連載小説
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放送第3回目
3・・2・・1・・キュー

ミレーヌ
「ミレーヌと」
フレイヤ
「フレイヤの」
ミレーヌ&フレイヤ
「ミレフレのラジオ ラジオでバトル講座!!!」

ミレーヌ
「皆のもの、またまた久しぶりなのじゃ!第3回目の放送を開始するぞい!」
フレイヤ
「今度は約3ヶ月ぶりですね・・・もう私たちのラジオを覚えている人たちはいないじゃないんですか?」
ミレーヌ
「・・・・・・そうかもしれぬの・・・」
フレイヤ
「あれ!?いつもの馬鹿みたいなポジティブさが無い!」
ミレーヌ
「だって・・・このラジオの閲覧数を見てみると、他の小説よりも少ない気がするんじゃ・・・これってやっぱり人気が無い証拠じゃと思うんじゃよ」
フレイヤ
「そんなことは無いと思いますよ!きっと楽しみにしてくれている人もいますよ!」
ミレーヌ
「やはり時代はバトルではなくイチャエロを求めておるんじゃ・・・そんな中でバトルを教えようと考えたこと事態無謀だったんじゃよ・・・」
フレイヤ
「・・・ど、どうしよう・・・本当に落ち込んでるし・・・とりあえず!OPを流します今回はこの曲です!」


OPテーマ
『世界樹の迷宮V』より戦闘曲『荒れ狂う波浪の果てに』

フレイヤ
「今回はバーソロミュ様のおすすめのBGMです。この曲は大航海クエストで流れる戦闘BGMなんだそうです」
ミレーヌ
「・・・何故そんな曖昧な紹介なんじゃ・・・」
フレイヤ
「あっ、復活したんですねミレーヌさん。一時はどうなるかと・・・」
ミレーヌ
「まあ・・・いつまでもしょげていては仕事も出来んからな。ここからは気持ちを切り替えてやるのじゃ!それで、何なんじゃその曖昧な紹介は!?」
フレイヤ
「えっ?いや・・・私・・・というか作者がこのゲームをやったことが無くて適当に軽く調べただけなのでこんな曖昧なんですけど」
ミレーヌ
「・・・あのど阿呆め・・・まあ良いわ、とりあえず聞いている限りじゃとさっきあった紹介のように大海原での戦闘を連想させられるのぉ〜」
フレイヤ
「そうですね。荒れ狂う海での戦闘をイメージさせられるいい曲ですね」
ミレーヌ
「今回もBGMは抽選で決めたのじゃ!当選したバーソロミュ様おめでとうなのじゃ!」
フレイヤ
「さて、さっそくいつものコーナーに向かいたいと思います!」


ゲスト紹介&フリートークのコーナー

ミレーヌ
「というわけでさっそくゲストを呼ぼうと思うのじゃが・・・フレイヤ」
フレイヤ
「なんですか・・・ミレーヌさん」
ミレーヌ
「何なのじゃ?この大きなダンボール箱は・・・」
フレイヤ
「・・・・・・実は先ほどこのダンボールが届きまして、それでこんなものが張ってありました」
ミレーヌ
「どれどれ・・・」

『今回のゲスト用に作った特注品じゃ。どうぞご自由にお使いくださりませなのじゃ。
セラエノ学園サクリスト科学班責任者こと『ブリッコ・ジャッコ』ことイチゴより』

ミレフレ
「・・・・・・」
ミレーヌ
「何故じゃろうか・・・用済みの不用品を修理して送られたような気がするんじゃが」
フレイヤ
「奇遇ですね・・・私もそんな風に思っていたところです」
ミレーヌ
「とはいえ、おそらく今回のゲストはこの中に入っておるじゃろうから開けねば話にならんしのぉ〜」
フレイヤ
「そうですね。それじゃあ開けますか」

