第04話 白金の夢魔(前編)
「んっ……」
無理矢理に唇を奪われ、リエルは悔しさに瞳を潤ませる。
「んんっ…… ふぅん……!」
舌を入れ、唇を吸う。
キスから解放すると、顔を背けて目を逸らす。
涙がこぼれ落ちた。
『沼地のリリム』は、リエルだった。
僕を騙して油断させ、隙を突く算段だったらしい。
一緒にいた仲間の裏切りは、この世界において最大のショックを、僕に与えた。
今、夢魔の王女は降伏し、美しき戦利品としてのみ生かされている立場だ。
命乞いを受け入れる代わりに、リエルは姫君から奴隷へとその身を落とした。
裏切られたとしても、僕にリエルを殺(あや)めるという選択はできなかった。
代わりとして、その肢体の全てを夜伽(よとぎ)での慰み者として捧げてもらう。
当然、一晩で赦(ゆる)しはしない。これから毎晩、穢(けが)すつもりだ。
湯浴みを済ませ、香をまぶし、奴隷の衣を纏(まと)い、閨(ねや)に横たわったリエル。
それは、食されるのを待つ料理そのものだった。
穢す前に、乳房(ちぶさ)を弄ぶこととした。
上衣の上から胸の谷間に指を入れ、中にある下着ごと、下へ強く引っ張る。
透ける上衣も、乳房の全てを完全には覆っていないブラも、容易にずらされてしまう。
胸は軽く揺れを見せる。
リエルの胸乳は、空気と視線の前に晒し者とされてしまった。
「な!?」
突然乳房をあらわとされ、彼女は胸を抱くように腕で隠し、体を横に起こして丸くなる。
しばらくはその様子とリエルの肌を眺めていた。
少し経ったあと、やっと反抗に対応し、腕を掴む。
強引に身体から剥がし、手首に腕輪のようなものをかける。
「痛っ!」
鎖の音が鳴る。腕輪は金属の枷で、鎖は寝台の隅から伸びていた。
もう片方の腕、右足、左足……四肢の全てが寝台の隅で鎖に繋がれ、固定される。
「いやっ、いやっ……!」
哀れな奴隷の王女は、寝台に身体をいっぱいに伸ばした格好で、磔と処されてしまった。
「やだぁ……!」
ガチャガチャと鎖を鳴らしても奴隷の立場は変わらず、辱めが止まることはない。
もう、防ぐものも守るものもなく、乳房に手を重ねる。
手のひらに柔らかく温かみのある感触が広がり、枷と鎖は淡い桃色の光を放つ。
もっと触りたい。慾のままに乳房を弄ぶ。
「んふうっ……♥」
唇から夢魔らしい喘ぎ声が漏れ始めた。
更に衝動に駆られ、二度目の接吻をする。
「んっ! んんっ……!」
乳房を弄び続けながら、唇を吸う。
鎖の音が鳴り、桃色の灯火(ともしび)は明瞭になる。
これが夢魔の肌、夢魔の温もりなんだ……
のしかかられて弄ばれるリエルの姿は、狼に捕らえられ、喰われゆく小動物のようであった。
「お願い、許して…… はぅん……♥」
リエルがもがく、鎖は輝き、音が鳴る。
悲鳴と喘ぎ声が混じり合い、区別のつけようがなくなってしまっていた。
僕は、肌の感触に夢中になって、穢すことを忘れてしまっていたことに気付く。
獣慾すらねじ伏せる、ありえない矛盾に愕然とする。これがリリムの快楽なんだ……
下衣に手をかける。秘すべき部分を覆う、紫色の下着に指が触れた。
両端に紐の結び目がある。それをゆっくりとほどく。
下着を奪った。正面を隠す部分以外は、紐のようなものだった。
前垂れをめくり上げるまでもなく、リエルの秘すべき部分があらわにされる。
透ける布地の向こうから、きれいに手入れをされた草原が目に飛び込む。
早速穢そうとして、自分の愚かさに気付く。まず、自分の服を脱がなければ始まらない!
