濡れた黒い羽とブラック企業のサラリーマン
最後に取った休みは何時だったか…あれは100日以上前でしかも午前中だけで午後から出社した筈だ
そんな中でいきなりのまとまった休みが…！
何故か会社の形態が変わるとかで見たこともない社長も変わるんだとか
唐突の休み、頭が狂っていた俺はレンタカーを借りて少し山間のコテージに連泊することにした
２日分の適当な食料、酒、それ以外諸々
段々と正気に戻ってくるのを狂気に戻しつつ少しずつ雨が降ってきた道を進む
時間がアレば近くを観光とも思ったがまぁのんびりここで居るのも良いだろう…雨は更に強くなっていくばかりだし
バーベキューセットとかも完備されているが使わないので割愛、が外で調理する為に雨よけ代わりのサンシェードを拡げ対策をしたあとに
ガスコンロと大きめのお鍋を用意する
肉は嫌いじゃないけどあんまり食べたいかと言うと…なので少し下拵えをしたむきエビを茹でる、レシピ通り沢山のお湯と絶妙な加減の塩
「エビ好きに悪いやつはいねぇ…」
とかボケつつ、少しずつ茹でていく
周りはかなり暗くなり、雨も強いまま
サンシェードは特に問題無く雨を弾いてくれるので調理していると…
山道からべしょべしょと足音が聞こえる
ホラーはエンターテインメントなので幽霊やオバケは怖くないが目の当たりにすると割と内心ビビりながら音の正体を見ていると…
雨でグショグショになった、腕は黒い羽の鳥の足の姿が見えた
…確か、カラス天狗か、いやハーピーの女の子か
割とズタボロになっているところを見ると雨で飛べなくて仕方なく歩いて帰っているが迷子になってる、ということころか
長年、かまってちゃんおっさん上司のご機嫌取りをしてきた洞察力で見ると多分そうだろう
流石にその姿は忍びないので
「もし、そこのハーピーの方、俺は外で調理しているからシャワーしていくといい、服を乾かす瞬間乾燥機も有るよ」
…と割とフレンドリーに言ったつもりだがどうだ…
彼女はペコリ、とお辞儀をし案内した風呂場へ向かった
覗くつもりはないし、何よりエビの相手をしないといけないし
暫くして
「おお、出来た…！」
プリプリとしたむきエビは対カット率を上げてくれそうな旨味と汁気が実に美味そうだ
ちょうどホコホコしたハーピーの女の子も出てきた
（ぐうううーー）
エビを見るなり盛大にお腹が鳴った
「まあ茹でたてだしなぁ、一緒に食べる？」
やはりお腹が空いているのかコクコクと頷いてくれた
二人分に分けて出す、味付けは塩のみだが大丈夫だろう
「いただきまー」
うん！うまい！
弾けんばかりの旨味とプリプリとした汁気
絶妙な塩の加減がエビの味を最大限に出している！これは美味い！
お酒が進む進む、女の子にはジュース
彼女も目を輝かせて食べてくれている、やはり美味いのだ
よく見るとどこかの学園の制服らしいので近場に有るのだろう
とと、あまりおっさんがジロジロ見るのは良くないな…
あっという間に完食
だが
（ぐうううーー）
若い身には足りないよなぁ…俺は腹八分目未満ぐらいだが
「まだ食べれるかい？」
そう彼女の整った顔を見ながら言う
黒い羽でショートヘア、褐色肌でクールなギャル…いやお嬢様っぽいか？
うわ結構な美少女だなこれは、目を輝かせて嬉しそうにコクコクと頷く姿にギャップがあるが、まぁかわいいからいいか
買った時は余るかと思ったが次は下拵え済で買ったむきカニだ！
「カニ好きは良い奴しかいねぇ…」
とボケつつ、エビの茹で汁を捨ててカニを茹でていく
なんならそのまま生でもいけそうだが我慢しつつ調理していく
「出来た出来た！」
やはりカニはエビよりテンションが上がる、更に対カット率を上げてくれそうなむきカニ、不味いはずがない！
二人分に分けて、彼女の方に多めにしておいてっと
「いただきまー」
うん！美味い！！
エビと違った食感でこちらもプリプリとした食感の旨味と汁気がたまらない！
酒うま！
彼女にはジュース
こんなの居酒屋とかで食べたらいい値段するだろうなぁ…
しかし良い休日だぁ…明日も休みで最高だし大分と酔って来た
なんだか予想外の事もあるけどまぁいスヤァ…
社畜の朝は早い
どんなに疲れていても六時前には起きてしまう
が休みはいいなぁ…それに温かいし良い香りするし…
？？？
黒い羽が最高の羽毛布団
隣を向けばヨダレを垂らして寝てる整った顔の美少女
…ってなんで隣で寝てるんだこの子は…帰らなかったのか
まあ深夜に動くよりはいいか
お互いちゃんと服も来ているし、何か合ったわけでは無いのは確認出来た
