平和な日々の大切さ
夜空に青白い月が浮かぶ中、俺は船長室の窓から静かな波のさざめきを聞きながら俺の最愛の妻であるサフィアが来るのを待っていた。
今日は一日中目的地に向かって海を渡っていたが、これと言って変わった事も無く、戦闘も無い、平凡な一日だった。
いや、平凡だったのは今日だけじゃない。かれこれ五日間もこんな状態が続いた。この五日間の間で二回程島に上陸したが、二回ともただの無人島で、危険に遭う事もなく一日停泊しただけで終わってしまった。
海賊として旅をしていて、こんなに平和な日常があっても取り分け珍しくはないが、海賊の性分からだろうか……スリルを求めるあまりにこの退屈さには辟易していた。
「……つまんねぇ……」
思わず口に出してしまった…………。
平和がなによりって言うが、ここまで平和が過ぎるのも考えものだ…………。
俺がそう思っていると、誰かが部屋のドアをコンコンとノックしてきた。
お!サフィアか!?
俺は窓を閉めて叩かれたドアを開けに行った。
「お待たせしました、キッド」
予想は見事に的中。ドアを開けたら、そこにはシー・ビショップであり、俺の妻でもあるサフィアが微笑んでいた。
この笑顔を見ていると、さっきまでの退屈さや辟易が全て残らずに吹き飛んだ気がした。
「待ってたぜ、サフィア」
俺はサフィアを寄せて額に唇を落とした。その時、サフィアは頬をほんのり赤く染めて照れくさそうにしながらも俺に身体を預けてきた。
「……キッド、とりあえず、部屋に入りませんか?」
「……ああ、そうだな」
俺はサフィアを部屋に入れさせ、念の為にドアに鍵をかけてからベッドに座らせた。
「ピュラは大丈夫なのか?ちゃんと寝てるか?」
俺はサフィアの隣に座り、片手でサフィアを寄せながら言った。
ピュラはサフィアにとって妹の様な存在であり、現在共に旅をしている子供のマーメイドだ。普段サフィアとピュラは同じ部屋で寝ているが、サフィアが俺の部屋に行こうとすると、
『私もお兄ちゃんの部屋に行く!』
と言って必ず付いて行こうとする。更に、部屋に入るなり俺に甘え、サフィアと口論になるのがお決まりになった。
「ピュラなら大丈夫です。シャローナさんにぐっすり眠らせる魔術をかけてもらうように頼んでおきましたから」
シャローナはこの船の船医を務めているサキュバスだ。医術だけじゃなく魔術にも長けており、戦闘においても引けを取らない活躍を見せてくれる。
あいつの魔術にかかっているなら、心配無さそうだな。
「……ねぇ、キッド…………」
突然、サフィアが徐に俺から身体を離し、少し不安げな表情を浮かべた。
……どうしたんだ?なんでそんな顔をするんだ?
「……何かあったのですか?」
「……え?」
俺は思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。
何かあった?なんでそう思うんだ?
「いや……別に、何もないけど…………」
「そんなハズは無いです。だって、最近のキッド、なんだか元気が無いですよ?」
どうやらサフィアから見れば、今の俺はどうかしてる様に見えるらしい。
「仲間のみなさんは、口を揃えて『すぐに元気を出すから大丈夫』なんて言ってましたけど……私、心配で……」
顔に出る程、最近の俺の心境は分かりやすいものなのか。なんとも情けない……妻であるサフィアにだけは余計な心配をかけたくなかったんだがな。
「キッド……私たちは夫婦です。何か悩みがあるのなら、遠慮なんかしないで何でも言ってください。私が、キッドの悩みや苦しみも、全て受け止めてあげますから」
サフィアは両手で俺の手を優しく握り、優しく微笑んでくれた。
……ここまで優しくさせておいて、何も話さない訳にはいかないな。
俺は、自分の心境をありのままに話す事に決めた。
「……全く、可笑しい話だよな。平和な日々に嫌気が差すなんて」
「え?」
サフィアは目を丸くしたが、俺は構わずに話し続けた。
「平和が続くのは良い事だって分かってるさ。だが……なんかさ、あまりにも平和すぎて、その……気が萎えるって言うか……何と言うか……」
あまり良い説明とは言えないな。自分自身でつくづく思った。
自分の心境を人に説明するのがこんなに難しいとはな……。
すると……。
「…………分かりました」
サフィアは頷くと、着てる衣服を全て脱ぎ始め…………って、えぇ!?