バリバリバリ

ミレーヌ
「やっぱり、これじゃったか・・・」
フレイヤ
「・・・・・・・・・」
ミレーヌ
「そう、気を落とすでないフレイヤ」
フレイヤ
「だって、だって・・・」
ミレーヌ
「・・・・・・」
フレイヤ
「こんなのあたしじゃな〜い!!!」
ミレーヌ
「あっ!どこ行くんじゃ・・・いってしもうた・・・ってどうするんじゃ!この後ワシ一人で進行するしかないのか!?」
???
「・・・グオーン・・・プログラムキドウ・・・パートナーヤク・・・セイキシ・・・ヴァル=フレイヤ・・・プログラムキドウ・・・セイシンシンクロ」
ミレーヌ
「ぬっ!?なんじゃいきなり起動しおったぞ!?・・・ん?なんじゃこの紙は


『このロボはそっちのフレイヤの大声を聞くと、こっちのフレイヤの性格で起動するようにプログラムしておいたのじゃ!・・・おそらくそっちのフレイヤは外見に耐え切れずに逃げ出すと予測してのことじゃ、なんの心配もいらんぞ!』

ミレーヌ
「・・・さすがイチゴじゃな・・・相変わらずの馬鹿天才っぷりじゃのぉ〜・・・ということはここからはこのメカとラジオ進行をすればよいのかのぉ?」
???
「・・・むっ?ここはどこだ?・・・おや?あなたは・・・バフォメット先生か?」
ミレーヌ
「・・・ってこのメカフレイヤ、まさか向こうの世界のフレイヤとシンクロしておるんか!?」
MKフレイヤ
「?なんのことだ・・・ってなんだこれは!?」
ミレーヌ
「と、とりあえず、落ち着くのじゃフレイヤ!」
MKフレイヤ
「バフォメット先生!?そ、そうか、さてはあなたがこのイカれたメカに私の精神を封じ込めたのだな!」
ミレーヌ
「なっ、何を言っておるのじゃ!それとワシは先生ではなくてじゃな!?」
MKフレイヤ
「うるさい!黙れ!人の体を勝手に改造するだけじゃ飽き足らずについには精神まで弄ぶとは・・・今日と言う今日は絶対に許さないぞ!」
ミレーヌ
「ほ、本当に待つんじゃ!あっ!やめて、あっー!!!!!」



ピンポンパンポン  ただ今放送事故が発生したため復旧作業中ですのでしばらくおまちください。皆様に多大な迷惑をお掛けしている事を深くお詫び申し上げます。



MKフレイヤ
「その・・・すまない」
ミレーヌ
「いいのじゃよ・・・とりあえず今回の被害はワシの顔が赤くはれ上がっただけじゃしな・・・」
MKフレイヤ
「すまない」
ミレーヌ
「本当にすまないと思っているのならとりあえず遅くなった自己紹介をして司会進行を手伝うのじゃ」
MKフレイヤ
「わかった。はじめまして・・・かな?私はセラエノ学園でお世話になっているヴァル=フレイヤだ。不本意ながらバフォメット先生と学園長の所為でお面ライダーなどというヒーローをさせていただいている。今回は微力ながら、進行の手伝いをしたいと思うのでよろしくお願いする」
ミレーヌ
「うむ、よろしくなのじゃ。さて、一応フリートークの時間じゃがかなり押しておるからのぉ〜、おぬしの過去についてでも簡単に聞いて次のコーナーに行こうと思うのじゃが」
MKフレイヤ
「私の過去か?」
ミレーヌ
「うむ、こっちのフレイヤはおぬしと違ってかなりペーペーで大した武勇伝が無いからのぉ〜、じゃからおぬしの聖騎士の話を是非とも聞きたいと常々思っておったんじゃ、やはりそれなりに修羅場はくぐってきたのじゃろう?」
MKフレイヤ
「そうだな。だが・・・あまり話して気分の良いものではないのだが・・・昔・・・私の村は中立の立場をとっていてそれなりに平和な村だった。だが、ある時何者かに村を襲われ、村の皆は皆殺し、その中には私の最愛の彼氏もいたんだ・・・そのとき駆けつけてきてくれた教会騎士団に助けられ、犯人は魔物達だと教えられて・・・そこからはひたすら復讐のために魔物たちと戦い続けていたよ。当時は復讐心とこれ以上の犠牲を出させないためにと自分の身も省みずに、明けても暮れても戦い続けていたよ。だから、何度か死にそうな目にもあったからその度に、生きてやると心に火をともして、弱き者を救うんだ!魔物を倒すんだ!っていう思いを支えにしていたからなのか、不思議と死なずにすんでいたよ。いつしか20という若さで隊長クラスの役職までに上り詰めて、聖なる騎士の鏡だなどと呼ばれていたな。ちょうどその頃だったよ名も無き辺境の街を制圧して来いという命令をくだされたのは、これが私にとって一番良い意味でも悪い意味でも人生の転機が訪れることになったんだ。あの学園長のおかげで本当の真実も見え、私自身の心のケジメもつけられ、最後は誇りを持って戦いきることが出来た。本来ならこれで私の人生も終わりを告げるはずだったんだが・・・・・・」
ミレーヌ
「かなりシリアスな人生じゃったのに急にギャグな人生の元に復活させられてしまったと・・・」
MKフレイヤ
「・・・まあ、おかげでそれなりに楽しい人生にもなったからいいのだけどね。最愛の彼も生き返ったし、可愛い子供も二人も出来たしね」
ミレーヌ
「う〜む珍しくいい話でこのフリートークも終わりそうじゃな。まあ恒例となりつつある放送事故も既に起きたしのぉ、これはこれで良いかのぉ」
MKフレイヤ
「恒例って・・・普通は起きないようにするものなのでは・・・」
ミレーヌ
「まあ、ワシらが悪いときもあるのじゃが、大体がゲストによる破壊が原因じゃな・・・防ぎようがあるまい」
MKフレイヤ
「重ね重ね申し訳ない」
ミレーヌ
「そんなことより次のコーナーに行くのじゃ!」


