14日昼前「奴の目覚め・後を追うもの」（超短め＆内容薄々）
「『魔法装備品目録：初心者装備から禁忌装備までこれ一冊でわかる！武器・防具・指輪のカテゴリ分け有り！』・・・か・・・カテゴリで本が別になってる上に、こんな分厚いのか・・・」
ベルンが手に取ったのは、表紙が古ぼけた広◯苑レベルに分厚い本で、背表紙には『魔法装備品目録〜指輪編〜』と書かれていた。
「見たとこ、旧魔物時代のもののようだな・・・発行年月が俺の生まれより前だが・・・もしかしたら俺の指輪について書かれてないか？」
ベルンは本棚を背もたれに座りこみ、ページをめくった。
開いてすぐに、なぜこんなに分厚いか理解する。中身は一つの指輪につき拡大された絵に１ページ、解説に１ページ、要は見開きでひとつの指輪について書かれているのだ。
「こりゃまたすげぇな・・・」
ベルンは、久しぶりの読書に、知らず知らず読みふけり始めた。
〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜
（一部の装備品の解説を以下に参入。『テメーの自己満設定なんかどーでもいい』って方は、『〜〜〜・〜〜〜』の区切り線までスクロールよろしくです）
『生命富みの指輪』
『レア度：★』
『扱い難度：★』
『装備条件：なし』
『自己生成も簡単な、魔術系初歩の初歩の指輪。
効果も簡単で、装備者の体力を一時的に増やす。
肉体強化の魔術の中で基本ではあり、いかなる者でも装備可能。
人間の最初の魔術者とされる、ローラン・エンメロイが魔物に対峙するために作成したのが最初であるとされている。
適当な指輪に魔術を施しただけなので、やり方を教わった弟子たちが自分のものを作成し、それが広まった。それ故に贋作も多く、効果はピンキリである。』
・・・・・・・・・・・・・・・
『力湧きの指輪』
『レア度：★★』
『扱い難度：★★』
『装備条件：魔力を有すること、体力に自信があること』
『装備するだけで筋力が上がる、聞こえはいい指輪。
しかし、装備している間魔力を吸い続ける。
さらに筋肉に無理な負担をかけるために体力も減ってしまう、使い時の難しい指輪。
様々な魔術指輪を作成したローランの弟子のひとりが作ったとされるのが最初とされており、それがいくつか複製されている。
ひ弱を気にしていた彼が己を鍛えるために作成したとされるが、体力をすり減らしてまで魔術で強化すべきものだっただろうか・・・？』
・・・・・・・・・・・・・・・
『残虐の指輪』
『レア度：★★★』
『扱い難度：★★』
『装備条件：精神に相当な自信があること、狂人であること』
『装備すると体力、筋力、俊敏、が跳ね上がる指輪。
魔術を使わぬ脳筋には素晴らしい指輪だが、代償も大きい。
装備者の精神を蝕み、あげくには狂人となってしまうことがある。
昔、魔物の下に下った戦士が装備していたとされる指輪。
魔物の下に下るなどという狂人にはうってつけの指輪である。
これをつけた者たちは、ことごとく聖職者たちの手で葬られたとされる。』
・・・・・・・・・・・・・・・
『重装騎士の指輪』
『レア度：★★★★』
『扱い難度：★★★★』
『装備条件：大いなる魔力を有すること、筋力に自信があること』
『装備した者には騎士の剣や魔物の牙はおろか、竜の業火にさえ耐えうる身体を身につける。
しかし、装備すると魔力を多いにすり減らし、さらに指輪の効力で、身体が岩のように重くなるという。
大昔、初代魔王四天王に一人で戦いを挑んだ英雄、騎士バベルを象った指輪。
彼は岩のように重い鎧と、竜の鱗で出来た大盾、人ほどの大きさなる大槌を持って、いかなる魔物をも屠ったという。
彼の最期は、初代魔王と激戦を交えたとされ、英雄としての結末を迎えたとされる。』
・・・・・・・・・・・・・・・
『神罰の指輪』
『レア度：★★★』
『扱い難度：★★★★★』
『装備条件：主神に仕える聖職者であること、大いなる魔力を有すること』
『装備した者の身体に大きな変化はないが、聖職魔法『神罰』が使えるようになる。