さぁ…腹減ったな！
起こさないようにゆっくり立ち上がり、シャワーを浴びて簡単に朝食を作る
これまたエビと一緒に買ったフランスパン、少ししっとりと甘い感じのしたタイプのフランスパンを軽くトーストしていく
匂いで起きたらしく、モソモソと寄ってきた
犬かな？
「おっ、起きた、朝飯食べるかい？」
寝ぼけまなこだがコクコクと頷く
全然喋らんなこやつ、しかし美味そうな匂いに嬉しそうにしているのは昔飼ってた犬みたいだ、いや犬だわ
厚めに切ってトーストしたパンにミルククリーム、サワークリーム、残しておいたエビのすり身が入ったエビの甘辛いソースクリームを塗り色んな味の物が食べれるようにしてみた
色合いの為に粉末パセリを僅かに振りかけて完成だ
あとはタンパク質と繊維質の為にたまごサラダ
トーストを2つほど多めにした皿を彼女に渡して
「いただきまー」サクッ
おお、中々美味い
甘めのパンの生地がしっとりしつつもカリッとしているし、外側の塩加減もなかなかに良い、クリームとの相性もばっちりだ！
彼女もパクパクと食べている、かわいい
俺も娘が居たらこんな感じなんだろうな…と結婚とは無縁な行き方をしてきた自分を心の中で笑う
あっという間に平らげた
満足そうにしているが時間は八時前
「そういえば…、そろそろ登校し無くて良いのか？」
と、 (дﾟ)ﾊｯ!とした顔をしたあとペコリと深くお辞儀をしてバルコニーから晴れた空へと飛び立った
「うーん、ピンク」
持ってきた時代物の小説を読んだり、無駄に筋トレみたいな体操をしてみたり、惰眠をむさぼっていると割と時間が経った
「もう直ぐお昼か…」
出掛けてもよかったが周辺をマップ検索してもフツーの街並みか自然豊かな林で特にパワースポット的なものは無かった
まあ、のんびりするのが最大の目的だし…
そうこうしてるとインターホンが鳴った
「はて？管理人さんかな…」
「はい、ってさっきの」
黒いハーピーの娘が訪ねに来た
(·ω·）ノ◎、ンとばかりに白いビニール袋を渡してきた
「ん？ああ、桃か！お礼なんていいのにありがとうな」
やっぱり制服姿なので昼休みに来てくれたのかもしれない
袋には大ぶりの桃が３つと
（ぐううー）
大きな腹減りの音をくれた
(/ω＼)
ここで笑ってはいけない、きっとお昼も食べずに来てくれたのだと
「桃のお礼に折角だからサッと食べれるお昼ご飯はどう？」
するとやはり目を輝かせてコクコクと頷く、黒いわんこだ
「昼と言えばコレ！インスタントラーメンの王道の一つ」
「ウマかっちゃんだ！！」
豚骨味の濃厚なうま味でありながらもさっぱりと食べれるコレをささっと作っていく
３人前の麺を茹でると同時にソーセージも茹でていく
このソーセージはトップなバリューの皮なしミニソーセージで単品でそのまま食べるのでは無く半分に切ってラーメンに入れていく
一緒に茹でる事で余計目な味がスープには付かない程度の油がラーメンのうま味を加速してくれるのだ
袋麺は直ぐにできるのが良いところ、サッとラーメン鉢に入れて
後は細く刻んだ大根と水洗いしたカイワレ大根を乗せて（彼女の方を多めに麺を入れて）完成！
「はい、いただきまー」
うん！やはりウマかっちゃん！美味い！！
白い濃厚なスープと癖のない味わいの麺、それを味方するソーセージとしゃきしゃきとした大根とカイワレ大根が爽やかさを与えてくれる
彼女も目を輝かせてくれてるからやはり美味いのだ
後は冷やしておいた桃も切って半分づつ
「うお！これも美味しいな！！」
持ってきてくれた彼女に感謝しつつ頂いたそれは
汁気を保ちつつも柔らかすぎない果肉の味わいからかなりの高級品と思われる
これもきっといい値段するやつだぞ…
彼女も満足げに食べてくれたが
Σ（ω°)ノハッとした表情からお昼休みの終わりが近い様だ
深くぺこりとお辞儀をするとまたバルコニーから飛び立って行った
「うーん、白黒のたてシマ」
しかし名前の知らない喋らない美少女が訪ねてくるとか人生捨てたもんじゃないなあ、と桃が入っていた袋に手紙が入っていたのに気が付く
「ん？昨晩は娘を助けてくれてありがとうございますってああ、親御さんからのお礼状かな」
「ささやかですが良い桃が有ったので是非娘と一緒に食べてください…か」
ひんやりとした手紙は丁寧な字体で書かれていた
もしかしたら結構な良家のお嬢さんなのかもしれない
きっと普段良いものを食べてるのだろうにラーメンとか振舞っちゃったけど良かったのかなあ…
とお気に入りのハイボールを吞みながら昼寝に戻る事にした
