連載小説
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001:アルラウネのシロップカフェ
さて。
今日の私は、商業区に走る無数の枝道を徘徊していた。普段の生活ではもっぱらメインストリートしか利用しないのだが、たまには新規開拓をしてみたくなったのだ。
辿り着いた先が行き止まりだったり、何故かもと来た道に戻ってきたり。
頭の中の地図を何度も書き換えながら歩き続けていた私は、ふと「シロップカフェ」の看板を掲げた一軒の喫茶店に視線を止める事になった。

「シロップカフェ」とは、主にアルラウネ種が経営する、彼女らの特性を活かした喫茶店のことだ。
コーヒーや紅茶、ちょっとした軽食。メニューの中身は一般的な喫茶店のそれと大差ない。
ならば何が違うのか?
それは料理やドリンクの多くに、「アルラウネの蜜」がブレンドされているという点だ。

アルラウネの蜜とは、アルラウネの花弁から採取できる、自然な甘さが特徴的な粘性の高い体液である。飲用、食用目的はもとより美容や健康増進のため、そして何よりセックスの小道具として。「ウンディーネの天然水」と比肩して、様々な用途でその需要は高い。
シンプルに舌を楽しませる目的で求められる場合も多かった。生産者(アルラウネ)ごとに微妙な味の違いが楽しめるため、各地のシロップカフェで飲み比べを楽しむ者も決して多いのだとか。

眼前のカフェは、太い丸太を幾重にも組み合わせたカントリー風のログハウスだった。
いかにも「隠れ家」的な雰囲気のカフェである。大通りから遠く外れた閉鎖的な立地条件は一般に大きなマイナスポイントと言えるが、店構えを工夫することによって逆にアピールポイントへと変換している。もはやこれだけで、まだ見ぬ店主の才覚が窺えよう。

思えば歩き詰めで喉も乾いている。少し休憩を取るのも良い。
そう決めた私は、早速ドアを押し開けて店内へと歩を進める事にした。

「ん、はぁっ♥ あん♥ いらっしゃい、ませぇぇ♥」

私を出迎えてくれたのは、可愛らしい制服に身を包んだまだ若いアルラウネの少女だった。
彼女は下半身を露出させ、アヘ顔を晒しながら両穴に極太ディルドーを捻じ込んでいた。それらを交互に抜き差しするたびに局部からどろりとした「アルラウネの蜜」が溢れ出し、艶やかな太ももを伝って、膝下あたりまでをすっぽりと覆い隠した彼女の巨大な花弁に貯まっていく。
どうやら私は偶然にも、材料の調達風景に遭遇することができたらしい。
実にラッキーなタイミングだ。

「はひっ♥ いっ、ひぃ……♥ ど、どうぞお好きな――んっ♥ お好きなお席へお掛けくださぁい♥」

ハードな2穴オナニーに興じる店員に促され、私はテーブル席のひとつへ腰を下ろした。
まずは店内をぐるりと見回す。やや狭いが、内装はひとつひとつ綺麗に整えられえており、清潔感が感じられる。こうした部分は身だしなみや教養と同じで日々の地道な積み重ねが如実に現れるものだ。メニュー表も、女性らしく丸みを帯びた文字ながら丁寧で読みやすく、好感が持てる。

「失礼いたします♥ ご注文は、お決まりですか?」

ふとメニューに落としていた顔を上げると、隣にはいつの間にか先程の店員が佇んでいた。
股間にはディルドーが突き刺さったままで、頬は赤く上気している。まだ興奮冷めやらぬといった様子だった。もしかしたら、これからイくところだったのだろうか。だとすれば私の入店は少しばかり間が悪かったのかもしれない。

私は少しだけ考えてから、彼女に『直飲み』はできないだろうかと問い掛けた。

直飲み。
読んで字のごとく、女性器に顔をうずめて陰部から直接、蜜を舐め取る飲み方である。
作り置きの蜜やそれを使った料理ももちろん素晴らしいものではあるのだが、こうしたダイナミックな楽しみ方もまた味わい深い。
何より初めて入る店である。自慢の蜜がどれほどの味なのか、まずは確かめさせてもらうとしよう。

私の要求にアルラウネの少女は一瞬だけ戸惑いを見せたものの、すぐに淫靡な微笑みを浮かべながら首肯してくれた。
少しくらい待たされるだろうと思っていたが、店員は私の予想に反し、すぐさま準備に取り掛かる。

彼女は花弁から無数のツタを生やすと、自らの体に絡み付かせた。見かけによらずそれらは力持ちのようで、彼女の女性体はいとも簡単に持ち上がり始める。同時に股を広げ、仰向けになり――俗にいう『まんぐり返し』の姿勢でテーブル席に固定された。