ただし、装備した者の心が清く正しく、主神に身と心を捧げた者でなければ、『神罰』は其の者へ向くだろう。
一部の聖職者に、天使から与えられた指輪とされている。これを装備した者の代表として、二代目勇者を支えたゲーニット・ヒゥラーがあげられる。
彼は天使から得た力で魔物を神の名の下に裁き続けたが、たった一度、神に背き、魔物を逃がしたことから、神罰の雷に身を焦がしたとされる。』
・・・・・・・・・・・・・・・
（こんな感じ。要は指輪はステータス変動や魔術の使用条件になったりします。）
〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜
「うおぉ・・・読めば読むほど今じゃ発禁になりそうなワードばっか出てくる・・・今の書物じゃ、ここまで徹底的に魔物を殺すとかそんな類の発言しないもんな・・・」
１世代ほどずれ、旧魔物時代の書物でなければ書かれないであろう刺激的な表現に驚きながらも、ベルンは小さく落胆していた。
（・・・やっぱ、ないかなぁ・・・）
自分を困らせている指輪についてなかなか見つからなかったからだ。
最初に戻って目次を見るが、『二重人格の指輪』『呪われた指輪』など、書かれてるわけもなく・・・
「あーぁ、やっぱ無駄骨かな・・・」
諦めて本を閉じようか思案した時・・・
「・・・ん？『呪術関係の・・・指輪』？」
目次の最後の方、最後の十数ページのみの小さなカテゴリを見つける。ベルンは呪術など基礎もわからないのだが、ふとなんと気なしに、ページをめくってみた。
「・・・・・・えっ！！！！？」
すると、そのカテゴリ１つ目の指輪に、ベルンは仰天した。
挿絵の指輪は、ベルンがはめた、あの指輪にそっくりだったからである。
〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜
『魂縛りの指輪』
『レア度：★★★★★★』
『扱い難度：★★★★★』
『装備条件：特になし』
『いにしえから伝わる呪術において、魔物や人などの魂を中に封じ込める指輪。
しかし、この指輪は、中になにかしらの魂を封じ込めた後に装備すると、装備者の腕と同化し、中に封じたモノの力を自らに宿すことが可能とされているが、詳細は不明である。
呪術の武具の出典は曖昧で、呪術関係の装備には不明な点が多い。
この指輪に関しても、魔王が逆らった部下の力を吸収するために作ったとか、主神が魔物を封じるために作ったとか、はたまたどこかの高名な呪術師が呪術を極めるために作ったと諸説ある。
噂程度で曖昧だが、気を緩めると中にいるモノに操られるだとか、魔力が溜まると中のモノが復活するなど、様々な話がある』
〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜
ベルンはぞわりとした悪寒を身体で感じ、読んだ内容が頭の中で反芻されていた。
「俺の腕の・・・中に・・・何かが・・・いる？」
自分の腕を見ていたベルンは、さらにハッとした。
（校長先生・・・あの人にこのことを知らせるべきだ・・・俺の身体に何がいるのか、調べる手がかりになるだろ・・・ッ！）
その時。
『・・・ヤァレヤレ。メンドクサイコトニナッタナ。魔力ガ足リナサソウダガ、ヤッテミルカァ・・・』
そんな声が、ベルンには聞こえた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
［図書館ダンジョン、B1階］
（Level 10）
一方、ちょこっと時間が巻き戻って、ダンジョン１階では。
「・・・いーい？ベルンを見つけるまでは、仲良く、裏切りなしに、共闘するわよ？いいわね？」
「わかってますわよ、それくらい」
「貴女に言われなくたって・・・」
サティア、クラリア、成美の三人がダンジョンに挑もうとしていた。
「というかサティアさんが指揮をとってるのは、とても不安があるのだけど？と・て・も」
「・・・淫魔の方に同意」
「なんですってぇ？」
