転校生
教室の中に入ると、空気がいつもと違うように感じた。
まあ、それも仕方ないのかもしれない。何故なら今日は転校生が来るからだ。
友人から聞いただけなので詳しいことは分からないが、親の事情らしい。
とは言っても、俺自身は転校生にあまり興味がないんだが……。
実際に転校生とすぐに仲良くなれるのは明るい性格の奴だけだろうしな。
仲良くなれるならそれに越したことはないが、残念ながら転校生は女の子らしい。
なら異性よりも同姓の方が仲良くなりやすいだろう。
けれども話すことになる可能性は低いがないわけではない。
もし転校生と話すことになったら、どんな話をすればいいか……。
そう思考していると扉からガラガラッという音がした。
……どうやら先生と転校生が入ってきたみたいだ。
先生と転校生と思わしき女の子は黒板の真ん中より少し右ら辺で止まる。
周りの人も先生が来たことに気がついたのか、徐々に静かになっていく。
こちらへ向いた先生は生徒が完全に黙ったのを見計らってから喋り始めた。
先生
「えー、今から転校生のマイちゃんだ。仲良くするように。」
マイちゃんと呼ばれた転校生は、こちらを向いてお辞儀をした後に自己紹介を始めた。
転校生
「初めまして、舞と言います。マイちゃんって呼んでくれると嬉しいです。」
マイという名前らしい転校生は自己紹介を終えると先生に指示された席へと向かった。
……女子とは聞いていたけど、ここまで可愛い女の子だったとは……。
正直、こちらを向いて全体像がよく見えるようになった時は胸がドキッとした。
日本では珍しい赤色のポニーテールに気が強そうなツリ目。
出ているところは出ているのに腰は細めのボンキュッボンスタイル。
特におっぱいが凄い。ブレザーの制服を押し上げていてかなりエロい。
ミニスカートと黒いニーソックスの間にある絶対領域が眩しい。
はっきり言って好みの外見だ……まあ、あくまでも外見は好みってだけだが。
大切なのは外見だけじゃないからな……中身が最悪だったら美人でも仲良くなりたくない。
そんなことを考えていると転校生がこちらに歩いてきて、隣の席に座った。
マイ
「初めまして、仲良くしてくださいね？」
……はい？
おい、ちょっと待て。いや、本気で待ってくれ。
転校生……もうマイでいいか。マイはここから少し離れた席のはずじゃ……？
先生は左側の席を指差したはずなのに、右側にいる俺の隣に座るのは一体？
マイ
「えっと、名前を教えてくれますか？」
ケイト
「……ああ、ごめん。俺の名前は敬兎（けいと）って言うんだ。」
マイ
「ケイトさんですか……素敵なお名前ですね！」
うーむ、少し話しただけで判断するのもあれだけど、いい子っぽいかな？
少なくとも性格が最悪ってことはなさそうだ……じゃなくて！
何故左側を先生が指差したはずなのに右側の席に来たのかが聞きたい。何となく。
もし間違って座ったのなら言ってあげないと……ところで元々隣だった奴はどこへ？
ケイト
「ところで、マイちゃんは──」
マイ
「私のことは呼び捨てで呼んでください。」
ケイト
「え？いや、でもまだ会ったばかり──」
マイ
「呼んでください。」
なにこれ怖い。
ちゃん付けだと他人行儀に聞こえるのかね？俺はそうは思わないけど。
でも本人が呼び捨てで大丈夫って言ってるんだし、お言葉に甘えようか。
ケイト
「ゴホン……それで、マイは左側の席だったはずじゃ？」
マイ
「席を替わってもらったんです。窓側って日差しに当たるから苦手で……」
ふむ……お肌の心配ってところかな？
女の子は本当に大変だな。元々隣だった奴は窓際が好きって言ってたから了解したんだろう。
しかし、突然やってきた転校生が隣の席とか……少し運命を期待してしまう。
とは言っても、期待している展開にはならないと思うけど。
休み時間にはやはりというべきか、マイは質問責めをされたようだ。
でも次の授業の時に疲れた様子はなかった。慣れているのだろうか？
そんなこんなであっという間に時間は過ぎて、放課後になったのだが……。
マイ
「あの、ケイトさん。行きたいところがあるんですが、一緒に来てくれませんか？」
まさかのお誘いである。
いくら隣の席だからって、いきなりどこかへ行く時に誘われるとは思わなかった……。
ケイト
「ああ、いいよ。」
とはいえ、可愛い女の子からのお誘いを断れるはずがない。俺はもちろん了解した。
自分好みの女の子と一緒に行動なんてラッキーだからな。
ケイト
「じゃあ行こうか。それと、俺のことは呼び捨てで呼んでいいから。」
マイ
「はい、じゃあ喜んで呼びますね……ケイト。」
異性に呼び捨てで呼ばれるのって夢だったんだよな。まさか叶うとは……。
話も済んだので、俺は席から立ってマイの後ろを付いていくことにした。
……いきなり隣に並んで歩くとかは流石に恥ずい。ヘタレだけど何か？
そんなことを考えていた俺は、前を歩くマイが意味深な笑みを浮かべていたこと。
そしてこの後にもっと恥ずかしいことが待ち受けているとは知る由もなかったのだった。
マイの後ろを付いていくと、そこは体育館倉庫だった。
行きたい場所って体育館倉庫だったのか……こんなところに何故来たかったんだろう。
まさかここから薄い本的な展開が……！！あるわけないか。
だとするとマイは何故ここへ行きたかったのだろうか。
マイ
「ふふふ……」
あれ？マイが不敵な笑みを浮かべているぞ？どうした？
そんな笑みを顔に貼り付けたまま、マイは奥へと向かっていく。
マイ
「ケイト、こっちですよ。」
呼ばれた。どうやら一緒に来て欲しいみたいだ。
