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マモニックジョーク! 2021
 〜〜注意〜〜

 このSSには(この作者の)魔物娘、教団などに対する固定観念と偏見が多く見られます。

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○ 共食い 消毒マンドリルver
 
 鰻女郎が鰻を食べようとしている。
 「共食いはやめろ!」と夫に尻尾を叩かれた。

 ハイオークがトンカツを食べようとしている。
 「共食いはやめろ!」と夫に尻を叩かれたので、仕方なくぼたん鍋(イノシシ肉)を食べる事にした。

 風邪を引いたマンドラゴラが漢方薬を飲もうとしている。
 この時ばかりは流石に夫も「共食いはやめろ!」とは言えなかった。
 
 キマイラがラムチョップを食べようとしている。
 「共食いはやめろ!」と真面目なドラゴンの人格が突っ込むが、ヤギの人格は遠慮せずに食べていた。

 コボルドが美味しそうにホットドッグにかぶりついている。
 「共食いはやめろ!」と夫は手を叩いて大笑いしていた。

 ミノタウロスがステーキを食べようとしている。
 夫は気にせず横でローストビーフを食べていた。

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○引け!

砂漠の某国にて

アヌビス「ファラオ様!民が水不足で困っています!」
ファラオ「よし、オアシスの水を引け!」
アヌビス「ファラオ様!スフィンクスがサボって夫とセックスしています!」
ファラオ「よし、そいつの給料を引け!」

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○私がそうです!

 ある国の主を務めるリリムが、余興として大規模なゲーム大会を開いた。
 国中から多くの猛者達が集い様々な種目で競い合った末、決勝に残ったのは、大金持ちの男、インテリの男、体力自慢の男の3名。
 決勝戦は、彼女が治める国の中に居るターゲットのゴブリンを1人連れてくるというものだ。
 そして競技開始から1週間後。
 大金持ちの男、インテリの男、体力自慢の男がリリムの元に戻ってきた。

 まずは自信たっぷりに大金持ちの男が報告した。
 自分が持っているコネや、大金でありったけ傭兵や探偵を雇って捜索させた末に発見したというのだ。
 しかし、大金持ちの男が連れてきた彼女はわずかに特徴が違う別人であった。
 大金持ちの男は失格となり、間違って捕らえられたゴブリンと添い遂げる事となった。

 次はインテリの男が淡々と報告した。
 街中でありとあらゆる聞き込みや情報収集を行い、やっと見つけ出してきたというのだ。
 だが、インテリの男が連れてきた彼女は、彼に言いくるめられてターゲットのゴブリンの姿に変身したドッペルゲンガーだった。
 インテリの男は失格となり、自分の計略の為に利用したドッペルゲンガーと添い遂げる事となった。

 そして最後に、嬉しそうな様子でダークエルフの奴隷となった体力自慢の男が現れ、こう言った。

 「リリム様、私がゴブリンです!ご主人様が言うのですから間違いありません!」

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○魔物嫌い

 魔物が大嫌いな男が、大声で叫んだ。

 「俺の好きな魔物は死んだ魔物だけだ!」

 激しく地面が揺れ、男の目の前に大きな穴が空いた。
 するとそこから、嬉しそうな様子のアンデッドの魔物娘達がゾロゾロと這い出してきた。

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○無邪気な手紙

 主神教徒のイワン少年は貧しい家族を想い、主神にリンゴを100個恵んで貰うべく手紙を書いた。
 主神宛の手紙を受け取った郵便局は気を利かせて、その手紙を教皇に送った。
 彼の側近は、その無邪気な手紙…ましてや健気かつ信仰心に溢れた子供の言葉は教皇を喜ばせるだろうと、彼宛の手紙の束にそれをもぐり込ませたのである。
 それを読んだ教皇は微笑ましく思うと同時に感激し、その少年にリンゴを1個だけ贈ってやることにした。 
 夢を壊さないようにしつつ、何でもかんでも神頼みにしてはいけないという戒めを込めた彼なりの配慮だ。
 後日、手紙とリンゴを受け取ったイワン少年は大喜びでまた手紙を書き始めた。
   
