貴方の輝きを、俺が穢して
薄暗い森の中を、俺は一人で駆け抜けていた。静寂が広がっている空間で鎧がこすれる音がよく響き、あたりにいるであろう魔物に存在を感づかれるだろうが、俺はそんなことを気にしない。
俺はレイ・ノートン、反魔物領の部隊所属の一兵卒である。別に主神を信仰しているからとか、魔物を殺したいからとかそんな理由で兵隊になったわけではない。ただ単に食い扶持がなくて給料目当てで入ったにすぎない。
いや、もう一つ理由があった。昔、俺の祖国に隣国が攻め入ってきた時に、俺はただの一般市民だった。奇襲をかけられ、敵国は城塞を崩しながら民や兵関係なく虐殺を始めた。
逃げ遅れた俺は敵の兵士達に追い詰められ、容赦なく切り捨てられそうになった。俺を殺すために振り上げられた剣を見上げながら、俺はこの世の理不尽さを呪った。
−−−なぜ俺がこんな目に・・・俺が何か罪を犯したのか・・・?これが罰だというのか、神は俺を助けてくれないのか・・・−−−
世を呪い、神を呪い、この世の理不尽を呪いながら俺は死を覚悟した。そんな時だった。俺を殺すであろう剣を受け止め、敵の兵士達を薙ぎ払いながら彼女が現れた。
彼女は俺に迫り来る凶刃を払い、敵の血を一切浴びずに一瞬にして斬り伏せた。そして彼女は、煌びやかに光る銀髪を揺らしながら俺に手を差し出し・・・・。
『怪我はないか?』
その時の凛々しい彼女に俺は見ほれてしまった。俺はその後、戦争が終わると同時に彼女がいた部隊へ入隊するために兵士に志願した。
俺を助けてくれた彼女の名前はリーナ・マークス。国を守護する勇者の一人で、部隊を率いる隊長、そして由緒ある一族の娘だった。あの日から俺は、理不尽な死から俺を守ってくれた彼女に全てを捧げることを誓った。彼女と再会した時は、テンパりすぎてかみまくって何を口走っていたのか分からず、顔から火が出そうだった。
だけど、その時の彼女が俺の言葉に噴き出し、笑った時はもうそんなことどうでもよくなった。それから俺は彼女に稽古をつけてもらいながら、彼女を守れるよう力をつけようとした。別に彼女に恋心を抱いているわけではない。
俺が彼女に恋するなど恐れ多いことだ。ただ、彼女がいつか彼女に相応しい誰かと結婚して、幸せな人生を送れるように守りたい、いわば俺の独善にすぎない。それでも、俺は彼女に幸せになってほしかった。誰よりも凛々しく、輝いている彼女に・・・。
それから暫くしたある日、魔物達が祖国に襲撃してきた。隣国が攻めてきたように守りに徹しようと兵士達が行動していたが、どういうわけか魔物達は城塞の構造や部隊の編成、こちらのありとあらゆる情報を知っているようで、なす術なく侵略されていった。
俺はその時、隙をみながら城の防衛から抜け出し城壁の外で戦っているリーナ隊長率いる本隊へと駆け出していた。そして現在に至る。
別に祖国がどうなろうと知ったことではない。ただリーナ隊長、彼女だけはなんとしても魔物達の脅威から守りたかった。あの日、理不尽な死から俺を守ってくれたように。
「はぁっ・・・!はぁっ・・・!急げ、急げ俺!!」
俺は体力の限界を感じながらも、足を動かし森を駆け抜ける。彼女を守るためなら、今なら死ですら俺は怖くなかった。すると、俺の目の前に見覚えのある物が落ちていた。
「っ!?これは、隊長の剣!!?」
それは隊長が使っていた、隊長格にだけ扱うことを許された剣だった。彼女に剣の稽古をしてもらっていた時、よく見かけることがあるからすぐに分かった。そして、どこから人の声が聞こえてきた。
「・・・・っ!・・ぁっ・・・ふざ・・・・っ!!」
「ふふっ・・・そん・・・・もぅ・・・・」
「まさか、隊長!?」
俺は胸騒ぎを感じながら声がしてきた方へと駆け寄る。そこには、淫らな光景が広がっていた。