とりあえず追いかけてみると、奥には体育マットが敷いてあった。
……なんで？
マイ
「……ケイト。」
マイがこちらを振り返りながら語りかけてきた。
その顔はほんのりと火照っている……ような気がする。だって少し赤いし。
ケイト
「お、おう。どうした？」
人気のない場所へ移動、そして顔が赤い。これはもしかしなくても……。
うん、間違いなく怒ってる。それもかなりご立腹みたいだ。
むむむ……一体どこで彼女を怒らせてしまったのだろうか？
もしかしたら俺が覚えていないだけで酷いことをしてしまったのだろうか。
しかし、そこまで他人に迷惑をかけて生きた覚えはないんだが……。
マイ
「そこの体育マットに、寝転がってください。」
ケイト
「あ、ああ。分かった。」
俺は了解して体育マットの上に寝転んだ。
これは……あれか、お腹とかを踏み付けられるのか。
これでマイの気が済むなら、お安い御用だ……なんて言うとでも思ったか！
俺は乙女ゲー主人公とは違って鈍感じゃないから流石に感付くぞ！
これ絶対ヤる展開だよね？そうだよね？違うなら違うでいいけど、その可能性は低いな。
顔が赤くなってるのも興奮してるからだと言われれば納得だ。
それに俺が寝転がってから仕草がエロくなってる気がする。
これは……脱童貞を期待してもいいのだろうか。
マイ
「ふふふ……」
マイがスカートの中に手を入れ、白い物体をずり下げてきた。
あれは間違いなくパンツ……のはず。白いシュシュじゃないよな？
マイはパンツらしき物を下にまで下ろし、片足を上げて半分脱いだ状態となった。
そのままパンツらしき物を片足首に引っ掛けたまま、マイはこちらに近付いてきた。
お、男のツボを理解してやがる……！しかも横目で見る限り、本物のショーツだ！
マイ
「ケイトは初めて、ですよね？だから私がリードしてあげます……」
……否定できないのが悔しい。
でも初めてなのは事実。それに間違いはないのでお言葉に甘えることにした。
マイはそのまま俺の腰……ではなく、太ももの部分に跨った。
俺の腰に手を伸ばし、ベルトを外してズボンを脱がそうとしてくる。
これはもう確定的じゃないか？このままだと確実に一線を越えるんじゃ？
ケイト
「マイ……俺でいいのか？止めるなら今の内だぞ？」
自分から手を出す気はないが、寸止めされれば歯止めが利かなくなる可能性は高い。
だから、俺は最後の警告をした。
マイ
「はい、ケイトだから……したいんですよ。」
マイは返事をすると同時に俺のズボンを下ろした。
当然、マイの目の前には完全に勃起した肉棒が晒される。
……そりゃこんな状況にもなれば起き上がるに決まっているじゃないか。悪いか。
マイ
「ケイトのこれ、凄く元気ですね……」
恐る恐るといった感じに手でさわさわしてくる。
別にくすぐったいわけではないが、なんだか変な感じになってくる……。
恐らく俺の顔も、既にマイと同じく赤く火照っていることだろう。
マイ
「あの、すいません……」
ケイト
「ん？」
羞恥心からだろうか、マイの顔が更に赤く染まった。
何だかもじもじしているような気がするのもきっと気のせいじゃないだろう。
マイ
「その、私もう我慢の限界で……」
俺にそう告げると、マイは今度こそ俺の腰の上に跨ってきた。
まだマイは腰を下ろしてはないので俺の肉棒が彼女の体に当たることはない。
……しかし、まさかこのままする気なのか……？
そう、彼女はパンツ以外を脱いではない。つまり肌の露出は脱ぐ前とほぼ変わらない。
このまま彼女が腰を下ろせば結合部がスカートで隠されてしまうが……。
繋がるところが見えない状態で、上手く挿入なんてできるのだろうか？
マイ
「腰、下ろしますね？」
ゆっくりと、ゆっくりと、彼女の腰が下ろされていく。
少しすると亀頭に柔らかくて濡れている何かが密着した。
このヌルヌルした場所が、マイの大切な所か……？
マイ
「では、入れますよ……んん。」
マイは更に腰を下ろしていく。
同時に、亀頭に密着していた部分が肉棒を包み込んでいく。
ケイト
「うぅぅ……！」
彼女の中はまさに極楽の一言に尽きる。
少しずつ肉穴を掻き分けていく度に粒々としたものがカリを刺激してくる。
それも、奥へ進めば進むほどに粒々のヒダは多くなり、男の弱点へ密集していく。
もしも溜まっていたら、情けなく途中で射精していたかもしれない。
童貞の俺でも分かってしまう。マイの中は、間違いなく男殺しの名器だ……。
しかし、少しずつ入れるのがじれったくなったのか、マイは無情にも一気に腰を落とした。
マイ
「はあぁぁぁ……！全部、入ったぁ……」
彼女の言う通り、俺の肉棒は全部マイの中にジュプッと納まってしまった。
そして、俺は挿入中の快楽がただの前菜に過ぎないことを思い知らされた。
ケイト
「ぐぅ！！」
マイの中の最奥で、肉棒は快楽地獄と言えるような激しいおもてなしを受けていた。
亀頭の先端にはグミのように柔らかい物が、鈴口をチュウチュウと吸いたてる。
肉棒の先端を包む場所に、隙間なく密集した粒々が亀頭全体を可愛がってくる。
カリ首はパックリと肉のリングらしきものに銜え込まれ、やわやわと刺激される。
竿にはいたるところに粒々があるヒダが竿を余さずグチュグチュと揉まれる。
はっきり言って、最奥に到達した時点で限界が近い──。
ケイト
「ま、マイ！入れたばかりで悪いけど……抜いてくれ、出そうなんだ……！」
俺はマイの腰をガシッと掴み、そのまま持ち上げて抜こうとした。
その瞬間、スカートに隠された下半身からグチィ！という音がした。
ケイト
「あぐ！？」
