読切小説
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空高く誇り高く
魔物と教会が激しい戦争を繰り広げていた時代。

時代が進むにつれ、魔王軍には大勢の人間が
次々と共存を求め彼女たちと手を取り合いその勢力を増やし、
ついには教会軍の一部からも
そんな魔王軍に亡命する者たちまで現れる始末になるまで衰退してしまった。


しかし、そうなると必然的に教会軍に残る者も限られてくる…。
確固たる信念を持った狂信者。
訳がありどうしても教会を離れるわけにいかない被害者。
浅ましい欲望と野心を抱く愚者。

人によってソレは様々だろう…、
そう…人によっては、確固たる理由を持っているのだ。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−





地方の田舎に設けられたとある教会の支部拠点。

支部という名の一つの小さな聖堂とも言える作りだ…。




巨大な女神像と長椅子などを設置された聖堂の中央ホールにて、
一人の白い修道服を纏った神父風の中年男と、
腰に緑色ののマントを羽織い赤黒い鎧を纏った若い男が何かを会話していた。



「ぬぬぬ…っ、なんということじゃ!
ついに前線拠点の連中までもが、あの生意気なゲテモノ娘どもの
手中に落ちてしまったではないか!」

「………………………………………」


その修道服を纏った男は、教会側でも高位な位に位置する神父であり、
日につれて教会側の領土に進行する魔王軍を食い止めるべく、
その国境近くであるこの田舎地方の教会拠点まで派遣された代表神父だ。


「大体お前もお前じゃ!なぜもっと前線部隊の教訓を厳密にしなかった!?
そうしておればこのような事態には……!」

「……お言葉だが代表神父、貴方が言う前線に赴いた連中は
その大半が我が教会領土からかき集めた市民兵………
貴方は教訓と言うが……、早急にかき集めたような
烏合の集ではそんなものでしょうよ、結果は見えていた…」

「くっ……!!ではなぜ!!」

「『そう進言しなかった』と? 生憎だが代表神父、俺は忠告したはずだ。
だが俺の記憶が正しければ…奇襲を恐れ、精鋭をこの聖堂支部に
俺共々あえて兵を置いておいたのはそちらの身勝手な判断のはずだが?」

「うぐ……っ!?き、貴様…!片田舎の将軍風情が生意気な…!!」

「…………この状況で俺を軍法会議にかけるおつもりで?」


怒りに顔を染める神父とは裏腹に、その男は平然な顔を向けていた。
その平然さから何かを察したのか、神父はその感情を押さえ込む。
こういったところはさすがというべきか。


「…ふんっ!今お前を失うわけにはいかん!
気に入らんが、残った兵士どもは貴様を人望としておるからな……。
情けないが…今が藁にも縋る状況なのも事実……。
ただし!この事態に収集がつけば、それ相応の厳罰は覚悟しておけ!」

「……そりゃあもう…、我等が絶対たる神の代行たる神父殿には
逆らいやしませんよ……。では兵士たちの様子を見てきますのでこれで…」


その将軍はそうとだけ述べ、その場を後にすれば、
残った神父は苛立ちを隠せない表情で、
近くの机に置かれたワインをグラスで飲み干し、
ガンッ という音を聖堂に轟かせるのであった。




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その将軍は中央ホールを後にすれば、
その足を聖堂に設けられた中庭の訓練場へと赴く。

そこでは多くの赤鎧の兵士たちが槍や剣やら斧やら弓やらの訓練に励み、
その将軍が中庭に現れれば迅速な速さで集合し整列した、
かなり訓練された猛者ぞろいである。


「……兵士の様子は?」


将軍がそう呟けば、整列した兵士たちから代表で一人が前へとである。


「はっ!心身とも異常なし、時が来ればいつでも戦えます!」

「…ふん、そうか。…お前たちにもとりあえず状況だけは伝える、
知ってる奴もいるだろうが前線拠点の連中が魔王軍の傘下に下った…
この聖堂支部にやってくるのも近いだろうな……。
さっきこいつが言ったとおり、いつでも出れるよう戦の準備をしておけ…
後訓練も怠るなよ?本営から派遣された神父殿の
機嫌を損ないたくなければな……以上だ、持ち場に戻れ……」


報告を終え、その将軍は彼らに背を向けその場を後にしようした。


「はっ!……しかし将軍、どちらに?」
「周囲の偵察だ、状況も確認しておきたいからな…」
「そ、それならば担当の者に……」
「必要ねぇよ、それともお前は上官たる俺のやり方が気に入らないか?」
「い、いえ……そういうわけでは…」

兵士の返答も聞こうとせず、その将軍はすぐにその場を後にした。


(……ふん、偉そうに…っ!)