「あら、お客様かしら?」
「っ!?・・・レイっ!?あぁぁぁっ、見るな、見ないでくれぇっ!!」
蝙蝠のような翼を腰のあたりから生やし、悪魔のような角と尻尾を持ち、絶句するほどの美貌を持ったサキュバスという魔物が、リーナ隊長を押し倒して胸や陰部を撫で回していた。俺はそれを見た瞬間、頭が真っ白になりながらもサキュバスに飛びかかっていた。
「隊長から、離れろ魔物がぁぁぁあああっ!!」
もう少しでやつの首を落とすというところまで剣が届きそうになった瞬間、俺は見えない衝撃を受け近くの大木へと叩きつけられていた。
「もう・・・お楽しみ中に剣を向けるなんて無粋よ?」
「がっ!!?」
「レイっ!!貴様ぁ・・・あぐっ!?ひぅっ・・・あぁぁぁああああっ!!」
「あらあら、彼が来た途端感度が良くなってきたわね」
俺は叩きつけられて肺にダメージを受けたためか、体が思うように動かず呼吸もままならなかった。一方隊長はサキュバスの愛撫を受け快楽に顔を蕩けさせていた。
「ふふふっ、あの子がリーナちゃんの王子様ってこと?こんなところまできて貴方を助けようとするなんて、熱いわねぇ♡」
「だ、黙れ!私と彼は・・・そんなっ・・・ひあああっ!!?」
「嘘ばっかり♡彼が来たらリーナちゃんのオマンコ、私の指をきゅうきゅうと締め付けて来たわよ♡」
隊長は必死に抵抗しているが、快楽に翻弄されあられもない姿を晒している。俺はそんなみたこともない隊長の姿に思わず興奮してしまったが、それ以上にあの眩しかた隊長を穢している魔物が許せなかった。体が回復したら、必ず斬り殺してやる!!俺はそう誓った。
「もう、強情ねぇ・・・そんな意地をはってないで素直になりましょ♡彼のことが好きなんでしょ?」
「ち、違う!彼は単に我が隊の一員にすぎない!私は彼のことなど・・・・!!」
「ふーん・・・・なら、私が貰っても良いってことよね・・・?」
「なっ・・・!?」
サキュバスは唐突に隊長への愛撫を止めると、俺に近づいてきてた。そして俺を抱きかかえじっと見つめてくる。間近で見るとやはりとんでもないほど美人で、思わず引き込まれそうになった。
「んー、中々可愛い顔をしてるわね♡気に入ったわ貴方」
「な、なにを・・・んぶっ!?」
サキュバスは唐突に俺にキスしてきた。生まれてこの方、女性経験が殆どなくその口の中を蹂躙するかのように口の中を舐め回すキスは、たちまち俺の体を蕩けさせる。
「ぷはぁ・・・ふふっ、もう夢心地かしら♡」
「あっ・・・あう・・・」
「れ、レイ・・・・っ!!」
どうやら魔物が俺に標的を変えたらしい。あまりに抵抗する隊長に業を煮やしたのだろう。だが好都合だ。奴が俺に集中しているなら、隊長を逃がすことができる。
「た、い・・・ちょう・・・・にげ、て」
「っ!?」
あまりの快楽にほとんど口を動かすことすら困難であるが、それでも俺は必死に隊長に逃げることを告げる。彼女一人なら、逃げることはできるはずだ。
「ふふっ、彼もこう言ってるんだし、もう良いわよリーナちゃん♡彼は私が貰っておくわ♡」
「あっ・・・あぁあ・・・・」
「さぁ、続きを楽しみましょダーリン♡」
魔物が再び俺に唇を向けてくる。きっと俺はこの魔物に堕落させられ、最後には喰われるだろう・・・だがそれでも構わない。隊長が生き延びてくれるなら、俺は本望だ。
「やめろぉぉおおっ!!」
その時、隊長の絶叫が響いた。
「頼む・・・・彼を・・・・・レイを、私から・・・奪わないでくれ・・・・彼は、私の・・・大切な人なんだ」
「・・・・ようやく素直になったわね」
「た、隊長・・・?」
俺は隊長の言った言葉の意味が分からなかった。すると魔物は俺から離れ再び隊長を抱きかかえる。
「リーナちゃん、彼のことが好きなのよね?」
「・・・・」