バトル講座のコーナー


MKフレイヤ
「おや?本来ならお便りコーナーとやらをやるんじゃないのか?」
ミレーヌ
「本来ならそうなのじゃが・・・お便りが一通もこなかったのじゃ・・・しくしくしくしく」
MKフレイヤ
「お、おい、本気で泣くな(汗)」
ミレーヌ
「うう、すまんのじゃ・・・ぐすっ」
MKフレイヤ
「それでは気を取り直して、今回の講座はどのような内容になるんだ?」
ミレーヌ
「そうじゃな・・・今回の講座は『戦闘スタイルについて』じゃな」
MKフレイヤ
「戦闘スタイル?」
ミレーヌ
「うむ。バトルにおいて戦闘スタイルはかなり重要じゃと思うんじゃよ」
MKフレイヤ
「それはたしかにそうだな。ただ剣で切りあうだけがバトルではないしな」
ミレーヌ
「うむ」
MKフレイヤ
「例えばどういった物があるのだ?」
ミレーヌ
「そうじゃな・・・例えば小回りの効く短剣2本で戦うスタイル、馬ごと切るんじゃないかというほどの大剣を使っての一撃必殺スタイル、盾を駆使して片手剣で戦うスタイル、男なら素手というロマン溢れるスタイル等といったとこかのぉ?」
MKフレイヤ
「同じ近接戦闘でもこれだけ考えられるものなのだな、しかもこの分だとまだまだあるのではないか?」
ミレーヌ
「もちろんじゃ!ここで出したのはあくまでも一例じゃ、中にはこの近接戦闘で魔法をぶっ放すなんて怖い奴もおるかもしれんのじゃ。可能性は無限大じゃよ!」
MKフレイヤ
「たしかにそれは怖いな。しかしこれだけでは少々読者もどう参考にすれば良いのか分からないのではないか?」
ミレーヌ
「むっ、そうか・・・ならば大雑把な型を紹介してみるのじゃ」


近接戦闘型


ミレーヌ
「この戦闘方法は相手の懐で戦うことしか出来ないスタイルじゃな」
MKフレイヤ
「使用武器は短剣、片手剣、両手剣、杖、ハンマー、素手などがあげられるな」
ミレーヌ
「このスタイルの長所は小回りの利く武器や細かい戦闘技術を光らせることが出来るところにあるのぉ〜、逆に短所は相手に接近できなければ役立たずというところかのぉ〜」


