ぬこの後日談
「ネコマタの『せんり』ニャ♪この度、後日談を書くにあたってアタシもゴシュジンサマも名前が付いたニャ。
アタシの前の人が思っていたよりも、前の話を見て下さった方の数が多かったからこその後日談ですニャ。にゃからこの話を見ている1人1人のお陰ニャ。ありがとうニャ♪」
「せんり何してるの?河川敷きに行って散歩しないの?来ないなら置いていくよ!!」
「あ‥アンズ‥。もうちょっと待ってニャ!ゴシュジンサマの名前は『駒草 杏 (こまくさ あんず)』ニャ。最近、郵便物を見て知ったニャ。それにゃ本編の始まりニャ♪
アンズ今行くニャ〜〜。待ってニャ〜〜。置いてかにゃいで〜〜!!」
外では絶対に話さない。猫の姿でいる。この2つを条件に杏が休みの日には必ず近くの河川敷きで散歩をした‥その後の―
「嫌ニャ〜〜〜お・ふ・ろ‥嫌いニャ〜〜身体濡れたくにゃいニャ〜〜〜……」
「せんりっ!!運動して出た汗は洗い流すの!逃げないで大人しくしなさいっ!!」
「アンズの顔が‥オニウシもたじたじになるような顔に変わったニャ〜……」
「なに訳のわからない事を言ってるの!」
帰宅後の入浴直前の騒動も日課に含まれていた。
「外でいい匂いを見つけたら身体に擦り付けたくなる。アンズは何も分かってにゃいニャ」
「私はネコじゃないんだから、分かんないわよ」
「猫に限らず犬もするニャ。それにどちらも洗われるのを基本的に嫌がるニャ」
「あー。はいはい。分かった。分かった」
1人で入るのがやっと大きさの湯船に仲良く2人で浸かっていた。
だってほら‥2人で入ればその分、水かさが増えるから少なくて済むよ。それに‥ね。
「アンズ。アンズはなんで女の子なのニャ?男の子にゃったら毎日、毎日、毎日、毎日……と子作り出来るにょに…」
「あんたの頭の中は食べる事とそれしかないの?」
「ヤりたい、ヤりたいと言っている訳にゃないニャ!!子孫繁栄は生物なら絶対に持っている欲求ニャ!子孫繁栄の結果にゃヤるって事ニャ!!これは似ているようで違う事ニャ!」
「はいはい。分かった分かった。そんなに熱くならなくていいから‥」
「折角言ったにょに呆れられたニャ…。酷いニャ……。でも、アンズはどこで間違えて女の子ににゃってしまったのかにゃ?それとも産まれる寸前にお母さんのおにゃかのにゃかに男の子を置いてきてしまったかニャ?」
「私は産まれた時から女よ。どこも間違えないわよ!」
「この慎ましくも、張るには乏しい自己主張の少にゃい胸は立派に男の子の証ニャ!」
「や……やめ…て…さわら……ない…で……」
「女の子みたいにコリコリと硬くして‥それに今のアンズは可愛い声ニャ♪アンズが本当に男の子ならここら辺に生えている物があるにょに」
せんりはお風呂の時以外にも、たまにベッドでも私を襲うから感じやすい所を本当に熟知している。
「そこ……弱いんだから……やめ……て…」
「アンズはすぐにイクのニャ」
「う‥うるさいわね‥。せんりが弱いところを集中して攻めるからでしょ!やや‥やめ、尻尾を……尻尾を……入れない…で‥」
「んじゃ止めるニャ」
熟知しているせいか、私が絶頂を迎える寸前も知っている。だから今は寸土め中。
「どうしたニャ?止めてって言うから止めたニャ。にゃんで文句があるような顔をするニャ?最後までしてほしいにゃらちゃんと言うニャ!」
はぁ‥。なんかその内、主従関係が逆になりそうな気がする……。
プニプニした柔らかい肉球で豊胸マッサージという名の集中攻撃。それと同時に2本の尻尾を使った2本責め。せんりが来るまでは独り寂しい生活をしてたから色々と欲求不満だったけど……でも、なんか‥違う道に堕ちそう…。
入浴(スキンシップ)が終わって……
「にゃんでアタシの服を洗ったニャ〜〜」
「同じ服をずっと着ているのは不衛生よ!」
「そういう問題にゃにゃいニャ〜!!」
「乾くまで私の服を着る?」
「胸がキツくて苦しくなりそうにゃから嫌ニャ!!」
ここは怒らずに違う方向に話を持っていこう。
「じゃあネコの姿で居たら?」
