連載小説
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夜分のお話。それと翌朝。
「まっっっったっく!!何やってんだか!!!」
家路の車内、後部座席で腕を組んで座る、レゼ姉が不満を爆発させていた。
「教えてやろうか?ラブホで激しく『セックス』してたんだ………私の足腰が立たなくなるまでな♥」
隣の助手席には、お疲れのラリスが大きくシートを倒して横になっていた。
「っ!どうせラリスちゃんが調子に乗りすぎただけでしょ!?」
不機嫌な声を隠さずに荒げ、冷静を装って組んでいた腕を早くも解くレゼ姉。
「だと思うだろ?それがコウに獣の如く襲われてな………私も正直、驚いてる」
やれやれといった感じで、オーバーに両手を広げてみせるラリス。
「……もうその話はそれくらいに「コウ君は黙って運転!」「お前は前を向いてろ!」
(……これだよ。ちくしょう)
コウは内心で愚痴って、前を向き、黙って運転を続ける。熱くなる二人をなだめようと間に入ろうとしたが、即轟沈してしまい、己の軽率さを後悔するしかない。
 あの後、コウは目を覚ますと、自身の介抱をしながらもバチバチと火花を散らしていたレゼ姉とラリスをどうにか宥め、突如としてラブホテルに乱入してきたレゼ姉に事の経緯を聞きだした。
話を聞いたところ、どうやらラリスがラブホテルの住所をコウに教える際、間違えて家族全員にメッセージを送ったのが事の発端になったらしい。職場でそのメッセージに気づいたレゼ姉は退社後、慌ててラブホテルまでやってきたとのことだが、コウには血相を変えてヒールのままで駆け抜けるレゼ姉の姿を容易に想像できてしまった。その後、ラブホテルに到着したレゼ姉は店員を必死の形相で説得し、合鍵を貰ってまで弟妹が休憩している部屋に突入してきたらしい。なんとも恐るべき行動力だが、おかげで不審に思う店員にレゼ姉の素性を明かすため、名前はおろか、住所と連絡先まで教える羽目となり、しっかりと顔まで覚えられてしまった。当分どころか、コウは二度とあのラブホテルには行きたくない。
「……それで?さっきの話は本当なの?」
レゼ姉が席からズイッと身を乗り出し、眉をひそめてラリスに詰め寄る。
「なんの事だ?……よくわからんなぁ〜?あ〜〜ん?」
「っコウ君が!ラリスちゃんを!襲ったって話よっ!」
怒声は車外を突き抜く勢いだった。自分で言い切ったことで余計に腹が立ったようで、レゼ姉は強く拳を握り締め、尻尾でシートにムチを打ち、盛大な八つ当たりの音を車内に響かせる。
「耳元で怒鳴るな……まぁ実際に、コウに滅茶苦茶にされて、ドバドバ種付けされたのは嘘じゃないぞ?………もしかしたらデキたかも、な♥♥♥」
そう言って愛おしそうに自身のお腹を摩りはじめるラリス。お腹に向ける視線は、完璧に我が子に対する母親のそれだった。これに黙っていられないレゼ姉が急遽怒りの矛先をコウに向け、信じられないといった様子で真偽を確かめようとする。
「ちょっと、コウ君どういうこと!?」
半分泣きの入っている声でレゼ姉が絶叫した。目尻には薄い涙が浮かんでおり、絶望の面持ちを向ける。少々いき過ぎなレゼ姉に、コウは頭を痛くさせるしかない。
「レゼ姉……ちょっと落ち着こう?ラリスもあんまり挑発しないの」
「落ち着いてるわよ!それより、なんで!?何があったの?」
「いや、何も無い……ってことはないけど、ラリスと普通に……Hしただけだって」
まさか、自販機で当たったドリンクのおかげで野獣の如くラリスを襲えたとは見栄も重なって言えるはずもなく、仮に白状したとしても、今度はドリンクの存在を知って逆上するラリスに噛み付かれるのは目に見えており、これ以上車内の混沌を加速させたくないコウはお茶を濁すしかなかった。
「嘘よぉっ!だって、いつもはラリスちゃんに搾られてるだけじゃない!?」
「……その言い方には語弊があるな。『愛し合ってる』と言うべきだ。一方的になることも多いが」
「今はどうだっていいわよ!そんなことっ!!」
もう何も信じられない、と顔を両手で覆ってレゼ姉がえ〜んえ〜んと泣きはじめる。ラリスは勝ち誇るように特大の胸を張り、しまいにはコウに生まれてくる赤ん坊の名前を尋ねだす始末だった。自身のあんまりな扱いに勘弁してくれよと思ったコウは、ただただ黙って運転するほかない。
 家に到着するまでの間、なおも姉妹のグダグダとしたやり取りが直近で行われ、途中から全てがどうでもよくなったコウは一切の思考を止めていた。姉妹のバトルは車を車庫に入れてもなおも続き、車から降りて玄関に向かう僅かな道中でも継続していた。
「ただいま〜……」
心身ともに、心底疲れたコウが玄関を開ける。
「コウ君!約束通り今夜はとことん相手してもらうからね!?」
「そんなことより、私の借りを返すのが先だろうが!!」
後方からは姉妹がギャーギャーと入り乱れて押し寄せてきた。二人共かなりヒートアップしており、止めに入ろうものならすぐにでも押し倒されそうな勢いのため、とっくに精魂尽き果てているコウには振り返るのも恐ろしい。ひとまず二人が落ち着くまで家事にでも逃げようと思い立ったコウが、急いで靴を脱ぐ―

「もぉ〜〜〜……ちょっと姉貴達、うるさすぎんよぉ〜〜」

二階から気だるそうな声が聞こえ、パタンパタンとスリッパが階段を叩く音が鳴った。そう言えばと、出かける間際、リブが眠たそうにしていたことを思い出す。この場の悪い雰囲気を変えるべく、リブに声をかけようと―

「って………やっば!!」
「ちょ!ちょ!!っちょ!!!」
「ほぉ〜。こりゃまた、すごいのがきたな……」

階段を降りきった寝起き姿のリブを見て三者三様の反応を示す。
コウは焦り、レゼ姉は言葉を失い、ラリスは驚嘆で返す。
同世代の魔物娘と比べても遥かに恵まれたおっぱいに、成長期の若々しい身体を変態的なランジェリーで覆い隠す、まだまだ幼さが残るリブの童顔に反した大人すぎる格好は、三人の度肝を抜くのに十二分な破壊力を持っていた。一瞬、心を奪われるコウであったが、すぐに別の感情に押しつぶされる。
「……コウ君?何アレ?」
「説明してもらおうか」
後方でいがみ合っていたはずの姉妹が、背筋の凍っていたコウの背後に揃ってにじり寄っていた。リブのおかげで確かにこの場の雰囲気は変わった。さらに悪い方にだが。油汗に背中が塗りつぶされているなか、どう切り抜けようかとコウが思案する間もなく、リブが口火を開く。
「いいでしょ、これ♪兄貴に買ってもらったんだ〜♥」
最悪の一言だった。
まず問答無用でラリスに首を極められた。慌てて首に絡まるラリスの腕をバシバシと叩くが、絞まる力が増すばかりで一向に効果は現れない。薄れいく意識のなか、涙ながらに抱きついてきたレゼ姉がなにやら叫んでいたが、豊満なおっぱいで顔面を圧迫されたため、圧倒的に酸素の足りていない肺に空気を取り込めず、聞き取るどころではなかった。コウは言い訳も出来ずに、本日三度目となる暗闇の世界へと姉妹に連行された。










「おっ?兄貴おはよ〜。気分はどうよ?」
「………………最悪」
「だよね〜♪」
単語だけのコウの返事を、ケタケタと笑うリブ。
「……こっちは全然、笑えないんだけど。…………レゼ姉とラリスは?」
「晩御飯作ってるよ〜。さすがにやりすぎたって、反省してた」
「……そっか」
なら普段からもう少し冷静になって欲しいとコウは思ったが、すぐに無理だと悟る。いつもは温厚な姉妹だが自分が絡むとなるとどうしても感情的になりがちで、姉妹はお互いに譲るようなことはせず、思いの丈を全力で自分にぶつけてくるだけだ。姉妹にそれだけ深く愛されていることにもちろん嬉しくもあるが、少々迷惑な面もある。今回は迷惑な場合だったと割り切るしかないのだろうが、それでも、もう少し大人になってほしいとコウは願う。
「それより、何か言うことないの?」
「……あ〜、うん。着替えたんだ」
「そこぉ〜?」
えぇ〜、と不満そうな声を漏らすリブ。
現在、リブはノースリーブのワンピースに着替えているようで、とりあえずは普通の部屋着姿と言えよう。
「まずは膝枕についてじゃない?」
気を失ったコウはソファに寝かされていたようで、頭は妹の柔らかな太ももによって持ち上げられていた。無機質な枕には無い、人肌溢れる温もりと乙女の匂いが後頭部を通して伝わる。
「……まぁ、そうなんだけど、ね」
ただし、それ以上にコウは真上にある二つの球体が気になって仕方がない。先程からリブと何気なしに会話をしているが、肝心の顔は胸元の二つの球体に隠れて大半が見えておらず、リブが何か喋るたびに直上の球体が揺れるため、おっぱいと会話している気分だった。コウが目覚めた直後にも関わらず、リブの服装が変わっていることに気づけたのは、ひとえにランジェリー姿のリブの下乳をたっぷりと堪能していたおかげであろう。
「……お〜い。聞いてる〜?」
リブがねぇねぇと、太ももを上下させてコウの頭を軽く揺らす。
「あぁ、ごめん。聞いてなかった」
「また?まぁ、起きたばっかだもんね〜」
「悪かったって……それで?何て言ったの?」
リブの爆乳果実を仰いだまま、コウは会話を再開する。
「……いやね?姉貴達が『私達もランジェリー買う!』だって」
「あぁ、そういう流れに……」
「それでさ〜、私のランジェリーって、兄貴に選んでもらったようなもんじゃん?それを姉貴達に言ったら、『兄貴に選んでもらう!!』って話してたよ?」
ホント、嫉妬深いよね〜、とリブは呆れながら相槌を打ち、胸元に実った爆乳果実をぶるるんっと揺らす。
「……それマジ?」
「マジ、マジ……あっ!ちなみに私と姉貴達のランジェリーは、兄貴のお小遣いから天引きだって〜」
ドンマイと、ポンポンと頭を叩かれる。爆乳果実で一杯になっていた頭にリブの言葉が染み渡ると、コウは肩を落としてムチムチな太ももに深く埋もれた。
「どうしてこうなった……」
「ん〜……日頃の行い?まぁ、元気だしな、って♥」
リブに右手が捕まると、直上にあるでっかい球体へと導かれる。手の平にはノーブラながらも、張りの強い巨乳の感触が直に伝わってくる。無気力だったコウもこうなっては手を動かさずにはいられない。若さ特有の強い張りのある胸を布越しに揉みまわし、間近で変化する球体の淫らな様を眺めていると、ふと手の平の重量に疑問を抱く。
「………昼間よりでかくなった?」
「え〜?さすがにありえないって。まだ寝ぼけてんの?」
「……いや、たぶん疲れてるだけ」
「早く元気にならないとヤバイよ〜。いろいろと♥」
「だね……」
少しの間、無頓着に妹のおっぱいを揉み続けていたが、コウの意思とは関わり無く股間のものが反応を示しだした。とりあえずはこの後に訪れるであろう、絶対に避けては通れない夜の営みには問題なさそうだった。あくまで愚息に限ってだけの話だが。リブの顔も徐々に赤らみが増し、押さえ込めなくたった声が甘いものとなって漏れだす。本格的になってしまう前にやめようかと思った、矢先―

「若いな。目を離すとこれだ」

ソファの兄妹は同時にぎょっとして声のした方へと振り向く。
視線の先には声の主であるラリスが感心した様子で、二人を眺めていた。
「何か用?今、イイトコなんですけど?」
ぶっきらぼうにリブが言う。相変わらず遠慮も何もあったものではない。
「膝枕はコウが目覚めるまで、だろ?乳繰り合うなとは言わんが………晩飯は抜きにするぞ」
どうする?、とラリスがとぼけてみせる。
「ハイハイ。手伝いますよ〜……っと」
リブは不機嫌な態度を隠さず、コウの頭を浮かして太ももの変わりにと、手近にあったクッションを添えると、スタスタと台所へと歩き出した。自分だけ寝ているわけにはいかないと、コウも二人を手伝うべく身体を起こそうとする。
「兄貴は寝てて良いよ〜」
意外なことに、リブに制止された。
「いや、でも……」
「心配するな。今夜は寝かせるつもりはない」
今度はラリスに力強く宣告される。その瞳には静かながら熱い闘志がみなぎっていた。やはりラブホテルでの一件をかなり根に持っているらしい。
(……そんなにムキになるなよ)
軽い目眩がコウを襲う。ふらつくままにソファに寝転がったが、とても眠れる気分ではない。
「ラリス。レゼ姉はどこ?」
せめてどんよりとした気分を変えようと、この場に一向に現れないレゼ姉の所在をラリスに尋ね、コウは会話を続けようとする。
「お前が部屋に干していた洗濯物をしまってるところだ。じきに晩飯だから大人しく横になってろ」
「だから、頑張って溜めといてね〜♥」
言うだけ言って畳み掛けると、姉妹は揃って台所へと消えていく。止めの一撃を喰らったコウは、ソファにうつ伏せになって固まった。
(……今夜はやばそう)
思い起こせば朝早くから三姉妹とまぐわい、昼間はリブと子作り、夕方にはラリスにせっせと種付けしている。コウの精力はとっくにすっからかんだったが、姉妹にとっては何の関係もない話で、夜の相手を断わろうにも聞く耳など持たないだろう。
(しかも明日から土日だし……マジで干物になるかも)
今日は週末のため、明日から上の姉妹もリブ同様にお休みに入る。
コウとしては平日の夜にも関わらず頑張って姉妹の相手をしているつもりだが、やはりと言うべきか、魔物娘たる三姉妹には全然物足りないようで、溜まってしまった性欲は休日にまとめてコウにぶつけるのが習慣だった。おかけでだいたいの休日は部屋の中もとい、ベッドに篭りっきりで姉妹ともっぱら交尾してばかりであった。(週末前にコウがまとめ買いをするのは、発情する姉妹の相手をしてろくに外出できないための処置である)休日に丸一日中盛っても、姉妹が満足できなければ余った性欲は翌週に持ち越され、翌週でも満足できなければさらに翌々週へと無限ループし、姉妹の性欲は留まることを知らない。特にリブが夏休みに入ってからは昼間、家にいられないレゼ姉とラリスの嫉妬からくる欲求不満がさらに加速しているようで、週末の夜は激しさを増す一方だった。
(……トイレ行こう)
おもむろにコウが起き上がる。少しでも身体を休ませるべく、まずは訪れた生理現象を済ませたいからだ。静かに居間を出てトイレに移動すると、早速パンツごとズボンを下ろして便器の前に愚息を晒す。ついさっきまでリブの爆乳を揉みしだいていたせいもあってか、放尿を前にしてかなりの勃起具合だった。愚息に手を添えてコウが下半身を脱力させると、自然とトイレに水の音が流れ出す―