いきなり嘲笑まじりのクラリアの一言に成美が無表情で同意。そしてさっそくサティアが額に青筋を浮かべた。
「ここは、先々週の課外実習で評価Ａ＋を出した私が・・・」
「・・・どうせ周りに集った男たちが頑張っただけでしょ」
「・・・後ろで男たちを足蹴にしてるのが目に見えます」
「貴女たちが私をどぉ〜いう目で見てるのか、よぉ〜く分かりましたわ。このベルンくんにひっついてる害蛇と害虫が！」
「なんですってぇ！？」
「こんな我儘蛇と同じにしないで！」
「ンだとこのえんがちょ虫！」
「黙れ附子（ぶす）！」
「はっ、醜いお二方ですこと・・・」
「黙れビッチ！！！」
「煩い売女！！！」
「私はベルンくんの女ですわよ！！！」
『誰が誰の女だって！！！？』
驚きの、前言撤回まで１分足らずである。
いきなりお互いがお互いをけなし始めた後ろで、ロリがため息を吐いた。
「やれやれ・・・珍しい本が読めるやもしれぬと聞いて来たが、この三匹のお守りに時間がかかりそうじゃな・・・」
やれやれと肩をすくめるのは、バルフォスであった。後ろにはロックとワクスもいる。
「そんなばかなそんなばかなそんなばかなそんなばかなそんなばかなそんなばかなそんな・・・」
「大旦那様もこんな調子ですしー・・・なんか難航しそうですねー・・・」
「いざとなったら我の魔法でこの三匹を黙らせて行くとするか」
そして、バルフォスの雷魔法でサティアたちが気絶し、引きずられながらダンジョン探索を始めるのが、10分後になるのであった・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
［選択肢］
「皆さんお待ちかねぇ・・・今回の選択肢は、オレ様の行動だぜ？・・・さぁて、オレ様は何をしようとしたかな？ま、魔力によっちゃ失敗するがな・・・」
１、ベルンの意識を乗っ取ろうとした
（成功値：15、魔力＋1d10）
２、ベルンの記憶を消そうとした
（成功値：25、魔力＋2d10）
３、『復活』できるか試みた
（成功値：35、魔力＋3d10）
ベルンが手に取ったのは、表紙が古ぼけた広◯苑レベルに分厚い本で、背表紙には『魔法装備品目録〜指輪編〜』と書かれていた。
「見たとこ、旧魔物時代のもののようだな・・・発行年月が俺の生まれより前だが・・・もしかしたら俺の指輪について書かれてないか？」
ベルンは本棚を背もたれに座りこみ、ページをめくった。
開いてすぐに、なぜこんなに分厚いか理解する。中身は一つの指輪につき拡大された絵に１ページ、解説に１ページ、要は見開きでひとつの指輪について書かれているのだ。
「こりゃまたすげぇな・・・」
ベルンは、久しぶりの読書に、知らず知らず読みふけり始めた。
〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜
（一部の装備品の解説を以下に参入。『テメーの自己満設定なんかどーでもいい』って方は、『〜〜〜・〜〜〜』の区切り線までスクロールよろしくです）
『生命富みの指輪』
『レア度：★』
『扱い難度：★』
『装備条件：なし』
『自己生成も簡単な、魔術系初歩の初歩の指輪。
効果も簡単で、装備者の体力を一時的に増やす。
肉体強化の魔術の中で基本ではあり、いかなる者でも装備可能。
人間の最初の魔術者とされる、ローラン・エンメロイが魔物に対峙するために作成したのが最初であるとされている。
適当な指輪に魔術を施しただけなので、やり方を教わった弟子たちが自分のものを作成し、それが広まった。それ故に贋作も多く、効果はピンキリである。』
・・・・・・・・・・・・・・・
『力湧きの指輪』
『レア度：★★』
『扱い難度：★★』
『装備条件：魔力を有すること、体力に自信があること』
『装備するだけで筋力が上がる、聞こえはいい指輪。
しかし、装備している間魔力を吸い続ける。
さらに筋肉に無理な負担をかけるために体力も減ってしまう、使い時の難しい指輪。
様々な魔術指輪を作成したローランの弟子のひとりが作ったとされるのが最初とされており、それがいくつか複製されている。