全て脱いで、放り投げた。
皮肉にも、恥ずべき部分のみ剥かれているリエルの方が、服を着ていると言える状態だ。
リエルの顔を見る。反応してリエルが見返す。
僕の視線にこれから起こることを察したのか、リエルは観念し、そっと瞳を閉じた。
逸(はや)る心を抑え、まずは尻に触れる。重みを伴った温もりが手に広がった。
「あぁん……♥」
リエルは手から尻を離そうと、腰を持ち上げる。鎖が鳴った。
尻を少し弄んだあと、ほっそりとした腰の左右を捕らえる。
堅くなっている慾の証、その先端をリエルの草原に触れさせる。
「やさしく、して、ください……」
鎖が音を立て、囚われの姫は略奪の恐怖に身を震わせた。
夢魔であるリエルにも、これは断頭に等しい恐怖なのだろうか。
裏切りの代償として、焦らすことでリエルの恐怖を煽ることにした。
挿(い)れたい感情、堪えがたいそれを堪え、リエルの谷に沿って、逸物を上下させる。
それは戦国時代の処刑で、磔の姫君の眼前で槍を交差させ、見せ付ける行為を連想させた。
「ああん、いやぁ……♥」
嫌悪の声とは裏腹に身体に力は入っておらず、リエルは半ば諦めてしまっている。
それでもこれから始まる略奪に怯えており、獣慾を堪える僕の手の中で儚く震え、
小さく鎖の音を鳴らした。
慾を抑えられない。
もう、外に射出(だ)してしまう。
僕は、リエルの腰を強く押さえた。
「やだっ……!」
獣慾は悲鳴に構わず、怒張した逸物で秘裂を突く。
「あんっ!!!」
リエルは貫かれ、一瞬短い悲鳴をあげる。
股から血が流れている。中を切ったのか。
「ううんっ……!!!」
つい、自分の声が出た。考える暇もなく、蜜壺に逸物が締め付けられる。
「ぐぅ、っ……」
中に入りきったと思ったら、すぐに噴出してしまった。
「ああっ……! あああっ! っ、いやあああぁぁぁん!!!!!」
リエルもいっそう大きな悲鳴を上げ、一層強く灯(とも)る鎖を鳴らす。
そのまま蜜壺に白濁が注がれ、白が紅を洗い流した。
「終わった、の……?」
リエルは涙を流しながら、それだけを口にする。
その嗜虐(しぎゃく)をそそる表情は、僕のスイッチを再び入れた。
「えっ……!」
リエルの中に入ったままの逸物が膨れ、堅くなる。
「い、いや、やめてぇ……」
搾るような圧迫は感じたままだが、今度はいきなり噴出するようなことはない。
更なる快楽を求め、全身でリエルに食らいつき、腰を動かす。
再び桃色に灯り始めた鎖、それは揺れ、音を鳴らす。
「や、やだあっ! やだやだっ……!」
逆らいようのない格好で祭壇に繋がれた生贄が、蜜壺を貫かれ身も世もなく泣き叫んでいる。
寝台は祭壇で、捧げられた生贄はリエルだった。
中を動かして、生贄を味わう。
「きゃうぅん……!」
喘ぎの混じった悲鳴が上がるごとに、慾が、力が、自分の中で高まっていくのを感じる。
「はぅん……♥」
リエルも少し変わってきた。
いやいやをしながらも、一方で快楽が生まれているように見え、表情に悦びが混じり始める。
これは、夢魔の本能なのだろうか?
