十の戒めはいりませんか。なかなかいいことが書いてありますよ」
セ「なにが書いてあるの?」
神「“偶像(アイドル)を崇拝するなかれ”」
セ「帰ってください」
最後に会ったのはジパングの龍。
神「十の戒めはいりませんか。なかなかいいことが書いてありますよ」
龍「なにが書いてあるのかしら?」
神「“神の名をみだりに唱えるべからず”」
龍は呆れて、
龍「それでどうやって生活するんですか?」
─────────────────────────
〇狂信的な主神教徒の一派が、リリムにより全員魔物へと変えられた。
魔物A(シクシク)
魔物B「何を泣いているんだ? イカレた連中がいなくなったんだ。喜べよ」
魔物A「あなた知らないの?」
魔物B「なにを?」
魔物A「彼らはみんな男だったのよ!」
─────────────────────────
〇妖精の国で電球が切れた。
Q:電球一個の取替えに何人のフェアリーが必要か?
A:5人
1人が下で支え、4人が電球を回す。
Q:ピクシーだったら?
A:1人
「面白い遊びがあるよ」と言ってフェアリー達にやらせる。
Q:リャナンシーなら?
A:0人
切れた電球の侘しさを作品に込めようと製作に没頭する。結果電球は切れたまま。
─────────────────────────
〇実は・・・
とあるジパングによく似た異世界の街で、人間に化けた形部狸、ゴブリン、妖狐が話し合っていた。
ゴブ「あの俳優、最近よく見るでしょう」
指さす先にはテレビに映った二枚目の男。
妖狐「一時期見ませんでしたけど、最近はテレビや雑誌に引っ張りだこですね」
ゴブ「実は落ち目のところをスポンサーになりましてね。見返りは体で払わせましたよ」
一同、クスクス。
たぬ「あそこにビルがあるでしょう」
指さす先には大きなガラス張りの建物。
ゴブ「立派なビルですね」
たぬ「実はあの会社、私の物でしてね。イケメン社長はダミーで私の傀儡ですよ」
一同、哄笑。
妖狐「あそこに立派な男がいるでしょう」
指さす先にはみすぼらしい男が一人。
たぬ・ゴブ「いいえ?」
妖狐「まあ十年ほど待ってなさい」
そう言って妖狐は男の方へ歩いていった。
─────────────────────────
〇必要なもの
ここは魔王軍の最前線。魔界本国からの補給の問い合わせに、
デュラハンは真面目な顔で答えた。
「交換用の剣と盾、あとは積めるだけの携帯食料を!」
サキュバスは真剣な顔で答えた。
「扇情的な下着と媚薬、それと教国の今年のトレンド情報を!」
─────────────────────────
〇昨日は何回
オークとミノタウロスとラミアが世間話をしている。
話は昨日の夫婦生活のことになった。
ミノタウロス
「昨日は10回もやっちまったよ。今日の朝なんか『もう君なしじゃ生きられない』だってさ」
オーク
「私はご主人様と15回したわ。朝起きたら『メスブタ、お前は一生俺のものだ』ですって」
ラミアが黙っているので二人は「それで、あんたは何回やったんだい」と聞いた。
ラミアは「1回よ」と不機嫌に答えた。
それを聞いた二人は吹き出し、「それで、彼は朝なんて言ったんだい」と聞いた。
ラミアは不機嫌に答えた。
『お願いだからもう抜いてくれ!』
─────────────────────────
〇たくさんあるから
インキュバス4人がたまには男だけで遊びにいこうと出かけました。
お昼になったのでベンチで食事をすることにしました。
ホルスタウロスの夫が「うちにはたくさんあるからね」と言って、ミルクを配りました。
食事がすむと眠くなったので、すこし昼寝することにしました。
ワーシープの夫が「うちにはたくさんあるからね」と言って、枕を配りました。
昼寝から覚め、「最近なかなか疲れが取れないんだ」という友人に対して、
アルラウネの夫は「うちにはたくさんあるからね」と言って、蜜の瓶詰めを配りました。
夕方になり彼らが帰ろうとすると、向こうから一人の少女が泣きながら歩いてきました。
ダークエルフの夫は「うちにはたくさんご主人様がいるけれど、一人だって分けるつもりはないよ」と言って、4番目のご主人様を抱きあげました。
─────────────────────────
〇アンケート
町を歩いている魔物娘にアンケートをとりました。
「お忙しい中すみません、魔界の男女平等についてどうお考えですか?」
ワーシープに聞いたら首をかしげて
「“忙しい”ってなんですか?」
ドラゴンに聞いたら首をかしげて
「“すみません”とはなんですか?」
アマゾネスに聞いたら首をかしげて
「“男女平等”とはなんですか?」
スライムに聞いたら首をかしげて
「あなたをたべていーですか?」
─────────────────────────
〇ジパングの魔物に聞いてみた。
女性って腕時計を内側につけますよね。なんでですか?
