触って触って〜
「うう〜体が渇く〜」
ここは砂漠の中に眠る遺跡内部の一室、
アヌビス様が率いるマミーの一員であるあたしは、
今日も誰も来ないこの部屋でひたすら体を蝕む渇きに呻いていた。
精の不足によるこの渇きはいくら水を飲もうとも、
たとえ全身に水を浴びようとも解消されることはない。
「早く〜、男の人が来てくれないかな〜」
遺跡を守るための兵士が侵入者を待ちわびていると言うのも変な話かもしれないが、
そこは魔物娘故に致し方ないと思うのだ。
「でもこの部屋じゃあな〜」
この部屋は遺跡の中でもどん詰まりにある空き部屋だ。
侵入者が遺跡に入ってきたとしても、
ここに来るまでに他の子に捕まってしまうだろうし、
入口からも中心部にも遠いこの場所に来る確率は低いだろう。
「アヌビス様にも〜、無理は言えないしな〜」
ここのアヌビス様はある程度は部下の意向も考えてくれる。
それであたしも部署異動をお願いはしたのだが、
この滅多に人の来ない部屋の警備は誰もやりたがらないらしく、
なかなか代わりが見つからないからと言われてまだ聞き入れてもらえていない。
それをあたしに告げる時、本当に申し訳なさそうに言ってくれるので、
あたしとしても強く言うことは出来なくなってしまうのだ。
……だめだな、一人でいると愚痴が多くなってしまう。
精がほしいと渇く体とぼんやりとして碌に働かない頭、
マミーになって以来、この感覚から開放されたことは一度もない。
男を手に入れた同僚たちのすっきりとした幸せそうな顔や、
休み時間にあたしたちとお喋りをしに来るスフィンクス様の惚気話が、
とても妬まし……いやいや、羨ましく思えてしまう。
この部屋にいる間中、この体を抱えてずっと一人、寂しいな。
どうせ誰も来ないだろうと部屋の隅で座り込み、ぼんやりとする頭に任せて、
あたしはついつい、うとうととうたた寝をしてしまった。
ゴトッ……ガコン!
……なんだろう、部屋の入口の音?
誰もいないはずの部屋に物音が響き、
目を覚ましたあたしは物陰から入口をうかがった。
「ふぅ……流石にもう追いかけてこないだろう」
あ……男の人だ……
彼を見た瞬間、全身の渇きが精を求めてあたしの思考を埋め尽くす、
彼の瑞々しい精の香りが鼻孔をくすぐり、飢えた体を突き動かす。
男の人だ……ああ……おとこの人だ……いい匂い……おいしそう……
あたしのかわきをいやしてくれる……オトコノヒト……オトコォ……
どうやら彼は、物陰にいたあたしには気が付いていないようだった。
背を向けている彼に、ふらふらと本能の命ずるままに歩み寄っていく。
「男の〜人ぉ〜」
「うわ? 誰だ!?」
彼の背後まで忍び寄ったあたしは、一気に彼を押し倒す。
「男の人ぉ〜精がほしいの〜ちょうだい〜」
「く……マミー? ……こんな所にまで!?」
抵抗する彼を無理やり抑えつつ、装備を外し、服を脱がせていく。
彼の体に触れている部分が心地良い……
服を肌蹴させた体から良い匂いがする……
ああ、たまらない、早く……早く精がほしい……
「うぅ……仕方ない、話に聞いたあの手で……」
急に抵抗をしなくなった彼に油断したあたしは、
こっそりと伸ばされる指に気が付くことが出来なかった。
「ッ!? ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!?!?!?」
突然、体中に電流のように流れる未知の快感に、
あたしは体を震わせ、口から漏れるままに大きく嬌声を響かせてしまう。
彼が手を包帯の隙間に滑り込ませて、
敏感すぎるあたしの肌に直接指を這わせていたのだ。
「わ……すごい反応だな、よぉし!」
「やぁぁ、まっ……てぇ〜」
彼はそのまま、あたしに巻かれた包帯をどんどん解いていく。
先ほどの不意打ちと、包帯を解く時に肌に擦れる手がもたらす快楽が、
あたしの体をビクビクと痙攣させて、碌な抵抗をさせてくれなくしていた。
「ひ……やぁ……ほーたい……とっちゃやぁ……」
「う、ひどいことしてるみたいでどきどきするな……ええい! 惑わされるな!」
動かない体なりに、
何とか敏感すぎる場所は晒すまいと、必死に抵抗して見せたけれど、
それによって隙が出来た部分はどんどん肌蹴させられていき、
とうとうあたしのおなかの部分の包帯は、全て取り払われてしまった。
「よし、これで」
「あ……は……あぁ……まってぇ……まっ……てぇ〜」
完全に肌を晒したあたしのおなかに、彼の指か伸ばされていく。
包帯の隙間からわずかに触られるだけでこれだけの快楽に打ち震えていると言うのに、
こんな状態で直接触られたらどうなってしまうのだろう。
そんな強すぎる快楽に対する恐怖が、震える体を必死に動かしていたのだが、
その心とは裏腹に快楽をむさぼろうとする体と、恐怖を超えた快楽への期待が、
抵抗しようとする体の動きを阻害し、彼の指をその素肌へと滑らせる。
……つつぅ〜〜〜
「や!? やぁぁ!? ひぁぁぁぁぁ??? あ……あはぁぁぁぁぁぁぁん♪♪♪♪♪♪」
指でなぞられた部分からバチバチと快感の電流が弾け、全身を駆け巡る。
