こんばんは〜。

がんばってネタをひねり出したので是非呼んでいただけたら嬉しいです。


では、設定です。



季節　不明

場所　人間界の展示物倉庫


状況　

一日だけの警備員として雇われたあなたは倉庫で見事な女性の石像を見つけた。
　すべての仕事が終わり、帰ろうとすると何かにつまずき石像の台座の一部を欠けさせてしまい、しかも・・・



では、スタート！！





薄暗い博物館で躓いてコケたあなたは台座の角に手をぶつけた。
バキッと言う音が暗い博物館内に響き渡る。

すると・・・突然石像が輝き、あちこちから白い煙が噴出し石像を包んだ。
煙が晴れるとそこには石像ではなく一匹の女性が体を起こしていた。


「う〜ん・・・・ぷはぁ。よく寝た〜〜・・・・・・って、あれ？ここどこ？ていうかあんた誰？」


その女性は、うーんと背伸びをすると肩を回したり膝を曲げたりして体をほぐし始めた。
動くたびに、大きな胸が上下に揺れる。

それからしばらく経ち・・・気が済んだのか最後に深呼吸をして動きを止めた。


「あ〜、久々の自由だ〜・・・よし、と。ところであんたはさっきから何腰を抜かしてんの？まさか、私に襲って欲しいの？なーんて、そんなわけないか。普通ならみんな逃げ出すに決まっているからね。でも、このままだと少し話しづらいなぁ。ほら、立てる？」

にゅっと、灰色の手をあなたに差し伸べる少女は自分をガーゴイルという魔物だと話した。
あなたも、ここが日本の博物館だと彼女に話した。

「へぇ・・・私は展示品と間違えられてここに連れてこられたんだね・・・で？あんたは、これからどうするの？」

いきなり、これからのことを聞かれて頭を掻くあなたを見たガーゴイルはくすくす笑うとこう言った。

「ごめんごめん。嘘よ、嘘。だってさ・・・もうあんたに自由は無いんだよ？とりゃ！！」


そういうとガーゴイルはあなたを突き飛ばして地面に仰向けに転がした。
背中をもろに打ち付けもだえるあなたの上に彼女が馬乗りになると、あなたの肩をつかんで逃げられないように抑えてゆっくりと顔を近づける。

鼻と鼻がくっつきそうになる距離まで顔を下ろしたガーゴイルはくすりと笑うと耳元で囁いた。

「ねえ、知ってる？私たち魔物はね、男の人が大好きなの。しかもあんたは私が展示品にされる前に偶然とはいえ自由にしてくれたわ。だからね・・・私、あんたに惚れたの。ねぇ、一緒に私たちの世界に来ない？絶対後悔はしないと約束するわ。ここよりも何倍も甘〜くて、と〜ろとろな世界に・・・あんたを・・・連れてって・あ・げ・る。フフッ。フー・・・」


言い終えると彼女はあなたの耳元に小さく息を吹きかけた。すごく甘いにおいがあなたの鼻をくすぐり徐々に抵抗力を奪っていく。
魔性の息でぐったりとしたあなたを見下ろした彼女はあなたの頭を撫でながら黒い翼を伸ばして窓からあなたを担いで飛んでいった。





〜魔界〜






ガーゴイルは、まだぐったりとしているあなたをベッドにゆっくりと降ろし、その横に寝そべった。
そして、あなたの頭を両手で包むようにして彼女はぎゅっと抱き寄せる。
足も、両足を絡めてほとんど抱きついているような状態になっていた。
彼女はあなたの寝顔を見て微笑むと再び頭を撫でながら呟いた。



「いい子・・・いい子。気持ちよさそうに寝ちゃって〜、かわいい。でも、これからはもっともっと愛してあげるからね。私の救いのヒーローさん。」


彼女はあなたの額に小さく口付けをしてから目を閉じた。
そのまま、二人は朝まで抱き合ったまま眠ったという・・・

■作者メッセージ
出来上がり。

何ヶ月ぶりだろ・・・みんな飽きてないかな〜。
心配だなぁ。　

次は、エキドナです。　　でわでわ。