ンゴッと間抜けな声を出して起きるともう夕暮れが近い時間だった
「あさってからまた仕事かー」
と今晩と明日お昼までを存分に休むとして夕食を作る事にする
「と言っても」
酒のつまみはあるけども他は野菜しか無く買い出しするかな、と冷蔵庫を閉めた時
「そういえば２日分しか食料買ってないな」と今更気が付く
またインターホンが鳴る
「はいはい、今開けますよっておっと？」
そこにはまたハーピーの娘が、私服姿で（ ´·ω·)つ○桃より少し大きめの袋を差し出してきた
「えっ、またくれるの？おおー！豚肉か！！これまた上等そうな！」
「今から夕食作るけど食べていく？」
キリッとした美少女の顔がヨダレを垂らしてコクコクと頷く、反応が良いわんこだがチョロくてお父さん心配になるわ
ってだれがお父さんや！と心でボケ突っ込みしつつ、いただいた豚肉を早速調理する
豚肉が厚い肉ならトンカツとかも良かったが豚バラっぽかったので
これまた簡単で美味いミルフィーユ鍋を作る、勿論スイーツでは無い
白菜と豚肉（どうやら魔界豚と言うらしい）を交互に鍋に仕入れていくだけ
あとは鶏がらスープ、お酒、水を加えて中火で煮込んで完成だ！！
おろし大根とポン酢を用意して、チンしたご飯もよそって
「さあ、いただきまー」
美味い！！美味すぎる！！一流の料理人になった錯覚に陥るほど美味い
豚肉のうま味がじわっと来たあと白菜のシャキシャキ感がそれを受け止める
大根おろしが油を流し、ポン酢の味わいが全てを整える
そして白飯が美味い！！最高だ！！
彼女もパクパクと食べてくれている、よく見ると結構上手に箸を使ってるし食べ方も上品だ（けどそれ以上に嬉しそうに食べてくれている、犬かな）
本当にありがとうな、と感謝しつつ
「明日は昼前には帰るんだ、あさっては仕事だからね」
と親御さんにもお礼を伝えてくれと頼みな…
彼女は食べながら大粒の涙を流している
女の子が泣くと男は情けないが焦るものだ
「ああ…、ほら！また休みが取れたらここにきっと来るから！」
「その時はまた尋ねに来て、美味しい物を御馳走するから！ね？ね？」
アワアワと弁解すると彼女はｼｮﾎﾞﾝ(´・ω・`)としたままだけど泣き止んでくれた
自分もこんなのあったなあ…親戚のおじさんと遊んで貰って帰る日にワンワンと泣いた記憶が
鍋も食べ終わり、彼女はまた深くぺこりとお辞儀をするとまたバルコニーから飛び立っていった
またね、とお見送りをした
今回は見ないようにした
次の日の朝、チェックアウトまで時間があるので軽く掃除をしてから出ようと片づけをしていると
昨日いただいた豚肉のトレーに手紙が張り付いていたのに気が付いた
ラップでぺとっとくっついてしまってたようだ
「えーっと、また親御さんのかな」
そこには前回同様の丁寧なお礼の文章が手書きで書かれていた
文面の最後に（最高級の魔界豚を今度こそ娘と一緒に頂いてくださいませ）
と書いていた
「って前もそうだけど一緒に食べたんだけどなぁ…」
と若干の違和感を感じつつ、管理人にカギを返して帰路に付いた
出社したオフィスはまるで別の世界だった
どブラックだった会社は超ホワイト企業へと変化した
なんでも社長がやり手の魔物娘が就任し、ほぼ無駄だった業務体系を省いた上で給料も上げてくれると通達があった
仕事も快適に捗ってしまう
しかも定時上りが出来るとか凄いな…まだ日があるぞ！？
明日は土曜日で休みで良いという、もう最高だ！
若い頃はガンガン自炊はしていたものの仕事で時間が無くなってから全くしなくなっていた
これなら余裕で出来るなとスーパーに寄って帰る
が、誰かが付いてきている気がする
おっさんにストーカーとかありえないし、おやじ狩り的なものだとたまったものじゃないがただの勘違いの自意識過剰だと恥ずかしいのでさっさと帰る
途中からその気配は無くなり、やっぱり気のせいかなと狭いながらも楽しい我が家に到着
ドアを開けようとした瞬間、良い香りのする風圧を背中に感じた
振り向くとそこには大きめの荷物を持った黒いハーピーがいた
(꒪ȏ꒪)エッ？と驚きすぎてえっ？えっ？
となったが多分尋ねに来てくれたのだろうと
事態がよくわからんがとりあえずドアの前で突っ立ってるのもおかしいので家に入れたけど…
なんだこれ一体どういう事なんだ…
改めて見ると私服姿の良い香りのする褐色の肌と小ショートヘアで黒い羽の顔の整った小顔のスレンダーなお嬢さんが出された粗茶をすすりながら自分とちゃぶ台を挟んで座っているというこの状況