その電流に感電したかのように、ビクンビクンと体が跳ね回る。
「あ、はぁ、ひゃぁ、触ってぇ〜♪ もっと触ってぇ〜♪♪♪」
快感の電流に頭までショートしてしまい、快楽を求めて彼に懇願をする。
もう未知の快楽に怖がっていたことも、遺跡を守る任務もどうでも良い、
もっと触ってほしい、この渇き、疼く体をめちゃくちゃにして欲しい。
「……あ……うん……すごい……な」
あたしのお願いを聞いてくれたのか、彼はあたしのおなかに指を這わせつつ、
抵抗をしなくなったあたしから、再び包帯を解き始める。
するする、するすると、
あたしを覆い隠していた包帯がその役目から解き放たれていき、
敏感すぎると拒んでいた、胸の包帯もあっという間に解けて地面へと連なっていった。
「おっぱい……けっこう大きいな……」
彼はあらわになったあたしの胸に見とれつつ、それを手に掴もうと指を伸ばす。
あたしも、全身に流れ続ける快楽に身もだえしながら、
更なる快楽を与えようとするその手の動きを、胸を高鳴らせながら待ち望んでいた。
ああ、もうすぐ触ってもらえる、どれだけすごいんだろう、触って、早く触って……
むにゅん
「やぁぁぁぁぁぁ♪♪♪ いい♪ きもちいい♪ きもちいいよぉ〜〜〜〜〜〜〜♪♪♪」
やっぱすごい、気持ち良い塊が二つあって、
揉まれるたびに気持ち良いのがあふれるみたい。
「おっぱい……すごい……柔らかい……柔らかくて気持ち良い・・・」
彼は、手からこぼれる乳房を掬い上げるように、ひたすらその双球を揉みしだく。
むにゅ、ぐにゅ、ふにぃ、ふにふに、むにゅう〜……キュ!
「あ!?!?!? あはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ♪♪♪♪♪♪」
いくらあふれても後から後からわいてくる胸の気持ちよさが、
いきなり蓋が外れたかのように一気に全身に流れ出す。
「やぁぁ、ちくび、ちくびぃ、きもちいい〜〜〜〜〜〜〜♪♪♪」
「おっぱい気持ち良い……柔らかい……柔らかいよ……」
もう気持ちが良過ぎておかしくなりそうだ。
おなかが、胸が、彼に触れている全ての場所が気持ち良い。
「おっぱいぃ……ハッ!? ……くぅ、夢中になりすぎるな、クールに、クールになれ!」
急に手を止めて、頭を振る彼に、あたしは甘えた声でおねだりをする。
「やぁぁ、やめちゃやぁ、もっとぉ、さわってぇ〜♪」
「あ? ……ああ……じゃあ、続けるよ……」
彼は片手で胸への愛撫を再開しながら、
もう片方の手で、今度は下半身の包帯を解いていく。
抵抗もなく解けた包帯の中から出てきた恥部は、
渇いた体とは真逆に蜜で蕩けきっていた。
ああ、そこ、触っちゃうの……?
彼の指が濡れほそるその場所へと伸びていく、どうなるんだろう、
刻一刻とその時が近づく、もうすぐ触れてしまう、触れられたら、あたし……
くちゅり
「ッ!? …………ア…………ヒ……ァ……」
なんか……変な声が漏れてる……体が……震えてる……なんだろ……
くちゅ、ちゅく、ちゅ、くりゅ
「ア…………アヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン♪♪♪♪♪♪」
恥部を触られたと知覚した瞬間、
圧倒的な気持ち良さがあたしの全身に襲い掛かってきた。
頭の中がキモチイイという単語で埋め尽くされ、
ガクガクと壊れたオモチャみたいに痙攣する体を止める事が出来ない。
「スゴイのぉ♪♪♪ スゴイのぉぉ♪♪♪ キモチイイのきちゃうのぉぉぉ♪♪♪♪♪♪」
「……いいよ……イっちゃって……」
気持ち良くて本当に壊れてしまいそう、今にも気持ち良さがあふれてしまいそう。
なんだか何処かにイってしまいそう、気持ち良くて……イきそう。
くちゅ……くちゅ……くり♪
「ア……イクゥゥゥゥゥゥゥゥ♪♪♪♪♪♪ イクーーーーーーーーーーー♪♪♪♪♪♪」
……凄かった。
気持ち良いで埋め尽くされていく頭の中、
快楽のバイパスが弾け飛んでしまったようなあの感覚、
全てが何処かへ飛んで行ってしまいそうな絶頂感は、
それまで感じたあらゆる感覚の中で一番強いものだっただろう。
何とか意識だけは保てたものの、体は未だ快楽の余韻に浸ってビクビク震え、
まともに動けるような状態ではなかった。
「……よし、これで逃げられる……か」
「…………え……?」
動けないあたしをそっと床に寝かせ、
彼はあたしから離れて、外された装備を付け直す。
「まって〜、行かないで〜」
何とか彼を止めようとするも、包帯が解け、敏感な肌を晒している上に、
あの快楽の中から抜け切れていない体は、
震えるばかりで働こうとはしてくれなかった。
「やぁ……やだぁ〜……行っちゃやだ〜〜〜」
「……ごめんな」
申し訳なさそうに、本当に申し訳なさそうに、
まるで、こんな場所を押し付けてすまないと、
あたしに謝ってくれるアヌビス様のように、
そう一言謝ると、彼はこの部屋の入口に手をかける。
行っちゃう……彼が行ってしまう……
またこの部屋でずっと待つの……? またこの部屋で一人になっちゃうの……?
