既婚者と未婚者のじゅーんぶらいど
(うわー、すごく幸せそうな顔だなぁ。って当たり前だけど)
目の前にまぶしく照らされるのは、スポットライトに当てられた新郎新婦。
見ている俺自身までもが幸せである。
それもそのはず、純白のタキシードを纏った、きりっとした笑顔が特徴の新郎は俺の大学時代の後輩の水那月だ。
今では俺と同じく社会人として、とある中流企業で頑張っていると言う話をよく聞く。
そんな彼は身長が低く、物静かだが、顔がそこそこよく、とても真面目で気配りが上手な、いい性格をしてる奴だ。
その性格の良さを見つけることができたらしく、真っ白いタキシードを着こなしている彼の隣は目に優しい紫陽花色のウェディングドレスを身につけた新婦のセイレーンが涙を溜めながらも彼に微笑んでいた。
陽気で派手好きなセイレーンに似合わず、今は清純さが全面に出ており、これはこれでかわいく、美しい。
そう、彼らは今結婚式を挙げているのだ。
親しい人の結婚式を見るのも、祝福するのもごくごく当たり前のことで、一代イベントという話でもあるが。
「うわぁ、見てるこっちがうらやましいなぁ」
ふと、隣で愚痴っぽい呟きが聞こえた。
「・・・あゆ、それは愚痴か」
「ちがうって、本当に羨ましいんだってば」
赤いパーティドレスを着た、少し濃い化粧を施している「人間」のあゆは心外だと言わんばかりに頬を膨らませて怒った。
見た目に違わず、風俗というお仕事をこなしている(知ったのはつい今日の話だ)彼女だが、これでも高校時代ではグループでだべっていた仲良しグループの一人なのだ。
そして、目の前にいる新郎もその仲良しメンバーの中に入っている。
新婦の方は面識がないのだが、あゆはどうやら別のところで知り合ったバンド仲間だという話だ。全く世間は狭いものだと痛感する。
魔物娘が当たり前のように人と共に日常を過ごす今の社会において、彼女のような人間の女性が風俗で働くと言うことはなかなか貴重であるらしく、金稼ぎがいいという話だ。
だが、そのお金は彼女の人間としてのあらゆる「日常にあるもの」を犠牲にして得られるものであり、結婚もその犠牲としている為、あきらめているようでもある。
「あのね、ユノンちゃんと違ってあたしは結婚なんかとてもじゃ叶わないから・・・すごく羨ましいわけよ」
そう彼女はため息をつき、ユノンという名の、新婦のセイレーンを見ながら冷えた水を一口飲んだ。
彼女自身、そろそろ普通の生活をしようと、風俗嬢を辞める一歩手前まできているが、職業柄上、浪費癖が治らないらしく、辞めるに辞められないと言う話らしい。
その上、結婚しようにも風俗嬢という肩書きを持っているため、相手が見つからないと言う。
「八太守、あんたもあの方と結婚してるでしょ。私も魔物娘になった方がいいのかねー」
あゆはいまの雰囲気と相反するほど落ち込んでしまっていた。
「あー・・・、なんかすまないな」
あゆの様子を見て、なんだか複雑な気持ちになった。
八太守(はたかみ)こと俺は水那月よりも早い、既婚者だ。
俺が結婚したときもあゆは来てくれて祝福してくれたが、その当時は彼女がどんな仕事をしてたのか把握できてなかったため、今更ながら申し訳なく感じる。
「ううん、気にしないで。まぁ、これはあたしが選んだみちだから―――」
「―――それでは新郎新婦に誓いの宣言を行いますので、皆様お静かにお願いします」
おっと、いつのまにやら進行が進んでいたらしく、司会者が注意を促していた。
その声に気が付いたのか、気にしていなかった、ざわめきや談笑の声が急に無くなり、時間が止まったかのような静けさが場を支配していた。
「―――水那月殿。これから先ナニがあっても、貴方は伴侶を愛し、寄り添い、激しく営み、堕落していくことを誓いますか」
神父、もとい、神母を担っているダークプリーストが慈しむように誓いの確認をとった。
いくつかおかしい部分はあるが。
「堕落以外、誓います」
まじめな顔で堕落することは誓わなかった後輩を見て、思わず笑いそうになったのは内緒だ。あっ、ダークプリーストが小さく舌を打ちやがってる。
「・・・ユノン殿、貴女は夫のみを愛し、夫のためにあらゆる事を尽くし、夫を堕落させることを誓いますか」
・・・おい、懲りてないばかりか、今度は新婦に誓わせるつもりか。
「はいっ・・・全て、誓いますっ!夫のためならっ♪」
高らかにオナニーして歌うように、彼女は誓った。