ひ弱を気にしていた彼が己を鍛えるために作成したとされるが、体力をすり減らしてまで魔術で強化すべきものだっただろうか・・・？』
・・・・・・・・・・・・・・・
『残虐の指輪』
『レア度：★★★』
『扱い難度：★★』
『装備条件：精神に相当な自信があること、狂人であること』
『装備すると体力、筋力、俊敏、が跳ね上がる指輪。
魔術を使わぬ脳筋には素晴らしい指輪だが、代償も大きい。
装備者の精神を蝕み、あげくには狂人となってしまうことがある。
昔、魔物の下に下った戦士が装備していたとされる指輪。
魔物の下に下るなどという狂人にはうってつけの指輪である。
これをつけた者たちは、ことごとく聖職者たちの手で葬られたとされる。』
・・・・・・・・・・・・・・・
『重装騎士の指輪』
『レア度：★★★★』
『扱い難度：★★★★』
『装備条件：大いなる魔力を有すること、筋力に自信があること』
『装備した者には騎士の剣や魔物の牙はおろか、竜の業火にさえ耐えうる身体を身につける。
しかし、装備すると魔力を多いにすり減らし、さらに指輪の効力で、身体が岩のように重くなるという。
大昔、初代魔王四天王に一人で戦いを挑んだ英雄、騎士バベルを象った指輪。
彼は岩のように重い鎧と、竜の鱗で出来た大盾、人ほどの大きさなる大槌を持って、いかなる魔物をも屠ったという。
彼の最期は、初代魔王と激戦を交えたとされ、英雄としての結末を迎えたとされる。』
・・・・・・・・・・・・・・・
『神罰の指輪』
『レア度：★★★』
『扱い難度：★★★★★』
『装備条件：主神に仕える聖職者であること、大いなる魔力を有すること』
『装備した者の身体に大きな変化はないが、聖職魔法『神罰』が使えるようになる。
ただし、装備した者の心が清く正しく、主神に身と心を捧げた者でなければ、『神罰』は其の者へ向くだろう。
一部の聖職者に、天使から与えられた指輪とされている。これを装備した者の代表として、二代目勇者を支えたゲーニット・ヒゥラーがあげられる。
彼は天使から得た力で魔物を神の名の下に裁き続けたが、たった一度、神に背き、魔物を逃がしたことから、神罰の雷に身を焦がしたとされる。』
・・・・・・・・・・・・・・・
（こんな感じ。要は指輪はステータス変動や魔術の使用条件になったりします。）
〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜
「うおぉ・・・読めば読むほど今じゃ発禁になりそうなワードばっか出てくる・・・今の書物じゃ、ここまで徹底的に魔物を殺すとかそんな類の発言しないもんな・・・」
１世代ほどずれ、旧魔物時代の書物でなければ書かれないであろう刺激的な表現に驚きながらも、ベルンは小さく落胆していた。
（・・・やっぱ、ないかなぁ・・・）
自分を困らせている指輪についてなかなか見つからなかったからだ。
最初に戻って目次を見るが、『二重人格の指輪』『呪われた指輪』など、書かれてるわけもなく・・・
「あーぁ、やっぱ無駄骨かな・・・」
諦めて本を閉じようか思案した時・・・
「・・・ん？『呪術関係の・・・指輪』？」
目次の最後の方、最後の十数ページのみの小さなカテゴリを見つける。ベルンは呪術など基礎もわからないのだが、ふとなんと気なしに、ページをめくってみた。
「・・・・・・えっ！！！！？」
すると、そのカテゴリ１つ目の指輪に、ベルンは仰天した。
挿絵の指輪は、ベルンがはめた、あの指輪にそっくりだったからである。
〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜
『魂縛りの指輪』
『レア度：★★★★★★』
『扱い難度：★★★★★』
『装備条件：特になし』
『いにしえから伝わる呪術において、魔物や人などの魂を中に封じ込める指輪。
しかし、この指輪は、中になにかしらの魂を封じ込めた後に装備すると、装備者の腕と同化し、中に封じたモノの力を自らに宿すことが可能とされているが、詳細は不明である。
