のんきな女性剣客とさらにのんきな狐
「この旅を始めて、もう一週間になるんか〜。早いもんやな〜。」
友華は肩からぶら下げている、酒を手元に持ってきて蓋をキュポンと開ける。そしてくいっと酒を飲む。
「ぷは〜、なんやかアカオニさんと会ってから妙に酒好きになってもうたわ」
さらに酒を飲もうと傾けたが。
「?おりょ?・・・酒が切れてもうた、どないしよ〜・・・うん?おっあそこに見えるのは・・・村やないか〜よかったわ〜酒が補充できますわ〜」
友華は駆け足でその村に向かっていった。
「うひょ〜、すごいわ〜うまそうな酒があっちにもこっちにも」
友華は村に入って、さっそく酒屋に来ていた。
「おう姉ちゃん、いらっしゃい。この辺じゃあまり見ない顔だけど旅人かい?」
この酒屋の店主であろう人が声を掛けてきた。
「そやで〜、急に家をおん出されて、仕方なく旅をしてるんや」
「そうなのかい、それにしても真昼間から酒屋に来るなんざ、相当な酒好きだね」
「そうなんよ。わて最近、急に酒好きになってもうてな、酒が切れると大変なんよ」
「どう大変なんだい?」
「・・・・・・まあそないなことええやないか、どうでも、あはははは」
「?まあいいか。で、どれにするんだい?」
「そうやな〜」
友華はじーっと品物見て回り、ある一本の酒の前に止まった。
【地酒 小春】
「おっちゃん、おっちゃん、わてこの酒が欲しいんやけど」
「おっ、姉ちゃん凄いね。その酒はこの村でも一番人気の高い酒なんだよ」
「そうなんか?」
「ああ、あまりの人気の高さに入荷してすぐに売れきれちまうほどの品さ」
「へ〜そりゃすごいわ」
「その酒でいいんなら、代金だけど・・・」
「いくらなんや?」
「これくらいなんだけど」
ピラッと代金を書いた紙を見せてくる店主。
【10両なり】(日本円にして約50万円)
「・・・・・・おっちゃん、0がひとつ多いんとちゃうんか・・・」
「悪いんだが、これが現在の売値なんだよ、なんせ人気が高いからこれくらい値段を高くしないとすぐに無くなっちまうんだ」
友華は財布の中身を確認した。
【1両なり】(日本円にして約5万円)
「・・・・・・0が一つ足らへん・・・」
がくりとうな垂れ、ぱたんと財布閉じる友華。
「そんなに飲みたいかい?」
「飲みたいがな〜」
「なら一つ頼まれ事を受けてくれないかな。そうしたらこいつを一本、依頼料としてやろう」
「ホンマかいな!!!やるやる、やらせてもらうわ!!!」
「頼み事っていうのはな村の近くに山があるのは分かるかい」
「ああすぐ後ろにあった奴やな」
「ああ、実はその山にこの小春を作っている奴が住んでいるんだ」
「あの山に?そりゃまたなんでや?」
「それは俺にも分からんさ。それよりも問題なのはその途中だ」
「途中?」
「最近あの山に山賊が出るんだよ。そいつらのせいで最近は危なくて一人で酒を取りに行くことも出来ないんだよ」
「そりゃ迷惑な話やな〜」
「そこであんたにその山賊を退治してもらいたいんだ」
「山賊か〜それならなんでこの村は平和なんや?」
「それがおかしなことに村の中には入ってこないんだ。被害者はなぜか山の中でのみ襲われて身包みを剥がされるそうだ」
「それまたおかしな話やな、あんさんはその山賊を見たことあるんか?」
「俺は噂を聞いてからは山に入っていないから見たことはないんだ」
「ちなみに被害者はこの村の人間なんか?」
「いや、全員旅人だ。なにやら興味本位で山の中に入っては身包み剥がされ村のふもとに倒れこんでいるんだ」
「興味本位?」
「ああこの村に伝わる言い伝えでなこの村の山には神様が住んでいるっていう言い伝えがあるんだ。どうやら旅人はそれを聞いて山の中に入っていくらしい」
「・・・わかったわ。とりあえずその山賊を退治すればいいんやね」
「ああ頼む」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
と、酒屋の主人に頼まれたのが1時間前の話。
「うーん、平和やな〜」
友華は山の一本道を歩いていた。
酒屋の主人によれば旅人はこの一本道を通っている最中に襲われるらしいという情報なので友華は現在山道を歩いているわけだが。
「山賊なんておらへんがな〜、ホンマにおるんかいな?」
上り始めて1時間、ちっとも現れない山賊に友華はだんだんとイライラしていた。
「あれ?頂上についてもうた・・・」
結局山賊に会うことなく頂上についてしまった友華。
「う〜ん、どないしよ〜、おりょ?あそこにあるんわ・・・」
友華が目にしたのは鳥居に小さい木造の建物に狐の像だった。
「これは神社やな〜。狐の像ってことは稲荷さんでも祭ってるんかな?」
友華が神社を眺めていると。
