連載小説
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16日〜20日
・8月16日
『天気:晴れ→雨
 今日は町民総出で雨乞いが行われた。
 と言うのもここ数日、連日猛暑が続いている。ゴーレムである私は気温で言うところの1千度辺りまでは耐えることができるし、食料も精があればそれで十分である。作物が採れなくなろうとも生き残ることができるのだ。
 だが、人間と言うものはそうも行かないらしい。観察してみたところ、外気ではだいたい40度を過ぎると熱で命を失う人間も多く、また全体的に日常生活において行動に俊敏さが欠けるといった支障をきたす。また、水が干上がると水分を取る術がなくなり、作物を育てることもできなくなるというのだ。熱による身体的攻撃と栄養失調による生態的攻撃の両方から板ばさみされるという、まことに過酷な状況下に置かれるというわけだ。
 暑さを感じるわけでもなく、エルの精液を摂取してのうのうと生活している私にとって、暑さに苦しむ人間たちの辛さを理解し得ることはできないが、エルたち家族や町民たちの表情を見る限りいかに暑さと言うものが人間にとって《厳しい》ものなのかを考えさせられる。
 食糧も本格的な危機を迎えたそうなので、町民総出で雨乞いを行ったというわけだ。もちろん私も、エル、妹様、母様も赴いた。町の広場には大きな簡易式の社が組み立てられており、その中心を取り囲むように町民が座りながら集まっていた。(どうやらジパング方面の神事であるらしく、町民の体制は"セイザ"という座り方らしい)私たちも他の人々と同じような体制で集団の一部に加わり、これから始まる神事に向けて待ち構えていた。無論それまでの間は得にすることもなく暇な時間であったので、エルとの何気ない会話を楽しんだ。エルは私のことをどう思ってくれているのだろうか。唯のゴーレムなのか、それとも言葉にならないとても大切な何かなのか。私はそれを想像するだけで、内部器官が発熱しオーバーヒートしてしまいそうなほどであるのに、この思いを遂げてしまうと今までの関係に戻れないのかもしれないという非常に《厄介》な状態に陥っている。一方妹様と母様は、二人で内緒話をしているようで誰か人探しをしているようであった。妹様の視線がエルの方に向いていないことを内心好機と思っている私が最近は当たり前だと思い始めてきた。むしろこういう風にプログラムを書き換えてしまおうか。
 そうこうしている間に雨乞いが始まったらしく、中央の社から二つの影。魔女と河童の二人が現れ、辺りは一瞬騒然としたがすぐさま収まり二人を見届けることにした。ここは親魔物領であるからにして魔物娘がいることは格段珍しいことではない。親魔物領でないと今頃私も、妹様も町から追放させられてしまうことだろう。河童はジパングの伝統的な神事なのか珍妙な舞踊を踊りだし、魔女はと言うと空に向かって呪文を唱え始めた。河童の踊りに見とれていると何と言うことだろうか、雲ひとつない青空が徐々に分厚い灰色の雲に侵略されているではないか。これには私たちも、町民たちも言葉を失い一層力を入れ祷るばかりであった。エルは隣で「舞踊による祈祷エネルギーの変換を、力学変換魔術により自然エネルギーへと・・・」となにやら呟いていた。私は創られた当初の学問ならば完璧にインプットされているのだが、私が創り出された後の新しい学問は今の私には理解することができない。よってエルの呟いていることもそれらに関連したものなのだろうかと考えるしか他ならなかった。
 太陽が暗雲に覆われ空の明るみが失われたころ、ぽつり、ぽつりと水の雫が空から落ちてくるのが目に見えた。やがて雨粒の数が多くなりついには小雨、そしてザーザーと降りしきる大雨へと変化していった。大雨にも関わらず家の中へ戻る町民は誰一人とおらず、歓喜の叫び声が轟轟と響き渡る祭り状態に変化した。エルたちも嬉しそうであり、騒ぎの中に加わるエルたちを私は静かに見守っているだけであった。
 人間というものは、感情が著しく発達した生物である。前読んだ生物の学本に書かれていた内容であるがまさしくその通りだと実感した。嬉しさというのは、嬉しさを獲得するまでに辛ければ辛いほど獲得した嬉しさが大きくなるものである。感情とは面白いものだな。』 