―ガチャ………ッチャキ

背後で扉の閉まる音、遅れて鍵を掛ける音がした。
慌てるコウであったが絶賛放尿中のため、振り返ることはできない。そうこうしているうちに何者かがコウの背中に二つの柔らかなボーリュムを押し付けながら寄りかかってきた。

「こんな時にごめんね、コウ君♥」

申し訳なさそうにレゼ姉が言うと、無遠慮に股間に手を伸ばして放尿をつづける愚息を根元からしっかりと支える。同じくもう片方の手は玉袋に回し、すっぽりと包み込んでモニュモニュと揉みほぐしはじめた。突然のことに硬直するコウだったが、すぐに股間周りにやってきたいつも以上に気持ちの良い放尿感に流され、弛緩した両手が愚息から離れる。すかさずレゼ姉がひんやりとした手で肉棒全体を掴むと、熱くなっていたコウの肉棒の熱を冷ましながら放尿の手助けをした。用を足す間、レゼ姉の手によって肉棒の先端を便器の中心に差し出されて、玉袋を入念に揉まれ続ける。しばらくして先端から何も漏れなくなった後も尿道から尿を残らず追い出すため、レゼ姉に肉棒の根元から先端に向かって強く搾り上げられる。嬌艶な指使いで繰り返し肉棒を搾ると、先端を軽く上下に振って、傍にあったウェットティッシュでレゼ姉が愚息を綺麗に拭いてくれた。
「レゼ姉、ありがとう。気持ちよかった」
介護の極まった下のお世話にコウは礼を言い、ズボンを上げようとしたが、レゼ姉にズボンを握り締められて制止される。
「だ〜め♥今度はこっち♥」
レゼ姉が後ろに振り返ってドアに寄りかかると、大きなお尻をフリフリと振ってコウに媚を売った。パツンパツに張ったレゼ姉のズボンに思わず生唾を飲み込むコウ。しかし、先の妹達とのやり取りを思い出し、レゼ姉に両手を合わせて頭を下げた。
「ごめん、レゼ姉。悪いけど夜まで待ってくれない?もうすぐ晩御飯だし……」
「えぇ〜、少しだけなら良いでしょ〜ぉ?……それにほらぁ♥」
レゼ姉がブラジャーごとシャツをたくし上げて自慢の双乳をボロンと晒すと、重力に引かれて二つの見事な球体が重そうにぶら下り、背中から大幅に横乳がこぼれだした。
「コウ君の大好きなおっぱい♥好きなだけ揉んでいいからぁ♥」
巨大なおっぱいを巨尻ごと厭らしく揺らし、レゼ姉が上目遣いでおねだりをする、が、コウは心を鬼にした。実際のところ、コウにとっては垂涎ものの誘惑だったが、精力がジリ貧の今、夜に備えて体力の無駄遣いを避けたいというのが主な理由だが。
「だめだって。ラリス達も待ってるし……それに、レゼ姉の相手をする約束は夜だったよね?」
「………っむぅぅぅぅ!!」
さすがに分が悪いと感じたのか、大人しく諦めて―
「なら!上手に揉めたら!認めてあげる!!」
くれるはずもなく、レゼ姉は両腕をたたんで胸を挟み出すと、身を翻してコウの眼前に大きく張ったおっぱいを見せ付けてきた。なんとも諦めの悪い、全くもってしょうがない姉である。
「……わかった。その代わり、上手に揉めたら晩御飯の支度してね?」
「いいよっ!いざ、尋常に!勝負っ!」
レゼ姉が気合を入れて身構える。顔には緊張が走っていたが、それこそレゼ姉には分の悪い勝負……いやコウにとっては勝負にすらならない話だった。大好きなレゼ姉のおっぱいだ、それこそ勝手は十分に知っている。コウは改めてズボンを履きなおすと、両指を何度か広げてワキワキと音を鳴らし、レゼ姉のおっぱいに正面から向かい合う。
結論として、レゼ姉が音を上げて晩御飯の支度をするはめになるのに、さしたる時間はかからなかった。



「ぉ〜。良い匂い」
コウが部屋に戻ると、食欲の沸く匂いに出迎えられた。
「戻ったか。丁度良い、運んでくれるか?」
「おっけー」
台所から顔を出したラリスの頼みに、二つ返事でコウが答えると、さっそく台所へと進む。
「あれ、兄貴だけ?レゼ姉ちゃんは?」
こんな時には真っ先に駆けつけて手伝いをするはずの長姉の不在に、リブは首をかしげた。
「あぁ〜。今トイレ中。さっき入れ違った」
「ふ〜ん……ほい、これ運んで」
リブにパンが詰まったバスケットを手渡されると、コウはこくりと頷いてテーブルへと運んでいく。
「ごめ〜ん、みんな。今、手伝うから〜♥」
話題になっていたレゼ姉が、フワフワとした様子で部屋に戻ってきた。心なしか呂律が回っておらず、服装には乱れがあり、頭のうえからは湯気をただよわせていた。馬鹿でもない限り普段の様子ではないのは一目瞭然だ。
「おい、コウ。お前まさか……」
「いやいや……誤解だって。それに今、めっちゃ疲れてるし、ね?」
早速異変に気づいたラリスに凄まれ、大慌てで弁解するコウ。
「おおかた兄貴のパンツでオナってたんじゃない?それより早くご飯にしよ〜よ〜」
我儘な内面に似合わず、手の止まっている姉兄達を促すリブ。促されたラリスはそれ以上は何も言わず、渋々といった様子で家族の食器を並べはじめる。早々にラリスの追及を打ち切ってくれたリブに感謝するコウであったが、正直、食事前に言う乙女のセリフではないだろうと内心で呟く。
「えへへ♥そんなとこぉ〜♥」
上機嫌にリブに同調すると、レゼ姉はフラフラと台所へと向かう。途端に台所が大渋滞となったが、ようやく家族はまとまって晩御飯の支度を進めることとなった。
 本日のコウ一家の晩御飯はチキンマカロニグラタン、かぼちゃのポタージュ、それからシーザーサラダと昼間のパン屋さんでついでに購入したフランスパンである。コウ一家は自前で母乳、もとい良質な牛乳が手に入るため、献立には自然と牛乳を使用したものが多く並ぶ。加えてラリスがモデル業をしているということもあり、本人の強い要望から特盛りのサラダが毎回欠かさずに食卓に加えられる。他の姉妹も競争心からかラリスと同じように食事については細かい注文を日頃からなされているが、おかげでコウは料理の腕をなかなかに鍛えられ、今では楽しんで姉妹に料理を振るうまでになっていた。残念ながら今回はその腕前を披露できなかったが、それとは別に、姉妹が作ってくれた晩御飯をコウは楽しむことにした。なんにしても女の子の手料理は嬉しいものであり、大好きな姉妹の美味しい料理となればなおさらのことだった。
家族が仲良くテーブルに着くと合掌を合図に、早速出来上がったばかりのアツアツの料理を口にする。口の中を熱しながらトロ〜リととろけるグラタンをコウが絶賛すれば、私が作ったのよとレゼ姉がことさらにはち切れんばかりの豊胸をエヘンと張り、さらに自信作だというポタージュをコウに勧める。言われるがまま、スプーンでポタージュを口に運ぶと、こちらもやっぱり美味しく、かぼちゃの甘みに牛乳の柔らかさが合わさった、まろやかな味わいが口の中に溶けるように広がっていく。コウが繰り返すように美味しいと言えば、レゼ姉の顔は非常にニヤけたものとなり、また他の姉妹も自分たちも手伝ったことを強調する。家族は互いに今日あった出来事を話しつつ、美味しい晩御飯をゆったりと賞味する。食事を終え、お茶をしながら談笑を続けていると、待ちかねたようにレゼ姉がリブに昼間の情事について問いただす。待ってましたとばかりにラリスも喰ってかかると、リブが自慢げにランジェリーを買ってもらった時のことから自慢げに語りだした。生々しい単語がポンポンと飛び交うなか、しばし、コウは肩身を非常に狭くして姉妹の痴話ばなしに相席することとなる。気分は本人放置で進められる三者面談の風であった。
「コウ君……この後なんだけど」
熱の入っていた姉妹の痴話話のなか、唐突にレゼ姉がポツリとコウに呟く。モジモジと身体をくねらせ、ほんのりと顔を赤めて見つめてくる。なにやらラリスとリブの情事を聞いているうちにレゼ姉の夜のスイッチが入ってしまったらしい。気になったコウが他の姉妹に視線をやれば、レゼ姉と同じような様子で心なしか落ち着きがなく、ソワソワとしていた。
「わかった、わかった……今からお風呂沸かすから、ちょっと待ってくれる?」
ついにその時が来たようだ。観念したようにコウが言うと、席を立って自分の食器を下げようとする。
「それでね?ちょっとしたお願いがあるんだけど……」
レゼ姉の次の言葉を聞いた時、コウを含めた兄妹は呆気にとられることになる。










浴室にはいくつものシャボン玉が空中を漂っていた。
天井近くまで高くに吊るされたシャワーが浴槽の水面を叩くたび、ブクブクと泡が湧きあがり、飛び跳ねる水飛沫と一緒に透明なシャボン玉が宙に飛び立つ。既に浴槽の表面は無数のドーム状の泡で一杯となっており、浴槽の端からは押し出された大小さまざまな大きさのシャボン玉が次から次へと床タイルに溢れだし、透明な泡が群れとなって床一面を侵食していた。
(……泡風呂って、すごい)
コウが夕食後にされたレゼ姉のお願いとは、この泡風呂のことであった。当のレゼ姉本人が前々から試してみたいと考えていたようで、色々と情報収集を重ねに重ねた結果、今回の入浴剤に辿り着いたらしい。たかが泡風呂にそこまで真剣になるのもどうかとコウは思ったが、モコモコと吹き出てくる泡の数々を目の当たりにしては、それこそ大の大人でも子供のようにテンションが上がってしまうものだった。
(まぁ、喜んでばかりもいられなかったけど……)
先のお願いとは別に、レゼ姉のもうひとつのお願いが、コウと二人っきりで泡風呂に入りたいとのことだった。ただし、こちらのお願いは他の姉妹から『待った』がかけられた。妹達の突然の静止に戸惑うレゼ姉であったが、即座に己の正しさを主張した。レゼ姉の言い分としては、自分が用意したものでもあるし、なによりも昼間からニャンニャンしていた妹達には譲ってもらうのが当然だと考えていたらしいが、早朝に二人だけで楽しんでいたのだから同じことだと、下二人の妹達も頑として引かなかった。なんやかんやと言い合う姉妹であったが、こうなってしまってはどちらも絶対に折れないので、結局はみんなで一緒に入ろうとの結論に至るのがコウの日常である。
(けど、一緒に入るったって………)
一般家庭の浴槽に、大の大人4人が同時に入る。どう考えても無理な話だろう。されど、快楽のためならば即実行するのが魔物娘だ。

―ムニムニ…ギュウギュウ……

湯船に浸かっているはずのコウの背中には浴槽の硬い感触ではなく、とても柔らかな感触が伝わっており、さらには弾力のある二つの物体が自身の後頭部で枕になっていた。いつもと異なる感触のせいかコウは落ち着くことができず、後ろに体重を預けきれないでいると、前方から別の柔らかな物体が押し掛けてきた。こちらも二つの大きな物体がお供になっているようで、背中と同じく、胸板にも心地よい感触が押しつけられる。押されてしまったことでなし崩れに後ろへと倒れ込むと、背中のすべてがムッチリとした感覚に包み込まれてしまう。

―モゾモゾ…モミュモミュ…

前方に乗っかっている物体が時折、位置を微調整しているのかコウの上で蠢く。その度、胸板に強く押し付けられた二つの物体が狭苦しく這い回り、コウの身体は枕にしている背後の物体にますます深く沈みこんだ。

「コウ君♥気分はどう?」

背後にいる、枕にしていた二つの物体の持ち主が嬉しそうに尋ねてきた。

「……気持ちいい、かな?」

背後で身体を抱きかかえてくれているレゼ姉に、無難そうな返事を返すコウ。

「なんで疑問形なのよ?……ねぇ〜、ねぇ〜♥」

うりうりと、コウの正面に乗っかっているリブが自慢の爆乳を押し付けてくる。リブが激しく前後することで、バシャバシャと水面が波立ち、浴室内が余計に泡立つ。
 コウは今現在、浴槽内でレゼ姉とリブにサンドイッチの具材にされていた。
当初、いくらなんでも4人でお風呂は無茶だと異議を唱えるコウを姉妹達はあえなく無視すると、粛々と泡風呂の準備を進めた後、姉妹は脱衣所へとコウを連れ込んだ。なおも一人虚しく説得を試みるコウであったが、ラリスが強引にコウの衣類を剥ぎ取ると、いまだ覚悟が決まらずにうだうだとぬかす兄を浴室へと押し込んだ。コウが押し込まれた浴室内は既に全体が泡立っており、浴槽には愉しげにシャボン玉を何度も吹いているレゼ姉が、泡でモコモコとなった湯船に一足先に浸かっていた。コウが呆気にとらわれる間もなく、あらかじめ全裸でスタンバイしていたリブにシャワーで軽く身体を流されると、今度はレゼ姉のいる泡風呂へと放り込まれてしまう。両手を広げて待ち構えていたレゼ姉がコウを捕らえられると、正面から力強く抱きしめ、流れるようにコウの顔面を自身の大きく張っている乳房の底へと閉じ込める。あまりにも急で、連続の出来事に少々取り乱すコウであったが、レゼ姉に頭を優しく撫でられ、上から大丈夫だよ、と声をかけられることで落ち着きを取り戻す。
やむなく、泡風呂でぷるんぷるんになっている、レゼ姉の爆乳に鼻を押し付けて匂いを嗅いでみるコウ。泡風呂の香りと交わった、レゼ姉のおっぱいはミントのようにスッキリとしていて、普段よりも優しく、落ち着いた香りになっていた。懐かしささえ感じるレゼ姉のおっぱいを鼻でもぞもぞと弄っていると、くすぐったいのかレゼ姉がはしゃぎ声を上げた。これに気を良くしたコウが遠慮なくお乳の匂いを満悦していると、かけ湯をすませたリブが、私も入りたい、と不満そうに声を漏らした。それを受けるや否や、レゼ姉が見事な手つきでコウをつるりとひっくり返し、続きざまにリブにおいでおいでと手招きをする。おっぱいの品定めを中断させられ、少々残念に思っていたコウであったが、間髪入れずにリブが上に乗っかってきたため、最後には一気に狭くなった泡風呂に困ってしまう。
こうしてコウは正面にリブの弾けるおっぱいと向かい合って、背後にはレゼ姉の心地よいおっぱいに挟まれた、大変豪華で贅沢なサンドイッチの具材となっていた。

