連載小説
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002:スライムの青姦公園
ガデッサの中心部には、自然豊かな広場が設けられている。
元々は災害時における避難所として用意された土地なのだが、住民たちには憩いの場として認識されているようだった。子供達の遊び場としてはもちろん、バーベキューやピクニックを楽しむ家族連れの姿もしばしば見掛けることができる。選挙や集会なども大抵はここが会場だ。

また、露出性癖を持った痴女や乱交サークルにもこの広場は人気が高い。
時間帯を問わず、ほぼ毎日のように野外での性行為が催されているため、いつしかこの広場は「青姦公園」の名で住民たちに親しまれるようになっていた。
かくいう私もムラムラすると、この公園に立ち寄っては無垢な幼女を押し倒している。


「んっ♥ あはっ♥ 気持ち良いよぉ♥ ねぇねぇ、もっと突き上げてぇ♥」

ぽかぽかとした陽気の心地よい昼下がり。
散歩の途中で青姦公園を訪れた私は、ふと喘ぎ声を耳にして立ち止まった。

青々と葉を茂らせた常緑樹の根本。快楽に瞳を輝かせたスライムの美女が、裸に剥かれた男にまたがり激しく腰を振っていた。組み敷かれた男は全身を粘液に抑え込まれて抵抗ひとつできず、恍惚の表情を浮かべながら彼女の望むままに射精を繰り返している。

彼女の周囲には、他にも無数の男たちが転がっていた。いずれも全裸の状態で気絶している。
精をごっそり吸い尽くされたその姿は、まさに絞りカスという表現がぴったりだった。

「あん♥ あんっ♥ ねぇ、もっとぉ♥ もっとあなたのかったーいペニス、アタシにいっぱい突き刺してよぉ♥ まだ足りないのぉ♥ もっと感じていたいのぉ♥」

ひい、ふう、みい……犯すも犯したり10人余りか。
随分と好色なスライムのようである。

スライムという種族は思考の単純な者が多く、あまり知的な活動には適さない。
都市に住みながらも社会活動に参加する事はごく稀であり、栄養源である精を得るために徘徊している者が殆どだ。
そうした彼女たちにとって、日常的に青姦や乱交が楽しめるこの広場は非常に効率の良い餌場なのだろう。とりわけ彼女は強い性欲を持っているようだ。

「あっ……はぁぁぁん♥ 射精きたぁぁ♥ えへへ♥ あったかーい♥」

男の腰ががくがくと震える。次の瞬間、スライムの半透明な体に白濁液が吐き出された。
しかし、お世辞にもその射精量は多いとは言えなかった。恐らく限界を迎えたのだろう。快楽の果てに白目を剥き、男はついに失神してしまったようだ。

「……あれぇ? もう終わり? もーっ。まだぜんぜん満足してないのにぃ」

動かなくなった男の上で、スライムは不満そうに嘆息した。
魔力の波形を読み取るに、男達はまだインキュバス化にまでは至っていない。まだガデッサに移民して間もない新参者ばかりなのだろう。とはいえ、10人以上の男を絞り尽くして気を失わせたのだ。体内に貯め込んだ精は相当な量になる筈である。
にも関わらずまだ足りないと呟くあたり、彼女の性豪ぶりには驚嘆するばかりだった。

「ねぇ……そこで見てるおじ様ぁ♥ 暇ならアタシとヤってかない?」

……む。
遠くから観察していた積もりだったが、相手には気付かれていたらしい。
形の良い指先が、ひらひらと私を手招きする。

困り顔を浮かべて顎を掻く私は、しかし彼女の申し出を断る事をしなかった。
私の肉体は既にインキュバスのそれだ。今から彼女を抱いたとしても、ここに転がる哀れな前任者たちのように、すぐさまダウンする事はない。

それに……このスライムが過剰なまでに性欲には、少しばかり興味があった。
挑んでみたい。そして屈服させたい。不意にそう思ってしまったのである。
まるで負けず嫌いな子供のようだ。私は小さく苦笑した。

スラックスを脱ぎながら、私はスライムへと歩み寄った。
彼女は常緑樹の幹に手を添え、その豊満な尻をツンと突き出した立ちバックの姿勢で私を待ち受けていた。淫蕩な微笑みはとろけるように艶めしく、私の股間を硬くする。

「ん……あはぁぁん♥ はやく、はやくぅ♥ アタシのエッチなお尻、早くおじ様のおちんちんで串刺しにしてぇ♥ 獣みたいに突きまくって、アタシのこと孕ませるくらいにいっぱい射精してぇ♥ 遠慮なんてしなくて良いからぁ♥ アタシのこと、オナホ代わりにして良いからぁ♥」