一人はやだ……寂しいのはやだ……やだ、やだぁ!
「う……うぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん」
「……あ」
とうとう堪えきれずに、あたしは泣き出してしまった。
「ひっく……一人はもうやだよぅ……ぐす……寂しいのはやだぁ……」
「……」
涙がどんどん溢れ出す、体が干からびるかと思えるほどの渇きに襲われる。
「うぇぇ……寂しいよぅ……渇くよぅ……」
「……ッ!」
渇く、体と、そして心が渇いていく、渇く、渇く、渇く。
「ひっく……ひっく……んぐ!?」
突然、口が何かによって塞がれ、
そこから今まで感じたことのない未知の味覚があふれ出す。
「んん〜〜〜〜〜!? ……んちゅ……ちゅぱ……ちゅ、ちゅ〜〜〜〜〜」
あたしは一瞬でその味覚の虜となり、その正体を確かめもせず夢中になって吸い付く。
その味は今まで食べたどんな食べ物よりも美味しく、
どれだけ水分をとっても決して満たされることがなかった渇きを潤してくれた。
「ちゅ〜〜〜、ちゅ〜〜〜、ちゅぱ…………あ」
どれだけ味わっていただろうか、ようやく口を塞いでいた何かが離れ、
泣き止んで目を開いたあたしの目の前に彼の顔があって、
ようやくあたしは自分がキスをされていたことに気が付いた。
「あ……れ? ……なん……で?」
「……あんなふうに泣かれたら、ほっとけるわけないじゃないか!」
そう言って彼は、あたしの体を強く抱きしめる。
「あ〜もう、俺の負けだよちくしょう」
そう言いながら、彼はあたしを慰めるように頭を撫でてくれる。
彼の言葉を理解したあたしの目からは再び涙が流れるが、
その涙は渇きを伴わず、逆にあたしを潤してくれるかのように顔を伝っていく。
「……ごめんな、もう一人にはしないから」
「…………うれ……しい……ちゅう、ちゅ、ちゅ〜〜〜」
同じ言葉でも、あたしの心に歓喜をもたらす謝罪に、
あたしは満たされる涙を流しながら、再び彼の口に吸い付いていった。
「ちゅ……ん♪ ……んふう♪ ……ちゅぱ……ちゅう〜〜〜」
ふに、ふにふに、ふにゅん
キスをし続けながら、彼はまたあたしの胸を揉みしだく、
胸に触れている彼は、とても気持ちが良さそうだ。
「ちゅぷ……んんぅ♪ ……おっぱい〜……好きなの〜?」
「うぐ……うん……正直、大好きです」
凄くって訳じゃあないけれど、そこそこには大きいあたしの胸はちょっとした自慢だ。
なんとか、できるかな? うん、彼が喜んでくれるなら。
「うまく出来るか分からないけど〜、おっぱいでシてあげようか〜?」
「え……いいのか?」
もちろん彼が望むことに良くないことなんてない。
彼のズボンを脱がし、期待に張り詰めたその肉棒をそっと取り出す。
「んふふ〜、大きくなってる〜」
ゴクリと彼が息を飲む音が聞こえた、彼の期待した視線にあたしも胸が高鳴っていく。
「それじゃあ〜、お胸でしちゃうよ〜?」
彼の肉棒を胸元に寄せていく、
初めてするだけにうまく出来るか内心あたしも少し不安だ。
胸に挟んで、こすってあげるだけ、うん、大丈夫。
自分にそう言い聞かせながら、そっと胸に挟み、こすりあげる。
むにゅり
「あ!? んぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪♪♪」
「わ……わあ……柔らかい……気持ち良い……」
胸にこすれている部分からとてつもない快感が押し寄せる。
手で揉まれている時とは何かが違う。
あたしを満たす物が胸にこすり付けられているのだ。
むにゅう、むにゅり、むにゅむにゅむにゅ〜〜〜
「ん♪ ……ん♪ ……んはあ♪♪♪ ……き……きもちいい〜♪♪♪」
「うああ……柔らかくてこすれる……すげぇ……これ」
あたしは夢中になって、彼の肉棒を胸にこすり続ける。
彼を気持ち良くする為にしていることなのに、何時の間にか自分が気持ち良くなって、
その気持ち良さに任せて無茶苦茶に胸を動かし続けることしか出来なくなっていた。
「すごいよ……気持ち良くて……柔らかくて……最高……だよ」
彼の肉棒から、なにかぬるぬるしたものが少しずつ染み出てきた、
それからとっても良い匂いがする、
あたしが求めていた精の香りに、何かを考える余裕も無く、
体が勝手に胸での奉仕を続けながらそのぬるぬるを舐め始める。
「ぺろ……おいひい! ……んちゅう……ちゅ〜〜〜」
「うわ!? うわあ!? それ……気持ち良過ぎるぅぅぅ」
再び一瞬でその味に支配されて、彼の肉棒を咥えて舐めしゃぶる。
ちゅぱ、むにゅ、ちゅ、ちゅう〜〜〜〜、むにゅむにゅむにゅ〜〜〜〜〜
