読切小説
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投稿が少ない魔物娘の救済をしたい男君と付き合わされるグリフォンさん

「という事で何とか救済したいのです!!」

『ってアレか、要は人気が無い魔物娘をディスりたいのか?』

「逆です逆!炎上しそうな事を言わないで!なんとかこう・・・新たなる魅力を感じてもらい、新しい投稿をしてもらおうという試みです!」

『と言うかなんで私が付き合わされてるんだ・・・』

「兎も角始めますよ!まずは」


−レッドスライム―
「現在で投稿が8件!」
(※データは22年10月までの集計となります)

『スライムなら21件なんだがな、やはり多少知恵が付いてしまったかので無知シチュが出来ないからか?』

「また言いにくい事を」

『まあ、話を作るならこんな感じか』

〜〜〜

『そこの坊や、ワタシとイイ事してみない?キモチいいわよ〜』

「僕がおねえさんと?」

『そうとってもイイ事〜』

「やるやる!おかーさーん、僕もこのお姉さんとゴミ拾いするー」

『え』


「やる気出なかったけどおねえさんと一緒だと良い事が楽しいね!」

『そ、そうね、良い事だわ・・・』

〜〜〜

『こんな感じか』

「流石ショタは万能説、良い子過ぎてむしろ健全に判らされてしまうとは!」

『そういう君ならどうする?』

「そうですね・・・」

〜〜〜

『んもう!風邪を引くなんて!』

「ううっ、ズビッ、面目ない」

『ほら、おかゆ作ってあげたからアーン』

「アーン・・・うん美味しい」

『全くだらしないんだから・・・』

「美味しいよお、おかゆなのに甘酸っぱくて美味しい」

『そうでしょう、ってそれ私の指!しゃぶらないで!んっ・・・!』

〜〜〜

「・・・とここから安易にエロに繋がって、風邪が治るけど今度は彼女が風邪を引くと」

『なるほど、しかし私たちは殆ど風邪なぞならんからそこはマイナス点だな』

「うーん、辛辣ー」


−バブルスライム−
『現在までで投稿数6件か、しかし、うーん・・・』

「苦手そうですね」

『1日3回はシャワーを浴びる私にとってはな』

「し〇かちゃんかしら・・・キャーノビタサンノエッチー」

『覗いた瞬間、空からヒモ無しバンジーをさせてやるからな』

「コワイ、ま、まあ切り出し方はこんな感じで・・・」

〜〜〜

「(・・・今日も深夜1時を超えて帰宅)」

「(部屋はゴミ屋敷、掃除する気力も無し)」

「(繁忙期とは言え、汗だくで疲労がヤバイ・・・でも何とか食事と風呂だけは・・・)」

(グポッ)

