読切小説
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ワタシノアナタ
「穂乃花、ご飯持って来たぞ。」
「ありがとう兄さん。そこ置いといて。」


妹が魔物娘になった。
夜中に突然妹の叫び声が聞こえ、慌てて部屋に入りそこで見たのは
大きな翼を生やし、鋭いかぎ爪の付いた手
獣の毛に覆われた足をしている妹だった。
学校や家の周りにも魔物娘はいる。
でも、身内が突然魔物娘になるなんて夢にも思わなかった。

「ほ、穂乃花…?」
「いや!兄さん見ないでっ!」

怯えと恐怖が混ざった目でこっちを見る穂乃花。
俺は妹に対し、どんな言葉を掛けてあげれば良かったのか分からず
ただ、黙って出て行くしか出来なかった。
それから妹は部屋を出られず、一日中籠るようになってしまった。
元々家を空けがちな両親は更に家に居る時間が少なくなり、
妹の世話は俺がするようになった。世話っていっても、部屋の前に飯を置いたり、作り置きを作ったりする位で世話と言う程の事はしてないけど。

「どうすりゃ良かったってんだよ…」

何が間違いだったのか、何をどうしたら今より良くなるのか
妹が怖いわけじゃない。また俺が余計な事をして今以上に悪い方向に向かうのが
怖くて仕方ない。
情けなさすぎだ。

「じゃあ学校行ってくるからな。留守番よろしくな。」

部屋の前でそう言い、家を出る。
穂乃花と俺は同じ高校でいつも、一緒に登校していたけど、
今は一人で登校している。
この時間にもいい加減慣れなきゃいけないのに、寂しさばかり感じる。
ずっと俺の周りについて回って鬱陶しいなんて思っていたのにな…。








………行ってらっしゃい、兄さん。

――――――

授業なんか全く集中出来なかったけど、時間は過ぎていくもので
気づけば放課後に。
教室を出ようとして

「畑野君。」
「ん?何?」
「あ、あの、これ受け取って下さい!」

クラスの女子に呼び止められ、渡されたものはまさかのラブレターなるものだった。
これが恋文、初めて貰った…。

「え、っと。」
「返事はいつでも大丈夫です。で、では!」

そう、顔を真っ赤にしながら去る彼女。
…、何というかクラスの女子と話したことないし正直印象が薄い。
そんな俺の何が良かったのか。
まぁ、帰りながら読むか。










…………兄さん。


――――――

…困った。
何回か読んだけど、何というか本気が凄い。
いや、まぁ、こういうのってイタズラでした。っていうのもあるから
期待半分な感じだったけど、これはマジだった。
今は妹の事もあるから、断るつもりだったんだけどなぁ。

『いつも貴方の事を見ていました。
 いつも貴方の事を想っています。
 私は貴方の笑顔が好きです。
 貴方の困った顔が好きです。
 貴方の照れた顔が好きです。
 貴方の不貞腐れた顔が好きです。
 貴方は私の大切な人です。
 私は貴方の大切な人になりたいです。
 優しくて、笑顔が可愛くて、子供っぽい所のある貴方の事が
 私は大好きです。』

………。
断り難いなぁ。これ。   
でもなぁ、今付き合うってのもなぁ。
とりあえず、穂乃花の事があるから保留でお願いします。
っていう方向でいくかね。
……何か優柔不断な感じもするけど。

「ただいま」

ま、悪く言われたら言われただな。
そんな事考えながら家に入る。
とりあえず、着替えてゆっくりしたい。
ゆっくりって、別に何をするわけでもないけどさ。
なんて、変なことを頭の中で思いつつ着替えていると、部屋のドアを叩く音が

「…兄さん?居るの?」

穂乃花?え、お前部屋出れたのか!?
急いでドアを開ける。

「穂乃花、あ、っと、その、大丈夫か?」
「うん。あの、ちょっと兄さんと話がしたくて。
 部屋入って良い?」
「あぁ、良いけど」

妹が部屋を出られた。
そのことで頭の中一杯で、最初に出たのが大丈夫かって、なんだそりゃ。
……、いつまで部屋の前に居るんだ?

「えっと、まだ上手く翼が動かせないの。
 兄さんごめん、ちょっと手伝って。」

ドアと部屋の間で動けなくなってる穂乃花。
両腕を伸ばして助けを求める姿は、ちょっと可愛いと思ってしまった。
姿形は変わっても妹は妹なんだな、ちょっと抜けてるとこは全然変わってないな。
両手を掴んで部屋に入れようとした。
その時だった。
穂乃花がニヤァっと笑った。
思わず手を引っ込めようとしたが、それよりも早く手を掴まれ
穂乃花に抱きしめられる。
そして、バサッと羽音がし宙を舞う感覚が襲う。
そうね、廊下は走るなって言ったけど、飛ぶなって言わなかったもんな。
パニックで全く別な事を考えてた。
そのまま捕まえられたまま廊下、階段を移動し妹の部屋に拉致られた。
人生でこんなスピードで動いたこと無いっすよ。
ジェットコースターとか目じゃないわ、
最後は妹のベッドにトライ、もう何が何だか。

「あの穂乃花さん?一体なにを?」

マウントポジションを取られ、身動きが取れない中訊ねる

「ふふふ、上手く翼を動かせないのにどうして部屋を出られるの?
 少し考えれば解るのに。兄さんってば人が良いんだから。
 そうね、私の我慢の限界ってとこかしらね?」

……何の我慢の限界か全っ然わかんねぇっす。

「もう兄さんったら鈍感なんだから。
 部屋、見てみて。」

そう言われ部屋を見渡す。

「…何だよこれ…!?」

部屋には俺の写真が至る所に貼ってあった。

「そんなにビックリされるとちょっと恥ずかしいわ。
 そうよ。私兄さんのことずぅっと見てたの。
 魔物娘になる前からね。あっ、でも写真を撮り始めたのは魔物娘になってからね。」

