第2話
「さて……。装備品はほとんど無いし、現地調達だな。」
ウキウキと楽しそうにミッションを開始するスネーク。
「ほとんどじゃと?何か持って行ったのか?」
装備品は全て現地調達の予定だったはず。と、大佐は不思議そうな顔をする。
「悪いが、ローターだけは持ってきた。」
大佐が凍り付いたように固まる。
「な……んじゃと……!?一体どこに」
「しっかりと下の口に入れて……」
「!?」
「ねえ、大佐。ろーたーってなぁに?」
首を傾げて大佐に尋ねるメイ・リン。大佐はあわてて話をごまかす。
「そ、そういえばじゃな!本作戦には、玩具マニア……、もとい、玩具会社の社員、ナスターシャ・ロマネンコが参加してくれておる!」
「ほう?かわいいのか?」
「……本人と繋がっておる。直接話せ。」
少しノイズが聞こえた後、無線機から女性の声が聞こえてきた。
「あー、あー……聞こえるか?こちら、ナスターシャ・ロマネンコだ。種族はデュラハン。よろしく。」
「ああ、よろしく。ロネマンコ「違う!」
突然怒鳴るロマネンコ。
「いつもそうだ!いつもそうやって!皆してマンコマンコ言いやがって!ロマネンコだって言ってんだろーが!」
「おお……」
「はっ!?……いや、すまん。で、できれば、ナスターシャと呼んでくれ。」
「ああ。よろしくな。マンコちゃん!」
「なあっ!?だから違うっt」
ブチッ!
強制的に無線をきり、大佐に回線を戻すスネーク。
大佐は半ば呆れたようにスネークを諭す。
「……スネーク。あまり彼女をいじめてやるな。泣いてしまうぞ。」
「ふむ、それはそれで……」
「……。とりあえずスネーク。武器を探すんじゃ。いくら何でもローターではどうしようもない。」
なんとかして任務に行かせようと、冷静を装う大佐。
それに対して、スネークはあっさりと答えた。
「大丈夫だ。早速見つけたぞ。」
「ほほう、流石じゃな。」
「トラックの中にあった。コイツは役に立つぞ!」
「ふむ。それで、何を見つけたんじゃ?」
「うん、双頭バイb」
ブチッ!
「……。」
突然無線が切れ、不思議そうに首を傾げるスネーク。
「無線の調子が悪くなったのか?まあ、いい。これでカワイコちゃんとにゃんにゃん出来る!楽しみだ!」
ぐへへ、といやらしい笑いを浮かべながら、基地のダクトに潜り込んだ。
「大佐……。」
「言うなナオミ。わかってる。みんなわかっておる。」
「ねえ、大佐。ナオミお姉ちゃん。そうとうばいぶって何?」
ずるずるとダクトの中を這いずっていると、無線に連絡が入った。
「誰だ?」
「スネーク!懐かしいな!」
無線に出たのは、かつてスネークの教官であった、マクドネル・ミラーだった。
皆からはマスターと呼ばれている、メガネをかけた金髪の美女だ。
「マスター!どうして?」
「私はブーツ・キャンプの教官をクビになって毎日遊んでる。キミと同じくセクハラで訴えられた。大佐から今回の事を聞いた。……サポートさせてもおう。」
「マスターが着いていてくれるなら心強い!」
「バレないセクハラの方法なら私に任せておけ。可愛い娘が居たら写真を送ってくれ。」
「了解だ、マスター!」
ダメな軍人が二人そろってしまった。二人の上司であった大佐の苦労は相当な物だったであろう。
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なんやかんやで、アンダーソンの反応があった独房に近づく事に成功した。
金網越しに独房を覗き込むと、サキュバスの少女が見えた。
「(アンダーソンはサキュバスじゃなかったはず……コイツじゃない……!?)」
「はぁっ……はぁあん……♥」
「!」
微かに聞こえる、甘い喘ぎ声。小さな水音。そして、女の子の甘い匂い。
「あぁん……♥」
「大佐!大佐!大佐アアアアアアアアアアアアア!!」
思わず無線機に思い切り叫ぶスネーク。
「なんじゃ!潜入任務だと言うのにうるさいのう!」
「可愛いサキュバスが!独房で!オナニーしてる!たまらああああん!」
「サキュバス?ちょっとまて、そいつはひょっとして……」
「ちょっと楽しんで来る!いやっほおおおおおおう!」
「あ、ちょ」
ブチッ!
アンダーソンそっちのけで、金網を外し、サキュバスの居る独房に入り込むスネーク。
「え!?ちょっと、あなた誰!?っていうか、どこから……!?」
「そんな事はどうでもいい!おねーさんと遊ぼう!」
そう叫ぶと、スネークは猛獣のような勢いでサキュバスに襲いかかった。
「ひゃあああああああ!」
To be coutinued……
12/11/02 17:43更新 / ホフク
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