「お参りですか〜?」
急に後ろから声を掛けられた。
「うん?あんさん、どなたですか?」
友華が振り返るとそこに居たのは黄色の髪に黄色い瞳を持ち、服装は赤と白を基調とした着物、所謂巫女服という服装をして、ニコニコしている女性が立っていた。
「私ですか〜?私はここに住んでいる者で〜小春っていいます〜♪」
「小春?どっかで聞いたような・・・・・・あああああ!!!!!【地酒 小春】と同じ名前や!!!」
「あっそれは、私が作っているお酒の名前です〜♪」
「へ〜あんさんが作ってるんか。あっわては旅人の御巫友華ゆうんや、よろしくな〜。そうや、小春はん聞きたいことがあるんやけど」
「何でしょうか〜♪」
「ふもとの村にいる酒屋の主人に頼まれたんやけど、この山に山賊が出るゆうてな、それを退治してほしいって言われたんやけど、小春はん山賊についてなんか情報持ってへんかな〜」
小春は考え込むような表情をしながら。
「山賊ですか〜?・・・申し訳ないんですが山賊なんて聞いたことも見たこともないんですよ〜」
「そうなんか〜、困ったな〜、このままじゃ小春がもらえへんがな〜」
「えっ?私ですか?」
きょとんとした顔で尋ねる小春。
「いやいやいやいや、あんさんやのうて、地酒のほうや」
「あっ、お酒ですか〜」
とのほほんと答える小春。
「小春はんは、天然なんやな〜」
「天然ですか〜?」
「ああ、天然や、間違いないわ」
お互いにしばしの沈黙、そして。
「「あははははははははははは」」
笑いあった。
「ははははっと笑ろうとる場合やないわな。ホンマに知らんのか小春はん?」
「被害者は村の方なのですか〜?」
「い〜や、被害者は全員旅人なそうや」
「旅人・・・」
「それでな被害者は全員身包み剥がされて、村のふもとに倒れてるらしいんや」
「身包み・・・」
「ホンマおかしな山賊やでまったく・・・?どないしたんや?」
被害者の話を話し終えると小春が目をつぶって考え事をしていた。
「・・・・・・その話が本当でしたら、犯人が分かったかもしれません」
「ホンマか!?どこのどいつや!いますぐわてが退治してきたる!!!」
「その・・・ええと・・・たぶん・・・私だと思うんですけど・・・」
「・・・・・・誰・・・やって?・・・」
友華が尋ねると小春は自分に向かって指を刺した。困ったような顔をしながら。
「その、実は私・・・稲荷なんですよね〜♪」
「い、稲荷ってあの狐の?」
「はい」
「せやけど小春はん、どこからどうみても人間やで?」
「今は人間に化けてるだけでそうは見えないだけですよ〜」
「へ〜そうなんか〜・・・ってそれとこの騒動になんの関係があるんや!?」
「実は・・・私、その、定期的にエッチがしたくなっちゃうんですよね〜。でも私、一応この村を守護している者なので、村の人を襲うわけにもいかなくてたまにやってくる旅人さんを見つけてはつい襲っちゃうんですよ〜♪」
とんでもないこと目の前で口走る小春、友華は非常に嫌な予感がしていた。
「まさかと思うんやけど・・・その今わてのことを襲おうかな、な〜んてことはかんがえてへんよね・・・」
「・・・・・・♪(にこり)」
「ほな!さいなら〜!!!!!」
回れ右をして、ダッシュをする友華。
「どこに行くんですか〜?」
キーっとブレーキをかける友華。
「なっ!?いつ先回りしたんや!?」
「私はこれでも稲荷ですよ〜。瞬間移動くらいは朝飯前ですから〜♪」
にじりにじりと詰め寄ってくる小春。
じりじりとあとずさる友華。
「こうなれば、小春はん、あんたを気絶させてでも逃げるで〜」
と腰に挿している刀に手を掛ける友華。
「逃がしませんよ〜。ふふふふふふ♪」
友華は刀を抜き放ち、刀を返して構える。小春を傷つけないようにするための配慮である。
「小春はんに恨みはないんやが、わてもただで襲われるのは嫌なんや、悪く思わんでくれや!」
「怖がらなくても大丈夫ですよ〜。とっても気持ちよくなるだけですから〜♪」
「言うとれー!!!!!」
友華は地を蹴り、一気に小春の懐に詰め寄る。
そしてそのまま、峰で鳩尾に叩き込もうとした次の瞬間。
ピタッ
突然友華の体が動かなくなったのだ。
「う・・・ご・・・けな・・・い・・・」
「凄いですね〜。友華さん。普通の人間さんなら私の懐に飛び込むのも難しいんですけど、こんなにやすやすと入るなんてびっくりです〜♪」
まるで久しぶりに本気を出したともいいたげな感じでニコニコという小春。
「でも、もう動けないでしょ〜。今友華さんには強力な金縛りの術を掛けたから私が解除するまではず〜っと動けませんよ〜♪」
(やばい、ホンマに動かれへん。このままやったら、わてまた犯されてまう!)