立ち去った将軍の後姿を見ながら、その兵は内心で毒づくのだった。





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聖堂から少し離れた高台の草原…。
聖堂の傍には小さな村があり、その将軍が今いる高台はその反対側。

聖堂から死角となっているその高台の草原にて、
なんと男は体を横にし、昼寝をしているのだった。


普通の将軍ならばまずありえない状況だ、
しかも直ぐ傍まで魔王軍の軍勢がいつ来ても可笑しくない状況…。
その状況の中で将軍が昼寝をしている、とても考えられた状況ではない。



「………………………………」


傍には、彼の愛用としている銀で出来た槍と円形の盾が置かれ、
両腕を枕代わりにして足を組めば、完全な昼寝の態勢が出来上がる。
しかし彼の意識はまだ消えていはいない……
目を瞑ってはいるものの、その内心ではあらゆる事態に悪態を吐いていた。


(……ハッ、期待なんぞしちゃいなかったが…
とんだ小物が派遣されたもんだ。お陰で俺たちは窮地の状況…
おまけにその責を擦り付けと来たもんだ…まったく最高だ…)


実はこの昼寝の状況…、これは一種の彼特有の思考モードといったところだ。
一介の将軍である彼だが、その出生はしがない平民崩れの下級兵であり、
暇を見ては、この平原の高台にて昼寝をしていた。
しかし、この態勢に入ると彼の頭の回転が非常にきれるようになり、
其の度に探り当てた名案を元に、彼は様々な戦場で活躍するようになり、
今の地位まで実力で上り詰めたのだ。

実を言えば、あの代表神父が派遣された理由がこの将軍自身とも言える。
平民から這い上がったような実力者をむざむざ魔王軍に渡したくない…。
ただでさえ、不利な状況…これ以上衰退して堪るか。という一心とも言える。
ただ、その代表された神父に問題があったのだが……。



(さて…魔王軍がそこまで来てるとなると…
俺たちが有利に戦えるとすれば…篭城戦…か、
聖堂支部には迎撃用の大砲や投石器もある…
そうなれば、必要となるのが食料と装備だな
さて、これをどうするか………ッ……!)


昼寝の態勢のままの彼の肌を突然異様な方角から吹く風が刺激した。
男は反射的に目を開ければ、何かが日の光を背に此方に飛んできている。


「チィッ!!」


傍に置いていた槍と盾を拾い、その場を飛びのいて距離を取れば、
先程まで自分が横になっていた地点に何かが勢い良く着地した。
衝撃で周囲には砂煙が舞い上がり、盾でそれを遮れば
視界が開け、その正体が見えてくる。


「いってって〜〜…あっちゃぁ〜奇襲しようと思ったのに、
まさか避けられるとは………あんたやるわねぇ、さすがじゃない!」

「…………………………ふんっ」


その正体を見れば将軍は眉を潜めた。
ミディアムヘアーでどこか可愛らしい顔立ち、魅惑的な肉体を持つも、
その手足は深緑色の鱗で覆われ、独特の威圧ある尻尾と羽を持ち、
その鱗と同じ色の角を頭に生やしている……。
そう、鱗と同じ色の角…これが大きな違いだ。


「……ワイバーン、たまげたな。最近発見された新種の蜥蜴を拝めるとは…」

「むっ!ちょっと今の聞き捨てならないわよ!
誰がトカゲよ!馬鹿にしないでくれる!?
リザードマンじゃあるまいし……まぁ同じ爬虫類型だけど……」

「…ふん、そんなもの俺の知ったことか。どうせ大差ないだろうが」

「うわ、失礼ね!……まぁこの際どうだっていいわ、
私、あんたに用があって来たんだから………」

「大方予想は付くがな、斥候…といったところか」

「察しが良くて助かるわ。そっ、私がみんなより一足先に
あんたたちを馬鹿にでもしてやろうと思ってねぇ〜♪」

「普通、斥候が一人単独などよほどのことではないと考えられんが…。
なるほど、よほどだな。斥候がドラゴン属ならそれも納得だ」


将軍の不機嫌そうな悪態を聞き、
そのワイバーンは自慢げに鼻を鳴らし、腰を両腕を当て仁王立ちする。


「ふっふぅ〜ん♪あの聖堂であんたたち
纏めて相手してあげようと思ったけど、
まさか、将軍の単独でこんな人気のないところまで来るんだから
ビックリしちゃった。まっ、どっちにしろラッキーってことね。
私ったらツイてる〜〜♪」

「…それで、俺をどうする気だ?」


その将軍の台詞に、そのワイバーンは先程までの少女のような純粋な顔が消え
変わりに、目の前の獲物を狙った卑しい狩人のソレに変わって行った。


「ふふっ…それを聞く?決まってるじゃない…頂くのよ、おいしく…ね♪」

「さっきから聞いていれば舐めた口をほざいてくれる…、
こっちにはまだ武器があるんだぞ?そう簡単に行くと思うか?」

「…ぷっ…あっはっはっ!笑わせんじゃないわよ!
あんた…私が誰だかわかってるの!?ドラゴン属のワイバーン様なのよ?
人間のあんたが勝てるとでも本気で思ってるの!?はっは、おっかしぃ〜!」


