子宝くじ始めました
「さあさあ皆さん、待ちに待った抽選日がやってまいりました。
今年の当たりを引くのは誰だ!?」
やたら高いテンションで実況をする司会者に観客の注目が集まる。
「いや〜、期待で胸が高鳴りますね〜」
「ほんとほんと。こうして出産ショーが見れるのはありがてえこっちゃ」
観客席の前列にいる中年の男達が楽しげに会話をしていた。
どちらもお世辞にもモテるとは言いがたい容姿だが、
周りの観客も似たり寄ったりなので目立っていなかった。
「ルールはいたって簡単。生まれてくるエキドナの子供はどの種族かを当てるだけ!
個体までぴったり当てた方には5倍、種族を当てた方には3倍、
新種の魔物の種族を当てた方には7倍の 配当が得られます。
さぁ残り時間はあとわずか! 早く買わないと間に合いませんよ!」
解説しながら宣伝を行う司会者。会場にはチケットを握り締めた男達が
続々と入り込んでいた。
「前回はアルラウネだったからなぁ・・・植物系の魔物が生まれるかな?」
「いや、前々回はハーピーだったしあてになんねぇだろ」
「案外大穴の魔物が生まれたりして・・・」
観客達はショーが始まるまでの暇な時間に予想を立てて緊張を紛らわせていた。
「さあ、主役の入場です。皆様拍手でお迎えください!」
沸き上がる歓声と拍手が会場に響くと、ステージの幕の影からエキドナが出てきた。
ぼってりと膨らんだ腹は出産間近の妊婦であることを示していた。
縦に走る無数の妊娠線から考えるに、出産経験は豊富なようだ。
「はぁ〜い♪ 皆元気〜?」
歓声に答えるように手を振りながら愛想よく微笑むエキドナ。
笑顔に魅せられて観客席から興奮した鼻息が響き渡る。
「さぁ、今回産まれるのは新顔ちゃんか!? それともお馴染みのおにゃのこか!?
画面の前の諸君! 心の準備は言いかぁ!!?」
「「「「「「オーッ!!」」」」」」
全国各地で雄叫びを上げる独身男達。
毎年恒例の子宝くじではおなじみの光景とはいえ、一般人から見れば奇怪な事この上ない。
「それでは産んでいただきましょう! お願いします!!」
司会者が頼むと、エキドナは服を脱ぎ捨てて真裸になった。
「「「「「「イヤッホオオォォォウウウウ!!」」」」」」
母乳で張り詰めたおっぱいや愛液でびっしょりの秘所が露わになり、
もてない男達のボルテージは跳ね上がった。
「余所見をしちゃ駄目よ♥ 私だけを見て・・・」
余裕たっぷりに投げキッスを振りまくエキドナ。頭の蛇も流し目で観客達を誘っている。
「いいぞいいぞ〜!」
「結婚してくれ!!」
観客も観客でノリノリの様子で応じていた。
「いくわよ〜」
お腹に力を入れて産む体制に入った。エキドナ。
観客達の歓声もおさまり、生まれてくる子供に注意が向けられる。
「うっ・・・んっ・・・」
エキドナは小さく呻き声を上げ、出産体制に入った。
「ついにこの時がやってまいりました。栄誉ある当たりを手にするのは誰か?
緊張が高まります」
静まり返った会場に司会者の声が響き渡る。
「んっ! あ゛あっ!」
エキドナの痛々しい声が響くたびに秘所から子供の頭と思しき部分が見え始めた。
「おおっと! 子供の頭が見えて参りました! どうやらスライム種ではなさそうです」
会場から落胆の呻き声がこぼれた。
「みんなっ・・・いっ・・・いくわよぉっ!」
息を詰まらせながら更に力を込めるエキドナ。
少しずつ赤子の体が子宮から押し出される。
「ふぅっ・・・うああっ!!」
一際高い声と共に赤子の体が一気に飛び出した。
「ウギャア! ンマアア! ギュウァ!」
「産まれました! 今ここに新たな命が産まれました!