なんで良家のお嬢さんがこんな冴えないおっさんの所に来たのか困惑していると初めて声を発した
『本日より貴方様の番となります、本日からよろしくお願いいたします』
きっと純度の高い水晶をスッと切る事が出来るのなら、その切った音は凛とした美しい珠色音だと感じるだろう
まるで人の心を奪う様な美しい声、まるで船乗りを海へと誘い込む暴食のハルピュイアの様な…ってそれはセイレーンか、って
「いやいやいやいや、多分だけど俺は君の年齢の倍をしても足りないぐらいの歳だぞ？嬉しいけど考え直して」
『嬉しいのなら良いではありませんか、それに年齢の差など些細なものです』
とそこから色々説明があった
・俺の勤め先の会社はブラックハーピー家のが大きく関わっている
・もともとブラックハーピーは宝石などを奪う狂暴な種族だったが途中から格式高い教育と貯め込んだ財宝で一族が様々な企業に繋がり合いのある投資家になっている
・身を固める予定は無かったものの、あの夜貴方に助けられた事で番になる決断をした
・性交を繰り返せば男性も身体がインキュバスになり共に歳を取らなくなっていく
最後の説明でお茶を咽る Σ(꒪ཫ꒪; ）ｸﾞﾌｫ
正直な所、最近歳のせいか性欲は控えめになってきていたのに狭い部屋の空間で彼女の良い香りと澄んだ声に股間が盛り上がって来ている
色々マズイ、というかなんでこんな？えっ？と困惑が続いていると
『貴方の優しさに私の全てを捧げます』
パサッ、パサッと彼女は服を脱いでいる
スレンダーで小ぶりだが綺麗な乳房、簡素だが高級品であろう白いレースショーツ、柔らかで美しい黒い羽、澄んだ声と蠱惑する香りの彼女から目を離せない
「あの、せめて身体を流してからでも」
小さな抵抗はニコッとした笑顔に弾かれて無駄に終わった
襲ってきたのは獣だった、一切の理性は抵抗出来ずである
口と口が繋がり合い、お互いの舌が口腔内を蹂躙する
そして交代を繰り返し互いの身体を啜り合う
褐色の乳首はまるでいくら舐めても飽きない麻薬の様な味わいだ
張りのある若い褐色の肢体と胸はいつまでも触れて居たくなる
良い香りのする羽はいつまでも嗅いでいたい蠱惑の香り
触れて揉んで舐めて啜って嗅いで
其の度に彼女の絶頂の艶声が脳を刺激する
秘部である膣へとショーツ越しに触れる
ビクッと軽く絶頂したであろう反応と下着から滴る程に愛液が出ている
擦れば擦る程震える身体と迸る愛液が見て取れる
ショーツ越しから愛液を啜る
いくらでも湧いてくる雫は僅かなアンモニア臭と苦味がする
途轍もなく愛おしくなる味わいの雫が出る度に舐めとって啜っていく
一切の抵抗をしなくなったメスの獣のショーツを剥ぎ取る
申し訳程度の陰毛は愛液塗れである
更にメスの匂いが強くなった性器を味わうと同時に彼女の口へと性器を差し出す
恐らく夢中で自分の陰茎にしゃぶりつく彼女、こちらもクリトリスを重点的にしゃぶる
恐ろしいほど自分の物が勃起している事を実感する
彼女の膣から愛液が流れ出す
無限に続くかと思われたその時間は突然終わりを迎えた
それは彼女の中へ自分が挿入するため
狭い膣口へ大きくなった陰茎が圧迫感を感じつつ挿入っていく
薄い肉膜を裂いた感触が伝わる
愛液と共に赤い処女の証が流れているが獣がそれを配慮することは無い
お互いの粘膜が擦れ合う快楽が全てを粉々にする
お互いに声にならない声が出る
空気を求め、口と口が繋がる
ゆっくりとした前後運動は激しくなっていく
最早快楽を貪り合う獣
肌と肌が触れあい離れあい
前後する度に激しく音がする
全てが愛おしい、顔も胸も羽も
股間に滾る様な感覚が襲ってくる
理性は無い、子宮へと精液を注ぎ込む為に更に動きが激しくなる…
射精だ、今までの中で一番の快楽だ
絶頂だ、今までの中で一番の快楽だ
全てを精を吐き出し、受け入れる
その後、動きは少し弱まった
しかし獣は一度では終わらない
更なる吐精と絶頂の快楽の為に再び交尾が続く
１０の射精と１００の絶頂後に性器が繋がったまま眠りについた…
「本当に、本当に申し訳ございません、絶対に責任は取りますから」
と理性が戻った翌朝彼女に謝るインキュバスと化したおっさん
キョトンとした彼女
まるで手籠めにしてしまった様な感じなのに彼女は寧ろ満足げである、理性はベガスにバカンスしていたと云うのに
ふう、と息を吐いた彼女は
『明日は結婚式です、それから２週間はハネムーンです』
『あとお腹が空いたので何か作ってください…』
（ぐううううー）
「ハイヨロコンデー！」