隊長が、サキュバスの言葉に無言で頷いた。俺は、なんのことかさっぱり分からなかった。
「ねぇ、彼とキスしたい?」
「・・・したい・・・」
「彼とセックスしたい?」
「したい」
「彼の子供が欲しい?」
「欲しいっ!」
「彼とずっと一緒にいたい?」
「・・・ずっと、傍にいたい!ずっと彼と愛し合いたい!!私は、彼が欲しい!!!」
「ふふっ、いいわリーナちゃん。あなたの願い、叶えてあげる」
「あぁぁぁあああああああっ♡」
次の瞬間、隊長の秘所にサキュバスの尻尾が突き刺さり、隊長が快楽に打ち震えた。そして、彼女の中に何かが尻尾を通じて何かが注ぎ込まれるのが見え、段々と彼女の姿が変わっていくのが見えた。
「ふふふっ、これであなたも幸せになれるわリーナちゃん」
「た、いちょう・・・隊長ぉおおおっ!!!」
「あっ、あはっ・・・・・♡」
隊長の体から翼と尻尾、頭部に角が生え、その体は淫らで妖しいほど美しくなった。彼女は、魔物になってしまったのだ。俺はその事実に、怒りと憎しみを募らせた。輝く彼女が魔物になってしまったことに俺は現実を受け入れることができなかった。
「さぁリーナちゃん・・・早速、貴方の旦那様にその体を味合わせてあげなさい♡」
「はい、お姉様・・・♡」
魔物となった隊長は、サキュバスの言葉に従順となり俺に近づいてくる。その顔にはもはや人間であったころの厳格な彼女の表情はなく、熱にうかされたように淫らだった。
「ふふっ・・・レイ、犯してやるぞ♡」
「隊長・・・やめて、ください」
「ダメだ、お前を私のものにするために、私の体を味合わせる・・・お前がもう私なしでは生きられないようにしてやる♡」
隊長は俺の衣服を脱がし、いつもと違う淫らで美しいリーナ隊長に欲情した興奮によってそそり立つオスの象徴に目を輝かす。
「あぁ・・・・もう、こんなに・・・私の姿をみて、興奮してくれたのか・・・?嬉しいぞ、レイ♡」
「隊長・・・もう、やめ・・・あぐぅっ!?」
隊長は俺の制止の声など耳にかさず、逸物にしゃぶりつく。口をすぼめ、顔を上下に動かして逸物をしごいていく。そのあまりの快感に俺はすぐに達してしまいそうになった。
「たい、ちょう・・・っ!!俺、もう・・・!!」
「ちゅるるるっ!じゅぷ・・・ちゅーーーっ・・・出るんだな、出せ、出してくれ♡お前のザーメンを私に飲ましてくれ♡」
「あっ、がぁぁあああああっ!!?」
俺はほとんど我慢することもできず、隊長の口の中に精液を迸らせる。隊長は口の中に溢れる俺の精液を嬉しそうに飲み干していく。その姿に、俺の逸物は萎えるどころかさらに硬さを増している。
「んっ、ちゅうぅぅぅぅぅ・・・・ふふっ、嬉しいぞ、まだこんなに硬く・・・では、次は中で出してもらうぞ♡」
「隊長・・・正気に、戻ってください・・・あなたは、こんな・・・淫らなことを、してはいけません。ましてや俺なんかと・・・!」
「・・・・レイ、私はな・・・お前が言うほど立派な人間でも、誇れる女でもなかったんだよ」
「えっ・・・?」
隊長は身に纏っていた鎧を脱ぎながらも、顔は申し訳なさそうにしながら俺に語りかける。
「私はな・・・・・・幼い頃から誰も私を見てくれなかったんだ・・・誰も彼もが一族の娘の私、勇者としての私、隊長としての私だけを見ていた。立場や血筋でしか私を見てくれなかった」
隊長は、独白するように苦しそうな表情で過去を語っていく。そこには、彼女の人生での苦悩が見え隠れしていた。だが、俺はそんな彼女の言葉を否定した。
「そんな、ことありません。俺は隊長が隊長だからとか勇者だからとか、そんな理由で従っていたんじゃありません。俺は、貴方に助けられた。理不尽な死から俺を救ってくれた。そんな貴方だからこそ命を掛けても悔いがないんです」