流石魔物娘。ブレてねーぜ。
水那月、激しくドンマイ。
「そ、それではあぁっ!新郎新婦はぁっ、誓いに倣ってぇっ、あぁんっ、愛のキスをおぉぉんっ!❤」
神母は股を弄くりながら宣言し、イッた。
セイレーンの魔声に当てられたとはいえ、台無しである。
しかし、その魔声に当てられたのは彼女だけではない。
俺も、いや、式場にいるほぼ全員に影響が出た。
言うまでもないが、悪い方向で。
「ぐっ・・・俺の業物が犯れとうるさく疼きやがる・・・っ、くそっ、鎮まれっ、俺の業物よ・・・っ!」
妙に芝居がかった口調になっているが、本当に疼いているのだ。
言い忘れたが、俺はこれでもれっきとしたインキュバスだ。
人間だった時以上に魔力が体内に満ちているため、魔物娘の魔力にとても影響されやすい。
えぇ、あんなのを聞かされちゃぁ、妻持ちとはいえヤりたいですとも。
それでもなお、我慢をして理性を保ちながら、周りを見てみると―――それはもうとてもすばらしい凄惨な光景が広がっていた。
「ひーっ、くるなっ、くるんじゃない!俺はまだ独身でいたいんだ・・・アッー!!!」
「やぁっ、こんな人前でアソコいじらないでぇっ!!❤」
「あっ、しゅごいおっきぃのがはいってきてりゅうぅ❤❤」
「あぁんっ❤あなたも一緒にシようよ♪みんなで気持ちよくなろうよ♪」
「うおぉぉっ、結婚を祝って、ここでハラませてやるっ!!!」
―――おおぅ、激しい。
結婚式場というモンスターハウスに迷い込んだ結果、見事にギルタブリルに襲われた独身貴族。
口では拒絶しながらも腰をうねらせ誘っているエルフ。
お父さんらしき男の逸物を痛がる様子もなく受け入れる娘らしきダンピールの幼女。
夫のいない魔物娘を次々と触手で引き寄せて、夫らしき男と交わらせているローパー。
そんな混沌とした空間で子作りに励む、ある意味命知らずな人間同士の夫婦。
新婦の一声を聞いただけでごらんの有様である。
さらに言い忘れたが、今会場内にいるのは20人とか、俺と妻が結婚した時のような小規模でささやかな結婚式ではない。
周りには人、人、人、魔物、魔物、魔物、魔物―――ぱっと見ただけでも1000人は軽く越えている。そのうちの約6、7割が魔物娘と言うのを忘れてはいけない。
確かに、水那月は俺と比べると人脈が広い方で、色々と顔が利くお坊っちゃんなタイプだが、それでもこれだけの来場者は到底来ない。
ならば、この人の多さは一体何なのか。
ここで、新婦の方に理由があると考えた貴方は立派なセイレーンの婿候補。
そう、ここに足を運んだ来場者のほとんどは彼女の声目当てであるのだ。
とは言っても、彼女はアイドルでも無ければ歌手でも声優でも無い。
後輩の話を聞く限りでは作詞家をやっているという、いわゆる裏方的な仕事をこなしている。
もっとも、その詞に惹かれたファンらしき者もいるが。
だがそれを差し置いても、彼女の声は恐ろしくも魅力的魔力が宿っている。
ぼっちや独身がその声を耳にしたならば、自然と魅力的な好みの相手が惹かれあい、その場で恋人が成立する。
夫婦やリア充がその声を耳にしたならば、より激しく、より気持ちよく、開放的になって愛し合えるのだ。
主役の新郎新婦は、大観衆の前でうしろやぐら―――いわゆる立ちバックで気の早過ぎる子作りを励んでいた。
「ひゃんっ♪みなつきぃっ♪愛してるっ♪愛してるぅっ♪」
ぱちゅっ、ぬちゅっと、手之流の粘質感のあるビートに併せて、歌声に聞こえてしまう喘ぎ声がマイクから大型スピーカーへ通じてただ漏れて響き、聞いているだけで射精してしまいそうだ。
ここまでくると俺も理性が残っていても身体の制御がきかなくなっている。
挿れたい、出したい、犯したい、膣出したい、俺の物にさせたい。
頭の中でぐるぐる駆け巡る欲望の標的になったのは、隣で自慰にふけるあゆだった。
「・・・すまんっ、あゆぅっ!!」
「くぅんっ❤ふぁっ❤・・・きゃあ!?」
彼女の座っていた椅子をどかし、新郎新婦と同じ立ちバックで、今にもはちきれんばかりの業物を無理矢理挿入させた。
「い"っ・・・!?や"ぁっ、はい"らな"・・・ーーーーっ"!!!!❤❤❤」
幾度も挿入さられたであろう彼女の少し黒ずんだ恥部はどうやら俺の業物の味を知らないようだ。
「うぉっ、すっげぇきつっ・・・うぉぉっ!」
馬並みではないが、人間の男よりも倍以上に堅いっ!太いっ!そして長いっ!業物は激しい摩擦を起こしながらも彼女の子宮まで侵入し、ゴツンッと穿った。