スカートに覆われていて見えないが、入口がギュッと締まった感触がした。
入口以外の部分も少しだけ狭くなった気がする。
このまま抜こうとしたら、我慢できずに暴発してしまいそうだ。
女の子の中というのはこんなに締まるものなのか……。
マイ
「抜くのは駄目です、中にください……！」
マイは腰を掴んだ俺の手の存在を無視するかの如く、腰をグリグリと押し付けてきた。
当然彼女の中に納まっている肉棒にもグリグリと回転刺激が加わる。
これ以上はもう、我慢できない……！！
ケイト
「駄目だ……出る……！」
マイ
「いいですよ、貴方の精液……いっぱい出して！」
イく瞬間、男の本能なのか反射的に腰を突き上げ、俺は絶頂を迎えた。
マイの中の最奥にドプッドプッと精液を無遠慮に流し込む。
受けた快楽があまりにも大きかった為か、中々射精が収まらない……。
ケイト
「う……」
マイ
「ふぅ……」
ようやく射精が収まった時に、やっと射精中に息を止めていたことに気がついた。
不思議と息苦しくなかったのは夢中だったからだろうか……。
さて、出すものを出せば落ち着いてくる。つまり賢者タイムとなる。
当然の如く俺はマイの中へ出してしまったことを後悔し始めていた。
ケイト
「マイ……良かったのか？」
マイ
「え？何がですか？」
ケイト
「いや、だって、俺達学生じゃないか……」
一瞬、何を言ってるのかが分からないといった感じにキョトンとしていた。
少しして意味を理解したのか、クスクスと笑いながら、とんでもないことを言い出した。
マイ
「大丈夫ですよ……どれだけ中出ししても、決して孕みませんから。」
ケイト
「え……？」
どれほど中出しをしようとも、決して孕ませることはできない……？
まさか彼女は子供を身篭ることができない体なのか？
いや、なんとなく違う気がする……何故だ？
マイ
「何故って顔してますね？正解は、私のスカートの中にありますよ……見てみますか？」
スカートの中に孕ませることができない理由があるということか？
なんだ？実は挿入していたのは腰に固定したオナホールの中だったとか？
いや、肉棒をキツく締め上げていたからオナホではないはず。
可能性が高いとすれば、アナルの方に挿入していた……？
駄目だ、どれだけ考えても答えが出そうにない。
ケイト
「一体どういうことなんだ……？」
マイ
「やはり分かりませんか……それでは、教えてあげますよ。」
マイが自分のスカートの裾を左手で掴み、少しずつたくし上げていった。
徐々に現れる柔らかそうな太ももに思わずドキッとしてしまう。
そしてスカートが彼女の手によって完全に腰より上にたくし上げられた。
当然、隠されていたスカートの内側が見えるようになったのだが……。
スカート内で行われていた行為は、俺の予想を遥かに上回っていた。
ケイト
「……！！！」
肉棒が挿入されていたのはオナホでも、肛門でも、ましてや女性器でもなかった。
俺が入れていたのは……棘が生えている赤い卵の形をした謎の物体だった！
ケイト
「うわああああぁぁぁぁぁ！？！？」
マイ
「ケイトを迎え入れたのは、私の尻尾。おまんこじゃなかったんです……」
尻尾？馬鹿な！人間にこんな恐ろしい尻尾なんて生えてない！！
そう叫びそうになって、ふと思った。思ってはいけないことを、思ってしまった。
人間にこんな尻尾は生えていないが、人間じゃないなら？生えていてもおかしくない。
人間じゃないなら、質問責め程度では疲れないのは当然ではないのか？
人間じゃないから、俺をこんな人気のない場所に連れてきたのではないか？
人間じゃないなら、この後に俺を待ち受ける運命は……？
マイ
「気がついちゃいました？そう、私は人間じゃないです。マンティコアという魔物ですよ。」
ケイト
「マンティコア……？それは一体……？」
マイ
「ケイト……私はここに転校する前からずっと狙っていたんです……」
俺の疑問を遮って、マイは俺に語りかけてきた。
やめろ、その先は聞きたくない。聞いてはいけない気がする。
俺の思考とは裏腹に、彼女は衝撃の発言をした。
マイ
「初めて見た時から……ずっと、美味しそうだなって……」
その言葉を聞いた瞬間、背筋が凍ったかのようにゾワッとした。
間違いない。このままだと……俺はマイに食われてしまう！
ケイト
「ひ……！」
俺は暴れて逃げ出そうとしたが、マウントポジションを取られた状態では分が悪かった。
すぐに両手首を右手で掴まれ、マットへ押さえつけられてしまった。
それでも俺は全力で暴れようとする。
例え尻尾の中で肉棒が擦れようともお構いなしに。
マイ
「もう……そんなに暴れる悪い子さんには、こうです。」
その瞬間、足にマイの尻尾の棘が刺さった。
俺は息を呑んだが、不思議と痛みはなかった。
その代わりとしてまるで体が逃げるのを拒否するかのように動かなくなったのだ。
これは一体……麻痺とか脱力の状態異常といったところか！？
マイ
「私の尻尾の棘には毒があるんですよ、命が危なくなる類の物ではないですが。」
ケイト
「やっぱりか……！」
はっぱりあの棘には毒が仕込まれていたか……！
マイの言うことが本当なら毒で死ぬことがないのは不幸中の幸いか。
怪我ならともかく、未知の毒とか治る気がしないし……。
多分この毒も時間経過で効果がなくなるはずだ。
それまでに、生きていれば助かるかもしれない。生きてさえいれば……。
マイ
「……いいこと教えてあげますよ、私の毒には面白い効果がありましてね？」
面白い効果……？
なんだかとてつもなく嫌な予感がする。
とはいえ、動けない俺にはどうすることもできない。
マイ