「ついでですから、魅了の術も掛けましょうか?これに掛かると凄くエッチな気分になれるんですよ〜♪」
そう言うと小春は視線を友華に合わせて、一旦目を閉じ、ばっと見開いた。
(動けへんから、目が閉じられへん!・・・・・・う〜なんやか、急にあそこが疼いてきおった・・・せつない・・・触られたい・・・)
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
「うふふふふ、成功したみたいですね〜、私も興奮してきましたよ〜もう窮屈だから変化解いちゃいますね♪」
すると小春の頭からはピョコンと耳が生え、お尻からは尻尾がするすると7本も生えてきたのだ。
「うふふふふ、それじゃあまずは私のお家にいきましょうか♪」
そういうと友華は小春に抱きしめられた。
次の瞬間には視界が急にぼやけ、気がつくと見たことのない木造の部屋に来ていた。
「ここはさっき見た神社の中ですよ〜、最近は女の子の相手が欲しいなって思っていたからちょうど良かったです〜♪」
ニコニコと笑いながら琥珀はパチンと指を鳴らす。
すると友華の着物と刀がパッと消えた。
友華は真っ裸にされてしまったのだ。
「このままだと楽しめませんから今金縛りを解いてあげますね〜♪」
再びパチンと指を鳴らす小春。
身動きが取れるようになった友華だが。
「あ、熱い、体が熱い・・・あそこが疼いて仕方ないんや、小春はん助けてえな・・・」
必死に助けを求める友華、しかし小春は意地悪そうな笑みを浮かべてこう言った。
「うーん、そう言われても、どうしたらいいのか私はよく分かりません。どうしてほしいのか、ちゃーんと言わないと♪」
「ううう・・・意地悪せんといて〜・・・・・・お願いや、わてのあそこを弄ってえな!」
「どういう風に弄って欲しいんですか〜?」
「えっ?」
「だから指で弄って欲しいのか?それとも・・・」
小春の尻尾が友華の前に差し出される。
「この尻尾で弄って欲しいのかということですよ〜♪」
(こんな敏感な肌であんなもんで責められたら、わて壊れてしまうんじゃ・・・でも・・・)
「・・・・・・ぃ」
「なんですか〜、もう一度、大きな声で言ってください♪」
「その尻尾でわての事を虐めてください!!!が、我慢できない!!!」
「はい、よく出来ました♪たっぷり虐めてあげますね♪」
すると待ってましたといわんばかりに小春の尻尾が動き、友華の体に伸びてゆく。
体中の性感帯に小春の尻尾が襲い掛かる。
口の中を出し入れされ、乳房と乳首を責められ、横腹をゆっくりとさわられ、お尻の穴につっこまれ、おまんこを出し入れされ、さらにはクリトリスもこすられるというまるで多人数に犯されているような状況だった。
(は、激しい!!!気持ちよすぎるで〜!!!!!)
「うふふふふ♪気持ちいいでしょう♪これをやってあげた女の子は皆泣いて喜んでくれるの♪」
「ん、んんん、んん、んんん!!!」
友華はあまりの気持ちよさに頭の中が真っ白になっていた。
(あ、あかん、もう何も考えられへん・・・)
どれくらいの時間がたったのか友華はようやく尻尾による快楽責めから開放された。
「凄いですね〜♪たくさんイってくれたみたいで嬉しいです♪」
よっぽど嬉しいのか7本の尻尾がゆらゆらと揺れていた。
「でも、友華さんだけ気持ちよくなるのはちょっとずるいから、私も気持ちよくしてくれますか?」
「・・・き、きもち・・・よく?」
「ええ♪今からふたなりの術で私にチンポを生やしますから、ご奉仕してくださいね♪」
そういうと小春は何かをぶつぶつと唱え、自分の股に手をかざした。
「ん、んんん♪んああああああ♪」
急に喘ぎ声を出したかと思ったら、小春の股から立派な息子が現れたのだ。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・それじゃあさっそくご奉仕をしてください♪」
(あ、あんなに立派なもの、前のアカオニさんとおんなじくらい・・・ほしい、あれをオマンコに突っ込まれたら・・・どうなるんだろう・・・)
友華はその立派なものに無意識のうちに心惹かれ、ゆっくりと口の中へと突っ込んでいった。
ゆっくりと上下に動かし、下でカリを嘗め回し、指を使いオマンコもいじってあげる。
「んんん♪凄い!!!上手!!!こんなに上手なご奉仕は、んんん♪久しぶりです♪」
上下に動かすスピードは次第に速くなり、高めるための動きから、イカせるための動きへと変わっていった。
「んんん♪わ、私・・・そろそろ・・・イ、イク・・・イッちゃう!!!イクゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!」