・8月17日
『天気:雨
 今日は妹様がいなかった。何でも友人と3泊4日で旅行に行くのだという。と言うことは明日も明後日もいない確率があるというわけである。ふふっ。
 今日はアカデミーが休みということなので私は自分自身でも驚くほどの速度で業務を終わらせ、エルの工房へと向かった。エルと二人っきり。そのシチュエーションを今こうやって思い出すたびに内蔵メモリーがショートしそうであるほど、大事な時間であった。だが、まだ実行すべき時ではない。
 カラクリを作る予定は今日はなく、一緒にいるついでだと言うことでエルは私にとある本を見せてくれた。書斎の深層、まず人目につかないであろう奥底にその本はあった。分厚い紅色の本で所々のページが切れているところを見ると、相当年期の入った本であると言うことはすぐに理解できる。エル曰く、この本はエルの先祖が綴った書物だということで、この屋敷に移り住んだ時からあったものらしい。何日か前の日記で記録したがエルの家柄は富豪であり、それは先祖が残した資産が未だに使いきれないほどの量であるからであるらしい。その資産総額は今から子孫が10代先になっても一生遊んで暮らせるほどということなので、どれほど大量の資産が余っているかが伺える。
 エルはその本を覆っている埃を払い落とし、私に聞かせてくれた。
「ルーベリアの叡智ある大論理」
 随分とたいそうな日記のタイトルである。ちなみに余談であるがルーベリアとはエルの家系の初代ご先祖であるということだ。
 話を聞いて整理したところ、どうにもルーベリア氏もエルと同じく錬金術に携わっていたようで、様々な論文や実験の内容が乱雑された文章の中に書いてあった。「金を創造するにあたっての障害」「ホムンクルス倫理」「神族の祝福されし品々」「これからの錬金術学」等など。
 物事のパターン認識や複雑な計算は得意とする私であるが、理論的な話となるとお手上げ状態でありむしろ逆にエルの得意分野である。理論を考える感情がないといった方が正しいのか、私の計算では過程といったものが全て瞬時に終わらせてしまうので最終的な結果しか残らないのである。時に学問は結果よりも過程を重視する場合が存在する。そうエルは語っていた。
 分厚い本であったが殆どが論文で書き綴られており、私にはあまり意味のないものだった。ただ、私が少しばかり気になったのは本の最後の数ページ、わけのわからぬ暗号文だ。エルは規則性がまったくわからず解読できないと言っていたが、もちろん私にも解読することはできなかった。
 だが、何だろうか、この数ページの紙切れに恐ろしくも尊大で偉大な何かが隠されているような気がしてならかった。私はそのような《胸騒ぎ》を覚えるのであった。』

・8888888888888888888ががつ18日
『天…:くも…
 ………お………オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ…オ”オ”オ”……………アト一日……後…一日でえねるぎーが…切れる………
 今直ぐにでも…いますぐにでも……イマスグニデモッ……交わり汚れ乱れ搾り弄られ嬲り狂い踊りタイ………だが、まだだ…………ガマンダ……
 さい………こうにエネルギーが枯渇し…空になる寸前に………熱く芳香漂う…エルの精液を私の子宮タンクに…………………することで絶頂……………………だろう…
 ハハハハ早く明日にならナイだろうカ。ううううっっっええ”え”え”っえゅ”え”え”え”え我慢我慢我慢我慢我慢我慢我慢がまんがまんがまんがまんがまんガマンガマンガマンガマンガガガガガ私は正常。正常です。正常なんです。正常なんですってば。正常って言っているでしょう。正常だと何度言えばわかるのですが。正常だから私なのです。正常は誰なのか。正常を神の導きのために。正常それは真実。正常を信じて。正常に囚われるな。正常こそ狂気だ。正常は悪魔の定規である。正常の名の下に。正常は赤子。正常による電球。正常だからこその木星。正常。
私は正常。
私は正常。
私は正常。
私は正常。
私は正常。
私は正常。
私は正常。
私は正常。
私は正常。
私は正常。
私は正常。
てんきっきききききき:くも……り』

