DяΕ∀Σ
俺は確かにベッドで寝たはずだった。
けれども目が覚めるとそこは冷たい石の床の上で、
なぜか目の前にみかんが転がっていた。
「...みかん...冷てぇ」
むくりと起き上がって辺りを見回してみる。
薄暗い。
っていうかここはどこだ?
夢か?現実なわけがないよな?
ゆっくりと立ち上がるとみかんが裸の女性になっていた。
「...は?」
あまりにも予想外の出来事に首をひねる。
一体何が起こった?
みかんが女の人に変わったけど...
その女性はゆっくりとこちらへ歩いてくる。
しかし、スタイル抜群だ。
ちょうどいい大きさでつんと立った乳首の胸といい、きゅっとしまったウエストといい、大ぶりでも小ぶりでもないがやはりちょうどいい大きさの尻。
プロポーションは抜群だ。
無論顔もそれに劣らないほどの美人だ。
でも...何故だろう?
ち○こが勃たない。
欲情さえ湧いてこない。
きっと綺麗過ぎるせいだ。うん。そうに違いない。
その女性は俺の目の前まで来て止まった。
そしてゆっくりと俺の手を取り、自らの胸へ持っていく。
でも、俺はその手を振り払った。
女性は驚いているみたいだ。
何故手を振り払われたのか納得のいかない表情をしている。
フン 俺はあなたのような女性は好みではない...
なぜなら俺はッ
ロ○コンだからなッ
そういうわけで俺はほっぺたを思いっきりつねってやった。
すっごく痛い。
痛い....あれ?
おかしいな...起きられないぞ?
俺が頭上に疑問符をぷかぷか浮かべているとまた女性がにじり寄ってきた。
大方押し倒す気なんじゃないだろうか。
案の定その通りだったようで、すばやい身のこなしで飛び掛ってきた女性を軽く避けてやった。
フッ 遅いな....
なんて油断してたら足払いをかけられた。
受身も取れずしたたかに石の床に叩きつけられ...
って場面を想像したんだろう。たぶん。
でも俺は身体を縮めて何とか床に両手をつきハンドスプリングの要領で復帰した。
...あっぶねぇ 物心ついたときから体操やってなかったら今頃...
はっ
なにやら背中にザクザクと突き刺さるような視線を感じ振り返ると...
例の女性がこちらを睨みつけていた。
心なしか両目が潤んでいるように見える。
やばっ 泣かしてしまったか...?
それになにやらブツブツとつぶやいている。
耳を傾けてみると...
聞くんじゃなかった。
コ○す系統の罵倒を連発しております本当にあr(ry
まずい...これは本気でまずい...
アレか?妖艶な容姿でひきつけて喰らうタイプの化け物だったのか!?
俺はてっきり最近見つけたエロなんたら図鑑とやらに載っているナイトメアだとばかり...
いや、それにしては出来すぎか。
ありえないよな、うん。
例の女性は相変わらず 全 裸 でこちらに呪詛を呟いている。
もうやめてー 夢に出てくる...
あ、これは夢か。
俺が一人ツッコミしている間に女性がこちらに向かって走り出した。
つまり俺が正気に戻った頃には目の前まで来ていたというわけだ。
俺は本能的に後ろに跳んだ。
そこへ女性のハイキックが叩き込まれる。
...なんだかいろいろ見えた気がする。
たぶん正常な性癖の男なら鼻血噴出してぶっ倒れていただろう。
しかし俺は違う!
なぜなら俺はッ
うおっと危ないっ
脳内でおそらく異常な性癖を叫ぼうとした直後右ストレートが打ち出された。
かろうじてかわす。
が、頬に痛みが走った。
あわてて手をやると生暖かい。
嫌な予感がしてその手を見つめると...赤い液体が付着していた。
ガ チ で 殺 さ れ る
本能でそう悟った俺は腹に打ち込まれそうになった膝蹴りを後ろに跳んでかわし、ハンドスプリングで距離をとった。
数メートルは距離をとったが女は相変わらず呪詛を呟きながら 全 裸 でこちらに向かってゆっくりと歩いてくる。
今にも吹っ切れて豪快に笑いながら突っ込んできそうな気がする。
軽くトラウマになりそうだ。
それにしてもどうするか...