チンポを通して精液が口の中へと入ってくる。
(これが精液・・・これは癖になるかもしれへん・・・)
「ふぅ〜とっても上手なご奉仕でした♪ご褒美にこれであなたのオマンコをかき混ぜてあげますね♪さっきからすごく物欲しそうな目をしてましたから♪」
それを聞いた友華はゆっくりと寝転がり、がばっと股を開いた。
「お、お願いや、小春はんの立派なチンポでわての、オ、オマンコをぐちゃぐちゃにしてえな!!!」
「はい♪」
友華のオマンコにチンポをあて、一気に貫いた。
「いっぎいぃぃぃぃ!!!!!、キ!キモチいい!!!!!」
「す、すごいです!!!ものすごく!しまって!こ、こしがかってにうごいてしまいます!!!!」
小春は何度も何度も出し入れした。
「と、ともかさん!!!わたし!!イキそうです!!!!」
「こはるはん!!!ええで!!!わてのしきゅうに!!!!!ぶちまけてえな!!!!」
だんだんと加速していく小春、そして。
「「イ、イックウゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!」」
ドピュドピュと友華の子宮にどんどん流れ込んでいく精液。
2人はついに精魂尽き果てたのかドサッと床に倒れこむのであった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
チュンチュン、チュチュン
「うん?もう朝か?あれ小春はん?」
鳥の鳴き声で目を覚ました友華は自分に抱きつくようにして眠っている小春を見つける。
「・・・ほうか、昨日は小春はんのへんな術でエッチしまっくてたんやったけ・・・うん?」
なにか股間が暖かいためのぞいてみると。
「・・・つながりっぱなしや・・・」
そう小春のチンポがまだつながったままだったのだ。
友華はとりあえずゆっくりと引き抜いていった。
「う、うん!ぷはぁ!・・・あかん、抜く時まで気持ちええわ・・・」
「うん・・・・・・あっ!!!友華さん!!!」
突然目を覚ました小春がガバッと勢い欲体を起こす。
「おはよう小春はん」
「あっ、おはようございます・・・ってそうじゃなくて!!!体なんとも無いんですか!?」
「うん?いや特には変なとこあらへんけど、どうしたんやけっそうかいて、あっもしかしてわてを犯したこと気にしてんかいな、せやったら気にすること無いで〜」
「違います。そうじゃなくてですね。昨日うっかり精液を中出ししちゃったじゃないですか!!!」
「うん、したな」
「その精液には私の魔力が入ってるんですよ!!!」
「それで?」
「だから魔力を人間の女性に送ると魔物になっちゃうんですよ!!!」
「・・・・・・ええええええええええええ!!!!!!!」
山一帯に友華の悲鳴が響きわたる。
「それホンマか!!!」
「ええ、だけど変ですね?なんの変化も見られないなんて?」
「・・・それやったら、前にもアカオニさんにも中出しされたんやけど?」
「なにか変化はありませんでしたか?」
「そうやな、せいぜい酒が異常に飲みたくなったり、前より力が強くなったって程度かな?」
「・・・もしかして・・・・・・友華さん頭に火のイメージを浮かべて見てくれませんか」
「ええけど・・・浮かべてどうするんや?」
「いいから浮かべてください!そして浮かべたらその火を出したい所に向けて指を鳴らしてください」
「???こ、こうか?」
友華は言われるまま火のイメージを浮かべ誰もいないところに向けて指を鳴らした。
パチン ボフン
「・・・・・・火が出た・・・」
「やっぱり・・・」
「ど、どういうことや?小春はん?わて妖術なんぞ今まで使えたためしあらへんで」
「これは推測ですけど、どうやらエッチして精液(魔力)を中出しされたら、その魔物の特性が得られるみたいですね」
「そうなんか?」
「狐火が出せたのが何よりの証拠です。おそらく友華さんは魔物化に対する耐性が強いんでしょうね、それで魔物化しない代わりにその魔物の特性を受け継いちゃうんですね」
「そうやったんか・・・あれでも今は酒が飲みたいとかっていう衝動がおきないんやけど?」
「・・・だとすると恐らくは、1種類しか魔物の特性は受け付けられないってことでしょうね、たぶん上書きされるんじゃないんですかね?」
「そうなんやろか?でもそれはそれで便利かもしれへんな〜」
「それでこれからどうしますか?」
「これから?」
「ええ私が発情したばかりにこんなことになったのですから、よければ私の知っている術を教えてあげますけど」
「・・・術か、うん面白そうやし、教えてえな!」
「はい♪まず何から教えましょうか?」
「まずはわての服と荷物の出し方から教えてもらいまひょか」
