和解
澤代 灯莉(さわしろ とうり)は悩んでいた。
それは2人の妖怪とHをしてしまったからだ。
「はぁ」
そして2人の妖怪が自分以外するなと言われている。
だがそのせいで灯莉にとって痛挟みとなってしまい。
何時しか悩み事になり学校を休んでしまっている。
「・・・はぁ」
溜息ばかり吐くばかりで、完全に悩んでいるのがわかる。
すると誰かが灯莉の部屋をノックする。
「灯莉、今日も学校・・・休むの?」
扉の越しから話しかけてきたのは灯莉の母。
澤代 莉香(さわしろ りか)。
「うん・・・」
「そう・・・学校にはもう連絡したから、気がすむまで悩みなさい」
「・・・ありがとう」
「・・・でも、答えは自分でちゃんと見つけるのよ?」
「それくらいわかってるよ」
「わかってるならお母さん何も言わないわ」
そう言って母、莉香は部屋を後にして歩きだす。
だが少し灯莉の部屋を見つめて。
少し溜息を吐いて移動する。
*
「灯莉・・・灯莉ぃぃ・・・」
フラフラと廊下を歩く1人の妖怪がいた。
彼女の名前は赤崎 千草(あかざき ちぐさ)妖怪、あかなめだ。
だが今の彼女は元気がない。
「・・・はぁぁぁぁ灯莉ぃ・・・」
それは単純彼氏である灯莉のことだ。
千草にとって灯莉は大事な、大事な彼氏であり。
同時に自分が認めた男でもある。
しかしここ最近学校では会えず、何かあったかったと思い悩み始める。
「私が・・・私がいけないの?」
灯莉に会えないことに不安を感じて。
その不安はいつしか灯莉に嫌われたと思い込んでしまう。
「灯莉・・・ごめんね、灯莉の事・・・ちゃんと考えていなくて・・・」
何かを決意して彼女は歩き出す。
その瞳はまるで迷いがなく何かを決意した様にも見えた。
*
「・・・はぁ」
職員室で現在進行形で上の空状態の教師がいた。
彼女もまた灯莉と関係を持ち同じように灯莉を愛している。
妖怪、毛娼妓の風祭 妃(かざまつり きさき)。
「はぁぁぁ」
「ど、どうしたんですか?風祭先生・・・溜息ばかり吐いて」
机にお茶を置いて溜息を吐く妃を見て心配する、先輩教師で同じ魔物娘 "稲荷" 森尾 あや芽(もりお あやめ)。
妃にとっては良き理解者であり、実は妃と同じ生徒と関係を持っている。
「森尾先生私(わたくし)はどうすればいいのでしょうか」
同じ生徒と関係を持つ者同士ここは先輩教師に知恵を借りようと、妃はあや芽に相談する。
自分のクラスで現在不登校の灯莉の事、そして自分はどう対応するべきかを。
「なるほど、風祭先生・・・それでしたら1度その生徒ご自宅に行くというのはどうでしょう?」
「自宅訪問・・・ですか?」
「ええ、何が原因で、何を悩んでいるのか・・・それは当人しかわからないわ」
するとあや芽はそっと妃の耳元で囁くようにもう一つアドバイスをする。
「それに、彼氏の家でやるというのも・・・悪くないわ♪」
「!」
耳元から離れたあや芽は軽く妃にウィンクをする。
そのウィンクは幸運を祈っているという意味にも見えた妃。
「・・・ありがとうございます、森尾先生」
何かを決意して、机に置いてある電話の受話器を手に取る。
番号を押して電話を掛ける。
*
時は流れてお昼休み妃は学校にある駐車場に移動していた。
そこで自分の車のオートロックを解除して車に乗り込もうとした。
「待って!」
車に乗り込もうとした時、誰かの声が聞こえ乗るのを止め声がした方を見る。
そこには自分のライバル赤崎千草がいた。
「あら、赤崎さん・・・私に何か御用ですの?」
「・・・」
黙ったまま、千草は妃を睨み付ける。
だが睨むのをやめて大きく深呼吸をして落ち着きを取り戻すと。
ゆっくりと地に頭を付けるいわゆる "土下座" を千草はした。
その姿を見た妃は目を丸くして驚く。
「っな・・・な、なんの・・・何のつもりですか!?」
「お、お願い!あたしも灯莉の所に連れてって!!」
「な・・・え、ええ!?」
妃からすれば千草はプライドが高いイメージだったが。
だがまさか土下座をするとは思わなかった。
「お願い!あたしを灯莉の所に連れてって!」
「ちょっと、ど、どういうか、風の吹き回しですか!?」