「だ……めだ……もう…………出るよ!!!」
「んう!? んぐぅ!?!?!? ……ん♪ ……ごく……ごく……ちゅう〜〜〜♪♪♪」
彼の精があたしの口の中に吐き出される、
ずっと待ち焦がれていたそれを夢中で飲み込む。
これまでの間接的な精の摂取とは違う直接の搾精、圧倒的な精の味を喉に通すたびに、
あたしの体をずっと苛んできた、全身を覆う渇きが癒されていく。
「ちゅ……こく……ちゅぽん……すごい……♪」
精を取り込んだ体が悦んでいるのが分かる。
ぼんやりとしていた頭が、精による気持ち良さを感じるためにはっきりとしていく。
今まであった渇きの変わりに、精の潤いと気持ち良さが全身を包み込んでいる。
これを……これを……あそこにほしい……
それでも足りないのか、あたしの体は有るべき場所に入れろと、
あたしの心に催促し、貪欲に求めさせようとしてくる。
それに逆らう気は毛頭無い、あたしも……もっと欲しい!
「ねえ……まだ出来る……よね?」
少し硬さを失ってしまった彼の肉棒だが、
また胸に挟みこすり続けてあげると、少しずつその大きさを取り戻してくれた。
「ここに……欲しいの……お願い、シてぇ」
「ああ……俺もしたい、いくよ?」
指で触られるだけで、あれだけ気持ちが良かった場所に、
今度は気持ち良さを直接与えてくれる精の詰まったそれがあてがわれ……
じゅぶ
「ア…………ハァァ…………アァァァァァァァァァァ♪♪♪♪♪♪」
あたしの全てを埋め尽くすような、圧倒的な快楽が、
指で与えられていたものとは比べ物にならない大きさであたしを覆いつくしていく。
だけど、頭の中に浮かぶ単語は、今度は気持ち良いという言葉だけではなかった。
「やぁぁぁぁぁ♪♪♪ キモチイイ〜〜〜♪♪♪ うれしい……うれしいぃぃぃぃ♪♪♪」
嬉しい、一人にしないと言ってくれた彼と繋がれるのが、嬉しい!
「う……く……気持ち良いよ、すごく気持ち良いよ!」
「あたしもぉぉ♪♪♪ 気持ち良いよぉ♪♪♪ 嬉しくて気持ちイイよぉぉぉ♪♪♪♪♪♪」
嬉しさと気持ち良さが、どんどんあたしを高ぶらせていく。
「あぁぁぁぁぁ♪♪♪ もっとあたしに触ってぇぇぇ♪♪♪ もう放さないでぇぇぇ♪♪♪」
「くぅ……もっと抱きしめてやる!!! ずっと放さない!!!」
ぎゅうっと抱きしめあい、放すまいと繋がりながら、高ぶりの頂点へと駆け上がっていく。
「アヒィィィ♪♪♪ もう、どっかイッちゃうぅぅぅ♪♪♪ いっちゃやらぁぁぁ♪♪♪」
「もうどこにも行かないよ!!! く……イクよ!!!」
とうとうその頂点に手をかけ、上り詰めるその瞬間を迎える。
「もう……出すよ!!!」
「ヒ……ッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪♪♪♪♪♪♪♪♪」
精が中に吐き出された瞬間、三つ以外の余計な感覚が全て体から消え去っていく、
あれだけ体を苛んでいた渇きも、他の感覚と共にあたしの中から消えていく。
後に残るのは気持ち良いと、嬉しいと、あと新たにもう一つ。
「……………………しあわせぇ♪」
抱きしめ続けてくれる彼の温もりと、その幸せに包まれながら、
あたしはゆっくりと、その意識を落としていった。
おしまい
「アヌビスちゃん? なに難しい顔してるにゃ〜?」
「ああ、スフィンクス……これを見てくれよ」
「にゃ? マミーの配置部署希望届け……なんでこんな隅っこの部屋に集中してるにゃ?」
「それがな、この部屋なら男とこっそり色々し放題だとマミーたちの間で噂になっててな」
「!? ……ちょっとご主人様とその部屋警備してくるにゃ!」
「あ、おいこら!? ……そういえばお前仕事はどうしたごらぁぁぁぁぁぁ!!!」
終われってば
ここは砂漠の中に眠る遺跡内部の一室、
アヌビス様が率いるマミーの一員であるあたしは、
今日も誰も来ないこの部屋でひたすら体を蝕む渇きに呻いていた。
精の不足によるこの渇きはいくら水を飲もうとも、
たとえ全身に水を浴びようとも解消されることはない。
「早く〜、男の人が来てくれないかな〜」
遺跡を守るための兵士が侵入者を待ちわびていると言うのも変な話かもしれないが、
そこは魔物娘故に致し方ないと思うのだ。
「でもこの部屋じゃあな〜」
この部屋は遺跡の中でもどん詰まりにある空き部屋だ。
侵入者が遺跡に入ってきたとしても、
ここに来るまでに他の子に捕まってしまうだろうし、
入口からも中心部にも遠いこの場所に来る確率は低いだろう。
「アヌビス様にも〜、無理は言えないしな〜」
ここのアヌビス様はある程度は部下の意向も考えてくれる。