「嫌ニャ!!猫ににゃったら、猫にゃからご飯は少なくて良いよね?にゃんて言いそうニャ!」
なんで言いたかった事を先読みするかな‥。光熱費<食費になったのはせんりが来てからだよ‥。
「それに!猫の姿は食道が狭くなるニャ!にゃから魚の骨が喉に刺さり易くにゃるニャ!」
「はいはい。分かった分かった。なら、せんりがたくさんの魚を食べられるように煮干しにする?」
「煮干しは塩分が濃いから嫌ニャ!!にゃからちゃんと真水で煮るニャ!」
ほんとに好みにうるさい子で……。
「あと‥タマネギは止めてほしいニャ!」
「好みにうるさいなら‥自分で調理する?」
「嫌ニャ!!裸にエプロンを着けて調理して喜ぶのは男だけニャ!!それともアンズはそれにゃ好みにゃのかニャ?そして後ろから抱きついて‥『ご飯よりも君を先に食べたい』にゃんて言うのかニャ?」
「違うから!ガスを使えば身体が早く乾くかなって?思っただけ!」
「声を強くして、顔を真っ赤にして言っても説得力がにゃいニャ」
う‥うん。ちょっと想像してたりもする。
そんなこんなで騒がしく、ご飯を作って食べ終わってから、せんりが服を着て…。
「ちょっと出掛けてくるニャ」
「どこに行くの?」
「ちょっと古い友達の所ニャ」
「車に気をつけるのよ」
「解ってるニャ」
「変な人について行かないようにね」
「解ってるニャ」
「それじゃいってらっしゃい」
玄関にいるせんりに手をヒラヒラて振って………それにしてもどこに行くんだろ?気になる‥。帰ってきてから問い詰めたとしても絶対に答えない。だからって‥こっそりと後をつけても、感覚が鋭いからストーカーをすれば絶対に見つかる。
なんて悶々としている内に意外にも早く帰ってきた。
「ただいまニャ。ささっ入るニャ」
ん?誰か連れてきたみたい。
……。すごい美人さんだったから一瞬、息を呑んだ。でもなんか‥影のある女性。
「ねぇ‥せんり。この人はどちら様?」
「紹介するニャ!」
せんりの長い話を要約すると‥この美人さんは貉(むじな)さんで、せんりとは昔からの知り合いでネコや人の姿に化けられるのも知っている。との事。
「ムジナあれを出すニャ」
「はい♪」
貉さんは怪しいビンを取り出して私の目の前に持ってきた。
「アンズは女の子でも男の子でもない中途半端ニャ。にゃからこの錠剤を飲むとボンキュボンになれる一種のサプリメントの様な物ニャ!」
ん?ちょっと待って今‥話の最初の方にすごい変なことを言ってたよね?それも初対面の人がいるのに‥。後でお仕置きは確定って事で…。
「ささっ!!アンズ飲むニャ!これは日頃お世話になっているアタシからのお返しニャ」
飲めって言われても……見た目はラムネ菓子で‥貉さんは何も言わないでただニコニコしているだけで‥なんというか‥せんりの態度も含めて色々と怪しい。
「ほら‥じゃあまず…せんりから飲んで」
「に゛ゃっ……アタシはボンキュボンまではにゃいけど‥出るところは出て、へこむ所はにゃんとへこんでるニャ!にゃから必要にゃいニャ!!」
反応を見ると‥益々怪しい。
貉さんが悲しそうにずっと私を見つめてる‥。
はぁ‥飲まないって選択肢は無さそう。それにせんりが私に変なものを飲ませるなんてない‥よね?せんりの事信じるよ。私‥。
「分かった。分かったから飲む。飲むから!」
1粒を摘まんで口に入れてそのまま飲んで……。
「飲んだニャ!今ニャ!ムジナ!!アンズをベッドに運ぶニャ!」
「はいは〜〜い♪」
「ちょっと待って!何!?二人かがりで止めて…」
私の叫びも虚しく力ずくでベッドの上に運ばれて‥せんりは腰の上に跨がって、腕や肩は貉さんが抑えているから逃げられない‥。
「ずっとこの日を待ってたニャ!」
せんりは私の服を脱がしはじめて…
「止め…止めてよ!!せんり!せんり!!」
「よく見るニャ〜♪アンズから男の子が生えたニャ♪これでアンズと出来るニャ〜♪」
せんりが言ったことに自分の股に視線を集めたら……本当にアレがついてる‥。えっ‥私どうなったの?