と朝食を作りながら料理が繋いだ縁なのだと微笑みながら甘い卵焼きを用意することにした
そんな中でいきなりのまとまった休みが…！
何故か会社の形態が変わるとかで見たこともない社長も変わるんだとか
唐突の休み、頭が狂っていた俺はレンタカーを借りて少し山間のコテージに連泊することにした
２日分の適当な食料、酒、それ以外諸々
段々と正気に戻ってくるのを狂気に戻しつつ少しずつ雨が降ってきた道を進む
時間がアレば近くを観光とも思ったがまぁのんびりここで居るのも良いだろう…雨は更に強くなっていくばかりだし
バーベキューセットとかも完備されているが使わないので割愛、が外で調理する為に雨よけ代わりのサンシェードを拡げ対策をしたあとに
ガスコンロと大きめのお鍋を用意する
肉は嫌いじゃないけどあんまり食べたいかと言うと…なので少し下拵えをしたむきエビを茹でる、レシピ通り沢山のお湯と絶妙な加減の塩
「エビ好きに悪いやつはいねぇ…」
とかボケつつ、少しずつ茹でていく
周りはかなり暗くなり、雨も強いまま
サンシェードは特に問題無く雨を弾いてくれるので調理していると…
山道からべしょべしょと足音が聞こえる
ホラーはエンターテインメントなので幽霊やオバケは怖くないが目の当たりにすると割と内心ビビりながら音の正体を見ていると…
雨でグショグショになった、腕は黒い羽の鳥の足の姿が見えた
…確か、カラス天狗か、いやハーピーの女の子か
割とズタボロになっているところを見ると雨で飛べなくて仕方なく歩いて帰っているが迷子になってる、ということころか
長年、かまってちゃんおっさん上司のご機嫌取りをしてきた洞察力で見ると多分そうだろう
流石にその姿は忍びないので
「もし、そこのハーピーの方、俺は外で調理しているからシャワーしていくといい、服を乾かす瞬間乾燥機も有るよ」
…と割とフレンドリーに言ったつもりだがどうだ…
彼女はペコリ、とお辞儀をし案内した風呂場へ向かった
覗くつもりはないし、何よりエビの相手をしないといけないし
暫くして
「おお、出来た…！」
プリプリとしたむきエビは対カット率を上げてくれそうな旨味と汁気が実に美味そうだ
ちょうどホコホコしたハーピーの女の子も出てきた
（ぐうううーー）
エビを見るなり盛大にお腹が鳴った
「まあ茹でたてだしなぁ、一緒に食べる？」
やはりお腹が空いているのかコクコクと頷いてくれた
二人分に分けて出す、味付けは塩のみだが大丈夫だろう
「いただきまー」
うん！うまい！
弾けんばかりの旨味とプリプリとした汁気
絶妙な塩の加減がエビの味を最大限に出している！これは美味い！
お酒が進む進む、女の子にはジュース
彼女も目を輝かせて食べてくれている、やはり美味いのだ
よく見るとどこかの学園の制服らしいので近場に有るのだろう
とと、あまりおっさんがジロジロ見るのは良くないな…
あっという間に完食
だが
（ぐうううーー）
若い身には足りないよなぁ…俺は腹八分目未満ぐらいだが
「まだ食べれるかい？」
そう彼女の整った顔を見ながら言う
黒い羽でショートヘア、褐色肌でクールなギャル…いやお嬢様っぽいか？
うわ結構な美少女だなこれは、目を輝かせて嬉しそうにコクコクと頷く姿にギャップがあるが、まぁかわいいからいいか
買った時は余るかと思ったが次は下拵え済で買ったむきカニだ！
「カニ好きは良い奴しかいねぇ…」
とボケつつ、エビの茹で汁を捨ててカニを茹でていく
なんならそのまま生でもいけそうだが我慢しつつ調理していく
「出来た出来た！」
やはりカニはエビよりテンションが上がる、更に対カット率を上げてくれそうなむきカニ、不味いはずがない！
二人分に分けて、彼女の方に多めにしておいてっと
「いただきまー」
うん！美味い！！
エビと違った食感でこちらもプリプリとした食感の旨味と汁気がたまらない！
酒うま！
彼女にはジュース
こんなの居酒屋とかで食べたらいい値段するだろうなぁ…
しかし良い休日だぁ…明日も休みで最高だし大分と酔って来た
なんだか予想外の事もあるけどまぁいスヤァ…
社畜の朝は早い
どんなに疲れていても六時前には起きてしまう
が休みはいいなぁ…それに温かいし良い香りするし…
？？？
黒い羽が最高の羽毛布団
隣を向けばヨダレを垂らして寝てる整った顔の美少女
…ってなんで隣で寝てるんだこの子は…帰らなかったのか
まあ深夜に動くよりはいいか
お互いちゃんと服も来ているし、何か合ったわけでは無いのは確認出来た
さぁ…腹減ったな！
起こさないようにゆっくり立ち上がり、シャワーを浴びて簡単に朝食を作る