「まずは、もう一度尻尾を……こうやってスカートで隠して……」
今までずっと左手でたくし上げたままだったスカートが下ろされる。
これで俺が何も知らない状態だったらセックスしていると錯覚してしまいそうだ。
それほどまでに、尻尾の中は未だに暖かく、気持ちよかった……とても悔しいが。
ケイト
「……何をする気だ？」
マイ
「うふふ……はぁん！」
突然マイは上手に、たまにわざとらしく喘ぎ声を出し始めた。
確かに今は騎乗位そのものの体勢だし、喘ぎ声の演技も上手い。
でも顔は火照っているとはいえ、サディスト全開な表情だ。
その顔と喘ぎ声の演技が全然合ってない。喘ぎより言葉責めの方が似合う。
いくら尻尾が動かなくても気持ちいいからって俺を馬鹿にしすぎじゃないか？
マイ
「やん、あぁぁん……あん！」
ケイト
「マイ、何のつもりか知らないけど、そんなことをしても──！？」
俺の言葉は途中で止めざるを得なかった。
最後まで喋る前に……腰が勝手に突き上げたのだ。
まるで騎乗位で責められている時に反撃するかのように……。
しかも腰の動きはそのまま止まらず、尻尾の中をピストンする形となった。
ケイト
「うわ！？ああぁ！あぁぁぁぁぁ！！」
当然、肉棒が尻尾の中を進んだり戻ったりするので堪ったものじゃない。
かなりの速さで肉棒がヒダに擦り付けられる。
最奥にある子宮モドキになんどもキスをする。
やっと落ち着いてきていたのに、既に限界は近付きつつあった。
マイ
「あん、私の毒にはですね？うぅぅ……体だけが素直になる効果があるんですよ、やあぁ！」
ケイト
「うぁぁ……くそぅ！」
体が言うことを聞かない。聞いてくれない。
頭の考えなど知ったことかと言わんばかりにマイのスカートの奥へ向けて腰を突き出す。
スカートの裏側からジュプッ！ズチュッ！と聞こえてくるのが何ともいやらしい。
その音を聞いたせいなのか、腰の動きが一段と激しくなった気がする。
マイ
「駄目ぇん！これ以上突かれたらぁぁ……おかしくなっちゃうのおぉぉ！いやあぁぁん！」
分かってるのに……ただの演技だって分かってるのに……！
本当は尻尾相手に挿入して腰を振ってるって分かってるのに……！
いくら射精しても相手を孕ませられないセックスごっこでしかないって分かってるのに……！
頭では理解できても、体は理解してくれない。
子供なんて絶対に作れない、無駄撃ち目的の疑似セックスに体は溺れる。
そして、あまりに強い快感に頭までもが溺れ始めていた……。
ケイト
「あ、ああ……あぅぅぅ！もう出そうだ……」
マイ
「あぁぁぁぁぁ！！だ、出してください……精液、溢れるぐらい出して……！」
ラストスパートとばかりにマイ自身も騎乗位の体制のまま腰を動かし始める。
こちらの動きに合わせているのか、物凄く気持ちいい。
ああ、まるで本当に騎乗位セックスしているみたいだ……！！
スカートの中に隠された真実を忘れ、俺はセックスしている気分に浸る。
いつの間にか拘束されていない両手を、マイの胸を揉むことに使った。
弾力のあるモチモチとした美乳が手に伝わってきて、それがトドメとなった。
そう、とうとう限界が訪れたのだ。
ケイト
「もう、駄目だ……出る、出ちゃうぅぅぅ！！」
マイ
「出してぇ！私のスカートの奥の……尻尾に、全部精液をご馳走して？」
もう戻れないぐらいに絶頂感が高まった瞬間、マイが急に素に戻った。
そして俺は我に帰って、今まで自分がどれほど馬鹿な行為をしたかを思い出してしまう。
尻尾に挿入したのをスカートで隠されて、最後は望んで腰を振って無駄撃ち……。
恐らくマイにとってこれほど笑えることはないだろう。
サディスティックな瞳に見つめられたまま、俺は無様に二度目の精を吐き出した……。
ケイト
「あ、あぁぁぁぁぁぁ……」
マイ
「ふふ……美味し。」
幸せそうな微笑みを浮かべながらマイは呟く。
その言葉で確信した。これは彼女にとって食事なんだ。
子供を作る為の精液を二発とも餌にされてしまった。
その事実にゾクゾクとした感覚を覚え、俺は意識を失った……。
目が覚めると、俺は自室のベッドの上に寝ていた。
今までのは夢だったのか……？
そう考えたが、すぐ隣で添い寝しているマイを見て、夢ではないことを確信した。
マイ
「ん……ふぁぁ……おはようございます。」
ケイト
「あ、ああ……おはよう。」
どうやら起こしてしまったようだ。
目を擦りながらこちらを見つめるマイを見ていると、可愛く見えてきた。
……マイは俺を襲った魔物だというのに……。
もう俺は彼女を恐れることができなくなっていた。
あの快楽に、マイの可愛さに、完全に魅了されたのだ。
願わくば、このままマイとずっと一緒にいたいとさえ思ってしまう。
マイ
「ふふ……大体何を考えているのか、分かりますよ。」
ケイト
「え？」
マイ
「命を奪ったりは絶対にしないので……これからも精液をご馳走してくださいね？」
ケイト
「あ……分かった……」
マイ
「ふふふふふ……魔物娘について、そしてマンティコアについても教えてあげるからね……」
……もう、マイに勝てる気がしない。
いや、勝つ必要はないから……別に気にすることでもないか。
俺には、マイさえいればいいや……。
こうして俺は魔物娘のマンティコアに完全に堕とされてしまったのだった。
マイ
「いいこと教えてあげる……」
マイ
「私の尻尾に何度も中出しをすると、体がどんどんケイト専用になっていくんだよ？」
マイ
「だから、これからもたっぷり精液を尻尾に注いでね。」
マイ
「私と、本当のセックスをしたかったら……ね？」
〜バッドエンド？〜