「ふぅぅっ、ん……!」
甘い喘ぎが聞こえるたびに、慾が迸(ほとばし)りそうになってしまう。
「私、おかしくなっちゃう!」
それは、お互い様だった。
リエルを無理矢理犯す、なんておかしくなければできることじゃない。
「司ぁ……っ」
犯し始めてから、初めて名前を呼ばれたような気がする。
「私、もう、ダメに、されちゃった…… これから、なんでも、言うこと、聞くね……」
全てを諦めたかのようにささやくリエル。
その姿は、蜘蛛の巣に囚われた蝶のように儚く、美しかった。
「もっと、食べて……」
その一言でリエルの中へ放ってしまう。
「……っ!」
何度果てても、瞬く間に慾は蘇り、リエルの肢体を貪る。
リエルを縛(いまし)める鎖は、もう桃色の灯火を絶やすことはなかった。
無理矢理に唇を奪われ、リエルは悔しさに瞳を潤ませる。
「んんっ…… ふぅん……!」
舌を入れ、唇を吸う。
キスから解放すると、顔を背けて目を逸らす。
涙がこぼれ落ちた。
『沼地のリリム』は、リエルだった。
僕を騙して油断させ、隙を突く算段だったらしい。
一緒にいた仲間の裏切りは、この世界において最大のショックを、僕に与えた。
今、夢魔の王女は降伏し、美しき戦利品としてのみ生かされている立場だ。
命乞いを受け入れる代わりに、リエルは姫君から奴隷へとその身を落とした。
裏切られたとしても、僕にリエルを殺(あや)めるという選択はできなかった。
代わりとして、その肢体の全てを夜伽(よとぎ)での慰み者として捧げてもらう。
当然、一晩で赦(ゆる)しはしない。これから毎晩、穢(けが)すつもりだ。
湯浴みを済ませ、香をまぶし、奴隷の衣を纏(まと)い、閨(ねや)に横たわったリエル。
それは、食されるのを待つ料理そのものだった。
穢す前に、乳房(ちぶさ)を弄ぶこととした。
上衣の上から胸の谷間に指を入れ、中にある下着ごと、下へ強く引っ張る。
透ける上衣も、乳房の全てを完全には覆っていないブラも、容易にずらされてしまう。
胸は軽く揺れを見せる。
リエルの胸乳は、空気と視線の前に晒し者とされてしまった。
「な!?」
突然乳房をあらわとされ、彼女は胸を抱くように腕で隠し、体を横に起こして丸くなる。
しばらくはその様子とリエルの肌を眺めていた。
少し経ったあと、やっと反抗に対応し、腕を掴む。
強引に身体から剥がし、手首に腕輪のようなものをかける。
「痛っ!」
鎖の音が鳴る。腕輪は金属の枷で、鎖は寝台の隅から伸びていた。
もう片方の腕、右足、左足……四肢の全てが寝台の隅で鎖に繋がれ、固定される。
「いやっ、いやっ……!」
哀れな奴隷の王女は、寝台に身体をいっぱいに伸ばした格好で、磔と処されてしまった。
「やだぁ……!」
ガチャガチャと鎖を鳴らしても奴隷の立場は変わらず、辱めが止まることはない。
もう、防ぐものも守るものもなく、乳房に手を重ねる。
手のひらに柔らかく温かみのある感触が広がり、枷と鎖は淡い桃色の光を放つ。
もっと触りたい。慾のままに乳房を弄ぶ。
「んふうっ……♥」
唇から夢魔らしい喘ぎ声が漏れ始めた。
更に衝動に駆られ、二度目の接吻をする。
「んっ! んんっ……!」
乳房を弄び続けながら、唇を吸う。
鎖の音が鳴り、桃色の灯火(ともしび)は明瞭になる。
これが夢魔の肌、夢魔の温もりなんだ……
のしかかられて弄ばれるリエルの姿は、狼に捕らえられ、喰われゆく小動物のようであった。
「お願い、許して…… はぅん……♥」
リエルがもがく、鎖は輝き、音が鳴る。
悲鳴と喘ぎ声が混じり合い、区別のつけようがなくなってしまっていた。
僕は、肌の感触に夢中になって、穢すことを忘れてしまっていたことに気付く。
獣慾すらねじ伏せる、ありえない矛盾に愕然とする。これがリリムの快楽なんだ……
下衣に手をかける。秘すべき部分を覆う、紫色の下着に指が触れた。
両端に紐の結び目がある。それをゆっくりとほどく。
下着を奪った。正面を隠す部分以外は、紐のようなものだった。
前垂れをめくり上げるまでもなく、リエルの秘すべき部分があらわにされる。
透ける布地の向こうから、きれいに手入れをされた草原が目に飛び込む。
早速穢そうとして、自分の愚かさに気付く。まず、自分の服を脱がなければ始まらない!