「あっ・・・」
こうして友華は自分の新たな特性を見つけ、そしてこの山で特訓することになるのでした。
つづく
友華は肩からぶら下げている、酒を手元に持ってきて蓋をキュポンと開ける。そしてくいっと酒を飲む。
「ぷは〜、なんやかアカオニさんと会ってから妙に酒好きになってもうたわ」
さらに酒を飲もうと傾けたが。
「?おりょ?・・・酒が切れてもうた、どないしよ〜・・・うん?おっあそこに見えるのは・・・村やないか〜よかったわ〜酒が補充できますわ〜」
友華は駆け足でその村に向かっていった。
「うひょ〜、すごいわ〜うまそうな酒があっちにもこっちにも」
友華は村に入って、さっそく酒屋に来ていた。
「おう姉ちゃん、いらっしゃい。この辺じゃあまり見ない顔だけど旅人かい?」
この酒屋の店主であろう人が声を掛けてきた。
「そやで〜、急に家をおん出されて、仕方なく旅をしてるんや」
「そうなのかい、それにしても真昼間から酒屋に来るなんざ、相当な酒好きだね」
「そうなんよ。わて最近、急に酒好きになってもうてな、酒が切れると大変なんよ」
「どう大変なんだい?」
「・・・・・・まあそないなことええやないか、どうでも、あはははは」
「?まあいいか。で、どれにするんだい?」
「そうやな〜」
友華はじーっと品物見て回り、ある一本の酒の前に止まった。
【地酒 小春】
「おっちゃん、おっちゃん、わてこの酒が欲しいんやけど」
「おっ、姉ちゃん凄いね。その酒はこの村でも一番人気の高い酒なんだよ」
「そうなんか?」
「ああ、あまりの人気の高さに入荷してすぐに売れきれちまうほどの品さ」
「へ〜そりゃすごいわ」
「その酒でいいんなら、代金だけど・・・」
「いくらなんや?」
「これくらいなんだけど」
ピラッと代金を書いた紙を見せてくる店主。
【10両なり】(日本円にして約50万円)
「・・・・・・おっちゃん、0がひとつ多いんとちゃうんか・・・」
「悪いんだが、これが現在の売値なんだよ、なんせ人気が高いからこれくらい値段を高くしないとすぐに無くなっちまうんだ」
友華は財布の中身を確認した。
【1両なり】(日本円にして約5万円)
「・・・・・・0が一つ足らへん・・・」
がくりとうな垂れ、ぱたんと財布閉じる友華。
「そんなに飲みたいかい?」
「飲みたいがな〜」
「なら一つ頼まれ事を受けてくれないかな。そうしたらこいつを一本、依頼料としてやろう」
「ホンマかいな!!!やるやる、やらせてもらうわ!!!」
「頼み事っていうのはな村の近くに山があるのは分かるかい」
「ああすぐ後ろにあった奴やな」
「ああ、実はその山にこの小春を作っている奴が住んでいるんだ」
「あの山に?そりゃまたなんでや?」
「それは俺にも分からんさ。それよりも問題なのはその途中だ」
「途中?」
「最近あの山に山賊が出るんだよ。そいつらのせいで最近は危なくて一人で酒を取りに行くことも出来ないんだよ」
「そりゃ迷惑な話やな〜」
「そこであんたにその山賊を退治してもらいたいんだ」
「山賊か〜それならなんでこの村は平和なんや?」
「それがおかしなことに村の中には入ってこないんだ。被害者はなぜか山の中でのみ襲われて身包みを剥がされるそうだ」
「それまたおかしな話やな、あんさんはその山賊を見たことあるんか?」
「俺は噂を聞いてからは山に入っていないから見たことはないんだ」
「ちなみに被害者はこの村の人間なんか?」
「いや、全員旅人だ。なにやら興味本位で山の中に入っては身包み剥がされ村のふもとに倒れこんでいるんだ」
「興味本位?」
「ああこの村に伝わる言い伝えでなこの村の山には神様が住んでいるっていう言い伝えがあるんだ。どうやら旅人はそれを聞いて山の中に入っていくらしい」
「・・・わかったわ。とりあえずその山賊を退治すればいいんやね」
「ああ頼む」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
と、酒屋の主人に頼まれたのが1時間前の話。
「うーん、平和やな〜」
友華は山の一本道を歩いていた。
酒屋の主人によれば旅人はこの一本道を通っている最中に襲われるらしいという情報なので友華は現在山道を歩いているわけだが。
「山賊なんておらへんがな〜、ホンマにおるんかいな?」
上り始めて1時間、ちっとも現れない山賊に友華はだんだんとイライラしていた。
「あれ?頂上についてもうた・・・」
結局山賊に会うことなく頂上についてしまった友華。
「う〜ん、どないしよ〜、おりょ?あそこにあるんわ・・・」
友華が目にしたのは鳥居に小さい木造の建物に狐の像だった。
「これは神社やな〜。狐の像ってことは稲荷さんでも祭ってるんかな?」