「んっ、ふふふ……い、いきなり直飲みオーダーだなんて♪ お客様ったら、すごく積極的……♥ あふ、はぁ……っ♥ 私のっ♥ 私の蜜でいつでもぐちゃぐちゃな淫乱メス穴ぁ♥ いますぐおっきなディルドー引きずり出して……♥ お客様にしっかりお見せしますからね……♥」

女性器とアナルに刺さったままだったディルドーが、彼女の手ずからずるりと引き抜かれる。その途端、私の鼻腔が甘ったるい香りで満たされた。
店員の少女は見せつけるようにくねくねと腰を持ち上げると、情欲と期待感にとろけきった双眸で私を見上げた。準備の整った彼女の女性器が、ほっそりとした指先で割り広げられる。

「はぁぁぁぁ……。さあ、お客様……たいへんお待たせ致しましたぁ♥ どうぞあたしの、つるつるパイパンおまんこ♥ たっぷり吸いまくってくださいませぇ♥ 甘くてドロドロのスケベシロップ……♥ いくらでも飲んでいただいて結構ですからぁ♥」

私は彼女の太ももに頬ずりしながら、ぷにぷにとした小陰唇をまずは目で楽しむことにした。
なるほど本人の言う通り、産毛ひとつないフレッシュ感に満ちた恥丘だ。おそらく体質的なものなのだろう。まるでクンニされるために生まれてきたような娘である。

店員の少女はといえば、おとなしく私のされるがままに任せていた。
激しい自慰からのクンニ要求とセルフ淫語で、彼女の興奮は今や最高潮にあるだろう。本当ならすぐにでも刺激が欲しい筈だが……それをおくびにも出そうとはしない。

だが、あまり待たせすぎるのも可哀そうだ。
私は大きな深呼吸をひとつすると、ゆっくりと彼女の股間に顔をうずめた。

「おほぉ♥ クンニ……きたぁぁぁぁぁぁ♥ お、お客様ぁ……♥ どうぞ気が済むまでくんくん嗅いでぇ♥ ぺろぺろ舐めてぇ♥ それからちゅうちゅう吸ってくださいねぇ♥ あたしのおまんこ…んあっ♥ と、とっても甘くて美味しいですからぁ♥ あ、あ……んひへぇぇぇ♥」

まずは挨拶代わりにと、まるで小鳥がついばむような短いキスを繰り返す。
小刻みに陰核へ吸い付いてやれば、それだけでダラダラと淫らな蜜が流れ始めた。

「あひっ♥ いひっ♥ お客様の舌使い、とっても上手ですぅ♥ あたしの蜜、ぜぇんぶお客様に吸い出されちゃうかもぉ♥ あひゃ♥ あんっ♥ もっと遠慮なく舐めちゃってくださぁい♥ ああっ……あっ、あっ、あっ♥ 感じるぅ……♥」

続いて、今度は敢えて下品に音を立てながら淫液を啜ってみる。
アルラウネの蜜は、加工食品のようにくっきりした甘味とは無縁の自然派調味料だ。その味わいは年を経るごとに甘いものが苦手になった成人男性からの評価が高い。
彼女の愛液もまたその例に漏れず、私の味覚を心行くまで楽しませてくれた。粘性が強いわりに喉越しが爽やかで後味がすっきりとしているところなどは、私のような中年には大変ありがたい。

「ほへぇぇ♥ はへ、へひぃぃ♥ 淫乱スケベ汁ぅ♥ あたしのド変態なおまんこ液ぃ♥ お客様に、じゅるじゅる啜られちゃってるぅ♥ んひっ♥ んひっ♥ いやらしいよぉ♥ でも気持ちいいよぉ♥ あはへあぁぁぁっ♥ 直飲みクンニたまんなぁい♥ うひぃ♥」

ふと、股間にうずめていた私の顔に、左右から軽い圧迫感を覚えた。
膣口に舌を潜り込ませながら意識をそちらへ傾ける。違和感の正体はピクピクと痙攣する彼女の太ももだった。クンニの快感に酔い痴れ、無意識のうちに私の頭をだいしゅきホールドしようとしているらしい。

しかしこの健気なアルラウネの店員は、すらりとした足を閉じるまいと必死の抵抗を試みていた。
アルラウネ達にとって、直飲みには彼女たちなりの作法のようなものがあるのだという。
今このときにおいて、彼女は蜜の溢れる一個のコップに過ぎない。
ただの食器が快楽をねだるなど言語道断、大変に無礼で品のない振る舞いなのだとか。
――解り易く言い直すなら、「逆お触りNG」とでも言ったところか。
他の地域ではどうか解らないが、少なくともこれはガデッサとその近隣で「直飲み」サービスを提供するアルラウネたちにとっての共通理解だった。

