5話 試合はそっちのけ
彼との旅行2日目。竜騎士と騎竜の組同士が「魔界銀」の武器を持って闘う「闘技大会」。
客席は盛り上がっている。試合にでは無く、お互いのパートナーに。
空「うわぁ……よくやるねぇ……」
妻らしきドラゴンと繋がったまま階段を跳ねるというとんでもないことをしている人を見て彼が言う。
試合中に食べ物を売る売り子も独り身らしい男性と繋がっている。
売り子「お代は……いりませんからぁ…もっと…!」
男性客を搾りに搾っている。そういう私と彼はと言うとと──
空「本当にこれでいいの?」
温泉宿と同じように抱きしめられている。繋がってい無いので快楽は特にないが、充足感は凄まじい。
「尻尾……撫でて……」
頼むと優しく尻尾を撫でてくれる。こんなに騒がしいのに寝てしまいそう。
空「ほら、勝敗が決まったよ」
勝敗が決して歓声に包まれる客席。その次の瞬間には爆発した快感に悶える声が響く。
思わず耳を塞いでしまう。
空「大丈夫。もう怖いなんて思わないよ」
そう言われた瞬間一気に達してしまった。
さて、声をかけた瞬間繋がってないのに達した彼女を支えながら次の試合を見ている。
夫婦での息のあった連携を見ていると確かに憧れる気持ちも分かる。
売り子「あっ………あっ…………」
「あの…大丈夫ですか?」
近くの男性と楽しんでいた売り子さんも相手の男性も少しぐったりしている。
心配になったので声をかけた。
売り子「ありがひょぉ…ごじゃいましゅ……だいひょうぶれふ……」
足の間から零れてきたものを中に戻し、手についた分は舐めとって再び男性と楽しみ出す。
売り子「お客っ……さん!……こそ!お相手っ!!大丈夫…ですか?」
セルカ「大丈夫……」
聞こえていたのか返してくる彼女。
「大丈夫だそうです。昨日からずっとなので」
そういうと売り子はこちらに手を振って思いっきり相手の男性に抱きついてしまう。身体を動かせない状態にして器用に腰を動かしている。
セルカ「ソラさん?」
「どうしたの?」
セルカ「私達もやりましょ?」
セルカ「ひゃっ!………ちょっと……待っ………!!!」
やはりすぐに沈んだ。
観客ワイバーン「貴方、やるのね。確かにっ……!!私達………ワイバーンは今、そういう時期だけれども」
後ろの席からワイバーンが話しかけてくる。途中で仰け反り、ごめんなさいねと謝ってから話を続ける。
観客ワイバーン「なるほど。若い娘が初めてを経験するにはちょっと辛いかもしれないわね。敏感だからちょっとした事でもイッちゃうことあるのよ。気にしないでいいけど、あまり乱暴にすると癖ついちゃうかもしれないわね」
「なるほど…少し気をつけます」
観客ワイバーン「そうね。普通なら痛いことでもっ……………!!!……あっ……!……感じちゃうから……」
本来なら痛いことでも快楽と感じてしまうのは確かに危険だろう。彼女の身体に傷がつくようなことはしたくない。
「セルカ?大丈夫?」
挿入てからずっと息が荒い。尻尾を足に絡みつかせた上でさらに翼で強く抱きしめてくる。足で腰を抑えこんできてかつ顔は埋めたままだ。
「ねぇ、大丈夫?」
直後、首を噛まれた。
「怖いなんて思わない」そう言われて安心したのかまた直ぐに達してしまった。
後ろのワイバーンと彼が話している事を聞いていると、ちょっと安心した。いつもひとりで慰めていたから温泉宿では身体が動くままに任せていた。
でも、この時期が終わった後でもなんだか彼に甘えてしまいそう。
そんな想像をしていると、温泉宿の時のようにまた理性が飛んでしまいそうになる。
怖くないと言われても、自然と抑えようとして息が荒くなる。
空「セルカ?大丈夫?」
話しかけられて力がちょっと強くなる。
「待って………」
そうは言ったものの彼には聞こえなかったらしく、後ろのワイバーンと話をしている。
空「ねぇ、大丈夫?」