・8月19日
『天気:晴れ
 昨晩と比べ今日は私自身驚くほどに落ち着いている。まだエネルギー採取も済ませていない。なぜだろうか。もうすぐでエネルギーが危険域に達するというのにこの余裕は何なのだろう。
 今は夜も更けてきて、時計の短針は10時を指している。妹様は未だに友人と旅行中で屋敷の中にはおらず、母様も今日は珍しく早めに御就寝なさられた。エルはいつも通りカラクリをいじっているか本を読んでいるだろう。このような最高のコンディションがあるだろうか、いやないだろう。危惧していた妹様の外出が一番大きな点であり、今日という日は私の為に準備されたのではないだろうかと錯覚を覚えるほどだ。
 ふぅ……
 ふぅーー……
 いよいよもって私が興奮し胸高まってきているのが身に染みてわかる。人工心臓がはち切れんばかりに拍動し、今迄にないほど己の身体が渇き疼いているのがわかる。ここから部屋を出て廊下を渡り突き当りの部屋に行けばエルの部屋だ。だが、まだ。もう少し我慢してみよう。そうすれば現時点で感じ得る最上級の性感を感じることができるだろう。
 うっ…ふふ……
 ふぅっふっ……あっ…
 私の身体器官の復興率は役65%。100%までは程遠いがそれでも快感を得るには十分な値だろう。はたして性感とは一体どのようなものなのだろうか想起するほど期待が強くなる。
 ああ私の顔。唇。耳。髪。腰。太腿。指。乳房。そしてマンコ。ぐちょぐちょに濡れた変態ゴーレムの人工おマンコ。全てをエルに捧げたい。委ねたい。なぜなら私はエルのゴーレムだから。それ以外の何者でもないから。
 そしてエル。想像するだけで私のマンコが蠢き汁を滴らせる。唾液が垂れる。乳首が隆起する。そうよ、私はエルをこんなにも……こんなにも…?こんなにも何だって言うの。この……言葉にならないぽかぽかした胸の温かさ…そして締め付けられる苦しさ。こんなにも…こんなにも……
 私はこんなにも…………この思いは何!?……あっ……アアアッッ―――――バチバチバチッッ

ドン!バタン!

トットットットットットッ…………

トントン

「エル、今お時間宜しいですか」
「こんな遅くにどうした。まぁいい入っていいぞ」

キィ…パタン

「お布団で本を読んでいたのですね。お隣宜しいですか」
「ああ。別にかまわないが…何かあったのか」

ボフンッギッギッ

「…………………」
「お、おい?どうしたそんなに深刻なことなのか」

「………です……」
「ん?」

「………ックスです」
「クス?一体そりゃなん……」

「アアアアアアアアアアアア!!!!」
「えええええええええええええええええ!?」

バッ!ビリリリリリリ!

「エルぅ……私はもう我慢できませんっっ…セックスです。私はエルとセックスがしたくてたまらないのです。エルの大きくて逞しいペニスを私のいやらしいドロドロマンコに突っ込んで欲しいのです」
「お、俺のパジャマが紙くずみたいに!と言うかそれはエネルギー補充の為なんだよな?そうなんだよな!?」

「エネルギー補充でもそうでなくとももうどちらでもいいです!私はただセックスがしたいだけなんです!というかもうします!!」
「ちょ、まっ!そういうのは前もそうだけどよ、雰囲気ってのが大事じゃないか。そうだな、もうちょっとロマンティックにワインでも嗜みながら…んむっ!?」

ちゅぷ……っぽほっ
んぷっ………じゅるる
んちゅんちゅ…しゅるり…ッスーー

「ぷは♪ああっこれがキスの快感。前とはまったく別物…エルの味が口いっぱいに広がる。甘くて優しくてとろけるような素敵な感覚。これがキスの感覚なのね……」
「ユミル……お前本当にどうしたんだ。前と全然違う別者みたいじゃないか」

