屍灰『嘆きのタナトス』
『先に言っておくが、私は人間が大嫌いだ。 ずるくて、弱くて、汚くて。平等になったかと思えばすぐに差が欲しくなる… この世で最も唾棄すべき動く肉塊… 不平等のもとに生まれついた彼らを今さら平等に取り扱おうなんてそれはそれは無益な事です。 多数決なんてもの、所詮は多数派による独裁です。少数意見は尊重されず、無視される。 真実が多数決と一致するとは限らない。自由な死を、さもなくば死を。 私はこちら側につき、形骸化された真実のために戦います。 まったく、人間ときたら何の生産性もないくせにほうっておくと、どんどん増えて… 消化器と生殖器に足がはえただけの下等な生物が何の信念も持たず、この地上にうじゃうじゃとのさばっているなんて笑えないジョーク以外のなにものでもない』 ―とある尼公― |
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