まあ、それも仕方ないのかもしれない。何故なら今日は転校生が来るからだ。
友人から聞いただけなので詳しいことは分からないが、親の事情らしい。
とは言っても、俺自身は転校生にあまり興味がないんだが……。
実際に転校生とすぐに仲良くなれるのは明るい性格の奴だけだろうしな。
仲良くなれるならそれに越したことはないが、残念ながら転校生は女の子らしい。
なら異性よりも同姓の方が仲良くなりやすいだろう。
けれども話すことになる可能性は低いがないわけではない。
もし転校生と話すことになったら、どんな話をすればいいか……。
そう思考していると扉からガラガラッという音がした。
……どうやら先生と転校生が入ってきたみたいだ。
先生と転校生と思わしき女の子は黒板の真ん中より少し右ら辺で止まる。
周りの人も先生が来たことに気がついたのか、徐々に静かになっていく。
こちらへ向いた先生は生徒が完全に黙ったのを見計らってから喋り始めた。
先生
「えー、今から転校生のマイちゃんだ。仲良くするように。」
マイちゃんと呼ばれた転校生は、こちらを向いてお辞儀をした後に自己紹介を始めた。
転校生
「初めまして、舞と言います。マイちゃんって呼んでくれると嬉しいです。」
マイという名前らしい転校生は自己紹介を終えると先生に指示された席へと向かった。
……女子とは聞いていたけど、ここまで可愛い女の子だったとは……。
正直、こちらを向いて全体像がよく見えるようになった時は胸がドキッとした。
日本では珍しい赤色のポニーテールに気が強そうなツリ目。
出ているところは出ているのに腰は細めのボンキュッボンスタイル。
特におっぱいが凄い。ブレザーの制服を押し上げていてかなりエロい。
ミニスカートと黒いニーソックスの間にある絶対領域が眩しい。
はっきり言って好みの外見だ……まあ、あくまでも外見は好みってだけだが。
大切なのは外見だけじゃないからな……中身が最悪だったら美人でも仲良くなりたくない。
そんなことを考えていると転校生がこちらに歩いてきて、隣の席に座った。
マイ
「初めまして、仲良くしてくださいね？」
……はい？
おい、ちょっと待て。いや、本気で待ってくれ。
転校生……もうマイでいいか。マイはここから少し離れた席のはずじゃ……？
先生は左側の席を指差したはずなのに、右側にいる俺の隣に座るのは一体？
マイ
「えっと、名前を教えてくれますか？」
ケイト
「……ああ、ごめん。俺の名前は敬兎（けいと）って言うんだ。」
マイ
「ケイトさんですか……素敵なお名前ですね！」
うーむ、少し話しただけで判断するのもあれだけど、いい子っぽいかな？
少なくとも性格が最悪ってことはなさそうだ……じゃなくて！
何故左側を先生が指差したはずなのに右側の席に来たのかが聞きたい。何となく。
もし間違って座ったのなら言ってあげないと……ところで元々隣だった奴はどこへ？
ケイト
「ところで、マイちゃんは──」
マイ
「私のことは呼び捨てで呼んでください。」
ケイト
「え？いや、でもまだ会ったばかり──」
マイ
「呼んでください。」
なにこれ怖い。
ちゃん付けだと他人行儀に聞こえるのかね？俺はそうは思わないけど。
でも本人が呼び捨てで大丈夫って言ってるんだし、お言葉に甘えようか。
ケイト
「ゴホン……それで、マイは左側の席だったはずじゃ？」
マイ
「席を替わってもらったんです。窓側って日差しに当たるから苦手で……」
ふむ……お肌の心配ってところかな？
女の子は本当に大変だな。元々隣だった奴は窓際が好きって言ってたから了解したんだろう。
しかし、突然やってきた転校生が隣の席とか……少し運命を期待してしまう。
とは言っても、期待している展開にはならないと思うけど。
休み時間にはやはりというべきか、マイは質問責めをされたようだ。
でも次の授業の時に疲れた様子はなかった。慣れているのだろうか？
そんなこんなであっという間に時間は過ぎて、放課後になったのだが……。
マイ
「あの、ケイトさん。行きたいところがあるんですが、一緒に来てくれませんか？」
まさかのお誘いである。
いくら隣の席だからって、いきなりどこかへ行く時に誘われるとは思わなかった……。
ケイト
「ああ、いいよ。」
とはいえ、可愛い女の子からのお誘いを断れるはずがない。俺はもちろん了解した。
自分好みの女の子と一緒に行動なんてラッキーだからな。
ケイト
「じゃあ行こうか。それと、俺のことは呼び捨てで呼んでいいから。」
マイ
「はい、じゃあ喜んで呼びますね……ケイト。」
異性に呼び捨てで呼ばれるのって夢だったんだよな。まさか叶うとは……。
話も済んだので、俺は席から立ってマイの後ろを付いていくことにした。
……いきなり隣に並んで歩くとかは流石に恥ずい。ヘタレだけど何か？
そんなことを考えていた俺は、前を歩くマイが意味深な笑みを浮かべていたこと。
そしてこの後にもっと恥ずかしいことが待ち受けているとは知る由もなかったのだった。
マイの後ろを付いていくと、そこは体育館倉庫だった。
行きたい場所って体育館倉庫だったのか……こんなところに何故来たかったんだろう。
まさかここから薄い本的な展開が……！！あるわけないか。
だとするとマイは何故ここへ行きたかったのだろうか。
マイ
「ふふふ……」
あれ？マイが不敵な笑みを浮かべているぞ？どうした？
そんな笑みを顔に貼り付けたまま、マイは奥へと向かっていく。
マイ
「ケイト、こっちですよ。」
呼ばれた。どうやら一緒に来て欲しいみたいだ。
とりあえず追いかけてみると、奥には体育マットが敷いてあった。