余りにショッキングな出来事で頭が付いて行かない。
え?何?俺の妹がこんなにストーカーなわけがない?
あぁもう、誰でもいいから俺に解るように説明してくれ。

「私ね、グリフォンって魔物娘らしいの。
 宝物を守ることを使命に生きる魔物。
 私の宝物はね、兄さん。兄さんなのよ。
 ホントはもうちょっと我慢するつもりだったけどね、
 兄さん。今日ラブレター貰ったわよね?これ、その時の写真。」

待って、一杯一杯な中だけど凄い事聞いたぞ。
俺が宝物?何で?
そして、胸ポケットから今日の放課後にあった事の写真を取り出す。
……っていうとあれ?教室にカメラ仕込んでるってことなの?

「ふふ、違うわ。
 写真はね、兄さんの事を思いながらシャッターを押すとどこにいても兄さん
 の事撮れるの。
 最初は思い付きだったけどね。グリフォンって力のある魔物らしくて
 もしかしたら出来るんじゃないかなって、ふふふ。
 上手くできて良かったわ。」

イタズラがばれた時みたいに楽しく笑う穂乃花。
いや、イタズラってレベルじゃないけどさ!

「でも、こんなのは撮りたくなかったわ。
 兄さん。返事ってどうする気なの?
 ね。教えて。」

笑顔が消え、眼が猛禽類の様に鋭くなる。

「え、あ、いや、……。」
「兄さん、これお願いじゃないの。命令。
 教えなさい。」

グイッと顔を近づけ、冷たく言い放つ。
背筋が凍りつく感覚を嫌と言う程味わう俺。
正直に話さないと只じゃすまないんだろうな。

「ほ、保留っていう方向で持っていこうかと…。」
「………ふぅん。保留ねぇ。」

必死に絞り出した声は何とも情けなくか細く消え入りそうな声だった。
あれ?どっちが上だったけ?

「じゃあ、兄さん。もしその子に激しく言い寄られても
 やらしく誘惑されても、保留ですって言える?」
「いや、そのぉ、自信無いです…。」

威厳も無いです。

「やっぱりね。最初からこうするべきだったのかしら。
 ついつい兄さんに心配されるのが嬉しくって引きこもってたけど
 人のモノにちょっかい出すヤツが出てくるなんてね…」

おい待て、引きこもってた理由ってそんな事かよ
俺がどんだけ悩んで心配してたと思ってるんだよ!
文句の一つでも言わないと気が済まない!
そう思い口を開こうとした瞬間

「んむ…、れるれろ…、んふ、…っちゅう、っぷはぁ。」

穂乃花に、妹にキスされた。しかも深いやつ。

「んふふふふ。どぉ?私のファーストキスの味は?」
「いや、あの、へ?穂乃花、お前何したのか分かってんの!?」
「わかってるわよ。キス。ディープキス。愛情表現。
 私の初めてのキス。」

俺も初めてなんですがそれは…。

「いやいやいや、兄妹相手にする事じゃないでしょうが!」
「もう、これだけ言ってもまだ分からないの?
 兄さん。私怒るわよ。でもいいわ。直接言ってあげる。
 私はね、兄さん。貴方の事を愛しています。魔物娘になる前から貴方の事
 大好きなの。誰にも渡したくない位にね。」

衝撃の告白。
まぁ、嬉しくないわけじゃ無いけど、妹に告白されるのは複雑っていうか、
ストーキングしてる奴に言われてもというか。
それより、あれですか、今日二人に告白されるなんて
明日は槍でも降るんですかそうですか。

「すみません、お気持ちは嬉しいのですが、
 俺も心の準備と言いますか、そのぉ…。」
「そうよね、いきなり言われても困っちゃうわよね。
 ゆっくりでもいいわ。私に溺れてくれれば。ね。」

そしてまた顔を近づける穂乃花。

「ちゅっ、ちゅぅ、ちゅる。」

さっきとは違い、啄むようなキス。
される度に頭がボーっとしてくる。

「あはっ、兄さんったらキスだけでこんな惚けちゃって。
 可愛いんだから。だからこそ、誰でも分かるようにしっかりマーキング。
 この人は私のモノだって。」

そう言い終わると、俺の服をぬがせにかかる。
シャツを脱がされ上半身を晒され、恥ずかしさで顔が熱くなる。

「あぁっ、可愛い。可愛いわ兄さん、妹に脱がされて真っ赤になるなんて。
 もう、我慢できないわ。ごめんね兄さん。」

恍惚の表情を浮かべ、嬉しそうに笑う穂乃花。
その顔に見惚れていると急に抱き付き、柔らかい感触が首筋に。

「ちゅぅぅっ……、っぷは。あはっ。付いちゃったわ。キスマーク。
 うふふ、そんな蕩けた顔しちゃって。もっと沢山付けてあげる。」

そう言い、今度は喉元に口づける。
首筋だけでも全身がビリビリ痺れる程の快感なのに
これ以上付けられたらどうなるんだろう。

「ちゅぅ、ちゅぅぅ、っは、喉。付いた。
 次は鎖骨、んちゅ…ちゅぅちゅう……。っぷぁ。
 うふふ、つぎは胸ね。」

喉、鎖骨、胸を吸われ、更に腹や、腕、手首。
付けられる度に快楽に染められ、もう全身に力が入らない。
何でこんな事するんだろう。

「ほ、ほのか、なんでこんな?」
「言ったじゃない、マーキングって。
 ホントはね、兄さんの事私の手元に置いときたいなって
 監禁とか良いなって思ったけど、ちょっと可哀想って思ったの。
 だからね、マーキング。兄さんに悲しい想いしてほしくないから、
 代わりに私のモノっていう印をつけるの。」

