連載小説
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ドッグファイト
(ファクト『我々は魔物は全て人間を食らう残虐な生き物だと教えを信じてきた。もし仮に人間と共存が出来る種族としても…もう遅すぎるのだ……後戻りは出来ん。残念だが、降伏して魔界に戻るがよい……そうすれば全滅は免れる』


(ルミナ『……後戻りは、まだ間に合うし出来るわ!。貴方はまだ話が出来る反魔物派……お願いだから人々に危害を加えずに……』


(ファクト『……我々は…もう進むしかないのだ。残念だが話は以上だ。2つの選択肢を決めてくれ。我々に撃墜され、首都を破壊されるか降伏して血を一滴も流さない方法…魔界に帰るかだ』


(バロン『残念だが撃墜はせぬ!。降伏はそちらで準備するんだ……Over!』


(ファクト『…今時、英雄気取りか?。まあいい…君達は優秀なパイロットだ。出来れば降伏して我々の味方になればミサイルの件は無しにして歓迎しよう。いつでも降伏は受けるぞ』


ついに円盤が見えた。本当に巨大な円盤型の戦艦が宙に浮いてる異様な光景。こんな物を極秘で開発してたのを簡単に奪うとは……反魔物派は恐ろしいな



(ベルリオット『でかいな……対空砲火台がレーダーに沢山映るぜ。ホークD01…インゲージ』


(シェイ『こちらはレーダーというのが沢山四角い枠で捉えたから攻撃するぞ。え〜と…ワンちゃん……エンゲージ……あれ?。インゲージだっけ?』


(バロン『どっちも同じだから気にしなくて良いぞワンちゃん。ではGhostインゲージ!。レーダーロック!』


(敵『あれはミサイルを撃ち落とした凄腕の奴等だ!。早く撃て!』



敵は対空砲火台で応戦してきた。シェイは先にミサイルで先制攻撃して一撃離脱をする。その際に敵が追跡ミサイルを放ってシェイの後ろを追いかけて全ての電子表示された文字が赤くなり警報が激しく鳴る。



(シェイ『うひゃあ!。来ないでよ!』


それをベルリオットはアフターバーナー全開でシェイの機体の間近に接近して熱探知ミサイルの目標を自分に向けて庇う。



(シェイ『ベルリオット!!』

アフターバーナーを止めて、クルリと旋回をしてスピードを殺し、ミサイルは通りすぎた。目標を見失って熱源を探し、そして太陽を敵と勘違いして明後日の方向に向かって行く。それを見てたシェイは安心した



(ベルリオット『大丈夫かワンちゃん?。こちらは上手く避けておいたから安心してくれ。赤外線誘導の熱探知ミサイルはアフターバーナーすると激しく追いかけるから出し過ぎには気を付けなよ。なるべくフレアやチャフで身を守れ』


(シェイ『私の代わりに……予定表には書いてない行動はするな……バカぁ…』

ベルリオットも周辺にフレアを撒いて皆を守り、バルカンやミサイルなど飛んでくるが、それを避けながらシェイと少佐は反撃にミサイルをぶち込むと、ようやく対空砲火台が壊れる。



(バロン『よし!。良いぞワンちゃん!。』


(シェイ『うむ、今の所予定通り順調だな。これが終わったら早くベルリオットとセックスしたいものだな!』


(ベルリオット『ゲフッゲフ!。酒を飲みたいの間違いじゃないのか!?。……よし、ホークD01目標に近づく』


そこで近づいてみると……円盤の装甲に不自然な場所を見つける。見えにくいが網みたいに穴がある場所……多分あれが放熱口だろう



(シェイ『ねえGhost、排気口と円盤の下にあるエンジン試しに攻撃してみないか?。』


(バロン『うむ、もしそれで撃ち落とせたら良いな。やってみる価値はある。ワンちゃん、まず下に潜ってミサイルをぶち混んで排気口もぶち混んでみろ』


(シェイ『分かったわ。それ!』


シェイがミサイルを発射してエンジンと排気口に当てたが無傷だった…やはり特殊加工されているか……



(敵『バカめ!。エンジンは狙われると分かってるから特殊加工されてるぜ!!。今頃奴等は作戦を変更して、どうしようか悩んでるはずだ!』



しかし反魔物派には残念ながら作戦は決まっていた。



(ベルリオット『やはりな……こちらホークD01。目標に接近した。これよりVTOLに切り替えて熱を与える』



VTOLにし、機体の頭が開いてエンジンが下に向いた。排気口をエンジンからの炎を出力最大にして熱する。機体の搭載した燃料が、もの凄い消費するのが分かる!。そこで円盤から謎の物体が現れた



(ルミナ『バロン、敵が現れたわ!。』


(バロン『おわ!。小型無人戦闘機か!。結構小さいな……』


(シェイ『ルミナ索敵助かる!。私も倒すぞ』


シェイが先に動き、無人戦闘機を狙う。そこで別の無人戦闘機がシェイにバルカンを発射して当たった!