「ちょ、サフィア!?」
「要するに、キッドは暇で仕方が無かったって事ですね?それなら、暇にならなければ良いんです」
「いや、だからって、なんで服を脱ぐ!?」
「なんでって……私がキッドの部屋に来た意味、知ってるでしょう?」
そういえば……そうだった。
今晩は楽しもうって事になってたんだった。忘れてた訳じゃないが、自分の心境を話すのに夢中になり過ぎた。
「それに、夫の悩みを解消させるのも妻の役目です。暇なのが嫌なら、今夜は寝かせませんからね♪」
「……また睡眠不足に悩まされそうだな」
「眠くなるのが怖くて夜の営みはできませんよ。ささ、キッドも脱いで!速く!」
「お、おい!待てよ、サフィア!服なんて自分で脱ぐから!」
服を全て脱ぎ終えたサフィアに、俺は半ば強引に服を脱がされた。
……なんだか、サフィアも積極的になったな。これも精に執着する魔物の性分か?
俺はふと、初めてサフィアと交わった時の日を思い出した。あの時は互いに未経験だった事もあり、少々苦戦しながらもひたすら愛し合った事を今でもハッキリと憶えている。その時の初々しさと比べたら、見違えるほど変わった。俺が必要と言わんばかりに、素直に求めてくるようになった。長い時には、日が完全に昇るまで……。
そんな事を考えながらも、俺は完全に服を脱がされ、サフィアに抱きつかれた。
「キッド…………ん」
「むぅ……」
サフィアは俺に抱きついたまま甘いキスをしてきた。サフィアの柔らかくて大きめの胸が直に密着し、自然と心臓の鼓動が速くなる。
「ん、ちゅぅっ、んん……ちゅ……ん……」
サフィアが口内で舌を差し出し、俺はその舌を受け止めて互いの舌を絡めさせた。サフィアの甘い唾液が口いっぱいに広がってくる。濃厚なキスの最中に俺は右手をサフィアの胸に滑り込ませた。
「ん……んん!んふぅ……ちゅっ…………」
突然、胸を揉まれた事に驚きながらも、サフィアはキスを続けた。俺は舌を休める事無く動かせ続け、夢中になってサフィアの胸を揉みしだいた。次第に興奮してきたのか、サフィアの唇から荒くて熱い吐息が漏れてきた。
「ちゅう……んん……!ぷはぁ…………キッドの……もう……こんなに……」
サフィアは唇を離すと、興奮して完全に勃った俺のペニスを温かい手で優しく撫でた。手の感触に俺のペニスはビクッと小刻みに跳ねる。
「キッドったら……いきなり触ったりして……そんなにおっぱいが好きなのですか?」
「好きじゃないって言ったら嘘になるが……俺はサフィアが好きだ。手も、胸も、サフィアの身体全部な」
「……嬉しい……そんな事言われたら、もっと気持ちよくさせたいです♪キッド、仰向けになってください」
俺はサフィアに促されるまま、ベッドの上で仰向けの状態になった。俺のペニスの方へ移動したサフィアは優しい手つきでペニスを擦りながら言った。
「キッドは体力がありますから、一回出しても問題無いですよね?」
俺の返答を待たずして、サフィアは俺のペニスを舐め始めた。サフィアの舌は鬼頭から竿の部分へと往復し、舌のザラザラした感触がペニス全体から伝わってきた。
本音を言えば、サフィアの秘部に入れてイキたいんだが、俺の為に奉仕してくれるサフィアを見ていると、その姿が愛おしくなりこのまま身体を委ねてしまう。それにサフィアの舌は、何度舐められても気持ちいい……もう少しこのままでいたいくらいだ。
「フフフ……はむっ」
気持ちよさそうにしている俺を見て満足げに笑ったサフィアは、俺のペニスを咥えた。
「ん……じゅっ……ちゅ……ちゅぱっ、ちゅ……んん、じゅる……」
「うっ……」
サフィアは口内で愛撫するかのように首を上下に動かした。舌がペニスの裏筋をなぞり、柔らかい唇がペニスの周りを擦る。更に口内の唾液が俺のペニスにまとわりつき、ヌルヌルした感触が一層快感を走らせる。
「じゅる……ん……、ひもひいいれふか(きもちいいですか)?」
「ちょ!まっ……!」
咥えたまま喋るのは止めてくれ!吐息が当たって気持ちいいけど!
届くハズもない俺の心の訴えに構わず、サフィアはゆっくりとペニスを吸い上げ、チュポンと音を立てながら口からペニスを放した。
「次は……おっぱいでしてあげますね」
一滴の唾液をペニスに垂らしたかと思うと、サフィアは大きめの胸で俺のペニスを挟んできた。温かくて弾力のある感触が、ペニス全体を包み込む。
「……んしょ……はい、今日の滑り具合も好調ですよ♪」
先ほどのフェラチオによって唾液を被ったペニスを乳房で擦り始めた。淫らな光景を見ている内に、俺のペニスが射精を急かす様にビクビクと暴れ始めた。
「キッド……イキそうですか?」
「あぁ……今、必死に堪えている」
「ダメですよ、我慢なんてしないでください。出したくなったら、遠慮しないで出してください」
サフィアは乳房で圧迫しつつ、擦る速さを上げてきた。スパートをかけてきたようだ。
だが、俺はもう少しこの感触を味わいたいと言う想いから、射精を必死で抑えた。
「粘りますね……それじゃ、私も本気を出しますよ!……あむっ!」
「あうっ!」
突然、サフィアは亀頭を咥えてきた。胸を動かす手を休めず、そのまま口内で亀頭を舐めまわした。乳房と舌のW攻撃に、快感が一気に込み上げてくる。
……ヤバい……もうそろそろ……。
「サフィア……俺……もう……!」
「ん……イッて……出してください……!キッドの精液、私にください!ん、じゅるる……んん、ちゅっ、じゅ……!」
サフィアは乳房と口を駆使して尚も攻め立ててくる。
俺はギリギリまで我慢したが…………もう、ダメだ!