腹を抱えて笑うそのワイバーンの姿に、その将軍は苛立ちを感じていた。
しかし、己が愛用する槍を器用に回転させれば
その槍先を素早い動きで相手の喉元に向けて構えてやれば、
ワイバーンの動きが止まり、余裕たる笑顔も直ぐに消え去った。


「今、お前を殺せたか?」
「…………………………」


将軍が見える卑しい笑み、さらに言えばその挑発的な言葉…
それはワイバーンの中の何かを砕くには十分なものだった。

【ガシッ】
「…………!?」

「あんた…舐めんじゃないわよっ!!」


そのワイバーンは将軍の槍先を片手で掴み取り、
その表情には明らかな怒りを見せていた。


「私を馬鹿にする度胸は認めるけど……
変わりに…骨がカラカラになるまで後悔させてやる!!」


槍先の刀身を難なく掴み取ったそのワイバーンは、
翼を広げ、そのまま高度を上昇させられ、
男は槍を持つその手を離すしかなかった。


「ちっ、やられた…!」


武器を奪われたことを悔やみながらも、
その美しき青空に緑色の影を舞うワイバーンを目で追いながら、
将軍はもう片手に持つ盾を構える。
槍をワイバーンに奪われたまま、ワイバーンはその奪った槍を構え、
自分の物として、将軍に向けて突きはなった。

(まずは逃げられないよう足を狙わせてもらうわよ!)

出来る限り足を切断しないよう、慣れない槍を器用に扱って
飛行の勢いを利用した突きを放つが、男はソレに合わせて盾を使い、
盾の側面部分を使い、その槍をあえて頭上に向くよう、
アッパーにも近い殴り上げをした。


【ガァンッ】「嘘ッ!?」

「ああ、クソッ…腕が痛いったらないな…だが、返してもらうぞ?」


叩き上げられたことによって勢いを失った槍を
掴み取り、男はワイバーンに体当たりして無理やり槍から引き剥がした。

「いったっ…!ごほっ…ごほっ……よくも、やってくれたな…」

鎧を来た男の体当たりだ、魔物といえど痛いものは痛い…、
しかしそれでもほとんど外傷がない所が彼女たちの凄さを物語る。
愛用の武器を取り戻し、多少の余裕ができれば、再び槍を持ち直し構える。


「おお、随分口調が荒くなったな…そのほうがお似合いだなお前は…
俺に痛めつけられてそんなみっともなく苦しむ様もよくお似合いだ」

「……ッ…!うるさい…!!いい気になるんじゃないわよ……!」

「さっきまでいい気になってるのはどこのどいつだ?
俺一人簡単に倒せないような小娘がよくもまぁ其処までほざける…」

「アンタ…!あまり私を怒らせると…もう怒ってるけど……そうよ!
これ以上私を怒らせたら、あんた絶対後悔するわよ!?」

「…後悔なんぞ、ずっと昔からしている……」

「えっ……?」


すると突然、今まで威圧があった将軍の声が、その一言だけ…
どこか虚しさを、どこか哀れさを感じさせ、
ワイバーンは拍子抜けたような声が零れ落ちてしまった。
しかし、その将軍は即座に槍をワイバーンの眼前に構え、追い詰めんと迫る。


「うっ……!?」

「さっきみたいに掴んでみるか?
いいぜ、やってみろ…顔面を貫かれない自信があるならな…」


この少ない一連の戦闘だったが、ワイバーンは確信していた。
目の前の男は戦い慣れている…恐らく同じやり方は通用しない…。
だがその確信は、決してそれだけではない…
それは同時にワイバーンの中でとある決心を付かせるスイッチにもなった。









「……………いいわ、ならあんたに教えてあげる…。
本物の、後悔ってやつをねぇっ!!」





突然、その金の目が一際光り出し、
ワイバーンの全身から夥しい魔力がまるでオーラのように凝縮される。
彼女を中心に風圧が吹き荒れ、周囲の草木や将軍の髪を靡かせれば、
煙が舞い上がり、その圧倒的存在が姿を現す。

「……………はっ………………これが……」

己自信を皮肉にあざ笑うかのように男は呟いた。
男はワイバーンを詳しくは知らない、だがドラゴンなら知っている。
そしてその最大の特徴も……。そう…『竜』という圧倒的変化を…。

青空と平原を覆いつくすような目の前の巨大な影、
見上げれば巨大な翼が特徴的な圧倒的存在感…。
その金色の目を輝かし、口を閉じたままだが、
まるで頭に響くような声が聞こえる。