中距離戦闘型


ミレーヌ
「この戦闘方法は所謂リーチの長い武器、投擲、短い詠唱魔法などで戦うスタイルじゃな」
MKフレイヤ
「使用武器は槍、大剣、鞭などがあげられるな、特殊なものならクナイや手裏剣などと言ったジパング特有の投げる武器も存在するな」
ミレーヌ
「このスタイルの長所は中距離ゆえにわずかながらに距離が開いても戦えること、大型の武器も多いので一撃必殺が狙いやすい等があげられるのぉ〜、逆に短所は武器によって能力の浮き沈みが激しく、火力が高いが動きが鈍いとか動きは素早いが火力が低いなどがあげられるのじゃ」


遠距離戦闘型


ミレーヌ
「この戦闘方法は主に投擲や魔法による攻撃がメインじゃな。相手は攻撃が出来ないがこちらからは出来るぞ、というかなりムカつく戦闘方法じゃ」
MKフレイヤ
「使用武器は弓矢、ボウガン、手投げ爆弾などがあげられる。魔法も距離が出来る分大詠唱魔法も使用できる」
ミレーヌ
「このスタイルの長所は相手から離れて攻撃するので一方的に攻撃が出来るメリットや高火力の攻撃を放って一気に殲滅ができるとこじゃろうな、逆に短所は近づかれたらほぼ役立たず、弓矢などは殺傷能力が低い、投擲する武器が無くなれば即役立たず等があげられるのじゃ」


万能型


ミレーヌ
「この戦闘方法は、はっきり言ってずるいのじゃ!近接、中距離、遠距離どこでも戦えるスタイルじゃ」
MKフレイヤ
「使用武器は何でもありだな・・・この分だと魔法も強力なものから即座に出すものまで持っていそうだな」
ミレーヌ
「このスタイルの長所?そんなもの全部じゃよ!相手のスタイルに合わせて戦闘を変えられるのじゃ!はっきり言ってチートじゃよ!短所?そんなものワシが知りたいわ!!!」
MKフレイヤ
「何か・・・あったのか(汗)・・・かわりに私が答えよう。このスタイルは大体勇者が使うスタイルだ。錬度にもよるが大抵は高い次元のスペックを持っているため、仲間が少ないのが狙い目かな?多勢に無勢、戦いは数だと言わんばかりに大勢で襲い掛かるしか勝ち目は少ないだろうな・・・」


特化型


ミレーヌ
「この型は文字通りその戦闘方法を極限にまで高めた戦闘スタイルじゃ」
MKフレイヤ
「使用武器は何でもあり、魔法も極めればチートになるだろうな」
ミレーヌ
「このスタイルの長所は特化という言葉どおり一つの戦い方を極限にまで極めたものなので高火力を誇れるもしくは洗練された技術を持つのじゃ。逆に短所は一つのことを極めたが他の技術を捨てたため、馬鹿の一つ覚えのごとく攻撃パターンが決まっておるため短期決戦しか望めないことじゃな」


特殊型


ミレーヌ
「いよいよこれで最後じゃな・・・このスタイルは文字通り特殊な戦闘方法じゃな・・・勝つための条件が特殊であったり、特殊な能力が備わっているタイプのスタイルじゃ」
MKフレイヤ
「使用武器はこれまた何でもありで、特殊ゆえに何が出るかは、はっきり言って分からない」
ミレーヌ
「このスタイルの長所はその特殊さにあるのじゃ・・・例題をあげるならば、『夜の闇がある限り霧になれる』、『相手の死の線が見える』、『殺されそうになっても相手の命を勝手に吸い取ってしまう』・・・などがあるのじゃ。こんな特殊なスタイルは滅多にいないから当然そのスタイルと言うだけで長所になるのじゃ。短所は能力にもよるが、条件によっては発動できない時もあるのじゃ・・・条件を満たせば無敵に近い力を出せるが、条件を満たせないとザコも同然になるのが特殊型といっても良いじゃろうな」
MKフレイヤ
「ずいぶんいっぱい出たなこれで、本当に大雑把な紹介なのか?」
ミレーヌ
「もちろんじゃ。言ったじゃろう。スタイルは無限じゃと・・・じゃが基本はこのスタイルから作られると考えてもらえれば良いと思うのじゃ!・・・さてそれでは、そろそろお待ちかねの次のコーナーに行こうと思うのじゃ!SM072地下闘技場にレッツゴーなのじゃ」