「う‥嘘でしょ?」
「嘘じゃないニャ。今のアンズは男ニャ♪だから触れたら……感触が伝わる筈ニャ」
確かに肉球の感触がある‥。違う。違うそっちじゃない。それよりも大事なことが沢山あるから!!
「心配しにゃくても大丈夫ニャ!確か‥1回出したら効果が無くなる……筈にゃったかニャ?」
「1錠につき1回の効果です」
良かった‥。少し安心した。このままずっと男にだったらどうしょうって思ってた。
「アンズ‥大好きニャ。大好きなアンズにゃからアタシの初めてを上げられるニャ。受け取って欲しいニャ」
せんりはずっと私の事を見つめてる。私の答えを待ってるんだと思う。だから―
「せんり。私もせんりの事が大好き。私の初めてはせんりに上げる」
「嬉しいニャ♪嬉しいニャ♪断られたらどうしょうって思ってたニャ♪」
不安な顔から一転して幸せな顔を私に向けると、私のアレに向かってゆっくりと腰を下ろしていき――少し苦悶な表情を浮かべた後に涙を流しながら幸せそうな顔を私に向けてる。
「アンズ、アンズ‥大好き!大好きニャ!!」
「ダ、ダメ!!はげ‥しく……しないで……出る…出るから……ダメ‥」
「い、良いニャ‥。出すニャ!アタシの中に出すにゃ!!アタシを孕ませるニャ!アンズとの子供を産みたいニャ!!」
その後すぐにせんりの中に出して…さっきまで下腹部にあった感覚が喪失していき――
「アンズは出すのが早いニャ‥。ムジナ!アンズにアレを全部飲ますニャ!」
「全部いいの?」
「アンズが全部支払うから良いニャ♪」
「毎度あり♪」
今‥凄い重要な事を言ってたよね?
「ちょっと‥ちょっと待ってよ!ねぇ!!ねぇっば!」
口の中に錠剤を一気に流し込まれて……
急に何がなんだが解らなくなって……
気がついたら…………
特有な匂いが篭った部屋で‥身体中にどう見てもアレが掛かっているせんりとその隣に―足にモフモフした毛を沢山生やして‥タヌキみたいな尻尾を付けた誰?が一緒に幸せそうな顔をして寝ていた。
このタヌキ(?)さんも身体中アレが掛かってるよ……私‥何したの?
