連載小説
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初級
アルラウネの場合

アルラウネ「重い身体を引きずって…ようやく手に入れたiPh○ne 5s!これでグリズリーちゃんとかハニービーちゃんと一緒にパズ○ラが出来るです♪えっと…App St○reっていうのからインストールして…」

数分後…

アルラウネ「これが噂の『レアガチャ』というやつですか…なんでもこの最初の一回でクリアできるダンジョンが大きく変わっていくとか(←偏見)…では!うおおおおお!突然ですがこれは『気合いの雄叫び』ですッ!引かしていただきますッ!」


ガチャッ…
『大樹の精霊・アルラウネ』ペカー


アルラウネ「おお!私と同じアルラウネです!しかも金色の卵から出たって事は結構いいモンスターだってことですね!これは幸先いいです〜♪」

グリズリー「おっす!あ、ラウネちゃんもパズ○ラ始めたんだ〜!ね、ね、後でフレンドなってよ!」

アルラウネ「グリズリーちゃん、丁度いいところに!実はさっきレアガチャでこの子が出たんですが…」

グリズリー「ああその子?役に立つのは序盤だけで中盤以降は倉庫番になるのがオチだね〜。最近究極進化したけど性能は微妙もいいとこだからやり直した方がいいよ?」

アルラウネ「…さいですか…」



ゴーレムの場合

ゴーレム「火曜ダンジョンに行きまくって木・火・水ゴーレムはスキルマにした…でもどれだけ番人を食わせても闇と光はスキルレベルが1も上がらない…これは私の愛情が足りないせいなのか…」
ゴーレム「それなら…私の愛の深さを…ガ○ホーに見せつけてやる…!」

数日後…

ゴーレム「木・火・水ゴーレムはスキルマ、プラスマ、レベルマ、覚醒マ…!闇と光もスキルレベル以外はMAX…!これでいくらなんでも少しくらいは上がるはずだ…ああ、火曜日が待ち遠しい…」

火曜日

ゴーレム「何故…?何故ここまでスキルレベルが上がらない…?もう今日一日だけで魔法石50個は費やしてるのに…ああ、早くこのスキルレベルの数字がMAXという文字になっているのが見た…い…」

ダークゴーレムMk.3:スキル アーマーブレイク スキルレベル1

ゴーレム「…」二度見
ゴーレム「…」三度見
ゴーレム「…」四度見
ゴーレム「ぁぁあああああッッッ!!!」



ジャイアントアントの場合

ジャイアントアントA「ね〜、ここってどうやってクリアするの〜?」

ジャイアントアントB「ノーマルダンジョンだったらフレンドにオーディン連れてけば大抵はクリアできるよ?」

ジャイアントアントC「あん!もう、また削り切れなかった!もう〜最近のパズ○ラはもはやワンパンゲーだよ!」

ジャイアントアントD「ふふふ…ラー+リセダンに死角無し!」

ジャイアントアント's「うわ、ずる〜い!」ワイワイキャッキャ

女王「…妾も皆と一緒にパズ○ラしたいけど…」

ジャイアントアントA「そういえば、女王様はパズ○ラしてらっしゃらないんですか?」

女王「え!?あ、わ、妾はちょっとパズルが苦手でね!?」

ジャイアントアントA「そうなんだ〜…じゃあ、他に何かゲームしてるんだったら言ってくださいね!フレンドになって一緒にやりましょうよ!」

女王「そうね、ありがと。あなたは優しい子ねぇ。」ナデナデ

ジャイアントアントA「えへへへ…」

女王 (言えない…ランク600オーバーの廃課金者だなんて…)

ジャイアントアントC「あ〜!間違ってコンテニューしちゃったよぉ…」

ジャイアントアントB「うわぁ、ドンマイ!無課金者には貴重な魔法石が…」

女王 (この子達の前では口が裂けても言えない!)



リザードマンの場合

ワイワイガヤガヤ…

リザードマン「…」

兵士「俺やっとこの間ゼウスとったんだよね〜!」

戦士「おお、おめでとう!何コンだった?」

兵士「2,3コンかな?ちょっとパズルミスっちゃって…」

魔法使い「いいじゃない…私がとった時なんか10コン以上は当たり前よ?」

リザードマン「…」

戦士「え!?何でっスか?」

魔法使い「あの時はヴァンパイアロードかロキ+フレンドにゼウスが一番安定って言われててね。今ほど高倍率のモンスターが居なかったのよ。」

兵士「へぇ〜、そんな時代があったんスねぇ〜。」

魔法使い「そうよ、エンドラ×2が最強の時代だったんだから。エジプト神が出てきた時は目ん玉飛び出そうになったわよ。」

リザードマン「…」

戦士「今じゃ16倍は当たり前、みたいになってますよね。最高で200倍以上にもできるっていうし…」

兵士「でも実際闇アヌビス×2なんて使ってる人居ないっしょ?毎回10コンボ以上って指つりそうだけど。」

魔法使い「それがそうとも言い切れないのよ。私のフレンドで一人ハイパー闇アヌビス固定の人がいるんだけどね、一回メールで聞いてみたの。『いつも闇アヌビスですけど、他のは使わないんですか?』って。そしたら、『いや〜、ずっと闇アヌビスだともう慣れて来て7,8コンボは当たり前ですね』って。」

戦士「うわぁ、そこまで来るともうプロの域じゃないっスか?そんなにコンボ決まったら気持ちいいんでしょうね〜。」

兵士「なんか土日ダンジョンとか逆にやりにくそうだよな。ドロップが少ない分繋がっちゃったりしてそうで…」

リザードマン「う、う、うるさーーーい!何だお前達、旅の途中だと言うのに緊張感の無い!今この瞬間にも盗賊達は私達を狙っているかもしれないんだぞ!?」

魔法使い「まあまあリザちゃん、落ち着いて…」

リザードマン「これが落ち着いていられますか!いいか皆、真の強者と言うのは肉体もだがまず心を鍛えている存在であって…」クドクド

兵士 (この間スマホが水没してから…)

戦士 (明らかに…)

魔法使い (機嫌が悪くなっている!)

