11 祭りって物は全員が楽しい訳じゃない
やはり、カスタニアといったら、チーズかな?
俺は、モンスターラグーンのみんなが集まるまでの間、入り口付近の椅子に座ってこう考えていた。
フェルス興国にはチーズを作る習慣がないから、年に何回か数えるくらいしかいない行商人から毎回買ってたんだよな〜
カスタニアチーズは濃厚な口当たりが口の中に残るあの味…あれを食べる日はじっくりと食べるために店を閉めるほどに俺はあのチーズが好きだ!
「デメトリオ…なに涎を出しておるのじゃ?」
「うわぁ!?ぞ、ゾーネかよ…何か用か?」
「いや、何でもないのじゃ…ただ、お主が少しむかつく顔をしておったので気になって…」
……むかつく顔って、ちょっと酷くないか?
確かにへらへらしてたけど、むかつく顔って…
そして、ついにモンスターラグーンのメンバーが俺のすぐ近くに歩いてきた。
夜型のメンバーはテントの中で寝てるらしい…
「デメトリオ…いきなり走って行くなんて…まぁ、別にいいんだけど」
「メリィ!あのさ、俺少し買い物に行って来るから後で、あそこの宿で会おうぜ!」
そういいながら、俺はその場から離れようとする。
「いいわ…少し疲れたし、私達はあの宿で先に寝ておくから…」
「了解!じゃあ、また後で!」
そう言ってメリィが俺が指差して言った宿屋…【そよ風亭】に入ったのを確認すると、俺は早速チーズ屋を探すことにした。
俺は町をひたすら歩き回り、今現在もチーズ屋を見つけられないでいた。
「あれ?この道さっきも来たぞ?」
このカスタニアって町…予想以上に裏路地が多いんだよなぁ…
それに、外を歩いている町の人が一人もいないし…
俺は、ここに来る前に墓場にいたものだから、変に恐怖心を持ってしまっている。
そうして裏路地を何度も折り返していると、目の前に雑貨屋を見つけた。
「……ここなら、チーズは無くても地図はあるだろうな。あっ、別にチーズと地図をかけて、寒いジョークを言ったわけじゃないからな?」
などと言いながら、雑貨屋の中に入ると…
「あはぁ…ひっく、いらっしゃ〜い…」
ん?酔っているのかこの人…こんな朝早くからここまでお酒を飲んでいるなんて…大丈夫かこの町…
「大丈夫ですか?結構飲んでいるみたいですけど…」
「らいじょ〜ぶよ〜…お客さん、この町は初めて?」
「あ、はい…あの、本当に大丈夫ですか?」
本当…カウンターに手を添えているのはまだ安心できるが、顔が真っ赤だぞこのラミアの女性…
「今、この町は祭りの最中なのよ〜…各家にこの町で作られたカスタニアワインが送られてきて、みんな今日は飲んで遊んでの日になってるわ。旅人の方にも配っているらしいから、後で博物館に行ってみたらどうかしら〜」
「…はぁ、行ってみます。あの…ここって地図ってありますか?」
「あるわよ〜…えっと、銀貨2枚か精液20ccです〜」
えぇ…まさかの銀貨以外でも払えるシステムだと…
そう少し驚愕しながらも、各土地には独自のシステムがあるんだと自分に言い聞かせ、なんとか納得できた。大陸の中で一番初めに魔界化した町だし…
「じゃあ、銀貨2枚でお願いします」
そう言って銀貨を袋から取り出し、カウンターに置くと店長のラミアの女性が驚いた表情をする。
そんなに変なことを言っただろうか?
