決戦! グレムリンVSオートマトン 〜古代の超技術を追え〜
「この遺跡にも何にも無かったなあ、ええ、ロッコよぉ?」
「…………」
くたびれた様子の男が突き立てたスコップにあごを乗せながら、
地面に置かれた大きなバックパックに声をかける、返事は無い。
「そろそろお目当てさんを見つけるなり諦めるなりしてくれないと、お財布が軽くなっちまって仕方ないんですがねえ」
「……これは……やっぱり……」
バックパックの裏側から小さな声が漏れる。
そこには、少々ひねくれた目つきをしたちびっ娘が「おい、なんだとコラ」
……とても可愛らしい容姿をなされた美少女が小型の端末を操作しておられました。
「ちょっと聞いてるんですかねお嬢様! そろそろドロボウと間違われたくない一発逆転トレジャーハンターは諦めて、フォールアウトで堅実なスカベンジャー生活をですねって……おい、ロッコ?」
「やっぱりそうだよぅガディー、間違いないよぅ!」
やおら立ち上がり、ビシッとカッコいいポーズを決める少女。
なんだかんだで女性の美を誇る魔物娘の一種、
グレムリンである少女のポーズは中々に魅せられるものがあったが、
しかし悲しいかな、ちょっとばかりほど体がちっこかったため、
パックに隠れてしまい男からはグレムリンのケモ耳がちょこんと見えただけである。
ついでに、その胸は平坦であった。
ズキューン
「ビューティフォー……」
「お、おい、いきなり叫んだかと思えば、何もないところにビームを撃ったりしてどうしたんだ?」
「ビームは気にしなくていいよぅ、それより、あたしたちが探し求めるオートマトンちゃんがいつまでも見つからない理由が分かったんだよぅ!」
「な、なんだってー! ロッコ君、それは本当かい!?」
「エレメンタリー・マイ・ディア(初歩的なことだ、友よ)! 謎は全てとけた! 真実はいつも一つ! 次こそはオートマトンちゃんを思いっきり解析して、改造して、もうチキチキのアヒアヒにしちゃうという、あたしの夢を叶えるんだよぅ!」
「……ノってるところ悪いが、まずはその次の発掘費用を稼ぐところからだからな」
「……そこはガディーが、こんなこともあろうかと、なんて言いながら貯金とかへそくりとか、これでも売って足しにしろ的なアイテムとか出してくれたり」
「バカなこと言ってねぇで働け」
「……ブーブー」
「……周囲に男性の反応無し、レーダー範囲を通常モードに切り替えます」
今日もワタシ、リザーの白馬の王子さまは現れてくれませんでした。
でも、慌てることはありません。
なんといってもワタシはオートマトン、時間はいくらでもあるのですから。
いつの日かワタシを探しに来てくれた素敵な旦那様に精一杯のご奉仕をするのデス。
そう、ご奉仕しちゃうんデス。
朝のお早うございますから夜のお休みなさいまでご奉仕しちゃうんデス。
そうデス、お風呂でお背中流しちゃったり、お体をマッサージしてあげたり、
望まれるならベッドの中までお供して、ウフフ、ウフフフフフフフフフ……
おっといけない、少しCPUを冷却しましょう、ワタシはクールなオートマトン。
しかし、最近ワタシを探しに来る、あの二人組だけはいけない。
男性のほう、ガディー様については悪からず思うのですが、
あのロッコとかいうグレムリンと絡むと大変よろしくない。
あの二人についていった日には、きっとワタシも……
まあ、彼らの生体波長をレーダーが捉えれば、
すぐに別の遺跡にテレポートをしているので出会ってしまうことは無い……ッ!?
「イヤーッ!」「グワーッ!? な、何事デスか!?」
あ、危なかったデス。
突然に光線が飛んできてワタシの体をかすめていったのデス。
レーダーのかすかな揺らぎに気づけなければ直撃を受けていたところだったのデス。
「ドーモ、オートマトン=サン、ロッコです」
「ア、アイエエエ!? ロッコ!? ロッコナンデ!? うう……ド、ドーモ、ロッコ=サン、リザーデス」
あのひねくれ目、ケモミミ、平坦、間違いない!
くっ……レーダーに今もほとんど反応が無い。
どうやらステルスでも仕掛けてあるようデスね。
「リザーちゃんね、いつまでも見つからないと思ったらやっぱり逃げ回っていたんだね、前の遺跡でテレポートの残滓を見つけてもしやと思ったんだよぅ!」
むう、そこに気づくとは、ロッコの癖に生意気なのデス。
でも見つかったところでまた逃げるだけデス。
「緊急テレポート起動、座標軸の選定……」
「おっと、させないよぅ、壊れちゃえ!」
ッ!? エラー、座標軸を固定できません、エラー、拠点一覧を呼び出せません、エラー、空間安定装置に異常の形跡、エラーエラー、プログラムに予期せぬ障害がエラーエラーエラー、
「フフフ、テレポートなどさせるものかよぅ」
「ぐ……う……エ、エラーの解析……を……ア……」
……スキャンの、ケッカ、エ、エラーはミツケラレマセン、プログラムヲ、ジッコウジッコウシマス、ゴシュジンサマゴホウシプログラムヲ、ジッコウジッコウジッコウ……
「くうぅ!? チ、チガウデス! テレポートプログラム強制終了! ウィルスとして隔離するデス!」
「あ〜防がれちゃった、でも、無駄な抵抗だよぅ、おとなしくこのロッコ様にエッロエロに改造されるといいんだよぅ」
い、今のがグレムリンの機械を狂わせる能力……とんでもないのデス。
もう少しでメインプログラムまで狂わされるところだったのデス。
やべーデス、これマジやべーデス、何とか、早く何とかしないと!
「抵抗せずにイっちゃいなぁ! オートビット展開!」
「危なッ!? 遠隔浮遊砲台? くぅ、迎撃するデス! バァァァルカン!!!」
頭部に搭載された小型機関砲で砲台を撃ち落とす!
命中100%? 集中かけた? 間合いが甘いデス!