ゲストVSパーソナリティーのコーナー


ミレーヌ
「さて今回は本来ならフレイヤがパーソナリティとして戦うのじゃがいないので、その役目はメカフレイヤに任せるのじゃ!」
MKフレイヤ
「分かった。それで今回の戦う相手は誰なんだ?まさか、あなたが戦うなんて言わないよな?」
ミレーヌ
「もちろんじゃ!ワシは審判役じゃからのぉ〜。今回は特別に作者の作品からゲストを呼んできたのじゃ!入ってきてよいぞ!」
???
「は〜い♪呼ばれてきましたよ〜♪」
ミレーヌ
「急にすまぬのぉ〜、紹介するのじゃ、 『戦闘狂火竜が恋する乙女になる物語』より主人公のブレイズ=ソラリスじゃ」
ブレイズ
「よろしくね♪」
MKフレイヤ
「ああ、よろしく」
ミレーヌ
「今回のバトルは講座を踏まえて、様々なスタイルで戦ってもらうのじゃ!ワシが合図をしたら違うスタイルに切り替えて戦ってもらうのじゃ」
MKフレイヤ
「わかった」
ブレイズ
「は〜い♪」
ミレーヌ
「それでは両者位置につくのじゃ・・・・・・はじめ!」


ここからは戦闘描写になりますので名前は消えます。


ミレーヌの開始の合図を聞き、お互いに構える。
ブレイズは素手の状態で半身になりファイティングポーズを取り、MKフレイヤは強化ダンボールの盾に割り箸を何本も重ねて作られた割り箸ソードを構える。

・・・・・・

「その、言いにくいのだけど・・・やる気あるの?」
「・・・・・・こういう武器しか無いのだから仕方が無いだろう、そっちこそ大剣を抜かなくていいのか?」
「ん〜抜く必要は感じられないかな」
「だろうな・・・だが・・・あまり舐めるなよ!」

MKフレイヤは地面を蹴るとすぐにブレイズの目の前まで移動していた。そこから割り箸ソードを勢いに乗せて横なぎに払う。
一瞬、あまりのスピードに目を見開き驚くブレイズだが、それもすぐに楽しそうな目に変わり、しゃがみこむことで攻撃を回避する。
MKフレイヤは続けざまにしゃがんだブレイズに対して割り箸ソードを突き立てる。
ブレイズはその攻撃を前方にタックルを仕掛けることで回避し、そのまま足元に突っ込んでいく。
MKフレイヤはまずいと悟ったが時既に遅く、タックルをまともに受けてしまいそのまま転ばされてしまい、マウントをとられてしまう。

「ふふふ、ヘンテコな体の割りにずいぶんと素早い攻撃だけど、まだまだ詰めが甘いね♪素手は一見無防備に見えるけど、接近戦では時に武器を持った戦士より強くなるんだよ、こんなふうにね♪」
「くっ!まさかあそこで避けるのではなく突っ込んでくるとは思わなかったよ・・・・・・たしかに素手なら超接近戦での行動はどんな武器よりも小回りが利くから自由に動ける利点がある・・・だけど遠距離戦になったらどうなるのかな?」
「遠距離戦ってこの状況で何を言ってるの?」

もう負けは目の前だというのになぜか余裕のMKフレイヤに疑問を持つブレイズ。

「ハイハイ!そこまでチェンジじゃ!」

唐突にミレーヌからチェンジの声が上がる。
ブレイズはその声を聞き、はっとなった。

「まさか、あなた最初からチェンジも含めて考えて戦っていたの?」
「このルールは変則的だったからな・・・途中で戦い方を変えるって言うね。恐らくピンチになれば、放送的にもここで終わられたら、困るだろうからすぐにチェンジを唱えると思ったのさ」
「・・・まさか、あなたがこんなメタなことを考えていただなんて、甘く見ていたわ」

