見覚えのある異世界で
「ん・・」
目が覚めた また今日も一日をすり減らすのか 僕は自嘲気味にそんなことを考えていた
しかし今日は何かが違った
「ここは....どこだ」
そう、いつも暮らしている家ではなく−空間ではなく−まるで世界そのものが変わってしまったかのような
そんなイメージがする場所に
「っと いけないいけない」
おそらくここは夢の中だ そうでも考えなければこんなことあるはずがない
まず僕の家の近くにこんな場所無かった
こんな・・・まるでというか洞窟そのものが残っていられるほど土地開発の余地もなかったはずだ。
「あ、目ぇ覚めたんだニンゲンさん♪」
後ろから声が聞こえる 振り向いたらそこにいたのは 息が詰まるほど美しい−こんな表現生きているうちに使うとは思っていなかった−人間ではないナニカだった いや、ナニカではない
好きな人が見れば一瞬で気づける見た目−魔物娘が蔓延るサイトにいる数少ない単眼の−ゲイザーだった
「え?」
僕が口に出せたのは素っ頓狂な声だけだった
「ん〜どうしたのかなぁ?あたしが綺麗すぎて声も出ないかなぁ?」
おどけた調子でそんなことを言っている
「ちょ、ちょっとぉ?聞こえてるぅ?」あたふたしている
「何かしら反応してよぉ」半泣きしている
「・・・」黙ってしまった
そんなことをしていたらようやく頭が回りだした。それでも口から出せた言葉はたった一言だった
「ここ...どこ?」
今思えば失礼極まりない いやむしろ失礼すぎて逆に失礼だったのかわからなくなるほどに失礼だった
半泣きのままに目の前の異形−ゲイザー−は答える
「ぐすっ,,,ここはアタシの住処だよ,,,」 少し申し訳ない気持ちになった
「ふぅん じゃあオニーサンはこの世界の人じゃないんだ」
ざっくり自分のことを説明したが理解してくれたようだ
「ん?でもさぁ、そのさいと?っていうのにアタシ達のこと書けてるならその人こっちに住んでるんじゃないのぉ?」 当然の疑問をぶつけてくる彼女
「最初はそう思ってたんだけど もしそうだとしたら僕の元住んでた世界とこっちの世界行ったり来たり出来ることになるからそれはないのかなーと思って」 まぁ帰る方法があっても帰る気なんて微塵もないが
面白いくらいに話が進む
「あ、あのさぁ一つ聞いておきたいことがあるんだけど」
なにやら真剣な面持ちでそう切り出してくる彼女
質問の内容は大方想像がつくけど
「そのさいとっていうのでアタシどれくらい人気あるの!?」
予想の斜め37°上くらいを行く質問が飛んできた
その質問に思わず突っ込んでしまう僕
「そっち!?ここはなんで暗示かけてないのに怯えないのとかじゃないの!?」
突っ込むと聞いて性的な方思い浮かべた人一歩前出てください 仲間です
「あ、そういえばそうだねぇ なんで?」 ふと浮かんだ疑問 もしかしなくてもこの子少しずれてると確信した もはや疑問ではない
そんな彼女の質問にイケメンくらいしか言うことの許されない−その言葉を言うのは自由だが傷つくことは確定事項です−言葉を吐いてみた
「そうだねー 君が可愛いから」もちろん嘘は微塵も言っていない
「〜〜〜///」一瞬で顔が真っ赤になった
漫画だったらこんなふうに湯気が・・・って湯気出てる! すごい!
かれこれ2時間はうずくまってなにやらつぶやいている彼女を見ている 飽きが来ない
・・・今気づいた自己紹介したのに名前言ってない
「ちょっといいかな」
「きゃわぁっ!」聞いたことのない悲鳴を聞いた可愛すぎる 殺しに来てる萌え死ぬ
「な、なにぃ?」まだ顔が真っ赤だ
「いやね 名前教えてないし聞いてないなとおもってさ」
急に彼女が固まった さながら真昼のガーゴイルのごとく
(地雷踏んじゃったかな?)心配しつつ返答を待つ
「な、名前ってなんかコイビトみたいで恥ずかしいぃ///」
かなり小さいが聞き取れた 聞かなかったことにするのが優しさなのかな とか考えつつももうちょっと聞いてみる
「言いづらかったら言わなくてもいいけど聞きたいな」
へんじがない ただのげいざーのようだ
「,,,ニャ」 うまく聞き取れない
「ごめん もう一回お願い」
「ソーニャ」大きな一つ目でこちらをじっと見ている。もう少し見つめて欲しいけど返事しないとかわいそうだな
「ソーニャか、可愛らしくていい名前だね」またもこんな言葉を吐く
次の彼女の表情で完全に惚れた
そう、彼女は溢れんばかりの喜色をあらわにして微笑んだのだ
そしてまたも顔を赤くして言った
「ありがと」 そんな何気ない一言で それでも彼女なりに最大限の感謝と喜びで
そして・・・行動で
[アタシを好きになれ] 魔性の言葉で
そこからのことはいまいち覚えてない ただ気がついたら可愛すぎる嫁ができていたくらいだ あ、あと近いうちに家族が増えるかも知れない