「だめだよぅ? そんなことしちゃう子は……こうだ!」
「こ、今度は何を……ンヒィン???」
ア、アレ? なんか、機関砲撃つと気持ちいい……
ひぐぅ……な、なんなんですかこれ、こ、こんな感覚初めて……
「名付けて、『射撃系の武装を撃つと男の人のドッピュンと同じ気持ち良さを感じちゃうプログラム』だよぅ! ちなみに強力な武装ほど気持ち良くなっちゃうゾ♪」
「な、なんですかその、そのまんますぎる、アヒィ!? アホくさい、ンヒィ!? プログラムはぁぁぁぁぁぁ!」
あうぅぅ、だめデス、なんだか癖になりそう……って、違う、そうじゃないデス。
これじゃ狙いが定まらなくて攻撃が当たらないデス。
ワタシの武装はほとんどが射撃武器、ムムム、悔しいけれどちょっと勝てない……
となれば、取るべき策は一つデス!
「ちっくしょう、覚えてろデスぅぅぅーーー!」
「あ、コラー、敵前逃亡は許されないんだよぅ!」
そうデス、別にワタシは戦わなくてもいいのデス。
テレポートできないなら普通に走りゃいいのデス。
あんなのほっといて、とっととおさらばするのデス。
逃ぃげるんだよォォォーーーーーッデス!
「はい、お帰りなさい」
「……あれ?」
あ……ありのまま、今、起こった事を話すのデス!
ワタシは遺跡の出口にたどりついたと思ったら部屋に戻っていた。
何を言っているのわからないと思うのですがワタシにもわかりません。
頭がどうにかなりそうなのデス、怖いのデス。
「ふふふ、マッピングシステムを狂わせておいたのさ、君はもう、どこへも行くことはできない、特に、この建物の出口にたどりつくことは決してないのだよぅ」
「ヒィ、そ、そんなのウソデスゥゥゥゥゥ!!!」
「HAHAHA、どこへ行こうというのかね?」
「逃げられないなんてウソデス、ほ、ほら、ここをまっすぐ行けばもう出口で」
「遅かったわね、改造する? ハッキングする? それともチキチキ?」
「地下デス! 緊急脱出用通路デス! 矢印のルート表示通りに進めばいいはず」
「君はルート表示を『正しく認識』できない、そう書き込んでおいた」
「お勝手口、お勝手口から出るデス、い、いつも使ってるところを間違うはずが」
「ちわ〜、ロッコ屋で〜す」
「……トイレ」
「入ってるよーぅ」
「知らなかったのか? ロッコ様からは逃げられないんだよぅ」
「そんな……こんな結末……認めない……認めたくないデス」
ううう、イヤデス、イヤデス。
この超絶万能オートマトンであるリザーちゃんが、
あんなポンコツグレムリンに負けるなんてありえないのデス。
こんなのウソデス、誰か、誰か助けて……
「……おい、ロッコよぉ」
「ガディー? 隠れてないと危ない……いや、もう大丈夫か、なんだよぅ?」
あれは、あのグレムリンの相方のガディー様、今まで反応がありませんでしたが、
ロッコと同じようにステルスで隠れていたのでしょうか?
「その、こんだけ嫌がってるヤツを無理に連れ出すのは、正直どうよ?」
「ッ!? ガ、ガディー様……」
ま、まさか助けてもらえるのデス?
おおお、ガディー様男前なのデス、惚れてまうやろデス。
「え……で、でも、やっと見つけたんだよぅ、古代の英知たるオートマトンちゃんを弄りまくるチャンスで……」
「お前はわがままで、意地っ張りで、根性ねじくれ切ったどうしようもないヤツだけど、そんなひどいことをしたりしないだろう?」
「うぐぐ、グレムリンの悲願が、あたしの夢が……今むちゃくちゃ言わなかった?」
「気のせいだろ、また稼いでやっから、こんどは嫌がんないヤツ探そうぜ」
「う、ううううう……ガディ〜〜〜」
……ふう、どうやらホントに助かりそうデス。
やれやれ、ガディー様がいい人で良かったのデス。
……ちょっとついていってもいいかな、なんて思ってしまいそうデス。
「リザーって言ったか、騒がせてすまなかったな」
「いえいえ、わかっていただけたならいいのデスよ」
「しかし、ここまで拒むのは何か理由があったのか? まあ無理には聞かないが」
あ、えーっと、理由……うーん、まあここは適当にでっちあげるデス。
マジなところはちょっと直接は言えないのデス。
「そう、ズバリ、ワタシにはやるべきことがありまして」
「やるべきこと……か、やっぱり何か重要な……」
「……ん? この反応……ふーん……」
「……てなわけで、古代から受け継がれた使命とかそんな感じのアレでして……」
「おおお、そんな壮大なストーリーが……」
「カチャカチャ……ターン……だよぅ」
「つまり! ワタシはその使命を何としてでも果たさねばならないのデス」
「うーむ、そうかぁ、リザーは大変なんだなぁ」
「でーきた、それ、指先一つでポチっとな、だよぅ」
「ですのであなたたちについていくわけにはいかない、というのは大ウソプーデース」
「……なぬ?」
「……はれぇ?」
な、なんか口が勝手に動いて、
なぜだかなんでもべらべら喋りそうになってるデス。
口がユルユルで黙っていられないのデス、こ、これは!?