友華が神社を眺めていると。
「お参りですか〜?」
急に後ろから声を掛けられた。
「うん?あんさん、どなたですか?」
友華が振り返るとそこに居たのは黄色の髪に黄色い瞳を持ち、服装は赤と白を基調とした着物、所謂巫女服という服装をして、ニコニコしている女性が立っていた。
「私ですか〜?私はここに住んでいる者で〜小春っていいます〜♪」
「小春?どっかで聞いたような・・・・・・あああああ!!!!!【地酒 小春】と同じ名前や!!!」
「あっそれは、私が作っているお酒の名前です〜♪」
「へ〜あんさんが作ってるんか。あっわては旅人の御巫友華ゆうんや、よろしくな〜。そうや、小春はん聞きたいことがあるんやけど」
「何でしょうか〜♪」
「ふもとの村にいる酒屋の主人に頼まれたんやけど、この山に山賊が出るゆうてな、それを退治してほしいって言われたんやけど、小春はん山賊についてなんか情報持ってへんかな〜」
小春は考え込むような表情をしながら。
「山賊ですか〜?・・・申し訳ないんですが山賊なんて聞いたことも見たこともないんですよ〜」
「そうなんか〜、困ったな〜、このままじゃ小春がもらえへんがな〜」
「えっ?私ですか?」
きょとんとした顔で尋ねる小春。
「いやいやいやいや、あんさんやのうて、地酒のほうや」
「あっ、お酒ですか〜」
とのほほんと答える小春。
「小春はんは、天然なんやな〜」
「天然ですか〜?」
「ああ、天然や、間違いないわ」
お互いにしばしの沈黙、そして。
「「あははははははははははは」」
笑いあった。
「ははははっと笑ろうとる場合やないわな。ホンマに知らんのか小春はん?」
「被害者は村の方なのですか〜?」
「い〜や、被害者は全員旅人なそうや」
「旅人・・・」
「それでな被害者は全員身包み剥がされて、村のふもとに倒れてるらしいんや」
「身包み・・・」
「ホンマおかしな山賊やでまったく・・・?どないしたんや?」
被害者の話を話し終えると小春が目をつぶって考え事をしていた。
「・・・・・・その話が本当でしたら、犯人が分かったかもしれません」
「ホンマか!?どこのどいつや!いますぐわてが退治してきたる!!!」
「その・・・ええと・・・たぶん・・・私だと思うんですけど・・・」
「・・・・・・誰・・・やって?・・・」
友華が尋ねると小春は自分に向かって指を刺した。困ったような顔をしながら。
「その、実は私・・・稲荷なんですよね〜♪」
「い、稲荷ってあの狐の?」
「はい」
「せやけど小春はん、どこからどうみても人間やで?」
「今は人間に化けてるだけでそうは見えないだけですよ〜」
「へ〜そうなんか〜・・・ってそれとこの騒動になんの関係があるんや!?」
「実は・・・私、その、定期的にエッチがしたくなっちゃうんですよね〜。でも私、一応この村を守護している者なので、村の人を襲うわけにもいかなくてたまにやってくる旅人さんを見つけてはつい襲っちゃうんですよ〜♪」
とんでもないこと目の前で口走る小春、友華は非常に嫌な予感がしていた。
「まさかと思うんやけど・・・その今わてのことを襲おうかな、な〜んてことはかんがえてへんよね・・・」
「・・・・・・♪(にこり)」
「ほな!さいなら〜!!!!!」
回れ右をして、ダッシュをする友華。
「どこに行くんですか〜?」
キーっとブレーキをかける友華。
「なっ!?いつ先回りしたんや!?」
「私はこれでも稲荷ですよ〜。瞬間移動くらいは朝飯前ですから〜♪」
にじりにじりと詰め寄ってくる小春。
じりじりとあとずさる友華。
「こうなれば、小春はん、あんたを気絶させてでも逃げるで〜」
と腰に挿している刀に手を掛ける友華。
「逃がしませんよ〜。ふふふふふふ♪」
友華は刀を抜き放ち、刀を返して構える。小春を傷つけないようにするための配慮である。
「小春はんに恨みはないんやが、わてもただで襲われるのは嫌なんや、悪く思わんでくれや!」
「怖がらなくても大丈夫ですよ〜。とっても気持ちよくなるだけですから〜♪」
「言うとれー!!!!!」
友華は地を蹴り、一気に小春の懐に詰め寄る。
そしてそのまま、峰で鳩尾に叩き込もうとした次の瞬間。
ピタッ
突然友華の体が動かなくなったのだ。
「う・・・ご・・・けな・・・い・・・」
「凄いですね〜。友華さん。普通の人間さんなら私の懐に飛び込むのも難しいんですけど、こんなにやすやすと入るなんてびっくりです〜♪」
まるで久しぶりに本気を出したともいいたげな感じでニコニコという小春。
「でも、もう動けないでしょ〜。今友華さんには強力な金縛りの術を掛けたから私が解除するまではず〜っと動けませんよ〜♪」
(やばい、ホンマに動かれへん。このままやったら、わてまた犯されてまう!)