「お〜、お〜……こりゃまたすごいな」

浴室の扉が開くと、脱衣所から一糸まとわぬ姿のラリスが入場してきた。
辺りを見回し、泡だらけとなった浴室をまじまじと眺める。

「ラリスちゃん?足元滑りやすいから気をつけてね?」

入ってきたラリスに心配そうに声をかけるレゼ姉。言われたラリスが泡まみれとなった浴槽に目をやると、そこには姉妹に挟まれるコウがいた。

「……そっちも凄いことになってるな」

くっくっくと短く笑い、気を取り直して慎重に歩を進めるラリス。貫禄と言うべきか、胸元には他の姉妹に負けず劣らずの巨大な二つの物体が一歩一歩と進むたび、どぷんどぷんと弾んだ。
「シャワー借りるぞ?」
ラリスは高く吊られたシャワーを手にすると、座椅子にゆっくりと大きな巨尻を置いて身体を丹念に流しはじめた。シャワーから飛び出る透明なお湯が、褐色の肌を走り抜けて光りを反射する。
「……ちょっと、どこ見てんの?」
ぷっくぅ〜と頬を膨らませるリブ。目の前の自分ではなく、後から入ってきたラリスにコウの視線を奪われたことでリブの嫉妬心に火がついたようだ。コウは慌てて正面を向くが不機嫌なリブを真っ直ぐに見つめることは難しく、すぐに目を伏せてしまう。視線を逸らされたことでますますリブの顔が不機嫌なものとなるが、コウにはどうすることもできなかった。
「もう、コウ君ったら……ちゃ〜んとリブちゃんの面倒もみないと、ね♥」
「わっ!」「んっ♥」
レゼ姉が居心地悪そうにしていたコウの両手を掴むと、リブの背後に運んで真ん丸なお尻に張り合わせた。泡風呂のおかげでリブのお尻はとてもスベスベとしており、手の平を一杯に広げてお尻を掴もうにもヌルリと滑りぬけてしまう。レゼ姉なりの気配りなのだろうが、これは少しまずいのではとコウが疑問に思う。
「ちょっと〜ぉ♥手つきがエロいんですけど〜♥♥」
そう言うリブであったが言葉とは裏腹に、別段責めるような口調ではなく、むしろもっと撫でてほしいのか、媚びるようにお尻を振りはじめる。ひとまず怒られる心配はなさそうだとほっとするコウであったが、手を止めているとリブがむっとしだしたので慌てて両手を動かした。ご機嫌を伺うように、初めは恐る恐ると、それでいて心地よくお尻を撫でる。しばらくコウが慎重に奉仕を繰り返していると、徐々にリブは機嫌を直しだし、表情は緩やかなものになっていく。しまいには吐息が甘いものになりだし、くすぐったさを尻尾で湯面を叩くことで誤魔化すような態度をコウにとった。目の前で気持ちよさそうにリブにつられ、コウの手つきは次第に大胆になっていき、今では手の平で気持ちよく滑るリブの丸い桃尻を通り越し、若さ溢れる太ももまで送っては、ぷるぷるになっているお尻に戻す作業を休むことなく、かつ率先して行っていた。
「……そろそろ私も入りたんだが?」
いい感じにリブのお尻を堪能していると、ラリスが湯船の外からジト目を送ってきた。一瞬の沈黙の後、レゼ姉が口を開いた。
「それなら、リブちゃんと交代ね」
レゼ姉の意外な一言に、リブがええ〜と不服そうな声をあげる。
「みんなで順番に入らないとさすがに無理でしょ?後で私も変わるから……」
お願いねと、レゼ姉が促がすと、すこぶる気が進まない様子でリブは泡風呂を後にした。すれ違いざま、にこやかな笑みを浮かべて手をあげるラリスと、リブは気だるそうにタッチする。やれやれといった感じでリブはシャワーを掴むと、自分専用のお気に入りのシャンプーに手を伸ばした。
「さて……邪魔するぞ」
入れ替わったラリスがゆったりとコウの股の間に生足を下ろす。リブとは逆に、ラリスはコウの胸板に自身の背中を預けてきた。肩越しに見るラリスの褐色の胸はとてつもなくでかく、洗い立ての髪の匂いが鼻腔の深くを甘くくすぐる。
「おい、コウ♥固いのが尻に当たってるんだが♥」
ラリスは泡風呂に入ってから自身のお尻に当たる、謎の感触を確かめるように腰をゆっくりと動かした。すると謎の物体はラリスのお尻の割れ目を綺麗になぞるように滑り、力強くラリスのお尻を押していた。
「もぉ〜、コウ君だめじゃない♥……ラリスちゃんのおっぱい♥たくさんモミモミしたら柔らかくなるかもよ♥…………こんな風に、ね♥」
リブの時と同じく、レゼ姉はコウの両手を掴んでラリスの特大なおっぱいに導く。たちどころに手のひら全体には、ぷりんぷりんな肌触りが伝わってきた。
「こうやってぇ♥根元から回してあげてね♥」
コウの手のひらごと、レゼ姉がラリスのおっぱいを揉み回す。手の甲にはレゼ姉の細い指が、手の平にはラリスの爆乳が吸い付いて離れない。されるがままに、ラリスのおっぱいを揉み回すコウであったが、自分では止めようがなかった。
「んぁっ〜♥だめだ、レゼ♥コウのやつ、さっきより固くさせてるぞ♥」
「もぉ〜、コウ君♥もっと自分からモミモミしないとだめでしょ〜♥」
レゼ姉が身体を起こすと、コウの身体をおっぱいで押しながらラリスの背中に密着させた。コウは姉妹によってぎゅうぎゅうに挟まれ、肉棒の先端は何度もラリスのお尻の割れ目を何度も行き来し、ぷりんぷりんなおっぱいを強制的に揉みしだかされていた。
「っ二人とも!……ちょっと!ストップ!」
堪らずコウの悲鳴が欲室内に響く、が―
「だ〜めぇ♥ちゃんと100まで数えないと♥」
「だな♥風邪引くぞ♥しっかり温まれ♥」
姉妹が即座に却下すると、さらに密着の度合いを強め、コウを圧迫する。
「まって!ほんとに!もぉぅ、漏れそう、だから!!」
「お〜い、兄貴〜♥後から私も入るんだから、風呂は汚すなよ〜♥♥♥」
「だらしないぞ♥男なら耐えてみせろ♥♥♥」
「そぉ〜よ、コウ君♥もしお風呂で漏らしたら……今夜はずっとお仕置きなんだから♥♥♥」
泣き言をいうコウに、三姉妹が一丸となって滅茶苦茶で勝手なことを言う。3対1のこの状況下ではどうやってもコウの意見は聞き入れてはもらえないだろう。これ以上何か言ってもさらに事態が深刻になりかねないので、コウは大人しく覚悟を決め、身体に力を込めて目を閉じた。
「コウ君、準備はいい?数えるね♥……い〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ちっ、にぃ〜〜〜〜〜」
わざとらしくレゼ姉が数を数える。目を閉じていても背後からひしひしと感じるレゼ姉の悪意は、無理やりラリスの爆乳を揉まされることで嫌というほど伝わってきた。一方のラリスはというと、レゼ姉の遅すぎるカウントに合わせ、真ん丸な巨尻を悠然と前後させはじめた。お尻の動きに合わせ、肉棒の先端はラリスのお尻の割れ目をずりずりとなぞり、背筋を往復するゾクゾクとした感覚を、レゼ姉の爆乳過ぎるおっぱいによって倍増させられる。なおもレゼ姉は自慢のおっぱいをコウの背中いっぱいに押し付けると、とうとうラリスの背中にコウのほっぺをくっつけてしまう。姉妹に強烈に挟まれるなか、早く終わってくれと切実に願うコウを、三姉妹はどこまでも嬉しそうに見つめながらゆっくりとカウントを続けていった。










―はっちじゅは〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ち、はちじゅきゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜……

無常にもカウントはつづく。
「ふっーぅ……!ふっーぅ…!……んぅっ!くぅーっ!」
コウは歯を食いしばって耐えていたが、手のひらはラリスの柔らかなおっぱいを包み込んでいるために拳を握り締めるわけにもいかず、背を丸めて身体を固くしようにもレゼ姉が背後から重厚なおっぱいを押し付けられているがために踏ん張ることも叶わず、すっかり荒くなってしまった熱い鼻息を、ただただラリスの背中に吹きかけることしかできなかった。
「ほら、頑張れ♥あと少しだぞ♥♥」
口ではそう言うラリスであったが、レゼ姉のカウントに合わせ、相変わらずコウの肉棒の先端をお尻でねっちこく擦った。幾度となくラリスのお尻の溝をなぞったせいか、先端部分はパンパンに膨れ上がっている。
「兄貴〜♥ラスト10だぞぉ〜♥ふぁいとぉ〜〜♥」
とうの昔に身体を洗い終えたリブが、苦悶の様を浮かべるコウを愉快そうに横から眺めている。ちょくちょくとでたらめな数をカウントしてはレゼ姉を混乱させ、コウをさらなる苦境へと追い込むこともかかさない。

―…きゅじゅきゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜う、…………ひゃっ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜……

最後のカウントを、ことさらに長く数えるレゼ姉。
一方のラリスは仕上げとばかりに激しくお尻を振りだす。湯船の外からはリブが今か今かと、その瞬間を待ちわびていた。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜く。……もういいわよ♥コウ君♥」
同時にレゼ姉が背後に倒れてコウを開放する。しかし、コウはすぐには動けなかった。少しでも気を抜いてしまえば、滑りの良いラリスのお尻にすべてを漏らしかねないからだ。
「やるじゃん、兄貴♥てっきり漏らすもんだと思ってたんだけどね〜♥」
イイコ、イイコと幼い子供を褒めるようにコウの頭を撫でてみせるリブ。カウント妨害の張本人であるリブのただの煽りに、コウは手放しで嬉べるはずもない。もっとも、肝心の両手はラリスのおっぱいに縋るようにしがみつているが。
「……ところでリブちゃん。お姉ちゃんと場所変わってくれる?」
「もっちろ〜ん♥かわる、かわる〜♥」
身を乗り出してせかすリブと、レゼ姉は苦笑しながら入れ替わる。泡風呂からでたレゼ姉は他の妹達と同じくシャワーを手にとると、泡まみれに成り果てた自身の身体を流しはじめた。
「さぁ〜て♥……ちょっ!姉貴!?」
いざリブが泡風呂に入ろうとする間際、ラリスが身を翻してコウを浴槽に押し倒し、コウのお腹に跨った。
「頑張ったご褒美だ♥好きなだけ吸っていいぞ♥」
さらにラリスはコウの頭を己の懐に抱え込む。必然、コウは先程まで嫌というほど揉んでいた褐色のおっぱいとご対面となった。
「姉貴〜……そこ私の場所〜」
自分の居場所を取られ、不貞腐れるリブ。
「今は私の場所だ♥……それより、暇ならコウの下の世話を頼みたいんだが?」
ラリスは後ろを振り返りつつ、さっきまで自分が陣取っていた場所に視線を送る。
「……もぉ〜♥姉貴がそう言うならしょうがないよねぇ〜♥」
嬉々としてコウの股の間にリブが割り込む。コウを抱え込むラリスと同じく、リブもまたコウに正面を向けると、反対側の浴槽に背中を預けて座り込んだ。
「どれどれ、どうなってるやら♥……って、どこだ?」
湯の表面が泡まみれで底が見えないため、リブがお目当てのブツを手探りで探すのに少々手間取る。そわそわと股間辺りを弄られ、コウがこそばゆく感じていると、リブの片手がいつもの場所にあるお目当てのブツを捉えた。
「うりゃっ♥」
見つけたそばからリブが両手で握り締める。張り詰めていたコウの肉棒に、先のラリスのお尻以上の強い刺激が不意を突いて襲ってきた。
「おぉ〜〜♥ガチガチじゃん♥メッチャ脈打ってるし♥」
「〜〜〜〜っ!」
呻くコウを無視して、リブは嬉々としてコウの肉棒を握り続ける。決して強い力で握っているわけではないが、かといって触れているだけというわけでもない。緩急を付けて揉んだり、扱いたりもせずに、ただ純粋に握っているだけと言うべきだろう。されど、ラリスのお尻に散々いたぶられた肉棒にとっては、大変危険極まりない行為で、とてつもなく耐え難い刺激だった。悶絶するコウだったが、さらなる追い討ちが正面からやってくる。
「おい、ぼけっ〜とするな♥今朝は搾ってないから、まだまだ出るぞ♥」
目を瞑って耐えていたコウに見向きもされなかったラリスが、焦れた様子でコウの目前に置いていただけのおっぱいで顔を押し潰す。むにゅっとした感触と共に顔面で豊満なおっぱいが潰れ、ぷにぷにとした突起がコウの唇で滑る。突起の先端にはお湯とはまた違った液体が滴っており、きつく閉じた唇の皆無に等しい隙間からは生温く、乳臭い味わいが染み込んできた。
「ほらぁ、兄貴♥まだ漏らすなよ〜♥」
危機的状態にあるコウを、リブはあくまでじわじわと追い詰める気でいるようだ。心の奥底では悶える兄の無様な様を、思いっきり楽しんでいることだろう。
「どうした、コウ♥とっとと吸わないと……次は200を数えるぞ♥」
ほれほれと、ラリスが身体ごと揺すって顔一面におっぱいを擦り付け、コウに母乳を吸うように脅迫する。興奮の極みにあるコウは、それこそラリスの爆乳に吸い付いたその瞬間に暴発しかねない状態だった。しかし、それでも吸わないわけにはいかなかった。ためらえば確実な暴発と、姉妹3人がかりによるお仕置きという名の激しい性交による制裁が待ち受けているからだ。
 コウは腹を決め、股間に力を込めて口を開く。おずおずと、ラリスの褐色のおっぱいにすっぽりと口を被せれば、それだけでリブの手中にある肉棒がビクンと跳ね上がった。
「すごぉっ♥なんか、めっちゃ跳ねてるよ〜♥」
「そんなにおっぱいが好きか、コウ♥もっと吸っていいぞ♥」
ラリスがおっぱいを口に含んでいるコウの顔面に、さらにのしかかって体重を寄せる。途端に口の中でひしゃげてしまった爆乳からは甘い母乳が溢れだし、コウの口内を白色に染め上げる。先ほどからコウが散々揉み回したせいか乳首の先端からはみるみると母乳が溢れだし、飲めども飲めども一向に止まる気配がない。このままでは埒が明かないと感じたコウは、乳首に舌を這わせ、思いっきり口を窄ませる。だが、勢いよく吸えば吸った分だけ、そして、それ以上にラリスの乳袋からは大量の母乳が噴き出てきた。それでも吸わねばと、なおも果敢におっぱいにしゃぶりつくコウであったが、ホルスタウロスたるラリスの母乳を吸い尽くすことなど到底出来るはずもなく、堪らず息を切らしたコウがおっぱいから離れると、活路を求め、息継ぎのために顔を上げる。ぷっはぁ〜と、やっとで見上げた先には、ほくそ笑むラリスの顔がまじまじと広がっていた。
「なんだ♥もうおしまいか♥」
「……違うっ、て。息が、続かない、だけ、だって」
「そうか♥だったら、お次は左の方を吸ってもらおうか♥」
そう言ってラリスはぜぇぜぇと息を切らすコウに、まだ吸われていない反対側のおっぱいをコウの口元にあてがう。こちらも見事なまでにパンパンに張っており、コウを圧倒的に威圧する。 知らぬ間に息を呑んでいたコウは、心臓が鼓動するたび、股間のモノを力強く天に向かせていた。
「姉貴〜♥さすがに酷だよ〜♥だってぇ、いまにも漏れそうだもん♥」
リブがことさらに意地悪く言う。とっくに限界を超えている肉棒を、相変わらずしっかりと握っているリブは文字通り手に取るようにわかるのだろう。
「リブ♥もっと自分の兄貴のことを信じてやれ♥コウなら余裕でやってくるはずだ♥」
「お〜い、姉貴〜♥笑いながら言っても説得力ないよ〜♥」
「悪い♥嘘はつけない性分だからな♥」
姉妹揃って嘲笑い、稚拙で見え透いた挑発をコウに繰り出す。しかしながら、こうまで妹達にコケにされてはコウ自身も大人しく引き下がる気には到底なれず、意を決して眼前の褐色の乳塊に貪りつく。直後、リブに手中で囚われの身となっている肉棒が悲鳴のように飛び跳ねるが、意地になっているコウには知ったことではない。威勢よくおっぱいを吸い、やけくそで空いている反対側のおっぱいを鷲づかみにする。しっかりと掴んだ褐色のおっぱいを自身の手で大きく回しながら、口いっぱいにおっぱいを含み、まだまだ足りないとばかりに母乳を大量に飲み込んでみせ、ラリスに反抗の意思を明確に示す。
「んっ♥♥やればできるじゃないか♥その調子だ♥」
一方のラリスは余裕綽々の態度を崩さず、コウの乱暴な乳飲みをヨシヨシと頭を撫でて受け入れた。
「ねばるね〜♥いつまでもつかな〜♥」
握り締めている肉棒が一層強く弾んでいるのを十二分に感じているリブは、その瞬間を逃すまいと両手に神経を集中させ、コウの敗北の証が通るであろう肉棒の内側に対し、入念に探りをいれる。妹二人がかりによる泡風呂の包囲戦は、確定的にコウの負け戦濃厚な戦いとなってしまったが、途中で投げ出すわけにはいかなかった。心が折れ、諦めた瞬間、間違いなく妹達の前で無様な姿を晒すことになるからだ。せめて最後に意地をみせようとラリスのおっぱいに懸命に吸い付き、少しでもあがこうと、股間に力を込めた時―