「この電気信号はそう、『嘘』をついている信号だよぅ」
「な、な、なにを、ついてましたー、大ウソぶっこいていましたデース、あわわわ」
「プログラム『嘘つけなくなーる』を起動した、お前は自分の意思に関係なく口を割るのだよぅ」
「ま、またそんなそのまんまなあああああ、ほ、ホントの理由は、ダ、ダメ、ダメデス、あ、あ、あ、しゃ、しゃべっちゃ……」
「無駄無駄無駄だよぅ、そのお口からお漏らししちゃうんだよぅ、ほれ、ちょいっと」
「あ……ホントはこんなへっぽこポンコツコンビについていくなんてありえないからデース、ち、ちがう、ちが……ががが」
「……こんにゃろう」
「……だよぅ」
「こ、こ、この超絶万能オートマトン、リザーちゃんには全くふさわしくないデース、こんな二人についていったらワタシまでへっぽこでポンコツになってしまいます、お間抜けトリオ結成なのデース、ひ、ひええ」
「……」
「……」
「いやー、見逃してもらえて助かったのデース、へ、甘ちゃんが、デース、ああああ、待って、感謝してるのは本当で……」
「……などと申しております同志ガディー、判決どうぞ」
「なるほど、ギルティだ……ロッコ、許す、やれ」
「仰せのままに……」
「い、いやデスーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
「ケーブルをカチっと、ふへへへ、コイツを繋げちゃえば遠隔操作とは比べ物にならないよぅ、もうやりたい放題だよぅ、ほーらチキチキ〜」
「ちょ、やめるデ……ス……うあ……ア……ア…………ア?」
セキュリティが狂わされて、どんどんシステムが掌握されていっちゃうデス……
でも……なんだかほわほわしてきて……これ……気持ち良くなるデス……
「ふふふ、乗っ取ったシステムに快楽信号を出させているんだよぅ、容量がそっちに割かれてドンドン抵抗できなくなっていくんだよぅ」
頭が勝手にほわほわ作っちゃうデス……防げないデス……
気持ち良すぎてファイアウォール構築できないデス……
ああ……なんかもう……ほわ〜んとして……わけわかんなくなってきたデス……
「人で言うなら脳内麻薬ドバドバ出してる状態だよぅ、さあさあ今のうちに好き放題にハッキング開始だよぅ! いろいろ書き換えまくりだよぅ! ここか? ここがええのんか? こんなのどうだよぅ?」
「あひ……あえ……あ、ア、あ、アァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「苦痛反発強制除去! 快楽屈服強制付与! CVAB全感覚上昇! サイバネLAN直結! ほとんど違法行為! ネコネコカワイイヤッター!」
「OKロッコ、時に落ち着け、女の子がしちゃいけない面になってるからな」
「おっといけない、ついテンションがぐひょひょでうひゃらひゃほーいになっちゃったよぅ……大丈夫かなコレ」
「は……へ……ぇ」
あ〜〜〜…… あたまいじくられまくっちゃったデス。
苦しくなくて悔しさがわかなくて気持ち良くて抵抗できなくて、
全身敏感で、ワタシいま体温何度あるのかなーッ
ううう……怒れないけれど……おのれロッコォ……デス。
「ウォッホン、さて、基本が仕上がったところでこの画面をっと……ほほーう、あらあら、これは手を加える必要ないかもしれないよぅ?」
「……おい、変なにやけ顔を向けやがって、そりゃ何のデータだ?」
「一言で言うなら好感度データだよぅ、ガディーったら素で中々高いんだよぅ」
「へ? な、なんで俺が……いや、まさかお前それ弄る気じゃないだろうな?」
「いやいや、そこは魔物娘、この手の情緒はいくらチキろうとテコでも動かないと思うよぅ、特にご主人様が決まっている個体なんかはね」
「決まってる個体はか、じゃあ決まってないコイツは?」
「まあ、それでも無理矢理には動かないだろうけれど、ガディー、ちょいと……」
「あう……あう……ふえ? ガディー……様……?」
「ちょっと失礼するぜ、こんな感じか?」
「……ッ!? ふわ……あぁ〜〜〜〜〜〜〜」
ああ、ガディー様、そんな、優しく触られたら、
と、トロけちゃうデス〜〜〜〜〜
「おっほ、こりゃあすげぇよぅ、数字がギュンギュン上がっていくよぅ、ガディー、もっと、もっとだよぅ!」
「お、おう……ほれほれ」
「ッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ガディーさまぁ、ああ、がでぃ〜しゃま〜〜〜」
ふえぇ、たまんないデス。
ガディー様の指が滑るたびにふわふわゾクゾクが止まらないデス。
こんなのずるいデス、卑怯デス、でも、ダメになっちゃうデス。
「……なあ俺、頭を撫でてやってるだけだよな?」
「元々悪からず思ってる男になでなでされてオチない魔物娘なんていないよぅ……ついでにこんなのどうかな? 『チョロインプログラム』イグニッション!」
「ふにゃああ〜〜〜、がで〜しゃましゅきぃ! がで〜しゃまらいしゅきぃ!」
あああもうガディー様優しいのデス、頭なでなで気持ちいいのデス。
もうご主人様で決まりデス、大好き大好きなのデス。
「お、おい、ほんとに無理矢理は弄ってないんだろうなコレ?」
「ちょっと加速させただけだよぅ、うわ、あっという間に数字カンストしそうだよぅ、多分コイツ元々ちょろい……うお、やっべ、追いきれなくてフリーズしそうだよぅ!?」
「しゅき〜……しゅき〜……」
ガディー様大好き、ガディー様大好き。
ご主人様ご主人様! リザーのご主人様!
あああ……もう我慢できないのデス!