「ついでですから、魅了の術も掛けましょうか?これに掛かると凄くエッチな気分になれるんですよ〜♪」
そう言うと小春は視線を友華に合わせて、一旦目を閉じ、ばっと見開いた。
(動けへんから、目が閉じられへん!・・・・・・う〜なんやか、急にあそこが疼いてきおった・・・せつない・・・触られたい・・・)
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
「うふふふふ、成功したみたいですね〜、私も興奮してきましたよ〜もう窮屈だから変化解いちゃいますね♪」
すると小春の頭からはピョコンと耳が生え、お尻からは尻尾がするすると7本も生えてきたのだ。
「うふふふふ、それじゃあまずは私のお家にいきましょうか♪」
そういうと友華は小春に抱きしめられた。
次の瞬間には視界が急にぼやけ、気がつくと見たことのない木造の部屋に来ていた。
「ここはさっき見た神社の中ですよ〜、最近は女の子の相手が欲しいなって思っていたからちょうど良かったです〜♪」
ニコニコと笑いながら琥珀はパチンと指を鳴らす。
すると友華の着物と刀がパッと消えた。
友華は真っ裸にされてしまったのだ。
「このままだと楽しめませんから今金縛りを解いてあげますね〜♪」
再びパチンと指を鳴らす小春。
身動きが取れるようになった友華だが。
「あ、熱い、体が熱い・・・あそこが疼いて仕方ないんや、小春はん助けてえな・・・」
必死に助けを求める友華、しかし小春は意地悪そうな笑みを浮かべてこう言った。
「うーん、そう言われても、どうしたらいいのか私はよく分かりません。どうしてほしいのか、ちゃーんと言わないと♪」
「ううう・・・意地悪せんといて〜・・・・・・お願いや、わてのあそこを弄ってえな!」
「どういう風に弄って欲しいんですか〜?」
「えっ?」
「だから指で弄って欲しいのか?それとも・・・」
小春の尻尾が友華の前に差し出される。
「この尻尾で弄って欲しいのかということですよ〜♪」
(こんな敏感な肌であんなもんで責められたら、わて壊れてしまうんじゃ・・・でも・・・)
「・・・・・・ぃ」
「なんですか〜、もう一度、大きな声で言ってください♪」
「その尻尾でわての事を虐めてください!!!が、我慢できない!!!」
「はい、よく出来ました♪たっぷり虐めてあげますね♪」
すると待ってましたといわんばかりに小春の尻尾が動き、友華の体に伸びてゆく。
体中の性感帯に小春の尻尾が襲い掛かる。
口の中を出し入れされ、乳房と乳首を責められ、横腹をゆっくりとさわられ、お尻の穴につっこまれ、おまんこを出し入れされ、さらにはクリトリスもこすられるというまるで多人数に犯されているような状況だった。
(は、激しい!!!気持ちよすぎるで〜!!!!!)
「うふふふふ♪気持ちいいでしょう♪これをやってあげた女の子は皆泣いて喜んでくれるの♪」
「ん、んんん、んん、んんん!!!」
友華はあまりの気持ちよさに頭の中が真っ白になっていた。
(あ、あかん、もう何も考えられへん・・・)
どれくらいの時間がたったのか友華はようやく尻尾による快楽責めから開放された。
「凄いですね〜♪たくさんイってくれたみたいで嬉しいです♪」
よっぽど嬉しいのか7本の尻尾がゆらゆらと揺れていた。
「でも、友華さんだけ気持ちよくなるのはちょっとずるいから、私も気持ちよくしてくれますか?」
「・・・き、きもち・・・よく?」
「ええ♪今からふたなりの術で私にチンポを生やしますから、ご奉仕してくださいね♪」
そういうと小春は何かをぶつぶつと唱え、自分の股に手をかざした。
「ん、んんん♪んああああああ♪」
急に喘ぎ声を出したかと思ったら、小春の股から立派な息子が現れたのだ。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・それじゃあさっそくご奉仕をしてください♪」
(あ、あんなに立派なもの、前のアカオニさんとおんなじくらい・・・ほしい、あれをオマンコに突っ込まれたら・・・どうなるんだろう・・・)
友華はその立派なものに無意識のうちに心惹かれ、ゆっくりと口の中へと突っ込んでいった。
ゆっくりと上下に動かし、下でカリを嘗め回し、指を使いオマンコもいじってあげる。
「んんん♪凄い!!!上手!!!こんなに上手なご奉仕は、んんん♪久しぶりです♪」
上下に動かすスピードは次第に速くなり、高めるための動きから、イカせるための動きへと変わっていった。
「んんん♪わ、私・・・そろそろ・・・イ、イク・・・イッちゃう!!!イクゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!」
チンポを通して精液が口の中へと入ってくる。
(これが精液・・・これは癖になるかもしれへん・・・)