悔しがるようなブレイズに対して余裕の笑みを崩さないMKフレイヤ・・・・・・まあ実際の所はなぜ負けているMKフレイヤがそんな笑ってられるんだという状況なのだが・・・・・・

しぶしぶ離れるブレイズは中距離用の戦い方に変更するためか大剣を構える。
対してMKフレイヤは強化ダンボールを棒のように長くした物を取り出す。

「再スタートじゃ!」

今度はブレイズから飛び出し、大きく横なぎに大剣を振るってきた。

「今度はチェンジの声すら挟まないうちに倒してあげる!」

重いはずの大剣を軽々と振り回し襲い掛かってくるブレイズに対してMKフレイヤは冷静に対処していた。
ブレイズの早くて重い一撃を寸でのところ、皮一枚でかわし、様子を伺う。
なかなか均衡が崩れないことに苛立ってきたのか、ブレイズの攻撃がわずかに乱暴になり始める。
MKフレイヤはその隙を見逃さなかった。
縦に振り下ろしてきた攻撃を体を回転させてかわすのと同時に強化ダンボールを腹に打ち込む。
予想外な攻撃に対処できずに後方に吹っ飛ばされるブレイズ。

「近距離と違い中距離と言うのは、攻撃パターンが決まっている。予想が出来る範囲の攻撃ならば相手の隙を付いてカウンター仕掛けてやればいい。これが槍ならば貴様の命運はここで尽きているはずだ。こんな武装しかしていなかったこのポンコツに感謝するのだな」
「そこまで!チェンジじゃ!」

またもやミレーヌのチェンジの言葉が告げられる。
ここまで近距離、中距離と戦ってきた。
最後を飾るのは遠距離・・・そう思いMKフレイヤは遠距離用に強化ダンボールで出来た弓矢を取り出す。矢はもちろん割り箸だ。
すると突然吹っ飛んでいったブレイズの方角から異常な殺気と熱気を感じた。
MKフレイヤがその方向に目線を向けるとそこには赤い炎を全身に纏い狂喜の目でMKフレイヤを睨んでいるブレイズの姿があった。

「さっきはよくもやってくれたな!この痛みは倍にして返してやるぜ!」
「なんだ?さっきとは口調がぜんぜん違う、それにこの殺気・・・尋常ではないな」
「まずいのじゃ・・・ブレイズの奴キレておるのじゃ」
「まずいのか?」
「まずいのじゃ!あやつは所謂二重人格でな、普段のあやつはただの戦闘狂なんじゃが、もう一人のあやつは殺人鬼とかしてしまうのじゃ!」
「なんでそんなやつをゲストで呼んだんだ!」
「だってあやつしかおらんかったんじゃもん!ワシは悪くないもん!」
「ブリッコしてる場合か!あいつを止めるから力を貸せ!」
「無理!ワシ審判じゃし!」
「この役立たず!もういい私が何とかする!」
「ちなみにルールはこのままじゃから戦闘方法は変えては行かんぞ!」
「な!こんな非常事態でも放送しているのか!?」
「大丈夫じゃ!放送事故はすでに恒例行事の一つじゃ!問題は無いぞ!」
「そういう問題か!」

MKフレイヤとミレーヌが言い争いをしていると突然熱気を感じた二人がその方向に顔を向けると炎の閃光がほとばしり襲い掛かってくるのが見えた。
二人はお互い左右に分かれて飛び込むことで炎の閃光を避ける。

「おい!なんだ今のは!?あいつお前まで巻き込んできたぞ!」
「う〜む!もはや暴走状態じゃな・・・火竜の化身まで使ってくるとは・・・しかも何気にちゃんとルールを守っておるぞ、ほれおぬしもぐちぐち文句をいっとらんでさっさと遠距離で反撃せんか」
「無茶を言うな!いくら強化されたダンボールと割り箸でも燃えるごみに違いは無いのだぞ!近づこうが、離れていようが火に勝てるわけ無いだろうが!」

フレイヤの言い分ももっともなものだった。たしかに燃えるごみで火に突っ込むと言うのは明らかに自殺に行くようなもの、あっという間に燃え尽きてしまうのは容易に想像が出来た。