かぎ爪の付いた手で器用に自分の服を脱ぎ、スカートを下ろし
下着姿になる。
羽毛に覆われた腕、ふさふさの毛が生え揃う足、手触りの良さそうな尻尾、
大きく広げられた翼。
白い素肌との融合が何ともキレイで、
そんな妹から俺は目を離せないでいる。
そして、腕を後ろに回しブラを外す、小さいけどしっかりと膨らんだ妹の胸が現れた。

「どうかしら、私のカラダ。
 兄さん好きでしょ、小さな胸の女の子。
 魔物娘に変えて貰う時、胸は大きくなりませんようにって。
 変わる時、快感に焼かれながらでも兄さんのために必死に祈ってたのよ。
 あはっ、しっかり大きくしちゃって、気に入って貰えて嬉しいわ。」

さわさわと、優しい手つきで俺のモノを摩る。
キス攻めの後だからなのか、妹の貧乳に興奮しているのか、
ズボンの上からなのに頭のてっぺんから爪先まで快感が走り、たまらず声が出てしまう。

「あっ、や、やめっ!ほの、かっ…、っあ!」
「ふふふふ、兄さん気持ちよさそう、もっとしてあげる。
 もっと気持ち良くなって。兄さん。兄さん。」

穂乃花はモノを摩る手を更に早めつつ、膝立ちになりもう片方の手でゆっくりショーツに手を掛ける。
見せつける様にわざとゆっくり下ろし、遂に穂乃花の、妹のつるつるのアソコが。
最後にショーツは脱ぎ捨てられ、全裸の妹がそこにいた。
両手でアソコを広げ、粘付いた音と共に奥まで丸見えになる。

「見て、兄さんに見つめられて私のここ、こんなに濡れてるの。
 兄さんのが欲しい、欲しいよぉ、ってさっきから疼いて仕方ないの。
 ね、兄さんも私が欲しいでしょ?言わなくてもわかるわ。
 妹が欲しい、あのナカに俺のを突っ込みたいって。」
「ち、ちが、俺は、そんな事…。」
「嘘。言ったでしょ?解るって。
 兄さんの欲望、グリフォンの私にはお見通しなんだから。
 ま、そうじゃなくても兄さんの考えてる事全部解ってるけどね。」

穂乃花の言うと通り、さっきから頭の中は妹を犯したい。
そんな欲求が離れないでいた。でも、兄としてその一線だけは越える訳にはいかない。
でも。それでも、俺の目は妹のアソコに釘付けだった。

「もう、我慢なんてしなくてもいいのに。兄さんのしたい事、欲望は私が全部受
 け止めてあげるから。兄さんはただ気持ち良くなる事だけ考えればいいの。
 ほら、私のここ、妹のアソコに、兄さんのおチンチン挿れたらきっと気持ちい
 いわよ。ね、どうなの兄さん?」
「おれは、俺はっ…!」
「兄さん、良いのよ、正直になっても。ほら。兄さん、にいさん。」
「挿れたい…、穂乃花のアソコに挿れたい…!妹に犯されたい…!」
「よく言えましたっ…!」

欲望に負け、遂に口にしてしまった…。
俺がそう言い終わると、穂乃花は俺のズボンをパンツごと引きずり下ろし
露わになった俺の肉棒にゆっくり腰を下ろす。

「あぁっ!これが、兄さんのおチンチンっ。
 熱くて硬くて、くっ、凄いっ…!」

じゅぷ、っと。いやらしい音を立て俺と穂乃花のが重なり
奥へ奥へと、飲み込まれ頭の中が快感だけになる。
そして、

「う、くぅうっ!あっ、あぁぁ!兄さんの奥まで届いた…。
 はぁ、あぁ、見て兄さん、兄さんのが私の処女。食べちゃった。
 あは、ホントに血が出てる。嬉しい。嬉しいわ。
 兄さんが私の処女を、うふふふふふっ。」

あぁ、もう取り返しが付かない所まで来てしまった。
兄が妹の処女を奪ってしまった。
俺がもっとしっかりしてればこんな、こんな事には。
快感に塗りつぶされながら、後悔に駆られていると
また穂乃花に唇を奪われる。

「ちゅっ…。はぁ、いいの、兄さんは気にしなくても。
 これはしょうがないのよ。
 魔物娘に誘われたら、あぁっ…、こうなっちゃうのよ。それに、
 私はもうニンゲンじゃないの。
 だから、ね。兄さんは気持ち良くなってもいいの。ね。一緒に。んんっ…、
 気持ち良くなりましょう、兄さん。じゃあ、動くからね。」

ゆっくり腰を動かす穂乃花。
動きはゆっくりしたものだけど、アソコから伝わる快感で心まで蕩けそうになる。
そんな俺とは違い、穂乃花は何かに耐える様に顔をしかめていた。

「ほ、のっ、か。
 痛いなら、あぁ。無理に動かなくても、大丈夫。俺はぁ、
 このままでも気持ちいいから…。」
「……ふふふふふふっ。兄さんってば、もう、兄さんってば!」

何故かいきなり激しく腰を動かし始め、途轍もない快感が襲い来る。

「ほのかぁっ、はげしっ!ちょ、まぁっ!」
「ああっ、あっあっ!う、ふふふふふ。
 にいさ、んってば、妹に犯されてるのにぃ!ほんと、お人よし、
 なんだからぁっ!痛いのをがまんんっ!してたわけじゃないのにっ、
 初めてなのに、気持ち良すぎてっ!びっくりしてただけなのに!
 あんなに、あんな優しくされたらぁっ、ああん!わたし、にいさんのことっ!
 もっと、好きにぃっ、なっちゃうぅ…!
 ああぁっ!もっと。めちゃくちゃに、したくぅっ!なっちゃうよぉ!!」