「今までの旅人のお客さんは全員精液20ccだったのに…まさか、銀貨で払ってくれる男性が…!?」
「あれ?俺…何か変なことをしましたか?」
「…あなた、わかったわ…あなたゲイでしょ!?」
「違いますよ!俺はただ、20ccも出せないって言いたいんですよ!それに、別に銀貨でもいいんでしょう?俺はいやらしい事は心に決めた将来の結婚相手にしかしないって5歳のときに母さんの墓に誓ったしね…」
「…真面目ね〜…これ、地図ね?今日はカスタニアワインを楽しんで、明日から冒険の旅…頑張ってね〜?」
こう言われた後、俺は早速店の外で買ったばかりの地図を開いてみた。
「えぇ!?俺が今いる場所…町の中でも一番裏通りが多い場所じゃないか!道理で同じ場所にばかり出るわけだ…」
俺は地図を見ながら進むべき路地を探していた。
地図によると、この町にはチーズ屋は一つしかないらしい…
「まったく…この町のチーズは半端じゃないほどにおいしいから、もう少し店を増やしてもいいと思うけど…」
そう思いながら本通りに続いている裏路地を曲がろうとしたときだった。
「うぅ〜…ちょっと飲みすぎたかな…」
「まだまだいけるだろ!?ガンガン飲もうぜ!」
「頭が痛いわ…」
……その場で、裏通りいっぱいに陣取っている女性達を目にした。
3人とも、かなり派手な服装をしており、少し怖い感じだったので、俺は一瞬進むのを躊躇した。
足元にはたくさんのワインのビンが散らばっており、右から少しファッションにうるさそうなワーキャット、結構、この地域には珍しいアカオニという魔物…そして、頭を抑えている悪酔いした感のあるスキュラ…
このメンバーの間を通っていっても大丈夫だろうか?でも、ここからしか大通りにはいけないからなぁ…
本当にこの町の路地のつくりは良くわからない。この作りっていざというときに本当に不便になりそうだ。
そう思いながらも、俺は後に待っているチーズの誘惑には勝てなかったので、この3人組みのあいだを通って裏路地を通り抜けることにした。
「ん?おぉっ!?この祭りの日に男を見るなんて珍しいなぁ…」
「確かに、いつもこの日はワイン工場に男手が全部行くからこの日は本来男は見ないはずなんだけどなぁ…」
「冒険者の人じゃない?この町では見たことが無いくらいに体が細いもん」
……視線を感じるが、絶対に3人のほうを見たら何かに巻き込まれるんじゃないかと思い、なにがあっても無視することにした。
「おい!そこの弱そうなの!こっちに来て一緒に飲まないか?」
「……」
「なんなのあんた…無視?」
「……」
「何か反応しろよ!」
俺は、そうアカオニの女性に言われたと思ったと同時に、全身が後ろに引っ張られる感じを味わっていた。
「痛っ…な、なんですか!?」
あまりにいきなりのことだったので、無視しようと思っていたのにも関わらず聞いてしまっていた。
そして今現在、人気がぜんぜん無い裏路地で魔物娘3人に取り囲まれている。
どういった状況だろうか…裏路地でお金を無理やり奪い取ろうとするあの行為と感じは似ているのかな…
「折角あたい達が宴に誘おうとしてたのに、無視するなんて酷いんじゃないか?ああ?」
「い、いや…俺は、そういうわけじゃ…」
「へぇ〜…私達3人が呼んだのに無言で歩いていこうとして…無視したわけじゃないって言うの?」
……なんで毎回こういったことに巻き込まれるんだ!?
「……どうする?みんな…」
「…ヤってしまうか?こいつ冒険者だし…誰も文句なんて言わないと思うぜ?」
「いいねぇ〜…今までどおり絡め取って無理やり?」
「…燃えるシチュじゃない…私の触手も捕らえる気MAXだし…」
……やばいぞ!?なんか、物凄く物騒な話が聞こえてくるじゃないか!
俺は、即座にその場から離れていこうとした。
後もう少しで大通りに出る!広いところにさえ出ることができたら…まだ、逃げることは簡単かもしれない!
そう期待して、必死に走ったのだが…
「待ちなさい!」
「え!?ちょ…うわぁ!」
足に触手が絡み付いてきて、さっきまでの場所に戻されていく。
詰んだーー…これ、絶対終わったぜ…?
なんて、心でかっこつけてもこの状況がどうにかなるわけじゃない!
「は、離せ!俺はそんなアレじゃないぞ!?」
「うるさいなぁ…それに、この服…邪魔だな…」
「やめろぉ!ふ、服が破けるって!本当に洒落にならないんだから!」
「んっ…結構見た目によらず暴れるのね…燃えるわ…」
今のこの状況…まさに、HA・NA・SE!!と叫びたくなるような状況で、俺はあることに気がついた!俺…剣持ってるじゃないか!
慌てながらも思いっきり体の近くにあった触手を叩くと、あっというまにスキュラが子供になった!
「なんだ!?こいつ…なにをしたんだ!?」
「う…うわああぁぁん!私の触手がこんなにも小さくなっちゃったよぉ〜!」
困惑している間に、Zボタンを押してもう一度触手を叩き斬ると、俺は生まれて初めて出したとも思えるぐらいの速度で裏路地を後にした。
ついた…ようやくチーズ屋についたぜ…
チーズ屋についたころには俺はもうかなり疲れていた。
「あ!!いらっしゃいませ〜!」
チーズ屋に入ると、部屋の奥から大きな胸を揺らしながらホルスタウロスの女性がこっちに走ってきた。
「あれ?店長はお酒を飲んでいないようですね?」
俺が見た限り、このホルスタウロスの女性は酔っているようには見えない。
いや、でもなにかイベントが起こったりするかもしれないから油断はしないようにしておこう…
と、変に慎重になっている俺だった。
「お酒…ちょっと苦手なんですよ〜、なにか買いますか?」
「カスタニアチーズを20個ください!」
「えぇ!?20個もですか…?」
「ああ、種類は何でもいいですから…」
「在庫、一応はございますが…直に作りますか?」
直に作る?一体どういうことだ?