「がでぃ〜しゃま〜〜〜、しゅきでしゅ〜〜、むちゅ〜〜〜〜〜……」
「うわ!? 待てリザ……むぐぅ〜〜〜!?!?!?」
「お、キスしちゃったよぅ、えーと、体液接種によるマスター設定……手を出すまでもなく勝手にやってるよぅ」
ご主人しゃまでしゅ〜、がでぃ〜しゃまがご主人しゃまでしゅ〜、
らいしゅき〜らいしゅき〜、しゅき、しゅき〜〜〜……
「ん……こっからは無粋だよぅ、あたしはデータ取っているからお二人は好きにおっぱじめるといいよぅ」
「……色々少し複雑だが、四の五の言わん! イくぞリザー!」
「ああん、がでぃ〜しゃまぁ〜〜〜」
「ん〜〜〜もっときしゅ〜〜〜〜ちゅ〜〜〜〜〜」
うへへへ〜、ご主人様とキスしてるデス。
全オートマトン憧れのシチュデス。
舌を絡めちゃうデス、口の中が擦れあうと、もうゾクゾク快感電流走るデス。
ラブラブチュッチュデス、もっとしちゃうのデス。
「…………カチ……カチ……っと、うん、いいデータだよぅ……だよぅ……」
「へっへっへ、いい乳しやがって、こうしてやる! これでもか!」
「やん、乳首コネコネらめぇ、もっとぉ〜デスぅ〜」
あああああ、おっぱいもみもみ、たまんないデスぅ。
気持ちいいのがぎゅっぎゅって絞られちゃうデス。
先っぽいじいじされたらもうはじけて、なにもわかんなくなるデス〜。
「……………………むぅ〜」(ほっぺぷくぅ〜〜〜〜〜)
「あっあっあっ、ソコ、大事なトコロぉ、やぁぁぁ〜〜〜デスぅ〜〜〜」
「しぃっかり準備してやるから心配するな、可愛がってやるぜぇ〜」
だめ、だめ、だめになっちゃうとこ触られてるデスぅ。
ああ、この中に入れられちゃうのデス。
こんな、だめになっちゃうトコロに……あああ、考えただけでおかしくなるデスぅ。
「……うぐぐぐぐぐ……むぐがぁぁぁぁぁ……」
「……入ったぞ、大丈夫か? リザー」
「あ……あは……へ、平気デス、ありがとうございます……」
初めて、捧げちゃったデス。
ワタシの全てが、ご主人様のものになっていくのが分かるデス。
それがすっごく幸せで、ふへへぇ〜、魔物娘やってて良かった……
「……だぁあああああ! 強制ハッキング、ご奉仕モードを感度3000倍で起動! 無茶苦茶になっちゃえ!」
「はへ……? はひぃ!?!?!? ごごごご奉仕! ご奉仕! ご主人様ご奉仕! 幸せ! ご奉仕幸せえへへへへ」
あ、あ、あ、あ、あ、ご奉仕します、ご奉仕したら幸せになります。
ご主人様にエッチな、エッチなご奉仕幸せ幸せ気持ちいい。
あへ、頭とろける、あたまとけひゃいまひゅ〜うへへへへ〜〜〜……
「なッ!? おい、ロッコ何やってんだ!?」
「ふ、ふふふ、ほんのちょっと良い感じになんやかんやしただけだよぅ……断じて、断じて、二人がいい雰囲気になって悔しかったとか、そんなんじゃないんだからね!」
「なんだそのツンデレ、お前がやらせといてそれはどうなんだよ?」
「うるさいやい、それでもオートマトンちゃんを弄るのはあたしの夢なんだよぅ、さあリザーちゃん、やーっておしまい!」
「ふへへぇ〜、あらほらさっさ〜デスぅ〜、いっぱいしちゃいますデスデスぅ〜」
「待てこらリザー!? 無茶すんな……ちょっま……あ〜れ〜……」
お顔おっぱいでむぎゅむぎゅしながら気持ちいいところじゅっぷじゅっぷデス、
最適な締め具合に調整してご主人様の息子様をカワイイカワイイしちゃうのデス、
ああんもう抵抗しちゃだめですテンプテーション音波ピピピピピ〜、
うへへへそうです、きもち〜きもち〜でいっぱいになりましょうね〜、
あああ、ご奉仕するデスご奉仕するデスご奉仕気持ちいいデスうへへへへ〜……
「はへ……も、勘弁……勘弁……」
「ガディ〜しゃま〜、ご奉仕〜ご奉仕〜」
あう、ガディー様キツそうデス、これ以上はご奉仕にならないデス。
でも、もっとご奉仕したいデス、なにか、なにかご奉仕になること……
「素晴らしい、最高のショーだったよぅ、見ろ、データが山のようだよぅ」
「ぐぎぎぎ……ロッコてめぇ……覚えてろぉ……」
ガディー様がなんだか悔しそうデス……
ロッコに仕返ししたいデス……?
うへへ、次のご奉仕決まりデス〜。
「ぐっひょっひょっひょ、さ〜あこのデータで最強ドエロエロマーシン製造計画を「お薬プシュ〜デス」ねれられられらよぉ〜〜〜……はへ?」
「ふひ、ふひひ、ご奉仕デス、ご奉仕デス、ロッコにお仕置きでご奉仕デス〜」
「ふにぇ〜、な、なんれわらひにぃ? うええ、コイツ暴走してれぅよぉ」
ロッコにお仕置きデス、エッチなお仕置きデス、
お仕置きがご奉仕で気持ちいいデスデスデスふへへへぇ〜。
「やばひぃ、コイツマジにイっててハックもできないぃ、ク、バトルパック展開……」
「は〜い、抵抗しちゃだめデ〜ス、スタンガンびびびー」
「ガバベベベ……ぅああ、またバトルパックがおかしくなって……畜生放せよぅ!」
「ふ、ふふふ、リザーよくやった、いい格好だなぁロッコ?」
「ひぇぇ? ガ、ガディー? もうへとへとなんじゃ?」
「残念だったなぁ、お前をぶち犯せと言われたらコレを飲んででもヤるぜ?」
「そ、そんなの使ったら後戻りできないよぅ!? やめ、やめるよぅ!」
「お約束で三本あるからな、リザーお前も飲め、ロッコにも飲ませてやれ!」
「喜んでぇ、ふへへ、これでもっとご奉仕デスぅ〜」
「ひええ……やだよぅ……やだよぅ……」
「さあ、皆さんご一緒にー!」
「「まんたーんドリンク!!!」」
「や、やめろよーーーーーーーーーーぅ!!! ……ガボガボガボ……」
「だ〜か〜ら、この遺跡で古代の超技術を見つけられれば大儲け間違いなしなんだよぅ! ついでに研究もできてあたしがウッハウハなんだよぅ!」
「そんなの確実性がないのデス! ここの魔界近くの鉱山で魔界銀を掘るのデス! ついでにその素材でワタシをカスタムしちゃうのデス!」
「……ここでのんびり廃材回収は、アッハイ、ないですか、そうですか」
ぐぬう〜、やっぱりロッコとは話が合わないのデス。