(シェイ『キャァァア!』


シェイの装甲が剥がれる。まだ機体には、そんな激しい損傷は無いが…危ない!。シェイはとにかく目の前の無人戦闘機を狙い、発射ボタンを押すとズドドドドと音が響いて見事ガンで無人戦闘機を撃ち落とした!。



(シェイ『やった!。こちらワンちゃん、攻撃食らったけど敵を倒したぞ!』


(ベルリオット『大丈夫かワンちゃん!?。危なかったらいつでも離脱してくれよな!』


(シェイ『大丈夫だ。私は死なないから』


(ベルリオット『未だにワケわからねぇ……強がるのもヤメテおけよ。機体性能が良いFー22で良かったが……他の機体だと下手したら殺られてるぞ…死なれたら俺マジ困るんだから』


(シェイ『え…』


(バロン『すりゃ!!』


少佐はシェイの後ろにいた無人戦闘機を撃ち落とす。そしてベルリオットの周辺の対空砲火台の残りをミサイルで破壊をする。



(バロン『敵機撃墜!。ホークD01、何とか君の周りを安全にした。あと君の嫁も助けたぞ』


(ベルリオット『助かったよ。もう少しかかるぜ』


排気口が真っ赤になってきた。もう少しだ!



(ルミナ『……!』


ルミナはレーダーを見ていたら点が一瞬現れた…ステルス機!?



(ルミナ『大変!。戦闘機が来るわ!。全部で三機』


(シェイ『こっちでも確認したけど……私大丈夫かな?』


(ベルリオット『どうする?。こちらを一回諦めて俺戦いに入るか?』


(シェイ『いや…私とGhostとやる。ベルリオットは予定通りにしろ』


相手は反魔物派の腕が良いパイロットだ。



(敵パイロット1『どうやら相手のパイロットは凄腕の二人と新人のアヌビスらしい。魔物のアヌビスを先に殺るぞ』


(敵パイロット2『無線を傍受してて良かったな。これでエースを狙って狙われたら、たまんねぇや。数を減らして動揺させてからエースを殺らねぇと危ないな』


(敵パイロット3『先にFー22を狙うのか?。奴がエースなんじゃないのか?』


(反魔物派1『む…?。敵は二機しか目視できんな……もう一機はどこにいる?。まあ確か無線内容では見た事無いステルス戦闘機の二機の機体が巨大ミサイルを破壊したから、それが凄腕の奴らだろう。前回の交信を傍受して聞いた話ではホークD01とGhostと言うパイロットらしい。先程聞いた無線内容では新たにアヌビスがFー22に乗ってカースドラプターとかタッグネームをつけてるのを確かに聞いた。幽霊と呪われた猛禽類か……聞いただけで寒気がしやがるぜ。こちらの機体はお前らのYF23と俺のFー35だが…多分やれるだろう。ブレイカーインゲージ…………お!不気味なペイントされた機体だが……よく見れば傷ついてるな。全機Fー22が弱ってるから作戦変更無しだ。先に破壊するぞ』


(反魔物派2『了解。ガンナーインゲージ』


(反魔物派3『オッケー、スナイパーインゲージ!』


敵はベルリオットが壊れた対空砲火台の影で隠れていたので気がつかなかったが、シェイの後ろに敵機が三機も来てしまった。振り切ろうにも流石に三機もいては降りきれず、バルカンを食らってガガガシャンっと音をたてる