涙目になりながらとんでもないことを言い出し、腰の動きが更に早くなる。

「あっ、待って、待って!こし、とめてっ!」
「ご、ごめんんなさぁっ!ああんっ!むりっ!むりぃ!こしとまんなぁぁあっ!
 気持ち良くて、こわい位ぃっ、なのに、いうこと、きいてくれないのっ!」

激しすぎる動きに耐え切れず、イキそうになる。

「あはっ、にい、さんっ、イキそうなの?
 おチンチン、ビクビクってぇ!んん!してるぅ!
 いいよ、イって、わたしのナカにぃっ!一杯出して…!」
「だ、ダメだっ、もう、イクっ!」
「ああぁぁぁっ!!きた、きたぁ、にいさんの、せいし、いっぱいぃ
 びゅーっ!びゅーっ!て、はぁっ、おなか、あっ、あっつい…!」

今まで射精した事ない量を妹のナカに注ぎ込んだ。
俺が射精してる最中、穂乃花が自分の子宮の辺りを撫でまわす仕草がなんとも
エロかった。

「はぁっ、はっ、うふふ、シちゃったね、兄さん。
 妹相手に、生ハメ膣内射精した感想は?」
「はぁ、はぁ、あぁ、最高だった…」
「そう、喜んでもらって何よりだわ。」

くたっと、俺の上に覆いかぶさる穂乃花。
穂乃花の肌の感触と、体温、シャンプーの香りなのか、穂乃花自身の香りなのか
解らないけどともかく、穂乃花の甘い香りに中てられ、なんか、こう。
うん、ムラムラきた。

「あら兄さん、もうシたくなっちゃったの?
 ふふふ、えぇ、いいわ。兄さんが満足するまで何度でもシてあげる。
 ね、次は兄さんの好きな様に私を犯して。ね。」
「あぁ、じゃあ、四つん這いになってお尻をこっちに向けて。」
「ふふ、わかったわ。」

心の底から嬉しそうな顔をする穂乃花。
繋がったままの肉棒を引き抜き、俺に言われた通り四つん這いになり、
毛に覆われたお尻を向ける。

「さぁ、兄さん、貴方の欲望を私にぶつけて…」

右手で割れ目を開き俺を誘惑する穂乃花。
開かれたソコからドロっと流れてくる精子、それを見た瞬間
理性なんて吹き飛んでしまった。

「あぁ行くぞ穂乃花!」

左手で穂乃花のお尻を掴み、右手を肉具棒に添える。
アソコに狙いを定め、腰を突き出し一気に奥まで挿し込む。

「っくぅううっ!あああぁぁっ!!に、にいさ、いきなり、奥まで、はぁっ、
 なんてぇ…、挿れられただけで、あはっ、イっちゃった…。
 ふふっ、この格好イイかも、獣のパーツが入ってるからかしら?
 すごく気持ちいいの…。」

強烈な快感を叩きつけられ、絶頂を迎えた穂乃花。
そのせいか膣がぎゅぅっと肉棒を締め付ける。
でも、これだけじゃ足りない。
奥まで挿れた肉棒を引き、また突き挿れる

「いぃっ!に、兄さん!わ、わたしっ、まだ、あああっ!
 イってるのにっ!あぁあんっ!はっ、あはは、にいさんの、
 はげしっ!さっき、まで処女だった妹に、こんな、激しくなんて、
 あぁっ!にいさんったらぁ、ふぁあっ!き、きちくなんだぁ…♡」

抜いて、突く。抜いて、突く。
パンパンと、乾いた音に混ざり穂乃花の喘ぎ声が。
その声をもっと聴きたくてもっと激しく腰を動かす。

「ああっ!にいさんっ!も、もうっだめ!わ、わたしだけっ!
 いやぁっああんっ!ひっ、いっちゃうぅぅうっ!ひゃああああっ!
 だめぇっ、なんだからっ!イってるとき、突くっぅうっ!の、だめっ!!」

動かす度に何度も絶頂を繰り返す、口では嫌がってるみたいだけど
ナカはキツイ位に肉棒を咥え、離してくれない。
自分は、素直になれとか散々俺を煽ってきたのに。
そう思うと俺の下で善がるメスをもっと虐めたくなる。
 俺は妹の背中にピッタリと覆いかぶさり、そして。

「きゃあっ!ひぃっ、ああああっ!にいさんだめ!翼のつけね噛んじゃだめえっ!
 くるっ!くるっ!きちゃうぅ!またイっちゃうっ!ああぁぁあああっ!!
 あぁ!だめだめだめだめぇっ!いま、おっぱいっ!いじめられたらっ、わたし、
 わたしっ、ほんとにくるっちゃうっ!!」

思うまま目の前のメスを犯す。
翼を、胸を、ナカを。

「にいっ、さん!もっ!やめぇええっ!
 ひゃああっ!イク!イクイクイクっ!!あああぁっ!
 きゃぁんんっ!いやっ!おしり、たたかないでっ!」
「うるさい、オマエは、気持ち良く喘いでいりゃ、いいんだ…よっ!」
「ああぁっん!はい…、はいっ、はいぃぃいっ!!」

涙と涎まみれのイキ顔で必死に答える
もう、俺の方にも限界が、

「穂乃花、イくぞ!射精すからな!っく!
 イくからな!受け止めろよ!」
「はいっ、くだしゃいぃっ!にいさんの、あつあつせいえきっ!
 わたしのなかぁ!にいさんのでっ、とかしてぇっ!」
「あぁっ、射精る!射精る!っくああ!!」
「ああああぁっ!!ぁっぁっ!に、い、だしながら、おくぅっ、ぐりぐりぃいっ、
 はっ、はぁぁっ…ら、らめ………」