「ならば、おぬしも近づかないで攻撃する技を出せば良いではないか!」
「そんな技は持ってない!」
「嘘をつくでない!ワシは知っておるぞ!そのメカには一つだけ遠距離用の特別武装があったではないか!」
「!?・・・いやしかし、あれはだな・・・」
「ええい!つべこべ言わずにやるんじゃ!」
「くっ!こうなれば!サクリスト砲スタンバイ!」

MKフレイヤがそう叫ぶとMKフレイヤの股間から砲台がジャキンという音ともに現れる。

「エネルギー充電OK!最大パワー!発射!」

掛け声とともにサクリスト砲から巨大な白き光線がほとばしる。

「火竜の化身!」

ブレイズも最大パワーまで溜めていたのかはなった炎の閃光は先ほどとは比べ物にならない大きさで一直線にフレイヤの放ったサクリスト砲の光線に向かう。
光線と炎の閃光がぶつかり合い、大きな爆発音とともに相殺される。

「チェンジじゃ!」

その声を聞いた両者はすぐに反応してダッシュしていた。
両者の間合いがどんどん近づいていく、そして中央で互いに剣を振り払い交差する。

・・・・・・

沈黙が流れる闘技場。

その沈黙を破ったのはミレーヌだった。

「勝者・・・メカフレイヤ!」

その宣言とともにブレイズは倒れていた。

「なんとか勝ったか・・・」
「正直以外じゃ・・・おぬしの武装じゃ燃やされて終わりじゃと思っておったんじゃが」
「偶然といえば偶然なんだが、どうやら修理をしたときにかなり大幅な補強をしていたみたいでな割り箸ソードの中に鉄芯が入っていたんだ。これのおかげで一撃を入れることができた」
「本当に運がいいのぉ、まるで後付設定レベルの運のよさじゃ」
「失礼な」
「とりあえずスタジオに戻るのじゃ」


     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


ミレーヌ
「スタジオに戻ってきたのじゃ!」
MKフレイヤ
「ブレイズは大丈夫なのか?」
ミレーヌ
「うむ、救護班を呼んでおいたから大丈夫じゃろ」
MKフレイヤ
「それならばいいのだが」
ミレーヌ
「さて今回はゲスト兼司会進行として参加したわけじゃったがどうじゃったかのぉ?」
MKフレイヤ
「そうだな、非常に有意義な時間を過ごせたと思う」
ミレーヌ
「そうじゃな、おぬしの痴態も見れたことじゃし、ワシとしてもかなり有意義な時間じゃった♪」
MKフレイヤ
「おや、急に誰かの頭を掴みたくなってきたな、りんごをつぶすくらいの力で」
ミレーヌ
「ワシとしたことが今日見たことを全て忘れてしまったのじゃ!!!!!」
MKフレイヤ
「それは大変だな、後で医務室に行くといいだろう」
ミレーヌ
「・・・そうするのじゃ」
MKフレイヤ
「さて最後は何をするのだ?」
ミレーヌ
「うむ、最後はEDを流して、スポンサーを紹介してお別れなのじゃ」

ED 『Sonic World Adventure』より『Endless Possibility』

ミレーヌ
「今回のEDはおいちゃん様おすすめの曲、『Sonic World Adventure』より『Endless Possibility』なのじゃ」
MKフレイヤ
「この曲は、『Sonic World Adventure』の主題歌で使われている曲だな」
ミレーヌ
「聞く限りじゃと、疾走感溢れる実にソニックらしい音楽じゃな」
MKフレイヤ
「バトルならばどういうイメージが出来るんだ?」
ミレーヌ
「そうじゃな・・・なんだか喧嘩アニメのEDでさわやかに喧嘩するときなんか良さそうじゃのぉ〜」
MKフレイヤ
「ものすごくピンポイントなイメージだな。要するにさわやかなバトルということだな」
ミレーヌ
「そういうことじゃ、さて次はスポンサーの紹介じゃ!」


スポンサー紹介

この番組は
真に環境にいいものを目指して『Re nature』(from『満月の夜の約束』by沈黙の天使)

本に囲まれて知識浴などいかが?『ロンドネル大図書館』(from【英雄の羽】よりbyバーソロミュ様)