毎日毎日、へっぽこでポンコツなアクシデントが絶えないデス、
心配した通りになってしまったのデス。
「リザーの癖に生意気だよぅ! バトルパック展開だよぅ!」
「生意気なのはロッコデス! アンチハックフィールドオープン!」
「お前らいい加減にしろーーーーー!」
まあでも、なんだかんだ楽しいから、こんなのもいいかな、デス。
おしまい
「…………」
くたびれた様子の男が突き立てたスコップにあごを乗せながら、
地面に置かれた大きなバックパックに声をかける、返事は無い。
「そろそろお目当てさんを見つけるなり諦めるなりしてくれないと、お財布が軽くなっちまって仕方ないんですがねえ」
「……これは……やっぱり……」
バックパックの裏側から小さな声が漏れる。
そこには、少々ひねくれた目つきをしたちびっ娘が「おい、なんだとコラ」
……とても可愛らしい容姿をなされた美少女が小型の端末を操作しておられました。
「ちょっと聞いてるんですかねお嬢様! そろそろドロボウと間違われたくない一発逆転トレジャーハンターは諦めて、フォールアウトで堅実なスカベンジャー生活をですねって……おい、ロッコ?」
「やっぱりそうだよぅガディー、間違いないよぅ!」
やおら立ち上がり、ビシッとカッコいいポーズを決める少女。
なんだかんだで女性の美を誇る魔物娘の一種、
グレムリンである少女のポーズは中々に魅せられるものがあったが、
しかし悲しいかな、ちょっとばかりほど体がちっこかったため、
パックに隠れてしまい男からはグレムリンのケモ耳がちょこんと見えただけである。
ついでに、その胸は平坦であった。
ズキューン
「ビューティフォー……」
「お、おい、いきなり叫んだかと思えば、何もないところにビームを撃ったりしてどうしたんだ?」
「ビームは気にしなくていいよぅ、それより、あたしたちが探し求めるオートマトンちゃんがいつまでも見つからない理由が分かったんだよぅ!」
「な、なんだってー! ロッコ君、それは本当かい!?」
「エレメンタリー・マイ・ディア(初歩的なことだ、友よ)! 謎は全てとけた! 真実はいつも一つ! 次こそはオートマトンちゃんを思いっきり解析して、改造して、もうチキチキのアヒアヒにしちゃうという、あたしの夢を叶えるんだよぅ!」
「……ノってるところ悪いが、まずはその次の発掘費用を稼ぐところからだからな」
「……そこはガディーが、こんなこともあろうかと、なんて言いながら貯金とかへそくりとか、これでも売って足しにしろ的なアイテムとか出してくれたり」
「バカなこと言ってねぇで働け」
「……ブーブー」
「……周囲に男性の反応無し、レーダー範囲を通常モードに切り替えます」
今日もワタシ、リザーの白馬の王子さまは現れてくれませんでした。
でも、慌てることはありません。
なんといってもワタシはオートマトン、時間はいくらでもあるのですから。
いつの日かワタシを探しに来てくれた素敵な旦那様に精一杯のご奉仕をするのデス。
そう、ご奉仕しちゃうんデス。
朝のお早うございますから夜のお休みなさいまでご奉仕しちゃうんデス。
そうデス、お風呂でお背中流しちゃったり、お体をマッサージしてあげたり、
望まれるならベッドの中までお供して、ウフフ、ウフフフフフフフフフ……
おっといけない、少しCPUを冷却しましょう、ワタシはクールなオートマトン。
しかし、最近ワタシを探しに来る、あの二人組だけはいけない。
男性のほう、ガディー様については悪からず思うのですが、
あのロッコとかいうグレムリンと絡むと大変よろしくない。
あの二人についていった日には、きっとワタシも……
まあ、彼らの生体波長をレーダーが捉えれば、
すぐに別の遺跡にテレポートをしているので出会ってしまうことは無い……ッ!?
「イヤーッ!」「グワーッ!? な、何事デスか!?」
あ、危なかったデス。
突然に光線が飛んできてワタシの体をかすめていったのデス。
レーダーのかすかな揺らぎに気づけなければ直撃を受けていたところだったのデス。
「ドーモ、オートマトン=サン、ロッコです」
「ア、アイエエエ!? ロッコ!? ロッコナンデ!? うう……ド、ドーモ、ロッコ=サン、リザーデス」
あのひねくれ目、ケモミミ、平坦、間違いない!
くっ……レーダーに今もほとんど反応が無い。
どうやらステルスでも仕掛けてあるようデスね。
「リザーちゃんね、いつまでも見つからないと思ったらやっぱり逃げ回っていたんだね、前の遺跡でテレポートの残滓を見つけてもしやと思ったんだよぅ!」
むう、そこに気づくとは、ロッコの癖に生意気なのデス。
でも見つかったところでまた逃げるだけデス。
「緊急テレポート起動、座標軸の選定……」
「おっと、させないよぅ、壊れちゃえ!」
ッ!? エラー、座標軸を固定できません、エラー、拠点一覧を呼び出せません、エラー、空間安定装置に異常の形跡、エラーエラー、プログラムに予期せぬ障害がエラーエラーエラー、
「フフフ、テレポートなどさせるものかよぅ」
「ぐ……う……エ、エラーの解析……を……ア……」
……スキャンの、ケッカ、エ、エラーはミツケラレマセン、プログラムヲ、ジッコウジッコウシマス、ゴシュジンサマゴホウシプログラムヲ、ジッコウジッコウジッコウ……
「くうぅ!? チ、チガウデス! テレポートプログラム強制終了! ウィルスとして隔離するデス!」
「あ〜防がれちゃった、でも、無駄な抵抗だよぅ、おとなしくこのロッコ様にエッロエロに改造されるといいんだよぅ」
い、今のがグレムリンの機械を狂わせる能力……とんでもないのデス。
もう少しでメインプログラムまで狂わされるところだったのデス。
やべーデス、これマジやべーデス、何とか、早く何とかしないと!
「抵抗せずにイっちゃいなぁ! オートビット展開!」
「危なッ!? 遠隔浮遊砲台? くぅ、迎撃するデス! バァァァルカン!!!」
頭部に搭載された小型機関砲で砲台を撃ち落とす!
命中100%? 集中かけた? 間合いが甘いデス!