1歩、2歩、後退してしまう。
まるで "ありえない" 物を見ているかのように。
「だ、だいたい貴女は灯莉さ・・・澤代君の家を知っているのではなくって?」
「・・・知らないの」
「・・・え?」
「あたし、灯莉のお家知らない・・・だから、あんたに頼むの・・・」
お願いっと言って頭を下げ続ける千草。
なるほどっと理解する妃。
「そ、そうだったんですか」
だがそれでも、恋のライバルという事に変わりはない。
しかし同じ男を好きになった妖怪同士。
今なら、千草の気持ちが少しだけ解ると妃。
「・・・解りましたわ、千草さん」
頭を上げて下さいなと言って千草に近づく妃。
そして頭を上げた千草を優しく微笑み、手を差し伸べる妃。
「これからは・・・その、お互に灯莉様を愛をしましょう」
「・・・うん、あ、ありがとう・・・」
手を取り立ち上がる千草。
そして互いに笑って・・・二人は和解した瞬間であった。
*
「灯莉ちょっといい?」
時を同じくしてコンコンと灯莉の部屋の扉をノックする母。
灯莉は部屋の扉を開ける。
「何?」
「さっきね、学校から連絡があって今から風祭先生が家に来て灯莉とお話がしたいって」
「え」
灯莉の顔が青ざめる。
そして顔からいやな汗が吹き出る。
「え、じゃないでしょう?先生にちゃんと向き合ってお話しするのわかったわね?」
「う、うん・・・」
悟られないようにといつものように振舞う灯莉。
だが不審に思った母、莉香は何かあると少しだけ気づき始めていた。
*
「初めまして、私が担任の風祭妃と申します」
灯莉は顔を引きつっていた。
それは5日ぶりに会う担任教師と。
「初めまして、あたしは澤代君のクラスメイトの赤織千草です」
何故一緒にいる千草にが顔がピク、ピクっと引きつって驚いている。
「あらあら、まさか灯莉の担任の先生がこんな美人だなんて・・・それに赤崎さんも可愛らしいし灯莉も隅におけないわね♪」
腕を使って灯莉をつつく莉香。
「・・・」
しかし灯莉は顔を伏せて、2人を見ないようにする。
「もう、灯莉ったら恥ずかしいの?」
「そ、そんなんじゃ・・・」
からかうように今度は灯莉を叩き始める。
それでも灯莉は俯き黙る
まるで2人を見ないように、まるで2人と何かあったかのように。
「・・・灯莉、私に何か隠し事してるでしょ?」
「!?」
予想だにしない言葉に驚く灯莉。
そして「はぁ」っと溜息してしまう。
「あ、あの・・・」
「ああ、ごめんなさい勝手に話を進めてしまって」
「い、いえそんな」
「・・・あ、あの!」
何かを押し殺していたが、もう我慢の限界と思い声を出す千草。
そして千草を注目する3人に千草はゆっくり口を開け何かを言おうとする。
「あ、あたし・・・と、と・・・灯莉とHしました!」
「ちょ・・・千草!?」
大声をだしていきなり告白する。
それに驚く灯莉と妃だが灯莉の母、莉香は冷静だった。
「・・・そうですわね、隠し事をしても意味がありませんわね」
千草の言葉に妃も内に秘めた思いに気づき。
ゆっくりと莉香と向き合う妃。
「澤代君の、いえ、灯莉様のお義母(かあ)様1つ私の話を聞いてくれませんか?」
妃は説明する、自分達が "妖怪" で人とは違うこと。
そして灯莉との出会いから今までの事を。
「なるほど・・・話はわかったわ・・・でも」
すぅっと、ゆっくり息を吸いはぁぁっと溜息を吐く。
「うちの息子の初めてを奪ったのは感心しないわね」
ゴゴゴゴォォォォっと地響きが鳴る。
まるで神が怒ったかみたいに。
2人の妖怪はチワワのように小さくなる。
「お、お母さん、も、もうその辺でゆ、許してあげて」
2人を見て灯莉が仲裁に入る。
だが今度は仲裁に入った灯莉に目を向ける。
「灯莉も灯莉よ!こんないい女がいるなら2人とも嫁にすればいいのよ!」
「え、そっち!?」
突っ込むところが斜め上な答えが返ってきて驚く灯莉。
しかし当人達からすればうっとりと頬を赤く染めている。
「とにかく!妖怪2人責任取って灯莉を幸せにすること、これは命令よ!」
「わかったわね?」っと威圧120%で命令。