「・・・・嬉しいな、レイ・・・・・・でも私はな、だからこそ私を見てくれるお前が好きになったんだ。だから私はお前が期待してくれている私になるしかなかった、自分を偽ることしかできなかったんだ」
「えっ・・・?」
「ずっと、お前にこの想いを伝えたかった・・・あの日、入隊の日に私に全てを捧げると誓ってくれたお前に、私の全てを貰って欲しかった・・・でも、私は勇者だから・・・隊長だから・・・・・・それは許されない・・・勇者は全ての人間に平等でなければならない・・・」
偽っていた・・・?なぜ、彼女が俺なんかのために・・・。
「私はな、怖かったんだ・・・もしお前が私に幻滅したら、私から離れてしまったら、そう思うと怖くて夜も眠れなかった・・・・・・そして、お前が民の娘や酒場の踊り子と話しているたびに、嫉妬で狂いそうになった。夜になれば、お前を想って一人で慰めて何度も達してしまうほどだった」
嘘だ・・・・俺の知ってる彼女は、自分に厳しくて、誰よりも孤高で・・・でも、それは偽りで・・・・でも俺は彼女に幸せになって欲しくて・・・俺なんかが・・・彼女と一緒にいる資格なんかなくて・・・。
「でも、簡単だったんだ・・・・魔物娘になれば、こんなに簡単にお前に想いを告げられた。もう、何もかもどうでもいい・・・レイ、私にはお前だけいてくれればそれでいいんだ」
俺の、俺のせいで・・・俺と出会ったせいで、彼女は魔物になってしまった・・・・堕落してしまった、俺の・・・俺の、俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の・・・・・。
「隊長・・・・ごめなさい、俺の、せいで・・・」
俺はもう、生きることすら許すことができなかった。俺が彼女に出会ったせいで彼女が汚れてしまった。俺はもう、どんなことをしても償いきれない。
「なにを謝っている・・・さて、そろそろ私も限界なんだ・・・・そろそろ、お前のを私のオマンコにいれてくれ♡」
彼女はそういうと再び淫らな表情になり、腰を浮かせて俺の逸物に狙いをつける。そして一気に腰をおろした。
「んはぁぁあああああああっ♡入ってきた・・・夢にまで見た、レイのチンポが、私の中に♡」
「ひっ・・・あっ、がっ・・・!?」
あまりにも強すぎる快感、そして俺の中で僅かに残っていたのかもしれない、隊長に対する劣情が、恋心が、歓喜に打ち震えてるように感じた。すると隊長は狂ったように腰を浮かせては降ろし、何度も腰を打ち付ける。
「はっ・・・はっ・・・♡チンポ、レイのチンポ・・・気持ちいい、気持ちよすぎる♡もう、これは私のものだ♡誰にも渡さない、レイは私のものだ♡」
「た、隊長・・・」
「隊長じゃない、リーナと呼んでくれ!!」
「り、リーナ!!」
「はぁっ♡レイが、私の・・・私の名前を呼んでくれた♡やっと、やっと私は夢を叶えられた!!」
パンパンと腰を打ち付けながら彼女は涙を流し、頬を上気させて快楽を貪る。もう、あの日俺を助けてくれた輝く彼女はいない・・・。俺のせいだ、俺が彼女を狂わせてしまった・・・・・・・だから・・・・。
「リーナ・・・好きです」
「っ!!?」
「ずっと、傍にいます・・・リーナに俺の全てを捧げます」
「あぁっ・・・・あぁぁぁあっ♡」
彼女はあまりの歓喜に俺の顔を掴み噛み付くようにキスをしてくる。貪るように貪欲なキスで俺はもう達してしまいそうになった。
「ぷはあっ♡わ、私も好きだ!ずっとずっと好きだった!!」
「リーナ!リーナ!!」
「あはぁぁぁああっ♡レイ、レイっ!!もっろ、もっろついれぇっ♡しゅきっていっれくれぇっ♡」
「好きです、好きですリーナ!貴方をずっと愛してます!!」
「あぁぁぁああああっ♡いく、イクイクイクゥゥウウウウウッ♡レイにしゅきっれいわれながらイクゥウウウウウウッ♡」
ドビュルルルルルルーーーーーっ!!!