「直に作るってどういうことなんですか?」
「え…あの、直接私の胸から牛乳を搾ってチーズを作ることです」
「在庫を20個分お願いします!」
俺は、速攻で答えると椅子に座って店内を見回してみた。
「……これは…アルラウネの蜜…か?」
棚に、俺が見たことが無い謎の液体が飾られており、琥珀色のその液体はとても甘い匂いを発していた。
「カスタニアチーズ20個、お待たせいたしました〜」
「あ、ありがとうございます!あの…あそこにあるアルラウネの蜜って売り物ですか?」
俺は、少しアルラウネの蜜というアイテムが気になって聞いてみた。
そんなに高くないなら、買ってもいいしね?
「あれですか?アレ…結構値段が張りますよ〜?」
「何円ですか?」
「えっと…本来女性には金貨3枚で売ってますけど、男性にとってはいわくつきのアイテムなので少し割り引きして…金貨2枚と銀貨8枚…または、精液20000cc…または、私と結婚して0円で買うというのも…」
「直接お金を出します」
高い…本当に高い買い物だが…
俺は、初めて見たアルラウネの蜜という液体に物凄く興味を抱いていたので、購入を決意した!
この出費くらい…真面目に働けば4年で埋められる!
「……ちっ」
ん?さっきこの店長舌打ちしなかったか!?
俺の聞き違いだろうか…まぁ、いい。
「えっと、カスタニアチーズとアルラウネの蜜で合計金貨12枚になります!あ、別に精液70000ccでもいいですよ〜?赤い鞄のお客さん…」
「え…た、高い…ですね…」
「はい!カスタニアチーズはこの町でもここでしか造られない、独自の製法で作られていますし、いわばブランド物の価値ですよ?それに…アルラウネの蜜はそれを巡って国同士が戦争を始めたという文献が残っているほどの魔性の品…この値段は非常にリーズナブルですよ〜?」
……いや、しかし…コレを買う機会はこれからは多分こないだろうし…
「お金に躊躇しているなら、精液70000ccでもいいですよ〜?多分10年間常に絞ったらそれくらいになりますし…」
それはそれで困る…そのころには俺、廃人になってるかも知れないぞ…
俺は真剣に悩んでいた。ここで、高いお金を出してこれを買うべきなのか…返品して、数を減らして受け取るのか…究極の選択のシーンだ…
「あ!当然ですけど…一度手にした商品は鮮度等が落ちていくので返品はしないでくださいね〜?体で払うって楽だと思いますよ〜?」
だんだん、選択肢がなくなってきている気がするんだが…ええい、仕方が無い!
「現金で払います…はぁっ…」
「いいんですか?70000ccなら10年で過ぎますよ〜?毎日気持ちよく絞ってあげますけど…子供が出来たら…お願いしますね?」
「だから、俺は現金で払いますよ」
俺はそう言って金貨を12枚机に置いた。
この出費は大きい…大きすぎる…
自分の身を守るために、俺は5年間の努力の結晶を全部捧げた。
俺は、顔で笑って心でないている、いわばピエロのような心境だった。
今日はこのことを忘れるくらい飲もう…そして寝よう…
そして、俺は足取りも重くその場を立ち去った。
そして、今俺は一人、大通りの隅でうなだれながら次にどこに行くかを真剣に考えていた。
そよ風亭に戻るには…少し時間が早い気がするし…
そう思いながら右のほうを見ていると、大きな建物が見えてきた。
『博物館で、ワインが配られているから』
↑こう確か、雑貨屋の店長のラミアが言ってたな…
「ふぅ…ただ酒でももらいに動くかな…」
そう思い、俺は博物館のほうに歩いていった。
博物館の前はおおきな酒樽が一つ備え付けられており、ひげのおじさんがいろんな人にワインのビンを上げていた。
俺のところまでいい匂いが漂って来るということは、相当いいワインなんだろうな…
「……いいなぁ、そういうのも」
俺は、寝る前に優雅にチーズとワインをセットに飲み食いしている俺の姿を思い浮かべ、涎を出しかけた。
「おじさん、そのお酒って冒険者でももらえるんですか?」
「おうよ!一人20本までもって帰るのは、この祭りのしきたりだからな?しっかり飲めよ!」
本音、そんなに飲めないんだが…まぁいい、他のメンバーにでもあげるとするか…
そして、そよ風亭についた俺は、早速部屋が空いているかを聞いた。
まさかの、メリィ…俺の名前を入れずにチェックしているなんて…
「デメトリオ様ですね?413号室になります…」
この宿の主人から鍵を受け取ると、俺は早速宿を下見してみた。
へぇ…俺の宿とは床が違うな…この宿は石作りか…
この部分では、俺の宿は勝っているなと、俺はそう思った。
石の床は、結構不評なんだぜ?そりゃあ、見た目は引き締まって見えるけど、夏場は蒸れて、冬場はとても冷たい。ラミアとか這って動く人たちからしたら、そんなに来たくは無いだろうと思う。
それに、カーペットを引いていないのが大きい…床の材質を木製にして、さらに女性の柔肌にも優しい肌触りのカーペットを敷き詰め、常に清掃しておく…これが、床の部分での絶対条件だろう…
おっと、少しばかり熱くなってしまった…反省しないとな…
でも、俺は内心こう思っていたりもする。
俺がこの世界でかっこよくみえる瞬間は、宿屋を掃除しているときだろうな…
まぁ、ほとんど見せる機会は無いけど…
「あれ…デメトリオじゃない、来たの?」
俺が自分自身に酔いしれていると、301号室からメリィが出てきた。
「メリィさん…酷いじゃないですか〜…俺の名前、チェックに入れてなかったでしょ?」
「……ごめんなさい、気づかなかったわ」
……なんだかんだ言っても俺はそんなに怒っていないので、まぁ許すことにした。
今日は本当にイベントが多くて、こんな小さすぎるイベントはもう、ぜんぜん気にもならない。もう俺は普通のイベントでは動じないぜ!
