番外編1
今日、晴人は学校。私は休み。
今、溜まってる課題はない。これと言って用事もない。
ならばやることは一つ。
そう。
晴人のお宝チェックだ!
さぁ、狩らせてもらうぞ!晴人の新刊全て!
因みに、私の部屋の隣に晴人の部屋がある。
緊張して、いつも以上に部屋を開ける手に力が入る。
ドアノブを壊さないよう、慎重に握りしめる。
…よし、無事に晴人の部屋の侵入に成功。
お宝といえば、ベッドの下か、引き出しの一番下、そう相場は決まっている。
だが、晴人の事だ。私が調査する事はお見通しのはず。
ならば、本棚の後ろか?いや、ベッド、引き出しに並ぶメジャースポットだ、
ここに隠すとは考えにくい。
だとすれば何処だ?タンスの中か?タンス…、晴人の下着…。
はっ、いやいや、今は下着ではないぞ私!
とりあえず確認するが、さて、ここか…!
……ないな、一体どこだ?
うーむ、中々用心深いな。部屋中探しても見つからんとは。
部屋には隠せそうなスペースは無い。
本棚、タンス、机、ベッド。
思春期の男子だろう!一冊位持ってないのか!?
安心して良いのか、心配するべきなのかわからないぞ晴人…。
何か、変わったものでもあれば良いのだが。
ん?変わったもの?
そういえば、本棚に飾られているプラモデルが一体増えているな。
真っ白な一本角の機体。ふむ、器用なんだな晴人は。
プラモデル…。そうか!プラモデルの箱の中だ!
大切に取っておいているな、とは思っていたがそういう事か!
さぁ、この箱の中に晴人のロマンが、性癖が…!
こ、これが晴人の…。
ふむ、成程な。
よし、今日はこれで。むふふふふ
―――――
「ただいまー」
はぁ、今日も疲れたな、っと。
そういえば、今日は姉さんは休みで、家に居るんだよね。
帰って来たら必ず抱き付きに来る。
そう思って、身構えて待つことにした。
多分そのまま倒れこむだろうけど、
まぁいいや、そろそろ来るかな。
「お帰りなさい。晴人」
いつも通り、姉さんが出迎えてくれた。
でも、僕は自分の目を疑った。
メイド服を着た姉さんがゆっくり歩きながら現れた。
「ね、姉さん?どうしたのその恰好…」
「たまには、こういう格好も悪くは無いでしょう?ふふ。」
うん、悪くはない。むしろいい。
白いフリルのカチューシャ。エプロン。
そして、ロングスカート姿。
スカートと、ニーソの間。いわゆる絶対領域こそ見えないものの、
ロングのスカート。まさにメイドという、この感じが非常に良い!
ミニスカートも、それはそれで悪くはない。
でも、ロングの方が、清楚な雰囲気をより感じさせることが出来、
なおかつ、いつもは騒がしい姉さんが、静かで、大人っぽく感じる。
まぁ、実際大人しいんだけど。でも、このギャップ。
なんか、いいな。
「どうしたの晴人、そんなに見つめて。ふふ、少し恥ずかしいわ」
「…」
このヒトほんとに姉さん?
――――
「晴人、お風呂の準備が出来ましたよ」
「う、うん。分かった…」
ふふふ、効いているな。
箱の中にはある本が入っていた。
その本こそ、今私がしている恰好の女性の、あられもない描写が満載の所謂、お宝本だった。
事実、帰宅してから晴人はずっと、私のことから目を離せないようだった。
晴人の視線をこんなにも感じた事は今まで無い。
たまらなく、心地いい!
そして、もう一つ。私を興奮させるものが。
「そうだわ、今日は一緒に入りましょうか?」
「え、いやいやいや、それはいいって」
「あら、どうして?私達、もう只の姉弟では無いでしょう」
「そ、それとこれとは別だって!」
「ふふ、遠慮なんかしなくても良いのよ?」
「遠慮なんかじゃないって!」
「あら、残念ね」
「も、もう…」
これだ、いつも歳も割にしっかり者の晴人を、私の手の上で転がり回すこの感覚…
良い!快感だ!
ふふふふ、顔だけじゃなく、耳まで真っ赤だぞ晴人!
あぁ、かわいいなぁ!