尋常ではないほどの精液の量、射精にリーナの腹が妊婦のように膨れ、結合部から精液が溢れる。同時にリーナは絶頂に達したのか仰け反って身体を震わせていた。これでもう、俺も後戻りはできなくなった。
彼女を穢した俺は、この世の誰よりも罪深い。あの日の彼女はもう二度と戻ってこれないのだから・・・・だから、俺は彼女の望みを全て叶える。彼女がずっと永遠に一緒にいて欲しいというのなら俺はこれから続く全ての時間を彼女のためだけに使う。それが、俺にできる償いだから・・・・。
「はぁ・・・はぁ・・・♡んむっ、ちゅっ・・・・ちゅうぅうーー・・・レイ、ほれはらはずっろいっひょら♡」
「んっ・・・ちゅっ・・・ぷあ・・・はい、ずっと一緒ですリーナ」
リーナ隊長・・・・どうか、俺を・・・・許してください・・・・。
俺はレイ・ノートン、反魔物領の部隊所属の一兵卒である。別に主神を信仰しているからとか、魔物を殺したいからとかそんな理由で兵隊になったわけではない。ただ単に食い扶持がなくて給料目当てで入ったにすぎない。
いや、もう一つ理由があった。昔、俺の祖国に隣国が攻め入ってきた時に、俺はただの一般市民だった。奇襲をかけられ、敵国は城塞を崩しながら民や兵関係なく虐殺を始めた。
逃げ遅れた俺は敵の兵士達に追い詰められ、容赦なく切り捨てられそうになった。俺を殺すために振り上げられた剣を見上げながら、俺はこの世の理不尽さを呪った。
−−−なぜ俺がこんな目に・・・俺が何か罪を犯したのか・・・?これが罰だというのか、神は俺を助けてくれないのか・・・−−−
世を呪い、神を呪い、この世の理不尽を呪いながら俺は死を覚悟した。そんな時だった。俺を殺すであろう剣を受け止め、敵の兵士達を薙ぎ払いながら彼女が現れた。
彼女は俺に迫り来る凶刃を払い、敵の血を一切浴びずに一瞬にして斬り伏せた。そして彼女は、煌びやかに光る銀髪を揺らしながら俺に手を差し出し・・・・。
『怪我はないか?』
その時の凛々しい彼女に俺は見ほれてしまった。俺はその後、戦争が終わると同時に彼女がいた部隊へ入隊するために兵士に志願した。
俺を助けてくれた彼女の名前はリーナ・マークス。国を守護する勇者の一人で、部隊を率いる隊長、そして由緒ある一族の娘だった。あの日から俺は、理不尽な死から俺を守ってくれた彼女に全てを捧げることを誓った。彼女と再会した時は、テンパりすぎてかみまくって何を口走っていたのか分からず、顔から火が出そうだった。
だけど、その時の彼女が俺の言葉に噴き出し、笑った時はもうそんなことどうでもよくなった。それから俺は彼女に稽古をつけてもらいながら、彼女を守れるよう力をつけようとした。別に彼女に恋心を抱いているわけではない。
俺が彼女に恋するなど恐れ多いことだ。ただ、彼女がいつか彼女に相応しい誰かと結婚して、幸せな人生を送れるように守りたい、いわば俺の独善にすぎない。それでも、俺は彼女に幸せになってほしかった。誰よりも凛々しく、輝いている彼女に・・・。
それから暫くしたある日、魔物達が祖国に襲撃してきた。隣国が攻めてきたように守りに徹しようと兵士達が行動していたが、どういうわけか魔物達は城塞の構造や部隊の編成、こちらのありとあらゆる情報を知っているようで、なす術なく侵略されていった。
俺はその時、隙をみながら城の防衛から抜け出し城壁の外で戦っているリーナ隊長率いる本隊へと駆け出していた。そして現在に至る。
別に祖国がどうなろうと知ったことではない。ただリーナ隊長、彼女だけはなんとしても魔物達の脅威から守りたかった。あの日、理不尽な死から俺を守ってくれたように。
「はぁっ・・・!はぁっ・・・!急げ、急げ俺!!」
俺は体力の限界を感じながらも、足を動かし森を駆け抜ける。彼女を守るためなら、今なら死ですら俺は怖くなかった。すると、俺の目の前に見覚えのある物が落ちていた。
「っ!?これは、隊長の剣!!?」
それは隊長が使っていた、隊長格にだけ扱うことを許された剣だった。彼女に剣の稽古をしてもらっていた時、よく見かけることがあるからすぐに分かった。そして、どこから人の声が聞こえてきた。
「・・・・っ!・・ぁっ・・・ふざ・・・・っ!!」