リザードマン「…でだな、ん、聞いているのか!?」

三人「はいっ、聞いてます!」

リザードマン「そうか、ならいい。それで、強さというのは…」クドクド

三人 (早く終わらないかな…)



エキドナの場合

エキドナ「ねぇ、ラミちゃん?」

ラミア「なぁに、お母さん?」

エキドナ「お母さん、パズ○ラっていうのやってみたいんだけどね、ラミちゃん、教えてくれないかしら?」

ラミア「いいよ〜。えっとねお母さん、まずはここの…」

キング•クリムゾン!(省略)

エキドナ「へぇ〜、色んな子がいるのねぇ。」

ラミア「そうなんだよ〜。あ、ほら見て見て、お母さんと同じキャラクター♪」

『紅蓮華の女傑・エキドナ』

エキドナ「あら、本当ねぇ♪この子は強いのかしら?」

ラミア「あのね、ステータス自体はそんなに高くないけど、スキルも優秀だしリーダースキルも木曜ダンジョン周回用に便利なんだよ!」

エキドナ「…?」

ラミア「あ、えっと、力は強くないけど、強い魔法を覚えてて、皆の役に立ってくれるの!絶対に誰でも1,2体は持ってるくらい人気者だよ!」

エキドナ「あら、嬉しいわねぇ♪そんなに言われるとお母さん照れちゃう♪」

ラミア「えへへへへ…あ、そういえば、何でお母さんパズ○ラやろうと思ったの?」

エキドナ「あのねぇ、だってラミちゃんこのゲーム大好きなんでしょう?お母さん、他のゲームは難しそうだけど、これならラミちゃんと一緒にできそうだったから♪」

ラミア「そうだったんだ…ねぇ、お母さん!私パズ○ラも好きだけど、この世の何よりもお母さんが大好きだよ!」ギュー!

エキドナ「うふふ、もう、いくつになっても甘えん坊さんなんだから。」ギュー!



アカオニの場合

アカオニ「…」(←真剣にパズ○ラしてる)

シューンシューンシューンシューンシューンシューンシューンシューン(8コンボ)
ドドドドドドドドド

アカオニ「ふう…やっとイザナミ倒せた…」

アオオニ「やっほ。何やってんの、パズ○ラ?」

アカオニ「あ〜、本当疲れた。もう緊張し過ぎて顔とか真っ赤だぜ…」

アオオニ「うわ、本当に真っ赤だ…って君もとからじゃないか?」

アカオニ「全く、お前はそういう揚げ足ばっかり取りやがって!もうちょっと思いやりってのを持てねぇのか!」

アオオニ「『揚げ足を取る』の使い方がおかしくないか?」

アカオニ「細かい事気にするなよ!あ、そうだ、ちょっとついて来てくれよ!」

アオオニ「いいけど、どこに?」

アカオニ「ウシオニのところだよ!ちょっとばかりあいつにイタズラしてやんだよ!」

アオオニ「一回ウシオニに泣かされといてまだ懲りないのか…で、何するわけ?」

アカオニ「お前も乗り気じゃねえか…えっとだな、まず俺が…」ゴニョゴニョ

アオオニ「全く、よくそんなくだらない事思いつくものだよ。本当、同じ『鬼』だと思えないね。」ウズウズ

アカオニ「へっへっへ、今日こそあいつに吠え面拝ましてやるぜ!」

数分後…

アカオニ「よし、ウシオニの家に到着だ!」

アオオニ「言わなくても見れば分かるよ。」

アカオニ「お前に言ったんじゃないの!よし、あいつの家の玄関の横の繁みに隠れて…」

アオオニ「ウシオニが出てくるのを待つ、ね。」

<イッテキマース

アカオニ「来た!行くぞ!」

アオオニ「よし、腕が鳴るね!」

ウシオニ「今日はネギが安かったから味噌汁に入れて…」

鬼×2「GO!」

アカオニ「『ここから先は!』」バキッ(先制攻撃)

ウシオニ「痛っ!」

アオオニ「『通さねぇ!』」ベチャッ(先制煙幕)

ウシオニ「うわっ、何これ!?前見えない!」

鬼×2「大成功!」

アカオニ「へっへっへ、見たか!俺達の先制攻撃!まともに引っかかりやがっ…」

ウシオニ「」ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

アオオニ (まずい!これはマジギレしてるやつだ!そりゃそうだよ、出掛けようとした矢先殴られて墨かけられたら怒るよ!ここは…)
アオオニ「あっ、きっ、急用を思い出したなー!ぼ、ぼ、僕はここで失礼するよ!」

アカオニ「てめっ、待てよオイ!お前だけ逃げようったってそうは…」ガシッ

ウシオニ「…」ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
ウシオニ「ラース・オブ・ゴッド!」

アカオニ「いっ、いやあああぁぁぁ!」

GAME OVER



ドラゴンの場合

ドラゴン「ドラパはオワコン、か…」

end
14/03/13 16:01更新 / チャールズ
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■作者メッセージ
サブタイトルに『初級』ってつけたけど何章に別れるのかはまだ未定だったり。

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