……なんで？
マイ
「……ケイト。」
マイがこちらを振り返りながら語りかけてきた。
その顔はほんのりと火照っている……ような気がする。だって少し赤いし。
ケイト
「お、おう。どうした？」
人気のない場所へ移動、そして顔が赤い。これはもしかしなくても……。
うん、間違いなく怒ってる。それもかなりご立腹みたいだ。
むむむ……一体どこで彼女を怒らせてしまったのだろうか？
もしかしたら俺が覚えていないだけで酷いことをしてしまったのだろうか。
しかし、そこまで他人に迷惑をかけて生きた覚えはないんだが……。
マイ
「そこの体育マットに、寝転がってください。」
ケイト
「あ、ああ。分かった。」
俺は了解して体育マットの上に寝転んだ。
これは……あれか、お腹とかを踏み付けられるのか。
これでマイの気が済むなら、お安い御用だ……なんて言うとでも思ったか！
俺は乙女ゲー主人公とは違って鈍感じゃないから流石に感付くぞ！
これ絶対ヤる展開だよね？そうだよね？違うなら違うでいいけど、その可能性は低いな。
顔が赤くなってるのも興奮してるからだと言われれば納得だ。
それに俺が寝転がってから仕草がエロくなってる気がする。
これは……脱童貞を期待してもいいのだろうか。
マイ
「ふふふ……」
マイがスカートの中に手を入れ、白い物体をずり下げてきた。
あれは間違いなくパンツ……のはず。白いシュシュじゃないよな？
マイはパンツらしき物を下にまで下ろし、片足を上げて半分脱いだ状態となった。
そのままパンツらしき物を片足首に引っ掛けたまま、マイはこちらに近付いてきた。
お、男のツボを理解してやがる……！しかも横目で見る限り、本物のショーツだ！
マイ
「ケイトは初めて、ですよね？だから私がリードしてあげます……」
……否定できないのが悔しい。
でも初めてなのは事実。それに間違いはないのでお言葉に甘えることにした。
マイはそのまま俺の腰……ではなく、太ももの部分に跨った。
俺の腰に手を伸ばし、ベルトを外してズボンを脱がそうとしてくる。
これはもう確定的じゃないか？このままだと確実に一線を越えるんじゃ？
ケイト
「マイ……俺でいいのか？止めるなら今の内だぞ？」
自分から手を出す気はないが、寸止めされれば歯止めが利かなくなる可能性は高い。
だから、俺は最後の警告をした。
マイ
「はい、ケイトだから……したいんですよ。」
マイは返事をすると同時に俺のズボンを下ろした。
当然、マイの目の前には完全に勃起した肉棒が晒される。
……そりゃこんな状況にもなれば起き上がるに決まっているじゃないか。悪いか。
マイ
「ケイトのこれ、凄く元気ですね……」
恐る恐るといった感じに手でさわさわしてくる。
別にくすぐったいわけではないが、なんだか変な感じになってくる……。
恐らく俺の顔も、既にマイと同じく赤く火照っていることだろう。
マイ
「あの、すいません……」
ケイト
「ん？」
羞恥心からだろうか、マイの顔が更に赤く染まった。
何だかもじもじしているような気がするのもきっと気のせいじゃないだろう。
マイ
「その、私もう我慢の限界で……」
俺にそう告げると、マイは今度こそ俺の腰の上に跨ってきた。
まだマイは腰を下ろしてはないので俺の肉棒が彼女の体に当たることはない。
……しかし、まさかこのままする気なのか……？
そう、彼女はパンツ以外を脱いではない。つまり肌の露出は脱ぐ前とほぼ変わらない。
このまま彼女が腰を下ろせば結合部がスカートで隠されてしまうが……。
繋がるところが見えない状態で、上手く挿入なんてできるのだろうか？
マイ
「腰、下ろしますね？」
ゆっくりと、ゆっくりと、彼女の腰が下ろされていく。
少しすると亀頭に柔らかくて濡れている何かが密着した。
このヌルヌルした場所が、マイの大切な所か……？
マイ
「では、入れますよ……んん。」
マイは更に腰を下ろしていく。
同時に、亀頭に密着していた部分が肉棒を包み込んでいく。
ケイト
「うぅぅ……！」
彼女の中はまさに極楽の一言に尽きる。
少しずつ肉穴を掻き分けていく度に粒々としたものがカリを刺激してくる。
それも、奥へ進めば進むほどに粒々のヒダは多くなり、男の弱点へ密集していく。
もしも溜まっていたら、情けなく途中で射精していたかもしれない。
童貞の俺でも分かってしまう。マイの中は、間違いなく男殺しの名器だ……。
しかし、少しずつ入れるのがじれったくなったのか、マイは無情にも一気に腰を落とした。
マイ
「はあぁぁぁ……！全部、入ったぁ……」
彼女の言う通り、俺の肉棒は全部マイの中にジュプッと納まってしまった。
そして、俺は挿入中の快楽がただの前菜に過ぎないことを思い知らされた。
ケイト
「ぐぅ！！」
マイの中の最奥で、肉棒は快楽地獄と言えるような激しいおもてなしを受けていた。
亀頭の先端にはグミのように柔らかい物が、鈴口をチュウチュウと吸いたてる。
肉棒の先端を包む場所に、隙間なく密集した粒々が亀頭全体を可愛がってくる。
カリ首はパックリと肉のリングらしきものに銜え込まれ、やわやわと刺激される。
竿にはいたるところに粒々があるヒダが竿を余さずグチュグチュと揉まれる。
はっきり言って、最奥に到達した時点で限界が近い──。
ケイト
「ま、マイ！入れたばかりで悪いけど……抜いてくれ、出そうなんだ……！」
俺はマイの腰をガシッと掴み、そのまま持ち上げて抜こうとした。
その瞬間、スカートに隠された下半身からグチィ！という音がした。
ケイト
「あぐ！？」
スカートに覆われていて見えないが、入口がギュッと締まった感触がした。