だがそれが効果抜群だったか「「は、はい!」」と少し涙目になって承諾する2人の妖怪。
「・・・灯莉」
あっけにとられていた灯莉だが母の言葉に我に返る。
「な、何お、お母さん?」
嫌な予感がした。
灯莉の中で自身の第6感が・・・危険と言っている。
「今日は風祭先生と千草ちゃんと3人で温泉に外泊して、3人仲良く絆を深めて来なさい」
「これは命令よ」っと付け加えてにっこりと満面な笑みを浮かべる母。
だが灯莉からすれば無駄なおせっかいだと思って反対してチラッっと2人を見る。
だがしかし灯莉の思惑とは真逆で、物凄く喜んでおり「「お義母様グッジョブ!」」と親指を立てるのを見た灯莉は。
これはもう諦めた方がいいと悟るのであった。
*
「・・・はぁ」
溜息を吐く灯莉。
まるでどん底の谷に落ちたかのように気分は最悪。
それもそのはず今、灯莉、妃、千草の三人母、莉香が用意した温泉の部屋にいる。
「灯莉様この温泉は2人きりになれる混浴があるそうですわ、あとで入りに行きませんか?」
「ああ、ちょっと何抜け駆けしてるのよ!」
「うふふ、冗談ですわもちろん3人で行きましょう」
「・・・というか、先生も千草も・・・なんでそんなに仲がいいの?」
灯莉は薄々2人の様子が変だと思い聞いてみる。
すると2人は顔を見合わせて、何かを納得したように思い出す。
「そういえば灯莉様にはまだお話してませんでしたね、私達もう喧嘩はやめたんです」
「だって同じ男を愛してるってことは、魔物娘の本能だし」
「「ねーっ」」と仲良のいいところを見せる。
だが灯莉はそれが嘘のように見えて信用できないでいる。
「まぁそんな細かいことはともかく、灯莉様」
「灯莉♪」
2人がゆっくりと身を寄せて、密着しようとする。
それに気づく灯莉だがそれよりも先に2人の妖怪が灯莉にダイブする。
当然受け止めることなどできる訳もなく、そのまま押し倒れてしまう灯莉と妃と千草。
「うふふ、もう逃がしませんよ?灯莉様ぁ」
「そうよぉ・・・この5日間オナニーだけで物足りなかったんだから、責任もって一杯精液をだしてよね!」
「え、ちょ・・ちょっと・・・!?」
「待って」っと言おうとすると、千草が強引にキスをする。
貪るように "あかなめ" 特有の長い舌を使って灯莉とディープキスをする。
「うふふ、では私は服を脱がしますね♪」
ディープキスをしているうちに、灯莉の服を脱がし始める。
ゆっくりと丁寧に服を脱がし、下着を脱がすとあっという間に裸になってしまう。
「うふふ、千草さん交代、交代してくださいな♪」
「んん・・・ぷはOK」
舌を口の中に収納してキスをやめると今度は妃がキスをする。
優しく濃厚に、貪るキスとは違い愛し合うように唇を舌を合わせる。
「ああ、キスしてるとこ見ると・・・こ、興奮するぅ」
いつの間にか服を全部脱ぎ、全裸になった千草が灯莉に近づく。
すると今度はキスではなく体を少し舐める。
「ペロ・・・んん♪灯莉の垢・・・濃くて濃厚♪」
「え・・・ちゃんと体は毎日洗っているよ」
千草の言葉に灯莉は、自分の体を嗅いでみる。
すると千草は「っぷ」っと笑ってしまう千草。
「え、何かおかしい事言った?」
「ううん、そういば言ってなかったっけ?あかなめって人間にはわからない垢とか汚れを舌で感じ取ることができるの」
ぺろ〜んっと長い舌を見せつけるように出してそれをまた収納する千草。
「でねあかなめにとって、人間の垢は1番のご馳走なの・・・だから、灯莉の垢頂戴♪」
再び舌を出し灯莉の体を舐め始める。
お腹から、へそ、乳首と長い舌を器用に舐めていく。
「うふふ、そろそろ私も参戦しましょうか♪」
千草が灯莉を相手にしているうちに服を脱ぎ裸を見せる妃。
その姿を見て、灯莉も興奮し始める。
「レロレロ、んん・・・はぁぁぁ、灯莉の垢、垢ぁ♡」
「さぁ灯莉様、私の体、心置きなく堪能してくださいな♪」
「き、妃さん・・・」
ゆっくりと腕を伸ばして胸を揉み始める。
優しく時に強く胸を揉んでいく灯莉だが、体を起こして今度は妃を優しく押し倒す。
「あん、灯莉様、積極的で素敵ですわ♡」
「ああ、こ、これじゃ、舐めとれない・・・そうだ」
舌を使って、灯莉の体に巻き付けていく。