『これが私の真の姿!どう、恐れいったでしょう…?』

「…ああ、まったく最高だ…鳥肌が嫌というほど纏わり付く…」


将軍はこれから自分どうなるかと予想することすらも滑稽に感じ、
まるですべてを物語ったような虚しい目を向ける…。


『ついでに教えてあげる、私がその気になればあんなちっちゃい聖堂なんて
一気に吹き飛ばすこともできるんだからね!これがどういうことかわかる?』

「俺なんぞ取るに足らん…そう言いたいんだろ?」

『流石に察しだけはいいわね、
そう…今あんたに取り残されているのは…私に謝って
惨めに命乞いするだけ……「来い」……ッ!!?』


勝利を確信したワイバーンの勝ち誇った台詞を妨害するかのように、
男は己の声を鋏んだ…。それにはワイバーンも驚愕した。
目の前に自分という巨大な存在を前に、この男はたった一人で
ただその手に槍と盾を構えただけで、それでも己と戦おうとしてる。


『………あ、あんた…本気で馬鹿じゃないの!?
なんで…どうして諦めないのよ!!?』

「…お前にはわからんだろうさ。…俺は、教会軍人だ……
お前たち魔物を誇りにかけて倒す……それだけだ……………」

『誇り…?はっ、くだらないわ!なにが誇りよ!
それで死んじゃったら元も子もないじゃない!!』

「ああ、お前が言う事がもっともだろうな。
……だからお前はなにも理解できない…」

『どういう……!…わかったわ!あの聖堂に大切は人がいるのね!だから…』

「そんなもんはない、身寄りもとっくの前に死んでる…
勘違いしてるようだから言ってやろう、
俺は俺の誇りの為だけに戦っているだけだ」

『…命よりも大切にことなんて…あるわけ……』

「ないだろうな…、生まれながらにして…
人間より強者として生まれたお前じゃあ……」


そう、男は平民という貧しい生まれの中数々の苦難を味わっていた。
それでも彼は決してくじける事もなく、ただひたすら上を目指した。
目指して目指して、しがみついて死に掛けて…今に至っている…。

そして生まれながらにして巨大なる存在を持つワイバーン……、
彼女は何不自由なく生きてきた、その巨大な力で好きなように暴れ、
この戦争に参加したのも夫探しの気まぐれではあったが、
この二つの存在は…まるで違った生き様を描いているのだ。






瞬間、男は高く飛び上がりワイバーンの眼前までの高さまでジャンプした。
槍をその手に、諦めず戦う男の姿に…自分とはまるで正反対の理由で戦う
その男の姿に…ワイバーンはどうしていいのかわからなかった…。
己の金色の瞳に映った男が、その命をあまりに無残に捨てようとするその様が
彼女にはあまりにも哀れ…いや、言葉にすらできないでいたのだ。


【ズッシュツ】
『ギャアァァァアァォオオオオォォォォオオオオオンンッ……』


夥しい咆哮を上げ、己の額に槍が貫かれ、
ワイバーンは今まで感じたことのない痛みを嘆き、
その衝撃で体や手足を激しく動かして、暴れだせば。

【ドゴォッ】「…グッ…ハァ………」

その巨大な腕が男の体を直撃し、地面に叩き落され、
男はその意識を朦朧とさせた……。



薄れ行く意識の中、男の目に映ったのは
激しく地面にのた打ち回るワイバーン……。

その巨大な姿がみるみる光に包まれ、小さくなっていけば、
その拍子に男の槍が地面へと抜け落ちる。
光が薄れていけば、ワイバーンは元の人型へと戻っていき
それでも頭に受けた傷を抑え膝をつき苦しんでいるようだ。
額から流れる傷に苦しみ、痛みを訴える声を上げているように見える…。
さらによく見ればその顔からは涙が流れ、先程との威厳は何処にもなく
其処にいるのは…魔物とは裏腹のただの少女に見えてしまった。

「……………………」

声を上げる力もなく、失われていく意識の中でその少女を眺めていれば、
その向こうからなんと様々な魔物が続々と
軍勢を率いてやってきているのが見えた。


(……来た、か…)


その魔物の軍勢とワイバーンの姿を最後に、
男は今度こそ…その意識を手放すのであった…。













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「……さて、この状況を説明してほしいんだがな…」


その将軍が次に目を覚ました時には見覚えのない牢獄のベッドの上だった。
鎧も武器もなく、鎧の下に着ていた服のまま放り込まれたようだが、
驚くことに、あのワイバーンとの戦いで負った傷がほぼ完治していた…。
なぜこのような処置を受けて自分が生きていることを不思議に思うも、
自分が目を覚ましたことを伝えに行ったリザードマンの看守を見れば、
どうやら自分は魔物側の手中に堕ちたと推測し、
次にそのリザードマンが戻ってきた時は、
なんとドラゴンと共に戻ってきたところから現在に至る。

「まずは、初めましてか?」

檻越しにそのドラゴンが呟くものの、
将軍は唾を足元に吐いて自分の態度を見せる。
それには看守のリザードマンも反応した。


「無礼者め!」
「よいよい、威勢がよくて結構…ふむ、そうだな…
まずはお前が置かれている状況を説明してやろう…」




そのドラゴンが言うには現在の状況はこうだ…。

1.あの聖堂支部は将軍が気絶した後すぐに陥落した。
2.兵士は大半を捕らえたが代表神父ほか数名が隠し通路より逃亡。
3.魔王軍が将軍の処遇を考えた結果、理由や成り行きはどうであり
  ワイバーンと相打ちになるほど実力者を無碍にするのも惜しいと判断。