ジョロウグモの場合
「それはもちろん」
そう言ってジョロウグモは手首の時計を見る仕草をした。
「女性が脇を見せるのははしたないからですわ。外側につけると、見るときに脇を開いてしまいますからね」
河童の場合
「それはもちろん」
そう言って河童は近くの電柱にてっぽうを打った。
「張り手をした時に邪魔にならないようにさ。外側につけると、反った手の甲に当たって痛いからね」
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〇男「さあ、僕の胸に飛び込んでおいで!」
イエティ
→ギュッと音がした。
ホルスタウロス
→ムニュッと音がした。
ワーシープ
→モフッと音がした。
ラミア
→ミシッと音がした。
ウシオニ
→グシャッと音がした。
ヴァンパイア
→バキッと音がして男が吹っ飛んだ。
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〇反抗期
親に反抗したことはありますか?
バフォメット
「わしをいつまでも子供扱いするから、つい“クソババア”と言ってしまったのじゃ」
ダークエルフ
「奴隷を独り占めしようとするから、つい“クソババア”と言ってしまったわ」
リリム
「冗談でつい“クソババア”と言ったらパパが怒って城が半分なくなっちゃったわ」
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〇天国と地獄
この世の天国とは
コックは稲荷
警官はデュラハン
技師はサイクロプス
商人はゴブリン
その全員と恋人になる
この世の地獄とは
コックはデュラハン
「食事とは栄養をとるものだ」
警官はゴブリン
「はい罰金1万ゴールド」
技師は稲荷
「叩いとけば直るかしら・・・」
商人はサイクロプス
「・・・・・・」
そして全員が旦那もち。
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〇自分に足りないものは
妖狐「肉球」
サイクロプス「目」
バフォメット「胸」
アヌビス「余裕」
ドラゴン「妥協」
魔界「フリーの男」
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〇体位
二人の魔物がセックスについて話している。
A「セックスっていろいろな体位があるわよね?」
B「そうね。じゃあ順に一つずつ挙げていきましょうよ。まずはやっぱり正常位よね」
A「それじゃあ、私は騎乗位」
B(ギルタブリル)「ちょっと、それはいま私が言ったじゃない」
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〇レストランで出てきたビールに蝿が入っていた。
ミューカストードは喜んで飲み干し、サービスの行き届いた店だと感心する。
デュラハンは一瞬ひるんだ後、気を取り直して店員に言って交換してもらう。
ヴァンパイアは店員を呼び、さんざんに文句を言って立ち去る。その後店はつぶれる。
形部狸は店長を呼んでにやにやと笑いながらねちねちと文句を言い、店の権利と彼を手に入れる。
ベルゼブブは「姉さん! どうしてこんなところに!?」と泣き崩れる。そして謝罪と慰めのために来た店員となんやかんや夫婦になる。
リリムは「これが人間の国での飲み方なのね」と顔をしかめながら、鼻をつまんで一気に飲み干す。
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〇稲荷と妖狐の見分け方
夫婦の寝室を覗かれて
潮を吹くのが妖狐、
塩をまくのが稲荷。
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〇ファラオが溺れている。
「いま行きますファラオさま!」
と言ってアヌビスが飛び込んだ。
「めんどk・・・いま行くニャーファラオさまー」
と言ってスフィンクスが飛び込んだ。
「か、勘違いしないでよね! あなたを倒すのはこの私なんだから!」
と言ってアポピスが飛び込んだ。
マミーは溺れている4人に包帯を投げて引き上げた。