そして巻き付いた舌をゆっくりと体を洗浄するように上下に動かす。
「っっ!?くぁぁ・・・」
舌を使って体ごとを蜷局(とぐろ)巻き上下にしごくように始める。
舐めるのを見る側からすれば不快に思うだろう。
しかし灯莉は千草の舌を感じて気持ちよくなっている。
「レロレロ・・・灯莉の垢、超美味しいよぉ♡」
「はぁはぁあ、あむ」
「ふぁぁ!い、いい・・・いいですわ灯莉様ぁ」
千草が舐めるように、灯莉も妃の体を舐める。
最初は乳首を舐めていたが段々胸をしゃぶり始める。
「あぁあぁっも、もっとぉ、もっと胸を可愛がって下さいっ!」
妃が大声でねだる。
それを聞いて灯莉もまた胸を可愛がる。
胸を揉んでは乳首を摘まんだり引っ張る。
それは文字通り妃の胸を可愛がる。
「灯莉様のあ、愛撫ぅっき、気持ちいいですわぁ♡」
「レロレロ・・・ごっくん、垢ご馳走様ぁ」
舌を口の中に収納して灯莉の背中に抱き着く。
背に当たる小さき乳首を押し当てる。
「灯莉、灯莉ぃの乳首も摘まんじゃう♪」
両手を伸ばして、灯莉の乳首を摘まみクリクリと弄り始める。
「くぁ」っと感じ体を起き上がり乳首を弄る感じてしまう。
「ああ、き、気持ちいい・・・」
乳首を弄られて勃起すると同時にチンポが一気に勃起する。
そしてその勃起したチンポを見た、千草は「わぁ勃ったぁ」と反応して。
千草の声を聞いて妃も少し体を起こし「ああ、雄々しい・・・」勃起したチンポを見てうっとりする。
「はぁはぁ・・・ち、千草・・・妃さんの覆うように横になって」
「???わ、わかった」
灯莉に言われた通りに妃の体を覆う。
そして二人の間にチンポを突っ込む灯莉。
「うぁああ」
「ふぁあぁ」
2人のおまんこの間をピストンする灯莉。
一突き、一突きする度に汁が溢れて潤滑油の如く滑りがよくなる。
「あ、ああっす、凄いぃ素股ァっクリに、クリにぃぃおチンポ様が当たって、あ、熱いぃぃ♡」
「ああ、こ、これ・・・い、いいっ・・・チンポの熱がぁ・・・直でぇわ、わかるぅっ!」
「す、すご・・・あ、頭の中・・・ま、真っ白ぉぉ」
蕩ける快感。
何を悩んでいたのか、何で悩んでいたのかわからなくなる。
「ま、まず・・・一発、か、体に、ふ、2人の体にぃっ!!」
一気にピストンをして、2人の体に掛けようとする。
ひたすら貪欲に欲のままに。
それはもちろん2人の妖怪も期待していた。
「は、はいぃっ、く、ください!わ、私の体にく、くださいまし!!」
「頂戴!頂戴ぃ!!灯莉の白濁、濃厚精液!!掛けて!」
期待を裏切らないように。
その期待に応えるように。
腰を振って、そのまま精液を二人の体に射精する。
体に掛かる、精液が2人の胸まで届くほど勢いよく、2人を白く染める。
「き、来たぁ!!灯莉の濃厚精液ぃぃっ」
「あ、熱い・・・し、しかも・・・香りも、濃いぃっ」
体にこびりついた精液を妃と千草は互いに密着し。
体にこすりつける
それはまるで精液を塗り自分達の証のようにするかのように。
「はぁはぁ・・・あ、あれ・・・?」
一方灯莉は違和感を感じていた。
それは射精して全部出したはずなのに
まだ全部射精した気分にならないという "違和感" に少し動揺してしまう。
「妃さん、千草、ぼ、ボク・・・お、おかしいのかな?射精したのに、まだ出し切れてない感じがする」
「そ、それって」
「と、灯莉・・・まさか」
「「インキュバスになったのですわ(んだよ)」」
二人が同時に喜ぶ。
だが灯莉は「インキュバス?」とわからずに首をかしげる。
「うふふ、灯莉様これからは私達が♪」
「精液を絞って、絞って絞り尽くしてあ・げ・る♪」
2人の妖怪が正位置で横に並ぶ。
そして自分達のおまんこを広げて灯莉を誘惑する。
「さぁ、灯莉様」
「好きな方を選んで」
「「私(あたし)達をめちゃくちゃに犯してくださいまし(頂戴)」」
ここで灯莉の理性が無くなり。
2人の妖怪を犯す。
味比べをするように、可愛がるように。
それは己が欲望を・・・満たすように・・・。
2人の時間はこれから始まるのだ・・・。
それは2人の妖怪とHをしてしまったからだ。
「はぁ」