「あ"っ、い"だっ、い"だい”っ!でも"っ!ーー!!!❤❤❤」
おなかに俺の業物がぼっこりと浮かばせ、目、鼻、口、恥部からあらゆる汁を垂れ流し、苦痛を感じながらもすぐに快楽でいっぱいになった彼女は断末魔のような声を上げ、あっと言う間に思考する力をなくした。
いや、正確にいうと、失くさせてやっている。
彼女の生き様を聞いて放っておくわけには行かなかったからだ。
お前はなぜ風俗嬢という、どうしてそんな辛い生活を選んだのだ。
そこまでして人としての人生を歩みたいのか。
もう、そんな過去のことは忘れろ。
そんなつまらない人生なんかなくしてしまえ。
俺はインキュバスだ。
お前の人としての人生を終わらせる事ができる。
そして、後の人生は俺が創ってやる。
だから、お前は俺が創った、新しい人生で幸せになれ。
彼女の苦悩を今まで気づかなかった、せめての償いに。
彼女の子宮を精液で満たしてやった。
その白濁の熱は彼女の子宮にはこびる苦悩、肩書き、ありとあらゆる負の想いを溶かし、浄化させ、満たしてゆく。
その白濁は魔物化にさせるのに十分な魔力を秘め、やがて彼女の体中に魔力を駆け巡らせた。
強姦そのものではあるが、俺が彼女を変えさせるのはこれしかないと思ったからだ。
新郎新婦が結婚式を挙げたその日、あゆは人としての人生が終わった。
その代わりとして、魔性の身体へ変貌したサキュバスとなり、俺の嫁の一人として加わった。
―――その夜遅く。
辺りがすっかり暗くなったが、相変わらずあちこちで矯声があちこち聞こえるあたり、まだまだ活気がある住宅街の中にあるマイホームにたどり着いた。
あれから彼女の魔力が満たされるまで、ひたすら中出しをしたものだから、彼女が満足したのは式が終わって一時間がすぎた後の深夜12時だった。
しかし、その甲斐があったのか、あゆは妻にも負けない美貌と魔力を持ち合わせていた。
くすんだ茶髪から闇を思わせる黒紫のつやつやとした髪へ、沈んだ鳶色の瞳が輝きを放った群青色へ、それなりに痩せていたがハリの無かった身体は痩せ型はそのままにハリと艶がいっそう増し、実りの乏しかった胸も弾むほど成長し、ヤリマンの刻印を押された証でもある黒ずんでいた乳首や恥部も清純さ溢れる処女のような綺麗な桜色へ変わり、きつめの香水で誤魔化していた雄の臭いもどんな香水よりもよい、爽やかさとやらしさを併せ持つ甘い匂いを漂わせていた。
その上で彼女は元が風俗嬢であり、性技は言うまでもない。
これからの夜を思うだけで業物が疼いて仕方ない。
さて、そんな彼女を連れてきて、これだけ遅く帰ってきたのだからきっと怒っているに違いない。
まぁ、このまま朝まで待つのも流石にしんどいので、玄関の戸を開けてみると。
「お帰りなさい、アナタ。こんなに遅く・・・あら、そちらの方は?」
妻が居間から上半身だけをひょっこり出して迎えてくれた。
寂しそうな表情だったが、あゆをみるなり、何やら気になるような表情を浮かべた。
「あっ、マリィさん、お久しぶりです。盛悟に魔物にされちゃいました、元人間の、あゆです」
俺の妻であるマリィに、あゆは気まずそうに挨拶をした。
純潔の象徴であるユニコーンと結婚しているため、彼女にとって関係が不味くなるのでは、と魔物娘なりに困惑しているのだ。
だが。
「―――あら、お久しぶりね♪あゆちゃん、とても素敵にしてもらってるじゃない♪」
しかし、あゆの予想とは間逆に、マリィは我が身の様にみやこの変貌ぶりを喜び、祝福してくれた。
「あれ、マリィさん、貴方は純潔を守ってるんじゃ―――」
予想外の反応らしく、あゆは面食らっていた。
「―――ところがどっこい、今は不貞をよしとする、バイコーンになっているんだよな、これが」
俺がタネを明かすとあゆは「あー、なるほどぉ♪」と納得し、安心したのか喜んだ。
ちなみに妻がバイコーンになったのは他ならぬ俺が原因である。
当時ユニコーンだった妻と結婚して、幾度かセックスした。
だが、並ならぬ回数に参ってしまい、何とかして絶倫になろうと思っていた矢先、シャルミィと名乗るオレンジ色のセミロングヘアーのサキュバスから絶倫に手っ取り早くなるいい方法があるとそそのかされて、ホイホイ信じてしまった結果、彼女に掘られたと交わってインキュバスになった。
そして妻に黙って夜の営みをしたその日、バイコーンになってしまった。
俺は悪くねぇ!俺を交わったシャルミィさんが悪いんだ!