「んん!?ん……ちゅ……」
俺は亀頭をサフィアに咥えられたまま絶頂に達した。堪えた分勢いよく飛び出してくる精液はサフィアの口内に入り、サフィアも少し驚きながらも俺の精液を一滴残らず口で受け止めた。
やがて射精が終わると、サフィアはペニスからそれぞれ乳房と口を放し、口を抑えながら恍惚に精液を飲み干した。
「んふぅ……ごちそうさま、相変わらず凄い量ですね」
「……そんなに美味くはないだろ?」
「あら、キッドの精液は極上の味ですよ?できる事なら、分けてあげたいくらいです」
「いや、それだけは流石に遠慮しとくわ」
多分、本当に美味いと感じるのは魔物だけだろう。人間だったら、あまり良いとは思わないだろうな。
俺がそう思っていると、サフィアは、射精して間もないのにも関わらず、尚も勃起の状態を保ち続けている俺のペニスを見つめていた。
「……キッド、私……キッドのが欲しいです」
サフィアはその場で仰向けになって、俺を誘うように自ら魔力を使って鱗に隠された秘部を見せてきた。
俺はその想いに応える為に、仰向けになったサフィアに覆いかぶさった。
「サフィア……入れるぞ?」
「はい……キッド、入れてください……」
俺はペニスを愛液で濡れたサフィアの秘部に当て、ゆっくりと膣へ入れた。
「あ……あぁ……!キッドォ……!」
俺のペニスはサフィアの膣壁を押し広げ、やがて亀頭から根元に至るまでサフィアの膣に包まれた。亀頭の先が子宮に擦れる様に触れ、竿全体が生温かい感触に包み込まれた。
「キッドォ……動いて……ください……!」
「あぁ、サフィア……!」
俺は腰を振ってペニスと膣を擦り合わせた。夢中にさせるような快感に包まれていく。
「あぁ……キッドの……熱くて……気持ちいい……!」
「サフィア……!サフィア!」
「え……んん!?」
気持ちよく喘いでいるサフィアを見ている内に、愛おしさを抑えきれなくなった俺は、サフィアの唇に貪り付いた。
「んん、キ、キッド!私の唇、あなたのを舐めたばかりで汚いですよ!?」
「いや、サフィアは汚くなんかないさ。俺はサフィアが好きだ。この想いを受け取って欲しいんだ」
「!……キッド……私……嬉しい……!」
サフィアが極上の笑みを浮かべた。それを見た俺は繋がったままサフィアの身体を直立に立たせ、再びキスをした。
「ちゅ……んん!私も……キッドの事が大好きですよ!ん、ちゅう……んん!」
サフィアは俺の想いに応えるかのように、ひたすら俺の口内を舐めまわした。そんな中でも、俺は腰を突き上げてペニスと膣を触れ合わせた。
「んん……ちゅ、ちゅう!キッドォ……ちゅっ、好きぃ……大好きぃ!んちゅ、んん!ちゅぱっ、ちゅう……!」
突き上げられながらも、無我夢中で俺の唇を貪るサフィア。俺は愛しく思うままに、片手でサフィアの背中を支えつつ、空いた手でサフィアの胸を揉みしだいていく。
暫くかこの交わりが続き、やがて射精したいと言う感覚に包まれる。
「サフィア……出そうだ……!」
「私も……もう我慢できません!」
サフィアの方も絶頂が近いのか、俺を抱きしめる腕の力が上がっている。俺は一緒に果てる為にラストスパートに出た。より速く、より強く、より激しくペニスを突き上げる。その度に興奮が昂ると同時に、快感が込み上げてくる。
「ああぁ!キッドォ!あぁ、イク時は、このまま……中で、ああ!……このまま、私の中に、出してくださぁい!はぁ、ああ……んあ、ああん!」
「ああ……サフィア!」
射精ギリギリまで堪え、ただひたすら腰を突き上げる。
やがて抑えきれなくなり……。
「キッド、イク!イクぅ!あ、ああ、ああああああ!!」
「うぁ、ああ……っく!」
俺は射精と同時に腰を高く突き上げ、サフィアは身体を仰け反らせて、同時に絶頂に達した。ペニスから出る精液は留まる事無く勢い良く膣に注がれた。
「あ……ああ……んふぅ」
サフィアは身体を浮かせて一旦ペニスを抜くと、余韻に浸ったまま俺の身体にもたれかかった。俺は力を抜いてそのまま後方に倒れつつサフィアを抱きしめた。
「キッド……私……最高でした」
「あぁ、俺も……」
身体を擦り寄ってくるサフィアの髪を、俺は優しく撫でた。すると、サフィアは上目使いで俺を見ながら言ってきた。
「ねぇ、キッド……私、平和が一番だと思うのです」
平和が一番。その一言で、サフィアが俺に言いたい事がなんとなく分かってきた。サフィアは身体を起こして、仰向けになっている俺を見下ろしながら言った。