肉棒の先を奥の奥までピッタリくっつけ、更に一滴も零さないようにと
ぐりぐり押し付ける。
そして、一回目より長い射精が終わる。

「はぁ、はぁ、穂乃花大丈夫か?」
「あっ、あ、はぁっ、はぁ、もう、はげし、すぎよにいさん。」
「ご、ごめん、つい…」
「う、ふふ。だいじょうぶ。おこってなんかないから。
 にいさんのすきなようにって、いったでしょ?
 それに、わたしもすっごくきもちよかったから。」
「ごめん、ありがとう。」

調子にのってやり過ぎた。
穂乃花は口をだらしなく開き、荒く息をしている。
せめてと、優しく頭を撫でる。

「あはっ、あたま、なでるのすきぃ」
「落ち着くまでこうしてようか?」
「うん、もうちょっとこのままで。」

もっと撫でてと言うように、頭をグリグリ押し付ける。
目を細め、心地よさそうに微笑む様子を見て改めて、どんな姿になっても
妹は可愛いなと思う。まぁ、今となってはフツウの兄妹じゃなくなったけど。

「ありがとう兄さん、もう平気だから。」
「そうか、じゃあもういい加減抜いたほうがいいよな。」
「あら、ずっと繋がったままだったのね。
 ふふ、私は永遠にこのままでもいいのよ?」
「何言ってんだか…」
「本気よ?大好きな人とずっと一つなんて素敵じゃない。」
「そういう訳にもいかないでしょうに。」
「もう、つれないんだから。ふふ、でも好き。」

こいつ、こんな恥ずかしい事言うようなヤツだったかな?
挿入したままの肉棒を抜き、穂乃花と向かい合う形で寝転ぶ。

「ね、腕枕して?」
「いいけど、どうした?いきなり」
「なんかね、してほしいなって。良いでしょ兄さん?」

まぁ、断る理由も無いしと、片腕を差し出す。

「ふふふ、なんか良いわね、こういうの。」
「そう?俺は恥ずかしいだけだけど?」
「あら〜恥ずかしいんだ、兄さん可愛い。」
「止めてもいいんだよ?」
「ごめん、ごめん、怒らないで、ね?」

腕枕をしながら、えっと、なんだろ、なんというか。
その、イチャついてると、ふと、さっきの事を思い出す。

「あのさ、さっきはごめんな。
 自分勝手にそのぉ…、」
「もう、ほんとよ。処女を失ったばかりの子に、兄さんったら酷いんだから。」
「ご、ごめんな。」
「………。うーそ。ふふっ、何回も言ったじゃない。
 好きにって。兄さんのしたいことが私のしたい事。
 兄さんの気持ちいい事が私の気持ちいい事。
 あ、でも。次するときはもっと、ラブラブな感じがいいわ。」

顔を赤く染め、はにかむ穂乃花。
…あぁ、俺の理性ってこんな緩かったっけな?

「仰せのままに。お嬢さん。」
「え?兄さん、待、んっ!?」

腕枕をしている腕で抱き寄せ、唇を奪う。
穂乃花は手足をじたばた、翼をはためかせこれに応える。

「ちゅ、んっ、んんぅ、ちゅ、ちゅぷ、っぷは、
 も、もう、もうもうもう!いきなりキスするなんて!」
「嫌だった?」
「いや、じゃ、無いけど…。反則よ。こんなの。
 ………シたくなっちゃうじゃない。」
「じゃあ、責任取らないとな。」
「白々しい、初めからその気だったくせに。
ふふふ、優しくしてくれなきゃ許さないんだからね。」

ラブラブ、優しく。
その二つをしっかり心に刻み、俺は愛撫を始める。

「ひゃっ!わ、わたし、どうしちゃったの?あんっ!
 ただ、ふとももっ、撫でられてるだけ、なのにっ
 気持ちいいなんてっ!?」
「穂乃花のカラダどこ触っても気持ちいいな」
「あんっ!は、兄さん、はずかしっ、んんっ!
 くぅ、っ、ふぁ、やぁ、あっ、ふぁあんっ、も、もう、兄さん…」

確かに心に刻み込んだけど、ちょっとだけお預け。
わざと胸まで手を這わせ、その直前で引き返したり、ふとももや、お腹を
さわさわと責める。

「どうしたの?」
「あぅ、いじわる、言わせる気なの?
 ね、焦らさないで。わたし、このままじゃ…んっ、
 はぁっ、へ、変になりそ…。お願い兄さん、兄さん…。」
「悪い、穂乃花が可愛いからつい。」
「ひゃあっ!ま、またそんな事言って、にいさん、んぅ、」

焦らすのを止め、思う存分胸と、割れ目を責める。

「あっ、ひゃんっ!おっぱいもっと触って…。
 兄さんのための、はぁっ、つるぺたおっぱいなんだから。
 いっぱい触って、いじめてっ…!
 んっんぁ。そう、アソコもたくさんキモチよくして…」
「あぁ、言われなくてもそのつもりだよ。」
「ああっ、あんっ!ひゃっ!おっぱいとアソコ同時に責められるのっ、
 スゴイ…。
 くぅっ!ああ!強く揉まれるのすきぃっ!もっと、もっと!兄さんっ!」

手の中にすっぽり収まる胸。
それを撫でまわすように、こね回したり、潰すように、欲望のままに蹂躙する。
そんな胸への責めも穂乃花は快感に、悦びに感じている。
胸ばっかりじゃかわいそうだ、