全く記憶がないんだけど……それよりも大事なことの確認をしないと……。良かった。薬の効果が切れて普通に戻ってた。
とりあえず幸せそうな2人を起こすのは止めて、どちらかが起きるのを待ちますか。
最初にタヌキさんが起きて―挨拶を交わした後。
「貉ですよ。せんりと同じように人に化ける事が出来ます」
化ける所を目の前で見せても貰って‥そうだよね。せんりが連れてくる位だから普通の人って事はないよね。それに変な薬を持っているんだし…。
「あの薬の事ですが‥」
「うん‥。私‥それほどお金持っていません」
「それは住んでいる家を見れば解ります」
うっ‥痛い所を突かれた。
「あれ1瓶で家が1つ建ちます」
「嘘‥でしょ?」
「いえ‥嘘ではありません。これから私が経営するお店に連れていきますから、そこで働いて全額返済して下さい」
「は‥はい…」
アタシの前の人が思っていたよりも、前の話を見て下さった方の数が多かったからこその後日談ですニャ。にゃからこの話を見ている1人1人のお陰ニャ。ありがとうニャ♪」
「せんり何してるの?河川敷きに行って散歩しないの?来ないなら置いていくよ!!」
「あ‥アンズ‥。もうちょっと待ってニャ!ゴシュジンサマの名前は『駒草 杏 (こまくさ あんず)』ニャ。最近、郵便物を見て知ったニャ。それにゃ本編の始まりニャ♪
アンズ今行くニャ〜〜。待ってニャ〜〜。置いてかにゃいで〜〜!!」
外では絶対に話さない。猫の姿でいる。この2つを条件に杏が休みの日には必ず近くの河川敷きで散歩をした‥その後の―
「嫌ニャ〜〜〜お・ふ・ろ‥嫌いニャ〜〜身体濡れたくにゃいニャ〜〜〜……」
「せんりっ!!運動して出た汗は洗い流すの!逃げないで大人しくしなさいっ!!」
「アンズの顔が‥オニウシもたじたじになるような顔に変わったニャ〜……」
「なに訳のわからない事を言ってるの!」
帰宅後の入浴直前の騒動も日課に含まれていた。
「外でいい匂いを見つけたら身体に擦り付けたくなる。アンズは何も分かってにゃいニャ」
「私はネコじゃないんだから、分かんないわよ」
「猫に限らず犬もするニャ。それにどちらも洗われるのを基本的に嫌がるニャ」
「あー。はいはい。分かった。分かった」
1人で入るのがやっと大きさの湯船に仲良く2人で浸かっていた。
だってほら‥2人で入ればその分、水かさが増えるから少なくて済むよ。それに‥ね。
「アンズ。アンズはなんで女の子なのニャ?男の子にゃったら毎日、毎日、毎日、毎日……と子作り出来るにょに…」
「あんたの頭の中は食べる事とそれしかないの?」
「ヤりたい、ヤりたいと言っている訳にゃないニャ!!子孫繁栄は生物なら絶対に持っている欲求ニャ!子孫繁栄の結果にゃヤるって事ニャ!!これは似ているようで違う事ニャ!」
「はいはい。分かった分かった。そんなに熱くならなくていいから‥」
「折角言ったにょに呆れられたニャ…。酷いニャ……。でも、アンズはどこで間違えて女の子ににゃってしまったのかにゃ?それとも産まれる寸前にお母さんのおにゃかのにゃかに男の子を置いてきてしまったかニャ?」
「私は産まれた時から女よ。どこも間違えないわよ!」
「この慎ましくも、張るには乏しい自己主張の少にゃい胸は立派に男の子の証ニャ!」
「や……やめ…て…さわら……ない…で……」
「女の子みたいにコリコリと硬くして‥それに今のアンズは可愛い声ニャ♪アンズが本当に男の子ならここら辺に生えている物があるにょに」
せんりはお風呂の時以外にも、たまにベッドでも私を襲うから感じやすい所を本当に熟知している。
「そこ……弱いんだから……やめ……て…」
「アンズはすぐにイクのニャ」
「う‥うるさいわね‥。せんりが弱いところを集中して攻めるからでしょ!やや‥やめ、尻尾を……尻尾を……入れない…で‥」
「んじゃ止めるニャ」
熟知しているせいか、私が絶頂を迎える寸前も知っている。だから今は寸土め中。
「どうしたニャ?止めてって言うから止めたニャ。にゃんで文句があるような顔をするニャ?最後までしてほしいにゃらちゃんと言うニャ!」
はぁ‥。なんかその内、主従関係が逆になりそうな気がする……。
プニプニした柔らかい肉球で豊胸マッサージという名の集中攻撃。それと同時に2本の尻尾を使った2本責め。せんりが来るまでは独り寂しい生活をしてたから色々と欲求不満だったけど……でも、なんか‥違う道に堕ちそう…。