「は〜い。ラリスちゃん、ちょっと待って〜」

身体を洗い終えたレゼ姉が、横槍を入れてきた。
もしや、レゼ姉の助け舟かと期待したコウは、ラリスのおっぱいに吸い付いたまま、レゼ姉の次の言葉に一縷の望みをかける。

「今から『私も』入るからね〜♥」

まさかの参戦表明である。
レゼ姉の一言は孤軍奮闘のなかで行ったコウの悲壮な最後の決意を即、深い絶望へと変えた。先の状態に等しく、ラリスのおっぱいに吸い付いたまま、コウが打ちひしがれていると、納得いかないとラリスが食って掛かる。
「邪魔をするな、レゼ。今からが良い所だろうが」
憮然とするラリスは自身のあり余る胸元にコウを抱きかかえ、絶対に離れまいと態度でレゼ姉に示す。ラリスの抗議の煽りを受け、ふくよかで窮屈な胸の奥地へとコウは閉じ込められ、理不尽に窮地へと沈む。
「邪魔してるのはラリスちゃんのほうでしょ〜?もっと詰めてくれないと『みんな』で入れないでしょ〜?」
「残念だったね、姉貴〜♥時間切れってことで、諦めなって♥」
「ん〜〜……」
諭すようなレゼ姉の言葉遣い、加えて末のリブの判定に言葉なく唸るラリス。
「…っ!まって!もう入る場所ないし!ほんとっ、限界だって!!」
身をよじり、なんとか褐色の深い谷間から脱出したコウは、情けない声で異議を唱える。
「……次は私が後ろでいいのか?」
「うん♥リブちゃんもそれでいい?」
「いいよ〜♥」
コウに構うことなく、姉妹は勝手に話を進めていく。
ラリスが無念そうにコウの頭に巻きつけた両腕を離すと、のっそりとその場に立ち上がる。立ち上がった拍子に湯面に数多ある泡がラリスの身体に引っ張られ、褐色の素肌に纏わりついた。真正面で佇む、ラリスの表面からモコモコとした泡が引くにつれ、褐色の肌がテカテカと艶やかに光る。
「悪いが跨ぐぞ」
無遠慮とラリスが言い放つと、コウの肩を大きく跨ぎ、身体の向きを反転させながら背後へと回りこむ。同時にラリスは自らの足で作った狭い隙間に、無理やり自身の身体をねじ込んでいく。背後のラリスが窮屈そうに陣取ると、お前の居場所はここだとばかりにコウの頭を両手で捕まえ、本人がもっとも自信を持っている箇所へとコウの後頭部をめり込ませていく。ぐぐっと引き寄せられ、二つの柔らかな球体に包まれた後頭部にはとても落ち着いた感触と、なんとも言い難い興奮が広がっていく。
「それじゃ♥お邪魔するね〜♥」
レゼ姉がゆったりと口調で、ラリスが移動して無人となってしまったコウのお腹に跨りだした。
「……っ!だめっ!…レゼ姉!」
「ったく、手を焼かせるな、コウ……レゼが入れないだろうが♥」
慌てて両手で壁を作っていたコウの両脇からラリスが腕を潜り込ませ、左右それぞれの手首を掴んで浴槽の両淵に張りつけると、ついでとばかりにムッチリとした太ももでコウの腰を挟みこんで浴槽に拘束した。コウはなすすべなく、完全にフリーとなってしまった自身のお腹に、レゼ姉がゆっくりとのしかかってくる様子を眺めることしかできない。
「何がだめなのかな♥コウ君♥ん〜〜??」
正面からコウと向き合い、のろのろとコウの身体に体重を預けてきたレゼ姉がとぼけてみせる。
「っんぁ〜〜!!」
コウが思わず目を瞑って天を仰ぐように身体をよじるが、柔らかなラリスの乳塊にますます後頭部が埋まっていくだけだった。レゼ姉の姿勢がコウの方に傾くにつれ、湯船から泡と湯水が滝となって溢れだし、身体全体がレゼ姉の心地良い重みと女性特有の柔らかさに押しつぶされる。なおも遠慮なく身体を倒し続けるレゼ姉だったが、終いにはコウの顔面を極大な双乳で蓋をしてしまう。隙間なく重なり合う姉弟のうち、弟の姿がだんだんと小さくなっていき、ついには重なり合っていたはずの三人は、姉妹の二人だけとなっていた。弾力豊かな姉妹のおっぱいに挟まれるコウをよそに、レゼ姉がさらに上半身を振りしだいた。ラリスの裸体に向け、コウの身体ごとぐんぐんと猛烈にプレスする。大波を打ち、勢いよく泡立つ泡風呂が、レゼ姉の動作の力強さを顕著にあらわす。
「おっ…♥でるかぁ〜♥さすがに、これは♥もぉ〜、だめか〜〜♥♥」
今にも暴発しそうな肉棒を握っているリブが、ことさらに煽る。肉棒は今まで以上に激しくリブの指の中でのた打ち回り、何度も脈打っては先端を大きくパクつかせていた。今度こそ終わりと踏んだリブは、握り締めていた指のうち、人差し指の腹で肉棒の先端付近をトントンとノックするように優しく叩いては、コウが音を上げていないか本格的に確認しはじめた。
「っは!……っぁ!……ぁっく!!」
ついに、堪え切れなくなったコウが喘ぎだす。肉棒が一回、一回、大きく弾めば、たちどころに恥ずかしい声が谷間から漏れた。
「もう頑張らないで、コウ君♥……、ピュッピュしよ♥」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

―ビュック!ビュルルー!ビュルッルンーン!

我慢に我慢を重ねた結果を、コウは肉棒から解き放つ。
散々焦らされたせいかコウの射精はまるで止まる気配はなく、うどんのように白くて太い精子を、何本も、何本も、肉棒の先端から泡風呂内へ自由に泳がせた。肉棒から飛び出るうどん状の精子の塊は、先端を叩いていたリブの指先ひとつで、その長さや太さが気ままに変化する。しばし、コウはみっともなく快感に身を震わせ、形の異なるうどん精子を次から次へと、我慢することなく打ち漏らしつづけた。
「最後は童貞臭いセリフに負けたか♥ホント、情けない奴だな♥」
「えぇ〜♥そんなことないよね〜?コウく〜〜ん♥」
射精の喜びに打ち震えるなか、レゼ姉とラリスがいっそう身を寄せ合い、コウの身体を前後からみっちりと挟み込む。おかげで全身は一面、姉妹のムッチムッチな柔肌に埋まり、姉妹の巨大なおっぱいに溺れたまま、どこまでも安心しきって射精を続けることができた。
「うわぁ…♥ちょっとこれ見てよ〜♥まんま、うどん玉♥」
何度となく肉棒を震わせ、コウがありったけの射精を満悦していると、新たにドピュンと飛び出た、うどん精子をリブが一掴みにして持ち上げてみせる。
「めっちゃ濃いよぉ♥これぇ♥」
見せ付けるように、リブがうどん精子をコネコネと指先でいじると、最後にはちゅるりと飲み込んでしまう。
「………で、どうだ?お味のほどは♥」
「う〜〜〜ん、濃厚♥泡風呂がいい感じに、ゆずっぽい風味をだしてる♥」
気になったラリスの問いかけに、リブが嬉しそうに詳細を返す。
「おい、リブ♥私にも寄越せ♥」
「っちょ!姉貴!動くなって!泳いでるから逃げちゃう!!」
リブとラリスが騒がしく、やんややんやと言い合いながら、泡風呂に漂う精子を必死になって探し始める。
「もぉ〜♥二人とも、みっともないよ〜♥ねぇ〜?コウく〜ん♥」
揉み合う妹達を尻目に、レゼ姉は己の懐に深く抱え込んだコウに優しく声をかける。
「そっか、レゼ姉ちゃんは要らないんだね……はい、ラリスの姉貴♥」
「ご苦労♥………ほんとに、うどんだな♥……チュル、…………あぁ、濃い♥」
「っちょ!ちょっと!私にも寄越しなさいよ!!」
ふいに勃発した、泡風呂内のうどん騒動は、三姉妹が納得するまでねちっこく続けられた。












(…………やっぱり…こうなった、か)

姉妹が泡風呂でうどん精子を巡って醜く争う間、コウはひたすらレゼ姉とラリスでできた肉風呂に浸かっていた。分かってはいたが、おかげ様で思いっきりのぼせてしまったようだ。
(まぁ、そんな予感はしてた、けどね……)
底の全く見えない泡風呂のなか、姉妹がなかなかお目当てのうどん精子を見つけられずにいると、埒が明かないと、新たなうどん精子のおかわりをコウに要求しようとしたとき、とっくに茹であがって伸びきっているコウの存在に気づいたのであった。

「あっ、コウ君、起きた♥……さっきはごめんね〜♥もう平気〜?」

顔の近いレゼ姉が心配そうに声をかけてくれた。
目が覚めたコウは、すぐに自分の部室のベッドで寝ているのだとわかった。なぜならば、コウの自室にあるベッドは他の姉妹のベッドに比べ、遥かにでっかい、特注のキングサイズのものを設置してあるからだ。何のためかは、言わずもがな。
気を取り直してレゼ姉に視線を移すと、大変恵まれた裸体を自身の右隣で横たわらせ、見事としか言うほかない軟乳おっぱいをコウの胸板に密着させながら、肩を優しく撫で回していた。

「おっ?兄貴、起きたっぽい?……姉貴〜、ストォ〜ップ。中止、中止ぃ〜」

レゼ姉と反対の左手側に、リブが足を崩して座っていた。こちらも一糸纏わぬ姿でコウを見下ろしており、コウが意識を起こすと、近くにいるであろうラリスに何やら静止をかけていた。