「……解せん話だな、お前の仲間であるワイバーンを
傷つけた俺をあえて生かすなど……
何より俺はついこの間までお前らの敵として務めていた男だ……
そんな俺を必要とする…はっ、正気の沙汰とは思えんぞ…」

「…お前を本気で必要としているのは、我々などではないさ…」
「…どういうことだ?」
「いずれわかる…時が来るまではゆっくりと休みたまえ…。
ああ、それと…術で傷は癒したが、あまり無茶をすればまた悪化するぞ?
服の下に包帯が巻いてあるだろう?せめて一週間は安静にな…。
代わりの包帯などは夜に担当の者が来るはずだ……
傷は癒えるまでは、精々世話になるといい……ふふっ…」

「…………………………」


立ち去っていくドラゴンとリザードマンを見送れば、
男はふとあのワイバーンのことを思い出し、彼女の安否を聞こうと思ったが。

(……はっ、くだらん…聞いたところでなんになる…)

改めて自分がいる牢内を見れば、奇妙な違和感に気づく…
牢にしては妙に整えられている…、なぜか本棚が置かれており
あろうことか、シャワー用の個室とトイレ用の個室が設置されており、
一番の違和感は、部屋の脇に置かれているベッドが妙にでかいことだった。

「……………?」

彼はそんな違和感を感じながらも、
次に自分の容態を確認したが、確かに打撃を受けた部分に
包帯が巻かれており傷は癒えてるようだが、内面的にかなりの疲労を感じる。

(……下手に動くわけにもいかんか…)

脱走を一時的に断念すれば、とりあえず本棚に置かれているいくつもの本を
まとめて取り出し、そのページを次々と開いて時間を潰すのであった。










 −−その夜−−


牢窓から月日が差し込めば、牢内にある燭台の光を灯していると、
牢の向こうの扉が開かれる音がした。


「…………誰だ?」

「誰だ?失礼しちゃうわ、私の顔…もう忘れちゃったの?」

「!?…お前…」


その現れた相手を見て男は今までで一番驚いたかもしれない…。
そう、現れたのはあの時のワイバーンだった…。
額を鉢巻のように包帯で巻きながら、
その手には夕食、包帯など様々な物を乗せた盆を持っていた。
だが何より男が一番不可解なのはそのワイバーン自信だった。
その額の傷を作った原因たる自分に向けて何も恨んでいないような
どこか明るく、どこか純粋な悪戯娘のような笑みを自分に向けていたのだ。
今まで戦いばかりを経験した男にとって、
このような反応を示す者など一人もいなかったのだ。

「ふん、そんな睨んだって怖くないわよ。よっと、邪魔するわよ?」

牢の扉を開け、ワイバーンはずかずかと中へ入ってくれば、
近くのテーブルに盆を乗せれば、再び此方に目を向ける。

「…正気とは思えんな」
「はぁ?」

男の台詞にワイバーンは納得いかないように眉をゆがめる。

「なに、私がご飯持ってくるのに文句ある?」
「馬鹿、そんなことはどうでもいい…頭のソレ、誰がつけたか忘れたか?」

男は自分自身の額に指を向けて伝えたいことを比喩すれば
ワイバーンはそれこそ鼻で笑った。


「馬鹿はあんたよバァーカ…、あんたたち人間と違って、
こっちは天下無敵のドラゴンなのよ、馬鹿にしないでよね…」

「…はっ、流石に気苦労のないことだ…」

男のその発言、やはり男とワイバーンを比較するようなソレに
ワイバーン自信が抱いていた疑問を問いかけた。

「…あんた、さ…」
「………なんだ?」

盆の上に乗った夕食の皿を手にとって男はソレを頬張る。


「…あの時もそうだった…私たち魔物と戦うのも…その、誇り…だから?
その…なんというか、私たちを斬り捨てることが……」

「…言っただろう、俺は軍人だ…それもお前らの敵である教会のな…。
教会ならば、お前たち魔物と敵対するのも必然だ……
たとえ、どんなに腐った連中の集まりだろうと、あそこは故郷だからな…」

「……だったら、仮に…あんたが私たち魔王軍側に生まれたら…?
あんたは、私たちと一緒に戦うことを誇りに思うの?」

「俺はそういった意味のない仮話は嫌いだ、なるべきして成った…違うか?」

「…うん、そうかも……しれないけどさ…」


男の話にワイバーンはその眉を下ろし、悲しげな表情を見せる。
男にとっては居心地の悪い上このうえないが、黙って夕食を平らげる。


「…あの、さ…」
「…今度は何だ?」

男が目を向ければ、ワイバーンは盆の上に置いてあった包帯を手に取り、
ソレを片手に自分の口元を隠すかのように持って見せた。

「…包帯、変えてあげる………」
「…………………頼む……」

その様子を見れば、男は何かを観念したのか、
ベッドに腰掛、ワイバーンに背を向ければ、服を少し捲り上げた。
ワイバーンは男の背後に座り、腹部の包帯を取り替えようとするも。