そして2人の妖怪が自分以外するなと言われている。
だがそのせいで灯莉にとって痛挟みとなってしまい。
何時しか悩み事になり学校を休んでしまっている。
「・・・はぁ」
溜息ばかり吐くばかりで、完全に悩んでいるのがわかる。
すると誰かが灯莉の部屋をノックする。
「灯莉、今日も学校・・・休むの?」
扉の越しから話しかけてきたのは灯莉の母。
澤代 莉香(さわしろ りか)。
「うん・・・」
「そう・・・学校にはもう連絡したから、気がすむまで悩みなさい」
「・・・ありがとう」
「・・・でも、答えは自分でちゃんと見つけるのよ?」
「それくらいわかってるよ」
「わかってるならお母さん何も言わないわ」
そう言って母、莉香は部屋を後にして歩きだす。
だが少し灯莉の部屋を見つめて。
少し溜息を吐いて移動する。
*
「灯莉・・・灯莉ぃぃ・・・」
フラフラと廊下を歩く1人の妖怪がいた。
彼女の名前は赤崎 千草(あかざき ちぐさ)妖怪、あかなめだ。
だが今の彼女は元気がない。
「・・・はぁぁぁぁ灯莉ぃ・・・」
それは単純彼氏である灯莉のことだ。
千草にとって灯莉は大事な、大事な彼氏であり。
同時に自分が認めた男でもある。
しかしここ最近学校では会えず、何かあったかったと思い悩み始める。
「私が・・・私がいけないの?」
灯莉に会えないことに不安を感じて。
その不安はいつしか灯莉に嫌われたと思い込んでしまう。
「灯莉・・・ごめんね、灯莉の事・・・ちゃんと考えていなくて・・・」
何かを決意して彼女は歩き出す。
その瞳はまるで迷いがなく何かを決意した様にも見えた。
*
「・・・はぁ」
職員室で現在進行形で上の空状態の教師がいた。
彼女もまた灯莉と関係を持ち同じように灯莉を愛している。
妖怪、毛娼妓の風祭 妃(かざまつり きさき)。
「はぁぁぁ」
「ど、どうしたんですか?風祭先生・・・溜息ばかり吐いて」
机にお茶を置いて溜息を吐く妃を見て心配する、先輩教師で同じ魔物娘 "稲荷" 森尾 あや芽(もりお あやめ)。
妃にとっては良き理解者であり、実は妃と同じ生徒と関係を持っている。
「森尾先生私(わたくし)はどうすればいいのでしょうか」
同じ生徒と関係を持つ者同士ここは先輩教師に知恵を借りようと、妃はあや芽に相談する。
自分のクラスで現在不登校の灯莉の事、そして自分はどう対応するべきかを。
「なるほど、風祭先生・・・それでしたら1度その生徒ご自宅に行くというのはどうでしょう?」
「自宅訪問・・・ですか?」
「ええ、何が原因で、何を悩んでいるのか・・・それは当人しかわからないわ」
するとあや芽はそっと妃の耳元で囁くようにもう一つアドバイスをする。
「それに、彼氏の家でやるというのも・・・悪くないわ♪」
「!」
耳元から離れたあや芽は軽く妃にウィンクをする。
そのウィンクは幸運を祈っているという意味にも見えた妃。
「・・・ありがとうございます、森尾先生」
何かを決意して、机に置いてある電話の受話器を手に取る。
番号を押して電話を掛ける。
*
時は流れてお昼休み妃は学校にある駐車場に移動していた。
そこで自分の車のオートロックを解除して車に乗り込もうとした。
「待って!」
車に乗り込もうとした時、誰かの声が聞こえ乗るのを止め声がした方を見る。
そこには自分のライバル赤崎千草がいた。
「あら、赤崎さん・・・私に何か御用ですの?」
「・・・」
黙ったまま、千草は妃を睨み付ける。
だが睨むのをやめて大きく深呼吸をして落ち着きを取り戻すと。
ゆっくりと地に頭を付けるいわゆる "土下座" を千草はした。
その姿を見た妃は目を丸くして驚く。
「っな・・・な、なんの・・・何のつもりですか!?」
「お、お願い!あたしも灯莉の所に連れてって!!」
「な・・・え、ええ!?」
妃からすれば千草はプライドが高いイメージだったが。
だがまさか土下座をするとは思わなかった。
「お願い!あたしを灯莉の所に連れてって!」
「ちょっと、ど、どういうか、風の吹き回しですか!?」
1歩、2歩、後退してしまう。
まるで "ありえない" 物を見ているかのように。
