連載小説
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2ページ 姉妹
小鳥が鳴く中、日差しを浴びて起きた。
俺こと茂森雅人は寝ていたソファーで状態を起こして床に足をつけて重くだるい体でキッチンに向かう。

「あら、おはようマサトくん」
「おはようマーシャ…んッ?」

俺はあるもので目が覚める。
そう、前回言い忘れていたがメデューサのマーシャルの髪の色は赤であり目の前にいる女性はマーシャルと同じメデューサなのだろう?
その女性はマーシャルと同じ体型であり髪は青い。
もちろん髪の先は蛇で下半身は蛇の胴体をしている。

「あのぉ、どちら様ですか?」
「あぁ、紹介が遅れたはね?私の名前はマリシャっていうの。マーシャルの姉よ?貴方の事は妹から聞いてたわ」
「そうですか?初めまして俺は茂森雅人って言います。昨日からマーシャルに泊めて貰ってます」
「ふふッ、そんなに畏まらなくても良いわよ?」
「いえいえ、年上には敬語を使うのが常識です」
「そうかしらね?」
「ふぁあぁ〜、おはよう」
「あら、おはようマーシャル」

俺はマリシャさんと話していると二階から目を擦りながら下りてくるマーシャルがいた。
俺は「おはよう」というと「おはよう」と返される。



俺はマーシャルとマリシャさんと共に朝食を食べながら二人と会話をする。
それはときに楽しかったり笑ったりした。
なんだか懐かしいという感情でいっぱいである。
そして俺たちは家を出て二人に色々な場所を案内してもらった。

「ここがシルベリア草原でこっちが迷いの森でこの草原を超えた先がフェルリア城下町っていうの」
「それでね、そこにはクロエル・ランフォーネスっていう魔王がその城下町を守っているのよ?」
「はぁ、魔王ッ!?」
「ねぇ、マーシャル?マサトくんはここには初めて来たみたいだからクロエル様の話はまた後ほどすれば良いじゃないかしら?」
「ふんッ!マリシャお姉ちゃんはそんなに考え込まないでも良いのに…」
「まぁまぁ、落ち着けよマーシャル」
「なによマサトッ!?マサトはマリシャお姉ちゃんの味方をするのッ!?」
「そうじゃないさ。ただマリシャさんも俺の為を思って…「もう知らないッ!?マサトの馬鹿ッ!?」
あッ、おいッ!?」

マーシャルは泣きながら来た道を戻りながら走る。
それを見つめるマリシャさんと俺がいた。

「ごめんねマサトくん」
「いえいえ、気にしないで下さい。どうやら俺が彼女を傷つけたみたいですから…」
「そうではないのよ?」
「えッ??どういうことですか?」
「私たちメデューサはね嫉妬深い魔物なの。それでわかるわよね?」
「…俺、先に戻りますね?」
「えぇ、くれぐれも無茶はしないでね?」
「…はいッ!!」

俺は大きく返事をしてマーシャルの後を追うように走り出す。
12/03/23 16:07更新 / パンドラ
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■作者メッセージ
二話目完成です。

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