「……やりづらい…」
「…お前な、魔王軍に所属してるくせに包帯ひとつも巻けんのか?」
「う、うっさいわね!?誰かに包帯巻くなんて
やってことないんだから仕方ないでしょう!?もうーうっとおしいぃっ!!
ちょっと!上着脱いでくれない!!」

「…たくっ…面倒な女だ…」









男は上半身裸にした状態でワイバーンに包帯を巻いてもらうも、
如何せんどこか不器用で所々を教えてやれば、
不細工ながらも、何とか一通り終わらせる事が出来た。

「はい、じゃあ私は帰るから!また明日来て上げるけど…あんた…
間違っても馬鹿なことするんじゃないわよ?」
「……ああ」
「ふん、それじゃお休み…」
「待て…」

牢の扉から出ようとしたワイバーンを男が呼び止める。

「…なによ?」
「………俺を生かして牢に入れた真意は知らんが…
俺に何をしようが無駄だ、とあのドラゴンに伝えろ…」

「……プッ、あんたって本当に馬鹿ね…」
「なんだと?」
「わからない?あんたがいないと、私が困るのよ…」


そうとだけ言い残し、ワイバーンはその場を去っていった…。

「……………………」










それから二人の日常は続いた。
男は昼間は読書を過ごし、時折牢内で体を鍛えていると、
体に障る という理由で看守のリザードマンに怒られ、
夜になれば決まった時間であのワイバーンが夕食と包帯を取りに来る。
しかし夕食に関してはいつの間にか自分の分も持ってきて牢内で
共に食事を取るようになった始末だ。

そんなある日のこと…。ワイバーンはいつものように包帯を変えていた。

「……ねぇ…」
「なんだ」
「あんたのこの体中の傷って…魔物と戦って?」

ワイバーンがいつも気にしていたこと…
男は体全体にあらゆる古傷を持っていたことだ。

「…いや、確かに魔物との戦闘での傷もあるにはあるがごく一部だ…
これは、俺が下っ端の時に当時の上官どもや周囲のいざこざで出来た傷だ」
「………あんた、敵多そうですもんね…」
「……ふん」

包帯を巻きながらもワイバーンは質問を続ける。

「…そんな国の為にわざわざ命を投げ捨てられるの?」
「俺は、国の為に戦ってきた…ただ生まれ育った国を守りたい…
可笑しいことだと思うか?」
「…そんなことはない…と思う…、でも…ううん、やっぱりおかしいわよ…
それじゃあまるで…死にたがってるようなもんじゃない……」
「………………」

包帯を変え終わり。男は上着を再び着込むが
その一方でワイバーンが今だ言葉を続ける。


「…あんたの言うとおり、私は今まで何不自由なく暮らしてきた…
生まれながらにして強者…その通りなのかもしれない……
あんたに出会うまでそんなこと考えたこともなかった………」

「…うらやましい限りだな…」

「あ……ご、ごめん…」

「謝るな、…こっちこそ悪かったな……」

「え?」



突然、意外にも男の口から出た謝罪の言葉、これにはワイバーンも驚いた。

「…俺はお前との敵対関係をいいことに、お前に当たっていたんだろう。
理由はどうであれお前には世話をしてもらった恩もある……」

そして男はゆっくりとワイバーンのほうを振り向いた。

「これでも、感謝はしている……」
「………………あ…う、うん…わかれば…いい…の…よ…」

突如予想もしない不意打ちで、ワイバーンは顔を俯いてしまった。

「………おい、どうした?」

その俯いたワイバーンの様子を不振に思い、男は彼女に手を伸ばしたが。



「…………………………」



その伸ばした腕をすれ違うように避けて、
ワイバーンはまるで流れるように、そっと静かに男に抱く付いた。

「………………!」
「…………………」

静かな時間だけが流れた…窓から差し込む月光が二人を照らした。


「………なんにも、言わないの…?」
「……お前たち魔物の性質は、ずっと前から大方察しはついていた…」
「……!馬鹿よ、あんたは本物の。それを知ってて…私たちと戦ったの?」

「言わずともわかるだろうが。俺には、それしか残ってなかった……
各地で兵士たちがお前たちに亡命する一方で、
俺にはどうしても国を捨てる事が出来ないでいた………、
早死にした両親と生まれ育った国…自分の唯一つの故郷……。
ガキのころからただ一心で上り詰めた将軍としての地位……
…俺は、怖かったんだ…そのすべてに誇りを感じると同時に……
お前たちに亡命して、そのすべてが失ってしまうことを……」