「そんなことは後にしてさぁ続けましょう?早くエルの濃厚精液が欲しくて悶えそうなのです」
「んむむむむ」

べろっん…ずぞぞ
くぷっ……ちゅっるちゅる

「あはあああ……♪甘美♪ディープキスってこんなに美味しいものだったのですね。こんなに気持ちのいい音出してドキドキします」
「そうらしいな。俺はお前の変化にビクビクしてるが」

ペキペキペキ
ゴトッ

「私も装甲は脱ぎました。見てくださいこの乳首、興奮して元気に立ってますよ♪まるでエルの立派なおちんぽみたいです♪さあこれでお互い裸ですね。」
「ふぅ……それしか道がないのなら順応するしかないか……俺だって男だ」

「初めからその気になってくれればよかったのですよ♪」
「そういうことにしておこうか……でないと俺の頭が追いつかん」

「アハァァ………見てくださいこのおっきなおチンポ。血管が浮き出て今にもはち切れそうですよ♪どくんどくんって…耳を澄ませば血流の音まで聞こえてきそうです」
「そんな解説せんでも俺のものなんだからわかってるって……あっ」

「ふふふ……まずはこーやってゆーーっくりしごくんですよね♪上に引っ張る時はカリ首が擦れるように、下に引っ張る時は皮が引き伸ばされるように。エルの好みなら私は何でも知ってますよ♪エルのゴーレムなんですもの」
「あっ……ああっう…おいやめ………ピンポイントすぎ……はっ…」

「ヤメマセンヨ。まだ始まったばっかりではありませんか。これからがもっと楽しい楽しいセックスの始まりなのです。精を堪能し謳歌しエルも私もたくさん気持ちよかったって思える……そんなセックスを楽しまなければなりません」
「だからって…うっ……お前少し……おかしい……あっああ」

「だいぶほぐれてきましたね。ではちょっとお口で失礼しますよ。あ、まだ出さないでくださいね、最初の一番濃いのは私の中に出してもらいますから♪」
「や、やめ……俺には刺激が強すぎ……はあああっっ!」

スッ
ちゅ…ずっずっずっ
ずぞっずぞっぞぞぞ
ずずずっぶっずず

「ほいひい……あっははい……へふ、ひほひひいへふは?
(おいしい……暖かい……エル、きもちいいですか)」
「くっ…はっぁつああ…なんだよ…前よかめちゃくちゃ上手すぎるじゃない…か…はっはッッ……どうなってるんだよ……」

ずぅぅぅずずずずっっ
ぐちょっっぐちゅゆゆ
ずるっ……ずぞぞっっぞ!

「ほーっほひほひひふはっへふははいへ♪
(もーっときもちよくなってくださいね)」
「そんなこと言ったって……先日まで童貞だっ……った俺が……うぐっっ……ガマンできるわけが……ふっうふぅっ……な……」

ずっっ………
ずぞっずぞっずぞっずぞっ!
くちゅっずろそぞぞっっぐちゅちゅちゅ!!

「はあはあ、ふひーほをはやへはひはよ♪あっ……おっひふはっはぁ♪
(さあさあ、スピードを速めましたよ♪あっ……おっきくなったぁ♪)」
「う……ぐぅぅううう!……あっ…まずい……出る…!うっ……ああああああ!!」

きゅぽん
ぎゅううううううう……ぐぐぐぐ

「ふぅ……危うく射精させてしまうところでした。危ない危ない。言いましたよね、最初の一番濃いのは私の中に注入するって……辛いかもしれませんが、耐えてくださいね♪溜めれば溜めるほど濃くて美味しいのが生産されるのですから♪」
「あ”あ”あ”うううごごごご……あ”ぁっっ…あ”あ”っっ……で、出てないだと……っっはぁっ!はぁっ…!辛い、辛過ぎる……」

「うふふ♪出したいのに出せなくてエルのおチンポもビクビク言ってる♪」
「ああったりまえだろう……がっ……射精をガマンすることが……どれだけ苦しいかお前にはわからん……ううっっ……というか手を離してくれ、痛い…」