「だ、だいたい貴女は灯莉さ・・・澤代君の家を知っているのではなくって?」
「・・・知らないの」
「・・・え?」
「あたし、灯莉のお家知らない・・・だから、あんたに頼むの・・・」
お願いっと言って頭を下げ続ける千草。
なるほどっと理解する妃。
「そ、そうだったんですか」
だがそれでも、恋のライバルという事に変わりはない。
しかし同じ男を好きになった妖怪同士。
今なら、千草の気持ちが少しだけ解ると妃。
「・・・解りましたわ、千草さん」
頭を上げて下さいなと言って千草に近づく妃。
そして頭を上げた千草を優しく微笑み、手を差し伸べる妃。
「これからは・・・その、お互に灯莉様を愛をしましょう」
「・・・うん、あ、ありがとう・・・」
手を取り立ち上がる千草。
そして互いに笑って・・・二人は和解した瞬間であった。
*
「灯莉ちょっといい?」
時を同じくしてコンコンと灯莉の部屋の扉をノックする母。
灯莉は部屋の扉を開ける。
「何?」
「さっきね、学校から連絡があって今から風祭先生が家に来て灯莉とお話がしたいって」
「え」
灯莉の顔が青ざめる。
そして顔からいやな汗が吹き出る。
「え、じゃないでしょう?先生にちゃんと向き合ってお話しするのわかったわね?」
「う、うん・・・」
悟られないようにといつものように振舞う灯莉。
だが不審に思った母、莉香は何かあると少しだけ気づき始めていた。
*
「初めまして、私が担任の風祭妃と申します」
灯莉は顔を引きつっていた。
それは5日ぶりに会う担任教師と。
「初めまして、あたしは澤代君のクラスメイトの赤織千草です」
何故一緒にいる千草にが顔がピク、ピクっと引きつって驚いている。
「あらあら、まさか灯莉の担任の先生がこんな美人だなんて・・・それに赤崎さんも可愛らしいし灯莉も隅におけないわね♪」
腕を使って灯莉をつつく莉香。
「・・・」
しかし灯莉は顔を伏せて、2人を見ないようにする。
「もう、灯莉ったら恥ずかしいの?」
「そ、そんなんじゃ・・・」
からかうように今度は灯莉を叩き始める。
それでも灯莉は俯き黙る
まるで2人を見ないように、まるで2人と何かあったかのように。
「・・・灯莉、私に何か隠し事してるでしょ?」
「!?」
予想だにしない言葉に驚く灯莉。
そして「はぁ」っと溜息してしまう。
「あ、あの・・・」
「ああ、ごめんなさい勝手に話を進めてしまって」
「い、いえそんな」
「・・・あ、あの!」
何かを押し殺していたが、もう我慢の限界と思い声を出す千草。
そして千草を注目する3人に千草はゆっくり口を開け何かを言おうとする。
「あ、あたし・・・と、と・・・灯莉とHしました!」
「ちょ・・・千草!?」
大声をだしていきなり告白する。
それに驚く灯莉と妃だが灯莉の母、莉香は冷静だった。
「・・・そうですわね、隠し事をしても意味がありませんわね」
千草の言葉に妃も内に秘めた思いに気づき。
ゆっくりと莉香と向き合う妃。
「澤代君の、いえ、灯莉様のお義母(かあ)様1つ私の話を聞いてくれませんか?」
妃は説明する、自分達が "妖怪" で人とは違うこと。
そして灯莉との出会いから今までの事を。
「なるほど・・・話はわかったわ・・・でも」
すぅっと、ゆっくり息を吸いはぁぁっと溜息を吐く。
「うちの息子の初めてを奪ったのは感心しないわね」
ゴゴゴゴォォォォっと地響きが鳴る。
まるで神が怒ったかみたいに。
2人の妖怪はチワワのように小さくなる。
「お、お母さん、も、もうその辺でゆ、許してあげて」
2人を見て灯莉が仲裁に入る。
だが今度は仲裁に入った灯莉に目を向ける。
「灯莉も灯莉よ!こんないい女がいるなら2人とも嫁にすればいいのよ!」
「え、そっち!?」
突っ込むところが斜め上な答えが返ってきて驚く灯莉。
しかし当人達からすればうっとりと頬を赤く染めている。
「とにかく!妖怪2人責任取って灯莉を幸せにすること、これは命令よ!」
「わかったわね?」っと威圧120%で命令。
だがそれが効果抜群だったか「「は、はい!」」と少し涙目になって承諾する2人の妖怪。
「・・・灯莉」
あっけにとられていた灯莉だが母の言葉に我に返る。