「平凡過ぎて、つい気が抜けてしまうのは仕方のない事です。でも、そんな平凡な日々があるからこそ、私たちはこうして一緒にいられるのです」
「サフィア……」
サフィアは微笑みながら俺の手を取り、自分の頬に撫でさせながら言った。
「私、今日は何事もなくキッドと一緒に過ごせて、とても幸せでした。できる事なら、こんな幸せが何時までも続いて欲しいと思っています。そのためには、平和な日々が必要なのです。戦いも災いも無い、何も起こらない日々が……」
……そうか……そうだよな。
俺も、今日はサフィアと過ごせて最高だった。もし、平和じゃなかったら、こんな最高の日を送る事はできなかった。
そんな日が退屈だなんて……本当に馬鹿げてる!
「フ……ハハ…………アッハハハハハハハ!」
俺は思わず声を上げて笑ってしまった。そうだ、平和は良い事だ。この平和があるからこそ、愛する人と一緒に過ごせる幸せを噛み締める事ができるんだ。スリルなんか無くても、愛する人と一緒にいれば大した問題じゃない。
あまりにも頓珍漢な悩みを抱えている自分が可笑しすぎる。
「キ、キッド……!?」
そんな俺を見て、サフィアは戸惑っていた。
サフィアには感謝しないとな。平凡な日々のありがたみを分からせてくれたんだから。
俺は上半身を起き上がらせ、サフィアを抱きしめて耳元で囁いた。
「ありがとう、サフィア……これからも、ずっと……愛してる」
「……私も……ずっと愛してます」
サフィアは俺の背に腕を回し抱き返してきた。温かい肌の感触が伝わってくる。それと同時に、心も温かくなってくる。
俺は一旦少しだけ身体を離し、照れながらもサフィアに言った。
「あ〜、その……よかったら、もう一回やらないか?もう少し……サフィアを感じたくて……」
俺の言葉に、サフィアは嬉しそうな笑顔で答えた。
「キッドから私を求めてくれるなんて……やっぱり、今日は最高の日です!」
サフィアは俺を押し倒し、顔を近づけて言った。
「こうなったら、本気で寝かせませんからね!」
サフィアは俺に濃厚なキスをしてきた。
それから、俺たちはひたすら愛し続けた。
こんな平和な日々が続くといいな………………。
〜〜〜翌日〜〜〜
「敵船!敵船だー!!」
…………ふざけんな!マジで!!
俺はこっちに向かって来る敵船を見ながら心の中で努号した。見たところ、魔物を敵対視している教団の連中のようだ。俺たちがこの辺りを航海している事を聞いて討伐にきたらしい。
ったく!今日はサフィアたちとトランプとかで遊んで過ごそうと思ってたってのに!
退屈だと思っている時に何も起こらず、平和が良いって思った時に何か起こる。こんな訳の分からない法則、頭の固い学者でも解明できないだろうな。
「キッド、無茶はしないでくださいね!?」
俺の後ろでサフィアは心配そうな表情で言ってきた。
俺の事は常に信じてくれるんだが、やっぱりこう言った戦闘に直面すると、不安で仕方がないんだな。
「俺の事は心配するな、容易く負けたりはしないさ。サフィアは速く自室に戻って、ピュラを安心してやりな」
俺は余裕と言った表情でサフィアに言って見せた。サフィアは無言で頷き、急いでピュラのいる自室に向かって行った。
「キッド、ファイトー!!」
扉の前で足を止めたサフィアは、俺に向き直って拳を高く突き上げて声援を送った。そしてドアを開けて中に入り、自室へ戻って行った。
……さて、軽く一捻りしてやるか。サフィアたちも待ってるし。
俺は仲間たちに向き直り、腹の底から大声で呼びかけた。
「野郎ども!戦闘だぁ!!」
「ウォォォォォォ!!」
仲間たちの雄叫びが響き渡った。俺は左手で腰のショットガンを抜き取り、故意に生意気な笑みを浮かべながら銃口を敵船に向けた。
「さぁ、始めようぜ!」
今日は一日中目的地に向かって海を渡っていたが、これと言って変わった事も無く、戦闘も無い、平凡な一日だった。
いや、平凡だったのは今日だけじゃない。かれこれ五日間もこんな状態が続いた。この五日間の間で二回程島に上陸したが、二回ともただの無人島で、危険に遭う事もなく一日停泊しただけで終わってしまった。
海賊として旅をしていて、こんなに平和な日常があっても取り分け珍しくはないが、海賊の性分からだろうか……スリルを求めるあまりにこの退屈さには辟易していた。
「……つまんねぇ……」
思わず口に出してしまった…………。
平和がなによりって言うが、ここまで平和が過ぎるのも考えものだ…………。
俺がそう思っていると、誰かが部屋のドアをコンコンとノックしてきた。
お!サフィアか!?