そして、メリィたちにもらってきたワインのビンを少し分けると、俺は自分に割り当てられていた部屋に入っていった。
そして、室内に入った俺は部屋の隅のほうにポスターが貼ってあることに気がついた。こんなに大きなポスター…ここまで大きく作ってまでお客に伝えたい事とはいったい…
「えっと…なになに…」
『ついに来た!カスタニアワイン祭!
カスタニア祭の開催が間近!男達よ震撼せよ!
君も一緒に、カスタニアで心の春を白濁液で満喫しよう!
午前中〜博物館前でワイン販売〜
午後中〜町中で性交パーティー〜
この機会に、君も自分の人生を180度変えよう!』
……俺だって…俺だってなぁ…
「運命の人を早く見つけたいんだよぉ!畜生がぁ!」
俺は久しぶりに嫉妬心を抱くことになってしまい、思いっきりポスターを破り捨てた!まったく…すべての人に同様にフラグが訪れるとでも思っているのか?
ええい…俺は飲むぞ!今日は絶対に飲んでやる!
変にテンションがヒートアップしている俺は、早速ビンを一本開け、それをコップに分けてふたをすると、一口だけ含んで味を確かめてみた。
「うん…なかなか、深い味で…」
うっ…なんだ?目の前がだんだん白く…
「デメトリオー…わしはお腹が空いたのじゃ〜…って、あれ?もう寝ておるのか?」
「くー…かー…」
「おきるのじゃ!…むぅ…完璧に寝ておるのう…そうじゃ!あの新しい発明を試せるではないか!こやつ…毎回わしの発明を馬鹿にしておるから目に物を見せてやる…ふふふ…」
〜10分後〜
「よし…準備OKじゃ!行くがよい!【睡眠時には淫らな夢を見れるマッシーン】じゃ!そして、下半身には【完璧精液搾取セット(ゾーネさま専用)】もセッティング完了じゃ!さて…どうなるか…」
「うぅ…あっ、はぁっ…」
「ふっふっふ…悶えておるのぅ…一体どのような夢を見ておるのやら…それにしても、無様じゃのう〜まぁ、なんだかんだで面白いやつじゃからわしは気に入っておるのじゃが…(ある程度したら、助手として使ってやるのもよいかのぅ…)」
「くはぁ!?あ…あぁ…」
「……は、早いのぅ…こやつ、早漏か?本当にこやつ…男として終わっておるのではないのか?でも、少し味を見てみるかのぅ…装置を全部はずしてっと…
おぉ!?こやつ…中々にちょうど良い味を…癖になれる味じゃのう…これは中々いいことを知ったぞ…」
「うおぉ!?痛て…朝か?いやぁ、すごい夢だったなぁ…」
俺は、本当に久しぶりに少しいやらしい夢を見た。
欲求不満だったからか…それとも、俺の願望の胸に窒息死されたいという思いが具現化したのか…
とりあえず、すごい夢だったといっておこう。
「デメトリオ…起きたの?じゃあ、そろそろカスタニア山脈に行きましょう?みんな、準備は出来ているし…」
もうそんな時間なのか!?今日は結構寝てたんだな俺…
「わかった、早めに行くよ」
俺は、すばやくチーズとワインを鞄に詰め込むと即座に店を後にした。
俺が宿屋を出て、カスタニア山脈の方角の門にたどり着くまでの間、俺は無言を貫きとおした。
俺とは対照的にモンスターラグーンのメンバーはすごいテンションで歩いていた。なぜかわかるか?
街中に大量に零れ落ちている精液…これは明らかに、あの行為をした後だろう?
この状況で、素直にハイテンションで門まで向かって行ってたら、俺はゲイじゃねーかよ!!