これまたエビと一緒に買ったフランスパン、少ししっとりと甘い感じのしたタイプのフランスパンを軽くトーストしていく
匂いで起きたらしく、モソモソと寄ってきた
犬かな？
「おっ、起きた、朝飯食べるかい？」
寝ぼけまなこだがコクコクと頷く
全然喋らんなこやつ、しかし美味そうな匂いに嬉しそうにしているのは昔飼ってた犬みたいだ、いや犬だわ
厚めに切ってトーストしたパンにミルククリーム、サワークリーム、残しておいたエビのすり身が入ったエビの甘辛いソースクリームを塗り色んな味の物が食べれるようにしてみた
色合いの為に粉末パセリを僅かに振りかけて完成だ
あとはタンパク質と繊維質の為にたまごサラダ
トーストを2つほど多めにした皿を彼女に渡して
「いただきまー」サクッ
おお、中々美味い
甘めのパンの生地がしっとりしつつもカリッとしているし、外側の塩加減もなかなかに良い、クリームとの相性もばっちりだ！
彼女もパクパクと食べている、かわいい
俺も娘が居たらこんな感じなんだろうな…と結婚とは無縁な行き方をしてきた自分を心の中で笑う
あっという間に平らげた
満足そうにしているが時間は八時前
「そういえば…、そろそろ登校し無くて良いのか？」
と、 (дﾟ)ﾊｯ!とした顔をしたあとペコリと深くお辞儀をしてバルコニーから晴れた空へと飛び立った
「うーん、ピンク」
持ってきた時代物の小説を読んだり、無駄に筋トレみたいな体操をしてみたり、惰眠をむさぼっていると割と時間が経った
「もう直ぐお昼か…」
出掛けてもよかったが周辺をマップ検索してもフツーの街並みか自然豊かな林で特にパワースポット的なものは無かった
まあ、のんびりするのが最大の目的だし…
そうこうしてるとインターホンが鳴った
「はて？管理人さんかな…」
「はい、ってさっきの」
黒いハーピーの娘が訪ねに来た
(·ω·）ノ◎、ンとばかりに白いビニール袋を渡してきた
「ん？ああ、桃か！お礼なんていいのにありがとうな」
やっぱり制服姿なので昼休みに来てくれたのかもしれない
袋には大ぶりの桃が３つと
（ぐううー）
大きな腹減りの音をくれた
(/ω＼)
ここで笑ってはいけない、きっとお昼も食べずに来てくれたのだと
「桃のお礼に折角だからサッと食べれるお昼ご飯はどう？」
するとやはり目を輝かせてコクコクと頷く、黒いわんこだ
「昼と言えばコレ！インスタントラーメンの王道の一つ」
「ウマかっちゃんだ！！」
豚骨味の濃厚なうま味でありながらもさっぱりと食べれるコレをささっと作っていく
３人前の麺を茹でると同時にソーセージも茹でていく
このソーセージはトップなバリューの皮なしミニソーセージで単品でそのまま食べるのでは無く半分に切ってラーメンに入れていく
一緒に茹でる事で余計目な味がスープには付かない程度の油がラーメンのうま味を加速してくれるのだ
袋麺は直ぐにできるのが良いところ、サッとラーメン鉢に入れて
後は細く刻んだ大根と水洗いしたカイワレ大根を乗せて（彼女の方を多めに麺を入れて）完成！
「はい、いただきまー」
うん！やはりウマかっちゃん！美味い！！
白い濃厚なスープと癖のない味わいの麺、それを味方するソーセージとしゃきしゃきとした大根とカイワレ大根が爽やかさを与えてくれる
彼女も目を輝かせてくれてるからやはり美味いのだ
後は冷やしておいた桃も切って半分づつ
「うお！これも美味しいな！！」
持ってきてくれた彼女に感謝しつつ頂いたそれは
汁気を保ちつつも柔らかすぎない果肉の味わいからかなりの高級品と思われる
これもきっといい値段するやつだぞ…
彼女も満足げに食べてくれたが
Σ（ω°)ノハッとした表情からお昼休みの終わりが近い様だ
深くぺこりとお辞儀をするとまたバルコニーから飛び立って行った
「うーん、白黒のたてシマ」
しかし名前の知らない喋らない美少女が訪ねてくるとか人生捨てたもんじゃないなあ、と桃が入っていた袋に手紙が入っていたのに気が付く
「ん？昨晩は娘を助けてくれてありがとうございますってああ、親御さんからのお礼状かな」
「ささやかですが良い桃が有ったので是非娘と一緒に食べてください…か」
ひんやりとした手紙は丁寧な字体で書かれていた
もしかしたら結構な良家のお嬢さんなのかもしれない
きっと普段良いものを食べてるのだろうにラーメンとか振舞っちゃったけど良かったのかなあ…
とお気に入りのハイボールを吞みながら昼寝に戻る事にした
ンゴッと間抜けな声を出して起きるともう夕暮れが近い時間だった
「あさってからまた仕事かー」
