カナメさんは、僕の告白を促した。
僕も、彼女を誰より求めていた。
でも……それでも……僕は不安だった。
結局僕の直近の彼女には、
付き合った後に愛想を尽かされている。
だったら、今回もそうなのではないか？

「……やっぱり、ダメだ」

「どうしてや？やっぱりこの耳か？尻尾か？」

「違う。僕はカナメさんが好きだし、あなたは素晴らしい人だ。……だから、ダメだ」

「ほんなら、ウチも「やめてくれ！」

先程僕が遮られたように、
僕も彼女の言葉を遮ってしまった。

「もう……何も得たくない。何も……失いたくないんだよ……」

僕はうつ伏せに倒れる。
きっと彼女なら、もっといい人がいる。
その時僕は、どうなるのだろうか？
彼女に捨てられたら、僕は今度こそ……
いや、死ぬよりもよっぽど辛いだろう。

「はぁー……ほんま、しょうがない人やな」

「ごめんなさい」

「タクトがウチを失うんが怖いなら、ウチがお前さんをウチのモンにしたるわ」

「……え？」

よく理解できず、ぼうっと聞き返す。
仰向けになると、彼女は笑っていた。
にやりと、悪どい顔だった。

「タクトはもしかしたら知っとるんやろうけど、ウチはとんっでもないケチや」

「……嘘だ」

「その嘘が嘘や。タクトがウチをモノにしてくれないんなら、やっぱりお前さんからはたっぷり取り立てんとあかん」


それから僕は縛られたまま、
彼女の寝室へと連れ込まれた。
カナメさんは僕の服を脱がすと、
両腕を上げさせた状態で、
僕を布団の上に押し倒した。

「そうやなぁ……1射精ごとに1両、ってのはどうや？」

「よくないよ、こんなこと……」

「そう言ってられるのも、今のうちだけや♥️」


カナメさんは舌なめずりをして、
僕の下着を剥ぎ取った。
当然、まだ小さなままだった。

「いただくで……はむっ♥️」

「っ……！」

彼女は勢いよく僕のモノを咥えこんだ。
カナメさんの舌が、
ペニス全体をゆっくり舐め回す。
じっとり温かく心地よい感触に、
不意に息子が勃ち上がる。

「ふふっ……いいモン持っとるやん？」

「えっ、あっ、ありがとうございます……？」

なんと言えばいいのか分からず、
とりあえず感謝してしまった。
僕のそんな反応にカナメさんは、
咥えたまま目を細めて笑った。
その表情があまりにエロティックで、
僕は完全にフル勃起してしまった。

「もうビンビンやな♥️」

「うぅ……」

ここで初めて僕のモノから口を離し、
じっくりと見つめてきた。
それは行灯のあかりを反射して、
てかてかとした光を放っていた。

「ほんじゃ、行くで……♥️」

彼女はまた僕のペニスを咥えた。
細まった目が三日月のように歪むと、
先程までとは全く違う、
激しく素早い舌捌きで責めてきた。

「ほれ……ここが……ええんやろ……♥️」

「はっ……あっ……！」

カリ首に舌を這わせ、
こそぎ取るように激しく動かす。
そのあまりの快感に、
僕は思わず腰を突き上げ、
カクカクと震わせてしまう。
しかしカナメさんは動じず、
淫靡な表情でただ責め続ける。

「まず一発目♥️」

次にその舌は裏筋へと移動し、
やはり激しく擦り上げてきた。
気持ちよさで僕は頭が真っ白になり、

「射っ、射精ますっ！」

呆気なく精を漏らしてしまった……
しかし、さらに吸い上げてきた。
魂まで抜かれるような吸引に、
僕はすっかり脱力してしまった。

「〜♥️」

カナメさんはうっとりした表情で、
僕の射精したそれを味わい、
そして飲み込んだ。

「はぁ……はぁ……」

「たっぷり出おった♥️びゅびゅーっ♥️と濃厚な射精やったわ♥️」

彼女は口を開いて見せつけてくる。
もう精は残っていないが、
舌をくねくねと蠢かせている。
この動きに僕は搾られたと思えば、
股間はまたもいきり立ってきた。

「これは違くて……っ！」

「言わんでも分かっとる♥️そんなに気持ち良かったか？」

「うっ、それは……はい……」

誤魔化しても無駄だと察して、
僕は観念した。
カナメさんは嬉しそうに、
かつ蠱惑的に微笑んで服を脱ぐ。
下着は着けていなかったようで、
濡れそぼった膣穴が見えていた。

「次は本番♥️」

「待って下さい！生はまずいですって！」

「なんでや？」

「え？」

聞き返すと、また押し倒された。
突きつけられた顔に見とれてしまう。
その眼は妖しく輝いていた。

「もし子供が出来れば、タクトはウチから逃げられへん。ウチもタクトから逃げられへんな？」

「後悔しない？」

「する訳ないっ♥️」

そう答えると同時にカナメさんは、
腰を落として僕のモノを挿入した。

「はぁっ、あっ！」

カナメさんの膣内は温かく、
僕の一物をすぐに奥まで招き入れる。
彼女と繋がっているという実感に、
否応なく興奮が限界まで高められる。

「サイズもピッタリ♥️……腰、動かすで♥️」

「ちょっ、まっ、あっ！」

カナメさんは騎上位で腰を振る。
最初はただ心地よかった膣内が、
突如快楽を与える凶器と化した。
彼女の膣ひだは返しの形状をしており、
ちんぽが外側へと動く際に、
こしょこしょ♥️とカリ首をくすぐる。

「腰使ってくれるんかぁ♥️うれしいわぁ♥️」

半ば反射的なものだった。
快感に追い立てられて、
腰が勝手に動いていた。
それは今の優しくない彼女らしく、
甘く招き入れた後は
快楽で絶対に逃がさない。
そういった名器だった。
こんな快楽に逆らえる訳がない。

「はあっ、カナメさん……っ、カナメさぁ……っん……」

「ようやっとウチを求めてくれたなぁ、タクト……♥️」

僕がじたばたしていると、
カナメさんは上半身を倒して、
僕にハグをしてきた。
そしてそのまま、僕の唇を奪った。

「んうぅっ……んん……」

「ちゅる……♥️ちゅ……♥️」

勢いよく舌を突き入れられ、
いやらしく口内を責められる。
僕は目を白黒させながら、
ただ感じることしかできなかった。

「はぁっ、ひゃっ、やばい……もうイきそうっ……」

「……ぷはぁっ♥️ええで♥️濃厚せーし沢山射精して、ウチを孕ませてや♥️」

「はい……っ！分かりましたぁ……！」

僕は彼女の命じるままに射精する。
ペニスが甘くとろけそうな快感に浸る。
すると、急に締め付けが強まる。
それに抗うことはできず、
途中で詰まった精も搾られてしまった。

「ふぅー……♥️ちょっとイってしもたわ♥️」

「はぅぅ……」

僕はこのとき身をもって、
彼女に勝つことはできないと悟った。

「今日はこの辺にしといたる。ウチにも仕事があるさかい、まぁゆっくり寝とき」

「はい……」

そう言い残して、
カナメさんは部屋を出ていった。
もう息も絶え絶えで苦しいはずなのに、
彼女との交わりが終わるのを残念だと、
そう思っている僕がいた。

■作者メッセージ
カナメさんは不器用なので、自分が悪になってでも気に入った男は囲い込んでしまいます。
かわいいですね。