 「偉大なる主神様、お恵みくださりありがとうございます。
 主神様は教団の人たちを通じてリンゴをぼくにくれましたが、残念なことに主神様の名前を借りて威張り散らしているバカどもが残りの99個を取っていきました。
 ずって良い子にしますので、あいつらを懲しめてください。」

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○3つの願い

 ある魔術師の男が自分の元にリリムを召喚した。

 「私を呼んでくれたご褒美に、貴方の願いを3つまで叶えてあげる。」

 露骨に甘い声で囁くリリムに対し、男は半信半疑で1つ目の願いを言った。

 「俺を大金持ちにしてくれ!」
 「わかったわ。」

 リリムが指を鳴らすと、男の住んでいるボロ屋は大豪邸になった。
 しかも、その内部は金銀財宝で溢れている。
 リリムの力が本物である事を確認した男は、続いて2つ目願いを言った。

 「俺をイケメンにしてくれ!」
 「わかったわ。」

 リリムが男を指で指して呪文を唱えると、冴えない風貌の男は精悍な顔つきのイケメンに変身した。
 最後に3つ目の願いを言おうとした男だったが、ここで悪知恵を閃いた。

 「永遠に俺の願いを叶え続けろ!」
 「わかったわ。」

 リリムに寝室に引っ張り込まれ、男は彼女の夫になってしまった。

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○ 男を捕まえるには? 消毒マンドリルver
 
 ファントム「心を掴みます」
 刑部狸「お金が詰まった袋を掴んで振ります」
 デーモン「私を掴ませます」
 サンダーバード「掴みます」

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○私の命など 消毒マンドリルver

 アヌビスが言った。
 「ファラオ様のためならば、私の命など惜しくない!」
 ヴァンパイアが言った。
 「私の体裁のためならば、私の命など惜しくない!」
 アマゾネス言った。
 「男を守るためならば、私の命など惜しくない!」
 ヘルハウンドが言った。
 「大切なもんも命もテメェにくれてやるには惜しい!全部俺のもんだ!」

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○勘違い

 魔物に堕とされる前のレスカティエの話。
 大勢の人間で賑わう酒場に、突如主神の側近の大天使が現れた。

 「おい、人間ども!我が主にして万物の母たる偉大な主神様を侮辱するとは何事だ!」

 鋭い眼光と握りしめられた重厚な武器に威圧され、酒場の人間達は大慌てで平身低頭して謝り出した。

 「どうか命だけはお助けください!」
 「私共をお守りくださる主神様の悪口など畏れ多くて言えません!」
 「ここで話しているのは女房や娘に対する文句です!」

 人々が心の底から主神を侮辱している訳ではないと察すると、大天使は慈愛に満ち溢れた表情で武器を収めた。

 「そうかそうか、怖がらせて済まんかったな。次からは気をつけるが良い。オッチョコチョイだのワガママだのと聞けば主神様の事だと思ってしまうだろう。」

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〇アンケート 消毒マンドリルver

 町を歩いている魔物娘にアンケートをとりました。
 「お忙しい中すみません、先日魔王軍が教団国Aを攻め落とした事についてどう思われますか?」

 アントアラクネに聞いたら首をかしげて
 「“忙しい”ってなんですか?」

 氷の女王に聞いたら首をかしげて
 「“すみません”とはなんですか?」

 海和尚に聞いたら首をかしげて
 「“攻める”とはなんですか?」

 教国民に聞いたらビックリして
 「魔王軍が教団国Aを攻め落としたってどういう事ですか!?新聞じゃ教団の大勝利って書いてありましたよ!?」

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 〇セックス中の魔物をやめさせるには? 消毒マンドリルver

 刑部狸→「お客さんが来ていますよ。」
 ドラゴン→「王者たる者、手加減してやるのも礼儀です。」
 リリム→「お母様がお呼びですよ。」
 魔王様&魔王の夫→「健康クロス先生がお疲れのようですよ。」