「だめだよぅ? そんなことしちゃう子は……こうだ!」
「こ、今度は何を……ンヒィン???」
ア、アレ? なんか、機関砲撃つと気持ちいい……
ひぐぅ……な、なんなんですかこれ、こ、こんな感覚初めて……
「名付けて、『射撃系の武装を撃つと男の人のドッピュンと同じ気持ち良さを感じちゃうプログラム』だよぅ! ちなみに強力な武装ほど気持ち良くなっちゃうゾ♪」
「な、なんですかその、そのまんますぎる、アヒィ!? アホくさい、ンヒィ!? プログラムはぁぁぁぁぁぁ!」
あうぅぅ、だめデス、なんだか癖になりそう……って、違う、そうじゃないデス。
これじゃ狙いが定まらなくて攻撃が当たらないデス。
ワタシの武装はほとんどが射撃武器、ムムム、悔しいけれどちょっと勝てない……
となれば、取るべき策は一つデス!
「ちっくしょう、覚えてろデスぅぅぅーーー!」
「あ、コラー、敵前逃亡は許されないんだよぅ!」
そうデス、別にワタシは戦わなくてもいいのデス。
テレポートできないなら普通に走りゃいいのデス。
あんなのほっといて、とっととおさらばするのデス。
逃ぃげるんだよォォォーーーーーッデス!
「はい、お帰りなさい」
「……あれ?」
あ……ありのまま、今、起こった事を話すのデス!
ワタシは遺跡の出口にたどりついたと思ったら部屋に戻っていた。
何を言っているのわからないと思うのですがワタシにもわかりません。
頭がどうにかなりそうなのデス、怖いのデス。
「ふふふ、マッピングシステムを狂わせておいたのさ、君はもう、どこへも行くことはできない、特に、この建物の出口にたどりつくことは決してないのだよぅ」
「ヒィ、そ、そんなのウソデスゥゥゥゥゥ!!!」
「HAHAHA、どこへ行こうというのかね?」
「逃げられないなんてウソデス、ほ、ほら、ここをまっすぐ行けばもう出口で」
「遅かったわね、改造する? ハッキングする? それともチキチキ?」
「地下デス! 緊急脱出用通路デス! 矢印のルート表示通りに進めばいいはず」
「君はルート表示を『正しく認識』できない、そう書き込んでおいた」
「お勝手口、お勝手口から出るデス、い、いつも使ってるところを間違うはずが」
「ちわ〜、ロッコ屋で〜す」
「……トイレ」
「入ってるよーぅ」
「知らなかったのか? ロッコ様からは逃げられないんだよぅ」
「そんな……こんな結末……認めない……認めたくないデス」
ううう、イヤデス、イヤデス。
この超絶万能オートマトンであるリザーちゃんが、
あんなポンコツグレムリンに負けるなんてありえないのデス。
こんなのウソデス、誰か、誰か助けて……
「……おい、ロッコよぉ」
「ガディー? 隠れてないと危ない……いや、もう大丈夫か、なんだよぅ?」
あれは、あのグレムリンの相方のガディー様、今まで反応がありませんでしたが、
ロッコと同じようにステルスで隠れていたのでしょうか?
「その、こんだけ嫌がってるヤツを無理に連れ出すのは、正直どうよ?」
「ッ!? ガ、ガディー様……」
ま、まさか助けてもらえるのデス?
おおお、ガディー様男前なのデス、惚れてまうやろデス。
「え……で、でも、やっと見つけたんだよぅ、古代の英知たるオートマトンちゃんを弄りまくるチャンスで……」
「お前はわがままで、意地っ張りで、根性ねじくれ切ったどうしようもないヤツだけど、そんなひどいことをしたりしないだろう?」
「うぐぐ、グレムリンの悲願が、あたしの夢が……今むちゃくちゃ言わなかった?」
「気のせいだろ、また稼いでやっから、こんどは嫌がんないヤツ探そうぜ」
「う、ううううう……ガディ〜〜〜」
……ふう、どうやらホントに助かりそうデス。
やれやれ、ガディー様がいい人で良かったのデス。
……ちょっとついていってもいいかな、なんて思ってしまいそうデス。
「リザーって言ったか、騒がせてすまなかったな」
「いえいえ、わかっていただけたならいいのデスよ」
「しかし、ここまで拒むのは何か理由があったのか? まあ無理には聞かないが」
あ、えーっと、理由……うーん、まあここは適当にでっちあげるデス。
マジなところはちょっと直接は言えないのデス。
「そう、ズバリ、ワタシにはやるべきことがありまして」
「やるべきこと……か、やっぱり何か重要な……」
「……ん? この反応……ふーん……」
「……てなわけで、古代から受け継がれた使命とかそんな感じのアレでして……」
「おおお、そんな壮大なストーリーが……」
「カチャカチャ……ターン……だよぅ」
「つまり! ワタシはその使命を何としてでも果たさねばならないのデス」
「うーむ、そうかぁ、リザーは大変なんだなぁ」
「でーきた、それ、指先一つでポチっとな、だよぅ」
「ですのであなたたちについていくわけにはいかない、というのは大ウソプーデース」
「……なぬ?」
「……はれぇ?」
な、なんか口が勝手に動いて、
なぜだかなんでもべらべら喋りそうになってるデス。
口がユルユルで黙っていられないのデス、こ、これは!?