確かに体操は習っていたものの、当然ながら戦闘なんかするためじゃなく、もちろん攻撃を回避するためのものでもない。
最近ではダンスを趣味でやっているものの、それだって石の床じゃブレイクダンスなんて出来たもんじゃないし、他のだって恐くて出来ない。
相手の体力が尽きるまで待つか?
いや、たぶんそれは無理だ。
相手は明らかに人間じゃないし、俺はれっきとした人間。
たとえ夢の中であろうが現に息が上がってる。
無謀にもほどがある。
じゃあどうすればいい?
どうすればっ
俺はだんだんと近付いてくる不気味な女から逃げつつも頭をフル回転させる。
みかん。
突然みかんが頭に浮かんだ。
あれ?前方にみかんが見える。
...コレだッ
俺は振り返ってとりあえず武器になりそうなものを想像する。
でもこういうときにかぎって何も浮かばないものだ。
とっ とりあえず銃だ!
何でも良いけど筋力もさして無ぇからハンドガン!
目を開くとそこには確かにハンドガンがあった。
ktkr!
俺はソレを手に取り、例の女性に向けた。
そして安全装置を外し引き金を...
ダメだ...俺には出来ない...
いくら好みではないといえど、今にも殺されそうだとしても、
俺は女は撃てない。
何とでも言うがいいさ!でも俺にはやっぱり出来ない。
役に立たなくなったハンドガンを投げ捨て、呪詛が聞こえるほどにまで縮まっていた距離をまた引き離す。
武器...武器...武器...
魔法のステッキ
突然その単語が浮かんだ。
そうだ 魔法なら手加減できるかもしれない!
目を開けると某魔法少女が携えているような可愛らしい桃色のそれが落ちていた。
デザインに構っている暇はない。
とにかくステッキを構えて口を開く。
...何を言えばいいんだ?
ピリ○ピピ○ラポポ○ノペ(以下略
あの女をようじょにしろ!
ためしに呟いてみたが何も起こらない。
それなら知ってる魔法をかたっぱしから唱えてみる。
マハ○ク ○ハリタ ヤンバ○ ヤ○ヤ○ヤン!
○クマク マヤコ○ テ○マク マヤ○ン 魔法剣士になぁれ!
ファイガ!ブリザガ!ホーリー!クエイク!サンダガ!
スタン!ストップ!ディア!......(以下略
俺の脳内のアn...もとい呪文保管庫が尽きた頃には喉がカラカラになっていた。
やっぱり夢の中でも魔法は空想の産物だったみたいだ。
仕方が無い。最後にコレだけ試そう。
ファイアーボール!
どこぞの赤い帽子と青いズボンの配管工のおっさんの十八番だ。
やはり予想通りで何も出なかった。
やっぱこんなもんか。
そう思って役立たずの棒きれに成り果てたそれで肩をトントンと叩いた。
ゴウッ
耳元が焼け付くような熱気に襲われ、あわててステッキを放り投げた。
ステッキが暴発している。
投げた場所の石の床がさまざまな魔法によって焼かれ、凍り、砕けている。
そうか、俺そういえば振ってなかったわ。うん。
それでたぶん溜まりに溜まったスペルが暴発したんだろう。
そして残念ながらそれは俺と例の女性の間には無く、
何の役にもたたな...ん?そうか!
使い道が無いなら作ればいい。
俺はどうにか女を誘導できないものかと走り回った。
はぁ はぁ はぁ よし!何とか間に合った...
女は順調に魔法のるつぼに近付いていた。全裸で。
さすがに立ち止まるだろう。
そうしたら今度は俺が押し倒して...
さっきまで暴れまわっていたステッキが急に静かになった。
何だ...?
と、ステッキの先から星のようななんやら良く分からんものが噴出し、女を覆った。
? 俺何を唱えたっけ?
首を傾げていると立ち止まりもせずに歩き続けていた女が姿を現した。
全裸じゃない...だとッ!
女の身体はかっこいい鎧に包まれていた。
腰にはものものしい鞘がある。
...思い出したッ 魔法剣士だッ
俺に向けてはなったはずがコレはどういうこと!?