それであたしも部署異動をお願いはしたのだが、
この滅多に人の来ない部屋の警備は誰もやりたがらないらしく、
なかなか代わりが見つからないからと言われてまだ聞き入れてもらえていない。
それをあたしに告げる時、本当に申し訳なさそうに言ってくれるので、
あたしとしても強く言うことは出来なくなってしまうのだ。
……だめだな、一人でいると愚痴が多くなってしまう。
精がほしいと渇く体とぼんやりとして碌に働かない頭、
マミーになって以来、この感覚から開放されたことは一度もない。
男を手に入れた同僚たちのすっきりとした幸せそうな顔や、
休み時間にあたしたちとお喋りをしに来るスフィンクス様の惚気話が、
とても妬まし……いやいや、羨ましく思えてしまう。
この部屋にいる間中、この体を抱えてずっと一人、寂しいな。
どうせ誰も来ないだろうと部屋の隅で座り込み、ぼんやりとする頭に任せて、
あたしはついつい、うとうととうたた寝をしてしまった。
ゴトッ……ガコン!
……なんだろう、部屋の入口の音?
誰もいないはずの部屋に物音が響き、
目を覚ましたあたしは物陰から入口をうかがった。
「ふぅ……流石にもう追いかけてこないだろう」
あ……男の人だ……
彼を見た瞬間、全身の渇きが精を求めてあたしの思考を埋め尽くす、
彼の瑞々しい精の香りが鼻孔をくすぐり、飢えた体を突き動かす。
男の人だ……ああ……おとこの人だ……いい匂い……おいしそう……
あたしのかわきをいやしてくれる……オトコノヒト……オトコォ……
どうやら彼は、物陰にいたあたしには気が付いていないようだった。
背を向けている彼に、ふらふらと本能の命ずるままに歩み寄っていく。
「男の〜人ぉ〜」
「うわ? 誰だ!?」
彼の背後まで忍び寄ったあたしは、一気に彼を押し倒す。
「男の人ぉ〜精がほしいの〜ちょうだい〜」
「く……マミー? ……こんな所にまで!?」
抵抗する彼を無理やり抑えつつ、装備を外し、服を脱がせていく。
彼の体に触れている部分が心地良い……
服を肌蹴させた体から良い匂いがする……
ああ、たまらない、早く……早く精がほしい……
「うぅ……仕方ない、話に聞いたあの手で……」
急に抵抗をしなくなった彼に油断したあたしは、
こっそりと伸ばされる指に気が付くことが出来なかった。
「ッ!? ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!?!?!?」
突然、体中に電流のように流れる未知の快感に、
あたしは体を震わせ、口から漏れるままに大きく嬌声を響かせてしまう。
彼が手を包帯の隙間に滑り込ませて、
敏感すぎるあたしの肌に直接指を這わせていたのだ。
「わ……すごい反応だな、よぉし!」
「やぁぁ、まっ……てぇ〜」
彼はそのまま、あたしに巻かれた包帯をどんどん解いていく。
先ほどの不意打ちと、包帯を解く時に肌に擦れる手がもたらす快楽が、
あたしの体をビクビクと痙攣させて、碌な抵抗をさせてくれなくしていた。
「ひ……やぁ……ほーたい……とっちゃやぁ……」
「う、ひどいことしてるみたいでどきどきするな……ええい! 惑わされるな!」
動かない体なりに、
何とか敏感すぎる場所は晒すまいと、必死に抵抗して見せたけれど、
それによって隙が出来た部分はどんどん肌蹴させられていき、
とうとうあたしのおなかの部分の包帯は、全て取り払われてしまった。
「よし、これで」
「あ……は……あぁ……まってぇ……まっ……てぇ〜」
完全に肌を晒したあたしのおなかに、彼の指か伸ばされていく。
包帯の隙間からわずかに触られるだけでこれだけの快楽に打ち震えていると言うのに、
こんな状態で直接触られたらどうなってしまうのだろう。
そんな強すぎる快楽に対する恐怖が、震える体を必死に動かしていたのだが、
その心とは裏腹に快楽をむさぼろうとする体と、恐怖を超えた快楽への期待が、
抵抗しようとする体の動きを阻害し、彼の指をその素肌へと滑らせる。
……つつぅ〜〜〜
「や!? やぁぁ!? ひぁぁぁぁぁ??? あ……あはぁぁぁぁぁぁぁん♪♪♪♪♪♪」
指でなぞられた部分からバチバチと快感の電流が弾け、全身を駆け巡る。
その電流に感電したかのように、ビクンビクンと体が跳ね回る。
「あ、はぁ、ひゃぁ、触ってぇ〜♪ もっと触ってぇ〜♪♪♪」
快感の電流に頭までショートしてしまい、快楽を求めて彼に懇願をする。
もう未知の快楽に怖がっていたことも、遺跡を守る任務もどうでも良い、
もっと触ってほしい、この渇き、疼く体をめちゃくちゃにして欲しい。
「……あ……うん……すごい……な」