「ふふっ・・・そん・・・・もぅ・・・・」
「まさか、隊長!?」
俺は胸騒ぎを感じながら声がしてきた方へと駆け寄る。そこには、淫らな光景が広がっていた。
「あら、お客様かしら?」
「っ!?・・・レイっ!?あぁぁぁっ、見るな、見ないでくれぇっ!!」
蝙蝠のような翼を腰のあたりから生やし、悪魔のような角と尻尾を持ち、絶句するほどの美貌を持ったサキュバスという魔物が、リーナ隊長を押し倒して胸や陰部を撫で回していた。俺はそれを見た瞬間、頭が真っ白になりながらもサキュバスに飛びかかっていた。
「隊長から、離れろ魔物がぁぁぁあああっ!!」
もう少しでやつの首を落とすというところまで剣が届きそうになった瞬間、俺は見えない衝撃を受け近くの大木へと叩きつけられていた。
「もう・・・お楽しみ中に剣を向けるなんて無粋よ?」
「がっ!!?」
「レイっ!!貴様ぁ・・・あぐっ!?ひぅっ・・・あぁぁぁああああっ!!」
「あらあら、彼が来た途端感度が良くなってきたわね」
俺は叩きつけられて肺にダメージを受けたためか、体が思うように動かず呼吸もままならなかった。一方隊長はサキュバスの愛撫を受け快楽に顔を蕩けさせていた。
「ふふふっ、あの子がリーナちゃんの王子様ってこと?こんなところまできて貴方を助けようとするなんて、熱いわねぇ♡」
「だ、黙れ!私と彼は・・・そんなっ・・・ひあああっ!!?」
「嘘ばっかり♡彼が来たらリーナちゃんのオマンコ、私の指をきゅうきゅうと締め付けて来たわよ♡」
隊長は必死に抵抗しているが、快楽に翻弄されあられもない姿を晒している。俺はそんなみたこともない隊長の姿に思わず興奮してしまったが、それ以上にあの眩しかた隊長を穢している魔物が許せなかった。体が回復したら、必ず斬り殺してやる!!俺はそう誓った。
「もう、強情ねぇ・・・そんな意地をはってないで素直になりましょ♡彼のことが好きなんでしょ?」
「ち、違う!彼は単に我が隊の一員にすぎない!私は彼のことなど・・・・!!」
「ふーん・・・・なら、私が貰っても良いってことよね・・・?」
「なっ・・・!?」
サキュバスは唐突に隊長への愛撫を止めると、俺に近づいてきてた。そして俺を抱きかかえじっと見つめてくる。間近で見るとやはりとんでもないほど美人で、思わず引き込まれそうになった。
「んー、中々可愛い顔をしてるわね♡気に入ったわ貴方」
「な、なにを・・・んぶっ!?」
サキュバスは唐突に俺にキスしてきた。生まれてこの方、女性経験が殆どなくその口の中を蹂躙するかのように口の中を舐め回すキスは、たちまち俺の体を蕩けさせる。
「ぷはぁ・・・ふふっ、もう夢心地かしら♡」
「あっ・・・あう・・・」
「れ、レイ・・・・っ!!」
どうやら魔物が俺に標的を変えたらしい。あまりに抵抗する隊長に業を煮やしたのだろう。だが好都合だ。奴が俺に集中しているなら、隊長を逃がすことができる。
「た、い・・・ちょう・・・・にげ、て」
「っ!?」
あまりの快楽にほとんど口を動かすことすら困難であるが、それでも俺は必死に隊長に逃げることを告げる。彼女一人なら、逃げることはできるはずだ。
「ふふっ、彼もこう言ってるんだし、もう良いわよリーナちゃん♡彼は私が貰っておくわ♡」
「あっ・・・あぁあ・・・・」
「さぁ、続きを楽しみましょダーリン♡」
魔物が再び俺に唇を向けてくる。きっと俺はこの魔物に堕落させられ、最後には喰われるだろう・・・だがそれでも構わない。隊長が生き延びてくれるなら、俺は本望だ。
「やめろぉぉおおっ!!」
その時、隊長の絶叫が響いた。
「頼む・・・・彼を・・・・・レイを、私から・・・奪わないでくれ・・・・彼は、私の・・・大切な人なんだ」
「・・・・ようやく素直になったわね」
「た、隊長・・・?」
俺は隊長の言った言葉の意味が分からなかった。すると魔物は俺から離れ再び隊長を抱きかかえる。
「リーナちゃん、彼のことが好きなのよね?」
「・・・・」
隊長が、サキュバスの言葉に無言で頷いた。俺は、なんのことかさっぱり分からなかった。
「ねぇ、彼とキスしたい?」
「・・・したい・・・」
「彼とセックスしたい?」