目が覚めた また今日も一日をすり減らすのか 僕は自嘲気味にそんなことを考えていた
しかし今日は何かが違った
「ここは....どこだ」
そう、いつも暮らしている家ではなく−空間ではなく−まるで世界そのものが変わってしまったかのような
そんなイメージがする場所に
「っと いけないいけない」
おそらくここは夢の中だ そうでも考えなければこんなことあるはずがない
まず僕の家の近くにこんな場所無かった
こんな・・・まるでというか洞窟そのものが残っていられるほど土地開発の余地もなかったはずだ。
「あ、目ぇ覚めたんだニンゲンさん♪」
後ろから声が聞こえる 振り向いたらそこにいたのは 息が詰まるほど美しい−こんな表現生きているうちに使うとは思っていなかった−人間ではないナニカだった いや、ナニカではない
好きな人が見れば一瞬で気づける見た目−魔物娘が蔓延るサイトにいる数少ない単眼の−ゲイザーだった
「え?」
僕が口に出せたのは素っ頓狂な声だけだった
「ん〜どうしたのかなぁ?あたしが綺麗すぎて声も出ないかなぁ?」
おどけた調子でそんなことを言っている
「ちょ、ちょっとぉ?聞こえてるぅ?」あたふたしている
「何かしら反応してよぉ」半泣きしている
「・・・」黙ってしまった
そんなことをしていたらようやく頭が回りだした。それでも口から出せた言葉はたった一言だった
「ここ...どこ?」
今思えば失礼極まりない いやむしろ失礼すぎて逆に失礼だったのかわからなくなるほどに失礼だった
半泣きのままに目の前の異形−ゲイザー−は答える
「ぐすっ,,,ここはアタシの住処だよ,,,」 少し申し訳ない気持ちになった
「ふぅん じゃあオニーサンはこの世界の人じゃないんだ」
ざっくり自分のことを説明したが理解してくれたようだ
「ん?でもさぁ、そのさいと?っていうのにアタシ達のこと書けてるならその人こっちに住んでるんじゃないのぉ?」 当然の疑問をぶつけてくる彼女
「最初はそう思ってたんだけど もしそうだとしたら僕の元住んでた世界とこっちの世界行ったり来たり出来ることになるからそれはないのかなーと思って」 まぁ帰る方法があっても帰る気なんて微塵もないが
面白いくらいに話が進む
「あ、あのさぁ一つ聞いておきたいことがあるんだけど」
なにやら真剣な面持ちでそう切り出してくる彼女
質問の内容は大方想像がつくけど
「そのさいとっていうのでアタシどれくらい人気あるの!?」
予想の斜め37°上くらいを行く質問が飛んできた
その質問に思わず突っ込んでしまう僕
「そっち!?ここはなんで暗示かけてないのに怯えないのとかじゃないの!?」
突っ込むと聞いて性的な方思い浮かべた人一歩前出てください 仲間です
「あ、そういえばそうだねぇ なんで?」 ふと浮かんだ疑問 もしかしなくてもこの子少しずれてると確信した もはや疑問ではない
そんな彼女の質問にイケメンくらいしか言うことの許されない−その言葉を言うのは自由だが傷つくことは確定事項です−言葉を吐いてみた
「そうだねー 君が可愛いから」もちろん嘘は微塵も言っていない
「〜〜〜///」一瞬で顔が真っ赤になった
漫画だったらこんなふうに湯気が・・・って湯気出てる! すごい!
かれこれ2時間はうずくまってなにやらつぶやいている彼女を見ている 飽きが来ない
・・・今気づいた自己紹介したのに名前言ってない
「ちょっといいかな」
「きゃわぁっ!」聞いたことのない悲鳴を聞いた可愛すぎる 殺しに来てる萌え死ぬ
「な、なにぃ?」まだ顔が真っ赤だ
「いやね 名前教えてないし聞いてないなとおもってさ」
急に彼女が固まった さながら真昼のガーゴイルのごとく
(地雷踏んじゃったかな?)心配しつつ返答を待つ
「な、名前ってなんかコイビトみたいで恥ずかしいぃ///」
かなり小さいが聞き取れた 聞かなかったことにするのが優しさなのかな とか考えつつももうちょっと聞いてみる
「言いづらかったら言わなくてもいいけど聞きたいな」
へんじがない ただのげいざーのようだ
「,,,ニャ」 うまく聞き取れない
「ごめん もう一回お願い」
「ソーニャ」大きな一つ目でこちらをじっと見ている。もう少し見つめて欲しいけど返事しないとかわいそうだな
「ソーニャか、可愛らしくていい名前だね」またもこんな言葉を吐く
次の彼女の表情で完全に惚れた
そう、彼女は溢れんばかりの喜色をあらわにして微笑んだのだ
そしてまたも顔を赤くして言った
「ありがと」 そんな何気ない一言で それでも彼女なりに最大限の感謝と喜びで
そして・・・行動で
[アタシを好きになれ] 魔性の言葉で
そこからのことはいまいち覚えてない ただ気がついたら可愛すぎる嫁ができていたくらいだ あ、あと近いうちに家族が増えるかも知れない
14/06/22 14:57更新 / かせうなっつ