下半身を露出した私は、その申し出に従って遠慮なく彼女に肉棒をあてがった。
ゲル状の物質で構成された半透明の肉体は、内部で絶えず流動している。
いずれも名器の誉れ高い魔物娘たちの中にあって、スライムという種は実にユニークだ。粘液質の体が生み出す独特の快感に囚われてしまう者は数多い。
こうして間近で見ると、なるほどその理由もよく解ろうというものだ。

「……もぉ、おじ様ぁ♥ 何してるのぉ? 焦らしたりしないで早くチンポ入れてよぉ♥ カチカチのペニスが入ってないと、アタシのビッチまんこ我慢できないのぉ♥ お願いだから早く犯してぇ♥ オナホ代わりのメス肉にごっちゅんごっちゅんチンポぶち込んでぇ♥」

スライムの美尻が、「の」の字を描くように揺れる。
確かに、あまり待たせすぎるのはマナー違反だとう。つい普段の癖でじっくりと観察してしまったが、そろそろちゃんと犯してあげなければ可愛そうだ。
私は彼女の女性器に狙いを定めると……思い切りペニスを突き立てた。

「んほおぉぉぉぉぉっ♥ ヤリマン穴におじ様チンポきたぁぁ♥ あはぁっ♥ ほ、本当にいきなり奥の奥まで突いてくるなんてぇ♥ おじ様ったら素敵ぃ♥ おひはぁっ♥♥ この調子でいっぱい突いてぇ♥ ぱこぱこ腰振ってぇ♥」

既に10人以上の男を喰い散らかしてきた彼女の体は、既に前戯など必要ないほどに高ぶっている。行きずりの相手と後腐れなくハメ合うのなら、むしろそれくらい気軽なほうが望ましい。

「あーっ♥ あーっ♥ 良いよぅ♥ おまんこ立ちバックでずるんずるん掻き回されるの凄く気持ち良いよぅ♥ 大好きぃ♥ おじ様のペニス大好きぃ♥ 今日抱いてくれた男の中でいっちばん気持ち良いからぁ♥ んひゃああ♥♥ あひぃ♥」

私は最初から腰を大きくスイングさせ、彼女の体内を思うさま蹂躙していた。それだけ興奮していたから……というわけではない。そうしなければ彼女の魔技に翻弄され、足元に転がる無数の敗残兵たちと同じ末路を辿る事になるからだ。

「んっ♥ おじ様っ♥ んふぅ♥ もっとっ♥ あひゃっ♥ もっとズコズコしてぇ♥ ひぃぃぃぃん♥ す、凄いよぉ♥ ああぁぁっ♥ おほぉ♥ っひぃぃぃぃ♥ キクぅ♥ おちんちん熱いぃ♥ あ、アタシのおまんこ火傷しちゃうぅん♥」

スライムの体は不定形の流動体であり、彼女はその細部に至るまでを自由にコントロールする事が可能だ。現に彼女の体内は、他の種族では決して真似のできない魔性の動きを以てして、私の肉棒をこね回していた。

「くひぃぃぃぃ♥ せっ、背中のし掛かられてっ♥ 腰だけヘコヘコ動かされるの……最っ高ぉぉぉ♥♥ この角度っ♥ アタシの気持ち良いトコ一番ごりごり擦ってくれてるぅ♥ もっとしてぇ♥ おじ様ぁ♥♥ 感じちゃうからそれもっとしてぇ♥」

この動きは、少しでも早く大量に精液を貪ろうという、スライム種としての本能である。
半ば無意識の行動であるため、彼女が望むと望まざるとに関わらず、ペニスは射精を強制される。射精の回数こそ確かに増大するものの、それでは男性側にすぐさま限界がきてしまうのは明白だ。
そのためこのスライムはセックスを長く楽しむ事ができなくなり、仕方なく複数の男性を次々に襲わなければならなくなるというわけだ。

女性には想像しづらいかもしれないが、一般に射精という行為はひどく体力を消耗する。おまけに再装填には時間がかかり、女性のように「すぐ2回戦」というわけにはなかなかいかないものだ。
恐らく彼女は、そういった男性の仕組みと、加減の方法をよく知らないのではないだろうか。

「んっ――あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ♥♥ な、何これっ……凄ぉい♥♥ 後ろから獣みたいに抑え込まれたままっ♥ ちくび♥ ちくびこねこねぇ♥ これヤバい♥ ヤバいよぉ♥ そんな事されたら体くずれちゃうっ♥ でも気持ち良いぃぃぃ♥」

彼女自身はもっと快楽の奥深くまで沈みたいと感じているのに、男たちはすぐさまギブアップしてしまう。これではフラストレーションも溜まるだろう。
しかし10人以上の男を相手取ってなお性欲を解消できないカラクリは、実のところ当の彼女自身にこそあったのである。