入浴(スキンシップ)が終わって……
「にゃんでアタシの服を洗ったニャ〜〜」
「同じ服をずっと着ているのは不衛生よ!」
「そういう問題にゃにゃいニャ〜!!」
「乾くまで私の服を着る?」
「胸がキツくて苦しくなりそうにゃから嫌ニャ!!」
ここは怒らずに違う方向に話を持っていこう。
「じゃあネコの姿で居たら?」
「嫌ニャ!!猫ににゃったら、猫にゃからご飯は少なくて良いよね?にゃんて言いそうニャ!」
なんで言いたかった事を先読みするかな‥。光熱費<食費になったのはせんりが来てからだよ‥。
「それに!猫の姿は食道が狭くなるニャ!にゃから魚の骨が喉に刺さり易くにゃるニャ!」
「はいはい。分かった分かった。なら、せんりがたくさんの魚を食べられるように煮干しにする?」
「煮干しは塩分が濃いから嫌ニャ!!にゃからちゃんと真水で煮るニャ!」
ほんとに好みにうるさい子で……。
「あと‥タマネギは止めてほしいニャ!」
「好みにうるさいなら‥自分で調理する?」
「嫌ニャ!!裸にエプロンを着けて調理して喜ぶのは男だけニャ!!それともアンズはそれにゃ好みにゃのかニャ?そして後ろから抱きついて‥『ご飯よりも君を先に食べたい』にゃんて言うのかニャ?」
「違うから!ガスを使えば身体が早く乾くかなって?思っただけ!」
「声を強くして、顔を真っ赤にして言っても説得力がにゃいニャ」
う‥うん。ちょっと想像してたりもする。
そんなこんなで騒がしく、ご飯を作って食べ終わってから、せんりが服を着て…。
「ちょっと出掛けてくるニャ」
「どこに行くの?」
「ちょっと古い友達の所ニャ」
「車に気をつけるのよ」
「解ってるニャ」
「変な人について行かないようにね」
「解ってるニャ」
「それじゃいってらっしゃい」
玄関にいるせんりに手をヒラヒラて振って………それにしてもどこに行くんだろ?気になる‥。帰ってきてから問い詰めたとしても絶対に答えない。だからって‥こっそりと後をつけても、感覚が鋭いからストーカーをすれば絶対に見つかる。
なんて悶々としている内に意外にも早く帰ってきた。
「ただいまニャ。ささっ入るニャ」
ん?誰か連れてきたみたい。
……。すごい美人さんだったから一瞬、息を呑んだ。でもなんか‥影のある女性。
「ねぇ‥せんり。この人はどちら様?」
「紹介するニャ!」
せんりの長い話を要約すると‥この美人さんは貉(むじな)さんで、せんりとは昔からの知り合いでネコや人の姿に化けられるのも知っている。との事。
「ムジナあれを出すニャ」
「はい♪」
貉さんは怪しいビンを取り出して私の目の前に持ってきた。
「アンズは女の子でも男の子でもない中途半端ニャ。にゃからこの錠剤を飲むとボンキュボンになれる一種のサプリメントの様な物ニャ!」
ん?ちょっと待って今‥話の最初の方にすごい変なことを言ってたよね?それも初対面の人がいるのに‥。後でお仕置きは確定って事で…。
「ささっ!!アンズ飲むニャ!これは日頃お世話になっているアタシからのお返しニャ」
飲めって言われても……見た目はラムネ菓子で‥貉さんは何も言わないでただニコニコしているだけで‥なんというか‥せんりの態度も含めて色々と怪しい。
「ほら‥じゃあまず…せんりから飲んで」
「に゛ゃっ……アタシはボンキュボンまではにゃいけど‥出るところは出て、へこむ所はにゃんとへこんでるニャ!にゃから必要にゃいニャ!!」
反応を見ると‥益々怪しい。
貉さんが悲しそうにずっと私を見つめてる‥。
はぁ‥飲まないって選択肢は無さそう。それにせんりが私に変なものを飲ませるなんてない‥よね?せんりの事信じるよ。私‥。
「分かった。分かったから飲む。飲むから!」
1粒を摘まんで口に入れてそのまま飲んで……。
「飲んだニャ!今ニャ!ムジナ!!アンズをベッドに運ぶニャ!」
「はいは〜〜い♪」
「ちょっと待って!何!?二人かがりで止めて…」
私の叫びも虚しく力ずくでベッドの上に運ばれて‥せんりは腰の上に跨がって、腕や肩は貉さんが抑えているから逃げられない‥。
「ずっとこの日を待ってたニャ!」
せんりは私の服を脱がしはじめて…
「止め…止めてよ!!せんり!せんり!!」
「よく見るニャ〜♪アンズから男の子が生えたニャ♪これでアンズと出来るニャ〜♪」
せんりが言ったことに自分の股に視線を集めたら……本当にアレがついてる‥。えっ‥私どうなったの?