それからは、バイコーンになった妻の頼みを聞く事を理由にあゆのようにその場の「都合のいい」理由付けをしていろんな魔物娘を狙ってヤっていた。
だが、その頼みごとを聞くうちに色んな魔物娘をヤる事に快感を感じ、「浮気は男の甲斐性」という理念をを具現化していった。
そんな最低野郎は俺のことである。
もちろん、あゆを魔物娘にさせたのもその理念の元でしたのだ。
彼女と初めて仲良くなった頃からセフレとして狙っていたのだが、今はマリィの次に愛する嫁として狙ってたわけで、今回の結婚式では後輩とセイレーンのユノンに感謝。今度何か奢らないとな。
そんな俺は現に彼女含め、約10人、いや、10体ほど嫁と言う名の愛人を侍らせている。 ハーレム最高。
そのため、家は改築を重ねて屋敷と化している。
しかし、改装費が思ったより安く、さらに愛人たちは皆俺のために費用を負担しているため、仕事をしていなくても快適に過ごせる。
もっとも、彼女らのために日々性的な方で満足させるのがお仕事である。
シカタナイネ。
しかし、罪悪感は全く感じない。むしろ感謝して欲しいぐらいだ。
こうやって日々彼女たちを幸せにさせているのだからな。
「―――ね、アナタ❤みやこちゃんを犯したそのたくましいの、味見していいかしら?❤」
そんな俺を愛する妻は居間へ案内させるなり、俺の下半身をじっとりとした目で見つめ、ちゅるりと行儀悪く舌なめずりをしてねだった。
あゆは妻の言葉に顔を恥ずかしさで顔を染めていたが、あたしもと言わんばかりに下半身に視線を集中させていた。
「あぁいいぞ。あゆの事も配慮してくれると助かるけど」
俺は妻にそういったあと、、精液と愛液でベトベトに汚れたズボンと下着を床に脱ぎ捨て、あれほどシたのにも関わらずそそり立つ業物を見せつけた。
「んふふぅっ♪あゆちゃんの甘酸っぱい愛液の匂いがたまらないわぁ♪―――それじゃ、いただきますっ❤はぷぅっ、んくっ・・・❤」
妻は業物を咥えんと俺の前に屈み込み、そのままおいしそうに頬張った。
「ふぁぁっ、マリィさん、すっごくやらしい・・・///あたしも負けないからっ!んっ、ちゅぅっ、れろれろ・・・❤」
そうあゆは水音を立ててしゃぶる妻に対抗心を燃やしたのか、常人の倍以上は大きい玉袋を皺の間を綺麗にするかのように舐めた。
ちなみに帰りの時に聞いたのだが、彼女は人間だった頃はどうやら口でする行為は一切出来なかったらしい。
匂いを嗅いだだけで吐き気を催し、顔に精液をかけられたときにはその相手にゲロでかけ返したのだという。
さて、そんな彼女が今こうして妻と一緒にがんばって口でご奉仕しているのだ。たまらないね。
「あっ、そろそろ出る・・・っ!」
「じゅぷっじゅるる・・・ちゅぽっ❤んっはぁい❤私の舌にめがけて出してくださいな❤」
「あ、あたしもちょうだいっ///盛悟の濃いザーメンをあたしにも出してぇ!❤」
限界の合図を送るなり、二人は顔を上向け、舌をだらしなく出して、上目遣いでかけられるのを待っていた。
二人ともそんな風にお願いされたら出さずに入られないじゃないか。
「ほれ、とくと味わえ・・・よっ!」
俺の業物は白濁の一閃を放った。
その一閃は二人の舌にたっぷりとのっかかり、二人の舌を火傷させんばかりに熱を発し、精の味を放出させていた。
が、味わう間も無く、二閃、三閃と白濁の閃光が迸り、容赦なく二人の淫らで美しい顔を染めあげた。
「あへぇっ❤❤はたかみの熱いのが顔にかけられてるぅぅっ❤❤❤」
「んんぅぅ〜っ❤アナタのせーえき、一層美味しいぃっ❤❤」
俺の精液はこれまで交わった魔物娘の魔力が混ぜ合い、より強力で混沌とした魔力を秘めている。
その精は、妻には甘美で魔力満点のご馳走となり。
他の魔物娘には、思考がぶっ飛ぶほどの強烈な媚薬となる。
「んくっ、ちゅるっ、こくんっ❤・・・んふっ❤ごちそうさまでした❤❤」
顔にかかった精液を器用に掬いとって口に含ませ、のどを鳴らして飲み込むなり、とろけた笑顔で妻は俺を見つめていた。
だが、一方のあゆがいる方で、しゅぅぅぅ・・・・・・、と、炭酸が抜けていくような音が聞こえた。
「・・・あはぁっ❤気持ちよすぎておもらししちゃったぁ❤❤」
口をだらしなくあけ、えへへと笑いながら、あゆはゲロの変わりとしてなのか、お漏らしという形で床を黄色く汚していった。
「あちゃー・・・、あゆには強すぎたか」
「あらあら、そんなに気持ちよくなっちゃってぇ♪」
やっちゃった感溢れる俺とは反対にのんきな反応を示す妻。だが、何かに反応したらしく妻は明後日の方向に目を向けていた。
「―――ほら、あゆちゃん、アナタのお漏らしでみんなが来ちゃったじゃない♪」
みんなが来た?