入口以外の部分も少しだけ狭くなった気がする。
このまま抜こうとしたら、我慢できずに暴発してしまいそうだ。
女の子の中というのはこんなに締まるものなのか……。
マイ
「抜くのは駄目です、中にください……！」
マイは腰を掴んだ俺の手の存在を無視するかの如く、腰をグリグリと押し付けてきた。
当然彼女の中に納まっている肉棒にもグリグリと回転刺激が加わる。
これ以上はもう、我慢できない……！！
ケイト
「駄目だ……出る……！」
マイ
「いいですよ、貴方の精液……いっぱい出して！」
イく瞬間、男の本能なのか反射的に腰を突き上げ、俺は絶頂を迎えた。
マイの中の最奥にドプッドプッと精液を無遠慮に流し込む。
受けた快楽があまりにも大きかった為か、中々射精が収まらない……。
ケイト
「う……」
マイ
「ふぅ……」
ようやく射精が収まった時に、やっと射精中に息を止めていたことに気がついた。
不思議と息苦しくなかったのは夢中だったからだろうか……。
さて、出すものを出せば落ち着いてくる。つまり賢者タイムとなる。
当然の如く俺はマイの中へ出してしまったことを後悔し始めていた。
ケイト
「マイ……良かったのか？」
マイ
「え？何がですか？」
ケイト
「いや、だって、俺達学生じゃないか……」
一瞬、何を言ってるのかが分からないといった感じにキョトンとしていた。
少しして意味を理解したのか、クスクスと笑いながら、とんでもないことを言い出した。
マイ
「大丈夫ですよ……どれだけ中出ししても、決して孕みませんから。」
ケイト
「え……？」
どれほど中出しをしようとも、決して孕ませることはできない……？
まさか彼女は子供を身篭ることができない体なのか？
いや、なんとなく違う気がする……何故だ？
マイ
「何故って顔してますね？正解は、私のスカートの中にありますよ……見てみますか？」
スカートの中に孕ませることができない理由があるということか？
なんだ？実は挿入していたのは腰に固定したオナホールの中だったとか？
いや、肉棒をキツく締め上げていたからオナホではないはず。
可能性が高いとすれば、アナルの方に挿入していた……？
駄目だ、どれだけ考えても答えが出そうにない。
ケイト
「一体どういうことなんだ……？」
マイ
「やはり分かりませんか……それでは、教えてあげますよ。」
マイが自分のスカートの裾を左手で掴み、少しずつたくし上げていった。
徐々に現れる柔らかそうな太ももに思わずドキッとしてしまう。
そしてスカートが彼女の手によって完全に腰より上にたくし上げられた。
当然、隠されていたスカートの内側が見えるようになったのだが……。
スカート内で行われていた行為は、俺の予想を遥かに上回っていた。
ケイト
「……！！！」
肉棒が挿入されていたのはオナホでも、肛門でも、ましてや女性器でもなかった。
俺が入れていたのは……棘が生えている赤い卵の形をした謎の物体だった！
ケイト
「うわああああぁぁぁぁぁ！？！？」
マイ
「ケイトを迎え入れたのは、私の尻尾。おまんこじゃなかったんです……」
尻尾？馬鹿な！人間にこんな恐ろしい尻尾なんて生えてない！！
そう叫びそうになって、ふと思った。思ってはいけないことを、思ってしまった。
人間にこんな尻尾は生えていないが、人間じゃないなら？生えていてもおかしくない。
人間じゃないなら、質問責め程度では疲れないのは当然ではないのか？
人間じゃないから、俺をこんな人気のない場所に連れてきたのではないか？
人間じゃないなら、この後に俺を待ち受ける運命は……？
マイ
「気がついちゃいました？そう、私は人間じゃないです。マンティコアという魔物ですよ。」
ケイト
「マンティコア……？それは一体……？」
マイ
「ケイト……私はここに転校する前からずっと狙っていたんです……」
俺の疑問を遮って、マイは俺に語りかけてきた。
やめろ、その先は聞きたくない。聞いてはいけない気がする。
俺の思考とは裏腹に、彼女は衝撃の発言をした。
マイ
「初めて見た時から……ずっと、美味しそうだなって……」
その言葉を聞いた瞬間、背筋が凍ったかのようにゾワッとした。
間違いない。このままだと……俺はマイに食われてしまう！
ケイト
「ひ……！」
俺は暴れて逃げ出そうとしたが、マウントポジションを取られた状態では分が悪かった。
すぐに両手首を右手で掴まれ、マットへ押さえつけられてしまった。
それでも俺は全力で暴れようとする。
例え尻尾の中で肉棒が擦れようともお構いなしに。
マイ
「もう……そんなに暴れる悪い子さんには、こうです。」
その瞬間、足にマイの尻尾の棘が刺さった。
俺は息を呑んだが、不思議と痛みはなかった。
その代わりとしてまるで体が逃げるのを拒否するかのように動かなくなったのだ。
これは一体……麻痺とか脱力の状態異常といったところか！？
マイ
「私の尻尾の棘には毒があるんですよ、命が危なくなる類の物ではないですが。」
ケイト
「やっぱりか……！」
はっぱりあの棘には毒が仕込まれていたか……！
マイの言うことが本当なら毒で死ぬことがないのは不幸中の幸いか。
怪我ならともかく、未知の毒とか治る気がしないし……。
多分この毒も時間経過で効果がなくなるはずだ。
それまでに、生きていれば助かるかもしれない。生きてさえいれば……。
マイ
「……いいこと教えてあげますよ、私の毒には面白い効果がありましてね？」
面白い効果……？
なんだかとてつもなく嫌な予感がする。
とはいえ、動けない俺にはどうすることもできない。
マイ
「まずは、もう一度尻尾を……こうやってスカートで隠して……」