「あっすみません!少し強く握り締め過ぎちゃいました。でも、こうでないと精液が漏れてしまうので……」
「もう大丈夫だ……だから早くどけて……うっ血しそうだ………」

「えっ、もう大丈夫なのですね!ではもう一度フェラチオの続きをいたします♪出しそうになったら言ってくださいね♪」
「いや、その大丈夫じゃなくてな……だからちがっ……はあぅ!!」

じゅるじゅるるりりり
ずぞっずぞ………ぞぞぞっっぞ
ごぷんごぷんっごぷっごっ
ちゅぷ………ちゅ

「あっははおおひふはっへひはあ♪はっひよりほおおひいい♪
(あっまた大きくなってきたあ♪さっきよりも大きい♪)」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

「えうもひもひよはほうへふへ♪わはひほはんははほほはひはふはっへひはひは……
(エルも気持ちよさそうですね♪私もなんだか物足りなくなってきました……)」
「あっがっっ…だめだっさっきまでのがっっ蓄積されっって…もう………出…!!」

ガッ!
ぎりぎりぎりぎりぎり

「ふぅ♪危機一髪ですね♪」
「ぜひゅーっぜひゅーっ……ああぅ………は、破裂しそうだ……」

「おチンポを咥えるだけでもこんなにも素敵な感覚に襲われる。前の私ではこのような反応は考えられなかったでしょう。とても……とても興味が沸いてきました。そのおチンポ…エルの雄雄しきペニスを私のぐちょぐちょで汁吹き出るマンコに貫いたとしたならば、どのような感覚に囚われるのでしょうか……ゴクリ…」
「ううっぅ…くそ……こんなにも射精を耐えるのは初めてだ…言っておくが今の俺がユミル…お前の中に入れたらすぐに出てしまうぞ…」

「ふっう……今胸の高鳴りは観測史上最高です。この鼓動は紛れもなくセックス、エネルギー採取ではなく生命の営みとしてのセックスへ対する期待と憧れの象徴なのです。未知の快感へ一歩踏み出す最終段階なのです」
「……………」

「以前のセックスはセックスではありませんでした。いわば唯のエネルギー補充。私は気が付いてしまいました、私が行いたかったのはあれではないと。やはり私もゴーレム、魔物娘です。私が欲しいのは、快楽………それでした」
「……………」

「だからエル、お願いです。今の私には主従関係と男女関係というものが曖昧になっています。ですからどうか、私を、ユミルを今夜だけでもいいですから女にさせてください」
「……………………随分と達者な口を利くようになったなユミル。」

「エ……ル…」
「まったく……俺はお前のこの屋敷に連れてきたときから、お前のことはゴーレムとして、従者として、そして一人の女性として見てきたんだぞ。お前がどう感じようとも俺は少なくとも今の今までそうやってお前のことを見てきた。そしてそれはこれからもずっと変わらないと思う」

「エルぅ………」
「だけど俺は思い違いをしていたようだ。ユミル。お前は俺が思っている以上に立派で頼りがいあって可愛い、誇り高いゴーレムだ。魔物娘と人間という壁を通り越えて、お前と言う存在は俺にとって大切なものなんだよ」

「う……ううっっ……」
「寂しくなったら独りにならなければいい、それが女ってものだろう。セックスがしたくなったらすればいい、それが魔物娘ってものだろう?お前がそんなに深刻に悩む原因はわからないが、主人はいつでも従者の相談は乗ってやるよ」

「うっ……うわああああああん!エルぅぅぅぅ!!♪♪」
「ま、もっぱら俺のほうが相談したい気分なんだがな……おっとそんなに大声で泣くなよ、母さんが起きてしまう」

ドンッ
ドサッ

「ひぐっ…えぐっ……だって、だって……う…うわあああん!!」
「泣くのはいいけどよ……泣きながら俺を突き飛ばして馬乗りになるのはどうなんだ?」

「えぐっ…えぐっ♪エルっ♪エルゥ♪エルッ♪♪もう私は我慢できません、このまま入れてしまいます♪」
「……ここで拒否するほうが主人失格ってもんだ。いいぞ、ただしゆっくりだ。ゆっっっくりだぞ……」

