五月一日 同居人も新入生
五月一日午前九時頃である。
僕こと翔はとうい最近同居人となったリリムのマリア・シルヴァーノと一緒に居間に向かっている。
「何が始まるの?」
「知らないよ。それはこっちが聞きたい」
そして僕は居間の襖を開ける。
◇〜マリア視点〜
ここに住む翔だったかしら?
彼が横式のドアを開けるとそこには彰三と紗代とそれにもう二人いた。
「この子が父さんが話していたリリムだね?」
「あらッ?なかなか綺麗な肌をしてるわね?」
「そうじゃろ?なかなかのべっぴんさんじゃろ」
彰三と話しているのは翔の両親らしい。
しかしどうして翔は固まっているのか不思議なのだけど。
それも口を開いたままで…―
そのまま貴方の童貞卒業させようかしら…じゅるり…。
「いま何か変なこと考えなかった?(間違いない僕の童卒を食べる気だッ!!)」
「何も考えてないわよ?(ふふッ…、貴方の童貞ち○ぽを食べてやるわよ)」
私と翔はお互いに見つめ合うがその間で火花が散っている。
そして紗代…、どうして貴方はニヤニヤしているの?
◇〜まだマリア視点〜
今は昼の十二時を過ぎたころあいかしらね?
私は居間で彰三と二人っきりである。
それもお互い正座をしたまま。
正直この座り方はきついのよね…。
「とりあえずはお主も五日から翔と同じ高校に行ってもらう」
「どうしてかしら?」
「ふむぅ…、お主は歳は翔と同じじゃろ?」
「えぇ、そうよ?それが何なの?」
「なら行くしか無かろう。この世界では学問は一種の強奪戦じゃ。ならお主も頑張らなくてはなるまい」
うぐッ…、言い返せない自分が悔しい。
このジジぃはどうやら翔が通っている高校に向かえと言っているみたいね?
高校って私のいた世界でいうモンスタースクールと同じなのかしら?
だとしたら何だかいやだなぁ…―
「ところで翔や紗代はどうしたの?」
「んッ?翔と紗代ちゃんなら台所で昼食を作っておるぞ?それがどうしたんじゃ?」
「いや、何でもないわよ?」
恐るべき専属家政婦の紗代ね…。
そういえばみんなは紗代が魔物なのを知っているのかしら?
「ねぇ、彰三…」
「お爺ちゃんじゃ」
「いや、だから彰z」
「お爺ちゃんと呼べ」
「分かったわよ。お爺ちゃんは紗代が魔物なのはわかるかしら?」
「うむ、紗代ちゃんはジョロウグモなのあ知っておるぞ?」
「そうなの?でもどうして魔法で人間に化けているのかしらね?」
「それは知らぬ。じゃが時期にわかるじゃろう」
「そんなものかしらね?」
「そんなものじゃろ?」
私たちは微笑み笑った。
それもこんなに楽しく笑ったのは久しぶりな気がする…。
◇〜翔視点〜
今は昼食を食べ終えて僕とマリアは厨房で食器を洗っている。
僕は平らな皿を洗いマリアはコップを洗っている(どうやら紗代さんに教わったらしい)。
その空間は蛇口からでる水がシンクを打つ音とスポンジが洗い物と擦れる音で占領されている。
それもそのはずである…、いま厨房にいるのは僕と同い年のリリムがいるのだから…、いつ誘惑されてもおかしくない。
「ねぇッ、マリア」
「何よ?」
「鼻に泡がついてるぞ?」
「えッ?あッ本当だ…、ありがとう」
「どういたしまして」
そして僕らは食器を洗い終わり冷蔵庫からアイスをとって縁側に座る。
それも僕とマリアが出会った場所を眺めながら…―
「このアイス美味しいわね?」
「そうでしょ?このアイスは商店街にあるから今度行ってみる?」
「商店街かぁ…、えぇッ是非とも行かさせて貰おうかしらね?」
そして僕らはいつの間にか手を握り合いながらアイスを食べる。
それはちょっぴり甘さが増したような味がした…―
僕こと翔はとうい最近同居人となったリリムのマリア・シルヴァーノと一緒に居間に向かっている。
「何が始まるの?」
「知らないよ。それはこっちが聞きたい」
そして僕は居間の襖を開ける。
◇〜マリア視点〜
ここに住む翔だったかしら?