「人魔共に共存できる世界を!『ファストサルド領地』(白勇者と黒勇者〜白と黒の交わり語り〜) byネームレス様


のスポンサーの提供でお送りいたしております。

ミレーヌ
「以上でスポンサーの紹介を終えるのじゃ!」
MKフレイヤ
「今回のラジオが皆様の役に立っていただけたら幸いだ。本家の私が見たければ・・・宿利様版の私が見たければ、是非とも『風雲!セラエノ学園』を見てほしい。そちらでは本当の私が見られるはずだ!決してこんなダンボールと割り箸とPS3で構成されたポンコツではないからな!」
ミレーヌ
「はいはい宣伝乙なのじゃ・・・さてそろそろ、ラジオも終わりなのじゃがここで一つ重大発表があるのじゃ」
MKフレイヤ
「なんだ?」
ミレーヌ
「このミレフレのラジオ ラジオでバトル講座は次回を持って最終回となることが決まったのじゃ!」
MKフレイヤ
「なっ!?いいのか、そんなことを勝手に決めて!作者はそれについて了承しているのか!?」
ミレーヌ
「うむ、これはあのアホから言われたことじゃからな。何でも、最近まともなバトルも書いていないし、バトルの需要事態低くなりつつあるし・・・やっぱ更新事態が亀並みの遅さに変貌したし、これ以上は無理だ。と言っておったぞ」
MKフレイヤ
「それじゃあもう2度と小説は書かないのか?」
ミレーヌ
「いや、そういうわけではないらしいのじゃ。単純に書く気力が出にくいだけだから、これからもちょっとずつ書いていくつもりらしいのじゃ」
MKフレイヤ
「それならば、なぜラジオをやめるのだ?たまにでも出せばいいではないか」
ミレーヌ
「そこらへんはやっぱり、あのアホ的に需要が少ないと感じたからの決断じゃろう、そこを無理に続けてもらっても駄作しか生まれないと思うからあまり引き止めん方がええぞ」
MKフレイヤ
「・・・ちなみに残りの募集キャラはどうするのだ?」
ミレーヌ
「それはもちろん、最終回じゃからな全員出すのじゃ!」
MKフレイヤ
「次回までにキャラが増えたらどうするのだ?」
ミレーヌ
「それも出すのじゃ!まああんまり多いとあれじゃから誰かをトーク代表にしてバトルのときに出演できなかった者たちを出演させる形になるかのぉ」
MKフレイヤ
「そうか、ということだそうだから。応募するのならば早い方がいいぞ。遅かったら出れなかったと言うことにもなりかねんからな」
ミレーヌ
「ともかくここまで見ていただきありがとうなのじゃ!良い子はそろそろ寝る時間じゃからな早く寝るのじゃぞ!」
MKフレイヤ
「とりあえず次回で最終回らしいので是非見てやってほしい」
ミレーヌ
「それでは皆の衆」
ミレーヌ&MKフレイヤ
「おやすみ(なのじゃ)!」
12/05/18 19:48更新 / ミズチェチェ
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■作者メッセージ
ラジオを視聴の皆様、とてもお久しぶりです!
そしてキャラ提供ならびにスポンサー提供をしていただいた皆様、こんなに更新が遅れてしまい申し訳ありません!
リアルの忙しさとなかなか集中できない環境のダブルパンチで執筆速度が異常に落ちてしまいここまで遅れてしまいました。
本当に申し訳ないです。
と謝罪はここまでにして・・・次回で最終回となりますミレフレのラジオ、やはり最近なかなか書けないというのもあるんですけど、やっぱり見てくれる人が少ないんですよね。
これならばあまり書く意味が無いなと判断した次第です。
まあいつも適当に書いている俺がこんな企画を考えたのがそもそもいけなかったのかもしれません。
ですが・・・作品で書いているポイントは本当に悩んで書いていることなのでそこは適当ではないことを信じていただけたらなと思います。
まああくまで参考になればと書いたものなので全部は真似しなくていいんですけどね(笑)
ともかく・・・次回で最終回なのでよろしくお願いします!

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まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33