「…ばか…居場所がほしいんなら…また作ればいいじゃないのよ……
それに、少なからず私は…あんたを必要としている……。
私はあんたが……ううん、貴方が好き…そんな誇り高い貴方が大好き…」


抱きしめるワイバーンの腕と交差するように、
男の腕もそっと、彼女の背中へと導かれていくのだった。


















「…本当にいいのか…俺で…?」
「…違うわよ、貴方じゃないとダメなのよ…」

ワイバーンがベッドの上に横になり、その上に男が覆うようになれば、
戦いに一身で身を置いてきた男が最後の確認をする。

「だから、ね…お願い…私を、貴方だけの物にして?」

ワイバーンの手が男の頬をゆっくりと沿えられ、
二人の唇がゆっくりと重なり合う。

「んっ…んむ……ふぅんっ…」

一度唇を合わせればもう止まらない、
ワイバーンは一気に男の背中に手を回し、離すまいと力を入れる。
すると男の手がゆっくりとワイバーンの胸元へと移動すれば
その胸を乱暴に弄り、その快楽でワイバーンは唇を離してしまう。

「んっ、あぁあ〜…やっ、ダメ……」

唇が離れてしまった事をもの惜しげに感じながえも、
男は直ぐにと次の快楽を与えんと移行した。
片手で胸を弄り、もう片手でワイバーンの恥部に指を入れた。

「はぁっ…ああぁっ!」
「…なんだってこんなに濡れてるんだ、この淫乱め…」

「ぅるさぁいいぃ…だって、だってぇ…好きな人の前じゃあ、
どうしたって興奮しちゃうのが魔物なんだからぁ〜…♪」
「………やれやれ」


その女の発言に内心ではかなりくるものを感じながらも
男は悟られまいと、再び唇を合わせ余韻にしたる。
しかし先程のお返しなのか、キスの最中にワイバーンは
男の逸物へと手を伸ばしていた。

「えへへぇ〜…あんただってこんなんじゃないのよぉ…」
「……………お互い様だ………」
「……うん、ねぇ…聞かせてよ…私のこと…好き…?」
「…………ああ……」

気恥ずかしさから男は視線を外し小声でそう呟けば、
ワイバーンは幸福な笑顔で顔を赤くした。







「挿れるぞ…?」
「うん、来て…」

ワイバーンが伸ばした手を指先から掴み、互いの手を握り締めあう。
恥部に照準を合わせ、先端を入れればそのまま一気に奥へと侵入する。


「あっ…はっ、はあああぁぁっぁぁあんっ!!!♪♪」

体を大きく仰け反り、恥部から血を流し込みながらも
魔物にとっては寧ろそれすらも快楽であり、ワイバーンのほうから
激しく腰を振り付け快楽を一段と求める。
男も繋いでいる手を離し、ワイバーンの腰に手を当て運動速度を上げれば、
ワイバーンも相手の背中に手を回し、今という最愛の瞬間を心から楽しむ。

「…っ…出るぞ……いいんだな…!?」
「ばかぁあ〜…♪あたりまえでしょぉ〜…!もぉっ…♪
あんたって…んっ…ほんっと馬鹿♪ばかばかばかぁ♪
でもいいのぉ♪あんたの、そういったところも…全部、大好きだからぁ♪
あっ…♪あっ…♪いくぅううううううううううっ……!!!!♪♪♪」



全身を駆け巡る快楽を痛感し、みっともなく舌を出し絶頂する。
互いに体を預けあい、事後の余韻に口付けと抱擁を続ければ
男はそっと、ワイバーンの額の包帯を見た。
情事の勢いでだいぶ緩んでしまい、その包帯をそっと取れば、
その額には生々しい古傷となって、己の痕跡が残ってしまっていた。

「……気にしてないで………」
「…だが、俺は…お前を…」
「いいのよ…、この傷だって…あんたとの…絆の証みたいなものなんだし…」
「……そうか…」


そして二人の夜は、静にと朝日で光出すのだった…。





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−−数日後−−


「そうか、決心が付いたか」


牢屋を前にしてあのドラゴンと対峙し、
男はそのドラゴンの出した提案を承諾することにした。


「魔王軍の新たな軍事勢力部隊…ソレに加わればいいんだな?」

「そうだ、時代は確実に我らに傾きつつある……その為にも大切なことだ。
人と魔が手を取り合う、共に戦い、共に愛し合う……我等が求める理想郷。
それを体現する『竜騎士団』、お前は彼女と共にソレに加わってもらう。
ふふっ、期待しているぞ?相当訓練はきついだろうが頑張ってみせろ、
祖国の為にかけたその命、愛する女のために使ってみるがいい」


