連載小説
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Deta8:キルシ(ドワーフ) 〜4回目〜
やあ、久しぶり!
随分待ったぞー!

半年ぶりぐらいだっけ?
何だか4年ぐらい待たされてた気がするなぁ。


何かあったのかって心配しちゃった。
他の魔物に取られちゃったのかなってさ。

そんな事ありえないって?
いやいや、実は結構あるんだよ、そういうの。

このあたりじゃ、ここに来るお客さんを狙った野良の魔物達もいてさー。
そいつらに捕まって、ここに来れなくなっちゃった、っていう例があるんだ。

ほら、ココって「会員に指名を受けたら一般のリストから外される」システムでしょ?
だからその会員さんが来なかったらずっと待ってなきゃいけないんだ。
半年以上音信不通だったら店長さんがそれとなく様子を確認したりしてるんだ。
その会員さんがもう来れないって分かったらリストに復帰できるのさ。


っと、ごめんごめん。
長話が過ぎたかな。じゃあ早速、耳かきしようか。

はい、膝枕。(ポンポン)

へへへ…♪
あたしみたいなのに膝枕されて喜ぶって、やっぱりお客さん結構な人だなぁ♪

それじゃ、やってくよ。右耳見せて…

おー、流石に結構溜まってるなぁ♪
じゃ、まずは外側から…


<カリカリッ>


んー?
ああ、さっきの話のこと?


<カリリッ>


もちろん、対策はしてるぞ?
店長がたまにそういうのを摘発してて。
それがきっかけで従業員になった子もまあまあいるんだ。


<カリッ…カリカリッ>


あたしらだって、取られないように努力してるんだ。
他の魔物に襲われても振り切れるぐらい、あたしらの事を想ってくれるようにさ。


<カリリッ…カリッ>


お客さん、今回で4回目でしょ?
指名してくれるごとに、あたしらも腕を磨いて。
もっと良いサービス、してあげられるようにさ♪


<カリリリッ>


だから、次に指名してくれたらもっと気持ちよくしてあげるから。
あぁ、もちろんソッチは…10回目まで、お預けな♪


<カリリ…ッ>


外側だけでも結構溜まってるもんだろ?
よーし、じゃあ奥に入れてくぞ。
ドワーフの妙技、久々に味わわせてやる♪


<カリカリカリカリカリッ>


どうよ、この高速耳かき。
他の魔物にはなかなか真似できないぞー?


<カリカリカリッカリカリリリッ>


幸せそうな顔してるなー♪
気持ちよかったら寝てくれてもいいんだぞ?


<カリカリッ…カリカリッ>


…お、ちょっと待ってくれ。
奥に大物がいるなー…


<カリ…リリリリ…カリッ>


よっし取れた♪
凄いなお客さん、こんなの溜めてただなんて♪

これであたしの声も聞こえやすくなった?
へへ…♪


<カリカリカリカリ…ッ>


これであらかた取れたかな?
じゃ、梵天いくぞー♪


<モフモフ>


目、とろけてるぞ?
可愛いなあもう…♪


<モシュモシュッ>


それじゃあ、これぐらいでどうかなー?