どうしてこうなった!?
混乱している俺に向けて女が剣を抜いた。
禍々しいオーラに包まれるソレはまさに女の心境を表していた。
市ね
その一言で何か黒くてとてもヤバそうなものがこちらに飛んでくる。
冗談じゃねぇッ
俺は伏せてそれをかわした。
そしていつ放ったのか白いもやもやしたものとぶつかった。
うぇ なんだ?これは?
キモい むやむやする。
そして煙が晴れた。
あれ?おかしいな。あの女あんなに背ぇ高かったっけ...?
....嫌な予感がする。
俺は自分の身体を見下ろした。
フリフリのドレス。
小さなかわいらしい手。
丸っこい革靴。
そして絶対領域。
なんてこった。俺、ようじょになっちまった。
ってことは俺にかけるはずの魔法があの女にかかって、
女にかかるはずの魔法が俺にかかっちまったってことか...
しかしこれはまずいことになった。
ようι゛ょじゃ何にも出来ねぇ。
逃げることもままならんし、襲えば襲われるのがオチだ。
とか考えてるうちにもうすぐそこまで迫られてるんですけどッ
俺は恐る恐る上を見上げた。
そこには甲冑の騎士が立っていた...
先ほどまで鬼の形相だったのが凄まじく緩んでいる...
ってこれは逆にチャンスじゃないか!?
俺が天に召される危険も消えたし、ようじょくおりてぃなら許される...はずッ
だが、その考えは甘かったのだと後々知ることとなった。
女はニヤニヤ笑いを隠せず、ぷるんとした唇の端からは涎が垂れている。
ゆっくりとしゃがんだ。
鎧の間から毛が見えたがなんとか堪えた。
鎧の下に何もつけてないのかッ
顔を近づけられて分かったことだが、絶え間なく笑ってやがる。
フフフフフフ...と間近でささやかれるのはなんとも気持ちが悪い。
そして目が笑ってない。とうとう壊れたか?こいつ。
とか思いつつ引きつった笑顔を浮かべていると、女が言った。
「楽しませてもらおうじゃない。男の娘よ」
バレてるッ っていうか男の娘とはなんだ!
俺はれっきとしたようι゛y....
あっれ?なんだろう。股間に違和感を感じる...
ま さ か
思わず股間に手をやるともっこりしてましたが何か?
うおおぉぉぉっ!?寄りにもよって男の娘か!
どうしてこうなった!
女が俺が股間にやった手に手を重ねた。
しっとりした肌でなんとも心地が良い。
そしてゆっくりとその手が俺の手をどけ、小さなソレを握った。
そういえばそうだな。
グロくてでんじゃらすな俺のムスコは今や小さくて可愛らしい突起物になっていた。
って何で女がスカートめくってパンツ下ろすのを黙ってみてるんだよ俺は!?
抵抗しなければと思ったがその時既に遅し。
白いソレを握られて思わず高くてかわいいうめき声を上げる僕。
(以下、自分で言うのもなんだが気持ち悪いので僕と言うことにする
さらに雰囲気を出すために女を彼女に変更することにしちゃったZE☆)
声は女の子なんですかそうですか。いわゆるふた○りというやつですね分かりま...!?
ん ちゅ ちゅる じゅる ぴちゅ ちゅ
僕は彼女に唇を奪われた。んだと思う。たぶん。
なんだか熱いぷよぷよしたソレが口にしゃぶりつき、大きな舌が小さな口内を蹂躙する。本当に呼吸する暇もないほどだ。その間も彼女の手は俺の股間をまさぐり乳首を撫でている。指を巧みに使って短い竿を扱いていたかと思うと、キン○マを弄び、カリをさする。そして小さな双丘の突起をつまんで引っ張る。
思わず声が出て、息が荒くなる。
最初は違和感に過ぎなかったそれらがだんだんと快感に変わっていく。
ひぁっ んっ あぁっ はんっ そこはっ ダメぇっ!