何のことかと思い、妻が向けている視線の先を見ると、そこにはすっかり発情した愛人たちがこちらの痴態をのぞいていた。
「―――・・・おい、今は睡眠をとる時間だぞ❤」
「―――わふぅ、ボクも欲しいよぉ❤」
「―――……ヤリタイ❤」
「―――アタシ達に黙ってとは見捨てておかないなぁ❤」
「―――ご主人様、わたくしにもぉっ❤」
「―――準備万全だにゃぁ❤」
「―――ワー楽シソー❤」
「―――ぐぬぬ、ワシにもして欲しいのじゃぁ!」
「―――おねーちゃん、私もおにーちゃんと遊びたい❤」
「―――……あぅぅっ、白く染められちゃう///」
「・・・・・・あー、こりゃ全員1日中お仕置きしなくてはな」
こりゃしばらくは家に引きこもるだろうな。
ジューンブライドがおわってもまだまだ長く続く夜の最中、俺は参りそうな気持ちを隠し、彼女たちのお仕置きの準備を始めた。
「さぁ、今夜は寝かせないからな」
・・・とは言うものの、実際は俺が寝かせてもらえないと言う方が正しいか。
きっと婚姻の女神さまは怒りを通り越して呆れていらっしゃるだろうなぁ。
終わり。
目の前にまぶしく照らされるのは、スポットライトに当てられた新郎新婦。
見ている俺自身までもが幸せである。
それもそのはず、純白のタキシードを纏った、きりっとした笑顔が特徴の新郎は俺の大学時代の後輩の水那月だ。
今では俺と同じく社会人として、とある中流企業で頑張っていると言う話をよく聞く。
そんな彼は身長が低く、物静かだが、顔がそこそこよく、とても真面目で気配りが上手な、いい性格をしてる奴だ。
その性格の良さを見つけることができたらしく、真っ白いタキシードを着こなしている彼の隣は目に優しい紫陽花色のウェディングドレスを身につけた新婦のセイレーンが涙を溜めながらも彼に微笑んでいた。
陽気で派手好きなセイレーンに似合わず、今は清純さが全面に出ており、これはこれでかわいく、美しい。
そう、彼らは今結婚式を挙げているのだ。
親しい人の結婚式を見るのも、祝福するのもごくごく当たり前のことで、一代イベントという話でもあるが。
「うわぁ、見てるこっちがうらやましいなぁ」
ふと、隣で愚痴っぽい呟きが聞こえた。
「・・・あゆ、それは愚痴か」
「ちがうって、本当に羨ましいんだってば」
赤いパーティドレスを着た、少し濃い化粧を施している「人間」のあゆは心外だと言わんばかりに頬を膨らませて怒った。
見た目に違わず、風俗というお仕事をこなしている(知ったのはつい今日の話だ)彼女だが、これでも高校時代ではグループでだべっていた仲良しグループの一人なのだ。
そして、目の前にいる新郎もその仲良しメンバーの中に入っている。
新婦の方は面識がないのだが、あゆはどうやら別のところで知り合ったバンド仲間だという話だ。全く世間は狭いものだと痛感する。
魔物娘が当たり前のように人と共に日常を過ごす今の社会において、彼女のような人間の女性が風俗で働くと言うことはなかなか貴重であるらしく、金稼ぎがいいという話だ。
だが、そのお金は彼女の人間としてのあらゆる「日常にあるもの」を犠牲にして得られるものであり、結婚もその犠牲としている為、あきらめているようでもある。
「あのね、ユノンちゃんと違ってあたしは結婚なんかとてもじゃ叶わないから・・・すごく羨ましいわけよ」
そう彼女はため息をつき、ユノンという名の、新婦のセイレーンを見ながら冷えた水を一口飲んだ。
彼女自身、そろそろ普通の生活をしようと、風俗嬢を辞める一歩手前まできているが、職業柄上、浪費癖が治らないらしく、辞めるに辞められないと言う話らしい。
その上、結婚しようにも風俗嬢という肩書きを持っているため、相手が見つからないと言う。
「八太守、あんたもあの方と結婚してるでしょ。私も魔物娘になった方がいいのかねー」
あゆはいまの雰囲気と相反するほど落ち込んでしまっていた。
「あー・・・、なんかすまないな」
あゆの様子を見て、なんだか複雑な気持ちになった。
八太守(はたかみ)こと俺は水那月よりも早い、既婚者だ。
俺が結婚したときもあゆは来てくれて祝福してくれたが、その当時は彼女がどんな仕事をしてたのか把握できてなかったため、今更ながら申し訳なく感じる。
「ううん、気にしないで。まぁ、これはあたしが選んだみちだから―――」
「―――それでは新郎新婦に誓いの宣言を行いますので、皆様お静かにお願いします」
おっと、いつのまにやら進行が進んでいたらしく、司会者が注意を促していた。
その声に気が付いたのか、気にしていなかった、ざわめきや談笑の声が急に無くなり、時間が止まったかのような静けさが場を支配していた。
「―――水那月殿。これから先ナニがあっても、貴方は伴侶を愛し、寄り添い、激しく営み、堕落していくことを誓いますか」
神父、もとい、神母を担っているダークプリーストが慈しむように誓いの確認をとった。
いくつかおかしい部分はあるが。
「堕落以外、誓います」