あたしのお願いを聞いてくれたのか、彼はあたしのおなかに指を這わせつつ、
抵抗をしなくなったあたしから、再び包帯を解き始める。
するする、するすると、
あたしを覆い隠していた包帯がその役目から解き放たれていき、
敏感すぎると拒んでいた、胸の包帯もあっという間に解けて地面へと連なっていった。
「おっぱい……けっこう大きいな……」
彼はあらわになったあたしの胸に見とれつつ、それを手に掴もうと指を伸ばす。
あたしも、全身に流れ続ける快楽に身もだえしながら、
更なる快楽を与えようとするその手の動きを、胸を高鳴らせながら待ち望んでいた。
ああ、もうすぐ触ってもらえる、どれだけすごいんだろう、触って、早く触って……
むにゅん
「やぁぁぁぁぁぁ♪♪♪ いい♪ きもちいい♪ きもちいいよぉ〜〜〜〜〜〜〜♪♪♪」
やっぱすごい、気持ち良い塊が二つあって、
揉まれるたびに気持ち良いのがあふれるみたい。
「おっぱい……すごい……柔らかい……柔らかくて気持ち良い・・・」
彼は、手からこぼれる乳房を掬い上げるように、ひたすらその双球を揉みしだく。
むにゅ、ぐにゅ、ふにぃ、ふにふに、むにゅう〜……キュ!
「あ!?!?!? あはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ♪♪♪♪♪♪」
いくらあふれても後から後からわいてくる胸の気持ちよさが、
いきなり蓋が外れたかのように一気に全身に流れ出す。
「やぁぁ、ちくび、ちくびぃ、きもちいい〜〜〜〜〜〜〜♪♪♪」
「おっぱい気持ち良い……柔らかい……柔らかいよ……」
もう気持ちが良過ぎておかしくなりそうだ。
おなかが、胸が、彼に触れている全ての場所が気持ち良い。
「おっぱいぃ……ハッ!? ……くぅ、夢中になりすぎるな、クールに、クールになれ!」
急に手を止めて、頭を振る彼に、あたしは甘えた声でおねだりをする。
「やぁぁ、やめちゃやぁ、もっとぉ、さわってぇ〜♪」
「あ? ……ああ……じゃあ、続けるよ……」
彼は片手で胸への愛撫を再開しながら、
もう片方の手で、今度は下半身の包帯を解いていく。
抵抗もなく解けた包帯の中から出てきた恥部は、
渇いた体とは真逆に蜜で蕩けきっていた。
ああ、そこ、触っちゃうの……?
彼の指が濡れほそるその場所へと伸びていく、どうなるんだろう、
刻一刻とその時が近づく、もうすぐ触れてしまう、触れられたら、あたし……
くちゅり
「ッ!? …………ア…………ヒ……ァ……」
なんか……変な声が漏れてる……体が……震えてる……なんだろ……
くちゅ、ちゅく、ちゅ、くりゅ
「ア…………アヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン♪♪♪♪♪♪」
恥部を触られたと知覚した瞬間、
圧倒的な気持ち良さがあたしの全身に襲い掛かってきた。
頭の中がキモチイイという単語で埋め尽くされ、
ガクガクと壊れたオモチャみたいに痙攣する体を止める事が出来ない。
「スゴイのぉ♪♪♪ スゴイのぉぉ♪♪♪ キモチイイのきちゃうのぉぉぉ♪♪♪♪♪♪」
「……いいよ……イっちゃって……」
気持ち良くて本当に壊れてしまいそう、今にも気持ち良さがあふれてしまいそう。
なんだか何処かにイってしまいそう、気持ち良くて……イきそう。
くちゅ……くちゅ……くり♪
「ア……イクゥゥゥゥゥゥゥゥ♪♪♪♪♪♪ イクーーーーーーーーーーー♪♪♪♪♪♪」
……凄かった。
気持ち良いで埋め尽くされていく頭の中、
快楽のバイパスが弾け飛んでしまったようなあの感覚、
全てが何処かへ飛んで行ってしまいそうな絶頂感は、
それまで感じたあらゆる感覚の中で一番強いものだっただろう。
何とか意識だけは保てたものの、体は未だ快楽の余韻に浸ってビクビク震え、
まともに動けるような状態ではなかった。
「……よし、これで逃げられる……か」
「…………え……?」
動けないあたしをそっと床に寝かせ、
彼はあたしから離れて、外された装備を付け直す。
「まって〜、行かないで〜」
何とか彼を止めようとするも、包帯が解け、敏感な肌を晒している上に、
あの快楽の中から抜け切れていない体は、
震えるばかりで働こうとはしてくれなかった。
「やぁ……やだぁ〜……行っちゃやだ〜〜〜」
「……ごめんな」
申し訳なさそうに、本当に申し訳なさそうに、
まるで、こんな場所を押し付けてすまないと、
あたしに謝ってくれるアヌビス様のように、
そう一言謝ると、彼はこの部屋の入口に手をかける。
行っちゃう……彼が行ってしまう……
またこの部屋でずっと待つの……? またこの部屋で一人になっちゃうの……?