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〇アポピスが溺れている。
アヌビスは背を向けた。
「お前を助ける義理はない」
スフィンクスは指差して笑っている。
「ニャハハハハ! ウニャーハッハッハ!!」
マミーはアポピスには目もくれず働いている。
「・・・・・・」
ファラオはため息をつき、
『お前はマーメイドだ!』
と叫んだ。
気付くと船の上にはファラオひとりになっていた。
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〇地震
劇場で観劇中に地震があった。
ラージマウスは我先に逃げ出した。
デュラハンは頭を抱えてしゃがみこんだ。
サラマンダーは気にせず観劇を続けた。
ファントムは揺れていることに気付かなかった。
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〇娘の結婚
娘が結婚相手を紹介したいと言ってきた。
ヴァンパイアの母親
「相手は当然貴族だろうな」と心配した。
ユニコーンの母親
「彼は何年もの(の童貞)なの?」と興味津々に聞いた。
ダークエルフの母親
「あなたに鞭打つことにもひるんでたあの子がねえ」としみじみと娘のとなりに立つ奴隷に声をかけた。
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〇包茎に利点はあるか?
「清らかさの証明です」とユニコーン。
「育てる楽しみがあります」とデーモン。
「チンカスがたまり易い」とベルゼブブ。
「舌で剥くのがたまらない」とグール。
「親近感がわきます」とサンドワーム。
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〇料理自慢
魔物たちが料理自慢をしている。
ホルスタウロス
「ミルクをたっぷり使った料理が得意だよ」
稲荷
「味はもちろん、栄養も考えたメニューが自慢です」
白澤
「医食同源という言葉を教えてさしあげましょう」
ワイト
「私は腐界一の料理人を呼んで作らせていますわ」
そこへ現われたアマゾネス
「どんな料理だって、うちの料理には敵わないよ」
皆は「どうせ豚の丸焼きだろう?」とアマゾネスを見つめた。
アマゾネス
「夫が私のために、愛情込めて作ってくれた料理だからね」
壁が崩れた。
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〇魔王軍宿舎にて
長く続く戦いに疲れたデュラハン。
「もう、私は剣を置こうと思う」
それを聞いたリザードマン。
「そんな隊長、どうかお考え直しを!」と慌てて言った。
それを聞いたサラマンダー。
「そうですね! これからは槍の時代ですよ!」と笑って言った。
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〇沈没
親魔国サミットが開かれ、世界中の親魔国の男たちが船で会場へ向かっていた。
しかし途中で嵐に遭い、船は今まさに沈没しようとしている。
その時不思議な声が聞こえてきた。
『こんなこともあろうかと海の魔物たちに救助を頼んであります。さあ彼女たちの胸へ飛び込みなさい』
しかし眼下は荒れ狂う海。渋る男たちに声は語りかけた。
『新たな境地を開拓してみませんか』
フロンティア合衆国人は「ゴーウェスト!」と叫んで渦の中心に飛び込んだ。
『彼女の魅力がわかるのはあなただけ』
ジパング人は「醤油ポン酢、南無三!」と叫んでスキュラの下へ飛び込んだ。
『あなたこそ紳士だ』
ロンドニア人はそういわれてマーメイドへと飛び込もうとしたが、
「君こそ海賊!」と叫んだフランソワ人に突き飛ばされてクラーケンの腕の中へ落ちていった。
フランソワ人は「僕と愛のハーモニー奏でようじゃないか〜!」と言ってマーメイドへと飛び込んだが、飛び込んだ瞬間セイレーンにかっさらわれていった。
船上に残っているのは船長と船員の二人。波はどんどん激しくなっている。
荒れ狂う波間からメロウが一匹顔を出した。
船長は「キャプテン・ラストだ!」と叫んで船員を突き落とした。
「キャプテン・ラストだ」
そう呟いて船室に入ろうとする船長に向かって声は