今度は耳元で優しく声をかけてくる。次の瞬間には彼を全力で抑えつけて、首を甘噛みしていた。吸ってみたり、舌で舐めてみたりする。
興奮する度、彼を強く抱きしめた。
観客ワイバーン「ねぇ貴女大丈夫?彼氏さん噛んでるわよ?だいぶ締め付けてるわよ?……この娘、こういうのが好きなの?」
温泉宿の時と一緒だ。抱きしめられている箇所からミシミシと音が鳴っている。
かなり無理な動きで自分のナカに入っている物をお腹の裏側を削るように押し付けている。
僕の身体と挟まれているので息苦しいかもしれない。
「セルカ…ちょっと落ち着ける?」
どうやら全く聞いていないらしい。
観客ワイバーン「見たところ、完全に貴方を「オストカゲ」として認識しているようね。一度激しく突いてあげたら?」
言われた通りにやってみるが、腰の動きを彼女が止めるわけもなく、モジモジと身体を動かして位置を正すと力を強めてくる。
観客ワイバーン「ダメか……。アナタ、ちょっと一旦手伝ってくるわね。」
夫ととの連結を一度離してこちらに来てくれる。密着している僕らの間に翼を入れて、彼女を愛撫して発散の手伝いをしてくれるが、やったところで彼女は僕の身体を上下に引きちぎらんばかりの力で抱きしめるだけだった。
観客ワイバーン「うーん…だいぶ苦しい?ちょっと力をかけすぎているでしょうし、姿勢を変えたいのなら手伝うわよ?」
まだインキュバスになっていない僕を気遣ってくれている。
「それなら、翼をこうして…」
彼女の好意に甘えてセルカの姿勢を少し変えてもらう。服に爪をたてて離したくないと意思表示をするが、とりあえず腕を動かせるようにした上で、セルカを自由にしてもらう。
やはり直ぐに抱きついてきた。
観客ワイバーン「ここからどうすの?」
「いつもどおり、優しくしてあげるだけですよ。ありがとうございました。お楽しみ中、邪魔してすいません。」
観客ワイバーン「いいのよ。そのぐらい。それじゃ、楽しんでね?」
誰かに無理やり彼から引き離されそうになってより強く力を込めてしがみつく。
しばらくすると彼が腕を抜いて抱きしめてくれた。
安心感で軽く爆発する。音をたてて繋がっている部分から垂れていく。
繋がっているはずなのに充足感が足りない。動いてもお腹をゴリゴリと削られるような感触があるだけ。
不意に、連結部を触られる。お尻、尻尾を優しく撫でられて、腰の動きが止まる。
「ひゃうっ…!」
耳にかかる息がこそばゆくて、噛んでいた口を外してしまった。
もう一度甘噛みしようとすると、唇を貪られる。
支えられていた両手を離されて、深くにねじ込もうとしていた身体では彼の唇を貪ることが出来ずに腰に力を入れて身体を浮かせる。そうすると彼は少し上に身体を逸らす。少しずつ抜けていく。
嫌だと思い身体を落とそうとすると頭を支えられた。空いた手で身体から引き抜かれていく。
呆れられたのだろうか。口も離れてしまう。泣きそうになった。
空「もうちょっとだけ待ってね?」
中ほどまで抜かれると、また尻尾を撫でられる。半分宙に腰が浮いたことで初めて腰がズキズキと痛む事に気が
つく。
空「いくよ?」
支えられていた両手を離されると真っ直ぐ身体が落ちて、一気に求めていた場所まで彼が貫く。
どうやら自分で楽しんでいる間、ずっとズレていた場所に擦り付けていたようだ。
強烈な痺れで天を仰いで口を開けてしまう。
空「ほら、ちゃんと入ったでしょ?仕返し」
首をカプっと噛まれる。どう反応していいか分からず口をパクパクしていると、彼ではない手で愛撫される。ワイバーンの爪だ。
観客ワイバーン「アナタ、もう少し前に。ごめんなさいね。ご一緒させてもらうわ」
後ろの席のワイバーンが夫と繋がったまま前の席の私達のところへ降りてきていた。
カリカリと引っ掛けるような絶妙な力加減で刺激され、頭が真っ白になる。