「したい」
「彼の子供が欲しい?」
「欲しいっ!」
「彼とずっと一緒にいたい?」
「・・・ずっと、傍にいたい!ずっと彼と愛し合いたい!!私は、彼が欲しい!!!」
「ふふっ、いいわリーナちゃん。あなたの願い、叶えてあげる」
「あぁぁぁあああああああっ♡」
次の瞬間、隊長の秘所にサキュバスの尻尾が突き刺さり、隊長が快楽に打ち震えた。そして、彼女の中に何かが尻尾を通じて何かが注ぎ込まれるのが見え、段々と彼女の姿が変わっていくのが見えた。
「ふふふっ、これであなたも幸せになれるわリーナちゃん」
「た、いちょう・・・隊長ぉおおおっ!!!」
「あっ、あはっ・・・・・♡」
隊長の体から翼と尻尾、頭部に角が生え、その体は淫らで妖しいほど美しくなった。彼女は、魔物になってしまったのだ。俺はその事実に、怒りと憎しみを募らせた。輝く彼女が魔物になってしまったことに俺は現実を受け入れることができなかった。
「さぁリーナちゃん・・・早速、貴方の旦那様にその体を味合わせてあげなさい♡」
「はい、お姉様・・・♡」
魔物となった隊長は、サキュバスの言葉に従順となり俺に近づいてくる。その顔にはもはや人間であったころの厳格な彼女の表情はなく、熱にうかされたように淫らだった。
「ふふっ・・・レイ、犯してやるぞ♡」
「隊長・・・やめて、ください」
「ダメだ、お前を私のものにするために、私の体を味合わせる・・・お前がもう私なしでは生きられないようにしてやる♡」
隊長は俺の衣服を脱がし、いつもと違う淫らで美しいリーナ隊長に欲情した興奮によってそそり立つオスの象徴に目を輝かす。
「あぁ・・・・もう、こんなに・・・私の姿をみて、興奮してくれたのか・・・?嬉しいぞ、レイ♡」
「隊長・・・もう、やめ・・・あぐぅっ!?」
隊長は俺の制止の声など耳にかさず、逸物にしゃぶりつく。口をすぼめ、顔を上下に動かして逸物をしごいていく。そのあまりの快感に俺はすぐに達してしまいそうになった。
「たい、ちょう・・・っ!!俺、もう・・・!!」
「ちゅるるるっ!じゅぷ・・・ちゅーーーっ・・・出るんだな、出せ、出してくれ♡お前のザーメンを私に飲ましてくれ♡」
「あっ、がぁぁあああああっ!!?」
俺はほとんど我慢することもできず、隊長の口の中に精液を迸らせる。隊長は口の中に溢れる俺の精液を嬉しそうに飲み干していく。その姿に、俺の逸物は萎えるどころかさらに硬さを増している。
「んっ、ちゅうぅぅぅぅぅ・・・・ふふっ、嬉しいぞ、まだこんなに硬く・・・では、次は中で出してもらうぞ♡」
「隊長・・・正気に、戻ってください・・・あなたは、こんな・・・淫らなことを、してはいけません。ましてや俺なんかと・・・!」
「・・・・レイ、私はな・・・お前が言うほど立派な人間でも、誇れる女でもなかったんだよ」
「えっ・・・?」
隊長は身に纏っていた鎧を脱ぎながらも、顔は申し訳なさそうにしながら俺に語りかける。
「私はな・・・・・・幼い頃から誰も私を見てくれなかったんだ・・・誰も彼もが一族の娘の私、勇者としての私、隊長としての私だけを見ていた。立場や血筋でしか私を見てくれなかった」
隊長は、独白するように苦しそうな表情で過去を語っていく。そこには、彼女の人生での苦悩が見え隠れしていた。だが、俺はそんな彼女の言葉を否定した。
「そんな、ことありません。俺は隊長が隊長だからとか勇者だからとか、そんな理由で従っていたんじゃありません。俺は、貴方に助けられた。理不尽な死から俺を救ってくれた。そんな貴方だからこそ命を掛けても悔いがないんです」
「・・・・嬉しいな、レイ・・・・・・でも私はな、だからこそ私を見てくれるお前が好きになったんだ。だから私はお前が期待してくれている私になるしかなかった、自分を偽ることしかできなかったんだ」
「えっ・・・?」
「ずっと、お前にこの想いを伝えたかった・・・あの日、入隊の日に私に全てを捧げると誓ってくれたお前に、私の全てを貰って欲しかった・・・でも、私は勇者だから・・・隊長だから・・・・・・それは許されない・・・勇者は全ての人間に平等でなければならない・・・」
