第1.5章 〜彼女の名前〜
ガタンゴトン、ガタンゴトン
一台の馬車がゆっくりと走っている。
その中にゼニスとリナはいた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
森を抜けた俺達は、道を走っていた馬車に乗せてもらい
現在に到る。俺の横には毛布に包ったリナがすやすやと眠っている。
教団を出てから野宿ばっかりだったから、ひさびさにゆっくり休めるだろう。
ガタンゴトン、ガタンゴトン
馬車の揺れがちょうど揺り籠のように揺れ俺を眠りへと誘う。
俺は森での出来事を思い出していた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「初めまして、ゼニス・ウィルター、わらわは、リナ・バレンタインに眠る
もう一つの人格じゃ、名前はないがな!」
と彼女は言った。
「もう一つの人格・・・二重人格か?」
俺は言うとリナ(?)は、少し困った様な顔で言った。
「二重人格か、まあ、それに近い感じかもしれんの」
「・・・どうゆう事だ?」
俺は疑問を投げかける。
「二重人格というのは、一人に全く異なる二つの人格をもつことじゃが、わらわは、特別でな、一つの体に二つの魂が入っているのじゃ」
その回答に俺は驚きを隠せなかった。
「二重人格ならともかく、一つの体に二つの魂・・・そんな事があるのか?」
リナ(?)は笑みを浮かべて言った。
「現におぬしの前いるではないか、まあ、初めて聞く事じゃから戸惑うのも無理はないか」
俺はリナ(?)の言うとおり戸惑っていた、もし彼女が言う事が本当なら、じゃあ、俺とさっきまで一緒にいたリナはどうなったんだろうか?俺はその疑問を彼女に問うとリナ(?)は言った。
「安心せい、今この子は眠っておる、いやショックで失神していると言うべきかの?」
「失神?どうして失神したんだ」
そう答えるとリナ(?)が俺に近づいてきて・・・
パーン!
頬を思いっきり叩かれた。リナ(?)さんそれ結構痛いですが・・・
「馬鹿者!おぬし脳みそに酸素が足らんのではないのか?」
ひどい言われようだ。
「周りを見てみ」
俺は周りを見渡すとそこには、丸黒焦げになった複数の人間が倒れていた。この様子だともう生きてはいまい。
「これは、君が?」
「そうじゃ、考えてみてみ、この子がこんな事が出来る子だと思うか?」
それもそうだ、俺の知っているリナはやさしい子だと思っている。
「この子はこやつらに囲まれて軽いパニック障害に陥った、多分教団に捕まった時の事を思い出したんじゃろう、それで失神し、わしが出てきたと言うわけじゃ」
なるほど、そういうことか・・・ん、まてよ?
「一つ聞きたいんだが、リナが教団に捕獲された時は君は出なかったのか?」
俺の疑問は当然だと思う、これほどの魔力があるのなら教団に捕獲されることも無かっただろう。
「ああ、あの時は油断しておったわ、わらわ達は人間界に降りてきたばかりでな、あれが人間界流の歓迎かと思うてわらわは出なかったのじゃ」
ああ、そうゆうことか・・・て
「おいおい、俺が助けに入らなかったら君は死んでいたんだぞ!?」
「うむ、その件に関しては礼を言うぞ」
彼女は胸を張って言った。
「わらわ達は、人間界についての知識が無に等しいのじゃ、すまんの」
マジかー!orz
「でも、教団の件で人間界はどうゆうとこ分かったんじゃないのか、俺といるより魔界に帰った方がいいんじゃないのか?」
俺がそう言うとリナ(?)は俯いて言った。
「うむ、そうしたいのは山々なんじゃが・・・」
?
「実は、わらわ達は、魔界から逃げてきたのじゃ」
まて、今何て言った?