さて…今日からは険しい山道が待っているぞ…
頼むから、フラグは立たないでくれ…
そう真剣に思わずにはいられない俺だった…
俺は、モンスターラグーンのみんなが集まるまでの間、入り口付近の椅子に座ってこう考えていた。
フェルス興国にはチーズを作る習慣がないから、年に何回か数えるくらいしかいない行商人から毎回買ってたんだよな〜
カスタニアチーズは濃厚な口当たりが口の中に残るあの味…あれを食べる日はじっくりと食べるために店を閉めるほどに俺はあのチーズが好きだ!
「デメトリオ…なに涎を出しておるのじゃ?」
「うわぁ!?ぞ、ゾーネかよ…何か用か?」
「いや、何でもないのじゃ…ただ、お主が少しむかつく顔をしておったので気になって…」
……むかつく顔って、ちょっと酷くないか?
確かにへらへらしてたけど、むかつく顔って…
そして、ついにモンスターラグーンのメンバーが俺のすぐ近くに歩いてきた。
夜型のメンバーはテントの中で寝てるらしい…
「デメトリオ…いきなり走って行くなんて…まぁ、別にいいんだけど」
「メリィ!あのさ、俺少し買い物に行って来るから後で、あそこの宿で会おうぜ!」
そういいながら、俺はその場から離れようとする。
「いいわ…少し疲れたし、私達はあの宿で先に寝ておくから…」
「了解!じゃあ、また後で!」
そう言ってメリィが俺が指差して言った宿屋…【そよ風亭】に入ったのを確認すると、俺は早速チーズ屋を探すことにした。
俺は町をひたすら歩き回り、今現在もチーズ屋を見つけられないでいた。
「あれ?この道さっきも来たぞ?」
このカスタニアって町…予想以上に裏路地が多いんだよなぁ…
それに、外を歩いている町の人が一人もいないし…
俺は、ここに来る前に墓場にいたものだから、変に恐怖心を持ってしまっている。
そうして裏路地を何度も折り返していると、目の前に雑貨屋を見つけた。
「……ここなら、チーズは無くても地図はあるだろうな。あっ、別にチーズと地図をかけて、寒いジョークを言ったわけじゃないからな?」
などと言いながら、雑貨屋の中に入ると…
「あはぁ…ひっく、いらっしゃ〜い…」
ん?酔っているのかこの人…こんな朝早くからここまでお酒を飲んでいるなんて…大丈夫かこの町…
「大丈夫ですか?結構飲んでいるみたいですけど…」
「らいじょ〜ぶよ〜…お客さん、この町は初めて?」
「あ、はい…あの、本当に大丈夫ですか?」
本当…カウンターに手を添えているのはまだ安心できるが、顔が真っ赤だぞこのラミアの女性…
「今、この町は祭りの最中なのよ〜…各家にこの町で作られたカスタニアワインが送られてきて、みんな今日は飲んで遊んでの日になってるわ。旅人の方にも配っているらしいから、後で博物館に行ってみたらどうかしら〜」
「…はぁ、行ってみます。あの…ここって地図ってありますか?」
「あるわよ〜…えっと、銀貨2枚か精液20ccです〜」
えぇ…まさかの銀貨以外でも払えるシステムだと…
そう少し驚愕しながらも、各土地には独自のシステムがあるんだと自分に言い聞かせ、なんとか納得できた。大陸の中で一番初めに魔界化した町だし…
「じゃあ、銀貨2枚でお願いします」
そう言って銀貨を袋から取り出し、カウンターに置くと店長のラミアの女性が驚いた表情をする。
そんなに変なことを言っただろうか?