―ジュッポ!ジュッポ!ジュッポ!ジュッポ!……

なにやらコウの下半身から卑猥な音が聞こえる。もしや……。

「……〜っぷぅ。……どうにも今日は腑が悪いな」

最後にラリスが強く啜って、唇から肉棒をちゅぽっんと離した。のぼせた頭ではよくわからなかったが、どうやら愚息を吸われていたらしい。それもかなりの長時間。まさか……
「……起きるまでずっと?」
「まぁ、な。お前が起きるまで、ただ待つのもアレだしな♥」
文句あるか?と、ラリスが肉棒を手で軽く扱きながら逆に視線を返してきた。
姉妹達に長い間しゃぶられていたのだと気づけたのは、ガッチガチになった分身を視認したこともあるが、もっと重大な点として、コウの股間周りはおろか、お尻の裏側にまで姉妹の唾液がドロドロに垂れていたからだ。
「コウ君がなかなか起きてくれないから、つい♥ハメハメする順番も決めたかったから、みんなでグルグルおちんぽ吸ってたの♥」
「ハメハメ、って……」
唾液まみれで困惑していたコウに、レゼ姉が舌を出して、かなりアレな説明を付け足してくれた。しかしながら、コウの頭の混乱はおさまりそうにない。
「ね〜、結局どうすんの〜?ハメる順番は〜♥」
リブが猫撫で声をだして、周囲をせかす。媚びるように身体をくねらすたび、たわわなお乳が揺れ、コウは視線をさらわれる。
「もう、いつものやつでいいんじゃない?確か、今日はラリスちゃんが真ん中よね?」
「だな。ちょうどいい……リブもそれでいいか?」
「オッケー♥詰めて、詰めて♥」
コウの下半身にいそいそとリブが身を寄せて近づき、大きくて張りのあるおっぱいを肉棒に押し付ける。レゼ姉も同様に、反対側からギンギンに反り立った肉棒に自身の豊満な乳房を押し付けると、最後にコウの股の間に陣取っていたラリスが柔らかな双乳を姉妹のおっぱいにぶつけ、肉棒をおっぱいの檻に閉じ込めてしまう。広大なベッドの天面、姉妹は身体を楽に伸ばして身を寄せ合い、肉棒を中心に、三方向からおっぱいで迫る形をとった。
「……また、それ?」
「そう♥また、これ♥」
「一番公平だしな♥」
「そうそう♥わかったら、たくさん私にぶっかけてね〜♥♥♥」
「ちょ、ちょっとリブちゃん!?」「抜け駆けは禁止だろうが!」
姉妹がやいのやいのと言い合いながら、コウの肉棒をそれぞれ自慢のおっぱいで揉みくちゃにする。肉棒は姉妹の涎にまみれてるため、このうえなくスムーズに各々のおっぱいを滑らせることが出来た。
姉妹がハメる……もとい挿入する順番を決める際のこと、色々と模索した結果、この方法にたどり着いた。ルールは単純。姉妹が同時にパイズリをしてコウを射精へと導き、各自のおっぱいに飛び散った精子が、一滴でも多くかかっている者が勝者であり、晴れてコウに一番乗りできるというものだ。当初、順番に肉棒から精子を抜いて、その抜いた精子の量で優劣を競っていたが、抜く順番の前後による有利不利や、他の姉妹が子種を抜いてる間の手持ち無沙汰および、コウによる八百長の恐れがあるため(例外的に、先のコウのように意識がない時や寝ている場合に限り、射精によるロシアンルーレット的な決め方もあるが)、ハメるまでの時間の短縮と公平さを求めた結果、このやり方に落ち着くこととなった。もちろん、あくまで現状に限った話ではあるが。しかもコウの個人的な事情としては、結局、姉妹全員を相手することにはなんら変わりはないため、公平も何もあったものではないのだ。
「ちょっと、休みたいな〜、とか言ってみたり……「ダメ♥」「だが断る♥」「今も横になってるじゃん♥」
のぼせているうえ、朝からの連戦で非常にお疲れなコウは、駄目もとで淫欲にまみれた姉妹達に休憩を申し出てみた、が、やはり即却下されてしまい、意気消沈するほかない。
(知ってた……けどね〜)
今までの経験上、判りきっていたことだが、それでも押さえ役であるレゼ姉の立ち回りに期待してみたかったのだ。ものの見事に当てが外れたが。仕方なく、コウは少しでも横になっていられる時間を引き延ばそうと、股間に力を込め、身体に踏ん張りをきかせてみる。
「やっと、その気になってくれたみたいね♥コウ君♥」
「せいぜい粘れよ♥早漏♥」
「いっぱい我慢して、いっぱいドピュってね〜♥」
三者三様の発言をしつつ、コウの肉棒を姉妹が存分におっぱいで揉みしだく。
微妙に感触の異なる乳塊が二重三重となって、肉棒の根元を中心に、三方向から肉厚なおっぱいが群れを成し、子種を求めてぎゅうぎゅうと波打って押し寄せる。反り立つ肉棒は極大すぎるおっぱいの群れに飲まれ、完全に姉妹の乳塊と一体化する。形を変え、自在に弾ける乳袋が何重にもなって奏でる、淫らすぎる合唱をコウは肉棒の芯を通る快感をともなって耳にする。
「コウ君はこうやってぇ〜♥ズリズリされるのが好きだよね〜♥」
「違うな♥こいつはただ、ギュウギュウ押すだけで十分だ♥」
「二人とも違うって♥兄貴は揉まれるほうが好きなんだって♥」
見た目も性格も異なる姉妹達がコウから種汁を搾り取るべく、思い思いの方法で自慢のおっぱいを揺り動かし、肉棒を入念に可愛がりはじめる。レゼ姉はおっぱいを激しく上下に動かし、負けじとラリスが自身のおっぱいを腕で挟むことで乳圧をあげ、リブもおっぱいの左右に両手を添えて揺らして、コウの肉棒を姉妹がもみくちゃにする。弾けるおっぱいの肌触りが肉棒を押し潰さんとしながらも、プルプルと震えるように柔らかくひしゃげ、重なり合い、ズリズリと擦すれては揺れ動き、上下左右、あらん限りの方向から肉棒を刺激しつづけた。姉妹が競うように好き勝手に動いてはコウを狂わせ、そうかと思えば、時に姉妹はぴったりと呼吸と乳肉を合わせ、ビタンビタンと派手に叩きつけたり、敏感な先端部分をビンビンになった乳首でなぞったりと、協調して肉棒を喜ばしてきた。
「っ!……ごめっ!……もぅぉ、やばい!」
起きる前から姉妹に丹念にしゃぶられ、大好きな姉妹のおっぱいに囲まれた肉棒に耐える術などあろうはずもなく、股間の奥底から急速に広がる爆発の予兆が、コウの脳内に危険信号となって届く。
「もぉ〜、コウ君ったら♥………いいよ♥いっぱいだそぉ♥」
「さすが早漏♥手間が省けて助かる♥」
「お〜い、兄貴〜♥逝くときは声出せよ〜♥」
姉妹がはしゃぎ、最後のスパートをコウにお見舞いする。乳肉がたわみ、うねり、つぶれる。あたかも乳肉の塊が明確な意思を持って、コウの子種を一滴残らず搾り取ろとしているみたいだった。とうとう堪えきれなくなったコウは―

「あぁっ!もうっ、ムリィ!!……イク!…イク、イク!!でる、でるぅぅぅっ!!」

―ビュルルウウウウウウ!ビュビュルウウ!ビュルーーーーッ!

情けない声で、コウは盛大に乳内に挟射する。
挟射と同時、姉妹が黄色い歓声をあげ、胸を白く塗りつぶしながら広がっていく子種の感触を楽しんだ。圧迫する乳肉により、狭くなった先端の門から飛び出る子種の勢いは凄まじく、それこそ尿道口が裂けそうな強さがあった。乳射された子種は姉妹の巨大な乳塊の表面を遠慮なく這いまわり、谷間のわずかな隙間をじわじわと昇ると、姉妹達にその真っ白な正体をほかほかと現した。
「すごいよ、コウ君♥こんなにたくさん♥」
「確かに、な♥量だけはたいしたもんだ♥」
「つーか♥精子、熱い♥やけどしそう♥」
身体の外に逃がしたコウの精子は、とても熱かった。
「はっ、はっ……!っんん!…っ!…んっは!」
子種はぐつぐつに煮えたぎっており、おっぱいを火傷させてしまいそうなほどの熱量を持っていた。そんな熱い子種を、乱発で撃ちまくっているコウの肉棒は熱で溶けてしまいそうだったが、まだまだとばかりに脈を打って熱い射精をつづける。コウは顔を真っ赤にさせて肉棒の高熱に耐え、脈打ちが静まるのを今か今かと快感の最中で待つばかりだ。
「頑張ったね〜、コウ君♥気持ちよかったでしょ♥」
「全く♥母乳みたいに漏らしたな♥頑張れば、立派な種牛になれそうだ♥」
「そっか〜♥ウチの兄貴は種牛だったんだ〜♥知らなかったな〜♥」
愛しい弟にもっと気持ちよくなって欲しいとレゼ姉が、情けない姿を晒す兄に止めを刺すようにラリスが、おもしろ半分、いじわる半分で兄貴を玩具にしようとリブが、モゾモゾとおっぱいを押し付け、精を放つコウの肉棒を姉妹が圧搾した。




―ピュ……ピュク、ッピ……ピュゥ……

長かった射精も、肉棒から熱が引いていくにつれ、脈打ちと一緒に弱々しいものとなっていく。
「はっ、はっ、はっ、……はぁ〜〜っ…」
短い呼吸を繰り返していたコウは、精を放ちきったことでようやく一息できた。それでも相変わらず、姉妹のおっぱいに包まれた肉棒には甘美な味わいが残っていたが。
「ちゃんと全部だした?コウ君♥」
「……もういいだろ♥離すぞ♥」
「まって♥まって♥……せ〜ので、離さないと♥」
姉妹は声を揃えると、せ〜のでコウの肉棒を乳袋から一斉に開放した。
肉棒から離れる乳袋には、肉棒を中心に、クリスマスツリーの飾りのように何本も白い糸で繋がっていた。満を持して姉妹が身体を起こすと、それぞれの双乳の割れ目を慎重に開き、べっとりと乗っている射精したての新鮮で若い精子を互いに見せつけ、品定めをする。
「どれどれ〜♥……っくぅ〜、これは……!」
「リブだな、一番は……文句なし、だ」
「ふふん♪どうよ♥兄貴♥」
つかの間の品評会の後、満場一致で決が出る。リブが一等賞を取った無邪気な幼児のように、たっぷりと濁色の精子で汚れた深い谷間を、ほれほれと自慢げに見せつけてきた。やがて、谷間からねっとりと垂れ落ちそうになった精子を、再びリブが谷間をキツく閉じることで捉えると、そのまま両乳を持ち上げ、下品に舌を伸ばしておっぱいに広がっているコウの子種を舐め取っていく。
「…レルォ♥…う〜〜〜ん♥……兄貴の精子、生臭ぃ〜♥」
豊かな胸を持ち上げ、リブがズルズルと自らのおっぱいごと精子を啜る。規格外ともいえる、巨大なおっぱいをもつホルスタウロスだからこそできる芸当だった。ラリスも同じように重そうにおっぱいを持ち上げて精子を舐め回し、嬉しそうにコウが撒き散らした子種を飲み込んでいく。
「リブちゃん♥おっぱいの下の精子♥舐めさせてぇ♥」
「あん♥……もぉ〜♥くすぐったいよ〜♥」
残念なことに、一番精子が掛かっていないレゼ姉がリブのおっぱいを柔らかく掴むと、リブの舌が届かない下乳側に垂れてしまった子種に口を付けていく。レゼ姉の舌がおっぱいを這うたび、リブはくすぐったそうに声を漏らした。欲望の果てに放った子種を極上のおっぱいを持つ美女たちが美味しそう舐め回す、そんな妖艶な情景を、コウは惚けた視線をやって悦に入っていた。
「はぁい…♥綺麗になったよ♥リブちゃん♥」
「んっ♥……♥ありがと♥…………………それじゃ兄貴、ハメよっか♥♥♥」
おっぱいを綺麗に舐めてもらったリブが、劣情にまみれた面持ちでコウを見定め、宣言する。瞳にはハート型の光を宿し、頬を上気させ、汗ばむ若い身体と、肩から頭にかけて立ち昇っている湯気が、すでにリブが臨戦状態にあることをコウに示した。
「……っと♥……その前に♥」
コウの股の間にリブが移動すると、察したラリスが無念そうにその場を譲った。遠慮することなく、リブはコウの股間に顔をうずめて反り立つ肉棒を先端から咥えこんでいく。大量の精を放ったはずの肉棒は、なおもリブの生温かい口のなかで力強く隆起しており、とても全部は咥えられそうもにない。それでもリブは喉の奥深くに肉棒を咥え込むと、舌を這わせて子種を綺麗に舐め取りはじめた。
「…あっ、ぅ!リブ!…もっと!やさしく!!」
「……、……ん〜ん♥っじゅぅ、っじゅぅ、っじゅぅ…♥」
「リブ!?……ぁっ!ぐぅ〜〜〜〜〜!!」
コウの太ももに手を添えていただけのリブが、太ももの外から腕をまわし、兄貴のお尻をがっしりと掴み直すと、優しかったはずのお掃除もどこへやら、猛烈な勢いで射精直後の肉棒を吸いはじめた。とっさにコウは呻き、歯を食いしばってリブの仕打ちに耐える。
「リブちゃん♥最初はどうするの♥」
「やっぱり馬乗りか♥」
もがくコウを放置して、待たされる身となった姉妹はリブに次の行動を迫る。コウにとっては薄情にも程がある動機だった。
「んっ、んっ、んっ、………っはぁ♥それもイイんだけどね〜♥兄貴が元気なうちに、突いてもらおっかな〜って♥」
一滴残らず精子を舐めとった肉棒からリブが唇を離すと、舌なめずりしながらいまだ敏感なコウの肉棒を手で扱きたてる。
(元気なうちにたって……)
朝から姉妹にやりたい放題、抜かれ放題の自分に残っている元気などあろうものか。
「どうやってハメるの?」
「いつもの座位か?」
「うん♥座ったままでする〜♥」
コウの自問自答に姉妹が答えるはずもなく、それどころか話をどんどん進めていく。
魔物娘の性か、はたまた強い個性故か、姉妹が特に好む体位はずばり、騎乗位である。姉妹がコウを巡って日々交わっているせいか、セックスの主導権も姉妹はやたら握りたがる傾向にあった。ただし、その騎乗位を選択肢から省いた場合、姉妹の好みはそれぞれ異なるものとなってくる。その場合、リブのお気に入りの体位は座位であった。
リブ本人の談によると、互いに身体の広範囲を弄れるうえ、結合時の腰振りもどちらか一方ということもなく、ほかの体位と比べて勝手がきくからだそうだ。多岐にわたるリブのわがままな要求を自在に叶えてくれる座位は、まさにうってつけの体位といえよう。
「ほぉら、コウ君♥いつまでも寝てないで、しっかり起きないと♥」
「……ほれ♥支えてやるから、シャキっとしろ♥」
「もぉ〜、兄貴〜。ボケッとしてないで、はやくハメようよ……後がつかえてんだからさ〜♥」
射精の余韻で脱力状態となったコウの身体を、レゼ姉が豊艶なおっぱいを押しつけながらやんわりと抱き起こすと、すかさずラリスがコウの背後にまわって壁を作った。一度は起こしたコウの身体を、今度はゆったりとレゼ姉が寝かしつけ、ラリスの肉体にコウの心身を任せていく。自重でラリスのむっちりとした肉壁に沈め込むにつれ、コウの全身は身動きがとれなくなってしまい、リブを前にしておおっぴろに足を広げて座り込む体勢となった。そのリブが意気揚々とコウの太ももを跨いでM字に座り込むと、しごきっぱなしだった肉棒の根元を掴み直し、自らの膣口に先端を導く。
「いれるよぉ〜…♥…………んんぅ♥♥」
「っ!っ〜〜……」
他の姉妹が羨ましそうに見守るなか、ついに兄妹はベッドでつながる。
リブが両手を後ろ手にベッドに着いて、コウの方へと自ら腰を突きだせば、先端の曲線に合わせて膣口がピッチリと延び広がり、膣肉が先端を飲み込んでいく。
「ぅっ……やっぱリブのは、キッツ……」
「でしょ、でしょ♥メチメチって、音がしてるもん♥わたしのなか♥」
リブの膣内はとても狭く、キツい。
二人の姉に比べ、リブの体格が小さく、若いからということを大幅に差し引いても、ありえないくらいの窮屈さだった。コウの体感的には針の穴ほどの膣穴を、肉棒の先端で強引に押し広げながら突き進んでる感じだ。さらにリブが腰を押し進めると、先端はメチメチと膣肉をえぐりながら、膣奥へと肉棒は突き進む。どうにか狭い膣内に肉棒を丸ごとおさめると、奥深くでつながった兄妹は恍惚のため息を同時に漏らした。
「ねぇ、二人ともぉ♥もぉっと、貪欲にぃ〜♥」
「はやくしろ♥待ちきれないんだ♥」
繋がったままでじっとしていた二人に、すっかり焦れてしまったレゼ姉とラリスが身体をクネらせて抗議する。
「そうなんだけどさ〜♥兄貴が動いてくれないとね〜♥」
そう言ってリブは身体を反らせたまま、腰を動かしてコウの股間をねえねえと小突く。
「動く、つったって……!んぃ!」
ほんのわずかな動きだったが、キツすぎるリブの膣内でコウの肉棒が同じように動くには、相当の摩擦と刺激を必要とした。とてもじゃないが、射精してまだ間もない敏感な肉棒ではどうしようもなかった。
「コウ君、お願い♥リブちゃんのぉ、キツキツおマンコ♥ズンズン突いてぇ♥」
「さっさと突き合え♥ズコバコと♥」
待ち焦がれる姉妹が、ついに行動にではじめる。
レゼ姉が球体状のおっぱいをでっぷりとコウの身体に乗せると、左の乳首に顔を近づけて素早く舌先でくすぐり、右の乳首には透き通るような白い指先を小刻みに滑らせてコショコショをする。こそばゆい乳首への愛撫にコウが身体を震わせる、その直前、背後にいるラリスがはむはむとコウの耳たぶを咥えてきた。ぷるぷるな唇に耳たぶを執拗に甘噛みされ、舌先で耳の凹凸を丁寧にねぶり、コウの耳の形を丸裸にしていく。次の瞬間、背骨からゾクッゾクッとしたむず痒い電流が流れだし、身体中を駆け巡った。くすぐったすぎる電流に耐えきれないコウは、悶えるように腰を振って、リブの熱い膣肉のなかに肉棒を深く突き入れる。
「んぁ゛!!ァ゛ッ〜〜〜〜!」
「…あはぁ♥いいよ〜、兄貴〜♥その調子〜♥♥」
モゾモゾと這い回る、レゼ姉とラリスの舌先と細い指によって生みだされたくすぐったさがコウの腰を暴走させ、振りはじめた腰は止まらなくなった。前後に突き進むコウの肉棒の形に合わせ、リブのキツい膣内は隙間なく完全に一致するよう常に変形しつづけ、先端で押し広げた以上に膣肉が肉棒に押し寄せ、余分な空間が一切できないように締め付ける。肉棒の表面にはピッタリと膣肉が張り付いて離れず、膣壁に点在する微妙なザラザラ感をコウは肉棒全体であますことなく味わった。
「…あっ♥…あっ♥…んっ♥…あっ♥…あんっ♥…そこ♥…いぃ♥」
身悶えする快感から逃れようと、のたまわってるだけのコウの腰使いに、膣肉を掻きまわされていたリブ自らも前後に腰を振って、パンパンと乾いた音をベッドの上で叩きだす。兄妹が股間同士をぶつければ、膣奥へと先端が進むためにメチメチと膣肉をえぐり、ぶつかった反動で互いが腰を引けば、キチキチの膣肉が先端のくびれた部分をジョリジョリと容赦なくえぐった。一回、一回、リブが勢いを付けるように腰を引き、肉棒を奥深くまで受け入れようと、股間に元気よく腰をぶつけていく。次はもっと奥まで、その次はもっともっと奥までと、リブは自身を貫くコウの肉棒を何度も何度も、奥へ奥へと、受け入れつづけた。
「おっぱいもぉ♥いいぃよぉ♥おっぱい、もぉんでぇ♥…んん♥…もみながらぁ♥いいぃのぉ♥」
コウの左手をとって、リブが見せ付けるように揺らしていた自慢のおっぱいに導いていく。リブのわがままボディにふさわしい、超ど級のおっぱいがコウの手のひらで重そうに弾み、指の間からは余った乳肉が零れ落ちていた。たまらず、コウはすぐ横にいるレゼ姉の腰に腕を回し、麗らかな巨尻を鷲掴みにすることで、快感に打ち震える身体の支えにする。そんな扱いにも関わらず、レゼ姉は愛おしそうにコウを見つめたまま、さきと全く変わらずに乳首を優しく吸う。背後で壁になってくれているラリスも、促すように耳の裏側を舐め、褐色の爆乳でコウの背中を強く押す。くすぐったさに耐えかねたコウは腰を跳ねるようにして突き動かすと、レゼ姉の巨尻をさらに強く掴み、背中で感じるラリスの爆乳に肉棒を固くさせながら、リブの超級おっぱいを揉みまわした。
「ぐぅ゛〜〜〜……っ!」
全身で姉妹の柔肌を貪ぼり、目の前でプルンプルンと弾ける、リブのビッグなおっぱいプリンの感触を手のひら全体で味わえば、先端からは涎のように我慢汁が垂れながれる。狭すぎる膣内を繰り返し肉棒で掻き分けたことで、膣肉は煮え切った溶岩のように熱く、ドロドロに蕩けており、奥壁を突くたびに火傷しそうだった先端からは、とろ〜りとした粘度の高い先走り汁を迸らせていた。
「突いてぇぇ♥もっとぉ♥もっとしてぇぇ♥もっとぉぉ♥もっとぉぉお♥」
回数を重ね、何十回と肉棒に膣奥を突かれたリブがついによがりだす。リブの腰使いが激しさを増すにつれ、股間同士が打ち鳴らす、パンパンと乾いた音は逆に小さくなっていき、その間隔が徐々に狭まっていく。ついには股間同士をくっつけると、肉棒を膣の奥深くに受け入れたまま、リブが小刻みに腰を揺らしはじめた。
「あああぁぁっ♥いいぃいぉっ♥あぁぁぁっっ♥いいぃよぉぉっ♥いいいいぃっ♥」
「あ゛っ!あ゛ぁ゛〜〜〜〜っ!」
兄妹は腰を振りしだき、狂った声でよがり叫ぶ。二人の行為は性交というより、もはや獣同士の交尾に近い。雄と雌が性器をびっちりとくっつけ、互いに激しく擦り付けあうことで快感を高めあう。リブの奥深くに埋まっているコウの肉棒は根元からねじられ、窮屈な膣肉のなか、苛烈な上下振動にさらされる。振動は極めて高速で、コウの股間ごと肉棒を芯から揺さぶった。限界が近づくにつれ、ベッドを震源とした地震のような振動はどこまでも加速していき、そして―