今までずっと左手でたくし上げたままだったスカートが下ろされる。
これで俺が何も知らない状態だったらセックスしていると錯覚してしまいそうだ。
それほどまでに、尻尾の中は未だに暖かく、気持ちよかった……とても悔しいが。
ケイト
「……何をする気だ？」
マイ
「うふふ……はぁん！」
突然マイは上手に、たまにわざとらしく喘ぎ声を出し始めた。
確かに今は騎乗位そのものの体勢だし、喘ぎ声の演技も上手い。
でも顔は火照っているとはいえ、サディスト全開な表情だ。
その顔と喘ぎ声の演技が全然合ってない。喘ぎより言葉責めの方が似合う。
いくら尻尾が動かなくても気持ちいいからって俺を馬鹿にしすぎじゃないか？
マイ
「やん、あぁぁん……あん！」
ケイト
「マイ、何のつもりか知らないけど、そんなことをしても──！？」
俺の言葉は途中で止めざるを得なかった。
最後まで喋る前に……腰が勝手に突き上げたのだ。
まるで騎乗位で責められている時に反撃するかのように……。
しかも腰の動きはそのまま止まらず、尻尾の中をピストンする形となった。
ケイト
「うわ！？ああぁ！あぁぁぁぁぁ！！」
当然、肉棒が尻尾の中を進んだり戻ったりするので堪ったものじゃない。
かなりの速さで肉棒がヒダに擦り付けられる。
最奥にある子宮モドキになんどもキスをする。
やっと落ち着いてきていたのに、既に限界は近付きつつあった。
マイ
「あん、私の毒にはですね？うぅぅ……体だけが素直になる効果があるんですよ、やあぁ！」
ケイト
「うぁぁ……くそぅ！」
体が言うことを聞かない。聞いてくれない。
頭の考えなど知ったことかと言わんばかりにマイのスカートの奥へ向けて腰を突き出す。
スカートの裏側からジュプッ！ズチュッ！と聞こえてくるのが何ともいやらしい。
その音を聞いたせいなのか、腰の動きが一段と激しくなった気がする。
マイ
「駄目ぇん！これ以上突かれたらぁぁ……おかしくなっちゃうのおぉぉ！いやあぁぁん！」
分かってるのに……ただの演技だって分かってるのに……！
本当は尻尾相手に挿入して腰を振ってるって分かってるのに……！
いくら射精しても相手を孕ませられないセックスごっこでしかないって分かってるのに……！
頭では理解できても、体は理解してくれない。
子供なんて絶対に作れない、無駄撃ち目的の疑似セックスに体は溺れる。
そして、あまりに強い快感に頭までもが溺れ始めていた……。
ケイト
「あ、ああ……あぅぅぅ！もう出そうだ……」
マイ
「あぁぁぁぁぁ！！だ、出してください……精液、溢れるぐらい出して……！」
ラストスパートとばかりにマイ自身も騎乗位の体制のまま腰を動かし始める。
こちらの動きに合わせているのか、物凄く気持ちいい。
ああ、まるで本当に騎乗位セックスしているみたいだ……！！
スカートの中に隠された真実を忘れ、俺はセックスしている気分に浸る。
いつの間にか拘束されていない両手を、マイの胸を揉むことに使った。
弾力のあるモチモチとした美乳が手に伝わってきて、それがトドメとなった。
そう、とうとう限界が訪れたのだ。
ケイト
「もう、駄目だ……出る、出ちゃうぅぅぅ！！」
マイ
「出してぇ！私のスカートの奥の……尻尾に、全部精液をご馳走して？」
もう戻れないぐらいに絶頂感が高まった瞬間、マイが急に素に戻った。
そして俺は我に帰って、今まで自分がどれほど馬鹿な行為をしたかを思い出してしまう。
尻尾に挿入したのをスカートで隠されて、最後は望んで腰を振って無駄撃ち……。
恐らくマイにとってこれほど笑えることはないだろう。
サディスティックな瞳に見つめられたまま、俺は無様に二度目の精を吐き出した……。
ケイト
「あ、あぁぁぁぁぁぁ……」
マイ
「ふふ……美味し。」
幸せそうな微笑みを浮かべながらマイは呟く。
その言葉で確信した。これは彼女にとって食事なんだ。
子供を作る為の精液を二発とも餌にされてしまった。
その事実にゾクゾクとした感覚を覚え、俺は意識を失った……。
目が覚めると、俺は自室のベッドの上に寝ていた。
今までのは夢だったのか……？
そう考えたが、すぐ隣で添い寝しているマイを見て、夢ではないことを確信した。
マイ
「ん……ふぁぁ……おはようございます。」
ケイト
「あ、ああ……おはよう。」
どうやら起こしてしまったようだ。
目を擦りながらこちらを見つめるマイを見ていると、可愛く見えてきた。
……マイは俺を襲った魔物だというのに……。
もう俺は彼女を恐れることができなくなっていた。
あの快楽に、マイの可愛さに、完全に魅了されたのだ。
願わくば、このままマイとずっと一緒にいたいとさえ思ってしまう。
マイ
「ふふ……大体何を考えているのか、分かりますよ。」
ケイト
「え？」
マイ
「命を奪ったりは絶対にしないので……これからも精液をご馳走してくださいね？」
ケイト
「あ……分かった……」
マイ
「ふふふふふ……魔物娘について、そしてマンティコアについても教えてあげるからね……」
……もう、マイに勝てる気がしない。
いや、勝つ必要はないから……別に気にすることでもないか。
俺には、マイさえいればいいや……。
こうして俺は魔物娘のマンティコアに完全に堕とされてしまったのだった。
マイ
「いいこと教えてあげる……」
マイ
「私の尻尾に何度も中出しをすると、体がどんどんケイト専用になっていくんだよ？」
マイ
「だから、これからもたっぷり精液を尻尾に注いでね。」
マイ
「私と、本当のセックスをしたかったら……ね？」
〜バッドエンド？〜
15/11/21 03:30更新 / 6（｀ロ）9