そして、来た。衝撃が。股間に。
どうやらアナルに指を差し込まれたみたいだ。
小さなアナルには彼女の指は太すぎるようでちょっと痛い。
僕が思わず涙目になるとゆっくりと指を引き抜き、つつき始めた。
彼女の顔は今や極限まで緩みきって、僕の身体をむさぼっている。
魅力的な唇がやっとはなれていきほっとするのもつかの間、世界が反転した。
一瞬何が起こったのかわからず、急に股間が熱くなった。
マンぐり返しならぬチンぐり返しをされたみたいだ。
ってことはっ!?
じゅぷ あっ じゅぷ ちゅぷ んぅっ じゅぷ はぁっ ちゅぷ
僕はその突然やってきた衝撃に嬌声を上げるしかなかった。
お○んちんがあつい。それに、きもちイイ。
彼女の潤んだ瞳、上気した頬、そして小さな肉棒がしゃぶられているのが見えて、こういうのも悪くないかも..と思ってしまった。
だんだんと彼女のピストン運動が激しくなっていき、絶頂が訪れた。
ふああぁぁぁぁん ぴゅっ ぴゅる ぴゅるっ
彼女は満足そうな表情でそれをごくりと飲み干し、名残惜しそうに吸った。
けれども少年のそれはスタミナとは縁のないものだ。
いくら彼女が魅力的だからとはいってももう勃たない。
彼女は残念そうな表情をすると密着していた身を放した。
あるぇ?そういえば彼女の魔法が解けている。
...ってことは僕もそろそろ...
ぼわんっ
と盛大な音がしたかと思うと俺は元に戻っていた。全裸で。
何で?妙に肌寒いのだが...とか思っていると再度彼女が寄ってきた。
それも挑発的な表情で。
俺はその気迫に押されて後ずさりしようと思ったが、足を掴まれた。
もう嫌な予感しかしない。デジャヴだ。
そうして女は俺の身体に覆いかぶさってきた....
変化が解けて数回絞られた後、俺は汗まみれでベッドから起き上がった。
やっぱり夢だったか...肌の感触とかその他は妙にリアルだったけど。
ふと横を見ると紫の髪のケンタウロスっぽい女の子が満足そうな表情で眠っていた。
肉体的にはようじょだ。
....いただきます。
Fin?
けれども目が覚めるとそこは冷たい石の床の上で、
なぜか目の前にみかんが転がっていた。
「...みかん...冷てぇ」
むくりと起き上がって辺りを見回してみる。
薄暗い。
っていうかここはどこだ?
夢か?現実なわけがないよな?
ゆっくりと立ち上がるとみかんが裸の女性になっていた。
「...は?」
あまりにも予想外の出来事に首をひねる。
一体何が起こった?
みかんが女の人に変わったけど...
その女性はゆっくりとこちらへ歩いてくる。
しかし、スタイル抜群だ。
ちょうどいい大きさでつんと立った乳首の胸といい、きゅっとしまったウエストといい、大ぶりでも小ぶりでもないがやはりちょうどいい大きさの尻。
プロポーションは抜群だ。
無論顔もそれに劣らないほどの美人だ。
でも...何故だろう?
ち○こが勃たない。
欲情さえ湧いてこない。
きっと綺麗過ぎるせいだ。うん。そうに違いない。
その女性は俺の目の前まで来て止まった。
そしてゆっくりと俺の手を取り、自らの胸へ持っていく。
でも、俺はその手を振り払った。
女性は驚いているみたいだ。
何故手を振り払われたのか納得のいかない表情をしている。
フン 俺はあなたのような女性は好みではない...
なぜなら俺はッ
ロ○コンだからなッ
そういうわけで俺はほっぺたを思いっきりつねってやった。
すっごく痛い。
痛い....あれ?
おかしいな...起きられないぞ?
俺が頭上に疑問符をぷかぷか浮かべているとまた女性がにじり寄ってきた。
大方押し倒す気なんじゃないだろうか。
案の定その通りだったようで、すばやい身のこなしで飛び掛ってきた女性を軽く避けてやった。
フッ 遅いな....
なんて油断してたら足払いをかけられた。
受身も取れずしたたかに石の床に叩きつけられ...
って場面を想像したんだろう。たぶん。
でも俺は身体を縮めて何とか床に両手をつきハンドスプリングの要領で復帰した。
...あっぶねぇ 物心ついたときから体操やってなかったら今頃...