一人はやだ……寂しいのはやだ……やだ、やだぁ!
「う……うぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん」
「……あ」
とうとう堪えきれずに、あたしは泣き出してしまった。
「ひっく……一人はもうやだよぅ……ぐす……寂しいのはやだぁ……」
「……」
涙がどんどん溢れ出す、体が干からびるかと思えるほどの渇きに襲われる。
「うぇぇ……寂しいよぅ……渇くよぅ……」
「……ッ!」
渇く、体と、そして心が渇いていく、渇く、渇く、渇く。
「ひっく……ひっく……んぐ!?」
突然、口が何かによって塞がれ、
そこから今まで感じたことのない未知の味覚があふれ出す。
「んん〜〜〜〜〜!? ……んちゅ……ちゅぱ……ちゅ、ちゅ〜〜〜〜〜」
あたしは一瞬でその味覚の虜となり、その正体を確かめもせず夢中になって吸い付く。
その味は今まで食べたどんな食べ物よりも美味しく、
どれだけ水分をとっても決して満たされることがなかった渇きを潤してくれた。
「ちゅ〜〜〜、ちゅ〜〜〜、ちゅぱ…………あ」
どれだけ味わっていただろうか、ようやく口を塞いでいた何かが離れ、
泣き止んで目を開いたあたしの目の前に彼の顔があって、
ようやくあたしは自分がキスをされていたことに気が付いた。
「あ……れ? ……なん……で?」
「……あんなふうに泣かれたら、ほっとけるわけないじゃないか!」
そう言って彼は、あたしの体を強く抱きしめる。
「あ〜もう、俺の負けだよちくしょう」
そう言いながら、彼はあたしを慰めるように頭を撫でてくれる。
彼の言葉を理解したあたしの目からは再び涙が流れるが、
その涙は渇きを伴わず、逆にあたしを潤してくれるかのように顔を伝っていく。
「……ごめんな、もう一人にはしないから」
「…………うれ……しい……ちゅう、ちゅ、ちゅ〜〜〜」
同じ言葉でも、あたしの心に歓喜をもたらす謝罪に、
あたしは満たされる涙を流しながら、再び彼の口に吸い付いていった。
「ちゅ……ん♪ ……んふう♪ ……ちゅぱ……ちゅう〜〜〜」
ふに、ふにふに、ふにゅん
キスをし続けながら、彼はまたあたしの胸を揉みしだく、
胸に触れている彼は、とても気持ちが良さそうだ。
「ちゅぷ……んんぅ♪ ……おっぱい〜……好きなの〜?」
「うぐ……うん……正直、大好きです」
凄くって訳じゃあないけれど、そこそこには大きいあたしの胸はちょっとした自慢だ。
なんとか、できるかな? うん、彼が喜んでくれるなら。
「うまく出来るか分からないけど〜、おっぱいでシてあげようか〜?」
「え……いいのか?」
もちろん彼が望むことに良くないことなんてない。
彼のズボンを脱がし、期待に張り詰めたその肉棒をそっと取り出す。
「んふふ〜、大きくなってる〜」
ゴクリと彼が息を飲む音が聞こえた、彼の期待した視線にあたしも胸が高鳴っていく。
「それじゃあ〜、お胸でしちゃうよ〜?」
彼の肉棒を胸元に寄せていく、
初めてするだけにうまく出来るか内心あたしも少し不安だ。
胸に挟んで、こすってあげるだけ、うん、大丈夫。
自分にそう言い聞かせながら、そっと胸に挟み、こすりあげる。
むにゅり
「あ!? んぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪♪♪」
「わ……わあ……柔らかい……気持ち良い……」
胸にこすれている部分からとてつもない快感が押し寄せる。
手で揉まれている時とは何かが違う。
あたしを満たす物が胸にこすり付けられているのだ。
むにゅう、むにゅり、むにゅむにゅむにゅ〜〜〜
「ん♪ ……ん♪ ……んはあ♪♪♪ ……き……きもちいい〜♪♪♪」
「うああ……柔らかくてこすれる……すげぇ……これ」
あたしは夢中になって、彼の肉棒を胸にこすり続ける。
彼を気持ち良くする為にしていることなのに、何時の間にか自分が気持ち良くなって、
その気持ち良さに任せて無茶苦茶に胸を動かし続けることしか出来なくなっていた。
「すごいよ……気持ち良くて……柔らかくて……最高……だよ」
彼の肉棒から、なにかぬるぬるしたものが少しずつ染み出てきた、
それからとっても良い匂いがする、