俺は窓を閉めて叩かれたドアを開けに行った。
「お待たせしました、キッド」
予想は見事に的中。ドアを開けたら、そこにはシー・ビショップであり、俺の妻でもあるサフィアが微笑んでいた。
この笑顔を見ていると、さっきまでの退屈さや辟易が全て残らずに吹き飛んだ気がした。
「待ってたぜ、サフィア」
俺はサフィアを寄せて額に唇を落とした。その時、サフィアは頬をほんのり赤く染めて照れくさそうにしながらも俺に身体を預けてきた。
「……キッド、とりあえず、部屋に入りませんか?」
「……ああ、そうだな」
俺はサフィアを部屋に入れさせ、念の為にドアに鍵をかけてからベッドに座らせた。
「ピュラは大丈夫なのか?ちゃんと寝てるか?」
俺はサフィアの隣に座り、片手でサフィアを寄せながら言った。
ピュラはサフィアにとって妹の様な存在であり、現在共に旅をしている子供のマーメイドだ。普段サフィアとピュラは同じ部屋で寝ているが、サフィアが俺の部屋に行こうとすると、
『私もお兄ちゃんの部屋に行く!』
と言って必ず付いて行こうとする。更に、部屋に入るなり俺に甘え、サフィアと口論になるのがお決まりになった。
「ピュラなら大丈夫です。シャローナさんにぐっすり眠らせる魔術をかけてもらうように頼んでおきましたから」
シャローナはこの船の船医を務めているサキュバスだ。医術だけじゃなく魔術にも長けており、戦闘においても引けを取らない活躍を見せてくれる。
あいつの魔術にかかっているなら、心配無さそうだな。
「……ねぇ、キッド…………」
突然、サフィアが徐に俺から身体を離し、少し不安げな表情を浮かべた。
……どうしたんだ?なんでそんな顔をするんだ?
「……何かあったのですか?」
「……え?」
俺は思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。
何かあった?なんでそう思うんだ?
「いや……別に、何もないけど…………」
「そんなハズは無いです。だって、最近のキッド、なんだか元気が無いですよ?」
どうやらサフィアから見れば、今の俺はどうかしてる様に見えるらしい。
「仲間のみなさんは、口を揃えて『すぐに元気を出すから大丈夫』なんて言ってましたけど……私、心配で……」
顔に出る程、最近の俺の心境は分かりやすいものなのか。なんとも情けない……妻であるサフィアにだけは余計な心配をかけたくなかったんだがな。
「キッド……私たちは夫婦です。何か悩みがあるのなら、遠慮なんかしないで何でも言ってください。私が、キッドの悩みや苦しみも、全て受け止めてあげますから」
サフィアは両手で俺の手を優しく握り、優しく微笑んでくれた。
……ここまで優しくさせておいて、何も話さない訳にはいかないな。
俺は、自分の心境をありのままに話す事に決めた。
「……全く、可笑しい話だよな。平和な日々に嫌気が差すなんて」
「え?」
サフィアは目を丸くしたが、俺は構わずに話し続けた。
「平和が続くのは良い事だって分かってるさ。だが……なんかさ、あまりにも平和すぎて、その……気が萎えるって言うか……何と言うか……」
あまり良い説明とは言えないな。自分自身でつくづく思った。
自分の心境を人に説明するのがこんなに難しいとはな……。
すると……。
「…………分かりました」
サフィアは頷くと、着てる衣服を全て脱ぎ始め…………って、えぇ!?
「ちょ、サフィア!?」
「要するに、キッドは暇で仕方が無かったって事ですね?それなら、暇にならなければ良いんです」
「いや、だからって、なんで服を脱ぐ!?」
「なんでって……私がキッドの部屋に来た意味、知ってるでしょう?」
そういえば……そうだった。
今晩は楽しもうって事になってたんだった。忘れてた訳じゃないが、自分の心境を話すのに夢中になり過ぎた。
「それに、夫の悩みを解消させるのも妻の役目です。暇なのが嫌なら、今夜は寝かせませんからね♪」
「……また睡眠不足に悩まされそうだな」
「眠くなるのが怖くて夜の営みはできませんよ。ささ、キッドも脱いで!速く!」
「お、おい!待てよ、サフィア!服なんて自分で脱ぐから!」
服を全て脱ぎ終えたサフィアに、俺は半ば強引に服を脱がされた。
……なんだか、サフィアも積極的になったな。これも精に執着する魔物の性分か?