「ひぃっ!ゆび、なかぁ、んんっ!わたしの、なか、かきまわして、ああっ、
 すご、ぜんしん、ふわふわってぇ、あんっ!にいさん、きもちいいっ!きもちいぃっ!
 にいさぁ、わたし、もう…!」
「ん?なに?」
「もう、ひゃっ、いじわるなんだから、い、いわなくても、わかってるでしょ、
 にいさんだって、んぁっ!したいくせに…」
「うん。でも、穂乃花から直接聞きたいなってさ。」
「うぅぅ、昔のにいさんは、ああっ、こんな、いぢめっこじゃ、なかったぁ…
 らぶらぶしてくれるって、いったのにっ、おねがい、にいさん、にいさんんっ、」
「ごめんね、これで最後にするからさ。ほら穂乃花、上手におねだりしてご覧?」

自分でも知らなかったけど、調子に乗るとどうも意地悪になるみたいだ。
だからさ、満足させてくれないと止まれないな。

「きゃぁぁあっ!ち、ちくび、クリ、つねら、ないでぇ…」
「ほら、穂乃花は何してほしいの?最後にして欲しいんでしょ?
 早く言ってくれないとまたしちゃうよ?」
「いう、いいますっ!あぁもう、これっきりよ、やくそくなんだから。
 に、にいさん。わたしの、あの、おマンコに、にいさんのおチンチン、くださいっ!
 にいさんに虐められて、ぐしょぐしょになった淫乱妹マンコでいっぱい、いっぱい
 気持ち良くなって、あっつい精子、わたしのなかに、たくさん射精してっ!
 ね、にいさん、にいさん!にいさんっ!わたしと、
 らぶらぶせっくすしてくださいぃっ!」

M字に脚を開き、両手で割れ目を広げしっかりおねだりをする穂乃花。
その恰好に余計S心がくすぐられるけど、ぽろぽろと涙を流しながらだと
流石にこれ以上虐める気にはなれないなぁ。

「あぁ、分かったごめんね、沢山意地悪してさ。」
「うぅ、らぶらぶっていった、いったのにぃ。
 にいさんのおに、あくま、きちくぅ。…でもだいすき。」
「うん、俺も穂乃花の事、大好きだよ。」

耳元でそう囁き、ゆっくり挿入する。

「ふぁぁっ、んん!!あ、あ、は、はんそく、よ。
 だいすきだ、なんていいながら、いれるなんてぇ…」
「いやだった?」
「ばか、ばかばかばか。うれしい。うれしいにきまってる。
 だいすきなひとに、だいすきって、いわれながらなんて。
 ふふ、じつは夢だったのよ?にいさんにだいすきっていわれるの。
 だからわたしいま、さいっこうにしあわせ。こうしてつながれて、
 だいすきっていわれて。
 だいすき。なんだから、にいさん。」

両腕を俺の首の後ろに回し抱きしめる。
それに加えふわっと、翼で全身を優しく包み込み、まるでこの世に俺と穂乃花しかいない
そんな感覚になる。

「ね、うごいて。にいさん。」

耳元で小さく囁かれ腰を動かし始める。

「あっ、あん!は、ぁっ!に、にいさん、う、うれしっ、ちゃんと
 ひぅっ!らぶ、らぶせっくす、してくれて。」
「ちゃんとおねだりできたもんな、だから、ご褒美っ」
「ぁうっ!あんっ、ぁ、あ!ゆ、ゆっくり、だからっ、なか
 ずりずりってぇ!ああっ!するの、わかるっ!ひゃっ!うぅ、あ、あっ
 きもちいぃ、にいさんはきもちよくなってる?」
「あぁ、穂乃花のなか、動くたび、ヒダヒダがきゅうきゅう絞めてきて
 すっごくきもちいよ。」
「あぁ、うれし、うれしいよぉ、にいさんが、わたしとのせっくすで、
 うぅぁ!あひっ!きもちよくなってくれてっ!しあわせ…!」
「あぁ!俺も穂乃花が気持ちよくなってくれて、しあわせだっ!」

互いにそんな事を囁き合いながら気持ち良くなる。
本当は兄妹でなんて、でも、気持ちいいしどうでもいい。
妹が、穂乃花が大事で、大好きだから関係ない。

「穂乃花っ!」
「はぁ、くぅっ、はっ、な、なぁに、にいさん?」
「穂乃花、愛してる!」
「きゅぅっ、きゅうに、なに!?にいさん!?」
「急になんかじゃない、ずっと、寂しかった。
 穂乃花が居なくて、俺のせいだとか色々悩んだりした!
 さっき分かった。俺には穂乃花が必要なんだ、ずっと傍にいてくれなきゃ嫌なんだ!」
「うん、うんっ!わたしも、にいさんがそばにいないといや!
 これからは、ずぅっといっしょなんだから!にいさん!あいしてる!
 わたしも、にいさんのこと、あいしてますっ!!」

ぎゅうっと、回されていた腕に力が入る。
二回も射精したせいか、ゆっくり動いていたはずなのに限界がやって来た。

「もう、イクっ、」
「いいよ、きて、きてっ、ああっ!
 わたしの、おくっ、いっぱいにして!」

もふもふの脚でガッシリ腰をホールドし、更に奥へ奥へと押し込もうとしてくる。
そのせいで、亀頭と子宮口がこすれ合いそして、

「でるっ、ほのか、ほのかっ!」
「ああぁあぁっ!!で、でてる、せいし、おく、はいってくるぅっ!
 あはっ、さんかいもおくに。わたし、ふぁ、ふふ、
 にんしんしちゃったかしらね?」

………、確かに。でも、穂乃花との子供ならきっと可愛いんだろうな。

「…。わたしも。いつか、にいさんとのこどもがほしい。
 だから、これからもいっぱいシようね。にいさん♡」

首に回されていた手を頬へ持っていき唇同士がくっつく。

「ん、はぁ、ふふ、やくそく。ね、にいさん。」
「あぁ、沢山シような。でも、今日はもうムリ…。」
「ふふ、おつかれさま。」

完全に。もうどっぷり穂乃花に惚れ込んでしまった。
これから二人、兄妹じゃなくて恋人として過ごすと思うと期待やら、不安やら。
不安?あれ?えっと、
………。どう説明すんのこれ?