あたしが求めていた精の香りに、何かを考える余裕も無く、
体が勝手に胸での奉仕を続けながらそのぬるぬるを舐め始める。
「ぺろ……おいひい! ……んちゅう……ちゅ〜〜〜」
「うわ!? うわあ!? それ……気持ち良過ぎるぅぅぅ」
再び一瞬でその味に支配されて、彼の肉棒を咥えて舐めしゃぶる。
ちゅぱ、むにゅ、ちゅ、ちゅう〜〜〜〜、むにゅむにゅむにゅ〜〜〜〜〜
「だ……めだ……もう…………出るよ!!!」
「んう!? んぐぅ!?!?!? ……ん♪ ……ごく……ごく……ちゅう〜〜〜♪♪♪」
彼の精があたしの口の中に吐き出される、
ずっと待ち焦がれていたそれを夢中で飲み込む。
これまでの間接的な精の摂取とは違う直接の搾精、圧倒的な精の味を喉に通すたびに、
あたしの体をずっと苛んできた、全身を覆う渇きが癒されていく。
「ちゅ……こく……ちゅぽん……すごい……♪」
精を取り込んだ体が悦んでいるのが分かる。
ぼんやりとしていた頭が、精による気持ち良さを感じるためにはっきりとしていく。
今まであった渇きの変わりに、精の潤いと気持ち良さが全身を包み込んでいる。
これを……これを……あそこにほしい……
それでも足りないのか、あたしの体は有るべき場所に入れろと、
あたしの心に催促し、貪欲に求めさせようとしてくる。
それに逆らう気は毛頭無い、あたしも……もっと欲しい!
「ねえ……まだ出来る……よね?」
少し硬さを失ってしまった彼の肉棒だが、
また胸に挟みこすり続けてあげると、少しずつその大きさを取り戻してくれた。
「ここに……欲しいの……お願い、シてぇ」
「ああ……俺もしたい、いくよ?」
指で触られるだけで、あれだけ気持ちが良かった場所に、
今度は気持ち良さを直接与えてくれる精の詰まったそれがあてがわれ……
じゅぶ
「ア…………ハァァ…………アァァァァァァァァァァ♪♪♪♪♪♪」
あたしの全てを埋め尽くすような、圧倒的な快楽が、
指で与えられていたものとは比べ物にならない大きさであたしを覆いつくしていく。
だけど、頭の中に浮かぶ単語は、今度は気持ち良いという言葉だけではなかった。
「やぁぁぁぁぁ♪♪♪ キモチイイ〜〜〜♪♪♪ うれしい……うれしいぃぃぃぃ♪♪♪」
嬉しい、一人にしないと言ってくれた彼と繋がれるのが、嬉しい!
「う……く……気持ち良いよ、すごく気持ち良いよ!」
「あたしもぉぉ♪♪♪ 気持ち良いよぉ♪♪♪ 嬉しくて気持ちイイよぉぉぉ♪♪♪♪♪♪」
嬉しさと気持ち良さが、どんどんあたしを高ぶらせていく。
「あぁぁぁぁぁ♪♪♪ もっとあたしに触ってぇぇぇ♪♪♪ もう放さないでぇぇぇ♪♪♪」
「くぅ……もっと抱きしめてやる!!! ずっと放さない!!!」
ぎゅうっと抱きしめあい、放すまいと繋がりながら、高ぶりの頂点へと駆け上がっていく。
「アヒィィィ♪♪♪ もう、どっかイッちゃうぅぅぅ♪♪♪ いっちゃやらぁぁぁ♪♪♪」
「もうどこにも行かないよ!!! く……イクよ!!!」
とうとうその頂点に手をかけ、上り詰めるその瞬間を迎える。
「もう……出すよ!!!」
「ヒ……ッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪♪♪♪♪♪♪♪♪」
精が中に吐き出された瞬間、三つ以外の余計な感覚が全て体から消え去っていく、
あれだけ体を苛んでいた渇きも、他の感覚と共にあたしの中から消えていく。
後に残るのは気持ち良いと、嬉しいと、あと新たにもう一つ。
「……………………しあわせぇ♪」
抱きしめ続けてくれる彼の温もりと、その幸せに包まれながら、
あたしはゆっくりと、その意識を落としていった。
おしまい
「アヌビスちゃん? なに難しい顔してるにゃ〜?」
「ああ、スフィンクス……これを見てくれよ」
「にゃ? マミーの配置部署希望届け……なんでこんな隅っこの部屋に集中してるにゃ?」
「それがな、この部屋なら男とこっそり色々し放題だとマミーたちの間で噂になっててな」
「!? ……ちょっとご主人様とその部屋警備してくるにゃ!」
「あ、おいこら!? ……そういえばお前仕事はどうしたごらぁぁぁぁぁぁ!!!」
終われってば
17/04/26 19:38更新 / びずだむ