はっ
なにやら背中にザクザクと突き刺さるような視線を感じ振り返ると...
例の女性がこちらを睨みつけていた。
心なしか両目が潤んでいるように見える。
やばっ 泣かしてしまったか...?
それになにやらブツブツとつぶやいている。
耳を傾けてみると...
聞くんじゃなかった。
コ○す系統の罵倒を連発しております本当にあr(ry
まずい...これは本気でまずい...
アレか?妖艶な容姿でひきつけて喰らうタイプの化け物だったのか!?
俺はてっきり最近見つけたエロなんたら図鑑とやらに載っているナイトメアだとばかり...
いや、それにしては出来すぎか。
ありえないよな、うん。
例の女性は相変わらず 全 裸 でこちらに呪詛を呟いている。
もうやめてー 夢に出てくる...
あ、これは夢か。
俺が一人ツッコミしている間に女性がこちらに向かって走り出した。
つまり俺が正気に戻った頃には目の前まで来ていたというわけだ。
俺は本能的に後ろに跳んだ。
そこへ女性のハイキックが叩き込まれる。
...なんだかいろいろ見えた気がする。
たぶん正常な性癖の男なら鼻血噴出してぶっ倒れていただろう。
しかし俺は違う!
なぜなら俺はッ
うおっと危ないっ
脳内でおそらく異常な性癖を叫ぼうとした直後右ストレートが打ち出された。
かろうじてかわす。
が、頬に痛みが走った。
あわてて手をやると生暖かい。
嫌な予感がしてその手を見つめると...赤い液体が付着していた。
ガ チ で 殺 さ れ る
本能でそう悟った俺は腹に打ち込まれそうになった膝蹴りを後ろに跳んでかわし、ハンドスプリングで距離をとった。
数メートルは距離をとったが女は相変わらず呪詛を呟きながら 全 裸 でこちらに向かってゆっくりと歩いてくる。
今にも吹っ切れて豪快に笑いながら突っ込んできそうな気がする。
軽くトラウマになりそうだ。
それにしてもどうするか...
確かに体操は習っていたものの、当然ながら戦闘なんかするためじゃなく、もちろん攻撃を回避するためのものでもない。
最近ではダンスを趣味でやっているものの、それだって石の床じゃブレイクダンスなんて出来たもんじゃないし、他のだって恐くて出来ない。
相手の体力が尽きるまで待つか?
いや、たぶんそれは無理だ。
相手は明らかに人間じゃないし、俺はれっきとした人間。
たとえ夢の中であろうが現に息が上がってる。
無謀にもほどがある。
じゃあどうすればいい?
どうすればっ
俺はだんだんと近付いてくる不気味な女から逃げつつも頭をフル回転させる。
みかん。
突然みかんが頭に浮かんだ。
あれ?前方にみかんが見える。
...コレだッ
俺は振り返ってとりあえず武器になりそうなものを想像する。
でもこういうときにかぎって何も浮かばないものだ。
とっ とりあえず銃だ!
何でも良いけど筋力もさして無ぇからハンドガン!
目を開くとそこには確かにハンドガンがあった。
ktkr!
俺はソレを手に取り、例の女性に向けた。
そして安全装置を外し引き金を...
ダメだ...俺には出来ない...
いくら好みではないといえど、今にも殺されそうだとしても、
俺は女は撃てない。
何とでも言うがいいさ!でも俺にはやっぱり出来ない。
役に立たなくなったハンドガンを投げ捨て、呪詛が聞こえるほどにまで縮まっていた距離をまた引き離す。
武器...武器...武器...
魔法のステッキ
突然その単語が浮かんだ。
そうだ 魔法なら手加減できるかもしれない!
目を開けると某魔法少女が携えているような可愛らしい桃色のそれが落ちていた。
デザインに構っている暇はない。
とにかくステッキを構えて口を開く。
...何を言えばいいんだ?
ピリ○ピピ○ラポポ○ノペ(以下略
あの女をようじょにしろ!
ためしに呟いてみたが何も起こらない。
それなら知ってる魔法をかたっぱしから唱えてみる。
マハ○ク ○ハリタ ヤンバ○ ヤ○ヤ○ヤン!