彼が横式のドアを開けるとそこには彰三と紗代とそれにもう二人いた。
「この子が父さんが話していたリリムだね?」
「あらッ?なかなか綺麗な肌をしてるわね?」
「そうじゃろ?なかなかのべっぴんさんじゃろ」
彰三と話しているのは翔の両親らしい。
しかしどうして翔は固まっているのか不思議なのだけど。
それも口を開いたままで…―
そのまま貴方の童貞卒業させようかしら…じゅるり…。
「いま何か変なこと考えなかった?(間違いない僕の童卒を食べる気だッ!!)」
「何も考えてないわよ?(ふふッ…、貴方の童貞ち○ぽを食べてやるわよ)」
私と翔はお互いに見つめ合うがその間で火花が散っている。
そして紗代…、どうして貴方はニヤニヤしているの?
◇〜まだマリア視点〜
今は昼の十二時を過ぎたころあいかしらね?
私は居間で彰三と二人っきりである。
それもお互い正座をしたまま。
正直この座り方はきついのよね…。
「とりあえずはお主も五日から翔と同じ高校に行ってもらう」
「どうしてかしら?」
「ふむぅ…、お主は歳は翔と同じじゃろ?」
「えぇ、そうよ?それが何なの?」
「なら行くしか無かろう。この世界では学問は一種の強奪戦じゃ。ならお主も頑張らなくてはなるまい」
うぐッ…、言い返せない自分が悔しい。
このジジぃはどうやら翔が通っている高校に向かえと言っているみたいね?
高校って私のいた世界でいうモンスタースクールと同じなのかしら?
だとしたら何だかいやだなぁ…―
「ところで翔や紗代はどうしたの?」
「んッ?翔と紗代ちゃんなら台所で昼食を作っておるぞ?それがどうしたんじゃ?」
「いや、何でもないわよ?」
恐るべき専属家政婦の紗代ね…。
そういえばみんなは紗代が魔物なのを知っているのかしら?
「ねぇ、彰三…」
「お爺ちゃんじゃ」
「いや、だから彰z」
「お爺ちゃんと呼べ」
「分かったわよ。お爺ちゃんは紗代が魔物なのはわかるかしら?」
「うむ、紗代ちゃんはジョロウグモなのあ知っておるぞ?」
「そうなの?でもどうして魔法で人間に化けているのかしらね?」
「それは知らぬ。じゃが時期にわかるじゃろう」
「そんなものかしらね?」
「そんなものじゃろ?」
私たちは微笑み笑った。
それもこんなに楽しく笑ったのは久しぶりな気がする…。
◇〜翔視点〜
今は昼食を食べ終えて僕とマリアは厨房で食器を洗っている。
僕は平らな皿を洗いマリアはコップを洗っている(どうやら紗代さんに教わったらしい)。
その空間は蛇口からでる水がシンクを打つ音とスポンジが洗い物と擦れる音で占領されている。
それもそのはずである…、いま厨房にいるのは僕と同い年のリリムがいるのだから…、いつ誘惑されてもおかしくない。
「ねぇッ、マリア」
「何よ?」
「鼻に泡がついてるぞ?」
「えッ?あッ本当だ…、ありがとう」
「どういたしまして」
そして僕らは食器を洗い終わり冷蔵庫からアイスをとって縁側に座る。
それも僕とマリアが出会った場所を眺めながら…―
「このアイス美味しいわね?」
「そうでしょ?このアイスは商店街にあるから今度行ってみる?」
「商店街かぁ…、えぇッ是非とも行かさせて貰おうかしらね?」
そして僕らはいつの間にか手を握り合いながらアイスを食べる。
それはちょっぴり甘さが増したような味がした…―
12/04/05 23:03更新 / パンドラ
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