「この電気信号はそう、『嘘』をついている信号だよぅ」
「な、な、なにを、ついてましたー、大ウソぶっこいていましたデース、あわわわ」
「プログラム『嘘つけなくなーる』を起動した、お前は自分の意思に関係なく口を割るのだよぅ」
「ま、またそんなそのまんまなあああああ、ほ、ホントの理由は、ダ、ダメ、ダメデス、あ、あ、あ、しゃ、しゃべっちゃ……」
「無駄無駄無駄だよぅ、そのお口からお漏らししちゃうんだよぅ、ほれ、ちょいっと」
「あ……ホントはこんなへっぽこポンコツコンビについていくなんてありえないからデース、ち、ちがう、ちが……ががが」
「……こんにゃろう」
「……だよぅ」
「こ、こ、この超絶万能オートマトン、リザーちゃんには全くふさわしくないデース、こんな二人についていったらワタシまでへっぽこでポンコツになってしまいます、お間抜けトリオ結成なのデース、ひ、ひええ」
「……」
「……」
「いやー、見逃してもらえて助かったのデース、へ、甘ちゃんが、デース、ああああ、待って、感謝してるのは本当で……」
「……などと申しております同志ガディー、判決どうぞ」
「なるほど、ギルティだ……ロッコ、許す、やれ」
「仰せのままに……」
「い、いやデスーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
「ケーブルをカチっと、ふへへへ、コイツを繋げちゃえば遠隔操作とは比べ物にならないよぅ、もうやりたい放題だよぅ、ほーらチキチキ〜」
「ちょ、やめるデ……ス……うあ……ア……ア…………ア?」
セキュリティが狂わされて、どんどんシステムが掌握されていっちゃうデス……
でも……なんだかほわほわしてきて……これ……気持ち良くなるデス……
「ふふふ、乗っ取ったシステムに快楽信号を出させているんだよぅ、容量がそっちに割かれてドンドン抵抗できなくなっていくんだよぅ」
頭が勝手にほわほわ作っちゃうデス……防げないデス……
気持ち良すぎてファイアウォール構築できないデス……
ああ……なんかもう……ほわ〜んとして……わけわかんなくなってきたデス……
「人で言うなら脳内麻薬ドバドバ出してる状態だよぅ、さあさあ今のうちに好き放題にハッキング開始だよぅ! いろいろ書き換えまくりだよぅ! ここか? ここがええのんか? こんなのどうだよぅ?」
「あひ……あえ……あ、ア、あ、アァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「苦痛反発強制除去! 快楽屈服強制付与! CVAB全感覚上昇! サイバネLAN直結! ほとんど違法行為! ネコネコカワイイヤッター!」
「OKロッコ、時に落ち着け、女の子がしちゃいけない面になってるからな」
「おっといけない、ついテンションがぐひょひょでうひゃらひゃほーいになっちゃったよぅ……大丈夫かなコレ」
「は……へ……ぇ」
あ〜〜〜…… あたまいじくられまくっちゃったデス。
苦しくなくて悔しさがわかなくて気持ち良くて抵抗できなくて、
全身敏感で、ワタシいま体温何度あるのかなーッ
ううう……怒れないけれど……おのれロッコォ……デス。
「ウォッホン、さて、基本が仕上がったところでこの画面をっと……ほほーう、あらあら、これは手を加える必要ないかもしれないよぅ?」
「……おい、変なにやけ顔を向けやがって、そりゃ何のデータだ?」
「一言で言うなら好感度データだよぅ、ガディーったら素で中々高いんだよぅ」
「へ? な、なんで俺が……いや、まさかお前それ弄る気じゃないだろうな?」
「いやいや、そこは魔物娘、この手の情緒はいくらチキろうとテコでも動かないと思うよぅ、特にご主人様が決まっている個体なんかはね」
「決まってる個体はか、じゃあ決まってないコイツは?」
「まあ、それでも無理矢理には動かないだろうけれど、ガディー、ちょいと……」
「あう……あう……ふえ? ガディー……様……?」
「ちょっと失礼するぜ、こんな感じか?」
「……ッ!? ふわ……あぁ〜〜〜〜〜〜〜」
ああ、ガディー様、そんな、優しく触られたら、
と、トロけちゃうデス〜〜〜〜〜
「おっほ、こりゃあすげぇよぅ、数字がギュンギュン上がっていくよぅ、ガディー、もっと、もっとだよぅ!」
「お、おう……ほれほれ」
「ッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ガディーさまぁ、ああ、がでぃ〜しゃま〜〜〜」
ふえぇ、たまんないデス。
ガディー様の指が滑るたびにふわふわゾクゾクが止まらないデス。
こんなのずるいデス、卑怯デス、でも、ダメになっちゃうデス。
「……なあ俺、頭を撫でてやってるだけだよな?」
「元々悪からず思ってる男になでなでされてオチない魔物娘なんていないよぅ……ついでにこんなのどうかな? 『チョロインプログラム』イグニッション!」
「ふにゃああ〜〜〜、がで〜しゃましゅきぃ! がで〜しゃまらいしゅきぃ!」
あああもうガディー様優しいのデス、頭なでなで気持ちいいのデス。
もうご主人様で決まりデス、大好き大好きなのデス。
「お、おい、ほんとに無理矢理は弄ってないんだろうなコレ?」
「ちょっと加速させただけだよぅ、うわ、あっという間に数字カンストしそうだよぅ、多分コイツ元々ちょろい……うお、やっべ、追いきれなくてフリーズしそうだよぅ!?」
「しゅき〜……しゅき〜……」
ガディー様大好き、ガディー様大好き。
ご主人様ご主人様! リザーのご主人様!
あああ……もう我慢できないのデス!