と今晩と明日お昼までを存分に休むとして夕食を作る事にする
「と言っても」
酒のつまみはあるけども他は野菜しか無く買い出しするかな、と冷蔵庫を閉めた時
「そういえば２日分しか食料買ってないな」と今更気が付く
またインターホンが鳴る
「はいはい、今開けますよっておっと？」
そこにはまたハーピーの娘が、私服姿で（ ´·ω·)つ○桃より少し大きめの袋を差し出してきた
「えっ、またくれるの？おおー！豚肉か！！これまた上等そうな！」
「今から夕食作るけど食べていく？」
キリッとした美少女の顔がヨダレを垂らしてコクコクと頷く、反応が良いわんこだがチョロくてお父さん心配になるわ
ってだれがお父さんや！と心でボケ突っ込みしつつ、いただいた豚肉を早速調理する
豚肉が厚い肉ならトンカツとかも良かったが豚バラっぽかったので
これまた簡単で美味いミルフィーユ鍋を作る、勿論スイーツでは無い
白菜と豚肉（どうやら魔界豚と言うらしい）を交互に鍋に仕入れていくだけ
あとは鶏がらスープ、お酒、水を加えて中火で煮込んで完成だ！！
おろし大根とポン酢を用意して、チンしたご飯もよそって
「さあ、いただきまー」
美味い！！美味すぎる！！一流の料理人になった錯覚に陥るほど美味い
豚肉のうま味がじわっと来たあと白菜のシャキシャキ感がそれを受け止める
大根おろしが油を流し、ポン酢の味わいが全てを整える
そして白飯が美味い！！最高だ！！
彼女もパクパクと食べてくれている、よく見ると結構上手に箸を使ってるし食べ方も上品だ（けどそれ以上に嬉しそうに食べてくれている、犬かな）
本当にありがとうな、と感謝しつつ
「明日は昼前には帰るんだ、あさっては仕事だからね」
と親御さんにもお礼を伝えてくれと頼みな…
彼女は食べながら大粒の涙を流している
女の子が泣くと男は情けないが焦るものだ
「ああ…、ほら！また休みが取れたらここにきっと来るから！」
「その時はまた尋ねに来て、美味しい物を御馳走するから！ね？ね？」
アワアワと弁解すると彼女はｼｮﾎﾞﾝ(´・ω・`)としたままだけど泣き止んでくれた
自分もこんなのあったなあ…親戚のおじさんと遊んで貰って帰る日にワンワンと泣いた記憶が
鍋も食べ終わり、彼女はまた深くぺこりとお辞儀をするとまたバルコニーから飛び立っていった
またね、とお見送りをした
今回は見ないようにした
次の日の朝、チェックアウトまで時間があるので軽く掃除をしてから出ようと片づけをしていると
昨日いただいた豚肉のトレーに手紙が張り付いていたのに気が付いた
ラップでぺとっとくっついてしまってたようだ
「えーっと、また親御さんのかな」
そこには前回同様の丁寧なお礼の文章が手書きで書かれていた
文面の最後に（最高級の魔界豚を今度こそ娘と一緒に頂いてくださいませ）
と書いていた
「って前もそうだけど一緒に食べたんだけどなぁ…」
と若干の違和感を感じつつ、管理人にカギを返して帰路に付いた
出社したオフィスはまるで別の世界だった
どブラックだった会社は超ホワイト企業へと変化した
なんでも社長がやり手の魔物娘が就任し、ほぼ無駄だった業務体系を省いた上で給料も上げてくれると通達があった
仕事も快適に捗ってしまう
しかも定時上りが出来るとか凄いな…まだ日があるぞ！？
明日は土曜日で休みで良いという、もう最高だ！
若い頃はガンガン自炊はしていたものの仕事で時間が無くなってから全くしなくなっていた
これなら余裕で出来るなとスーパーに寄って帰る
が、誰かが付いてきている気がする
おっさんにストーカーとかありえないし、おやじ狩り的なものだとたまったものじゃないがただの勘違いの自意識過剰だと恥ずかしいのでさっさと帰る
途中からその気配は無くなり、やっぱり気のせいかなと狭いながらも楽しい我が家に到着
ドアを開けようとした瞬間、良い香りのする風圧を背中に感じた
振り向くとそこには大きめの荷物を持った黒いハーピーがいた
(꒪ȏ꒪)エッ？と驚きすぎてえっ？えっ？
となったが多分尋ねに来てくれたのだろうと
事態がよくわからんがとりあえずドアの前で突っ立ってるのもおかしいので家に入れたけど…
なんだこれ一体どういう事なんだ…
改めて見ると私服姿の良い香りのする褐色の肌と小ショートヘアで黒い羽の顔の整った小顔のスレンダーなお嬢さんが出された粗茶をすすりながら自分とちゃぶ台を挟んで座っているというこの状況
なんで良家のお嬢さんがこんな冴えないおっさんの所に来たのか困惑していると初めて声を発した