俺はふと、初めてサフィアと交わった時の日を思い出した。あの時は互いに未経験だった事もあり、少々苦戦しながらもひたすら愛し合った事を今でもハッキリと憶えている。その時の初々しさと比べたら、見違えるほど変わった。俺が必要と言わんばかりに、素直に求めてくるようになった。長い時には、日が完全に昇るまで……。
そんな事を考えながらも、俺は完全に服を脱がされ、サフィアに抱きつかれた。
「キッド…………ん」
「むぅ……」
サフィアは俺に抱きついたまま甘いキスをしてきた。サフィアの柔らかくて大きめの胸が直に密着し、自然と心臓の鼓動が速くなる。
「ん、ちゅぅっ、んん……ちゅ……ん……」
サフィアが口内で舌を差し出し、俺はその舌を受け止めて互いの舌を絡めさせた。サフィアの甘い唾液が口いっぱいに広がってくる。濃厚なキスの最中に俺は右手をサフィアの胸に滑り込ませた。
「ん……んん!んふぅ……ちゅっ…………」
突然、胸を揉まれた事に驚きながらも、サフィアはキスを続けた。俺は舌を休める事無く動かせ続け、夢中になってサフィアの胸を揉みしだいた。次第に興奮してきたのか、サフィアの唇から荒くて熱い吐息が漏れてきた。
「ちゅう……んん……!ぷはぁ…………キッドの……もう……こんなに……」
サフィアは唇を離すと、興奮して完全に勃った俺のペニスを温かい手で優しく撫でた。手の感触に俺のペニスはビクッと小刻みに跳ねる。
「キッドったら……いきなり触ったりして……そんなにおっぱいが好きなのですか?」
「好きじゃないって言ったら嘘になるが……俺はサフィアが好きだ。手も、胸も、サフィアの身体全部な」
「……嬉しい……そんな事言われたら、もっと気持ちよくさせたいです♪キッド、仰向けになってください」
俺はサフィアに促されるまま、ベッドの上で仰向けの状態になった。俺のペニスの方へ移動したサフィアは優しい手つきでペニスを擦りながら言った。
「キッドは体力がありますから、一回出しても問題無いですよね?」
俺の返答を待たずして、サフィアは俺のペニスを舐め始めた。サフィアの舌は鬼頭から竿の部分へと往復し、舌のザラザラした感触がペニス全体から伝わってきた。
本音を言えば、サフィアの秘部に入れてイキたいんだが、俺の為に奉仕してくれるサフィアを見ていると、その姿が愛おしくなりこのまま身体を委ねてしまう。それにサフィアの舌は、何度舐められても気持ちいい……もう少しこのままでいたいくらいだ。
「フフフ……はむっ」
気持ちよさそうにしている俺を見て満足げに笑ったサフィアは、俺のペニスを咥えた。
「ん……じゅっ……ちゅ……ちゅぱっ、ちゅ……んん、じゅる……」
「うっ……」
サフィアは口内で愛撫するかのように首を上下に動かした。舌がペニスの裏筋をなぞり、柔らかい唇がペニスの周りを擦る。更に口内の唾液が俺のペニスにまとわりつき、ヌルヌルした感触が一層快感を走らせる。
「じゅる……ん……、ひもひいいれふか(きもちいいですか)?」
「ちょ!まっ……!」
咥えたまま喋るのは止めてくれ!吐息が当たって気持ちいいけど!
届くハズもない俺の心の訴えに構わず、サフィアはゆっくりとペニスを吸い上げ、チュポンと音を立てながら口からペニスを放した。
「次は……おっぱいでしてあげますね」
一滴の唾液をペニスに垂らしたかと思うと、サフィアは大きめの胸で俺のペニスを挟んできた。温かくて弾力のある感触が、ペニス全体を包み込む。
「……んしょ……はい、今日の滑り具合も好調ですよ♪」
先ほどのフェラチオによって唾液を被ったペニスを乳房で擦り始めた。淫らな光景を見ている内に、俺のペニスが射精を急かす様にビクビクと暴れ始めた。
「キッド……イキそうですか?」
「あぁ……今、必死に堪えている」
「ダメですよ、我慢なんてしないでください。出したくなったら、遠慮しないで出してください」
サフィアは乳房で圧迫しつつ、擦る速さを上げてきた。スパートをかけてきたようだ。
だが、俺はもう少しこの感触を味わいたいと言う想いから、射精を必死で抑えた。
「粘りますね……それじゃ、私も本気を出しますよ!……あむっ!」
「あうっ!」
突然、サフィアは亀頭を咥えてきた。胸を動かす手を休めず、そのまま口内で亀頭を舐めまわした。乳房と舌のW攻撃に、快感が一気に込み上げてくる。
……ヤバい……もうそろそろ……。
「サフィア……俺……もう……!」
「ん……イッて……出してください……!キッドの精液、私にください!ん、じゅるる……んん、ちゅっ、じゅ……!」
サフィアは乳房と口を駆使して尚も攻め立ててくる。
俺はギリギリまで我慢したが…………もう、ダメだ!