○クマク マヤコ○ テ○マク マヤ○ン 魔法剣士になぁれ!
ファイガ!ブリザガ!ホーリー!クエイク!サンダガ!
スタン!ストップ!ディア!......(以下略
俺の脳内のアn...もとい呪文保管庫が尽きた頃には喉がカラカラになっていた。
やっぱり夢の中でも魔法は空想の産物だったみたいだ。
仕方が無い。最後にコレだけ試そう。
ファイアーボール!
どこぞの赤い帽子と青いズボンの配管工のおっさんの十八番だ。
やはり予想通りで何も出なかった。
やっぱこんなもんか。
そう思って役立たずの棒きれに成り果てたそれで肩をトントンと叩いた。
ゴウッ
耳元が焼け付くような熱気に襲われ、あわててステッキを放り投げた。
ステッキが暴発している。
投げた場所の石の床がさまざまな魔法によって焼かれ、凍り、砕けている。
そうか、俺そういえば振ってなかったわ。うん。
それでたぶん溜まりに溜まったスペルが暴発したんだろう。
そして残念ながらそれは俺と例の女性の間には無く、
何の役にもたたな...ん?そうか!
使い道が無いなら作ればいい。
俺はどうにか女を誘導できないものかと走り回った。
はぁ はぁ はぁ よし!何とか間に合った...
女は順調に魔法のるつぼに近付いていた。全裸で。
さすがに立ち止まるだろう。
そうしたら今度は俺が押し倒して...
さっきまで暴れまわっていたステッキが急に静かになった。
何だ...?
と、ステッキの先から星のようななんやら良く分からんものが噴出し、女を覆った。
? 俺何を唱えたっけ?
首を傾げていると立ち止まりもせずに歩き続けていた女が姿を現した。
全裸じゃない...だとッ!
女の身体はかっこいい鎧に包まれていた。
腰にはものものしい鞘がある。
...思い出したッ 魔法剣士だッ
俺に向けてはなったはずがコレはどういうこと!?
どうしてこうなった!?
混乱している俺に向けて女が剣を抜いた。
禍々しいオーラに包まれるソレはまさに女の心境を表していた。
市ね
その一言で何か黒くてとてもヤバそうなものがこちらに飛んでくる。
冗談じゃねぇッ
俺は伏せてそれをかわした。
そしていつ放ったのか白いもやもやしたものとぶつかった。
うぇ なんだ?これは?
キモい むやむやする。
そして煙が晴れた。
あれ?おかしいな。あの女あんなに背ぇ高かったっけ...?
....嫌な予感がする。
俺は自分の身体を見下ろした。
フリフリのドレス。
小さなかわいらしい手。
丸っこい革靴。
そして絶対領域。
なんてこった。俺、ようじょになっちまった。
ってことは俺にかけるはずの魔法があの女にかかって、
女にかかるはずの魔法が俺にかかっちまったってことか...
しかしこれはまずいことになった。
ようι゛ょじゃ何にも出来ねぇ。
逃げることもままならんし、襲えば襲われるのがオチだ。
とか考えてるうちにもうすぐそこまで迫られてるんですけどッ
俺は恐る恐る上を見上げた。
そこには甲冑の騎士が立っていた...
先ほどまで鬼の形相だったのが凄まじく緩んでいる...
ってこれは逆にチャンスじゃないか!?
俺が天に召される危険も消えたし、ようじょくおりてぃなら許される...はずッ
だが、その考えは甘かったのだと後々知ることとなった。
女はニヤニヤ笑いを隠せず、ぷるんとした唇の端からは涎が垂れている。
ゆっくりとしゃがんだ。
鎧の間から毛が見えたがなんとか堪えた。
鎧の下に何もつけてないのかッ
顔を近づけられて分かったことだが、絶え間なく笑ってやがる。
フフフフフフ...と間近でささやかれるのはなんとも気持ちが悪い。
そして目が笑ってない。とうとう壊れたか?こいつ。
とか思いつつ引きつった笑顔を浮かべていると、女が言った。
「楽しませてもらおうじゃない。男の娘よ」
バレてるッ っていうか男の娘とはなんだ!