「今までの旅人のお客さんは全員精液20ccだったのに…まさか、銀貨で払ってくれる男性が…!?」
「あれ?俺…何か変なことをしましたか?」
「…あなた、わかったわ…あなたゲイでしょ!?」
「違いますよ!俺はただ、20ccも出せないって言いたいんですよ!それに、別に銀貨でもいいんでしょう?俺はいやらしい事は心に決めた将来の結婚相手にしかしないって5歳のときに母さんの墓に誓ったしね…」
「…真面目ね〜…これ、地図ね?今日はカスタニアワインを楽しんで、明日から冒険の旅…頑張ってね〜?」
こう言われた後、俺は早速店の外で買ったばかりの地図を開いてみた。
「えぇ!?俺が今いる場所…町の中でも一番裏通りが多い場所じゃないか!道理で同じ場所にばかり出るわけだ…」
俺は地図を見ながら進むべき路地を探していた。
地図によると、この町にはチーズ屋は一つしかないらしい…
「まったく…この町のチーズは半端じゃないほどにおいしいから、もう少し店を増やしてもいいと思うけど…」
そう思いながら本通りに続いている裏路地を曲がろうとしたときだった。
「うぅ〜…ちょっと飲みすぎたかな…」
「まだまだいけるだろ!?ガンガン飲もうぜ!」
「頭が痛いわ…」
……その場で、裏通りいっぱいに陣取っている女性達を目にした。
3人とも、かなり派手な服装をしており、少し怖い感じだったので、俺は一瞬進むのを躊躇した。
足元にはたくさんのワインのビンが散らばっており、右から少しファッションにうるさそうなワーキャット、結構、この地域には珍しいアカオニという魔物…そして、頭を抑えている悪酔いした感のあるスキュラ…
このメンバーの間を通っていっても大丈夫だろうか?でも、ここからしか大通りにはいけないからなぁ…
本当にこの町の路地のつくりは良くわからない。この作りっていざというときに本当に不便になりそうだ。
そう思いながらも、俺は後に待っているチーズの誘惑には勝てなかったので、この3人組みのあいだを通って裏路地を通り抜けることにした。
「ん?おぉっ!?この祭りの日に男を見るなんて珍しいなぁ…」
「確かに、いつもこの日はワイン工場に男手が全部行くからこの日は本来男は見ないはずなんだけどなぁ…」
「冒険者の人じゃない?この町では見たことが無いくらいに体が細いもん」
……視線を感じるが、絶対に3人のほうを見たら何かに巻き込まれるんじゃないかと思い、なにがあっても無視することにした。
「おい!そこの弱そうなの!こっちに来て一緒に飲まないか?」
「……」
「なんなのあんた…無視?」
「……」
「何か反応しろよ!」
俺は、そうアカオニの女性に言われたと思ったと同時に、全身が後ろに引っ張られる感じを味わっていた。
「痛っ…な、なんですか!?」
あまりにいきなりのことだったので、無視しようと思っていたのにも関わらず聞いてしまっていた。
そして今現在、人気がぜんぜん無い裏路地で魔物娘3人に取り囲まれている。
どういった状況だろうか…裏路地でお金を無理やり奪い取ろうとするあの行為と感じは似ているのかな…
「折角あたい達が宴に誘おうとしてたのに、無視するなんて酷いんじゃないか?ああ?」
「い、いや…俺は、そういうわけじゃ…」
「へぇ〜…私達3人が呼んだのに無言で歩いていこうとして…無視したわけじゃないって言うの?」
……なんで毎回こういったことに巻き込まれるんだ!?
「……どうする?みんな…」
「…ヤってしまうか?こいつ冒険者だし…誰も文句なんて言わないと思うぜ?」
「いいねぇ〜…今までどおり絡め取って無理やり?」
「…燃えるシチュじゃない…私の触手も捕らえる気MAXだし…」
……やばいぞ!?なんか、物凄く物騒な話が聞こえてくるじゃないか!
俺は、即座にその場から離れていこうとした。
後もう少しで大通りに出る!広いところにさえ出ることができたら…まだ、逃げることは簡単かもしれない!
そう期待して、必死に走ったのだが…
「待ちなさい!」
「え!?ちょ…うわぁ!」
足に触手が絡み付いてきて、さっきまでの場所に戻されていく。
詰んだーー…これ、絶対終わったぜ…?
なんて、心でかっこつけてもこの状況がどうにかなるわけじゃない!
「は、離せ!俺はそんなアレじゃないぞ!?」
「うるさいなぁ…それに、この服…邪魔だな…」
「やめろぉ!ふ、服が破けるって!本当に洒落にならないんだから!」
「んっ…結構見た目によらず暴れるのね…燃えるわ…」
今のこの状況…まさに、HA・NA・SE!!と叫びたくなるような状況で、俺はあることに気がついた!俺…剣持ってるじゃないか!
慌てながらも思いっきり体の近くにあった触手を叩くと、あっというまにスキュラが子供になった!
「なんだ!?こいつ…なにをしたんだ!?」
「う…うわああぁぁん!私の触手がこんなにも小さくなっちゃったよぉ〜!」
困惑している間に、Zボタンを押してもう一度触手を叩き斬ると、俺は生まれて初めて出したとも思えるぐらいの速度で裏路地を後にした。
ついた…ようやくチーズ屋についたぜ…
チーズ屋についたころには俺はもうかなり疲れていた。
「あ!!いらっしゃいませ〜!」
チーズ屋に入ると、部屋の奥から大きな胸を揺らしながらホルスタウロスの女性がこっちに走ってきた。
「あれ?店長はお酒を飲んでいないようですね?」
俺が見た限り、このホルスタウロスの女性は酔っているようには見えない。
いや、でもなにかイベントが起こったりするかもしれないから油断はしないようにしておこう…
と、変に慎重になっている俺だった。
「お酒…ちょっと苦手なんですよ〜、なにか買いますか?」
「カスタニアチーズを20個ください!」
「えぇ!?20個もですか…?」
「ああ、種類は何でもいいですから…」
「在庫、一応はございますが…直に作りますか?」
直に作る?一体どういうことだ?