「んん!?ん……ちゅ……」
俺は亀頭をサフィアに咥えられたまま絶頂に達した。堪えた分勢いよく飛び出してくる精液はサフィアの口内に入り、サフィアも少し驚きながらも俺の精液を一滴残らず口で受け止めた。
やがて射精が終わると、サフィアはペニスからそれぞれ乳房と口を放し、口を抑えながら恍惚に精液を飲み干した。
「んふぅ……ごちそうさま、相変わらず凄い量ですね」
「……そんなに美味くはないだろ?」
「あら、キッドの精液は極上の味ですよ?できる事なら、分けてあげたいくらいです」
「いや、それだけは流石に遠慮しとくわ」
多分、本当に美味いと感じるのは魔物だけだろう。人間だったら、あまり良いとは思わないだろうな。
俺がそう思っていると、サフィアは、射精して間もないのにも関わらず、尚も勃起の状態を保ち続けている俺のペニスを見つめていた。
「……キッド、私……キッドのが欲しいです」
サフィアはその場で仰向けになって、俺を誘うように自ら魔力を使って鱗に隠された秘部を見せてきた。
俺はその想いに応える為に、仰向けになったサフィアに覆いかぶさった。
「サフィア……入れるぞ?」
「はい……キッド、入れてください……」
俺はペニスを愛液で濡れたサフィアの秘部に当て、ゆっくりと膣へ入れた。
「あ……あぁ……!キッドォ……!」
俺のペニスはサフィアの膣壁を押し広げ、やがて亀頭から根元に至るまでサフィアの膣に包まれた。亀頭の先が子宮に擦れる様に触れ、竿全体が生温かい感触に包み込まれた。
「キッドォ……動いて……ください……!」
「あぁ、サフィア……!」
俺は腰を振ってペニスと膣を擦り合わせた。夢中にさせるような快感に包まれていく。
「あぁ……キッドの……熱くて……気持ちいい……!」
「サフィア……!サフィア!」
「え……んん!?」
気持ちよく喘いでいるサフィアを見ている内に、愛おしさを抑えきれなくなった俺は、サフィアの唇に貪り付いた。
「んん、キ、キッド!私の唇、あなたのを舐めたばかりで汚いですよ!?」
「いや、サフィアは汚くなんかないさ。俺はサフィアが好きだ。この想いを受け取って欲しいんだ」
「!……キッド……私……嬉しい……!」
サフィアが極上の笑みを浮かべた。それを見た俺は繋がったままサフィアの身体を直立に立たせ、再びキスをした。
「ちゅ……んん!私も……キッドの事が大好きですよ!ん、ちゅう……んん!」
サフィアは俺の想いに応えるかのように、ひたすら俺の口内を舐めまわした。そんな中でも、俺は腰を突き上げてペニスと膣を触れ合わせた。
「んん……ちゅ、ちゅう!キッドォ……ちゅっ、好きぃ……大好きぃ!んちゅ、んん!ちゅぱっ、ちゅう……!」
突き上げられながらも、無我夢中で俺の唇を貪るサフィア。俺は愛しく思うままに、片手でサフィアの背中を支えつつ、空いた手でサフィアの胸を揉みしだいていく。
暫くかこの交わりが続き、やがて射精したいと言う感覚に包まれる。
「サフィア……出そうだ……!」
「私も……もう我慢できません!」
サフィアの方も絶頂が近いのか、俺を抱きしめる腕の力が上がっている。俺は一緒に果てる為にラストスパートに出た。より速く、より強く、より激しくペニスを突き上げる。その度に興奮が昂ると同時に、快感が込み上げてくる。
「ああぁ!キッドォ!あぁ、イク時は、このまま……中で、ああ!……このまま、私の中に、出してくださぁい!はぁ、ああ……んあ、ああん!」
「ああ……サフィア!」
射精ギリギリまで堪え、ただひたすら腰を突き上げる。
やがて抑えきれなくなり……。
「キッド、イク!イクぅ!あ、ああ、ああああああ!!」
「うぁ、ああ……っく!」
俺は射精と同時に腰を高く突き上げ、サフィアは身体を仰け反らせて、同時に絶頂に達した。ペニスから出る精液は留まる事無く勢い良く膣に注がれた。
「あ……ああ……んふぅ」
サフィアは身体を浮かせて一旦ペニスを抜くと、余韻に浸ったまま俺の身体にもたれかかった。俺は力を抜いてそのまま後方に倒れつつサフィアを抱きしめた。
「キッド……私……最高でした」
「あぁ、俺も……」