まじめな顔で堕落することは誓わなかった後輩を見て、思わず笑いそうになったのは内緒だ。あっ、ダークプリーストが小さく舌を打ちやがってる。
「・・・ユノン殿、貴女は夫のみを愛し、夫のためにあらゆる事を尽くし、夫を堕落させることを誓いますか」
・・・おい、懲りてないばかりか、今度は新婦に誓わせるつもりか。
「はいっ・・・全て、誓いますっ!夫のためならっ♪」
高らかにオナニーして歌うように、彼女は誓った。
流石魔物娘。ブレてねーぜ。
水那月、激しくドンマイ。
「そ、それではあぁっ!新郎新婦はぁっ、誓いに倣ってぇっ、あぁんっ、愛のキスをおぉぉんっ!❤」
神母は股を弄くりながら宣言し、イッた。
セイレーンの魔声に当てられたとはいえ、台無しである。
しかし、その魔声に当てられたのは彼女だけではない。
俺も、いや、式場にいるほぼ全員に影響が出た。
言うまでもないが、悪い方向で。
「ぐっ・・・俺の業物が犯れとうるさく疼きやがる・・・っ、くそっ、鎮まれっ、俺の業物よ・・・っ!」
妙に芝居がかった口調になっているが、本当に疼いているのだ。
言い忘れたが、俺はこれでもれっきとしたインキュバスだ。
人間だった時以上に魔力が体内に満ちているため、魔物娘の魔力にとても影響されやすい。
えぇ、あんなのを聞かされちゃぁ、妻持ちとはいえヤりたいですとも。
それでもなお、我慢をして理性を保ちながら、周りを見てみると―――それはもうとても
「ひーっ、くるなっ、くるんじゃない!俺はまだ独身でいたいんだ・・・アッー!!!」
「やぁっ、こんな人前でアソコいじらないでぇっ!!❤」
「あっ、しゅごいおっきぃのがはいってきてりゅうぅ❤❤」
「あぁんっ❤あなたも一緒にシようよ♪みんなで気持ちよくなろうよ♪」
「うおぉぉっ、結婚を祝って、ここでハラませてやるっ!!!」
―――おおぅ、激しい。
結婚式場というモンスターハウスに迷い込んだ結果、見事にギルタブリルに襲われた独身貴族。
口では拒絶しながらも腰をうねらせ誘っているエルフ。
お父さんらしき男の逸物を痛がる様子もなく受け入れる娘らしきダンピールの幼女。
夫のいない魔物娘を次々と触手で引き寄せて、夫らしき男と交わらせているローパー。
そんな混沌とした空間で子作りに励む、ある意味命知らずな人間同士の夫婦。
新婦の一声を聞いただけでごらんの有様である。
さらに言い忘れたが、今会場内にいるのは20人とか、俺と妻が結婚した時のような小規模でささやかな結婚式ではない。
周りには人、人、人、魔物、魔物、魔物、魔物―――ぱっと見ただけでも1000人は軽く越えている。そのうちの約6、7割が魔物娘と言うのを忘れてはいけない。
確かに、水那月は俺と比べると人脈が広い方で、色々と顔が利くお坊っちゃんなタイプだが、それでもこれだけの来場者は到底来ない。
ならば、この人の多さは一体何なのか。
ここで、新婦の方に理由があると考えた貴方は立派なセイレーンの婿候補。
そう、ここに足を運んだ来場者のほとんどは彼女の声目当てであるのだ。
とは言っても、彼女はアイドルでも無ければ歌手でも声優でも無い。
後輩の話を聞く限りでは作詞家をやっているという、いわゆる裏方的な仕事をこなしている。
もっとも、その詞に惹かれたファンらしき者もいるが。
だがそれを差し置いても、彼女の声は恐ろしくも魅力的魔力が宿っている。
ぼっちや独身がその声を耳にしたならば、自然と魅力的な好みの相手が惹かれあい、その場で恋人が成立する。
夫婦やリア充がその声を耳にしたならば、より激しく、より気持ちよく、開放的になって愛し合えるのだ。
主役の新郎新婦は、大観衆の前でうしろやぐら―――いわゆる立ちバックで気の早過ぎる子作りを励んでいた。
「ひゃんっ♪みなつきぃっ♪愛してるっ♪愛してるぅっ♪」
ぱちゅっ、ぬちゅっと、手之流の粘質感のあるビートに併せて、歌声に聞こえてしまう喘ぎ声がマイクから大型スピーカーへ通じてただ漏れて響き、聞いているだけで射精してしまいそうだ。
ここまでくると俺も理性が残っていても身体の制御がきかなくなっている。
挿れたい、出したい、犯したい、膣出したい、俺の物にさせたい。
頭の中でぐるぐる駆け巡る欲望の標的になったのは、隣で自慰にふけるあゆだった。
「・・・すまんっ、あゆぅっ!!」
「くぅんっ❤ふぁっ❤・・・きゃあ!?」
彼女の座っていた椅子をどかし、新郎新婦と同じ立ちバックで、今にもはちきれんばかりの業物を無理矢理挿入させた。
「い"っ・・・!?や"ぁっ、はい"らな"・・・ーーーーっ"!!!!❤❤❤」
幾度も挿入さられたであろう彼女の少し黒ずんだ恥部はどうやら俺の業物の味を知らないようだ。
「うぉっ、すっげぇきつっ・・・うぉぉっ!」
馬並みではないが、人間の男よりも倍以上に堅いっ!太いっ!そして長いっ!業物は激しい摩擦を起こしながらも彼女の子宮まで侵入し、ゴツンッと穿った。
「あ"っ、い"だっ、い"だい”っ!でも"っ!ーー!!!❤❤❤」