「直に作るってどういうことなんですか?」
「え…あの、直接私の胸から牛乳を搾ってチーズを作ることです」
「在庫を20個分お願いします!」
俺は、速攻で答えると椅子に座って店内を見回してみた。
「……これは…アルラウネの蜜…か?」
棚に、俺が見たことが無い謎の液体が飾られており、琥珀色のその液体はとても甘い匂いを発していた。
「カスタニアチーズ20個、お待たせいたしました〜」
「あ、ありがとうございます!あの…あそこにあるアルラウネの蜜って売り物ですか?」
俺は、少しアルラウネの蜜というアイテムが気になって聞いてみた。
そんなに高くないなら、買ってもいいしね?
「あれですか?アレ…結構値段が張りますよ〜?」
「何円ですか?」
「えっと…本来女性には金貨3枚で売ってますけど、男性にとってはいわくつきのアイテムなので少し割り引きして…金貨2枚と銀貨8枚…または、精液20000cc…または、私と結婚して0円で買うというのも…」
「直接お金を出します」
高い…本当に高い買い物だが…
俺は、初めて見たアルラウネの蜜という液体に物凄く興味を抱いていたので、購入を決意した!
この出費くらい…真面目に働けば4年で埋められる!
「……ちっ」
ん?さっきこの店長舌打ちしなかったか!?
俺の聞き違いだろうか…まぁ、いい。
「えっと、カスタニアチーズとアルラウネの蜜で合計金貨12枚になります!あ、別に精液70000ccでもいいですよ〜?赤い鞄のお客さん…」
「え…た、高い…ですね…」
「はい!カスタニアチーズはこの町でもここでしか造られない、独自の製法で作られていますし、いわばブランド物の価値ですよ?それに…アルラウネの蜜はそれを巡って国同士が戦争を始めたという文献が残っているほどの魔性の品…この値段は非常にリーズナブルですよ〜?」
……いや、しかし…コレを買う機会はこれからは多分こないだろうし…
「お金に躊躇しているなら、精液70000ccでもいいですよ〜?多分10年間常に絞ったらそれくらいになりますし…」
それはそれで困る…そのころには俺、廃人になってるかも知れないぞ…
俺は真剣に悩んでいた。ここで、高いお金を出してこれを買うべきなのか…返品して、数を減らして受け取るのか…究極の選択のシーンだ…
「あ!当然ですけど…一度手にした商品は鮮度等が落ちていくので返品はしないでくださいね〜?体で払うって楽だと思いますよ〜?」
だんだん、選択肢がなくなってきている気がするんだが…ええい、仕方が無い!
「現金で払います…はぁっ…」
「いいんですか?70000ccなら10年で過ぎますよ〜?毎日気持ちよく絞ってあげますけど…子供が出来たら…お願いしますね?」
「だから、俺は現金で払いますよ」
俺はそう言って金貨を12枚机に置いた。
この出費は大きい…大きすぎる…
自分の身を守るために、俺は5年間の努力の結晶を全部捧げた。
俺は、顔で笑って心でないている、いわばピエロのような心境だった。
今日はこのことを忘れるくらい飲もう…そして寝よう…
そして、俺は足取りも重くその場を立ち去った。
そして、今俺は一人、大通りの隅でうなだれながら次にどこに行くかを真剣に考えていた。
そよ風亭に戻るには…少し時間が早い気がするし…
そう思いながら右のほうを見ていると、大きな建物が見えてきた。
『博物館で、ワインが配られているから』
↑こう確か、雑貨屋の店長のラミアが言ってたな…
「ふぅ…ただ酒でももらいに動くかな…」
そう思い、俺は博物館のほうに歩いていった。
博物館の前はおおきな酒樽が一つ備え付けられており、ひげのおじさんがいろんな人にワインのビンを上げていた。
俺のところまでいい匂いが漂って来るということは、相当いいワインなんだろうな…
「……いいなぁ、そういうのも」
俺は、寝る前に優雅にチーズとワインをセットに飲み食いしている俺の姿を思い浮かべ、涎を出しかけた。
「おじさん、そのお酒って冒険者でももらえるんですか?」
「おうよ!一人20本までもって帰るのは、この祭りのしきたりだからな?しっかり飲めよ!」
本音、そんなに飲めないんだが…まぁいい、他のメンバーにでもあげるとするか…
そして、そよ風亭についた俺は、早速部屋が空いているかを聞いた。
まさかの、メリィ…俺の名前を入れずにチェックしているなんて…
「デメトリオ様ですね?413号室になります…」
この宿の主人から鍵を受け取ると、俺は早速宿を下見してみた。
へぇ…俺の宿とは床が違うな…この宿は石作りか…
この部分では、俺の宿は勝っているなと、俺はそう思った。
石の床は、結構不評なんだぜ?そりゃあ、見た目は引き締まって見えるけど、夏場は蒸れて、冬場はとても冷たい。ラミアとか這って動く人たちからしたら、そんなに来たくは無いだろうと思う。
それに、カーペットを引いていないのが大きい…床の材質を木製にして、さらに女性の柔肌にも優しい肌触りのカーペットを敷き詰め、常に清掃しておく…これが、床の部分での絶対条件だろう…
おっと、少しばかり熱くなってしまった…反省しないとな…
でも、俺は内心こう思っていたりもする。
俺がこの世界でかっこよくみえる瞬間は、宿屋を掃除しているときだろうな…
まぁ、ほとんど見せる機会は無いけど…
「あれ…デメトリオじゃない、来たの?」
俺が自分自身に酔いしれていると、301号室からメリィが出てきた。
「メリィさん…酷いじゃないですか〜…俺の名前、チェックに入れてなかったでしょ?」
「……ごめんなさい、気づかなかったわ」
……なんだかんだ言っても俺はそんなに怒っていないので、まぁ許すことにした。
今日は本当にイベントが多くて、こんな小さすぎるイベントはもう、ぜんぜん気にもならない。もう俺は普通のイベントでは動じないぜ!