『本日より貴方様の番となります、本日からよろしくお願いいたします』
きっと純度の高い水晶をスッと切る事が出来るのなら、その切った音は凛とした美しい珠色音だと感じるだろう
まるで人の心を奪う様な美しい声、まるで船乗りを海へと誘い込む暴食のハルピュイアの様な…ってそれはセイレーンか、って
「いやいやいやいや、多分だけど俺は君の年齢の倍をしても足りないぐらいの歳だぞ？嬉しいけど考え直して」
『嬉しいのなら良いではありませんか、それに年齢の差など些細なものです』
とそこから色々説明があった
・俺の勤め先の会社はブラックハーピー家のが大きく関わっている
・もともとブラックハーピーは宝石などを奪う狂暴な種族だったが途中から格式高い教育と貯め込んだ財宝で一族が様々な企業に繋がり合いのある投資家になっている
・身を固める予定は無かったものの、あの夜貴方に助けられた事で番になる決断をした
・性交を繰り返せば男性も身体がインキュバスになり共に歳を取らなくなっていく
最後の説明でお茶を咽る Σ(꒪ཫ꒪; ）ｸﾞﾌｫ
正直な所、最近歳のせいか性欲は控えめになってきていたのに狭い部屋の空間で彼女の良い香りと澄んだ声に股間が盛り上がって来ている
色々マズイ、というかなんでこんな？えっ？と困惑が続いていると
『貴方の優しさに私の全てを捧げます』
パサッ、パサッと彼女は服を脱いでいる
スレンダーで小ぶりだが綺麗な乳房、簡素だが高級品であろう白いレースショーツ、柔らかで美しい黒い羽、澄んだ声と蠱惑する香りの彼女から目を離せない
「あの、せめて身体を流してからでも」
小さな抵抗はニコッとした笑顔に弾かれて無駄に終わった
襲ってきたのは獣だった、一切の理性は抵抗出来ずである
口と口が繋がり合い、お互いの舌が口腔内を蹂躙する
そして交代を繰り返し互いの身体を啜り合う
褐色の乳首はまるでいくら舐めても飽きない麻薬の様な味わいだ
張りのある若い褐色の肢体と胸はいつまでも触れて居たくなる
良い香りのする羽はいつまでも嗅いでいたい蠱惑の香り
触れて揉んで舐めて啜って嗅いで
其の度に彼女の絶頂の艶声が脳を刺激する
秘部である膣へとショーツ越しに触れる
ビクッと軽く絶頂したであろう反応と下着から滴る程に愛液が出ている
擦れば擦る程震える身体と迸る愛液が見て取れる
ショーツ越しから愛液を啜る
いくらでも湧いてくる雫は僅かなアンモニア臭と苦味がする
途轍もなく愛おしくなる味わいの雫が出る度に舐めとって啜っていく
一切の抵抗をしなくなったメスの獣のショーツを剥ぎ取る
申し訳程度の陰毛は愛液塗れである
更にメスの匂いが強くなった性器を味わうと同時に彼女の口へと性器を差し出す
恐らく夢中で自分の陰茎にしゃぶりつく彼女、こちらもクリトリスを重点的にしゃぶる
恐ろしいほど自分の物が勃起している事を実感する
彼女の膣から愛液が流れ出す
無限に続くかと思われたその時間は突然終わりを迎えた
それは彼女の中へ自分が挿入するため
狭い膣口へ大きくなった陰茎が圧迫感を感じつつ挿入っていく
薄い肉膜を裂いた感触が伝わる
愛液と共に赤い処女の証が流れているが獣がそれを配慮することは無い
お互いの粘膜が擦れ合う快楽が全てを粉々にする
お互いに声にならない声が出る
空気を求め、口と口が繋がる
ゆっくりとした前後運動は激しくなっていく
最早快楽を貪り合う獣
肌と肌が触れあい離れあい
前後する度に激しく音がする
全てが愛おしい、顔も胸も羽も
股間に滾る様な感覚が襲ってくる
理性は無い、子宮へと精液を注ぎ込む為に更に動きが激しくなる…
射精だ、今までの中で一番の快楽だ
絶頂だ、今までの中で一番の快楽だ
全てを精を吐き出し、受け入れる
その後、動きは少し弱まった
しかし獣は一度では終わらない
更なる吐精と絶頂の快楽の為に再び交尾が続く
１０の射精と１００の絶頂後に性器が繋がったまま眠りについた…
「本当に、本当に申し訳ございません、絶対に責任は取りますから」
と理性が戻った翌朝彼女に謝るインキュバスと化したおっさん
キョトンとした彼女
まるで手籠めにしてしまった様な感じなのに彼女は寧ろ満足げである、理性はベガスにバカンスしていたと云うのに
ふう、と息を吐いた彼女は
『明日は結婚式です、それから２週間はハネムーンです』
『あとお腹が空いたので何か作ってください…』
（ぐううううー）
「ハイヨロコンデー！」
と朝食を作りながら料理が繋いだ縁なのだと微笑みながら甘い卵焼きを用意することにした
24/08/16 03:08更新 / ひいらぎさん＠