おなかに俺の業物がぼっこりと浮かばせ、目、鼻、口、恥部からあらゆる汁を垂れ流し、苦痛を感じながらもすぐに快楽でいっぱいになった彼女は断末魔のような声を上げ、あっと言う間に思考する力をなくした。
いや、正確にいうと、失くさせてやっている。
彼女の生き様を聞いて放っておくわけには行かなかったからだ。
お前はなぜ風俗嬢という、どうしてそんな辛い生活を選んだのだ。
そこまでして人としての人生を歩みたいのか。
もう、そんな過去のことは忘れろ。
そんなつまらない人生なんかなくしてしまえ。
俺はインキュバスだ。
お前の人としての人生を終わらせる事ができる。
そして、後の人生は俺が創ってやる。
だから、お前は俺が創った、新しい人生で幸せになれ。
彼女の苦悩を今まで気づかなかった、せめての償いに。
彼女の子宮を精液で満たしてやった。
その白濁の熱は彼女の子宮にはこびる苦悩、肩書き、ありとあらゆる負の想いを溶かし、浄化させ、満たしてゆく。
その白濁は魔物化にさせるのに十分な魔力を秘め、やがて彼女の体中に魔力を駆け巡らせた。
強姦そのものではあるが、俺が彼女を変えさせるのはこれしかないと思ったからだ。
新郎新婦が結婚式を挙げたその日、あゆは人としての人生が終わった。
その代わりとして、魔性の身体へ変貌したサキュバスとなり、俺の嫁の一人として加わった。
―――その夜遅く。
辺りがすっかり暗くなったが、相変わらずあちこちで矯声があちこち聞こえるあたり、まだまだ活気がある住宅街の中にあるマイホームにたどり着いた。
あれから彼女の魔力が満たされるまで、ひたすら中出しをしたものだから、彼女が満足したのは式が終わって一時間がすぎた後の深夜12時だった。
しかし、その甲斐があったのか、あゆは妻にも負けない美貌と魔力を持ち合わせていた。
くすんだ茶髪から闇を思わせる黒紫のつやつやとした髪へ、沈んだ鳶色の瞳が輝きを放った群青色へ、それなりに痩せていたがハリの無かった身体は痩せ型はそのままにハリと艶がいっそう増し、実りの乏しかった胸も弾むほど成長し、ヤリマンの刻印を押された証でもある黒ずんでいた乳首や恥部も清純さ溢れる処女のような綺麗な桜色へ変わり、きつめの香水で誤魔化していた雄の臭いもどんな香水よりもよい、爽やかさとやらしさを併せ持つ甘い匂いを漂わせていた。
その上で彼女は元が風俗嬢であり、性技は言うまでもない。
これからの夜を思うだけで業物が疼いて仕方ない。
さて、そんな彼女を連れてきて、これだけ遅く帰ってきたのだからきっと怒っているに違いない。
まぁ、このまま朝まで待つのも流石にしんどいので、玄関の戸を開けてみると。
「お帰りなさい、アナタ。こんなに遅く・・・あら、そちらの方は?」
妻が居間から上半身だけをひょっこり出して迎えてくれた。
寂しそうな表情だったが、あゆをみるなり、何やら気になるような表情を浮かべた。
「あっ、マリィさん、お久しぶりです。盛悟に魔物にされちゃいました、元人間の、あゆです」
俺の妻であるマリィに、あゆは気まずそうに挨拶をした。
純潔の象徴であるユニコーンと結婚しているため、彼女にとって関係が不味くなるのでは、と魔物娘なりに困惑しているのだ。
だが。
「―――あら、お久しぶりね♪あゆちゃん、とても素敵にしてもらってるじゃない♪」
しかし、あゆの予想とは間逆に、マリィは我が身の様にみやこの変貌ぶりを喜び、祝福してくれた。
「あれ、マリィさん、貴方は純潔を守ってるんじゃ―――」
予想外の反応らしく、あゆは面食らっていた。
「―――ところがどっこい、今は不貞をよしとする、バイコーンになっているんだよな、これが」
俺がタネを明かすとあゆは「あー、なるほどぉ♪」と納得し、安心したのか喜んだ。
ちなみに妻がバイコーンになったのは他ならぬ俺が原因である。
当時ユニコーンだった妻と結婚して、幾度かセックスした。
だが、並ならぬ回数に参ってしまい、何とかして絶倫になろうと思っていた矢先、シャルミィと名乗るオレンジ色のセミロングヘアーのサキュバスから絶倫に手っ取り早くなるいい方法があるとそそのかされて、ホイホイ信じてしまった結果、彼女
そして妻に黙って夜の営みをしたその日、バイコーンになってしまった。
それからは、バイコーンになった妻の頼みを聞く事を理由にあゆのようにその場の「都合のいい」理由付けをしていろんな魔物娘を狙ってヤっていた。
だが、その頼みごとを聞くうちに色んな魔物娘をヤる事に快感を感じ、「浮気は男の甲斐性」という理念をを具現化していった。
そんな最低野郎は俺のことである。
もちろん、あゆを魔物娘にさせたのもその理念の元でしたのだ。
彼女と初めて仲良くなった頃からセフレとして狙っていたのだが、今はマリィの次に愛する嫁として狙ってたわけで、今回の結婚式では後輩とセイレーンのユノンに感謝。今度何か奢らないとな。
そんな俺は現に彼女含め、約10人、いや、10体ほど嫁と言う名の愛人を侍らせている。 ハーレム最高。
そのため、家は改築を重ねて屋敷と化している。