身体を擦り寄ってくるサフィアの髪を、俺は優しく撫でた。すると、サフィアは上目使いで俺を見ながら言ってきた。
「ねぇ、キッド……私、平和が一番だと思うのです」
平和が一番。その一言で、サフィアが俺に言いたい事がなんとなく分かってきた。サフィアは身体を起こして、仰向けになっている俺を見下ろしながら言った。
「平凡過ぎて、つい気が抜けてしまうのは仕方のない事です。でも、そんな平凡な日々があるからこそ、私たちはこうして一緒にいられるのです」
「サフィア……」
サフィアは微笑みながら俺の手を取り、自分の頬に撫でさせながら言った。
「私、今日は何事もなくキッドと一緒に過ごせて、とても幸せでした。できる事なら、こんな幸せが何時までも続いて欲しいと思っています。そのためには、平和な日々が必要なのです。戦いも災いも無い、何も起こらない日々が……」
……そうか……そうだよな。
俺も、今日はサフィアと過ごせて最高だった。もし、平和じゃなかったら、こんな最高の日を送る事はできなかった。
そんな日が退屈だなんて……本当に馬鹿げてる!
「フ……ハハ…………アッハハハハハハハ!」
俺は思わず声を上げて笑ってしまった。そうだ、平和は良い事だ。この平和があるからこそ、愛する人と一緒に過ごせる幸せを噛み締める事ができるんだ。スリルなんか無くても、愛する人と一緒にいれば大した問題じゃない。
あまりにも頓珍漢な悩みを抱えている自分が可笑しすぎる。
「キ、キッド……!?」
そんな俺を見て、サフィアは戸惑っていた。
サフィアには感謝しないとな。平凡な日々のありがたみを分からせてくれたんだから。
俺は上半身を起き上がらせ、サフィアを抱きしめて耳元で囁いた。
「ありがとう、サフィア……これからも、ずっと……愛してる」
「……私も……ずっと愛してます」
サフィアは俺の背に腕を回し抱き返してきた。温かい肌の感触が伝わってくる。それと同時に、心も温かくなってくる。
俺は一旦少しだけ身体を離し、照れながらもサフィアに言った。
「あ〜、その……よかったら、もう一回やらないか?もう少し……サフィアを感じたくて……」
俺の言葉に、サフィアは嬉しそうな笑顔で答えた。
「キッドから私を求めてくれるなんて……やっぱり、今日は最高の日です!」
サフィアは俺を押し倒し、顔を近づけて言った。
「こうなったら、本気で寝かせませんからね!」
サフィアは俺に濃厚なキスをしてきた。
それから、俺たちはひたすら愛し続けた。
こんな平和な日々が続くといいな………………。
〜〜〜翌日〜〜〜
「敵船!敵船だー!!」
…………ふざけんな!マジで!!
俺はこっちに向かって来る敵船を見ながら心の中で努号した。見たところ、魔物を敵対視している教団の連中のようだ。俺たちがこの辺りを航海している事を聞いて討伐にきたらしい。
ったく!今日はサフィアたちとトランプとかで遊んで過ごそうと思ってたってのに!
退屈だと思っている時に何も起こらず、平和が良いって思った時に何か起こる。こんな訳の分からない法則、頭の固い学者でも解明できないだろうな。
「キッド、無茶はしないでくださいね!?」
俺の後ろでサフィアは心配そうな表情で言ってきた。
俺の事は常に信じてくれるんだが、やっぱりこう言った戦闘に直面すると、不安で仕方がないんだな。
「俺の事は心配するな、容易く負けたりはしないさ。サフィアは速く自室に戻って、ピュラを安心してやりな」
俺は余裕と言った表情でサフィアに言って見せた。サフィアは無言で頷き、急いでピュラのいる自室に向かって行った。
「キッド、ファイトー!!」
扉の前で足を止めたサフィアは、俺に向き直って拳を高く突き上げて声援を送った。そしてドアを開けて中に入り、自室へ戻って行った。
……さて、軽く一捻りしてやるか。サフィアたちも待ってるし。
俺は仲間たちに向き直り、腹の底から大声で呼びかけた。
「野郎ども!戦闘だぁ!!」
「ウォォォォォォ!!」
仲間たちの雄叫びが響き渡った。俺は左手で腰のショットガンを抜き取り、故意に生意気な笑みを浮かべながら銃口を敵船に向けた。
「さぁ、始めようぜ!」
11/09/19 17:25更新 / シャークドン