「あ゛ぁ゛〜〜〜〜っ!あ゛っ…!……でる!でる!でるっ!!でるぅ!!でるぅぅぅっ!!」
「だしてえぇぇぇぇ♥なかにいぃ♥いっぱぁい♥ぃいぃっぱぁいい♥だしてええぇぇぇぇっっ♥♥♥」

―ビュウウウウウウ!ビュク、ビュルルッルウ!ビュルルルウウーッ!

躊躇なく、コウは若い雌の孕み頃の膣奥に子種を注ぎ込んだ。
射精の瞬間、リブがさらに腰を突き出してコウの股間に性器を押し付ける。愛する雄の子種をより奥深くで受け取るために。
「〜〜〜〜っ!!…っ!っんん!!」
後ろに控えていたラリスに顎を引かれ、コウは射精の真っただ中、唇を奪われる。ラリスの舌に口内を蹂躙されると、たちどころに先端から飛び出る子種は勢いを強めた。
「だめぇっ……♥いまはぁ♥わたしのぉぅ♥」
絶頂にあったリブが、濃厚な口付けを交わす兄姉を妬むように見つめ、肉棒が引き抜けそうになるほど大きく腰を引くと、これでもかと強く股間を叩きつけた。
「ぅんっ!!……んっ!……んんっ!……っ!!」
バッチーン、バッチーン、と派手な音が部屋に響き、コウを唸らせた。気を引こうとする、リブの大胆すぎる腰使いで生まれる股間への衝撃は、自身の身体だけでは到底受け止めきれず、ラリスの柔らかな肉体を震わせることでなんとか衝撃を逃がした。尿道と玉袋に残ったわずかばかりの子種を、ラリスに唇を吸われたまま、助走をつけて腰をぶつけるリブの勢いに任せ、残りの子種を少しずつコウは排出していった。





「〜〜〜〜っ!っんは!!……はぁ……はぁ……はぁ〜〜〜〜〜〜〜」
ラリスがようやく唇を開放してくれたことで、コウはやっと息をつけた。息苦しさのなか、射精の快感を思い出しながらの呼吸は格別で、極上の味となった新鮮な空気を思いっきり吸い込む。すぐさま心地よい虚脱感に襲われ、脱力してしまったコウは繋がったままの先端から追加で子種を漏らしす。弱弱しく肉棒が跳ねるだけだったが、リブの狭い膣内は肉棒を掴むよう喰いついて、漏れだす子種を受け入れた。
「…あはっ♥すごぉ♥…くぅ…はぅっ♥よかった、よぉ♥…はぁっ♥…あにきぃ♥♥♥」
リブが満足そうに言うと、股間同士を隙間無く合わせる。大量に注いでもらった子種を膣内から漏らさぬよう、最後に肉棒で栓をするように。
「いいな〜、リブちゃん♥いっぱい注いでもらってぇ〜♥」
「だな♥……これは、できたかもな♥」
見守っていた姉妹がそれぞれの率直な想いを口にする。
「んんっ♥……だったらいいなぁ〜♥兄貴も嬉しいでしょ♥」
「はぁ…はぁ……ん、まぁね……」
「ったく、兄貴は♥……もっと喜べよな〜……っと♥」
ゆ〜っくりと、リブは腰を引いて肉棒を抜いていく。膣内からぬるぬると肉棒がその姿を現わすと、最後にちゅぽんと音が出る勢いで飛び出し、真っ赤にふくれた先端が天を仰いでみせる。狭い膣内を何度も往復した肉棒は摩擦でかなりの熱を持っており、湯気すら出てきそうだった。
「ホント、元気ね〜♥コウ君のおちんちん♥」
横にいたレゼ姉が身を乗り出し、子種と愛液で汚れてしまったコウの肉棒を綺麗にしゃぶっていく。肉棒に走る、くすぐったすぎる感覚にコウは耐え、レゼ姉が繰りだす下品な音と快感に酔いしれた。
「兄貴ぃ〜♥みてみてぇ〜♥」
リブが自らの指二本で、くぱぁ〜っと膣口を開いてみせ、容赦の無いレゼ姉の奉仕に悶えているコウに、注いでもらった子種を見せつけた。リブの奥底にあったコウの子種は徐々にその形が崩れだすと、ヨーグルトのようにどろ〜りとした固形の塊が後から後から溢れ、とうとう白い溜め池をベッドに作ってしまう。
「おい♥いつまで、ボーっとしてる気だ♥……次は、私の番だろうが♥」
「っ〜〜〜ゅっ♥……ラリスちゃん、こっちはいいわよ♥」
綺麗に肉棒を舐め終えたレゼ姉が、ラリスに準備が整っていることを告げる。そのわずかな会話の合間にもレゼ姉は肉棒を手で扱き、コウと同様、一切の休憩を与えずに刺激しつづける。
「姉貴なら、後ろから、だよね〜♥」
にししと笑うリブに、ラリスは何も答えずにその場で後ろを向くと、コウに見事な褐色の巨尻を高らかにあげた。
騎乗位を除いた場合、ラリスが好む体位は後背位である。ラリス当人の弁としては、コウに逝き顔を見せなくて済む、との理由からだった。実際、幼いころからコウと競うように交わってきたラリスにとっては、自分から跨って逝き顔を見せるのはともかく、コウに好き放題されて逝き顔を晒すのはかなり屈辱的で、恥ずかしい事らしく、モデルをやるようになってからは、それがより顕著になっていった。その点、後背位ならば顔を見られる心配もないので、不本意ながら、コウに与えられる快感に安心して没頭できるらしい。
「おい♥見とれるのもいいが、さっさとブチ込んだらどうだ♥♥」
牝顔の目でコウを見つめ、褐色の巨尻を揺らしながら挑発してみせるラリス。 しかし、コウにはラリスの顔がいつもよりも赤らんで見える。ラリスと言えど、この姿勢は恥ずかしいのだろうか。
「ほらぁ、コウ君♥意地悪しないの♥」
見かねた様子のレゼ姉が背後に回りこむと、座り込んでいたコウの股間に両手を潜りこませ、睾丸を覆うように握ってコウの身体を持ち上げた。続けざまに肉棒の根元を掴むと、流れるようにラリスの淫口に先端をあてがう。
「ちょ、レゼ姉!?ちょっとは、休ませっ…ぁあっ!」「んぅ〜〜〜〜〜♥」
返事も待たず、レゼ姉は後ろからコウの背中を押して肉棒をラリスの淫壺へとしまっていく。レゼ姉の豊満な肉体に促され、肉棒の先端はトロトロになっているラリスの膣肉を掻き分けながら奥へと突き進む。突然の挿入にもラリスは快感の吐息で応え、己の秘所を押し進んでいく肉棒の固さを噛み締める。なおも挿入はゆっくりと続き、お尻にぶつかっても前進は終わらず、コウの股間全体でムチムチとしたラリスの巨尻の感触を味わうようになってから、やっとレゼ姉が背中を押すのをやめてくれた。
「んぁっ〜〜♥………やっと全部入ったな♥」
「ぁぅっ!ラリスッ!……くぅぁぁっ!」
肉棒を奥深くまで入れた途端、内部の膣肉がうねり、子種を吸い尽くそうと肉棒の根元から先端に向かって絞り上げられる。独りでに動く、波打つ膣壁には無数の肉ヒダが存在しており、その形状は綺麗な球体を描いているため、肉ヒダと言うよりも肉粒と表現するほうが正しいのだろう。しかも、肉粒の1個1個はとても大きく、先端には突起のような小さなぶつぶつがあるため、さながら膣内に存在する、膨大な数のおっぱいがあるようだった。そんな乳まみれの膣壁がコウの肉棒をまんべんなく捏ね繰りまわし、乳搾りさながらの動きで肉棒から子種を搾りとろうとするのだ。圧倒的としか言えない、ラリスの名器に晒されたコウはなす術もなく呻くことしかできない。
「ほぉ〜ら♥コウ君♥黙ってないで、パンパンしてぇ♥」
後ろからレゼ姉が腰を振り、ラリスのお尻と密着しているコウのお尻を容赦なく自らの股間で叩く。衝撃でコウの先端は膣奥に密着している状態で細かく震え、ラリスのさらなる奥をこじ開けようとする。
「ぁ゛っ!!……ああぁぁぁっ〜〜〜!」
「あっ♥……いいっ♥いいぞ、コウ♥…っはぁ♥」
快感で狂う肉棒が理性を飛ばし、本能がコウの腰を振らせた。
眼前に広がっている、たっぷりとお肉がのった、なめらかな巨尻を丸づかみにすることでコウは快感の踏んばりとし、股間でラリスのお尻を強く叩けば、褐色の尻肉が艶やかに波打ってコウの視線を引き抜く。飽きることなく、コウはひたすらにラリスの尻肉に何度も腰を突き入れ、妖しく蠢く魔性の膣壁に肉棒を搾らせた。肉棒が前後するたび、膣壁に数多ある肉粒のぶつぶつが不規則に肉棒の出っ張りに引っ掛って、コウを快感に慣れさせずに腰を溶かしていった。
「あは♥まるっきりお猿さんだね♥」
夢中になって腰を振る兄貴を見て、リブが笑いながら言う。妹の目に映る、今の自分の姿などコウに省みる余裕はなく、まっしぐらに肉棒を突きたてるだけだった。
「姉貴〜♥ちょっと、ケツ借りるねっ……と♥」
「あっ…♥んっ…♥まったく♥…んぅ♥お前は、またそう、やってぇ♥ひとの、おしりにぃ…♥…いぃ♥」
「いいじゃん、別にぃ♥」
ラリスのお尻にリブが大きく跨いで乗っかると、コウと対面で向かい合う。
「はぁ〜い、兄貴♥だぁ〜い好きな♥おっぱいでちゅよぉ〜♥」
鼻にかかる声で、リブが年不相応の豊満なおっぱいをコウの前に差し出す。ラリスのお尻を椅子代わりにしてリブが腰掛けると、リブの胸元の高さは都合よくコウの顔の高さと同じとなる。コウは返事もせずに突如とした現れたおっぱいに埋もれると、ピンっと立った乳首に吸い付いき、反対のおっぱいは乱暴な手つきで揉みほぐす。
「あぁん♥兄貴ぃ♥がっつきすぎぃ♥」
欲情のままに貪るとしかいえない、コウの荒々しい乳いじりにもリブは笑顔を浮かべるだけで、それどころかコウの頭を懐に抱え込み、甘ったるい声で喘ぎだす。拒むどころか喜んで自身を受け入れてくれるリブに、コウはますます貪欲にリブの若いおっぱいを味わう。
「前も、後ろも贅沢ね♥コウ君♥」
コウの背後を塞ぐレゼ姉が耳元で囁き、しなやかに身体を揺らしてコウの背中一面におっぱいを変幻自在に滑らす。あわせて一心不乱に振れているコウのお尻を艶やかに撫でまわした。
何をどうやっても気持ちの良い肉布団のなか、コウはさらに肉棒を猛らせて姉妹の肉体に溺れていく。背中はレゼ姉の柔らかな柔肌とおっぱいに任せ、顔面でリブの弾けるおっぱいを感じ、そして、両手でがっしりとラリスの巨尻を掴み直すと、コウは全力で腰を振りしだいて射精に向かいだした。
「あっ♥あっ♥あっ♥あっ♥あっ♥んんっ……♥」
いっそう腰を早めるコウに、ラリスがお尻に力を込めて肉棒を締め付ける。最後の追い込みをかけるコウを、さらに追い込むために。締りの増した淫壺に、コウは何度も肉棒を奥へと突き入れ、先端から溢れでる我慢汁でラリスの膣奥を汚していく。我慢汁は最奥を突けばいくらでも漏れだし、次第にその量を増していった。回数を重ねるほど、透明だったはずの我慢汁は白く濁りだし、ひどくネバついたものとなる。ついには―

「ん゛っ…!んんっ!……っ!!っ゛〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
―ヴビュルルウーッ!ヴュルルッルルルウウーッ!