観客ワイバーン「そろそろかしら?アナタ、前の席に転げ落ちないでね?」
試合の勝負が決したのと同時に、4人が絶頂を迎えた。
観客ワイバーン「大丈夫よ。相手が出来てすぐのこの時期に戸惑うの気持ちはわかるわ。この人はインキュバスになりきっているからあまり気にしていないのだけれどね。それじゃあ、縁があったらまた会いましょう!」
大会が全て終わったあとも通路を埋め尽くさんばかりの人混みでなかなか出ることが出来なかったが、知り合った夫婦と話しているうちに、人混みは抜けていた。
セルカ「明日は何処に行く?」
「そうだね……なにか食べに行きたいね」
セルカ「それなら、いい所があるの!親戚のいる村なんだけれど…」
声が小さくなって言ってしまう彼女。なにかまずいことでもあるのだろうか。
セルカ「…ねぇ、本当に私のこと怖くない?」
「もちろん。どうして?」
セルカ「その村に行くにはちょっと山を越える必要があって…でも、怖がられちゃったらどうしようかなって…」
ワイバーンやドラゴン達は昔の竜の姿に一時的になれる。彼女の心配はその時の姿を怖がられないかということだろう。
「怖がる理由なんて無いよ。親戚のお家なら、なにかお土産でも買っていかないかい?なにかお菓子がいいかも」
セルカ「それじゃあ…あっ、ブレス飴。アレを買いましょ!!」
「飴」というからには仮に小さい子供が居ても大丈夫だろう。「ブレス」ともあるので、とんでもなく辛い可能性もありそうだが。
セルカ「早く早く!」
「わかったよ〜」
先にお店の中へ入っていく彼女。今日で旅行は折り返し。早いところジパングへのお土産を買って、送って貰えるようにしなくては。
「結局、お互い夢中なんだろうね」
1日目の予定ではお土産を買った後、状況次第では一旦戻ることも考えていたのだが、そのことをもはや予定から外していることにやっと気づいた。
客席は盛り上がっている。試合にでは無く、お互いのパートナーに。
空「うわぁ……よくやるねぇ……」
妻らしきドラゴンと繋がったまま階段を跳ねるというとんでもないことをしている人を見て彼が言う。
試合中に食べ物を売る売り子も独り身らしい男性と繋がっている。
売り子「お代は……いりませんからぁ…もっと…!」
男性客を搾りに搾っている。そういう私と彼はと言うとと──
空「本当にこれでいいの?」
温泉宿と同じように抱きしめられている。繋がってい無いので快楽は特にないが、充足感は凄まじい。
「尻尾……撫でて……」
頼むと優しく尻尾を撫でてくれる。こんなに騒がしいのに寝てしまいそう。
空「ほら、勝敗が決まったよ」
勝敗が決して歓声に包まれる客席。その次の瞬間には爆発した快感に悶える声が響く。
思わず耳を塞いでしまう。
空「大丈夫。もう怖いなんて思わないよ」
そう言われた瞬間一気に達してしまった。
さて、声をかけた瞬間繋がってないのに達した彼女を支えながら次の試合を見ている。
夫婦での息のあった連携を見ていると確かに憧れる気持ちも分かる。
売り子「あっ………あっ…………」
「あの…大丈夫ですか?」
近くの男性と楽しんでいた売り子さんも相手の男性も少しぐったりしている。
心配になったので声をかけた。
売り子「ありがひょぉ…ごじゃいましゅ……だいひょうぶれふ……」
足の間から零れてきたものを中に戻し、手についた分は舐めとって再び男性と楽しみ出す。
売り子「お客っ……さん!……こそ!お相手っ!!大丈夫…ですか?」
セルカ「大丈夫……」
聞こえていたのか返してくる彼女。
「大丈夫だそうです。昨日からずっとなので」
そういうと売り子はこちらに手を振って思いっきり相手の男性に抱きついてしまう。身体を動かせない状態にして器用に腰を動かしている。
セルカ「ソラさん?」
「どうしたの?」
セルカ「私達もやりましょ?」