「な、何お、お母さん?」
嫌な予感がした。
灯莉の中で自身の第6感が・・・危険と言っている。
「今日は風祭先生と千草ちゃんと3人で温泉に外泊して、3人仲良く絆を深めて来なさい」
「これは命令よ」っと付け加えてにっこりと満面な笑みを浮かべる母。
だが灯莉からすれば無駄なおせっかいだと思って反対してチラッっと2人を見る。
だがしかし灯莉の思惑とは真逆で、物凄く喜んでおり「「お義母様グッジョブ!」」と親指を立てるのを見た灯莉は。
これはもう諦めた方がいいと悟るのであった。
*
「・・・はぁ」
溜息を吐く灯莉。
まるでどん底の谷に落ちたかのように気分は最悪。
それもそのはず今、灯莉、妃、千草の三人母、莉香が用意した温泉の部屋にいる。
「灯莉様この温泉は2人きりになれる混浴があるそうですわ、あとで入りに行きませんか?」
「ああ、ちょっと何抜け駆けしてるのよ!」
「うふふ、冗談ですわもちろん3人で行きましょう」
「・・・というか、先生も千草も・・・なんでそんなに仲がいいの?」
灯莉は薄々2人の様子が変だと思い聞いてみる。
すると2人は顔を見合わせて、何かを納得したように思い出す。
「そういえば灯莉様にはまだお話してませんでしたね、私達もう喧嘩はやめたんです」
「だって同じ男を愛してるってことは、魔物娘の本能だし」
「「ねーっ」」と仲良のいいところを見せる。
だが灯莉はそれが嘘のように見えて信用できないでいる。
「まぁそんな細かいことはともかく、灯莉様」
「灯莉♪」
2人がゆっくりと身を寄せて、密着しようとする。
それに気づく灯莉だがそれよりも先に2人の妖怪が灯莉にダイブする。
当然受け止めることなどできる訳もなく、そのまま押し倒れてしまう灯莉と妃と千草。
「うふふ、もう逃がしませんよ?灯莉様ぁ」
「そうよぉ・・・この5日間オナニーだけで物足りなかったんだから、責任もって一杯精液をだしてよね!」
「え、ちょ・・ちょっと・・・!?」
「待って」っと言おうとすると、千草が強引にキスをする。
貪るように "あかなめ" 特有の長い舌を使って灯莉とディープキスをする。
「うふふ、では私は服を脱がしますね♪」
ディープキスをしているうちに、灯莉の服を脱がし始める。
ゆっくりと丁寧に服を脱がし、下着を脱がすとあっという間に裸になってしまう。
「うふふ、千草さん交代、交代してくださいな♪」
「んん・・・ぷはOK」
舌を口の中に収納してキスをやめると今度は妃がキスをする。
優しく濃厚に、貪るキスとは違い愛し合うように唇を舌を合わせる。
「ああ、キスしてるとこ見ると・・・こ、興奮するぅ」
いつの間にか服を全部脱ぎ、全裸になった千草が灯莉に近づく。
すると今度はキスではなく体を少し舐める。
「ペロ・・・んん♪灯莉の垢・・・濃くて濃厚♪」
「え・・・ちゃんと体は毎日洗っているよ」
千草の言葉に灯莉は、自分の体を嗅いでみる。
すると千草は「っぷ」っと笑ってしまう千草。
「え、何かおかしい事言った?」
「ううん、そういば言ってなかったっけ?あかなめって人間にはわからない垢とか汚れを舌で感じ取ることができるの」
ぺろ〜んっと長い舌を見せつけるように出してそれをまた収納する千草。
「でねあかなめにとって、人間の垢は1番のご馳走なの・・・だから、灯莉の垢頂戴♪」
再び舌を出し灯莉の体を舐め始める。
お腹から、へそ、乳首と長い舌を器用に舐めていく。
「うふふ、そろそろ私も参戦しましょうか♪」
千草が灯莉を相手にしているうちに服を脱ぎ裸を見せる妃。
その姿を見て、灯莉も興奮し始める。
「レロレロ、んん・・・はぁぁぁ、灯莉の垢、垢ぁ♡」
「さぁ灯莉様、私の体、心置きなく堪能してくださいな♪」
「き、妃さん・・・」
ゆっくりと腕を伸ばして胸を揉み始める。
優しく時に強く胸を揉んでいく灯莉だが、体を起こして今度は妃を優しく押し倒す。
「あん、灯莉様、積極的で素敵ですわ♡」
「ああ、こ、これじゃ、舐めとれない・・・そうだ」
舌を使って、灯莉の体に巻き付けていく。
そして巻き付いた舌をゆっくりと体を洗浄するように上下に動かす。
「っっ!?くぁぁ・・・」