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 ○神の怒り

 隣国の親魔物国と戦争していた教団国。
 物量、指揮力、作戦力…ありとあらゆる要素で不利な教団軍は追い詰められていた。

 「怯むなぁ!戦えー!」
 
 軍を指揮する将軍が、戦意を削がれている自軍を激励して喝を入れている。
 が、しかし1人だけ魔物に襲われる恐怖でイカれてしまった兵士が1人いた。
 
 「なんてこった畜生!クソッタレの主神めが!」
 「おい貴様!我らをお守りしてくださる主神様に対してなんという事をほざくか!恥を知れ!」
 
 兵士の無礼な態度に将軍は怒りをあらわにするが、兵士は全く怯まない。

 「将軍様!プライドも命も何もかも捧げて尽くしているというのに、ロクに救いの手を差し伸べない奴に従う義理なんてありませんよ!なんてこった畜生!クソッタレの主神めが!」
 「いい加減にせんか!お前のような無礼者には天罰が下…」

 突如天から鋭い稲妻が走り、イカれた兵士の横にいた将軍に直撃した。
 あまりにも衝撃的な出来事に、教団軍も魔王軍も戦闘をやめて呆然としていると空から神々しい主神の声が響いてきた。

 「なんてこった畜生!クソッタレめが!」

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 〇ドラゴンの死

 最初、ドラゴンは己を愛する。
 次に、ドラゴンはライバルを愛する。
 最後、男を愛するようになったドラゴンは死んだも同然か、もう既に死んでいる。

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 〇反抗期 消毒マンドリルver

 若い頃、親や目上の人に反抗したことはありますか?

 アルプ
 「パパにおやつを勝手に食べたと決めつけられて、つい「ふざけんな」と言ったっけ。」
 ワイバーン
 「母さんに竜騎士なんてお前には無理と言われたから、つい「ふざけんな」と言っちゃったわ。」
 オーガ
 「教官が無茶な訓練をさせてくるから、つい「ふざけんな」と言っちまったぜ。」
 魔王の夫 
 「主神が魔物を滅ぼせとうるさかったから、つい「ふざけんな」と言ってしまったよ。」

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〇実は・・・ 消毒マンドリルver

 とある砂漠の宮殿。3人のファラオが話し合っていた。

 ファラオB「ファラオA殿の国の城下町は素晴らしいです。遠い国から取り寄せられた様々な品に溢れていますね。」
 ファラオC「ロウソク一本すら買えない程貧しかったあそこがあんなに大きくなるとは……」
 ファラオA「実は私があの都市の復興を手伝ったのですよ。あと、少しばかり商売の知識も授けましたが、予想以上に大きくなってしまいました。」

 一同、クスクス。

 ファラオA「ファラオB殿の国の軍隊もかなりのものですね。ついこの間、軍国として有名な隣の反魔物国を一方的に蹂躙して攻め落としてしまうとは…」
 ファラオC「しかも異国の最新兵器を自国で生産して売り捌いているんですってね。」
 ファラオB「実はサンドウォーム一匹すら追い払えない程弱かったのですが、私が改革を施してここまで大きくしました。本当にここまで大きくするのには苦労したんです。まさしく血と汗の結晶ですね。」

 一同、笑い出す。

 ファラオB「しかし、いくら私の軍隊でもファラオC殿のモノには敵いませんね!」
 ファラオA「全くです。貴女の国の田舎町ですら私の城下町と同じくらいの規模なんですから。」
 ファラオC「実はあの国は私が一代で築き上げたものなのです。クワ一本とラクダ一頭で荒地を開拓した日々は忘れられません。とことん豊かになった現在でもまだ発展し足りないと思っていますね。」

 一同、大笑いしていると使用人のラミアが現れた。
 しかし、どこか様子が変だ。

 使用人ラミア「皆様の自慢話をお聞きしていましたが、本当に素晴らしい発展ぶりですね。私も今まで、待ち続けた甲斐があるというものです…」

 次の瞬間、ラミアは突如ファラオ達の喉笛に次々と食らいついた!
 実は彼女はアポピスで、虎視眈々と3人が治める国を乗っ取る機会をうかがっていたのだ!

 ファラオA「使用人、お前は何を言って…ぐわぁっ!?」
 ファラオB「何をする…ぐわぁっ!?」
 ファラオC「貴様…まさか…ぐわぁぁぁぁ!」

 一同、使用人のラミア…もとい正体を現したアポピスに噛まれて忠実な僕となってしまう。

 アポピス「ふふふ…実は、3人共大物になりそうだったから目をつけていたのよ。あたしの目に狂いは無かったみたいね!おーっほっほっほ!」

21/02/07 12:47更新 / 消毒マンドリル

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