(シェイ『ん…い、痛い!』


(スナイパー『こちらスナイパー、攻撃成功した!。更に弱ったから集中砲火だ!』


(ガンナー『こっちでも確認したぜ。やはりあれはルーキーだぜ…戦果を上げるまたとないチャンスだ。早く撃ち落とそうぜ』


シェイの右エンジンから黒い煙が出てしまって飛行が不安定になる。



(ベルリオット『ワンちゃん、すぐ戦線離脱しろ!』


少佐は急いで敵機に近づいて狙い……サイドワインダーミサイルを発射した



(バロン『FOX2!。FOX2!!』


(ガンナー『ヤバい!。スナイパーの後方にエース!。ミサイル、ブレイク、ブレイク!!』



(スナイパー『しまった!…いつの間に!?』


そこでサイドワインダーミサイルが敵の一人に当たってガズンっと音がして撃ち落とした。フレアが間に合わなかったようだ



(スナイパー『うがあ゙あ゙ぁ゙!』


(ブレイカー『スナイパー早くベイルアウトしろ!!。あとは俺達で殺る』


敵の一人がベイルアウトして脱出した。その時に先程の壁を壊したドラゴンが仲間を連れてやってきた



(ハーピィ『頂き!』


脱出した敵パイロットを捕まえて拐った。シェイは機体が激しい揺れで操縦しにくかったが、少佐に仲間の仇をとろうと反撃する敵機の後ろに回ってバルカンを当てて撃墜した。



(ガンナー『うわっ!!』


ドゴンっと鈍い音がして相手の右ウイングが折れて無くなった



(シェイ『ふ、予定通りだ!。』


(ルミナ『ちっとも予定通りじゃないよシェイ…』


そしてドラゴンはシェイに撃墜された敵機に乗ってキャノピーを破壊する。



(ガンナー『ピギャァァァ!。メーデー、メーデー、メーデー!!こちらガンナー!。アヌビスにやられて…ドラゴンがキャノピーを破壊しやがっ……!。』


そこでドラゴンは平手打ちして気絶した敵を座席ごと、お持ち帰りする。他のドラゴンやハーピィも残りの敵機向かって近づく



(ブレイカー『くそ…ハーピィやドラゴンが沢山いやがる……しかもアヌビスが思った以上に強い……エースの撃墜は無理だったが……せめて、せめてアヌビス!…いや…カースドラプター!。お前だけは破壊してやるぞぉぉ、くたばれぇぇ!!』



敵がバルカンとミサイルを同時に連続発射してシェイに当たる。ズズドンっと嫌な音がした…



(ベルリオット『シェイ!!!。』


(シェイ『ごめん……ワンちゃん墜ちちゃった……』


エンジンと翼から、ゴゴゴっと激しい炎が吹き出す。まさに火ダルマだ!



(バロン『シェイ!。急いでベイルアウトしろ!。右側にある黄色と黒い斑のレバーを引け!。』


その時にシェイの機体がベルリオットの方へ向かってきた。先程の敵はベルリオットを見つけて向かってくる



(ブレイカー『俺と同じVTOL機なのか!?。あんな所にいやがって…破壊してやる!』


シェイが何かを言う!



(シェイ『まだ大丈夫…少し動ける。でも長く持たないから機体を排気口にぶつける。その前に寸前で脱出するから私と敵に注意しろベルリオット』


(ベルリオット『……!。分かった……こちらすぐに上がって奴を落とす。ベイルアウトするタイミング誤るなよ!』



ベルリオットはエンジンを最大にして垂直急上昇する。そこでポシュっと音がしてベイルアウトしたシェイ。シェイが居なくなった機体が排気口に体当たり。Fー22は凄い爆発をして大きな穴を開ける。もしベルリオットが高温で弱らせてなかったら大きな穴は開かなかっただろう……後で上手くシェイを助けてあげよう。そして急上昇したら旋回して、向かってきた最後の敵の背後を取ろうとするベルリオット



(ブレイカー『ま…まさか……後ろを狙ってたのに……何故後ろを取られる!?』


(ベルリオット『少佐…手を出すなよ…』


少佐は恐怖してゴクッと唾を飲む。そう…ベルリオットは怒ると凄く目付きが恐ろしくなり鷹のように獲物を狙う。シェイが見たら怖がるくらいに豹変した。G計器が13を示すが構わず狙い、レーダーがピピピピ…と言う



(ブレイカー『く、くそ……くそ!。なんて動き……しやがる……何でも有り機体なのか?。Fー35みたいな動きじゃねぇ……ば、化け物……奴は化け物だ!』


敵は恐怖した。目の前にいる戦闘機を悪魔と見えるくらいに



(ブレイカー『これが…敵エースの力なのか…?。ふ…振りきれねぇ……!』


(ベルリオット『可愛いアイツを…よくも……墜ちろ!!』
11/09/24 19:14更新 / サイジョー
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■作者メッセージ
絵を描いてみました。これで分かりやすくなれば良いのですが

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