俺はれっきとしたようι゛y....
あっれ?なんだろう。股間に違和感を感じる...
ま さ か
思わず股間に手をやるともっこりしてましたが何か?
うおおぉぉぉっ!?寄りにもよって男の娘か!
どうしてこうなった!
女が俺が股間にやった手に手を重ねた。
しっとりした肌でなんとも心地が良い。
そしてゆっくりとその手が俺の手をどけ、小さなソレを握った。
そういえばそうだな。
グロくてでんじゃらすな俺のムスコは今や小さくて可愛らしい突起物になっていた。
って何で女がスカートめくってパンツ下ろすのを黙ってみてるんだよ俺は!?
抵抗しなければと思ったがその時既に遅し。
白いソレを握られて思わず高くてかわいいうめき声を上げる僕。
(以下、自分で言うのもなんだが気持ち悪いので僕と言うことにする
さらに雰囲気を出すために女を彼女に変更することにしちゃったZE☆)
声は女の子なんですかそうですか。いわゆるふた○りというやつですね分かりま...!?
ん ちゅ ちゅる じゅる ぴちゅ ちゅ
僕は彼女に唇を奪われた。んだと思う。たぶん。
なんだか熱いぷよぷよしたソレが口にしゃぶりつき、大きな舌が小さな口内を蹂躙する。本当に呼吸する暇もないほどだ。その間も彼女の手は俺の股間をまさぐり乳首を撫でている。指を巧みに使って短い竿を扱いていたかと思うと、キン○マを弄び、カリをさする。そして小さな双丘の突起をつまんで引っ張る。
思わず声が出て、息が荒くなる。
最初は違和感に過ぎなかったそれらがだんだんと快感に変わっていく。
ひぁっ んっ あぁっ はんっ そこはっ ダメぇっ!
そして、来た。衝撃が。股間に。
どうやらアナルに指を差し込まれたみたいだ。
小さなアナルには彼女の指は太すぎるようでちょっと痛い。
僕が思わず涙目になるとゆっくりと指を引き抜き、つつき始めた。
彼女の顔は今や極限まで緩みきって、僕の身体をむさぼっている。
魅力的な唇がやっとはなれていきほっとするのもつかの間、世界が反転した。
一瞬何が起こったのかわからず、急に股間が熱くなった。
マンぐり返しならぬチンぐり返しをされたみたいだ。
ってことはっ!?
じゅぷ あっ じゅぷ ちゅぷ んぅっ じゅぷ はぁっ ちゅぷ
僕はその突然やってきた衝撃に嬌声を上げるしかなかった。
お○んちんがあつい。それに、きもちイイ。
彼女の潤んだ瞳、上気した頬、そして小さな肉棒がしゃぶられているのが見えて、こういうのも悪くないかも..と思ってしまった。
だんだんと彼女のピストン運動が激しくなっていき、絶頂が訪れた。
ふああぁぁぁぁん ぴゅっ ぴゅる ぴゅるっ
彼女は満足そうな表情でそれをごくりと飲み干し、名残惜しそうに吸った。
けれども少年のそれはスタミナとは縁のないものだ。
いくら彼女が魅力的だからとはいってももう勃たない。
彼女は残念そうな表情をすると密着していた身を放した。
あるぇ?そういえば彼女の魔法が解けている。
...ってことは僕もそろそろ...
ぼわんっ
と盛大な音がしたかと思うと俺は元に戻っていた。全裸で。
何で?妙に肌寒いのだが...とか思っていると再度彼女が寄ってきた。
それも挑発的な表情で。
俺はその気迫に押されて後ずさりしようと思ったが、足を掴まれた。
もう嫌な予感しかしない。デジャヴだ。
そうして女は俺の身体に覆いかぶさってきた....
変化が解けて数回絞られた後、俺は汗まみれでベッドから起き上がった。
やっぱり夢だったか...肌の感触とかその他は妙にリアルだったけど。
ふと横を見ると紫の髪のケンタウロスっぽい女の子が満足そうな表情で眠っていた。
肉体的にはようじょだ。
....いただきます。
Fin?
10/10/07 16:58更新 / 緑青