ドラゴンが立ち去って間もなく、愛しきワイバーンが牢へと駆け寄り
男に向かって飛びつくように抱きしめあう…。
そう、二人の新たなる未来の幕開けであった…。
















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−−半月後−−






「残存勢力の駆除?」

「ああ、かつてあの聖堂から逃げ出した連中が
各地の残存兵力を纏め上げているようだ…
面倒を起こす前にソレを駆除して来いとのことだ」


魔王領のとある兵舎にて、
あのワイバーンと男がそこにはいた。
ワイバーンは特徴的な軍服に身を包み、
男はかつての赤い鎧とは打って変わって黒の鎧をその身に纏っている。


「残党隊を一掃してソレで引き上げだ、後始末はサキュバス連中が
どうとでもしてくれる、いつものようにな……」

「りょうかぁーい、それじゃ行こっか!記念すべき竜騎士夫婦の初仕事!」


ワイバーンの体が光り出し元来の姿へと変化すれば、
その背中に専用の鞍を置き、愛用の槍を携帯させれば
跨ると同時に二人は高速でその場から飛び去っていった。















すると赴いた戦場で奇妙な再会を果たすのであった。
空中より飛来せし竜騎士の猛撃に成すすべもなく逃げ惑う残党軍。
ワイバーンの激しい炎、それを追撃してくる矢や懐に入り込む敵を
槍を用いて駆除する騎手。二人は抜群なコンビネーションを発揮し、
残存勢力はほぼ感滅状態だった。

すると、最後に残った敵との対峙にその意外な再会が待っていた。



「なっ!?き、貴様……!?」


その男には見覚えがあった…白いローブを纏った中年…
そう、本営より派遣されたあの代表神父であった。


「……お前か」
『知り合いぃ?』
「まぁな……」



「生きていたのか…!?い、いや…それよりもなぜお前が魔王軍に…
…ッ!貴様ぁ…謀ったなぁっ!!
さては行方を眩ましたふりをしてワシを連中に売り渡したな!?」

「…今更どうこう言うつもりもない、だが親切で言ってやろう。
降伏してくれないか?面倒は嫌いなんでな…」

「黙れ!そのようなケダモノに身も心を売った恥さらしが何を偉そうに…!
その愚行…貴様の死を持って味合わせてやるぞ!!」



「はっ、調子に乗ってよくぞほざいた!いい機会だ!
お前にはなにかとイライラしていたからな!思い知らせてやるとするか!!」
『誰がケダモノよっ!もう許さないわよぉ!!』



「ギャアアァァッぁーーーーーーーっ!!!!???」



神父代表の魔術のよる抵抗も虚しく、ただ彼の悲鳴だけが木霊するのだった。





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そして任務の帰りの夕暮れ時。
二人は沈み行く夕日の光に照らされながらも、
彼らはその二人っきりの余韻にしたされていた。

「………………」
『もぉ、くすぐったいわよぉ〜♪』

ワイバーンはそういうが、男が触れていたのはその竜の額の古傷だった、
かつて己がつけた傷、彼女が言う絆の証……。


「………お前に出会えてよかった…」
『ん?なんか言った?』


「…何も言ってない…悪い、少し眠るがいいか?」
『うん、いいわよ?着いたら起こしてあげる♪』

「ああ……すまん、な……」
『……………………………』

















(私も貴方と会えてよかった……。私もね、ずっと一人だったんだよ?
私って凄く身勝手で、わがままで不器用……寂しい時もいっぱいあった…
でもおかしいよね…貴方ったら私よりも全然不器用だもの…ホント馬鹿…
でも貴方は私にいろいろ教えてくれた、気づかせてくれた…愛させてくれた…
…ふふっ、可愛い寝顔…。寝たい時はいくらでも寝たっていいんだからね?
私の背中は貴方の物…私は全部貴方の物………
だから、貴方は全部私の物……帰ったら、また愛してね?
それこそ寝かせない位愛したげるから覚悟しなさいよ?
だから、今は…おやすみなさい……世界でたった一人の私の愛しい人……♥)









12/09/04 23:42更新 / 修羅咎人

■作者メッセージ
いたぞぉおおおおおおおおおお!!いたぞぉおおおおおおおおおおおお!!!
(新しい魔物娘が)

出て来いクソッタレぇええええええええええええええええっ!!!!
(リアルにワイバーンが)

化け物めぇええええええええええっ!!ちくしょおおおぉぉぉおおおおっ!!
(先にワイバーン小説を化け物並にいち早く投稿した方々)


「全魔物娘スキーへ、クロビネガで異常事態だ。
容疑者はドラゴン属、爬虫類型、髪は茶、
おっばいバインバイン 巨乳娘の変態だ☆」(可愛さ的な意味で変態)




いやねー、竜騎士と聞いたら ワシの頭に浮かび上がるのって
ひぐらしの鳴く頃に の作者様とファイアーエムブレム関連しかねぇよ!
どうするよこれ!

というかワシとお久しぶりの方はお久しぶりです、
連載のほうももう少しで投稿できますので、遅かった理由などはまた改め
そちらのほうで述べさせていただきます!

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