セルカ「ひゃっ!………ちょっと……待っ………!!!」
やはりすぐに沈んだ。
観客ワイバーン「貴方、やるのね。確かにっ……!!私達………ワイバーンは今、そういう時期だけれども」
後ろの席からワイバーンが話しかけてくる。途中で仰け反り、ごめんなさいねと謝ってから話を続ける。
観客ワイバーン「なるほど。若い娘が初めてを経験するにはちょっと辛いかもしれないわね。敏感だからちょっとした事でもイッちゃうことあるのよ。気にしないでいいけど、あまり乱暴にすると癖ついちゃうかもしれないわね」
「なるほど…少し気をつけます」
観客ワイバーン「そうね。普通なら痛いことでもっ……………!!!……あっ……!……感じちゃうから……」
本来なら痛いことでも快楽と感じてしまうのは確かに危険だろう。彼女の身体に傷がつくようなことはしたくない。
「セルカ?大丈夫?」
挿入てからずっと息が荒い。尻尾を足に絡みつかせた上でさらに翼で強く抱きしめてくる。足で腰を抑えこんできてかつ顔は埋めたままだ。
「ねぇ、大丈夫?」
直後、首を噛まれた。
「怖いなんて思わない」そう言われて安心したのかまた直ぐに達してしまった。
後ろのワイバーンと彼が話している事を聞いていると、ちょっと安心した。いつもひとりで慰めていたから温泉宿では身体が動くままに任せていた。
でも、この時期が終わった後でもなんだか彼に甘えてしまいそう。
そんな想像をしていると、温泉宿の時のようにまた理性が飛んでしまいそうになる。
怖くないと言われても、自然と抑えようとして息が荒くなる。
空「セルカ?大丈夫?」
話しかけられて力がちょっと強くなる。
「待って………」
そうは言ったものの彼には聞こえなかったらしく、後ろのワイバーンと話をしている。
空「ねぇ、大丈夫?」
今度は耳元で優しく声をかけてくる。次の瞬間には彼を全力で抑えつけて、首を甘噛みしていた。吸ってみたり、舌で舐めてみたりする。
興奮する度、彼を強く抱きしめた。
観客ワイバーン「ねぇ貴女大丈夫?彼氏さん噛んでるわよ?だいぶ締め付けてるわよ?……この娘、こういうのが好きなの?」
温泉宿の時と一緒だ。抱きしめられている箇所からミシミシと音が鳴っている。
かなり無理な動きで自分のナカに入っている物をお腹の裏側を削るように押し付けている。
僕の身体と挟まれているので息苦しいかもしれない。
「セルカ…ちょっと落ち着ける?」
どうやら全く聞いていないらしい。
観客ワイバーン「見たところ、完全に貴方を「オストカゲ」として認識しているようね。一度激しく突いてあげたら?」
言われた通りにやってみるが、腰の動きを彼女が止めるわけもなく、モジモジと身体を動かして位置を正すと力を強めてくる。
観客ワイバーン「ダメか……。アナタ、ちょっと一旦手伝ってくるわね。」
夫ととの連結を一度離してこちらに来てくれる。密着している僕らの間に翼を入れて、彼女を愛撫して発散の手伝いをしてくれるが、やったところで彼女は僕の身体を上下に引きちぎらんばかりの力で抱きしめるだけだった。
観客ワイバーン「うーん…だいぶ苦しい?ちょっと力をかけすぎているでしょうし、姿勢を変えたいのなら手伝うわよ?」
まだインキュバスになっていない僕を気遣ってくれている。
「それなら、翼をこうして…」
彼女の好意に甘えてセルカの姿勢を少し変えてもらう。服に爪をたてて離したくないと意思表示をするが、とりあえず腕を動かせるようにした上で、セルカを自由にしてもらう。
やはり直ぐに抱きついてきた。
観客ワイバーン「ここからどうすの?」
「いつもどおり、優しくしてあげるだけですよ。ありがとうございました。お楽しみ中、邪魔してすいません。」
観客ワイバーン「いいのよ。そのぐらい。それじゃ、楽しんでね?」
誰かに無理やり彼から引き離されそうになってより強く力を込めてしがみつく。