「魔界から逃げてきたとは、どうゆう事だ?」
「いや、まあこれには深い訳あるのじゃが・・・」
リナ(?)表情が曇った。
「・・・はぁ〜分かった、無理には聞かないよ、話したくなったら話してくれ」
「そうか、すまんのう、本当じゃったら今話しても良いのじゃがこの子が目を醒ましおったわ」
「この子てリナか!?」
「さて、この子と変わるのかの〜」
「ま、待ってくれまだ、聞きたいことが・・・」
「ゼニス、焦らずともまた、わらわ達と一緒にいる限り、また会う事もあるじゃろう」
とリナの体が光始めた。
俺は考えていた事を叫んだ。
「セナ!」
リナが驚いた様に目を開いた。
「名前無いんだろ?これが君の名前だ!」
セナは笑みを浮かべた。
光が強くなり、弾ける音ともに光が消えるとそこにはリナがいた。
リナの体そのまま倒れそうになり、俺はリナを抱きかかえた。
「ゼニス、あの子に名前をあげてくれてありがとう」
彼女は笑みを浮かべて、そのまま気を失った。
〜第2章へ続く〜
一台の馬車がゆっくりと走っている。
その中にゼニスとリナはいた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
森を抜けた俺達は、道を走っていた馬車に乗せてもらい
現在に到る。俺の横には毛布に包ったリナがすやすやと眠っている。
教団を出てから野宿ばっかりだったから、ひさびさにゆっくり休めるだろう。
ガタンゴトン、ガタンゴトン
馬車の揺れがちょうど揺り籠のように揺れ俺を眠りへと誘う。
俺は森での出来事を思い出していた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「初めまして、ゼニス・ウィルター、わらわは、リナ・バレンタインに眠る
もう一つの人格じゃ、名前はないがな!」
と彼女は言った。
「もう一つの人格・・・二重人格か?」
俺は言うとリナ(?)は、少し困った様な顔で言った。
「二重人格か、まあ、それに近い感じかもしれんの」
「・・・どうゆう事だ?」
俺は疑問を投げかける。
「二重人格というのは、一人に全く異なる二つの人格をもつことじゃが、わらわは、特別でな、一つの体に二つの魂が入っているのじゃ」
その回答に俺は驚きを隠せなかった。
「二重人格ならともかく、一つの体に二つの魂・・・そんな事があるのか?」
リナ(?)は笑みを浮かべて言った。
「現におぬしの前いるではないか、まあ、初めて聞く事じゃから戸惑うのも無理はないか」
俺はリナ(?)の言うとおり戸惑っていた、もし彼女が言う事が本当なら、じゃあ、俺とさっきまで一緒にいたリナはどうなったんだろうか?俺はその疑問を彼女に問うとリナ(?)は言った。
「安心せい、今この子は眠っておる、いやショックで失神していると言うべきかの?」
「失神?どうして失神したんだ」
そう答えるとリナ(?)が俺に近づいてきて・・・
パーン!
頬を思いっきり叩かれた。リナ(?)さんそれ結構痛いですが・・・
「馬鹿者!おぬし脳みそに酸素が足らんのではないのか?」
ひどい言われようだ。
「周りを見てみ」
俺は周りを見渡すとそこには、丸黒焦げになった複数の人間が倒れていた。この様子だともう生きてはいまい。
「これは、君が?」
「そうじゃ、考えてみてみ、この子がこんな事が出来る子だと思うか?」
それもそうだ、俺の知っているリナはやさしい子だと思っている。
「この子はこやつらに囲まれて軽いパニック障害に陥った、多分教団に捕まった時の事を思い出したんじゃろう、それで失神し、わしが出てきたと言うわけじゃ」
なるほど、そういうことか・・・ん、まてよ?
「一つ聞きたいんだが、リナが教団に捕獲された時は君は出なかったのか?」
俺の疑問は当然だと思う、これほどの魔力があるのなら教団に捕獲されることも無かっただろう。
「ああ、あの時は油断しておったわ、わらわ達は人間界に降りてきたばかりでな、あれが人間界流の歓迎かと思うてわらわは出なかったのじゃ」
ああ、そうゆうことか・・・て
「おいおい、俺が助けに入らなかったら君は死んでいたんだぞ!?」
「うむ、その件に関しては礼を言うぞ」
彼女は胸を張って言った。
「わらわ達は、人間界についての知識が無に等しいのじゃ、すまんの」
マジかー!orz
「でも、教団の件で人間界はどうゆうとこ分かったんじゃないのか、俺といるより魔界に帰った方がいいんじゃないのか?」
俺がそう言うとリナ(?)は俯いて言った。
「うむ、そうしたいのは山々なんじゃが・・・」
?
「実は、わらわ達は、魔界から逃げてきたのじゃ」
まて、今何て言った?
「魔界から逃げてきたとは、どうゆう事だ?」
「いや、まあこれには深い訳あるのじゃが・・・」
リナ(?)表情が曇った。
「・・・はぁ〜分かった、無理には聞かないよ、話したくなったら話してくれ」
「そうか、すまんのう、本当じゃったら今話しても良いのじゃがこの子が目を醒ましおったわ」
「この子てリナか!?」
「さて、この子と変わるのかの〜」
「ま、待ってくれまだ、聞きたいことが・・・」
「ゼニス、焦らずともまた、わらわ達と一緒にいる限り、また会う事もあるじゃろう」
とリナの体が光始めた。
俺は考えていた事を叫んだ。
「セナ!」
リナが驚いた様に目を開いた。
「名前無いんだろ?これが君の名前だ!」
セナは笑みを浮かべた。
光が強くなり、弾ける音ともに光が消えるとそこにはリナがいた。
リナの体そのまま倒れそうになり、俺はリナを抱きかかえた。
「ゼニス、あの子に名前をあげてくれてありがとう」
彼女は笑みを浮かべて、そのまま気を失った。
〜第2章へ続く〜
10/11/06 00:32更新 / きまぐれJYO3
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