「はいぃ♪♪ああ、見てくださいエル♪私のドロドロネトネトしたおマンコが、今か今かと待ちわびていますよ♪ヒクついて指で広げるだけで汁が漏れてきます♪」
「ああ……なんていうかエロスを感じさせるな。あっ亀頭が触れたぞ…すごく不思議な感覚だ…以前とはまったく別のもののようだ」


「ああああ……エルのパンパンに腫れた亀頭が私のクリトリスを引っ掻き回しています…♪どろっとしてぐるぐるして……それじゃあ…先っぽだけ入れます…ね♪」
「…………んぐ!?あっ………かっ…なんだこれはっ!全身が痺れるような電撃が!?」

じゅぷ……つつー

「はあああうういいいい♪♪♪しゅごいぃぃ♪亀頭だけでこんなに気持ちいいのぉ♪エルの脈がどくんどくんって伝わってくる……」
「んぎぎぎぎ………これは…亀頭だけでこの感覚…すまん、挿入した瞬間に俺は射精してしまいそうだ」

「あふうっ……わたしもそろそろエネルギーが切れそうだから…ね♪このまま一気に入れちゃおっか♪」
「いいのか?俺は多分先に果てるぞ」

「大丈夫♪きっと私も入れた瞬間にイっちゃいそうだから♪準備はいーい?」
「………ん」

「じゃあカウントしていれちゃうよ♪3・2・1・それ!!!♪♪」

じゅるるっずどん!!!

「          」
「             」

「                       」
「                」 

びゅ……びゅるるるる!!
どぷんどぷんっ…るっびゅるる
びゅっ…びゅっ…びゅっっ!!!

「             」
「ウウウウウウウウウッッッ!!はっはっひゅっひゅーぜーひゅーぜひゅー!!うごごごぐぐぐうああああああっっ!!止まらない!射精が止まらん!!!」

「           」
「なんだこれは!?まるで搾乳されているかのような勢いで締め付っ……け……はっあぁはぁっ……くぅ…膣が、膣が水性生物のようだ……絡み付いてどろどろで離れようとしない……というか…ユミル……?」

「             」
「おまっ…痙攣して白眼向いてやがる、失神してるのか……ってか失神しててもこの締め付けッッ………これは本格的にまずいな……もう元気になってきやがった」

「……………んんんんんんんあああん!!♪♪♪♪♪♪」
「!?!?」

「あぅ♪イイ♪これしゅごっ……♪子宮が転がってるみたぁい♪♪モット♪あああっっ♪あっ……またイっく……イちゃううん!!♪あああああっっ!!」
「はうぅっ!!しめ……つけがヤバ……俺もまた出……うああっ!!」

「もっと足りない♪♪全然たりなぁい♪エルのどろっどろで真っ白なザーメンいっぱい注いでえ♪♪♪私の!おマンコの奥に!びゅびゅーっといっぱい頂戴!!♪♪」
「言われなくても……そのつもりだっっ」

どくん!!
どっどっどっど……
びゅるっ……びゅ…びゅっ…っ

「イイイイイイイ♪♪♪この熱くてどろっとした感じ♪あんっ、ふぅっふっ♪最高ですぅ♪びくんびくん脈打ってしゅごいれすよ♪エルの子種汁がたっぷり補充されていくのがわかります♪とても濃厚で甘美で以前のものとはわけがちがいます♪あっ、ダメッ!!またイっ……はあんっ!!」
「それ以上イか……ないでくれ……うはあっ!!お前がイく度に…締め付けが強くなって…………き…気持ちよすぎる……!脳髄が融けそ…」

「あうぅぅぅ……まだデスヨ♪まだ夜は長いのです♪夕飯には媚薬を混ぜておきましたし、心配することはありませんッッ♪♪さあ、もっと従者であるユミルに我慢しないでたっくさん……んぅ♪注いでっ……あんっ、ああっ!ください…ね♪」
「お前……何勝手なことして……あああああそれ以上腰を速めるなっ!膣のヒダ一つ一つが…蛭みたいに俺のモノに吸い付いて…絡み付いて……うぐっ!!」