肉棒が大きく律動し、先端から放つ子種がラリスの膣奥を白く塗った。
尿道を突き抜ける子種の感触は、強烈で耐え難い快感となってコウを襲う。そんな射精の間、レゼ姉が後ろからコウのお尻を両手でグリグリと押し動かし、肉棒を無理矢理にでもラリスの膣奥へと届かそうとする。まるで、直接子宮の奥に肉棒を押し込んで子種を仕込もうとしているみたいだった。
「でてるぅ、でてるぅ〜♥」
先と同じく、コウの頭を抱締めていたリブが口走る。無邪気に喜んでいるリブの張りの強いおっぱいに埋もれたまま、汗ばむ両手でラリスのお尻を手前にグイっと引き寄せ、コウは射精に集中する。先端を子宮口に押し当てれば、ラリスの膣肉がより一段と強くうねり、肉棒を根元から強引に絞り上げて子種を搾り取ろうとする。ラリスの魔性の淫壺に根こそぎ精を奪われつつあるコウであったが、幸福にもリブの巨大なおっぱいに埋もれ、お尻を後押ししてくれるレゼ姉のおかげで、いくらでもラリスの子宮に子種を送り込めそうな気がした。






―ビュク………ピュ…ル……………ピュ………ヴュ………

肉棒の脈動が弱まり、いまや先端から子種を滲ますだけとなっても、コウは姉妹の肉の檻から開放されることはなかった。下半身は相変わらずレゼ姉に揺り動かされ、ラリスの蠢く膣内に肉棒を翻弄されながら、リブの谷間の匂いを嗅いでいた。コウは片時も休まることなく、最後の一滴に至るまでラリスの淫壺に自らの子種を送りこむ。
「っ〜〜…♥兄貴ぃ〜、全部だしたか〜♥」
自身の深い谷間から兄貴の頭を解放して、リブがお〜いと尋ねる。興奮と酸欠で目が霞むコウは答えるどころではなく、全身に残る射精の余韻に息を震わせていた。
「まったく、お前は♥可愛い妹を肉便器にして……だらしない♥」
四つん這いのまま、小馬鹿にしながらラリスが言い放つ。コウと同じく息を荒くさせているようだが、あくまで平静を装い、コウに余裕の態度を見せ付ける。見え透いたやせ我慢をするラリスであったが、コウには肉棒もろとも突っ込む気力など残されておらず、力なく後ろに倒れ、レゼ姉のムチムチな恵体にもたれかかるのがやっとだった。ふくよかなレゼ姉の肉体に包まれたせいか、目を瞑ると、一気に身体全体が安寧とした疲労感に見舞われる。
「コウ君、すごぉ〜い♥だしたばっかりなのにぃ♥」
驚嘆するレゼ姉の視線の先には、射精したてのコウの子種で溢れるラリスの膣口があった。姉妹によってなかば強制的に射精を強いられていたコウであったが、いまなお肉棒から放たれる子種の量は尋常でなく、その濃度もラリスの膣口がら逆流する子種に見て取れるように、とても濃厚な白濁色をしていた。うっとりと子種が垂れ流れる様を見つめているレゼ姉が、コウを労わるように両肩を撫でる。精根尽き果て、目を閉じたまま息を繰り返すコウであったが、ラリスのお尻から飛び降りたリブにすかさず肉棒をしゃぶられてしまい、険しい顔を姉妹の前で浮かべてしまう。
「次はもっと濃いのぉ♥いっぱいだそうね♥……っ〜〜〜〜♥♥♥」
顔を歪ませるコウに、レゼ姉が唇を重ねた。重ねられた唇同士はプルプルなレゼ姉の唇に甘く挟まれ、唇の形を舌先でなぞられる。意地悪なリブによる嗜虐心たっぷりの肉棒への口淫で強張ってしまったコウの身体は、レゼ姉のどこまでも慈愛に満ちた優しい口付けにほぐされると、完全に腰砕けとなってしまう。愛液と子種にまみれた肉棒をリブが綺麗にしゃぶり終え、淫猥な口内から肉棒を解放すると、ゆるやかにコウの表情が和らいだものとなっていく。すると、レゼ姉が唇から離れ、ゆっくりと後ろに寝転んだ。
「………きて♥コウ君♥」
レゼ姉が両手をいっぱいに広げ、恥ずかしそうに股を開いてコウを誘惑する。
あらためて見るレゼ姉の裸体は透けるように白く、とても眩しかった。肉体のあちらこちらに程よく乗ったお肉はどこかだらしなく実った豊熟な果実を思わせ、それでいて締まるべきところは引き締まっており、あらん限りの女性らしさが無数の曲面で描かれていた。特に目を引く、ホルスタウロス特有の超特大なお乳は綺麗な球面をしており、先端の突起は汚れのない桜色で染まっていた。そんな完璧という言葉では到底表現しきれない、至高の美体の持ち主である最愛のレゼ姉が切なそうにコウを見つめ、求めているのだ。これ以上にない幸運に、コウの肉棒もはち切れんばかりに怒張する。魅惑の塊の裸体に引き寄せられ、ふらつくままにコウは分身をレゼ姉の入り口に差し込むと、だらしなく腰を押し進めていった。
「はぁぁっ〜〜〜!!」「ぁ〜〜〜っ♥」
レゼ姉の大事な場所に、コウは図々しく肉棒をぬぷぬぷと突き進めていく。甘美な膣肉の抵抗を縫って、なんとか先端を一番奥に届かせると、力尽きたようにコウは倒れ込み、レゼ姉の深い懐に埋もれてしまう。すぐ傍にあった真っ白な二つの膨らみに手を伸ばせば、たっぷりと揉み甲斐のある爆乳が両の手ひらを気持ちよく押し返してくれた。
「いいよぉ♥もっと揉んでぇ♥」
コウの頭にレゼ姉が腕をまわすと豊かなお乳で抱締め、優しく微笑みながら見下ろす。
谷間の甘い母乳の体臭に誘われ、両手でレゼ姉の大きな乳袋を掴めば、それだけで母乳が噴水のように飛び出してコウの手のひらを汚す。我知らず、大きな口を開けてピンク色の乳首を覆えば、口一杯にレゼ姉の甘い母乳が染みわたった。長年飲み慣れているレゼ姉の母乳はやっぱり甘く、どこか懐かしかった。なにもかもが愛おしく、わけもなくコウは泣きそうになるが、無我夢中でおっぱいに吸いつくことで誤魔化そうとする。
騎乗位以外でレゼ姉が好んで選ぶ体位は、オーソドックスに正常位である。ただし、その主たる理由はレゼ姉本人がどうこうと言うわけではなく、コウ自身の願望によるものであり、それをレゼ姉が受け入れている形だ。コウにとって全身でレゼ姉の温もりと柔らかさを感じ、ふくよかな乳袋を揉みながらの性交は最高に気持ちよく、また、赤ん坊のように吸いついて味わうレゼ姉の母乳は格別だからだ。
「んっ……!」
コウが甘えきってレゼ姉の母乳を吸っていると、下半身から喜悦が駆け登ってくる。
肉棒に絡み付く、膣壁の小さな触手のようなヒダに棒全体を舐め回されているからだ。触手ヒダは膣の奥深くにあるものほど長く、太くなっていき、最奥に群れるように存在する触手ヒダは、丸っきり舌そのものだった。膣壁を構成するヒダの1本1本に至るまで意志を持ってようで、一斉にコウの肉棒に押し寄せ、再三の射精ですっかり敏感になっている肉棒の全てを可愛がり続けた。
膨大な数の舌ヒダに肉棒を舐め廻され、快楽の坩堝に晒されているコウであったが、レゼ姉の淫壺の魅力はそれだけに留まらない。分厚い唇を思わせるようなリブの子宮口がヒクつく先端にぴたりと張り付つくと、凄まじい勢いで肉棒の芯を吸い上げ始めた。
「ぐぅぅっ〜〜〜〜!!」
身に余る快感を受け、レゼ姉の爆乳から口を離すと、今朝から何回目ともわからない呻き声をコウは漏らした。先端を吸い付く分厚い子宮口は、尿道に残っているわずかばかりの我慢汁も吸い尽くし、コウの子種をまだかまだかとバキュームで追い立てる。幼い頃からレゼ姉と交わり続け、何億、何兆と子種を吐き出してきたコウにとって、この体勢でレゼ姉と繋がればそう長くはもたず、条件反射のようにコウの身体は射精の準備を進めていく。時に、絶世の美女を好いて男が興奮するように。あるいは、ご馳走を目の前にして獣が涎を垂らすが如く。またまた、幼い子供が夢の中でトイレに焦がれ、お漏らしをするようにか。
 お餅のように柔らかな柔肌に、極大な豊乳。コウを惑わす魅惑の豊乳を揉みほぐせば、白い母乳がいくらでも溢れだす。情愛に満ちたレゼ姉に見つめられ、照れるように母乳を啜ると、慣れ親しんだ匂いが染み渡った。魔性の膣内でねぶられている肉棒は、既に射精のように痙攣しているが、子種を吐きだすまでには至っていない。度重なる射精で肉棒の感覚が麻痺しているせいか、あるいは、射精できるだけの子種が睾丸内に溜まっていないせいだろうか。煮え切らない状態のなか、射精しようともがくようにコウが腰を振っていると、傍にいたリブがコウのお尻の上に、なんの断りもなく丸みのあるお尻を乗っける。丁度、押しくらまんじゅうのようにコウに背中を向けて、お尻を合わせてリブが座っている格好だ。
「兄貴ぃ〜、落ち着けって♥ほら……、いち・にぃ♥いち・にぃ♥いち・にぃ……♥」
「ぅぅっ〜!!」
次の瞬間、リブはコウのお尻の外側を掴んで身体の重心を安定させると、バランスボールにでも乗るかのごとく、身体を弾ませてお尻同士をぶつけ、コウの身体をリズミカルにレゼ姉の豊満な肉体に押し込んでいく。勢い良くコウの身体はベッドに沈み、これ以上ないまでにレゼ姉の深くまで潜りこんだ後は、ベッドに仕込まれたスプリングの反動で身体がふわりと浮き上がる。リブによってコウは何度となくレゼ姉と濃密な密着を繰り返し、膣深くに差し込んでいる肉棒をさらに固くさせていった。
「さっさとここから新しいヤツをだしてもらおうか♥」
四つん這いのまま、ラリスがのそのそとコウの股下へと這い寄ると、ぶらぶらと揺れる睾丸を両手で捕まえる。間髪入れず、ラリスは大きな手のひらで睾丸全体をすっぽりと包み込み、もにゅもにゅと徹底的に睾丸を可愛がりはじめた。ラリスの手の中で睾丸は素早く転がり、睾丸の原形が変わるぐらいに強く揉まれ、シワシワな玉袋もラリスに強く引き伸ばされてシワを無くされてしまう。
「は〜い♥ペースあげるよ〜♥」
言うが早いか、リブがさらに早くお尻を弾ませる。若い裸体が元気よく上下に跳ね跳ぶたび、胸元の爆乳果実がぶるんぶるんと揺れるが、あいにくレゼ姉の懐深くに埋もれているコウには縁のない風景だった。そんななか、コウにできることといえば、リブの体重も合わさった特大な衝撃をもって、レゼ姉の膣奥に杭でも打ち込むように肉棒を突っ込ませることぐらいだ。
「こっちも仕上げだな♥………ルォッ♥」
「…っ!?〜〜〜〜〜っ!!」
ヒクヒクと開いていたコウのお尻の穴に、ラリスが舌先を伸ばしてきた。お尻の肉を両手で押し広げ、開いた穴をツンツンと二、三度軽く小突いたかと思えば、なんの躊躇もなくラリスが舌をねじ込みはじめる。グリグリと掻き分けるように舌先でお尻の穴を広げ、舌を完全に入れ込むと、そこからさらに舌を伸ばしはじめる。思いのほかホルスタウロスの舌は長くて太く、その分厚い舌先をラリスが器用に伸ばしては、要所要所で腸内をほじくり回し、コウの身体の奥を蹂躙する。その間もラリスはスベスベな手のひらでコウの睾丸を弄び、射精を強烈に促しつづける。
いよいよ射精へと身体が昂ぶりだすと、肉棒の先端が張り詰め、睾丸は大急ぎで子種を作りはじめる。ぐつぐつと音を立てる睾丸はラリスに揉み回され、作りたての新鮮な精子が睾丸内を泳ぎ回った。踏ん張ろうにも、お尻の穴で蠢くラリスの長い舌が脱力を誘い、射精に対する抵抗力をすっかり奪われてしまう。ため息と一緒に先走った子種が肉棒から漏れだすが、先端は子宮口の熱烈な吸引に晒されているために、一滴たりとも我慢汁が滲むことはなかった。
下半身はおろか、お尻の内側まで妹達に好き放題されているコウは恥ずかしさと気持ちよさで顔面を燃やし、縋るようにレゼ姉の爆乳に顔を埋めるが―