私は彼女から与えられる快楽に耐えながら、彼女に快楽を与えることに傾注した。
殴られると事前に解っていれば身構える事ができるように、スライムの仕組みを理解していれば肉棒を襲う快楽にもある程度なら耐えられる。つまりは我慢比べの要領だ。
まずはスライムを絶頂させてやり、フラストレーションを解消してやるのが先決である。その後で、体のコントロールを教えてあげれば良いだろう。
まぁもっとも、事後の私にその余裕があればの話だが。

「ひぃぃ♥ んひひいぃぃ♥♥ も、もうダメだよぉ♥ 溶けちゃう♥ あたま溶けちゃうぅ♥ おじ様のテクニックで頭ぐちゃぐちゃになっちゃうよぅ♥ んはぁ……あひっ♥♥ ちょっ♥ ピストンもっと奥まで来たぁ♥ んおぉぉぉぉ♥♥」

腰を打ち付ける位置を微妙に変えて、彼女を飽きさせないように工夫する。
更に手や唇を使って膣以外の場所も悦ばせてやる事で、私はただひたすらに彼女の性感を高めていった。

「あ゛っ♥ あ゛あ゛あ゛っ♥♥ も――ダメぇ♥ 腰がくがくしちゃうぅ♥ おじ様ごめんなさいぃ♥ アタシもう立ってらんないよぉ♥ おじ様のチンポ気持ち良すぎるからぁ♥ んひゃは♥ いひひぇぇ♥ もうっ♥ なんにも考えられにゃひぃぃぃぃ♥♥」

 
やがて立っていられなくなったスライムは、私に突かれながらその場にへたり込んでしまった。しかし、その程度の事で腰を止めるような下手は打たない。
美しい背中のラインを舌で愛撫し、指先で胸を揉み解し、同時に荒々しく膣壁を抉る。

「おじ様ぁ♥ イクッ♥ イクイクッ♥♥ イッちゃうよぉ♥ おじ様のテクでアタシ、天国までイかされちゃうぅ♥ あはぁぁんっ♥♥ あひっ♥ イクぅ♥ 溶けるぅ♥ イクッ♥ 溶けるぅ♥ ドロドロになって天国イっちゃうぅ♥♥」

もはや彼女は人型を保つ事すら難しくなってきたようだ。
手足は殆ど原型をとどめておらず、さながらローションの水たまりに浮かぶダッチワイフのようである。肉棒を打ち付けるたびに液状の体が激しく泡立ち、悲鳴にも似た甲高い嬌声が響き渡る。

限界はすぐ近くまで迫っていた。
ここへ来て私は、更に腰の動きを加速させた。技術も何もない、まるでセックスを覚えたばかりの若者のように、ひたすら自分の快感だけを貪り食らう荒々しいピストン運動だ。こうした体力任せの行為はあまり得意ではないのだが……半狂乱となった今の彼女にはきっと相応しい動きだろう。

さぁ、これでとどめだ。存分に絶頂すると良い。

「んひぃぃぃぃぃっ♥ いひぃぃぃぃぃぃぃっ♥ らめらぁぁ♥ いきゅう♥ 溶けりゅう♥ はひぃぃひひぃぃ♥ いへへぇぇ♥ イクっ♥ イクイクイクイクッ♥ ぎも゛ぢいぃぃぃぃん♥ んっ……あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あああっっっ♥♥♥」

私の射精とほぼ同時に、彼女はまるで魔界獣のような雄叫びをあげながらイキ狂った。ここが屋外だということなど、既に頭には残っているまい。

彼女の絶叫はたっぷり十数秒ほど続き――そして、突然に途切れた。
度を過ぎた快感で精神に限界が来たのだろう、とうとう失神してしまったのだ。意識を失った肉体は、すぐさま形を失って粘液の海へと回帰していく。
後に残ったのは、粘り気のある半透明をした水たまりがひとつだけ。
なんともあっけないものである。

行為を終えて立ち上がると、私は手早く服を身にまとった。
気絶した男達とスライムを起こしてやらなければ。加えてスライムの彼女には、未熟な肉体のコントロールについてレクチャーしてやる必要がある。男達にも、早々にインキュバス化を勧めよう。

これは参った、なかなか忙しくなりそうだ。
私は苦笑いを浮かべながら、まずは男達を叩き起こす事にしたのだった。
13/06/01 20:40更新 / 蝉野ぬけがら
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■作者メッセージ
あれれー? 最初に書いたプロットと全然ちがうぞー?
しかもあんまり出来がよくなーい。おっかしいなー?

でも全消しして書き直すのは大変なので、いっそこのまま公開しちゃいます。
俗に言う「戒めとして残しておく」というやつですね。

次回のレッドスライムでリベンジせねば。

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