そして、メリィたちにもらってきたワインのビンを少し分けると、俺は自分に割り当てられていた部屋に入っていった。
そして、室内に入った俺は部屋の隅のほうにポスターが貼ってあることに気がついた。こんなに大きなポスター…ここまで大きく作ってまでお客に伝えたい事とはいったい…
「えっと…なになに…」
『ついに来た!カスタニアワイン祭!
カスタニア祭の開催が間近!男達よ震撼せよ!
君も一緒に、カスタニアで心の春を白濁液で満喫しよう!
午前中〜博物館前でワイン販売〜
午後中〜町中で性交パーティー〜
この機会に、君も自分の人生を180度変えよう!』
……俺だって…俺だってなぁ…
「運命の人を早く見つけたいんだよぉ!畜生がぁ!」
俺は久しぶりに嫉妬心を抱くことになってしまい、思いっきりポスターを破り捨てた!まったく…すべての人に同様にフラグが訪れるとでも思っているのか?
ええい…俺は飲むぞ!今日は絶対に飲んでやる!
変にテンションがヒートアップしている俺は、早速ビンを一本開け、それをコップに分けてふたをすると、一口だけ含んで味を確かめてみた。
「うん…なかなか、深い味で…」
うっ…なんだ?目の前がだんだん白く…
「デメトリオー…わしはお腹が空いたのじゃ〜…って、あれ?もう寝ておるのか?」
「くー…かー…」
「おきるのじゃ!…むぅ…完璧に寝ておるのう…そうじゃ!あの新しい発明を試せるではないか!こやつ…毎回わしの発明を馬鹿にしておるから目に物を見せてやる…ふふふ…」
〜10分後〜
「よし…準備OKじゃ!行くがよい!【睡眠時には淫らな夢を見れるマッシーン】じゃ!そして、下半身には【完璧精液搾取セット(ゾーネさま専用)】もセッティング完了じゃ!さて…どうなるか…」
「うぅ…あっ、はぁっ…」
「ふっふっふ…悶えておるのぅ…一体どのような夢を見ておるのやら…それにしても、無様じゃのう〜まぁ、なんだかんだで面白いやつじゃからわしは気に入っておるのじゃが…(ある程度したら、助手として使ってやるのもよいかのぅ…)」
「くはぁ!?あ…あぁ…」
「……は、早いのぅ…こやつ、早漏か?本当にこやつ…男として終わっておるのではないのか?でも、少し味を見てみるかのぅ…装置を全部はずしてっと…
おぉ!?こやつ…中々にちょうど良い味を…癖になれる味じゃのう…これは中々いいことを知ったぞ…」
「うおぉ!?痛て…朝か?いやぁ、すごい夢だったなぁ…」
俺は、本当に久しぶりに少しいやらしい夢を見た。
欲求不満だったからか…それとも、俺の願望の胸に窒息死されたいという思いが具現化したのか…
とりあえず、すごい夢だったといっておこう。
「デメトリオ…起きたの?じゃあ、そろそろカスタニア山脈に行きましょう?みんな、準備は出来ているし…」
もうそんな時間なのか!?今日は結構寝てたんだな俺…
「わかった、早めに行くよ」
俺は、すばやくチーズとワインを鞄に詰め込むと即座に店を後にした。
俺が宿屋を出て、カスタニア山脈の方角の門にたどり着くまでの間、俺は無言を貫きとおした。
俺とは対照的にモンスターラグーンのメンバーはすごいテンションで歩いていた。なぜかわかるか?
街中に大量に零れ落ちている精液…これは明らかに、あの行為をした後だろう?
この状況で、素直にハイテンションで門まで向かって行ってたら、俺はゲイじゃねーかよ!!
さて…今日からは険しい山道が待っているぞ…
頼むから、フラグは立たないでくれ…
そう真剣に思わずにはいられない俺だった…
12/01/21 21:18更新 / デメトリオン
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