どうやら今回はケサランパサランが産まれたようです!!」
観客達の拍手が会場内に響き渡った。その拍手に答えるようにエキドナは
産まれたばかりの赤子を抱き上げて高々と持ち上げた。
「はぁはぁ・・・みんなの、おかげで、最っ高のステージだったわ・・・
また見に来てね。楽しみにしてるわ・よ♥」
汗を浮かべ、息を切らせながらエキドナは観客達にウインクをした。
「さぁて、今回の当選はケサランパサランです。当選者の方は引換所にて交換をお願いします」
司会者が締めの言葉を告げると、観客達がぞろぞろと会場を去っていった。
「ん〜・・・やっぱり大勢に見られながら産むのって気持ち良いわね〜」
出産を終えたエキドナが司会者に歩み寄りながら話しかけた。
「全く・・・相変わらず露出プレイが好きだねぇ・・・
できれば君の裸を独り占めしたいのに」
司会者が苦笑いを浮かべながらエキドナに話しかけた。
「もう、ダーリンのバカ♥」
独身男が見れば嫉妬マスクに変身しかねないような甘ったるい雰囲気を出しながら
イチャつき始める二人。どうやら夫婦だったようだ。
「あ〜あ、またやってるよあのバカップル」
常連であろう客の一人が司会者達を見て呟いた。
「全く・・・見せ付けられるこっちの身にもなってみろってんだ」
「まあまあ、そう怒るなよ。滅多にお目にかかれない
エキドナの出産ショーが見れるのもあいつらのおかげなんだしさ」
慰めるように傍らの男が話しかけた。
「全く・・・いくら嫁さんがドMで露出好きだからってここまでやるか?
全国放送の番組まで作らせるとか正気とは思えねぇぞ」
「それには同意する。金持ちのやる事はよくわからんよ」
最後の観客である二人が去った後、ステージの上で子作りに励むバカップルと
その子供が残されたのであった。
今年の当たりを引くのは誰だ!?」
やたら高いテンションで実況をする司会者に観客の注目が集まる。
「いや〜、期待で胸が高鳴りますね〜」
「ほんとほんと。こうして出産ショーが見れるのはありがてえこっちゃ」
観客席の前列にいる中年の男達が楽しげに会話をしていた。
どちらもお世辞にもモテるとは言いがたい容姿だが、
周りの観客も似たり寄ったりなので目立っていなかった。
「ルールはいたって簡単。生まれてくるエキドナの子供はどの種族かを当てるだけ!
個体までぴったり当てた方には5倍、種族を当てた方には3倍、
新種の魔物の種族を当てた方には7倍の 配当が得られます。
さぁ残り時間はあとわずか! 早く買わないと間に合いませんよ!」
解説しながら宣伝を行う司会者。会場にはチケットを握り締めた男達が
続々と入り込んでいた。
「前回はアルラウネだったからなぁ・・・植物系の魔物が生まれるかな?」
「いや、前々回はハーピーだったしあてになんねぇだろ」
「案外大穴の魔物が生まれたりして・・・」
観客達はショーが始まるまでの暇な時間に予想を立てて緊張を紛らわせていた。
「さあ、主役の入場です。皆様拍手でお迎えください!」
沸き上がる歓声と拍手が会場に響くと、ステージの幕の影からエキドナが出てきた。
ぼってりと膨らんだ腹は出産間近の妊婦であることを示していた。
縦に走る無数の妊娠線から考えるに、出産経験は豊富なようだ。
「はぁ〜い♪ 皆元気〜?」
歓声に答えるように手を振りながら愛想よく微笑むエキドナ。
笑顔に魅せられて観客席から興奮した鼻息が響き渡る。
「さぁ、今回産まれるのは新顔ちゃんか!? それともお馴染みのおにゃのこか!?