「はっはっ……んくぅ…♪エルの好きなところはデータに基づいて完璧に……把握してます♪♪ですからもっといっぱい……楽しみましょうね♪♪妹様になんか負けてられませんもの♪う……んっ……イイっ♪」
「妹様……?はっ!まさかお前……見ていたのかっ!?」

「はいぃ♪全て見させていただきましたよ♪エル、気持ちよさそうな顔してましたものねぇ♪♪くすっ、エルのものはエルのもの。私のものもエルのもの。ですから、私はエルに慰めを貰わなければならないのです♪妹様が外出していてとても助かりましたようふふふ♪」
「あ、アレはだな……ちゃんとしたわけがあって……ああああうううっ!おま……これ以上速く……した……あっ!!!」

どぷっ!!
どっぷびゅる……どどどどどど
びゅく、びゅっきゅ…ぐちゅずっちゅ…びゅるるるる

「痺れる……蕩ける……惚ける……エルのミルク、最高です…♪これで何回目でしょうかね♪まぁいいですまだまだ出させますよ♪♪」
「…………はっあ…はっはっ……息が……続かなっ………」

「エルが悪いのですよ。私に内緒で妹様とセックスしていたのですから」
「だっ…からアレにはちゃんとした……理由が……」

「言い訳なんてエルらしくありませんよ。夜は長いのです♪エルも素直になった方がすっきりして気持ちよくできますよ♪あ、そうそう今日母様の枕を新品に変えておきましたね。ワーシープ製の素敵な枕です♪きっと今頃深い眠りに陥っているでしょうね♪大声出してもいいですよ?」
「さっ…策士!お前はつくづく優秀なゴーレムだ……ああああこれ以上はもう俺も出ないぞっ……一日に生産される精子の量ってのは決まっているんだっ………俺はもうとっくに生産量を超えてしまっている…」

「ああ大丈夫です♪もうエネルギーはほぼ100%補充されましたから♪」
「え……っでは何故続けるっ」

「くすっ♪さっきも言いましたよね、妹様には負けませんって。私のセックスはエネルギー補充が主です。しかし妹様は違う。妹様はサキュバスでありますから、セックスの目的など本能でしかありません。ですから、私が妹様に打ち勝つには私も魔物娘としての本能でセックスをするしかないのです♪♪そう答えを導きました♪」
「その答えは間違っているとしか思えない……ぞ……だから俺の言い分も聞いてくれと………うあああっっ!!!」

「ほらっ♪ほらっ♪ズボズボ言ってますよ♪♪私のおマンコがいやらしい音を立ててエルの精液を啜っている音です♪貪っている音です♪むしろもう精液は必要ありません、あっ……イイっ!!快楽を!!身が燃え尽きるほど絶頂する快楽を私にっ!!!」
「ぐううううううう!!!…………もう……ダメだ…魔物娘にセックスで抵抗しようという考えは……通用しな……いあぐっ!!これ以上は俺が枯渇……しそう…だ」

「あっ……来てます♪キテマスぅっ♪身体の奥からオルガスムスの瀑布が押し寄せてきてる……ようで……きゅう♪おマンコが切なく泣いています……渇望しています……ああっイく……いくぅ!!♪♪」
「………もう、無理だ。今日は成すがままにされよう………俺もイくっぞ………出るっ……はっ!!!!」