「(シンクの排水口から何か出てきている・・・死神にしてはかわい・・って)」

「くさいいいいいいい!!」

『あ、ああ・・・ごめんなさい、美味しそうな匂いがしたからつい・・・』

「ははっ、あー俺喰われるのか、良いよ、もう色々疲れ果てた、もう喰らいつくしてくれ・・・」

『えっ!?いいんですかぁ〜じゃ、じゃあ遠慮なく・・・(グッパア)』

「(あー、良い人生だった・・とは言わんがもう、生きるのが無理だ・・・)」

「(身体全体が包まれている・・・溶かされるというよりゼリーに包まれているような・・・それに段々と良い匂いに変わってきている様な・・・)」

(グパア)『頂きました〜』

「あれ?俺喰われて無い?着ているシャツもパリっとしてるし汗臭さも汚れも取れてる!?」

『はい〜全部頂きました〜』

「(その日から俺はどんなに疲労して汚れても次の日には綺麗になって出社出来るようになった)」

「(周りの同僚からもまるで高い香水を使っているんじゃないかと言われ、とても良い香りがすると驚かれた)」

「(それもこれも彼女のお陰だ)」

〜〜〜

「って感じで疲労困憊サラリーマンが救われる話です」

『ゴミ屋敷ならデビルバグが先に来そうだな』

「しんらつううー!」

『私ならそうだな・・・』

〜〜〜

「おねえちゃんどうして泣いているの?」

『ヒック、ヒック、みんなが私が臭いって・・・』

「きっとこの川がドブ川だから・・・かな、よし!ぼくがなんとかするよ!」

『えっ?君が・・・?』

「だいじょうぶ!まかせて!!」


『(彼はそこから友達を集め、ゴミを拾い、水生の魔物娘達に水質改善をし、遂には地域住民やメディアまでも巻き込んでしまい)』

『(誰しもが鼻を摘まむ様なドブ川がいつしか蛍が住む川になった)』


「ほら、お姉さんは臭くない、良い香りになったよ」

『(少し大きくなった彼に手を引かれ、隅々まで綺麗になった川辺を歩いて回った・・・)』

〜〜〜

『とい「良い話だよおおお!!!」

『うるさ』


−マタンゴ―
「投稿数は8件、しかしこれは中々手ごわい・・・」

『下手しなくても国家や村が滅びかけるレベルのやつだからな・・・』

「うーん、うーん、こんな感じで・・・」

〜〜〜

「(私は料理研究家であり探検家)」

「(思考と究極の食材を求め、空を野を山を駆け巡り)」

「(遂に見つけ出した、究極の食材と嗜好の伴侶を同時に)」

「それがこのマタンゴ!私は料理人の頂点に立ったのだ!」

「皆がキノコを貪り喰い!キノコを!男を!女を!それぞれがお互いに貪り合う姿は原初の炎たる美しき姿!」

「これが私が求めていた光景!世界!料理!」

「はっ・・・はっは・・・っははははははあああ!!!」

〜〜〜

『ってホラーだな』

「パンデミック起こしてしまった・・・」

『もう少し穏便にだな・・・』

〜〜〜

『運んでー』

「はいはい」

『食べさせてー』

「はいはい」

『・・・シテ』

「はいはい」

『キノコがキノコを食べるとか、ウケるう〜」

〜〜〜

「もうちょっとどうにかならなかったのですか?」

『さすがの万能ショタでも話が出来なかった・・・』

「あと先輩、ショタスキーですか?」

『ヒモ無しバ「はい次行きましょう!」


−ノーム―
『投稿数8件、4大精霊のひとつ、土のノームだが闇落ちも出来るからシチュが捗りそうなんだがな』

「土は・・・土属性はどんな物語やゲームでも不遇・・・!チクショウ・・・チクショウ・・・」

『(精霊自体が扱いづらくて全体的に投稿が少ないのは黙っておこう)』

「ううう、そうだなあ、こんな感じで」

〜〜〜

「今年の畑も豊作だべー」

「これもそれもあの娘が嫁に来てくれたお陰だべ」

『・・・こっちも、たくさん出来てます』

「流石は土の専門家、ありがたやありがたやー」

『・・・旦那様が喜んでくれるなら、幾らでも・・・』

「本当にオラの奥さんは働き者で美人で口下手なオラを認めてくれた天使だべー」

『(本当に口下手なのは私の方なんだけど、彼は本当に良い人、もうずっと一緒にいる・・・)』

〜〜〜

「・・・と若干のヤンデレ気味を匂わせつつ話が続いていくわけですハイ」

『何かの折で闇落ちしてしまう展開だな、私なら・・・』

〜〜〜

「おねえちゃんが来てくれてから僕の畑にはたくさんの作物が出来るようになりました!」

『ふふっ、君の為なら(

〜〜〜

「って、おっさんがショタになっただけやないかい!!!」

『おっさんでもショタでもイケる話ということだな!」


「さてとそろそろ・・・」

『ん?まだまだホーネット(8件)やケサランパサラン(8件)以外にも色々残ってるぞ?』


−グリフォン―
「それ以下の投稿数、まだ4件というほぼ最低値なのがいるのですよ」

『さあ帰るか』

「逃がしませんよ!!!」

『は、離せ!今日はカラテの稽古とかあるのよ!』

「今日は休んで!」

+++

「という事でドラゴンにも負けないグリフォン先輩、僕と本当に交際してもらいますよ!」

『今までの茶番劇はなんだったのだ・・・』

「先輩を釣り出すための口実ですよ、面倒くさいと言いつつ面倒見の良い先輩ならではですね」

『阿呆が・・・』

「先輩が日々守る宝の山を僕にすり替えていくのです!」

『宝の山を・・・だと・・・!?』

「きっと先輩を僕で満たして見せます!だから!」

『戯けた話だ、帰る、そこを退け』

「退きません!先輩がはい!と答えるまで」

『ならば、天から落ちる恐怖を味わせてやろう!覚悟は良いな!』

「はい!」

『・・・・・・ふーっ・・・流石に冗談だ。完敗だ』

「・・・!!!」(ガクッ

『腰が抜けてるな、そんなので私の伴侶は務まらんぞ』

「・・・ほ、本当に良いの?」

『こんな腰抜けに落とされるとはグリフォンの名折れだな、まったく・・・』

「良かった〜本当に空から落とされる覚悟したと言えば・・・出来て無かったよ」

『そういう事は言うものじゃないぞ』

「ですね・・・これから創作じゃない、僕らの物語を創って往きましょう」

『・・嗚呼』

+++
22/10/01 23:23更新 / ひいらぎさん@

■作者メッセージ
これで5件目・・・!

魔物娘好きの兄貴姉貴たち・・・何卒お願いします・・・!

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