しかし、改装費が思ったより安く、さらに愛人たちは皆俺のために費用を負担しているため、仕事をしていなくても快適に過ごせる。
もっとも、彼女らのために日々性的な方で満足させるのがお仕事である。
シカタナイネ。
しかし、罪悪感は全く感じない。むしろ感謝して欲しいぐらいだ。
こうやって日々彼女たちを幸せにさせているのだからな。
「―――ね、アナタ❤みやこちゃんを犯したそのたくましいの、味見していいかしら?❤」
そんな俺を愛する妻は居間へ案内させるなり、俺の下半身をじっとりとした目で見つめ、ちゅるりと行儀悪く舌なめずりをしてねだった。
あゆは妻の言葉に顔を恥ずかしさで顔を染めていたが、あたしもと言わんばかりに下半身に視線を集中させていた。
「あぁいいぞ。あゆの事も配慮してくれると助かるけど」
俺は妻にそういったあと、、精液と愛液でベトベトに汚れたズボンと下着を床に脱ぎ捨て、あれほどシたのにも関わらずそそり立つ業物を見せつけた。
「んふふぅっ♪あゆちゃんの甘酸っぱい愛液の匂いがたまらないわぁ♪―――それじゃ、いただきますっ❤はぷぅっ、んくっ・・・❤」
妻は業物を咥えんと俺の前に屈み込み、そのままおいしそうに頬張った。
「ふぁぁっ、マリィさん、すっごくやらしい・・・///あたしも負けないからっ!んっ、ちゅぅっ、れろれろ・・・❤」
そうあゆは水音を立ててしゃぶる妻に対抗心を燃やしたのか、常人の倍以上は大きい玉袋を皺の間を綺麗にするかのように舐めた。
ちなみに帰りの時に聞いたのだが、彼女は人間だった頃はどうやら口でする行為は一切出来なかったらしい。
匂いを嗅いだだけで吐き気を催し、顔に精液をかけられたときにはその相手にゲロでかけ返したのだという。
さて、そんな彼女が今こうして妻と一緒にがんばって口でご奉仕しているのだ。たまらないね。
「あっ、そろそろ出る・・・っ!」
「じゅぷっじゅるる・・・ちゅぽっ❤んっはぁい❤私の舌にめがけて出してくださいな❤」
「あ、あたしもちょうだいっ///盛悟の濃いザーメンをあたしにも出してぇ!❤」
限界の合図を送るなり、二人は顔を上向け、舌をだらしなく出して、上目遣いでかけられるのを待っていた。
二人ともそんな風にお願いされたら出さずに入られないじゃないか。
「ほれ、とくと味わえ・・・よっ!」
俺の業物は白濁の一閃を放った。
その一閃は二人の舌にたっぷりとのっかかり、二人の舌を火傷させんばかりに熱を発し、精の味を放出させていた。
が、味わう間も無く、二閃、三閃と白濁の閃光が迸り、容赦なく二人の淫らで美しい顔を染めあげた。
「あへぇっ❤❤はたかみの熱いのが顔にかけられてるぅぅっ❤❤❤」
「んんぅぅ〜っ❤アナタのせーえき、一層美味しいぃっ❤❤」
俺の精液はこれまで交わった魔物娘の魔力が混ぜ合い、より強力で混沌とした魔力を秘めている。
その精は、妻には甘美で魔力満点のご馳走となり。
他の魔物娘には、思考がぶっ飛ぶほどの強烈な媚薬となる。
「んくっ、ちゅるっ、こくんっ❤・・・んふっ❤ごちそうさまでした❤❤」
顔にかかった精液を器用に掬いとって口に含ませ、のどを鳴らして飲み込むなり、とろけた笑顔で妻は俺を見つめていた。
だが、一方のあゆがいる方で、しゅぅぅぅ・・・・・・、と、炭酸が抜けていくような音が聞こえた。
「・・・あはぁっ❤気持ちよすぎておもらししちゃったぁ❤❤」
口をだらしなくあけ、えへへと笑いながら、あゆはゲロの変わりとしてなのか、お漏らしという形で床を黄色く汚していった。
「あちゃー・・・、あゆには強すぎたか」
「あらあら、そんなに気持ちよくなっちゃってぇ♪」
やっちゃった感溢れる俺とは反対にのんきな反応を示す妻。だが、何かに反応したらしく妻は明後日の方向に目を向けていた。
「―――ほら、あゆちゃん、アナタのお漏らしでみんなが来ちゃったじゃない♪」
みんなが来た?
何のことかと思い、妻が向けている視線の先を見ると、そこにはすっかり発情した愛人たちがこちらの痴態をのぞいていた。
「―――・・・おい、今は睡眠をとる時間だぞ❤」
「―――わふぅ、ボクも欲しいよぉ❤」
「―――……ヤリタイ❤」
「―――アタシ達に黙ってとは見捨てておかないなぁ❤」
「―――ご主人様、わたくしにもぉっ❤」
「―――準備万全だにゃぁ❤」
「―――ワー楽シソー❤」
「―――ぐぬぬ、ワシにもして欲しいのじゃぁ!」
「―――おねーちゃん、私もおにーちゃんと遊びたい❤」
「―――……あぅぅっ、白く染められちゃう///」
「・・・・・・あー、こりゃ全員1日中お仕置きしなくてはな」
こりゃしばらくは家に引きこもるだろうな。
ジューンブライドがおわってもまだまだ長く続く夜の最中、俺は参りそうな気持ちを隠し、彼女たちのお仕置きの準備を始めた。
「さぁ、今夜は寝かせないからな」
・・・とは言うものの、実際は俺が寝かせてもらえないと言う方が正しいか。
きっと婚姻の女神さまは怒りを通り越して呆れていらっしゃるだろうなぁ。
終わり。
12/06/14 19:32更新 / 浮浪物