性に奔放な彼女たちは、同時に性への拘りもまた非常に強い。
これもまた、そうした拘りのひとつなのだろう。実に素晴らしいプロ意識だ。

「お客様ぁ……♥ あ、あたしもうっ♥ あたし、もうイっちゃいそうですぅ♥ お客様の舌ぺろぺろ凄く気持ちいいからぁ♥ はひっ♥ あひゃひっ♥ どぼどぼ蜜でちゃうぅ♥ 涎だらだら♥ 蜜もだらだらぁ♥ あへはぁ♥ あおぉぉっ♥ キクぅ♥ ぺろぺろキクぅ♥ スケベまんこ飛んじゃいますぅ♥」

甘く、とろりとしていながら喉越しの良い彼女の蜜が、更に勢いを増し始めた。味にも変化が現れ、より甘味が強くなってきたのが解る。また、僅かに酸味も混ざり始めていた。
しかしこれを「雑味が増した」などと取るような料簡の狭い者はいないだろう。むしろ適度な酸味はアルラウネの蜜を更に濃厚な甘さに引き上げてくれる。

アルラウネは大きな幸福感を感じる事で、蜜をより熟成させる。
伴侶を得たアルラウネなどは四六時中この状態の蜜を生産することができるといい、それは高級ホテルやレストランでは無くてはならない必須食材だ。

蜜の味がレベルアップしたという事は、すなわち店員の少女に限界が訪れたという事だろう。

「イクッ♥ ああもうイクッ♥ イっちゃいますぅ♥ 初対面のお客様に、愛液ぺろぺろ直飲みされてぇ♥ びくびく痙攣しながら絶頂しちゃうぅ♥ はひっ♥ ひっ♥ いひっ♥ イクっ♥ じゅぼじゅぼ♥ 舌じゅぽじゅぽっ♥ お客様の舌ちんぽ突っ込まれて愛液いっぱい潮吹きしちゃうぅぅぅぅっ♥」

白目を剥き、舌をれろんと突き出しながら、アルラウネの店員は何度も何度も震えていた。
本格的な絶頂の前段階として、小刻みな絶頂の波が彼女を襲っているのだろう。体が跳ねるのに合わせてぷくり、ぷくりと強張る彼女の健康的な腹筋を眺めながら、私はそろそろラストスパートをかけることにした。
肺の中に残っていた息を全て吐き尽くすと、力いっぱい彼女の膣口を吸い上げてやる。

「んっほぉぉぉ♥ お゛お゛お゛お゛お゛へへぇぇ♥ イクッ♥ イクッ♥ イクッ♥ イクッ♥ 吸い付きダメぇ♥ 激ししゅぎましゅぅ♥ そんなことされたらっ♥ お客様の口の中に濃厚まん汁だしまくっちゃいますぅ♥ イクイクッ♥ ぶちまけるっ♥ んひ゛ひ゛いいいイクうぅぅぅぅぅ―――っ―――っ♥♥」

そして彼女は絶頂へ達し、淫蜜はとうとう私の飲み切れない程の量となって膣口から噴き出した。
テーブルにできあがった淫靡な水溜まりはまるでお漏らしのようだ。ほかほかと湯気の揺れる様子が、余計にそれらしく見えてしまう。
当の店員はというと、テーブル席でぐったりと大の字になったまま余韻に浸っているようだった。
時折、思い出したかのように痙攣している。恐らくまだ快感の波が完全にはおさまりきっていないのだろう。

「う、ひ……お客様ぁ……♥ 私の蜜、いかがれしたかぁ……?」

息も絶え絶えな彼女の問い掛けに、私はとても美味しかったと返答する。
店員はそれを聞くと、涙と涎に塗れた表情ににっこりと満足げな笑みを浮かべたのだった。


―――
――



「ありがとうございましたぁ……♥ またのお越しを、お待ちしていまぁす……♥」

会計を終えた私は、やや名残惜しそうな彼女の声を背に店を後にした。
偶然立ち寄っただけの店だが、実に素晴らしい接客と味だった。これは暫らく通い詰めて、全てのメニューを味わってみなければなるまい。近いうちに、必ず寄らせてもらうとしよう。
しっかりと英気を養った私は、再び商業区の散策を再開したのだった。
13/05/26 09:33更新 / 蝉野ぬけがら
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■作者メッセージ
可愛い魔物娘の話だとでと思ったか?

残念、ナチュラルにド変態な中年オヤジが主人公だよ!

誤字脱字のチェックはした積もりですが、おかしなところがあればご指摘をお願いします。

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