しばらくすると彼が腕を抜いて抱きしめてくれた。
安心感で軽く爆発する。音をたてて繋がっている部分から垂れていく。
繋がっているはずなのに充足感が足りない。動いてもお腹をゴリゴリと削られるような感触があるだけ。
不意に、連結部を触られる。お尻、尻尾を優しく撫でられて、腰の動きが止まる。
「ひゃうっ…!」
耳にかかる息がこそばゆくて、噛んでいた口を外してしまった。
もう一度甘噛みしようとすると、唇を貪られる。
支えられていた両手を離されて、深くにねじ込もうとしていた身体では彼の唇を貪ることが出来ずに腰に力を入れて身体を浮かせる。そうすると彼は少し上に身体を逸らす。少しずつ抜けていく。
嫌だと思い身体を落とそうとすると頭を支えられた。空いた手で身体から引き抜かれていく。
呆れられたのだろうか。口も離れてしまう。泣きそうになった。
空「もうちょっとだけ待ってね?」
中ほどまで抜かれると、また尻尾を撫でられる。半分宙に腰が浮いたことで初めて腰がズキズキと痛む事に気が
つく。
空「いくよ?」
支えられていた両手を離されると真っ直ぐ身体が落ちて、一気に求めていた場所まで彼が貫く。
どうやら自分で楽しんでいる間、ずっとズレていた場所に擦り付けていたようだ。
強烈な痺れで天を仰いで口を開けてしまう。
空「ほら、ちゃんと入ったでしょ?仕返し」
首をカプっと噛まれる。どう反応していいか分からず口をパクパクしていると、彼ではない手で愛撫される。ワイバーンの爪だ。
観客ワイバーン「アナタ、もう少し前に。ごめんなさいね。ご一緒させてもらうわ」
後ろの席のワイバーンが夫と繋がったまま前の席の私達のところへ降りてきていた。
カリカリと引っ掛けるような絶妙な力加減で刺激され、頭が真っ白になる。
観客ワイバーン「そろそろかしら?アナタ、前の席に転げ落ちないでね?」
試合の勝負が決したのと同時に、4人が絶頂を迎えた。
観客ワイバーン「大丈夫よ。相手が出来てすぐのこの時期に戸惑うの気持ちはわかるわ。この人はインキュバスになりきっているからあまり気にしていないのだけれどね。それじゃあ、縁があったらまた会いましょう!」
大会が全て終わったあとも通路を埋め尽くさんばかりの人混みでなかなか出ることが出来なかったが、知り合った夫婦と話しているうちに、人混みは抜けていた。
セルカ「明日は何処に行く?」
「そうだね……なにか食べに行きたいね」
セルカ「それなら、いい所があるの!親戚のいる村なんだけれど…」
声が小さくなって言ってしまう彼女。なにかまずいことでもあるのだろうか。
セルカ「…ねぇ、本当に私のこと怖くない?」
「もちろん。どうして?」
セルカ「その村に行くにはちょっと山を越える必要があって…でも、怖がられちゃったらどうしようかなって…」
ワイバーンやドラゴン達は昔の竜の姿に一時的になれる。彼女の心配はその時の姿を怖がられないかということだろう。
「怖がる理由なんて無いよ。親戚のお家なら、なにかお土産でも買っていかないかい?なにかお菓子がいいかも」
セルカ「それじゃあ…あっ、ブレス飴。アレを買いましょ!!」
「飴」というからには仮に小さい子供が居ても大丈夫だろう。「ブレス」ともあるので、とんでもなく辛い可能性もありそうだが。
セルカ「早く早く!」
「わかったよ〜」
先にお店の中へ入っていく彼女。今日で旅行は折り返し。早いところジパングへのお土産を買って、送って貰えるようにしなくては。
「結局、お互い夢中なんだろうね」
1日目の予定ではお土産を買った後、状況次第では一旦戻ることも考えていたのだが、そのことをもはや予定から外していることにやっと気づいた。
21/09/25 12:55更新 / 白黒トラベラー(旧垢)
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