「ふふ、大丈夫よ。兄さんが不安に思う事なんて一つもないんだから。」
「へ?」
「お母さん知ってるのよ。私が兄さんの事男の人として好きなの。」
「はい!?」

い、今明かされる衝撃の真実…!
何がどうして?え、何で?

「私がこうなった後、お母さんと二人で話したのよ。
 兄さんを堕とす、じゃない。えっと、ラブラブしたいから協力してって。
 そしたら『前から気づいてましたよ。薄々でしたが。穂乃花ちゃんが
 お兄ちゃんの事好きって事。普通は止めるべきでしょうが、
 OKわかりました。母も協力しましょう。えぇ!愛は躊躇わない事ですから!
 ふぅ、兄と妹の禁断の愛。いいですね。グッドですね!』って。」

…母さんはもういい歳なのに、『そういう』ラブストーリー的なモノが好きな漫画家で
常に話題の恋愛モノなんかをチェックしてる。俺も読んだことあるけどアレな感じ。
ドロドロっていうか、ブラッディというか、
愛さえあれば関係ないよね。な話ばっかりで。
昔父さんが、母さんからのゴリ押しの末今に至るのさ。
って、遠い眼をして話してたな…。
因みに家に居ないのは、
『家に居るとあの人の事考えちゃって、お仕事にならないのです。
 気を抜いたらあの人の顔になってたり、私との話になってたりとか、
 それもいいかなって
 思っていた時期が私にもあるにはありましたが、
 やっぱり二人の思い出は…ほら、ね?』
だそうで、近くに部屋を借りて仕事をしている。

「わかった、家族への説明は大丈夫、でも「告白の事?そっちも心配する事ないの」
 ……え?」
「うふふふふ、彼女とも『話』ついてるから。」

鋭い目つきで話す穂乃花、もしかして会話(物理)的な!?
も、もしやコロコロしちゃった!?

「ころ、ころ?ふふ、なぁにそれ?ま、兄さんが思ってる様な事はしてないわ。
 あの人には私がどれだけ兄さんの事を想っているのか、どんなに好きか、
しっかり教えて上げただけよ。」

イマイチ信用できないのは俺だけですかそうですな。

「ほ、ホントよ、嘘じゃないんだから!」
「まぁ、いいや。信じてるよ。  ちょっとだけ。」
「むぅ、なんか怪しい。」

ジトーっと睨みつけてくるが、その視線を華麗にかわしつつ
俺もぎゅっと穂乃花を抱きしめる。

「なぁ、もう一つだけ聞いていい?」
「うふっ、何?」
「どうして俺の事を?」

そう、そもそも何で俺の事を好きになったのか。
まだ聞いていなかった。

「…、ちっちゃい頃お母さんとケンカして家を飛び出た事あったでしょ?
 今思えば私の方が悪かったけど。
 で、家を出たのはいいけど迷子になっちゃって
 考えなしに歩き回ってたから、今何処にいるのか全然わからなくって
 泣きながら家を目指して歩き始めたけど、余計わからなくなって。
 もうこのまま独りぼっちで生きるしかないのかな?
 もう諦めかけてた時、兄さんが
 私の事を迎えに来てくれて、もう、その時の兄さんがすっごくカッコよくて。
 そこからね。
 兄さんの事ばっかり考える様に。で、気付いたら大好きになってたの。
 だから同じ高校に入ったし。」

…かなり前の話じゃんそれ。えっと、小学生位の時か、穂乃花が家から出たきり
戻らないって母さんから聞いて、あても無いのに探しに行ったって事が。
ま、家のすぐ近所をグルグル回ってただけですぐ見つかったけど。

「ふふ、こうして兄さんと抱き合ってるなんて、あの頃は夢にも思わなかったわ。」
「うん、まぁ、そうでしょ。」
「でも今私は魔物娘になって、兄さんの妹で、恋人で私は良かったと思う。
 だって、こんなにも幸せでいっぱいなんだから。ね、兄さんは?」
「…俺も、色々あったけど幸せだな。うん。」
「嬉しいっ!兄さん愛してる!」

再び腕を首に回しキスをしてくる穂乃花。
お互いに抱きしめ合いながらのキスは長くまで続き、終わる頃には酸欠手前
って感じだった。

「はぁ、はぁ、なっが、い、」
「兄さんが、はぁ、離してくれなかったから、でしょ。」
「す、すまん、はぁ、つい。」
「……もう一回キスしない?」
「いや、遠慮するわ。」
「あら、残念ね。」

立て続けに二回連続なんていくら何でも無理です。

「ふわぁ、なんかつかれた。」
「色々あったものね。仕方ないわよ。」
「なぁ、このままねていい?」
「ふふ、いいわよ。グリフォンになってホント良かった。
 兄さんのためのベッド。毛布に、羽毛布団。繋がりながら寝ても
 これなら風邪ひかないもの。」
「うん、あったかくていいきもち。
 おやすみ、ほのか。」
「えぇ、お休みなさい。兄さん。」









――――――

……さん、…きて。

…さん。にいさ…、

兄さん!