も、もうちょっとだけ…
「は、る、とっ」
「ねねねね、姉さん!?い、いきなり抱き付かないでって、それに耳に息当たってくすぐったいよ!」
「やっぱり私、一緒に入りたいの。ダメ…かしら?」
「ダメ!!」
―――――
お風呂からあがり、自分の部屋に。ようやく一人の時間が出来た。
流石に、乱入してくる事はなかったけど。
どうしたんだろう、一体…。
いつもは、活発でちょっとガサツな姉さんが、あんな色っぽい大人な女性に。
メイド服を着ただけで、ここまで変わるものかな?
なにかあったのかな?
なにか、なにか…。
…。
あ、まさか…!
箱の中に隠してたアレを!?
…、やっぱり見られてたみたい…。
ああああああ!はっずかしいいいっ!
「どうしたの晴人?そんなに騒いで?」
「姉さん…見たね?箱の中…」
「え、えっと、何の事かしら?」
「正直に言って、怒らないから…」
「は、晴人、顔が怖いわよ…?」
「はぐらかさないで」
「う、あの、その、」
「見たんだね…」
「ご、御免なさい晴人」
見られてたぁぁぁあぁっ!!
のたうちたい気持ちをぐっと抑えて、姉さんを問い詰める。
「どうして、こんなマネを?」
「だって、知りたいじゃない。恋人の好きなものは。」
「え?」
「好きな人には、その人の好きなことをしてあげたい。
女の子ってそういう生き物なのよ。」
「だからって、勝手に漁るなんて」
「本当に、御免なさい。」
「…、良いよ。怒ってない。それに、嬉しかったしね。」
「晴人…」
勝手に調べられたとはいえ、僕のためにしてくれたのは、嬉しかった。
大人しい姉さんも良いね。うん。
ん?なんか、スース―する…?
「姉さん!?また、いきなりそういう事を!?」
「あら、好きなんでしょう?こういうの」
「好きじゃないよ!」
「うふふふ、さっき言ってたじゃない。嬉しかったって」
「そういう意味で言ったわけじゃないよ!?」
「ほら、暴れないで、大丈夫。たっぷりご奉仕してあげるわよ
は、る、と。うふふふふふ」
うう、やっぱり姉さんは、姉さんだ。
良くも悪くも…。
今、溜まってる課題はない。これと言って用事もない。
ならばやることは一つ。
そう。
晴人のお宝チェックだ!
さぁ、狩らせてもらうぞ!晴人の新刊全て!
因みに、私の部屋の隣に晴人の部屋がある。
緊張して、いつも以上に部屋を開ける手に力が入る。
ドアノブを壊さないよう、慎重に握りしめる。
…よし、無事に晴人の部屋の侵入に成功。
お宝といえば、ベッドの下か、引き出しの一番下、そう相場は決まっている。
だが、晴人の事だ。私が調査する事はお見通しのはず。
ならば、本棚の後ろか?いや、ベッド、引き出しに並ぶメジャースポットだ、
ここに隠すとは考えにくい。
だとすれば何処だ?タンスの中か?タンス…、晴人の下着…。
はっ、いやいや、今は下着ではないぞ私!
とりあえず確認するが、さて、ここか…!
……ないな、一体どこだ?
うーむ、中々用心深いな。部屋中探しても見つからんとは。
部屋には隠せそうなスペースは無い。
本棚、タンス、机、ベッド。
思春期の男子だろう!一冊位持ってないのか!?
安心して良いのか、心配するべきなのかわからないぞ晴人…。
何か、変わったものでもあれば良いのだが。
ん?変わったもの?
そういえば、本棚に飾られているプラモデルが一体増えているな。
真っ白な一本角の機体。ふむ、器用なんだな晴人は。
プラモデル…。そうか!プラモデルの箱の中だ!
大切に取っておいているな、とは思っていたがそういう事か!
さぁ、この箱の中に晴人のロマンが、性癖が…!
こ、これが晴人の…。
ふむ、成程な。
よし、今日はこれで。むふふふふ
―――――
「ただいまー」
はぁ、今日も疲れたな、っと。
そういえば、今日は姉さんは休みで、家に居るんだよね。
帰って来たら必ず抱き付きに来る。
そう思って、身構えて待つことにした。
多分そのまま倒れこむだろうけど、
まぁいいや、そろそろ来るかな。
「お帰りなさい。晴人」
いつも通り、姉さんが出迎えてくれた。
でも、僕は自分の目を疑った。
メイド服を着た姉さんがゆっくり歩きながら現れた。
「ね、姉さん?どうしたのその恰好…」
「たまには、こういう格好も悪くは無いでしょう?ふふ。」
うん、悪くはない。むしろいい。
白いフリルのカチューシャ。エプロン。
そして、ロングスカート姿。
スカートと、ニーソの間。いわゆる絶対領域こそ見えないものの、
ロングのスカート。まさにメイドという、この感じが非常に良い!