偽っていた・・・?なぜ、彼女が俺なんかのために・・・。
「私はな、怖かったんだ・・・もしお前が私に幻滅したら、私から離れてしまったら、そう思うと怖くて夜も眠れなかった・・・・・・そして、お前が民の娘や酒場の踊り子と話しているたびに、嫉妬で狂いそうになった。夜になれば、お前を想って一人で慰めて何度も達してしまうほどだった」
嘘だ・・・・俺の知ってる彼女は、自分に厳しくて、誰よりも孤高で・・・でも、それは偽りで・・・・でも俺は彼女に幸せになって欲しくて・・・俺なんかが・・・彼女と一緒にいる資格なんかなくて・・・。
「でも、簡単だったんだ・・・・魔物娘になれば、こんなに簡単にお前に想いを告げられた。もう、何もかもどうでもいい・・・レイ、私にはお前だけいてくれればそれでいいんだ」
俺の、俺のせいで・・・俺と出会ったせいで、彼女は魔物になってしまった・・・・堕落してしまった、俺の・・・俺の、俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の・・・・・。
「隊長・・・・ごめなさい、俺の、せいで・・・」
俺はもう、生きることすら許すことができなかった。俺が彼女に出会ったせいで彼女が汚れてしまった。俺はもう、どんなことをしても償いきれない。
「なにを謝っている・・・さて、そろそろ私も限界なんだ・・・・そろそろ、お前のを私のオマンコにいれてくれ♡」
彼女はそういうと再び淫らな表情になり、腰を浮かせて俺の逸物に狙いをつける。そして一気に腰をおろした。
「んはぁぁあああああああっ♡入ってきた・・・夢にまで見た、レイのチンポが、私の中に♡」
「ひっ・・・あっ、がっ・・・!?」
あまりにも強すぎる快感、そして俺の中で僅かに残っていたのかもしれない、隊長に対する劣情が、恋心が、歓喜に打ち震えてるように感じた。すると隊長は狂ったように腰を浮かせては降ろし、何度も腰を打ち付ける。
「はっ・・・はっ・・・♡チンポ、レイのチンポ・・・気持ちいい、気持ちよすぎる♡もう、これは私のものだ♡誰にも渡さない、レイは私のものだ♡」
「た、隊長・・・」
「隊長じゃない、リーナと呼んでくれ!!」
「り、リーナ!!」
「はぁっ♡レイが、私の・・・私の名前を呼んでくれた♡やっと、やっと私は夢を叶えられた!!」
パンパンと腰を打ち付けながら彼女は涙を流し、頬を上気させて快楽を貪る。もう、あの日俺を助けてくれた輝く彼女はいない・・・。俺のせいだ、俺が彼女を狂わせてしまった・・・・・・・だから・・・・。
「リーナ・・・好きです」
「っ!!?」
「ずっと、傍にいます・・・リーナに俺の全てを捧げます」
「あぁっ・・・・あぁぁぁあっ♡」
彼女はあまりの歓喜に俺の顔を掴み噛み付くようにキスをしてくる。貪るように貪欲なキスで俺はもう達してしまいそうになった。
「ぷはあっ♡わ、私も好きだ!ずっとずっと好きだった!!」
「リーナ!リーナ!!」
「あはぁぁぁああっ♡レイ、レイっ!!もっろ、もっろついれぇっ♡しゅきっていっれくれぇっ♡」
「好きです、好きですリーナ!貴方をずっと愛してます!!」
「あぁぁぁああああっ♡いく、イクイクイクゥゥウウウウウッ♡レイにしゅきっれいわれながらイクゥウウウウウウッ♡」
ドビュルルルルルルーーーーーっ!!!
尋常ではないほどの精液の量、射精にリーナの腹が妊婦のように膨れ、結合部から精液が溢れる。同時にリーナは絶頂に達したのか仰け反って身体を震わせていた。これでもう、俺も後戻りはできなくなった。
彼女を穢した俺は、この世の誰よりも罪深い。あの日の彼女はもう二度と戻ってこれないのだから・・・・だから、俺は彼女の望みを全て叶える。彼女がずっと永遠に一緒にいて欲しいというのなら俺はこれから続く全ての時間を彼女のためだけに使う。それが、俺にできる償いだから・・・・。
「はぁ・・・はぁ・・・♡んむっ、ちゅっ・・・・ちゅうぅうーー・・・レイ、ほれはらはずっろいっひょら♡」
「んっ・・・ちゅっ・・・ぷあ・・・はい、ずっと一緒ですリーナ」
リーナ隊長・・・・どうか、俺を・・・・許してください・・・・。
14/04/28 06:58更新 / ニア