呪術の武具の出典は曖昧で、呪術関係の装備には不明な点が多い。
この指輪に関しても、魔王が逆らった部下の力を吸収するために作ったとか、主神が魔物を封じるために作ったとか、はたまたどこかの高名な呪術師が呪術を極めるために作ったと諸説ある。
噂程度で曖昧だが、気を緩めると中にいるモノに操られるだとか、魔力が溜まると中のモノが復活するなど、様々な話がある』
〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜
ベルンはぞわりとした悪寒を身体で感じ、読んだ内容が頭の中で反芻されていた。
「俺の腕の・・・中に・・・何かが・・・いる？」
自分の腕を見ていたベルンは、さらにハッとした。
（校長先生・・・あの人にこのことを知らせるべきだ・・・俺の身体に何がいるのか、調べる手がかりになるだろ・・・ッ！）
その時。
『・・・ヤァレヤレ。メンドクサイコトニナッタナ。魔力ガ足リナサソウダガ、ヤッテミルカァ・・・』
そんな声が、ベルンには聞こえた。
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［図書館ダンジョン、B1階］
（Level 10）
一方、ちょこっと時間が巻き戻って、ダンジョン１階では。
「・・・いーい？ベルンを見つけるまでは、仲良く、裏切りなしに、共闘するわよ？いいわね？」
「わかってますわよ、それくらい」
「貴女に言われなくたって・・・」
サティア、クラリア、成美の三人がダンジョンに挑もうとしていた。
「というかサティアさんが指揮をとってるのは、とても不安があるのだけど？と・て・も」
「・・・淫魔の方に同意」
「なんですってぇ？」
いきなり嘲笑まじりのクラリアの一言に成美が無表情で同意。そしてさっそくサティアが額に青筋を浮かべた。
「ここは、先々週の課外実習で評価Ａ＋を出した私が・・・」
「・・・どうせ周りに集った男たちが頑張っただけでしょ」
「・・・後ろで男たちを足蹴にしてるのが目に見えます」
「貴女たちが私をどぉ〜いう目で見てるのか、よぉ〜く分かりましたわ。このベルンくんにひっついてる害蛇と害虫が！」
「なんですってぇ！？」
「こんな我儘蛇と同じにしないで！」
「ンだとこのえんがちょ虫！」
「黙れ附子（ぶす）！」
「はっ、醜いお二方ですこと・・・」
「黙れビッチ！！！」
「煩い売女！！！」
「私はベルンくんの女ですわよ！！！」
『誰が誰の女だって！！！？』
驚きの、前言撤回まで１分足らずである。
いきなりお互いがお互いをけなし始めた後ろで、ロリがため息を吐いた。
「やれやれ・・・珍しい本が読めるやもしれぬと聞いて来たが、この三匹のお守りに時間がかかりそうじゃな・・・」
やれやれと肩をすくめるのは、バルフォスであった。後ろにはロックとワクスもいる。
「そんなばかなそんなばかなそんなばかなそんなばかなそんなばかなそんなばかなそんな・・・」
「大旦那様もこんな調子ですしー・・・なんか難航しそうですねー・・・」
「いざとなったら我の魔法でこの三匹を黙らせて行くとするか」
そして、バルフォスの雷魔法でサティアたちが気絶し、引きずられながらダンジョン探索を始めるのが、10分後になるのであった・・・
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［選択肢］
「皆さんお待ちかねぇ・・・今回の選択肢は、オレ様の行動だぜ？・・・さぁて、オレ様は何をしようとしたかな？ま、魔力によっちゃ失敗するがな・・・」
１、ベルンの意識を乗っ取ろうとした
（成功値：15、魔力＋1d10）
２、ベルンの記憶を消そうとした
（成功値：25、魔力＋2d10）
３、『復活』できるか試みた
（成功値：35、魔力＋3d10）
13/08/06 00:07更新 / ganota_Mk2
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