全て脱いで、放り投げた。
皮肉にも、恥ずべき部分のみ剥かれているリエルの方が、服を着ていると言える状態だ。
リエルの顔を見る。反応してリエルが見返す。
僕の視線にこれから起こることを察したのか、リエルは観念し、そっと瞳を閉じた。
逸(はや)る心を抑え、まずは尻に触れる。重みを伴った温もりが手に広がった。
「あぁん……♥」
リエルは手から尻を離そうと、腰を持ち上げる。鎖が鳴った。
尻を少し弄んだあと、ほっそりとした腰の左右を捕らえる。
堅くなっている慾の証、その先端をリエルの草原に触れさせる。
「やさしく、して、ください……」
鎖が音を立て、囚われの姫は略奪の恐怖に身を震わせた。
夢魔であるリエルにも、これは断頭に等しい恐怖なのだろうか。
裏切りの代償として、焦らすことでリエルの恐怖を煽ることにした。
挿(い)れたい感情、堪えがたいそれを堪え、リエルの谷に沿って、逸物を上下させる。
それは戦国時代の処刑で、磔の姫君の眼前で槍を交差させ、見せ付ける行為を連想させた。
「ああん、いやぁ……♥」
嫌悪の声とは裏腹に身体に力は入っておらず、リエルは半ば諦めてしまっている。
それでもこれから始まる略奪に怯えており、獣慾を堪える僕の手の中で儚く震え、
小さく鎖の音を鳴らした。
慾を抑えられない。
もう、外に射出(だ)してしまう。
僕は、リエルの腰を強く押さえた。
「やだっ……!」
獣慾は悲鳴に構わず、怒張した逸物で秘裂を突く。
「あんっ!!!」
リエルは貫かれ、一瞬短い悲鳴をあげる。
股から血が流れている。中を切ったのか。
「ううんっ……!!!」
つい、自分の声が出た。考える暇もなく、蜜壺に逸物が締め付けられる。
「ぐぅ、っ……」
中に入りきったと思ったら、すぐに噴出してしまった。
「ああっ……! あああっ! っ、いやあああぁぁぁん!!!!!」
リエルもいっそう大きな悲鳴を上げ、一層強く灯(とも)る鎖を鳴らす。
そのまま蜜壺に白濁が注がれ、白が紅を洗い流した。
「終わった、の……?」
リエルは涙を流しながら、それだけを口にする。
その嗜虐(しぎゃく)をそそる表情は、僕のスイッチを再び入れた。
「えっ……!」
リエルの中に入ったままの逸物が膨れ、堅くなる。
「い、いや、やめてぇ……」
搾るような圧迫は感じたままだが、今度はいきなり噴出するようなことはない。
更なる快楽を求め、全身でリエルに食らいつき、腰を動かす。
再び桃色に灯り始めた鎖、それは揺れ、音を鳴らす。
「や、やだあっ! やだやだっ……!」
逆らいようのない格好で祭壇に繋がれた生贄が、蜜壺を貫かれ身も世もなく泣き叫んでいる。
寝台は祭壇で、捧げられた生贄はリエルだった。
中を動かして、生贄を味わう。
「きゃうぅん……!」
喘ぎの混じった悲鳴が上がるごとに、慾が、力が、自分の中で高まっていくのを感じる。
「はぅん……♥」
リエルも少し変わってきた。
いやいやをしながらも、一方で快楽が生まれているように見え、表情に悦びが混じり始める。
これは、夢魔の本能なのだろうか?
「ふぅぅっ、ん……!」
甘い喘ぎが聞こえるたびに、慾が迸(ほとばし)りそうになってしまう。
「私、おかしくなっちゃう!」
それは、お互い様だった。
リエルを無理矢理犯す、なんておかしくなければできることじゃない。
「司ぁ……っ」
犯し始めてから、初めて名前を呼ばれたような気がする。
「私、もう、ダメに、されちゃった…… これから、なんでも、言うこと、聞くね……」
全てを諦めたかのようにささやくリエル。
その姿は、蜘蛛の巣に囚われた蝶のように儚く、美しかった。
「もっと、食べて……」
その一言でリエルの中へ放ってしまう。
「……っ!」
何度果てても、瞬く間に慾は蘇り、リエルの肢体を貪る。
リエルを縛(いまし)める鎖は、もう桃色の灯火を絶やすことはなかった。
12/12/27 20:00更新 / 鉄枷神官
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