「う‥嘘でしょ?」
「嘘じゃないニャ。今のアンズは男ニャ♪だから触れたら……感触が伝わる筈ニャ」
確かに肉球の感触がある‥。違う。違うそっちじゃない。それよりも大事なことが沢山あるから!!
「心配しにゃくても大丈夫ニャ!確か‥1回出したら効果が無くなる……筈にゃったかニャ?」
「1錠につき1回の効果です」
良かった‥。少し安心した。このままずっと男にだったらどうしょうって思ってた。
「アンズ‥大好きニャ。大好きなアンズにゃからアタシの初めてを上げられるニャ。受け取って欲しいニャ」
せんりはずっと私の事を見つめてる。私の答えを待ってるんだと思う。だから―
「せんり。私もせんりの事が大好き。私の初めてはせんりに上げる」
「嬉しいニャ♪嬉しいニャ♪断られたらどうしょうって思ってたニャ♪」
不安な顔から一転して幸せな顔を私に向けると、私のアレに向かってゆっくりと腰を下ろしていき――少し苦悶な表情を浮かべた後に涙を流しながら幸せそうな顔を私に向けてる。
「アンズ、アンズ‥大好き!大好きニャ!!」
「ダ、ダメ!!はげ‥しく……しないで……出る…出るから……ダメ‥」
「い、良いニャ‥。出すニャ!アタシの中に出すにゃ!!アタシを孕ませるニャ!アンズとの子供を産みたいニャ!!」
その後すぐにせんりの中に出して…さっきまで下腹部にあった感覚が喪失していき――
「アンズは出すのが早いニャ‥。ムジナ!アンズにアレを全部飲ますニャ!」
「全部いいの?」
「アンズが全部支払うから良いニャ♪」
「毎度あり♪」
今‥凄い重要な事を言ってたよね?
「ちょっと‥ちょっと待ってよ!ねぇ!!ねぇっば!」
口の中に錠剤を一気に流し込まれて……
急に何がなんだが解らなくなって……
気がついたら…………
特有な匂いが篭った部屋で‥身体中にどう見てもアレが掛かっているせんりとその隣に―足にモフモフした毛を沢山生やして‥タヌキみたいな尻尾を付けた誰?が一緒に幸せそうな顔をして寝ていた。
このタヌキ(?)さんも身体中アレが掛かってるよ……私‥何したの?
全く記憶がないんだけど……それよりも大事なことの確認をしないと……。良かった。薬の効果が切れて普通に戻ってた。
とりあえず幸せそうな2人を起こすのは止めて、どちらかが起きるのを待ちますか。
最初にタヌキさんが起きて―挨拶を交わした後。
「貉ですよ。せんりと同じように人に化ける事が出来ます」
化ける所を目の前で見せても貰って‥そうだよね。せんりが連れてくる位だから普通の人って事はないよね。それに変な薬を持っているんだし…。
「あの薬の事ですが‥」
「うん‥。私‥それほどお金持っていません」
「それは住んでいる家を見れば解ります」
うっ‥痛い所を突かれた。
「あれ1瓶で家が1つ建ちます」
「嘘‥でしょ?」
「いえ‥嘘ではありません。これから私が経営するお店に連れていきますから、そこで働いて全額返済して下さい」
「は‥はい…」
12/04/18 22:30更新 / ジョワイユーズ