「ふぅ〜とっても上手なご奉仕でした♪ご褒美にこれであなたのオマンコをかき混ぜてあげますね♪さっきからすごく物欲しそうな目をしてましたから♪」
それを聞いた友華はゆっくりと寝転がり、がばっと股を開いた。
「お、お願いや、小春はんの立派なチンポでわての、オ、オマンコをぐちゃぐちゃにしてえな!!!」
「はい♪」
友華のオマンコにチンポをあて、一気に貫いた。
「いっぎいぃぃぃぃ!!!!!、キ!キモチいい!!!!!」
「す、すごいです!!!ものすごく!しまって!こ、こしがかってにうごいてしまいます!!!!」
小春は何度も何度も出し入れした。
「と、ともかさん!!!わたし!!イキそうです!!!!」
「こはるはん!!!ええで!!!わてのしきゅうに!!!!!ぶちまけてえな!!!!」
だんだんと加速していく小春、そして。
「「イ、イックウゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!」」
ドピュドピュと友華の子宮にどんどん流れ込んでいく精液。
2人はついに精魂尽き果てたのかドサッと床に倒れこむのであった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
チュンチュン、チュチュン
「うん?もう朝か?あれ小春はん?」
鳥の鳴き声で目を覚ました友華は自分に抱きつくようにして眠っている小春を見つける。
「・・・ほうか、昨日は小春はんのへんな術でエッチしまっくてたんやったけ・・・うん?」
なにか股間が暖かいためのぞいてみると。
「・・・つながりっぱなしや・・・」
そう小春のチンポがまだつながったままだったのだ。
友華はとりあえずゆっくりと引き抜いていった。
「う、うん!ぷはぁ!・・・あかん、抜く時まで気持ちええわ・・・」
「うん・・・・・・あっ!!!友華さん!!!」
突然目を覚ました小春がガバッと勢い欲体を起こす。
「おはよう小春はん」
「あっ、おはようございます・・・ってそうじゃなくて!!!体なんとも無いんですか!?」
「うん?いや特には変なとこあらへんけど、どうしたんやけっそうかいて、あっもしかしてわてを犯したこと気にしてんかいな、せやったら気にすること無いで〜」
「違います。そうじゃなくてですね。昨日うっかり精液を中出ししちゃったじゃないですか!!!」
「うん、したな」
「その精液には私の魔力が入ってるんですよ!!!」
「それで?」
「だから魔力を人間の女性に送ると魔物になっちゃうんですよ!!!」
「・・・・・・ええええええええええええ!!!!!!!」
山一帯に友華の悲鳴が響きわたる。
「それホンマか!!!」
「ええ、だけど変ですね?なんの変化も見られないなんて?」
「・・・それやったら、前にもアカオニさんにも中出しされたんやけど?」
「なにか変化はありませんでしたか?」
「そうやな、せいぜい酒が異常に飲みたくなったり、前より力が強くなったって程度かな?」
「・・・もしかして・・・・・・友華さん頭に火のイメージを浮かべて見てくれませんか」
「ええけど・・・浮かべてどうするんや?」
「いいから浮かべてください!そして浮かべたらその火を出したい所に向けて指を鳴らしてください」
「???こ、こうか?」
友華は言われるまま火のイメージを浮かべ誰もいないところに向けて指を鳴らした。
パチン ボフン
「・・・・・・火が出た・・・」
「やっぱり・・・」
「ど、どういうことや?小春はん?わて妖術なんぞ今まで使えたためしあらへんで」
「これは推測ですけど、どうやらエッチして精液(魔力)を中出しされたら、その魔物の特性が得られるみたいですね」
「そうなんか?」
「狐火が出せたのが何よりの証拠です。おそらく友華さんは魔物化に対する耐性が強いんでしょうね、それで魔物化しない代わりにその魔物の特性を受け継いちゃうんですね」
「そうやったんか・・・あれでも今は酒が飲みたいとかっていう衝動がおきないんやけど?」
「・・・だとすると恐らくは、1種類しか魔物の特性は受け付けられないってことでしょうね、たぶん上書きされるんじゃないんですかね?」
「そうなんやろか?でもそれはそれで便利かもしれへんな〜」
「それでこれからどうしますか?」
「これから?」
「ええ私が発情したばかりにこんなことになったのですから、よければ私の知っている術を教えてあげますけど」
「・・・術か、うん面白そうやし、教えてえな!」
「はい♪まず何から教えましょうか?」
「まずはわての服と荷物の出し方から教えてもらいまひょか」
「あっ・・・」
こうして友華は自分の新たな特性を見つけ、そしてこの山で特訓することになるのでした。
つづく
11/09/21 20:47更新 / ミズチェチェ
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