「おわっ!?」
「おはよ、兄さん。疲れてるとこ悪いけど、今日も学校よ。
 ほら、シャワー浴びてきなさい。」

………裸やん。って事は昨日のは夢じゃなかったのか。
うわ、なんか体中べとべとで気持ち悪い。はやくスッキリしたい。

「ん?あれ、制服着てどうした?」
「私も学校行くのよ。制服着てるのよ当たり前じゃない。」

まじか。制服のデザイン自体は元のモノと変わらないけど、
見慣れたはずだった妹の制服姿に混ざるグリフォンのパーツ。
袖から覗くかぎ爪、毛に覆われている脚とスカートとのコラボ。
前の制服姿も似合っていたけど、これはこれで良いな。

…翼ってどっから出てるのさ?

「あら、そんなに気に入ってくれたの?
 ふふふ、なら今すぐにでも制服姿のままでシましょうか?」
「………帰ったらね。」
「ふふ、楽しみにしてるわ。」

どうも欲望に忠実というか、タガが外れたというか、躊躇わなくなったなぁ。
…風呂行こ。



「あ、でもこのスマイルワールドは片づけて。」
「えぇ!?」


      

ーーーーーー


「なんか懐かしいな、一緒に学校行くの。」
「うん。そんなに長く引き籠っていたわけじゃ無いのに、
 すごく懐かしい気がする。」
「なぁ、穂乃花さん。」
「なぁに兄さん?」
「腕を組むのはまだいいけど、翼で肩まで抱くのってどうよ?」
「ふふ、普通は腕を組みながらが精々じゃない?
 でも私ならこうやって全力で密着できるのよ。というアピール?
 私は最高な気分なのだけれど、もしかして嫌?」
「嫌じゃないけどさ、恥ずかしくって。」
「そうよねぇ。嫌じゃないわよね。
 ふふふ、えいっ。尻尾も使っちゃうわね」

尻尾で腰を捕まえられ全身を抱かれる。
嫌じゃない。嫌じゃないけど、歩きづらいし何より周りの視線が辛い。

「ふふふ、ハーピー族のふわふわ力、キャット族並のもふもふ感。
 同じ作りのドラゴン族じゃ味わえない暖かさ。ね、兄さんご感想は?」
「あ、いやまぁ、控え目に言ってもその、最高だけど…。」
「ふふふふ、嬉しいわ。もうすっかり私に首ったけね。
 これなら浮気の心配もないかしら?」
「しないし、する訳無い。穂乃花を裏切る様な事、出来る訳ない。」
「…もう、これ以上好きにさせてどうする気よ。
 今言った事、絶対守ってもらうからね。」
「あぁ、約束だ。」
「ふふ、約束ね。」

指切りの代わりなんだろうか、指も絡めて来た。
当然俺も絡ませる。けど、それじゃ足りなくて。

「絶対幸せにするからな。」
「ふぁ、い、いま、おでこ!?
 ねぇ!?今でこちゅーした!?」
「あ、え、したけど、い「イヤ!口!兄さん!する時は口に!
 はい、もう一回!」

…軽はずみな事するもんじゃないね。
この後周りが見てるのに、滅茶苦茶キスした。



















      









ーーーーーー


「こんにちは。」
「はい?あ、この度はどうもありがとうございました。」
「いえいえ。私はちょっとお手伝いをしただけ。大した事はなにも。」
「そんな、貴女が居なければ私はずっと只の妹でした。
 本当にありがとうございました。」
「本当に大した事は、でも、貴女みたいな方はめずらしいですわ。」
「そう、なんですか?」
「ええ、確かに私は貴女の様に迷える女性を魔物娘に変え
 幸せを掴んで頂いていますが、
 皆さん本能のままにと、言った感じですが、
 貴女みたいに手練手管を尽くし更に、
 私までお使いになる方は貴女が初めてですわ。」
「もしかして怒ってますか?」
「ほほ、そんなまさか。全力で意中の殿方のために行動する女性のためならば
 私何でも致します。
 でも、お兄様にお手紙を渡した時ですが、殺気を向けるのは
 流石に遠慮しますわ…。」
「ご、ごめんなさい。
 いくら作戦でも、兄さんにラブレターを渡すのを見ていたら。」
「気持ちは分かります。只、貴女にはグリフォンでは無く、白蛇等
 もっと相応しい魔物娘がいたのでは無いかと思いまして。」
「…。私はグリフォンになれて良かったと本当に思ってます。
 いつも兄さんに守って貰って、大事にして貰って、それが嬉しくて歯痒くて。
 でもこれなら、兄さんを。峻一さんを守ってあげられる。
 今度は私が峻一さんを守る。
 えぇ、他の女共からも、どんな苦難からも。」
「ほほ、素晴らしい愛ですわね。多少病み気味ではありますが。」
「十年以上実の兄を想ってたのです。病まない方がおかしいでしょう?」
「それもそうですわね。すみません長い時間お呼び止めして。」
「いえ、私も一言お礼が言いたかったので。また会えて嬉しかったです。」
「貴女の様な方のために力になれて良かった。ではどうかお幸せに。」
「はい、絶対幸せに、幸せにして見せます。」


「ふふ、私も絶対幸せにしてあげるからね。兄さん。
 さて、今日の晩御飯は何かしら」
17/02/12 16:06更新 / 空我

■作者メッセージ
初エロです。
どうもお久し振りです。空我です。
誰も覚えてねぇよって位久しぶりです。
本当は一月中に完成する予定でしたがあれよあれよと、
不思議ですね。
今回はグリフォンです。説明を読んでいたら何故かヤン妹でいこうと
謎のひらめきが、只エロまでやろうとは思ってなくまたノーマル
のはずだったのにR指定入りましたよ。謎ですな。
書いてて実感しました、エロって難しいし、本当に疲れる楽しかったけど。
いやぁ、周りの方々は凄いな。
では、また。

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