「がでぃ〜しゃま〜〜〜、しゅきでしゅ〜〜、むちゅ〜〜〜〜〜……」
「うわ!? 待てリザ……むぐぅ〜〜〜!?!?!?」
「お、キスしちゃったよぅ、えーと、体液接種によるマスター設定……手を出すまでもなく勝手にやってるよぅ」
ご主人しゃまでしゅ〜、がでぃ〜しゃまがご主人しゃまでしゅ〜、
らいしゅき〜らいしゅき〜、しゅき、しゅき〜〜〜……
「ん……こっからは無粋だよぅ、あたしはデータ取っているからお二人は好きにおっぱじめるといいよぅ」
「……色々少し複雑だが、四の五の言わん! イくぞリザー!」
「ああん、がでぃ〜しゃまぁ〜〜〜」
「ん〜〜〜もっときしゅ〜〜〜〜ちゅ〜〜〜〜〜」
うへへへ〜、ご主人様とキスしてるデス。
全オートマトン憧れのシチュデス。
舌を絡めちゃうデス、口の中が擦れあうと、もうゾクゾク快感電流走るデス。
ラブラブチュッチュデス、もっとしちゃうのデス。
「…………カチ……カチ……っと、うん、いいデータだよぅ……だよぅ……」
「へっへっへ、いい乳しやがって、こうしてやる! これでもか!」
「やん、乳首コネコネらめぇ、もっとぉ〜デスぅ〜」
あああああ、おっぱいもみもみ、たまんないデスぅ。
気持ちいいのがぎゅっぎゅって絞られちゃうデス。
先っぽいじいじされたらもうはじけて、なにもわかんなくなるデス〜。
「……………………むぅ〜」(ほっぺぷくぅ〜〜〜〜〜)
「あっあっあっ、ソコ、大事なトコロぉ、やぁぁぁ〜〜〜デスぅ〜〜〜」
「しぃっかり準備してやるから心配するな、可愛がってやるぜぇ〜」
だめ、だめ、だめになっちゃうとこ触られてるデスぅ。
ああ、この中に入れられちゃうのデス。
こんな、だめになっちゃうトコロに……あああ、考えただけでおかしくなるデスぅ。
「……うぐぐぐぐぐ……むぐがぁぁぁぁぁ……」
「……入ったぞ、大丈夫か? リザー」
「あ……あは……へ、平気デス、ありがとうございます……」
初めて、捧げちゃったデス。
ワタシの全てが、ご主人様のものになっていくのが分かるデス。
それがすっごく幸せで、ふへへぇ〜、魔物娘やってて良かった……
「……だぁあああああ! 強制ハッキング、ご奉仕モードを感度3000倍で起動! 無茶苦茶になっちゃえ!」
「はへ……? はひぃ!?!?!? ごごごご奉仕! ご奉仕! ご主人様ご奉仕! 幸せ! ご奉仕幸せえへへへへ」
あ、あ、あ、あ、あ、ご奉仕します、ご奉仕したら幸せになります。
ご主人様にエッチな、エッチなご奉仕幸せ幸せ気持ちいい。
あへ、頭とろける、あたまとけひゃいまひゅ〜うへへへへ〜〜〜……
「なッ!? おい、ロッコ何やってんだ!?」
「ふ、ふふふ、ほんのちょっと良い感じになんやかんやしただけだよぅ……断じて、断じて、二人がいい雰囲気になって悔しかったとか、そんなんじゃないんだからね!」
「なんだそのツンデレ、お前がやらせといてそれはどうなんだよ?」
「うるさいやい、それでもオートマトンちゃんを弄るのはあたしの夢なんだよぅ、さあリザーちゃん、やーっておしまい!」
「ふへへぇ〜、あらほらさっさ〜デスぅ〜、いっぱいしちゃいますデスデスぅ〜」
「待てこらリザー!? 無茶すんな……ちょっま……あ〜れ〜……」
お顔おっぱいでむぎゅむぎゅしながら気持ちいいところじゅっぷじゅっぷデス、
最適な締め具合に調整してご主人様の息子様をカワイイカワイイしちゃうのデス、
ああんもう抵抗しちゃだめですテンプテーション音波ピピピピピ〜、
うへへへそうです、きもち〜きもち〜でいっぱいになりましょうね〜、
あああ、ご奉仕するデスご奉仕するデスご奉仕気持ちいいデスうへへへへ〜……
「はへ……も、勘弁……勘弁……」
「ガディ〜しゃま〜、ご奉仕〜ご奉仕〜」
あう、ガディー様キツそうデス、これ以上はご奉仕にならないデス。
でも、もっとご奉仕したいデス、なにか、なにかご奉仕になること……
「素晴らしい、最高のショーだったよぅ、見ろ、データが山のようだよぅ」
「ぐぎぎぎ……ロッコてめぇ……覚えてろぉ……」
ガディー様がなんだか悔しそうデス……
ロッコに仕返ししたいデス……?
うへへ、次のご奉仕決まりデス〜。
「ぐっひょっひょっひょ、さ〜あこのデータで最強ドエロエロマーシン製造計画を「お薬プシュ〜デス」ねれられられらよぉ〜〜〜……はへ?」
「ふひ、ふひひ、ご奉仕デス、ご奉仕デス、ロッコにお仕置きでご奉仕デス〜」
「ふにぇ〜、な、なんれわらひにぃ? うええ、コイツ暴走してれぅよぉ」
ロッコにお仕置きデス、エッチなお仕置きデス、
お仕置きがご奉仕で気持ちいいデスデスデスふへへへぇ〜。
「やばひぃ、コイツマジにイっててハックもできないぃ、ク、バトルパック展開……」
「は〜い、抵抗しちゃだめデ〜ス、スタンガンびびびー」
「ガバベベベ……ぅああ、またバトルパックがおかしくなって……畜生放せよぅ!」
「ふ、ふふふ、リザーよくやった、いい格好だなぁロッコ?」
「ひぇぇ? ガ、ガディー? もうへとへとなんじゃ?」
「残念だったなぁ、お前をぶち犯せと言われたらコレを飲んででもヤるぜ?」
「そ、そんなの使ったら後戻りできないよぅ!? やめ、やめるよぅ!」
「お約束で三本あるからな、リザーお前も飲め、ロッコにも飲ませてやれ!」
「喜んでぇ、ふへへ、これでもっとご奉仕デスぅ〜」
「ひええ……やだよぅ……やだよぅ……」
「さあ、皆さんご一緒にー!」
「「まんたーんドリンク!!!」」
「や、やめろよーーーーーーーーーーぅ!!! ……ガボガボガボ……」
「だ〜か〜ら、この遺跡で古代の超技術を見つけられれば大儲け間違いなしなんだよぅ! ついでに研究もできてあたしがウッハウハなんだよぅ!」
「そんなの確実性がないのデス! ここの魔界近くの鉱山で魔界銀を掘るのデス! ついでにその素材でワタシをカスタムしちゃうのデス!」
「……ここでのんびり廃材回収は、アッハイ、ないですか、そうですか」
ぐぬう〜、やっぱりロッコとは話が合わないのデス。
毎日毎日、へっぽこでポンコツなアクシデントが絶えないデス、
心配した通りになってしまったのデス。
「リザーの癖に生意気だよぅ! バトルパック展開だよぅ!」
「生意気なのはロッコデス! アンチハックフィールドオープン!」
「お前らいい加減にしろーーーーー!」
まあでも、なんだかんだ楽しいから、こんなのもいいかな、デス。
おしまい
19/11/07 00:00更新 / びずだむ