<モシュモシュモシュモシュモシュモシッモシュッ>


へへ、凄い声出したな、今♪
…ああ、分かってる。さっきからずっとソレ、大きくなってるって。

ココのルールだからさ、ほらガマンガマン♪


<モシュモシュモシュモシュモシュモシュシュシュッ>


へ? 耳でイキそう?
やっ、まあ触ってるわけじゃないから違反じゃないんだけど…
ここらで緩めないと、帰りに困るといけないし。


<モシュゥ…ッ>


まあそう言ってくれるぐらいなら、技を磨いた甲斐があったってもんさ。
それじゃ、仕上げなー…♪


ふぅぅぅー…っ♪


ふぅぅぅぅぅーっ♪


へへ、どうかな?
次からは、替えの下着を持ってきたっていいんだぞ?
そういう事情については、店長も認めてくれるしさ♪



よし、それじゃ反対側な。
はい、ごろーんって。

同じように外側からいくぞー♪


<カリカリッ…カリッ…カリッ>


あー、何あたしのお腹じっと見てるのさ。

この体型見てるだけでまた膨らんできた?
もう、お客さんってばホント…趣味が良いねえ♪


<カリリリッ…カリカリッ>


今度来るときは、今回ほど間を空けるのは勘弁してほしいなあ。
待ち遠しすぎてウズウズしちゃって、もうたまらなくなりそうなんだ。


<カリカリカリッ>


忙しかったのかい?
まあ、あんまり無理に来ようとして大変なことになられても困るけど…


<カリリリ…ッ>


え?
大きな仕事が片付いたから、次はもっと早く来られるって?
そりゃ嬉しいなあ♪

…っと、じゃあ奥の方いくよ。



<カリカリカリカリカリカリカリカリッ>


えへへ、こうなっちゃうと普通にしゃべれなくなるって?
大丈夫大丈夫、その気持ちよさそうな声だけであたしは嬉しいからさ♪


<カリカリカリリッカリカリカリカリリリッ>


涎止まらない?
いいよ、涎ぐらいどんどん出してくれて♪


<カリカリカリッカリカリカリカリリッ>


こっちは…さっきみたいな大物はいなさそうかな。
でもまあ、どんどん綺麗になってくのを見るとこっちまで気持ちいいぞ♪


<カリカリリ…ッ>


もうだいぶヤバいって?
じゃあ梵天の前に、ちょっと深呼吸な♪
このまんまじゃフーまで耐えられないぞー?

…ちょっと落ちついたかい?
じゃ、改めて梵天いくぞー…♪


<モシュモシュモシュモシュモシュモシュシュシュッ>


えへへへ、いきなり本気出されてびっくりしたかい?
凄い声出してたな、今♪


<モシュモシュモシュッ>


緩めてー…


<モシュモシュモシュモシュモシュモシュモシュッ>


強めて♪
緩急つけられるとかなりイイ感じだろう?

イキそうでイケない?
やだなあ、そうするためにやってるんだって。


<モシュ…モシュモシュッ>


こんなに気持ちいいなら、絶対に次も来てくれるだろう?
次はもっと腕を磨いて待ってるからさ♪


<モシュシュシュシュシュシュッモシュモシュッ>


へへ、もうそろそろ限界かな?
じゃ、そろそろ仕上げで…♪


<モシュモシュ…ッ>


じゃあ最後にふーってするぞー♪
耐えきってなー♪


ふぅぅぅぅぅーっ♪


ふぅぅぅぅぅぅぅーっ♪


大丈夫かい?
…よーし、よく耐えきったな♪

なでなでしてやろう♪(ナデナデ)















次もまた、あたしをちゃんと指名してくれるかい?


嬉しいね!
…じゃ、替えの下着も忘れずに、な♪
16/08/09 15:28更新 / 第四アルカ騎士団
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■作者メッセージ
長らくお待たせいたしました、イアーズエデンの続編です。
先日の読切の中でイアーズエデンの続編を望む声が多かったため、急ピッチで作成しました。

今回は前話投稿から4年という裏事情をこっそり言わせつつ、久々ということでちょっとした設定についての補足も兼ねています。

元々は第八話は別の魔物娘の予定でしたが、久々ということで感覚を思い出すため、超絶技巧のドワーフさんで強めにしてみました。
今までより描写的にギリギリぐらいまでいってみる実験も、ドワーフさんの性格がぴったりでした。

また今回は、「初回指名」ではない初めての例も試してみました。
これも、「次回指名への期待」を高まらせるためにはドワーフさんの技巧で説得力を高める意図がありました。

次回はまたいつになるか分かりませんが、ご期待に沿えれば幸いです。

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