画面の前の諸君! 心の準備は言いかぁ!!?」
「「「「「「オーッ!!」」」」」」
全国各地で雄叫びを上げる独身男達。
毎年恒例の子宝くじではおなじみの光景とはいえ、一般人から見れば奇怪な事この上ない。
「それでは産んでいただきましょう! お願いします!!」
司会者が頼むと、エキドナは服を脱ぎ捨てて真裸になった。
「「「「「「イヤッホオオォォォウウウウ!!」」」」」」
母乳で張り詰めたおっぱいや愛液でびっしょりの秘所が露わになり、
もてない男達のボルテージは跳ね上がった。
「余所見をしちゃ駄目よ♥ 私だけを見て・・・」
余裕たっぷりに投げキッスを振りまくエキドナ。頭の蛇も流し目で観客達を誘っている。
「いいぞいいぞ〜!」
「結婚してくれ!!」
観客も観客でノリノリの様子で応じていた。
「いくわよ〜」
お腹に力を入れて産む体制に入った。エキドナ。
観客達の歓声もおさまり、生まれてくる子供に注意が向けられる。
「うっ・・・んっ・・・」
エキドナは小さく呻き声を上げ、出産体制に入った。
「ついにこの時がやってまいりました。栄誉ある当たりを手にするのは誰か?
緊張が高まります」
静まり返った会場に司会者の声が響き渡る。
「んっ! あ゛あっ!」
エキドナの痛々しい声が響くたびに秘所から子供の頭と思しき部分が見え始めた。
「おおっと! 子供の頭が見えて参りました! どうやらスライム種ではなさそうです」
会場から落胆の呻き声がこぼれた。
「みんなっ・・・いっ・・・いくわよぉっ!」
息を詰まらせながら更に力を込めるエキドナ。
少しずつ赤子の体が子宮から押し出される。
「ふぅっ・・・うああっ!!」
一際高い声と共に赤子の体が一気に飛び出した。
「ウギャア! ンマアア! ギュウァ!」
「産まれました! 今ここに新たな命が産まれました!
どうやら今回はケサランパサランが産まれたようです!!」
観客達の拍手が会場内に響き渡った。その拍手に答えるようにエキドナは
産まれたばかりの赤子を抱き上げて高々と持ち上げた。
「はぁはぁ・・・みんなの、おかげで、最っ高のステージだったわ・・・
また見に来てね。楽しみにしてるわ・よ♥」
汗を浮かべ、息を切らせながらエキドナは観客達にウインクをした。
「さぁて、今回の当選はケサランパサランです。当選者の方は引換所にて交換をお願いします」
司会者が締めの言葉を告げると、観客達がぞろぞろと会場を去っていった。
「ん〜・・・やっぱり大勢に見られながら産むのって気持ち良いわね〜」
出産を終えたエキドナが司会者に歩み寄りながら話しかけた。
「全く・・・相変わらず露出プレイが好きだねぇ・・・
できれば君の裸を独り占めしたいのに」
司会者が苦笑いを浮かべながらエキドナに話しかけた。
「もう、ダーリンのバカ♥」
独身男が見れば嫉妬マスクに変身しかねないような甘ったるい雰囲気を出しながら
イチャつき始める二人。どうやら夫婦だったようだ。
「あ〜あ、またやってるよあのバカップル」
常連であろう客の一人が司会者達を見て呟いた。
「全く・・・見せ付けられるこっちの身にもなってみろってんだ」
「まあまあ、そう怒るなよ。滅多にお目にかかれない
エキドナの出産ショーが見れるのもあいつらのおかげなんだしさ」
慰めるように傍らの男が話しかけた。
「全く・・・いくら嫁さんがドMで露出好きだからってここまでやるか?
全国放送の番組まで作らせるとか正気とは思えねぇぞ」
「それには同意する。金持ちのやる事はよくわからんよ」
最後の観客である二人が去った後、ステージの上で子作りに励むバカップルと
その子供が残されたのであった。
12/07/26 10:00更新 / rynos