「イくううううううぅぅぅぅぅぅ!♪!♪!♪!♪!♪!」
「う、うああああああああああぁぁぁっっっっ!!!!!」

どくっ!どくっ!ドクン!!
じゅるーるるっ……るっるっるる
ぶびゅる!びゅくっ……ぶぶぶ
びゅるるるるるるる……………………』

・8月20日
『天気:曇り
 何ということだ。私は………音声日記をつけたまま、セックスしていた。恥ずかしいことこの上なく、消えてしまいたい。昨晩、私は私でなかった。私の中に眠る、理性の中に閉じ込められた魔性の色欲が曝け出たのが昨晩の私であり、初めて身を襲う快楽に押し負けてしまい制御が利かなくなってしまった。それ故の結果であろう。
 早朝、エルのベッドで起床した私はエルを起こし昨晩の行為を詫びた。妹様に対抗意識を持っていたとしても流石にあれはやりすぎてしまった感であることは否めない。エルは半ば諦めかけた様子で認めてくれたが、やはり命令違反という罰は免れることはなかった。次のエネルギー補充、いやセックスの時はちゃんとした前準備を用意してから行うようにとのことであった。エルはシチュエーションというものを大事にするようである。
 それにしても、セックスというものがあれほどまでに快楽であるとは、私は身をもって知ることになった。なるほど、人を堕落させる程の快楽とは如何ほどのものかと思っていたが、危うく私自らが堕落しそうになりかけたところである。身の内から湧き出る快楽という名の波は満潮干潮を繰り返し、執拗に焦らし、徐々に追い詰めていくのだろう。それに葛藤するのが人間であり、エルフでありエンジェルでありそういった類の者たちなのであろう。そして快楽に身を任せてしまうのがそれ以外の多くの魔物娘たちということになる。私もどちらかというとセックスは賛成だ。きっとあれ意外に気持ちのいいことなど、この世には存在しないのかもしれない、そう思わざるを得ないほどセックスの快楽というものは偉大であった。
 それと、私はとても大きな思い違いをしていた。先日のエルと妹様のセックスのことだ。私はてっきり兄と妹の禁じられた近親相姦とばかり思っていたがそうではなかった。実は妹様には別に想い人がいたのだ。妹様は友人と旅行に行くといっていたが、じつはその友人、友人ではなく男であった。人間の男とサキュバスの二人きり旅行が何を意味するかはすぐに想像がつくであろう。男を我が物にし、快楽付けにしてインキュバスに少しでも近づけさせようという妹様の思惑がありありと浮かんでくる。では何故、あの日エルとセックスしていたのか。それはエル曰く、妹様はなにかと予習したがる癖があるらしく、エルとのセックスもその男の友人との本番に控えての予習であったというのだ。もちろんエルは否定した。だが、生身の人間の男がサキュバスの魅惑の魔術に適う術がなく、なおかつ魔術で手足を拘束されてしまったのだから仕方がないといえば仕方がない。
 結局私は、自分が勝手に考えた勘違いで勝手に妹様を宿敵にし、勝手にエルとのセックスを理由付け、挙句の果てにセックスの気持ちよさというものを知ってしまった。妹様、エル共にとても悪いことをしたと思っている。妹様が帰ってきたら誤ろう。妹様は何が何だかさっぱりわからないと思うだろうが、とりあえず私は誤らなければならないと思う。直感だ。
 セックスの快楽は私にとって無駄なのかも知れないし、大切なものなのかもしれない。エネルギー採取の面で考えれば確かに邪魔である。だがしかし、快楽を味わい、相手にも伝させることにより、より多量の精液が採取できることも確認済みである。今の私には本当に必要か否かはっきりと決めることができない。ただ一つ、確信したことは快楽は気持ちのいいものである。それだけもで理解することができたので、結果としては上々だ。
 それと最後に、何故だか最近頭痛がするようになってきた。そうだ、あの本…エルの先祖が綴ったあの本を見てからというもの私のメモリーには本来記録されていない頭痛という症状が現れるようになってきた。あの本…やはりもう少し調べて見る必要があるようだ。もしかすると…もしかするとだが、私の出生に関する何かが綴られているのかもしれない…そうメモリーが疼くのであった。』
11/08/30 23:13更新 / ゆず胡椒
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■作者メッセージ
もうすぐで大学が始まってしまうので急いで勉強を再開しているゆず胡椒です。

久しぶりのエロは台詞と効果音のみで挑戦してみましたが、やはり難しいですね。己の欲望のままに書きなぐったおかげで内容がぺらっぺらになってしまった感があります。
前回を読んでヤンデレかと思ったアナタ!ヤンデレ成分はあまり含まれておりませんのであしからず…

物語りもようやっと後半戦になってまいりましたが、ここまで読んでくださった方に大感謝と同時にご期待させていただきますよううんぬんかんぬん……

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まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33