『あの子をまた泡にしてしまうつもりですか?』
とささやいた。
デーンマルクの船長は何も言わず、泣きそうな顔のマーメイドのもとへ飛び込んだ。
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〇交渉役
進軍中の魔王軍。目的地への途中で、小さな村を見つけた。
隊長は住民と交渉して部隊を休ませたいと思ったが、村の住民は魔物を恐れて出てこない。
そこでこの国では神の使いとして崇められているユニコーンを交渉役にした。
ユニコーンは隊長に命令を受け、村で一番大きな家を訪ねた。
幸いにしてそこは村長の家で、
「この村には女子供と老人しかいない。なんでも協力しますから、どうか酷いことはしないでください」
とユニコーンに懇願した。
戻ってきたユニコーンに、隊長は「彼らはなんと言っていた?」とたずねた。
ユニコーンは先ほどの村長の言葉を伝えた。
「この村には女と老人しかいない。どうか酷いことはしないでくれ、と」
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〇魔物娘のジレンマ
「この男を最も苦しめた者にこの男を与える」
ダークエルフだけが喜んで手を挙げた。
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〇鬼
向こうからやってくる鬼を見つめると
飲みに誘ってくるのがアカオニ。
頬を赤らめて目をそらすのがアオオニ。
かまわず突っ込んでくるのがウシオニ。
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〇鬼2
向こうからやってくる鬼をにらみつけると
不敵に笑うのがオーガ。
にこにこ笑って近づいてくるのがゴブリン。
恥らって顔をそむけるのがサイクロプス。
かまわず突っ込んでくるのがウシオニ。
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〇魔王軍の合コン
今日は魔物たち待望の合コンの日。
相手方との約束は18:30だが、作戦会議のために魔物たちは1時間早く集合することにした。
17:15 珍しくスカート姿のデュラハンがやってきた。。
17:20 完全武装のリザードマンが現われデュラハンに敬礼した。
17:25 いつもより三割り増しおしゃれな魔女が歩いてやってきた。
17:30 時計を見ながらアヌビスが時間丁度に到着した。
17:35 息を切らせて汗だくのサラマンダーが走ってきた。
まだ来ていない者もいたが、魔物たちは作戦会議を始めた。
それぞれの好みと相手の傾向、そしてOne for All,All for Oneの精神を確認した。
17:40 リリムから「急な仕事が入り時間ぎりぎりになるかも」と連絡が入った。
18:00 日が落ちてからワーバットがやってきた。
そして再度One for All,All for Oneの精神を確認した。
18:05 リリムから「仕事長引いてる。ヤバイ」と連絡が入った。
待っている皆は気が気ではない。
18:15 そろそろ男達との集合場所に移動しようとした時、
リリムから「今日ムリ(; ;) 今度おごれ」と連絡が入った。
魔物たちは喝采を上げ、意気揚々と集合場所へ歩いていった。
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〇代替わり
魔王が代替わりした。
最も忌むべきものは最も愛されるものになった。
最も愛されたものは最も忌むべきものになった。
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〇最も魅力的な魔物
一人の男が、別の男に魔物の魅力について語っている。
「最も魅力的な魔物とは
サキュバスのように美しく、
ヴァンパイアのように気品があり、
サラマンダーのように健康的で、
ブラックハーピーのように愛情深く、
アヌビスのようにミステリアスで、
エキドナのように母性にあふれた魔物のことだ」
「つまり、リリム様だと言いたいんだな?」
「いや、うちの嫁の話さ」
17/04/25 01:14更新 / なげっぱなしヘルマン