ミニスカートも、それはそれで悪くはない。
でも、ロングの方が、清楚な雰囲気をより感じさせることが出来、
なおかつ、いつもは騒がしい姉さんが、静かで、大人っぽく感じる。
まぁ、実際大人しいんだけど。でも、このギャップ。
なんか、いいな。
「どうしたの晴人、そんなに見つめて。ふふ、少し恥ずかしいわ」
「…」
このヒトほんとに姉さん?
――――
「晴人、お風呂の準備が出来ましたよ」
「う、うん。分かった…」
ふふふ、効いているな。
箱の中にはある本が入っていた。
その本こそ、今私がしている恰好の女性の、あられもない描写が満載の所謂、お宝本だった。
事実、帰宅してから晴人はずっと、私のことから目を離せないようだった。
晴人の視線をこんなにも感じた事は今まで無い。
たまらなく、心地いい!
そして、もう一つ。私を興奮させるものが。
「そうだわ、今日は一緒に入りましょうか?」
「え、いやいやいや、それはいいって」
「あら、どうして?私達、もう只の姉弟では無いでしょう」
「そ、それとこれとは別だって!」
「ふふ、遠慮なんかしなくても良いのよ?」
「遠慮なんかじゃないって!」
「あら、残念ね」
「も、もう…」
これだ、いつも歳も割にしっかり者の晴人を、私の手の上で転がり回すこの感覚…
良い!快感だ!
ふふふふ、顔だけじゃなく、耳まで真っ赤だぞ晴人!
あぁ、かわいいなぁ!
も、もうちょっとだけ…
「は、る、とっ」
「ねねねね、姉さん!?い、いきなり抱き付かないでって、それに耳に息当たってくすぐったいよ!」
「やっぱり私、一緒に入りたいの。ダメ…かしら?」
「ダメ!!」
―――――
お風呂からあがり、自分の部屋に。ようやく一人の時間が出来た。
流石に、乱入してくる事はなかったけど。
どうしたんだろう、一体…。
いつもは、活発でちょっとガサツな姉さんが、あんな色っぽい大人な女性に。
メイド服を着ただけで、ここまで変わるものかな?
なにかあったのかな?
なにか、なにか…。
…。
あ、まさか…!
箱の中に隠してたアレを!?
…、やっぱり見られてたみたい…。
ああああああ!はっずかしいいいっ!
「どうしたの晴人?そんなに騒いで?」
「姉さん…見たね?箱の中…」
「え、えっと、何の事かしら?」
「正直に言って、怒らないから…」
「は、晴人、顔が怖いわよ…?」
「はぐらかさないで」
「う、あの、その、」
「見たんだね…」
「ご、御免なさい晴人」
見られてたぁぁぁあぁっ!!
のたうちたい気持ちをぐっと抑えて、姉さんを問い詰める。
「どうして、こんなマネを?」
「だって、知りたいじゃない。恋人の好きなものは。」
「え?」
「好きな人には、その人の好きなことをしてあげたい。
女の子ってそういう生き物なのよ。」
「だからって、勝手に漁るなんて」
「本当に、御免なさい。」
「…、良いよ。怒ってない。それに、嬉しかったしね。」
「晴人…」
勝手に調べられたとはいえ、僕のためにしてくれたのは、嬉しかった。
大人しい姉さんも良いね。うん。
ん?なんか、スース―する…?
「姉さん!?また、いきなりそういう事を!?」
「あら、好きなんでしょう?こういうの」
「好きじゃないよ!」
「うふふふ、さっき言ってたじゃない。嬉しかったって」
「そういう意味で言ったわけじゃないよ!?」
「ほら、暴れないで、大丈夫。たっぷりご奉仕してあげるわよ
は、る、と。うふふふふふ」
うう、やっぱり姉さんは、姉さんだ。
良くも悪くも…。
15/05/29 02:52更新 / 空我
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