舌を使って体ごとを蜷局(とぐろ)巻き上下にしごくように始める。
舐めるのを見る側からすれば不快に思うだろう。
しかし灯莉は千草の舌を感じて気持ちよくなっている。
「レロレロ・・・灯莉の垢、超美味しいよぉ♡」
「はぁはぁあ、あむ」
「ふぁぁ!い、いい・・・いいですわ灯莉様ぁ」
千草が舐めるように、灯莉も妃の体を舐める。
最初は乳首を舐めていたが段々胸をしゃぶり始める。
「あぁあぁっも、もっとぉ、もっと胸を可愛がって下さいっ!」
妃が大声でねだる。
それを聞いて灯莉もまた胸を可愛がる。
胸を揉んでは乳首を摘まんだり引っ張る。
それは文字通り妃の胸を可愛がる。
「灯莉様のあ、愛撫ぅっき、気持ちいいですわぁ♡」
「レロレロ・・・ごっくん、垢ご馳走様ぁ」
舌を口の中に収納して灯莉の背中に抱き着く。
背に当たる小さき乳首を押し当てる。
「灯莉、灯莉ぃの乳首も摘まんじゃう♪」
両手を伸ばして、灯莉の乳首を摘まみクリクリと弄り始める。
「くぁ」っと感じ体を起き上がり乳首を弄る感じてしまう。
「ああ、き、気持ちいい・・・」
乳首を弄られて勃起すると同時にチンポが一気に勃起する。
そしてその勃起したチンポを見た、千草は「わぁ勃ったぁ」と反応して。
千草の声を聞いて妃も少し体を起こし「ああ、雄々しい・・・」勃起したチンポを見てうっとりする。
「はぁはぁ・・・ち、千草・・・妃さんの覆うように横になって」
「???わ、わかった」
灯莉に言われた通りに妃の体を覆う。
そして二人の間にチンポを突っ込む灯莉。
「うぁああ」
「ふぁあぁ」
2人のおまんこの間をピストンする灯莉。
一突き、一突きする度に汁が溢れて潤滑油の如く滑りがよくなる。
「あ、ああっす、凄いぃ素股ァっクリに、クリにぃぃおチンポ様が当たって、あ、熱いぃぃ♡」
「ああ、こ、これ・・・い、いいっ・・・チンポの熱がぁ・・・直でぇわ、わかるぅっ!」
「す、すご・・・あ、頭の中・・・ま、真っ白ぉぉ」
蕩ける快感。
何を悩んでいたのか、何で悩んでいたのかわからなくなる。
「ま、まず・・・一発、か、体に、ふ、2人の体にぃっ!!」
一気にピストンをして、2人の体に掛けようとする。
ひたすら貪欲に欲のままに。
それはもちろん2人の妖怪も期待していた。
「は、はいぃっ、く、ください!わ、私の体にく、くださいまし!!」
「頂戴!頂戴ぃ!!灯莉の白濁、濃厚精液!!掛けて!」
期待を裏切らないように。
その期待に応えるように。
腰を振って、そのまま精液を二人の体に射精する。
体に掛かる、精液が2人の胸まで届くほど勢いよく、2人を白く染める。
「き、来たぁ!!灯莉の濃厚精液ぃぃっ」
「あ、熱い・・・し、しかも・・・香りも、濃いぃっ」
体にこびりついた精液を妃と千草は互いに密着し。
体にこすりつける
それはまるで精液を塗り自分達の証のようにするかのように。
「はぁはぁ・・・あ、あれ・・・?」
一方灯莉は違和感を感じていた。
それは射精して全部出したはずなのに
まだ全部射精した気分にならないという "違和感" に少し動揺してしまう。
「妃さん、千草、ぼ、ボク・・・お、おかしいのかな?射精したのに、まだ出し切れてない感じがする」
「そ、それって」
「と、灯莉・・・まさか」
「「インキュバスになったのですわ(んだよ)」」
二人が同時に喜ぶ。
だが灯莉は「インキュバス?」とわからずに首をかしげる。
「うふふ、灯莉様これからは私達が♪」
「精液を絞って、絞って絞り尽くしてあ・げ・る♪」
2人の妖怪が正位置で横に並ぶ。
そして自分達のおまんこを広げて灯莉を誘惑する。
「さぁ、灯莉様」
「好きな方を選んで」
「「私(あたし)達をめちゃくちゃに犯してくださいまし(頂戴)」」
ここで灯莉の理性が無くなり。
2人の妖怪を犯す。
味比べをするように、可愛がるように。
それは己が欲望を・・・満たすように・・・。
2人の時間はこれから始まるのだ・・・。
15/06/24 14:00更新 / ゆっくりシャル
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