「コウ君♥お姉ちゃんに、イクとこ見せて♥」

レゼ姉に両頬を持ち上げられ、コウは今にも泣き出しそうな顔を曝けだした。
同時、あまりにも優しい、とろけるような強い締まりがコウの肉棒を襲う。膣内の無数の舌ヒダが肉棒の敏感なところに絡みつき、リブのお尻が上下すれば先端のくびれた部分には舌ヒダが弁となってひっかかり、子宮口が強く先端を吸い上げた。先端に喰いつく子宮口は抜くときも離すまいと吸い付き、睾丸から漏れ出した先走る子種を余すことなく飲み込んでいく。
コウはがっちりとレゼ姉と抱き合い、重なり合っているところをリブのお尻によって大きく揺らされ、身体の芯から湧き上がる最高潮の心地よさがお尻の奥を貫けば、そこを目指してラリスの舌が入り込む。快感でキュンキュンと引き締まっていた尻穴の奥にある、肉棒の底とも言える場所を、ラリスの長い舌先で強烈に押された。瞬間、射精のトリガーでもひかれたかのように、コウの身体は震え、身体がどこかに飛んでいきそうになるのを目の前のレゼ姉にしがみつくことで必死に堪えた。肉棒に硬い感触が走る刹那、視線の先には艶麗で優しく微笑む、母性に満ち溢れたレゼ姉の牝の顔があった―










射精は数分間にも及び、いまだコウは精を放っていた。
先端から飛び出る子種はもはや形をなしておらず、サラサラとした液状の子種汁である。どうやら射精のために睾丸内の作りかけの精子まで駆り出しているようで、コウは出来立てホヤホヤの新鮮な精子を次から次へと、睾丸から肉棒を通じ、レゼ姉の子宮へと片っ端から送り飛ばした。睾丸が空になろうとも肉棒は痙攣しつづけ、なんとしても精子を送り出そうと震える膣内で跳ね上がり、睾丸に新たな子種を催促する。そんな忙殺の極みにある睾丸はラリスの手のひらに容赦なく揉みしだかれ、無理矢理にでも精子を増産させられた。脈打ちが止まりそうになると、ラリスが舌先でお尻の一番敏感なところを突き回し、ついでとばかりに睾丸を強く揉んで作りはじめた精子すら押し出した。一方、コウのお尻に跨るリブも片時も休まずに丸尻をバウンドさせ、肉棒をより深くレゼ姉の膣奥に突っ込ませつづける。何度も膣奥を貫く肉棒には、舌ヒダが幾重にも重なって這い回り、肉棒を舐め溶かすように絡みつく。一向に射精の疼きが引かないコウの肉棒には、レゼ姉の分厚い子宮口が子種一滴、精子一匹逃すまいと先端に張り付き、いつまでも、いつまでも、コウの奥底から精子を啜りつづけた。

「コウ君の逝き顔、ごちそうさま♥」

長い、長い射精が終わり、ようやく弛緩させたコウの頭を、レゼ姉が自らの深い谷間で抱き締めることで労わった。何もかもを忘れてしまえるほど甘美な射精の直後、鼻先にはレゼ姉の柔らかな感触を伴った甘い匂いにくすぐられる。コウは安らぎを求めるように、レゼ姉の谷間に深く潜り込もうとする、が―

「ごめんね♥コウ君♥」

おもむろにレゼ姉が豊かな谷間からコウを引き離すと、ごろんと横に転がし、仰向けにコウを寝かせた。わけもわからずコウが戸惑っていると、すぐにその理由がわかった。
「あにきぃ♥あにきぃ♥つぎ、つぎぃ♥わたしのばんだからぁ♥」
散々お尻を振ったせいか、完全にリブが発情していた。コウに背を向けたまま跨ると、ベトベトに汚れたままの肉棒を膣壺で咥えこみ、大胆に腰を弾ませ、狂ったように嬌声をあげはじめる。
「吸っとけ♥でないと、もたんぞ♥」
息を整えるまもなく、コウの口元には褐色の爆乳があてがわれる。爆乳の尖った先端には一足早く、白い母乳が垂れ流れていた。
「コウ君♥わたしのも吸ってぇ♥」
反対側からはレゼ姉の真っ白な爆乳が押し寄せてきた。こちらも乳首のさきから甘い匂いを漂わせる。余韻と疲労で頭の回らないコウだったが、肉棒に噛み付くようなリブの膣肉の快感に後押しされ、大好きな姉妹の乳塊にむしゃぶりついた。褐色と純白の爆乳を交互に吸い、溢れる母乳の濃さや甘さの違いを味わうが、途中、まどろこっしく感じたコウは色の違う爆乳を両手で寄せて合体させ、両方の先端をまとめて口に含んで母乳を含む。
「あん♥もぉ〜〜〜、コウくん♥♥♥」
「いつになったら乳離れできるんだろうな♥♥♥」
「だしてぇぇ♥はやくぅっ♥だしてぇぇぇ♥♥♥」
姉妹に求められるままコウは欲望に身を任せると、色の異なる豊乳を含み、母乳をたらふく吸う。極上の快楽と脱力感のなか、せめていつ終わるとも知れない夜を精一杯愉しむために。





















―ミィィーーン、ミィィーーン……ミィン、ミィン、ミィン、ミィィィーーーーン…………

窓から夏の日差しに負けない、蝉の響く声が耳によく刺さった。
外では絶好調の太陽がアスファルトを灼熱の大地へと変え、そこかしこに陽炎を生み落としている。

(い、ま………なんじ、だ?)

とある自室のベッドの上、こちらは絶不調のコウが辺りを見回して時計を探す。しかし―
(うぉぉぉっ、重っ!……起きあがるとか、ムリムリッ!)
自分の部屋ながら右も左もわからない今の自分には、砂漠で砂金を探す行為に等しい。体調不良の原因は部屋を蒸す太陽にあらず、日が落ちている間、灼熱の一夜を共に過ごした姉妹達にあった。
 あれから、男女が絡み合っていたはずのベッドからは女達の艶かしい息遣いしか聞こえられず、まれに、男が呻くように声を漏らしてもたちどころに女達の悦びの嬌声に遮られた。どれだけ精を放ち、いくら限界を訴えても、姉妹は決して満足せず、飽きることなくコウを求めつづけた。深夜を廻っても姉妹の宴は終わらず、コウは女体に埋もれ、母乳を吸い、肉棒を姉妹の至る所で刺激され、交わりなかで射精を繰り返した。いつもは優しいレゼ姉も昨夜は特別だったようで、自慢のおっぱいとお尻で散々虐め抜いてきた。おそらくは発情したリブに触発されるようにレゼ姉も発情し、遅れをとるまいと、ラリスも負けん気から発情したのだろう。比喩や冗談でもなく、本当に丸々一晩、目を赤く光らせた3匹の牝獣に、コウは精を根こそぎ吸いつくされたのだ。
(……みんな、どこ…だ?)
指一本動かすのも難儀な状態で、コウは再び周囲の気配を探った。すると、身体の左半分に強烈な痺れを感じ、感覚を取り戻そうと渾身の力で寝返りを試みた―

「んぅ、ごくな………まだ、ねむい………」

左腕を抱き枕にしていたラリスに、寝言を呟くような抗議をされた。いつもの鋭い眼光はきつく閉じられており、コウの左手首を素股でがっちりと挟み直すと、肩に寄りかかったまま、またしてもスヤスヤと寝息をたてはじめる。夕方のラブホテルでめっきり体力を消耗していたラリスには、姉妹対抗による一晩耐久の発情交尾大会はさすがに堪えたようで、いまはコウの隣でぐっすりと休日の二度寝を貪っていた。もちろん、ぶっちぎりで疲労しているのは、体力の底を割っても搾らつづけられた自分で間違いないだろうと、コウは信じて疑わないが。
(しかし……ここまでとなると、さすがに……)
重い。とにかく乳が重い。
肩に寄りかかって眠るラリスが、知ってか知らずか、コウの上腕に特大の超乳を押しつけている。ずっしり、という擬音が今にも聞こえてきそうな豊かすぎるお乳は、コウの左腕からヒシヒシと感じる痺れを加速させていく。腕を固定され、子種ごと体力を根こそぎ奪われた今の自分に、ラリスの爆乳を跳ね返す力など残されているはずもなく、痺れる身体に黙って耐えるしかなかった。
せめて気を紛らわそうと、ラリスの寝顔をまじまじと観察してみる。いつもながら目鼻の線が非常に端正に整っており、モデル特有の大人びた美人の印象を受けた。しかし、こうして寝息が頬にかかるほどの間近で見るラリスの寝顔は、兄であるコウにはどこか幼く思え、綺麗さよりも可愛らしさを感じてしまう。なにかと張り合ってくるラリスであったが、コウにとってはいくつになっても可愛い妹だというところか。
コウが一人、感慨深くラリスの寝顔を眺めていると、我知れずにボリュームのある爆乳に目がいってしまう。後はなし崩しに、乳首の先端に滴っていた白い母乳に目を奪われ、息をすれば微かに揺れる褐色の特大果実に心奪われる。息を紡ぐラリスの分厚い唇のわずかな隙間に、昨夜、コウが何度も飲ませた子種の行く末を思い起こせば―
(この感じ……まさか……?)
コウは身体にムチ打ち、いつのまにか下半身に掛けられていた布団をラリスに挟まれていない方の手でめくってみる―

―ヌプヌプ…ヌポヌポ…ジュポ……ジュル、ジュルルルル……

コウが感じた違和感の正体は、肉棒を蕩けた表情で貪るリブだった。ラリスの裸体とお乳に興奮したのか、姉妹に執拗に搾られたはずの愚息はしっかりと朝勃ちをしており、リブの口淫を活き活きと甘受していた。

「〜〜〜♥……ふぉっ!?ぅん〜、んんんっ〜〜!!」

コウの呆れた表情にリブが気づくと怒りで顔を染め、布団をひったくり、貝のように固く布団を閉ざす。寝起きの顔を見られたくないのか、それとも夢中で肉棒を頬張る表情を見られたくないのか、あるいは両方か。なんの気力も沸かないコウは静かに布団から手を離すと、全てを諦め、息を長く漏らして身体から力を抜いた。警戒しているのか、リブはしばらく肉棒を咥えたまま固まっていた、が、じきに布団の膨らみが動き出すと、コウの肉棒に再び口淫をお見舞いする。心なしかリブはご機嫌の様子で、嬉しそうに肉棒をネットリとしゃぶり、ご褒美に頭でも撫でるような感覚で睾丸を撫で回しはじめた。
(ムリだって、もうでないって……)
内心で愚痴るコウ。われ関せずで肉棒をねぶるリブ。仮にやめてとお願いしたところで、当然のように聞き流されるか、さらに激しく責められるかのどちらかだ。コウにはまるっきり射精の予兆が感じられず、このまま肉棒をリブに舐め溶かされるんじゃないか、と馬鹿なことを考えていると―

「あっ、おはよ〜、コウ君……起きれたんだ♥」

右手にコーヒー瓶を、左手には出来合いのサンドイッチを手にしてレゼ姉が部屋に入ってきた。お行儀悪くレゼ姉が足で扉を閉めると、コウに向けて舌を出し、ばつが悪いのを誤魔化される。レゼ姉の最後の意味深な一言に、自分が一人で起きられなかった場合の朝を考えると、冷や汗しかでてこない。
「……昨日はお疲れだったね〜、コウ君♥」
ベッドにいる妹達と同じく、裸のまま部屋をうろついくレゼ姉が話を続ける。トコトコと部屋に入るなり、先に運んでいたらしい食器に全員分のサンドイッチを配り始めると、胸元の爆乳がひとりでに揺れた。だらしないとコウは感じながらも、生活観のあふれるレゼ姉のはち切れんばかりの裸体を前にしては、肉棒に血を滾らせるしかない。
「おはよう、レゼ姉……」
動けないコウは、首だけを伸ばしてレゼ姉に朝の挨拶をする。それだけのことでもレゼ姉の顔が綻び、上機嫌に朝食の準備を進めていく。はたして、下半身に潜っている、リブの痴態に気づいても笑顔でいてくれるかは、コウには甚だ疑問だが。
「……結局、みんなとの『約束』は果たせなかったし、コウ君の土日は大忙しになりそうね〜♥」
「えっ!?……あぁ!」
一瞬の困惑の後、コウはレゼ姉の言う『約束』について思い出す。確か、レゼ姉を含め、みんなに夜の相手をちゃんとするとか言ってたような……
「……でも、昨日は特に激しくシたし、ね?」
「だ〜め♥昨日の夜は、お風呂でお漏らしした罰なんだから……ノーカウント♥」
お願いするように聞き直すコウを、レゼ姉がやんわりと笑顔で斬り捨てる。がっくりとうなだれるコウだったが、相変わらず股間のものは萎えることなくいきり勃っており、無邪気に動き回るリブの舌の感触に喜んでいた。もはやコウにとっては完全に別の生き物である。
力尽きたコウはベッドに深く沈んだまま、これから始まるであろう性に乱れた休日の日々を思い描く。うん、どう考えてもやばい。休日最初の朝でこの状態では、はたして連休明けの自分はどうなってしまうのだろうか―

「コウ君?コーヒーはどうしよっか?」

レゼ姉がコーヒー瓶と一緒に首を傾げ、爆乳を揺らしてコウに尋ねた。

「あっ、と…………ミルク、大目で……」

コウは思考を放り投げ、レゼ姉の真っ白で真ん丸な胸元をガン見して言う。
全く隠す気のないコウの下心全開の視線にレゼ姉が気づくと、笑顔で了承する。わざとらしく大きな胸を揺らし、テーブルにマグカップを乗せると、白い胸元を寄せて乳首の先をマグカップに向ける。そのままレゼ姉自ら先端に向けて、両手でゆるゆると乳塊を絞れば、勢いよく白い母乳がマグカップに飛び散った。ひどく官能的で、大胆すぎるレゼ姉の乳絞りの情景に、昨夜の母乳の味をコウは思い出し―

―ビュウウウウルッッ……!ビュウクッ!ビュルルルルルルル……!!

コウは並々と注がれていく白い母乳に合わせ、肉棒から朝一の新鮮で濃厚な子種を撒き散らした。
布団の膨らみが一瞬飛び上がったが、すぐさま何事もなかったかのように固まる。コウは冷静を装いながら、遠慮なくリブの喉奥にネバつく精を放ち、妹の胃袋に子種を送り届けながらレゼ姉の淹れているコーヒーを待ちわびた。

「はい♥召し上がれ♥」

ベッドに上がりこんでコーヒーを持ってきてくれたレゼ姉に、ありがとう、と動けないコウが短く応える。しっかりとマグカップを受け取ると、コウは気づかれないように白くて柔らかそうなレゼ姉の胸元を見ながら、コーヒーを口に含む。コーヒーはとても甘く、引き込まれるような栗色をしていた。

「美味しい……」

ポツリと呟くコウを、レゼ姉はただ黙って見つめた。
瞳の奥を、貪欲に染めて。
19/08/18 20:16更新 / 眠猫
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■作者メッセージ
【2016/2/2】誤字の修正&感想の返信
【2016/4/4】文章の改訂
【2019/8/18】文章の訂正

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